【就活ガイド】SMBC日興証券株式会社の本選考の傾向と対策【内定者回答あり】

テレビCMでもよく見かける証券会社、SMBC日興証券株式会社。三井住友フィナンシャルグループの一員で、積極的に革新的なサービスを提案している企業です。 就活会議では、実際にSMBC日興証券の本選考に応募し参加した学生から情報提供をしてもらっています。ESや面接での実際の回答例もありますので、ぜひ選考を受ける前に対策として読んでみてくださいね。
企業研究を進めるSMBC日興証券の企業概要
まずは就職活動のスタート地点である企業情報をみていきましょう。ここではSMBC日興証券の基本情報をお伝えします。
SMBC日興証券の基本情報
会社名 | SMBC日興証券株式会社 |
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業界 | 金融・証券 |
本店所在地 | 新丸の内ビルディング 東京都千代田区丸の内1-5-1(受付:1階) 日本橋髙島屋三井ビルディング 東京都中央区日本橋2-5-1(受付:9階) |
設立日 | 2009年6月15日 |
売上高 | 3,551億円(2022年3月期)※連結 |
従業員数 | 9,440人(2022年6月30日現在) ※SMBC日興証券単体 |
資本金 | 100億円(2022年6月30日現在) |
事業内容 | 証券業 |
SMBC日興証券は三井住友銀行をはじめとする三井住友フィナンシャルグループの一員です。グループの中で証券業を担っており、グループ各社と連携しながらサービス提供をしています。
業務内容は幅広く、主に個人・法人への証券業や投資銀行ビジネス、金融商品ビジネス、さらに海外事業にも取り組んでいます。
- 個人のお客様
全国に展開する本支店にて、多様化する資産運用ニーズに応じて質の高いコンサルティングを提供しています。 - 法人のお客様
各業態の様々なお客様のニーズにお応えできるよう業態別の担当部署を設けています。事業法人、金融法人、公益法人、地方公共団体、政府機関に至るまで、あらゆる法人のお客様の価値向上に向けて、専門部署と連携して各種サービスによる広範なサポート体制を構築しています。 - 投資銀行ビジネス
専門性の高い人材を中心に展開しており、M&Aや企業の資金調達に関するソリューションの提供によりグローバル時代の企業戦略を強力にバックアップします。 - 金融商品ビジネス
機関投資家をはじめとした様々なお客様の多様なニーズに、トレーディング機能や金融商品でお応えします。 - 海外
欧州、米州、アジアのグループ会社(12ヶ国16拠点)と協働し、株式・債券の引受およびセールス&トレーディング、日本のお客様のIRサポートやM&Aアドバイザリー等のサービスを提供、お客様のニーズにグローバルにお応えできる体制を有しています。
SMBC日興証券の強み
強み・特徴「三井住友フィナンシャルグループとの連携」
SMBC日興証券は、三井住友銀行をはじめとする三井住友フィナンシャルグループとのネットワークを有している点が強みです。このように、銀行と密に連携が取れる「銀証連携」がある証券会社を銀行系証券会社と呼び、同じく銀行傘下にあるみずほ証券や三菱UFJモルガンスタンレー証券が該当します。 SMBC日興証券は三井住友フィナンシャルグループと連携したサービスを提供することで、強固で安定した顧客基盤を有しています。
また、自己資本規制比率も320.3%と高い水準を保っています。業界トップの野村證券は295.5%です。SMBC日興証券は安定した経営基盤を維持できているといえるでしょう。
自己資本規制比率とは 金融商品取引業者の経営の健全性を測る指標のこと。 (固定化されていない自己資本の額)÷(リスク相当額)×100で計算される。 金融商品取引法においては、例えば140%を下回った場合には金融庁に届出を提出することなどが求められている。
引用元:https://www.jsda.or.jp/about/jishukisei/words/0132.html
SMBC日興証券の社風
社風「お客様本位の企業風土」
SMBC日興証券は、2009年のSMBCグループ加入、2018年のSMBCフレンド証券との統合をしており、多彩なバックグラウンドを持つ社員が活躍しています。また、採用サイト上の社長インタビューにもあるように、創業以来「共存共栄」「親切で正直」という精神を大切にしており、お客様視点での考え方が根付いているといえるでしょう。
お客さまと共に発展し、最高の信頼を得られる会社を目指す私たちSMBC日興証券のベースにあるものは、1918年の創業以来、変わることのないお客さまとの「共存共栄」、「親切で正直」の精神です。100年を超える歴史の中で培われてきたお客さま本位の企業風土の上に、多様な人材が活躍するフィールドを備えていることこそ、当社の大きな強みと言えます。
引用元:https://www.smbcnikko.co.jp/recruit/student/topinterview/
社員インタビューでは、実際にお客様の期待に応えるために学び続ける社員の声も紹介されています。
お客さまから「いつもいろいろな提案や話をしてくれるから有難いよ」というお言葉をいただき、経験を積んで提案の幅が広がったと、成長を感じました。私は入社前に金融の知識が全く無かったのですが、証券業務は専門的な知識も必要ですし、変動するマーケットに携わる仕事のため、学び続けなければいけません。 しかし、日々の業務の中で先輩方から教えていただく機会も多く、また業務で活かせる資格取得に向けた支援制度や通勤時間等を活用して自己学習できる環境も整っています。簡単な仕事ではないですが、お客さまの期待に応えるために日々自己研鑽に励むことで、成長スピードも早くなり、だからこそ若手から活躍できる環境があるのだと感じています。
引用元:https://www.smbcnikko.co.jp/recruit/student/business/retail/interview1/
先輩社員が後輩に指導する文化も根付いていると見受けられます。
SMBC日興証券の本選考対策ポイント
ここからは、実際に選考を通過した先輩の口コミをもとに、企業研究と志望動機作成のポイントを解説していきます。
企業研究「他社との差別化を明確に」
SMBC日興証券の企業研究では、証券業の業務理解をすることと、その中でもSMBC日興証券の立ち位置をしっかり理解することがポイントになります。同じような業務をしている証券業界の中でどうしてSMBC日興証券なのかを迷いなく話せるようにしておきましょう。
下記の先輩は、社風で差別化をはかるためにインターンに参加し、社員と直接コミュニケーションをとっていたとのことです。
「企業研究」で行ったこと、調べて役に立ったこと
証券会社は会社間に業務内容の差がないため、どの業界よりも社風の理解が企業研究において大切になると感じました。このために行ったことは、主に2つ。1つ目は、インターンシップに参加することです。インターンシップのカリキュラムは業務内容の理解が中心ではありましたが、それぞれのプログラムで社員さんが発する言葉がこの会社のソフト面を理解するうえで大事でした。2つ目は、前項と共通しますが、とにかく社員さんの生の声をきく、知ること。これによって他者との差別化をはかることができます。例えば私はこれによって、HPや新卒サイトなどから仕入れていた会社が優先としている事項や大切にしている想いなどを、明確に知ることが出来ました。
志望動機「SMBC日興証券とのマッチ度を伝える」
下記の志望動機では、SMBC日興証券が自身の就活の軸に一致していることを伝えています。志望度の高さはもちろん、SMBC日興証券とのマッチ度のアピールにもつながる内容になっていますね。実際の経験に基づいて述べられている点も評価ポイントです。
実際に選考通過した先輩の志望動機
自身の就職活動の2つの軸に一致するからです。 1つ目の軸は、地方創生に携わることです。私は、旅行でシャッター街や荒廃した史跡を見た経験や、徳島県、埼玉県、宮城県での生活環境に大差を感じ都市・地方の発展のバランスの重要性を感じた経験から、地域・文化の本来の魅力を引き出し日本の経済発展を牽引することを目指しています。2つ目は、自身のアイデアを形にし、自身でキャリアプランを形成できる、主体的な環境であることです。証券会社は、業種・規模に限らず全国各地の多種多様な企業の成長を「他アプローチからでは解決されなかったお客さまのニーズに寄り添い、最適解を提案する」ことができる立場だと認識しています。また、御社は個を大切にする社風であることからこれに一致すると考えており、志望しています。
SMBC日興証券の本選考フロー
それではここから、ステップごとに実際の選考体験をもとにした対策をお伝えしていきます。
2022年卒の本選考スケジュール
SMBC日興証券の2022年卒本選考スケジュールを紹介します。
2022年度採用の選考ステップ | |
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2021年3月 | ES Webテスト 論述試験 最終面接~内定 |
上記は、2021年3月にESを提出した先輩の選考スケジュールです。上記の先輩はインターンからの特別選考ルートにのったため、本選考では面接が1回のみとなっていました。しかし、インターン後に面談が2回と参加者限定のインターンが実施されたとのことです。
インターンへの参加が内定へのカギ
先の見出しでも述べたように、SMBC日興証券の選考ルートには、通常ルートの他にインターンからの特別ルートがあります。早期選考になるだけではなく、通常ルートよりも少ない選考ステップで内定をもらえるとのこと。志望度が高い人はとくに参加を目指したいところですね。
実際に選考通過した先輩の声
インターンシップからの優遇ルートにのるのが最も効率的だと感じました。インターンの選考はほぼ選考要素を感じさせないほど雑談で終わったし、インターン後に二度の面談と参加者限定のインターンがありますが、それさえ乗り越えれば本選考は楽勝です。また選考を通じて、何よりも人柄がみられていることも感じました。
エントリーシート(ES)対策「回答の中で価値観や考え方を伝える」
SMBC日興証券のESでは経験に基づいた志望動機が聞かれており、証券業やSMBC日興証券を志望するに至った背景が見られます。また、自身の個性や、SMBC日興証券が理念を達成するために必要な要素などが問われており、学生の価値観や考え方が評価される内容となっています。
2022年卒のESでは、以下の設問がありました。
- SMBC日興証券を志望する理由をご自身の体験と想いを踏まえ300字以内で記入してください。
- 当社は多様性の観点から、社員一人ひとりの個性を尊重しています。あなたを特徴づける個性を3つ、20字以内で記入してください。またそれぞれの個性について100字以内で説明してください。
- 当社は「お客さまと共に発展し、最高の信頼を得られる会社」を目指しています。そこでこの理念を達成するために必要だと思う要素をご自身の体験を踏まえて3つ、20字以内で記入してください。またそれぞれの理由について100字以内で説明してください。
設問と回答「当社は「お客さまと共に発展し、最高の信頼を得られる会社」を目指しています。そこでこの理念を達成するために必要だと思う要素をご自身の体験を踏まえて3つ、20字以内で記入してください。またそれぞれの理由について100字以内で説明してください。」
体験を踏まえてとのことですので、過去の経験で学んだことなどを回答とする必要があります。回答の理由には、その経験の詳細を盛り込みましょう。
実際に選考通過した回答
1誠実さ 高校時代に部活動で嘘をつき、顧問の先生からご指導頂いた経験がある。その際に「信頼を築くのは一生、信頼が壊れるのは一瞬」との言葉を頂いた。最高の信頼を得る上で、常に真正直で誠実な行動が必要だと実感した。 2自己開示 アルバイトの接客で、相手の心に入り込む難しさを感じたが、話を聴くだけでなく、自己開示を意識したことで、懐に入り込んでニーズを伺うことができた。 そのため相手から信頼を得るには自己開示が大切だと実感した。 3挑戦 私は、常に物事に挑戦することが、自己成長をもたらしていると感じている。お客様の発展と自己成長は不可分であり、自身の挑戦はお客様への最高の提案をもたらし、信頼獲得に至る起点であると考えている。
Webテスト対策「玉手箱の対策をしっかりとしておく」
SMBC日興証券のWebテストは玉手箱です。確実に通過できるように、基本的な対策を万全にしておきましょう。
どんなテストか?
玉手箱(非言語、言語、性格診断)
対策ポイント
選考を通過した先輩は参考書で対策をしていました。とくに間違えた問題には繰り返し取り組み、苦手をつぶしておきましょう。
最終面接「雰囲気に飲まれずに堂々と熱意を伝える」
SMBC日興証券の選考では、個人によって面接回数が異なります。口コミを投稿してくれた内定者の先輩はインターンからの特別ルートで内定しており、本選考の面接が最終面接のみでした。
最終面接は最終面接らしい厳格な雰囲気であったとの声が見られます。過度に緊張しすぎないためには、ある程度場慣れしておく必要があるでしょう。
最終面接では、志望動機やキャリアプランを聞かれています。改めて志望度が評価されていると考えられるため、SMBC日興証券で働きたい理由ややりたいことなどを突き詰めて考えておきましょう。
設問「なぜここを志望しているのか、印象とともに教えてください。」
志望動機が聞かれています。下記の先輩はインターンや面談で実際に社員と話した時の感想を盛り込むことで、より説得力のある内容にしています。
実際に選考通過した回答
インターンシップや面談などを通じて、とにかく人を大切にする会社だということを学びました。まず、インターンシップで、お客様を第一に考えた営業をしているということを知りました。次に、これまでの面談などで非常に学生想いだと感じました。特に一番初めに接触したインターンシップの面談では、面談で感じ取った私の性格からアナリスト職をお勧めしてくださいましたし、他の面談でもしっかりと私の話を聞いて受け答えをしてくれているように感じ、とても印象的でした。このような経験から「誰にも染まらず自分らしさを大切にしたい」と思う私に合うし、きっと希望のキャリアを描くことが出来ると思い、就職活動の軸に一致するため志望してます。
内定者が語る、内定獲得のためのアドバイス
投稿してくれた先輩たちの口コミをまとめるとポイントは大きく2点です。
- 論理性やコミュニケーション力をアピールする
- インターンへの参加がおすすめ
先輩たちの口コミによると、内定するためには社風マッチしているか、その理由を具体的かつロジカルに話せるかというのがひとつポイントになります。入社後の仕事内容を鑑みても、面接で緊張しすぎずに素直に話せる、ということも重要になりそうです。
内定をもらうために大事なことを教えて下さい
インターンシップからの優遇ルートにのるのが最も効率的だと感じました。インターンの選考はほぼ選考要素を感じさせないほど雑談で終わったし、インターン後に二度の面談と参加者限定のインターンがありますが、それさえ乗り越えれば本選考は楽勝です。また選考を通じて、何よりも人柄がみられていることも感じました。
内定が出る人と出ない人の違いを教えてください
自分の伝えたいことを根拠をもって理路整然と伝えたことが、ひとつの合格要因だったように思います。もうひとつは、コミュニケーション能力です。聞かれたことを的確にこたえることは就活の選定・基礎ですが、私は面接官の方に「話が面白い」といってもらえたので、大事なポイントだと思います。
内定したからこそわかる選考の注意点を教えてください。
面接前、リクルーターの方に他の企業の悪口はNGといわれたので、他社との差別化を経て日興証券に入りたいと伝えるときも他社を落とさないように注意した方が良いです。あとはうそをつかず、選考状況なども正直に伝えていいと思います。
SMBC日興証券にどうマッチしているのかを伝えよう
ここまで、SMBC日興証券の本選考の概要をまとめてきました。SMBC日興証券の選考では、学生の価値観や考え方が問われます。学生の人物像をとらえたうえで、SMBC日興証券とマッチしているのかを評価されている可能性が高いです。自己分析と企業研究を通じて、自分がSMBC日興証券とどうマッチしているのかを理解しましょう。
ここで紹介したのは先輩が投稿してくれた口コミの一部です。更に詳しい口コミもあるので、ぜひ読んでみてくださいね。
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この記事を書いた人: 就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録 すれば見放題! YouTubeチャンネル も配信中です!