【就活ガイド】日本郵便株式会社の本選考の傾向と対策【内定者回答あり】

毎年多くの就活生が日本郵便株式会社の選考を受けます。日本郵便は、日本郵政グループに属する企業であり、店舗での郵便窓口業務や国内物流事業に取り組んでいます。 就活会議では、そんな日本郵便の本選考の情報と対策を22年卒向けにまとめました。 就活会議では、実際に日本郵便の本選考に応募し参加した学生から情報提供をしてもらっています。ESや面接での実際の回答例もありますので、ぜひ選考を受ける前に対策として読んでみてくださいね。
企業研究を進める日本郵便の会社概要
まずは就職活動のスタート地点である企業情報をみていきましょう。ここでは日本郵便の基本情報をお伝えします。
日本郵便の基本情報
会社名 | 日本郵便株式会社 |
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業界 | 流通 |
本店所在地 | 〒100-8792 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 TEL 03-3477-0111(日本郵政グループ代表番号) |
設立 | 2007年10月1日※日本郵便株式会社法(2005年10月21日法律第100号)に基づく |
営業収益 | 40,617億円(2020年度) |
従業員数 | 194,842名(2021年3月31日現在) |
資本金 | 4,000億円 |
事業内容 | 郵便業務、銀行窓口業務、保険窓口業務、印紙の売りさばき、地方公共団体からの受託業務、前記以外の銀行業、生命保険業および損害保険業の代理業務、国内・国際物流業、ロジスティクス事業、不動産業、物販業など |
参考元:https://www.post.japanpost.jp/about/
日本郵便は1871年に創業された、約150年の歴史を持つ企業です。ゆうパックや年賀状、切手の販売などの郵便事業を中心に、金融事業や保険事業など幅広い取り組みを行なっています。日本郵政グループに属する企業であり、2007年10月1日に郵政民営化が実施され民間企業となりました。
日本郵便の強み
強み・特徴「全国に張り巡らされたネットワークとブランド力」
日本全国に、郵便局ネットワークが張り巡らされています。郵便局の数は24,341局となっており、地域社会に密着したサービスを提供していることが強みです。また、どこにでもある「郵便局ブランド」として、身近な存在であることも特徴のひとつです。生活の中で配達やATMなどを通して郵便を利用する人は多く、従業員数も約19万人と大規模な企業となっています。日本郵便の属する日本郵政グループは、郵便局ネットワークを通じて、郵便/貯金/保険の3つの事業を中心とした商品・サービスを「トータル生活サポート企業グループ」として提供しています。
引用元:https://www.japanpost.jp/ir/investor/index02.html
日本郵便の社風
社風「デジタル技術の活用で新しいサービス作りに挑戦する」
日本郵便は、地域社会の課題を新技術を活用して解決しています。少子高齢化や過疎化に伴う人材不足、コロナ禍における「非対面・非接触」での受取へのニーズに対して、ドローンや配送ロボット、自動運転車などの技術を活用しています。また、スマートフォンで年賀状を作成できるサービスや、LINE上のやり取りだけで荷物の配達を依頼できる公式アカウント「ぽすくま」の運用など、利便性向上に取り組んでいます。アナログからデジタルに移行した新たな取り組みに挑戦するなど、現代のニーズに合わせたサービス作りを行なっています。
参考元:https://recruit.japanpost.jp/jpgroup/jp-post/
日本郵便の本選考対策ポイント
ここからは、実際に選考を通過した先輩の口コミをもとに、企業研究と志望動機作成のポイントを解説していきます。
企業研究「説明会やOB訪問はできる限り参加する」
日本郵便の企業研究について、下記の先輩はサマーインターンシップに参加することで業務内容や企業の雰囲気を掴んだとのことです。サマーインターンの職業体験に参加することで、志望動機や入社後にやりたいことを具体的に話せるようになります。インターンシップ参加者は全員リクルーターを付けてもらえるため、選考対策を有利に進められるでしょう。
「企業研究」で行ったこと、調べて役に立ったこと
まずは夏開催の6DAYS(2022年度はコロナウイルスの影響で4DAYSでした)のサマーインターンシップに参加することで会社全体の業務内容や雰囲気を掴みました。いくつかの部署で職業体験をさせていただけるので、志望動機や入社後やりたいことを面接で話す際に役立ったと思います。多くの社員さんと直接お話することができるので、日本郵便で働くリアルについても詳しくお話を伺うことができました。初期配属やキャリアプランのことについて確かな情報を仕入れるには多くの社員さんにお話を伺うのがベストだと思います。また、インターンシップ参加者には全員リクルーターを付けていただけるので、何か個人的に質問がある場合にも対応していただけます。
志望動機「全ての選考で志望動機を問われる」
日本郵便は、志望動機を重視しています。日本郵便の選考に参加した先輩は、内定するために大事なポイントとして「1つは志望動機を固めることです。選考のすべてで志望動機を問われたので、1回目の面接(キャリアトークセッション)からしっかりと志望動機を固めていくことが重要であると思います。」と投稿しています。日本郵便に入社してどのようなことを実現していきたいのか、具体的に回答しましょう。
実際に選考通過した先輩の志望動機
全国に広がる郵便局を通した新サービスの提案や業務改善によって、全国の人々の生活を底上げしていきたいと考えたため、志望しております。 私の中学時代の友人が地元の郵便局で働いており、彼女は郵便局で働く際、本部(日本郵便本社)との連携が取れていないことやペーパーレス化が進んでいないことなどを問題視していました。 私は、全国の郵便局を統括する御社においてこれらの問題解決に取り組み、現場の方の働き方をよりよくしていくことで、現場からのエンドユーザーに対する接客や提供するサービスの質の向上させることができると考えております。 こうした私の本部での取り組みを通じて日本全国の人々の生活を底上げしていきたいと考えております。
日本郵便の本選考フロー
それではここから、ステップごとに実際の選考体験をもとにした対策をお伝えしていきます。
2022年卒の本選考スケジュール
日本郵便の2022年卒本選考スケジュールを紹介します。
2021年3月 | ES |
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2021年3月 | WEBテスト |
2021年4月 | 面談(キャリアトークセッション) |
2021年4月 | 面談(キャリアトークセッション) |
2021年4月 | 面談(キャリアトークセッション) |
2021年6月 | 最終面接 |
2022年卒の本選考は、3〜6月に行われています。キャリアトークセッションという形式でオンライン面談が3回実施された後に、最終面接がオンラインで実施されます。キャリアトークセッションは面接や専攻ではないと伝えられますが、実質選考のようなものであったとの投稿があります。
選考フローが不明瞭でばらつきがある
日本郵便の選考について、選考フローが不明瞭であると投稿している先輩の声がありました。1次締め切りでESを出した後に、4月上旬からキャリアトークセッションという面談の案内をされますが、この案内が無かった場合に6月から選考が始まった人もいるようです。ES提出後に連絡がない場合でも、6月までは結果を待っておきましょう。
エントリーシート(ES)対策「志望動機と自己PRを問われる」
ESでは、志望動機と自己PRについて問われます。自己PRは日本郵政グループで共通して聞かれる質問であり、日本郵便についての質問として志望動機が問われます。日本郵政グループには保険・貯金などの部門がありますが、その中でもなぜ郵便を希望するのか具体的に回答する必要があるでしょう。
2022年卒のESでは、以下の設問がありました。
- 自己PR
- コースの志望動機
- 趣味特技
- ゼミ、研究室等、学業の内容
設問と回答「郵便コースの志望動機を教えてください」
日本郵便の志望動機を問う設問です。下記の先輩は、お客さまのあたりまえの生活を直接サポートしたいと回答しています。みまもりサービスなどの具体的な取り組みを挙げて、郵便業務で自分の強みを活かして働きたいとアピールしています。
実際に選考通過した回答
私は「多くの人のあたりまえの生活を支えたい」という思いを持っています。駅員アルバイトを通じて、多くの人のあたりまえの生活、安心を支えることにやりがいを感じるようになりました。貴社は郵便業務などの物流面だけでなく、よりよい生活を提案できる営業活動やみまもりサービスを通じて、あたりまえの生活や安心に貢献しているところに魅力に感じています。自分の強みを生かして地域の安心・あたりまえを支えていきたいです。
Webテスト対策「SPIが実施される」
日本郵便のWebテストは玉手箱が実施されます。出題科目は言語/非言語/性格です。しっかり対策しておきましょう。
どんなテストか?
言語、非言語、性格
対策ポイント
対策では、「他の企業の選考でテストセンターの形式になれておいた。」との投稿があります。参考書で対策することも大切ですが、実際にWebテストを受けて慣れておくと落ち着いて受けられるでしょう。
キャリアトークセッション対策「現場社員と面談を行う」
日本郵便の2022年卒の選考では、面接前にキャリアトークセッションが実施されていました。
どんな内容か?
ある先輩は、「現場社員(中堅)の方とオンライン面談を30分行う。面接や選考ではないと伝えられていたが実質選考のようである。」と投稿しています。面接前に3回実施されていましたが、1~2回目は現場社員(中堅)の方が実施し、3回目は人事部長が行っていたようです。
最終面接「和やかな雰囲気」
日本郵便は面談を重ねた後、面接が1回しか行われていません。和やかな雰囲気で、アイスブレイクから始まるようです。入社意思や志望動機はそれまでの選考で話しているため、ほぼ意思確認の面接となっています。先輩の投稿によると、人柄が重視されているようです。
設問「キャリアプランはどう考えているか」
最終面接では、キャリアプランを問われています。下記の先輩は、郵便局や支店で働いて現場の課題を把握した後に、本社で新たな提案をおこなっていきたいと回答しています。現場と本部の連携を橋渡しする役割を担いたいという具体的なプランがイメージできていますね。
実際に選考通過した回答
まずは郵便局や支店で「郵便事業の現場」を知りたいです。 そうすることで私がやるべきことが見えてくると考えています。地域の人と関わりながら、現場と本部が連携を取るための課題点を見出していきたいです。その上で本社に戻ってきて、見出した現場での課題を解決するために、総務部やオペレーション統括部、改革推進部等に行って、改革を行いたいです。目に見える世に広がる影響として、改革だけでなく新たな提案(トータル生活サポート事業部や郵便物流業務企画部)等にも関心があります。 その後は未定ではありますが、本部に留まり続けず現場に戻り、現場と本部の連携を確認しつつ再度新しい取り組みを行うなどといったキャリアを考えております。
内定者が語る、内定獲得のためのアドバイス
投稿してくれた先輩たちの口コミをまとめるとポイントは大きく3点です。
- 志望動機を具体的にする
- 人柄が重視されている
- 社会や地域社会に貢献したいことを伝える
日本郵便の選考では、繰り返し志望動機を問われます。1回目の面談からしっかりと志望動機を具体的な内容にしておくことが大切です。人柄も評価されるため、ハキハキと応対することで評価してもらえたとの先輩の声があります。また、社会や地域のために働く姿勢を持っているかもみられているため、日本郵便の仕事を通して社会に貢献していきたいという思いを伝えましょう。
内定をもらうために大事なことを教えて下さい
1つは志望動機を固めることです。選考のすべてで志望動機を問われたので、1回目の面接(キャリアトークセッション)からしっかりと志望動機を固めていくことが重要であると思います。もう1つは面接で会話を意識することです。私の場合は、面接を担当してくださった社員の方が全員中堅以上の方だったので少し緊張してしまいましたが、物おじせずにゆっくりはきはきと応対することで人柄を評価していただけると思います。選考フローが不明瞭ですが、結果は早いので頑張ってください。
内定が出る人と出ない人の違いを教えてください
日本郵便での仕事内容をしっかりと理解できているか、社会や地域のために働きたいという思いが確立しているかが重要であると思う。ESの時点で落ちてしまう学生が多かったように感じるのでこれらをESにしっかり書き込めるといいと思います。
内定したからこそわかる選考の注意点を教えてください。
とにかく選考フローが不明瞭であること。1次締切でESを出した人に、4月上旬からキャリアトークセッションという面談の案内が来るが、これが来なかったとしても6月から選考が始まる人もいる。ES提出後連絡が無くてもあせらずに6月を待つべきです。
日本郵便の本選考は面談が中心
ここまで、日本郵便の本選考の概要をまとめてきました。日本郵便の選考は、面談を中心におこなわれます。選考フローが不明瞭との口コミがあり、ES提出後に遅れて次の選考の案内が来きたとの投稿があるため、落ちてしまったと早合点しないようにしましょう。
ここで紹介したのは先輩が投稿してくれた口コミの一部です。更に詳しい口コミもあるので、ぜひ読んでみてくださいね。
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この記事を書いた人: 就活会議編集部
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