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CREATED ON 2021.07.30 | UPDATED ON 2023.09.27

【就活ガイド】味の素株式会社の企業研究〜企業分析で選考突破〜

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この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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就活をする上で絶対に欠かせないのが企業研究です。この記事では味の素株式会社の基本情報や、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。味の素の選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。

【企業研究】味の素はどんな会社?

まずは味の素について理解しましょう。 ここでは味の素の選考に通過した先輩たちが行った企業研究と、その社風などをお伝えします。

味の素の会社概要と社風

まずは味の素の企業概要と社風をみていきます。

味の素の基本情報

会社名 株式会社味の素
業界 食品
本社所在地 東京都中央区京橋一丁目15番1号
事業所 3ヶ所
創立 1909年5月20日
売上高 2,616億円
従業員数 3,401人
資本金 799億円
平均年齢 43.9歳
初任給 博士卒/295,000円
修士卒/246,000円
学士卒/234,000円
福利厚生 社会保険/雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
諸制度/住宅財形制度、退職年金制度、社宅制度
諸施設/各種保養施設法人契約
過去の採用人数 不明
企業理念 【Our Philosophy】
味の素グループは、創業以来一貫して事業を通じた社会課題の解決に取り組み、社会・地域と共有する価値を創造することで経済価値を向上し、成長につなげてきました。
この取り組みをASV(Ajinomoto Group Shared Value)と称し、ASVをミッションとビジョンを実現するための中核と位置付けた理念体系を“Our Philosophy”として設定しています。

※ASV(Ajinomoto Group Shared Value):「私たちは地球的な視野にたち、“食”と“健康”、そして、明日のよりよい生活に貢献します」というミッションの実現に向けて、事業を通じた社会課題の解決に取り組み、社会・地域と共有する価値を創造することで経済価値を向上していく戦略的な取り組み
代表者 取締役社長 最高経営責任者 西井 孝明
事業内容 食品の製造・販売

参考元:https://www.nippn.co.jp/recruit/new_grd/guideline/

部門別の事業

味の素の事業内容についてみていきましょう。味の素は、製粉事業を中心に、プレミックス、パスタ、冷凍食品など様々な食品の生産・開発を行っています。また、健康食品や自然化粧品を扱うヘルスケア事業、ペットフード事業など多角的に事業を展開しています。安心安全な商品サービスを提供する企業として、日々挑戦を続けています。

事業 事業内容
日本食品 100年以上にわたって築かれたブランド力やマーケティング力と営業力、研究開発力をもとに日本の食卓や顧客に対し多彩な製品やサービスを提供する。これまで以上のおいしさを追求し、
減塩・減糖といった健康ニーズ、調理の簡便化をはじめとするライフスタイル変化に伴う食に対する生活者の多様なニーズに、調味料、加工食品、健康ケア食品などを通してきめ細かく応える。
海外食品 1917年のニューヨーク事務所開設以来、「開拓者精神」を受け継ぎ、各国・地域において、徹底した現地適合のマーケティング力と営業力、そしてグローバルな製品開発・生産・販売体制を
強みに現地の人々の嗜好に合うおいしさと栄養改善に貢献する製品・サービスを提供している。
ライフサポート 世界トップレベルのアミノ酸に関する知見、安全性の高い素材開発力や配合評価技術、世界最大の動物栄養グローバルネットワークを強みとして展開。飼料のアミノ酸バランスを整えることで
土壌・水質の負荷を低減する動物栄養事業や、PCやタブレット端末などの性能向上に貢献する電子材料事業を通じて、地域社会や地球との共生、さらには人々の快適な生活を実現している。
ヘルスケア 先端バイオ・ファイン技術を活かしたアミノ酸などの生産力、各国やクライアントによって異なる規制や規定などへの対応力、さらにはサービス提供力を背景に、多様で特徴ある素材・原薬・
技術を世界中の医薬・化成品企業などに提供する。また、アミノ酸の知見を機能性表示食品やアミノ酸サプリメントの開発などに応用して、生活者のQOL向上や快適な生活をサポートする。

引用元:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/recruit/fresh/business.html

主力事業とシェア

売上高 2,616億円(2020年3月)
従業員数 3,401名(2020年3月)
資本金 799億円(2020年3月)

味の素の単体売上高は2,616億円です。資本金は799億円で、従業員数は3,401名です。味の素の連結売上高は1兆1000億円であり、事業規模の大きさが伺えます。また、世界35の国と地域に拠点を置き、130以上の国と地域で商品を販売していることが特徴です。

味の素の社風

味の素は、若手にも裁量の大きな仕事を任せる社風です。責任のあるポジションを任せることで若手の成長を促そうとする方針があるため、やりがいをもって働けるでしょう。上司や先輩のフォロー体制も整っているため、安心して初めてのプロジェクトに挑戦していくことができます。

商品開発センターの育成方針だと思いますが、私が「ほんだし® 濃厚だし」の主担当を任されたのが入社1年目。経験豊富な上司や先輩がしっかりフォローする体制が整っているからこそ可能なことで、若いうちから大きな責任を与え、より早い成長を促そうとしているのだと感じます。また、人材育成と研究所内の横の連携を活発化する目的で、業務時間の一定の割合は、他の部署のメンバーと自主的な研究テーマに取り組めるようにもなっています。

引用元:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/recruit/fresh/session.html

福利厚生・社内制度

味の素の福利厚生は、採用サイトの募集要項と企業サイトの「サステナビリティデータブック」にて確認できます。会社が認めた場合、最大週4日まで自宅やサテライトオフィスで勤務できる「どこでもオフィスや」、必ず勤務しなければならない時間帯(コアタイム)を設定しない「スーパーフレックスタイム」など、柔軟に働ける制度が整備されています。 退職理由が出産・育児、介護・看護、転居を伴う結婚や配偶者の転勤だった場合に、再雇用の登録ができる「再雇用制度」など、ワークライフバランスを大切にしています。

参考元:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/library/databook/main/00/teaserItems1/01/linkList/0/link/SDB2020_all.pdf

募集職種・募集要項

2022年卒募集要項は下記の通りです。

募集職種 【R&D、Production(研究開発・生産)】
【Sales&Marketing(セールス&マーケティング)】
【Corporate(コーポレート)】
業務内容 【R&D、Production:研究開発・生産】
研究、製品開発、技術開発・企画、エンジニアリング、生産、品質保証 他
【Sales&Marketing:セールス&マーケティング】
国内営業・海外営業・営業企画・商品開発
【Corporate(コーポレート)】
事業支援部門
(①デジタル ②財務・経理 ③法務・知的財産 ④人事・広報)
募集資格 【R&D、Production(研究開発・生産)】
【Sales&Marketing(セールス&マーケティング)】
2022年3月までに、大学・大学院を卒業/修了見込の方
3年以内に大学・大学院を卒業の方で、2021年3月1日現在で正社員、契約社員ではない方
【Corporate(コーポレート)】
2022年3月までに、大学を卒業見込の方
3年以内に大学・大学院を卒業の方で、2021年3月1日現在で正社員、契約社員ではない方
給与 博士卒/295,000円
修士卒/246,000円
学士卒/234,000円
諸手当 不明
勤務地 【R&D、Production(研究開発・生産)】
研究所・事業所/川崎、四日市、佐賀
本社/東京
海外/アメリカ、フランス、タイ、インドネシア、中国、ブラジルなど30か国・地域他、国内支社など
【Sales&Marketing(セールス&マーケティング)】
本社/東京
支社/東京、大阪、福岡、名古屋、仙台
支店/さいたま、金沢、広島
営業所/岩手、静岡、長野、岡山、高松、鹿児島
他 国内研究所・事業所、海外(アメリカ、フランス、タイ、インドネシア、中国、ブラジルなど30か国・地域)など
【Corporate(コーポレート)】
本社/東京
研究所・事業所/川崎、四日市、佐賀
海外/アメリカ、フランス、タイ、インドネシア、中国、ブラジルなど30か国・地域
他 国内支社、海外(アメリカ、フランス、タイ、インドネシア、中国、ブラジルなど30か国・地域)など
勤務時間 標準労働時間 7時間15分
本社/8:15~16:30
支社・支店/8:15~16:30
研究所/8:15~16:30
事業所(工場)/8:00~16:15
全事業所フレックスタイム制あり
保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険

参考元:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/recruit/fresh/info.html

味の素の強み・競合他社・業界分析

食品業界の同業他社として、明治HD、日本ハム、マルハニチロと比較してみましょう。当期純利益で見てみると、明治HDが1位、味の素は4位となっています。食品業界は大きな市場を持つ業界ですが、売上の変動は小さいです。近年は、共働き世帯の増加により冷凍食品が特に伸びています。また、低糖質、高たんぱくなど健康志向の高まりにより食肉分野の伸びも堅調です。こうした食品業界のトレンドを押さえている企業が、業績を伸ばしやすいといえるでしょう。

競合他社の当期純利益:単体(単位:億円)

競合他社の売上高:連結(単位:億円)

(2020年)

参考元:https://gyokai-search.com/3-syokuhin.htm

IR読み解き!深堀り研究〜事業規模・資本構成・ビジネスモデル〜

ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。

経営方針

味の素企業サイトのIR情報に、経営方針(中期経営計画)が記載されています。

 「食と健康の課題解決」という目的のために、あらゆる経営資源を集中するという方針でグループ経営を行います。 「人財と組織のマネジメント変革」「健康を軸とした生活者への提供価値向上」「効率性高く成長できる収益構造」という経営計画を、デジタル・トランスフォーメーションによる業務改革でバックアップし、戦略遂行のスピード不足も解消していきます。結果として、コーポレートブランド価値、従業員エンゲージメント、時価総額のバランスのとれた企業価値向上を図ります。

引用元:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/strategy/managementplan.html

味の素には、「人財と組織のマネジメント変革」「健康を軸とした生活者への提供価値向上」「効率性高く成長できる収益構造」という3つの経営計画があります。人材・顧客などの無形の資産を強化することで、財務資産を強化していくと記されています。この経営計画をデジタル技術による業務改革でバックアップし、企業価値の向上を目指しているのです。

売上・財務状況

売上(収益)と利益

味の素の業績をみてみましょう。味の素の2020年の売上高は2,616億円で、2019年と比べて上がっています。売上高、経常利益、当期純利益でそれぞれ増収増益となっています。 味の素は事業の多角化をすすめており、総合食品メーカーとして今後も展開していきます。ローコストオペレーションを推進するために積極的な設備投資を実施する、工場の稼働率を高めて生産性を向上させるなどの取り組みで、業績アップを目指しています。

2020年3月 2019年3月 前年同期比
売上高 2,616億円 2,614億円 0.1%
経常利益 366億円 366億円 -0.2%
当期純利益 85億円 238億円 -64.4%

対処すべき課題

(a) 人財と組織のマネジメント変革 従業員の食と健康の課題解決力を高める能力開発を強化し、「栄養」・「環境」・「デジタル」に対する感性・知識・能力を向上させます。同時に、顧客と一体となった課題解決を組織・個人の目標としてPDCAサイクルを回すマネジメントをグループ全体で標準化します。また、各従業員が顧客価値向上を通じて企業価値の向上に貢献できる仕組みを組織マネジメントに組み入れることで、全社一丸となって企業価値を向上してまいります。 (b) 健康を軸とした生活者への提供価値向上を事業戦略の中心に 「顧客価値向上」のため、健康価値の訴求と生活様式に対応したおいしさの追求を中心戦略にして成長回帰を果たします。近年成長が鈍化してきた食品事業においても、「減塩」、「栄養・生理機能改善」等の価値訴求製品を強化します。戦術としては、日本で成功している地域社会と連携した食習慣改善に貢献する事業を海外にも展開してまいります。さらに、新中期経営計画後半の成長の柱にすることを目指して、現在、アミノ酸バランスの改善で個人の健康課題を解決する商品やサービスを統合する事業モデル開発を、ベンチャー企業と連携して進めているところです。

味の素は、有価証券報告書にて上記の対処すべき課題を挙げています。味の素は、おいしさを追求するとともに、健康と生活様式に対応した商品の開発・販売を行っています。「減塩」「栄養・生理機能改善」などの効果がある健康食品を強化することで顧客への提供価値を向上させることが、企業価値を向上していくための重要課題であるとしています。

先輩たちが行った企業研究とそのポイント

味の素の選考を受ける際には、食品業界全体の業界研究をしておくことが大切です。業界研究をしたうえで、企業研究も進めておきましょう。味の素は、過去のセミナーのアーカイブを公開しているため、一度は目を通しておくとよいでしょう。また、スーパーやコンビニで実際に売られている商品を観察しておくと、面接で食品業界特有の質問をされた際に自分の感じたことや考えを答えやすくなります。

実際に選考通過した先輩の声

食品業界の中でどうしてこの会社がいいのか考えるために、食品業界全体の業界研究は行った。 また、企業について知るためには、インターネットで調べたほか、マイページに載せられている過去セミナーのアーカイブを何度も見た。人事や技術職の方が会社の歴史から実際の働き方までわかりやすく説明して下さっているので、面接の前には一通りチェックすることをお勧めする。 さらに、食品業界の中でも他分野にわたって有名な商品が多い会社なので、各商品についてインターネットで調べたり、スーパーマーケットで買い物する際にどういったものがどのコーナーに売られているのか注目するようにしていた。自分の家のキッチンにも意識していなかったが商品がたくさん置いてあり、それぞれのいいところ・不便なところについて書きだした。

実際に選考通過した先輩の声

企業研究においては、主にインターンシップのためのES課題の際に、本格的に行った。ESの課題のテーマは、会社のマーケティング課題についてであった。その中で、最も有効だったのは、ネットで調べるのだけでなく、実際にコンビニやスーパーを訪れて、一消費者として会社の商品がどのような売られ方をしていて、どういった人がそこで購入しているのかを実際に見たことだ。これにより、実際に面接等で深ぼられても、思ったことをありのまま話すことができた。 本選考の際の企業研究に関しては、やはり社員の方々のお話が聞けたことが最も有効であった。サイトで最も参考にしたのは、openworkという社員の口コミサイトで実際の声を見ることができた。

実際に選考通過した先輩の声

味の素の事業理解から始めました。公開している有価証券報告書や中長期成長戦略の資料から会社が今どのような商品に注力していて、今後どのような戦略でうちでようとしているのかといったところに注目してまず目を通しました。そこをまず理解して、それにあった人物像に自分は当てはまるようにESや面接では話をしました。マイナビなどのイベントでアーカイブに残っていた説明会や社員さんの各フィールドごとの説明をもとに、戦略などの概要と具体的な仕事内容を紐づけして、面接の時に入社してからの具体的になりたい将来像、キャリアプランを語れるようにしました。志望度が高まったときがかなり遅かったため、OBOG訪問などは行っておりませんでしたが、上記に書いた会社が公開している事業の現状将来についての資料と説明会などで話される社員さんからの具体的な仕事内容さえおさえれば企業研究としては十分かと思われます。

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この記事を書いた人: 就活会議編集部

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