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CREATED ON 2021.03.19 | UPDATED ON 2022.09.08

【就活ガイド】東海旅客鉄道株式会社(JR東海)の本選考の傾向と対策【内定者回答あり】

インフラ・物流 #本選考
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この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
東海旅客鉄道株式会社の本選考の傾向と対策

東海地方を中心に鉄道事業を展開する東海旅客鉄道株式会社(JR東海)。JRグループの中でも利益率の高い企業として、就活生からも注目される企業です。 就活会議では、実際にJR東海の本選考に応募し参加した学生から情報提供をしてもらっています。ESや面接での実際の回答例もありますので、ぜひ選考を受ける前に対策として読んでみてくださいね。

企業研究を進める

JR東海の企業概要

まずは就職活動のスタート地点である企業情報をみていきましょう。ここではJR東海の基本情報をお伝えします。

JR東海の基本情報

会社名 東海旅客鉄道
業界 鉄道
本店所在地 名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 JRセントラルタワーズ
設立日 1987年4月1日
売上高 8,235億円 ※連結(2021年3月期)
従業員数 18,499人(2021年3月31日現在)
資本金 1,120億円
事業内容 鉄道事業、関連事業

参考元:https://company.jr-central.co.jp/company/about/outline.html 参考元:第34期 有価証券報告書https://www.westjr.co.jp/company/ir/finance/highlight/

1987年、国鉄の分割民営化によりJRが発足しました。その中でも、東海エリアで事業を展開しているのがJR東海です。本社も名古屋市にあります。 東京と大阪を結ぶ東名阪エリアが営業エリアになるため、経営理念としても「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」ことをあげています。

JR東海の強み

強み・特徴「業界No.1の利益率の高さ」

JR東海は鉄道事業とそれに関連する事業(高層複合ビルの開発等)に取り組んでいます。なかでも東海道新幹線の運用が、JR東海の高い利益率の秘訣です。

2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で業績が落ち込みましたが、2019年度の鉄道業界の業績を比較してみると、JR東海は利益率でトップです。

【鉄道業界】2020年3月期売上高

【鉄道業界】2020年3月期営業利益

東京と大阪を結ぶ大動脈とも言われており、日々多くの利用者を運送しています。

JR東海の社風

社風「新たな挑戦を後押ししてくれる」

JR東海は、事業領域が幅広いこともあり、社員の新たな挑戦を受け入れてくれる企業風土が根付いています。採用サイトの社員紹介のページには、下記のような記載がありました。

入社以来、私はJR東海の多様な部署でさまざまな業務に携わってきました。どの部署においても与えられたミッションに全力で取り組み、自ら先に限界点を設定することなく、期待される以上のアウトプットで応えようと努力してきたと思います。いま改めて振り返ってみると、たとえ未知の領域であっても勇気を持って一歩を踏み出せば、目の前に新しい道が拓け、その一歩の積み重ねが自分自身の成長につながるという経験の積み重ねだったのだと思います。そういったチャレンジを続けられる事業フィールドが多岐にわたっていること、そして、組織や個人の成長に資する新たな挑戦を受け止めてくれる、懐の深さがあることはJR東海の大きな魅力であると思います。

引用元:https://saiyo.jr-central.co.jp/work/interviews/article_04/

入社後は、自分次第でさまざまな経験を積める企業であることが読み取れます。経験を通じて成長していきたいという、向上心の高い人にマッチする企業といえるでしょう。

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JR東海の本選考対策ポイント

ここからは、実際に選考を通過した先輩の口コミをもとに、企業研究と志望動機作成のポイントを解説していきます。

企業研究「競合他社との差別化を説明できるようにしておく」

JR東海の企業研究のポイントは、他の交通インフラ業界との違いやJR各社との違い、私鉄各社との違いを明確にすることだと先輩たちは言っています。面接で志望動機を深掘りされるためです。業界研究や企業研究の結果は、自分の言葉でしっかりと説明できるように準備しておくことが重要です。 インターンやOB訪問を積極的に活用すると、より企業理解を深められます。

「企業研究」で行ったこと、調べて役に立ったこと

企業研究は、企業のホームページとOB訪問で行いました。面接ではなぜ鉄道業界であるかよりも、なぜ鉄道会社のなかでも東海旅客鉄道株式会社を志望したかについて詳しく聞かれます。鉄道業界について詳しく調べたうえで、ほかの鉄道株式会社と比べて強みと弱みを説明できるようにしましょう。東海旅客鉄道株式会社は日本の大動脈である東海道新幹線による運輸事業に圧倒的な強みをもっていますが、その他事業の開拓も目指しています。東海道新幹線の魅力と強みを理解したうえで、その他事業への意欲を見せられるようにしましょう。東海旅客鉄道の職種は、運輸系統、電気・システム系統などの5つの系統にわかれています。その系統の中でもフィールドがわかれており、担当業務が細かくわかれています。志望する系統をよく調べ、なぜこの系統を志望したのか説明できるようにしましょう。またフィールドの業務についても調べ、どのフィールドのどの業務に携わりたいかも説明できるようにするとよいと思います。 ホームページで企業研究する際は、新卒採用ページをみるのはもちろんですが、安全報告書のページを見ることを薦めます。鉄道は安心・安全な運行が求められており、それに対する様々な取り組みを理解できます。系統に沿った安全の取り組みも説明できるようにすると良いと思います。
またOB訪問は積極的に活用してください。とくに、東海旅客鉄道株式会社は夜勤やジョブローテーションのある会社であるため、それらに対するポジティブなイメージを話せるようにしましょう。私が伺った話は、夜勤明けの日は1日フリーな時間となるため、体感的には休日が増えた気持ちになるとのことでした。

志望動機「実体験を盛り込めると説得力がUPする」

実際に選考を通過した下記の先輩は、「JR東海が手掛けた地元の駅舎に感動した」という実体験を盛り込んでいます。そのうえで、自分も街のシンボルである駅舎の開発に携わりたいという想いを伝えていますね。このようにエピソードに基づいて述べられると、より説得力のある印象的な志望動機になります。

実際に選考通過した先輩の志望動機

私は、「愛着ある中部地方に関わりながら、自分の専門性を発揮して社会の発展に貢献したい」という思いがあり、御社を志望します。私は、故郷である〇〇県〇〇市の新駅舎を初めて利用した際、〇〇市の文化・伝統が感じられる駅舎に地元民として感動を覚えました。この経験から、街のシンボル・街の顔である駅舎の開発に魅力を感じました。御社は、中部地方を中心に地方・都心の多様な街の駅に関与でき、様々な街の活性化に貢献できます。さらに、リニア事業や新幹線事業にも携わることができ、日本社会全体の発展に貢献できる点に魅力を感じています。入社後は、貴社の有す多様な施設計画に携わり、貴社と日本社会の発展に貢献したいと考えています。

JR東海の本選考フロー

それではここから、ステップごとに実際の選考体験をもとにした対策をお伝えしていきます。

2022年卒の本選考スケジュール

JR東海の2022年卒本選考スケジュールを紹介します。

2022年度採用の選考ステップ
2021年3月ES
リクルーター面談
リクルーター面談
一次面接
最終面接~内定

上記は、3月にエントリーシートを提出し、内定した方の選考スケジュールです。 リクルーター面談は、学生によって実施の有無や回数が異なりました。また、プロフェッショナル職の選考を受けた人の中には、Webテストがあったというケースも。自身の選考ルートに合った対策に取り組んでおきましょう。

選考フローは応募者によって変わる

選考フローは学生によってバラつきが見られました。プロフェッショナル職は適性検査が行われるなど、職種によって選考の内容が変わることはもちろん、学生によってリクルーター面談の回数も異なってきます。

また、下記の先輩は、リクルーターの方に積極的に質問をして、企業理解を深めていたようです。自分ひとりで収集できる情報量には限りがあるため、先輩のように積極的にアクションを起こしていけるといいですね。

リクルーターがついた先輩の声

クルーター面談を突破すれば、リクルーターの方は応援してくれる立場になるので、積極的に質問して活用するべき。

エントリーシート(ES)対策「基本的な質問への対策を万全に」

JR東海のESでは学業で学んだことと志望動機、自己PRが問われます。特別変わった質問などはされていません。就活では基本とされる質問に、しっかりと答えていく必要があります。企業研究と自己分析に入念に取り組んでおきましょう。

2022年卒のESでは、以下の設問がありました。

とくに志望動機は面接で深掘りされるケースが多いです。回答にズレが起きないようにしっかりと自分の考えをまとめましょう。

設問と回答「学生時代に最も打ち込んだことなど、自由に自己PRしてください(550文字以下) 」

ガクチカなどの自己PRが問われています。先輩のように、最初にアピールしたい強みを伝えたうえで、それを裏付けるエピソードを説明しましょう。また、最後にその強みを活かしてJR東海でどう活躍したいのかも伝えられると、より熱意ある回答になります。

実際に選考通過した回答

私の強みは困難な状況に対する突破力である。これまでに調査研究やプロジェクトを通して、分野や文化を越えて新たな技術や知見を吸収し、周囲を巻き込んで課題を解決してきた。この強みは、昨今のコロナ禍の中でも活きている。大学では例年、建築学生有志による作品展覧会が開催されており、私はこの幹事を務めていた。しかし昨年春はコロナ禍により、対面での展示が中止された。私は作品展のオンラインへの転換を提案したが、当初は周囲の同意を得られなかった。そこで自らウェブデザインを学び、オンラインアーカイブを試作し提示したところ、徐々に周囲の協力や積極的な意見を得られるようになった。最終的に、対面展示を重視するメンバの意見をも取り込み、対面の面白みである偶発的な作品との出会いをウェブ上でも実現する、意欲的なオンラインアーカイブを完成させることができた。またリモート環境下でも建築に関する研究や討論を深めるため、3Dデータの建築保存への活用検討をするゼミを友人と協力して設立した。この3D研究会ゼミではメンバー間で学習の成果の交換に加え、産学連携フォーラムへ活動内容を出展することで、3D技術の活用についてより多くの意見や展望を得た。貴社においてもこの強みを活かし、系統を横断して行動し新たな鉄道駅の創造に携わりたい。

Webテスト対策「プロフェッショナル職志望者は対策が必要」

プロフェッショナル職の選考フローでは、適性検査が実施されたという口コミがありました。年度によってはクレペリン検査が行われたという年もあったため、応募者は選考内容をよく確認しておきましょう。

どんなテストか?

適性検査

対策ポイント

先輩は、他社のWebテストで課題に感じた分野について、参考書で演習して対策をおこなっていました。参考書を繰り返し解き、先輩のように苦手をつぶしておけるといいですね。

一次面接「志望動機の深掘りにもはっきりと答える」

一次面接は、学生1人に対して面接官1~2人の個人面接が実施されます。さまざまな角度から志望動機を深掘りされるため、どのような質問にもはっきりと答えることが大切です。志望動機に関する質問で言い淀んでしまうと、場合によっては入社意欲が低いと評価されてしまいます。

設問「jr東海も含め、志望順位は?」

この質問を受けた先輩は、回答に対してさらに深掘りの質問をされています。深掘りをされた際に曖昧な返答をしてしまわないように、論理的に考えながら受け答えをする癖をつけておきましょう。

実際に選考通過した回答

もちろん、JR東海が第一志望です。その次に、○○(企業名)、△△(企業名)を志望しています。→以降、深掘り 質問:この志望順はどういう判断で? 回答:私の二つの就活の軸を満たすという理由でこれらの企業を志望していますが、一つ目の軸である専門性を生かせる度合いが高い順に志望しています。 質問:なるほど。JR西、東は受けてないけど、なぜ? 回答:勤務地にこだわりがあるからです(この回答はよくなかったかもしれない)。 質問:(受けている企業を見て)本当は不動産とかに興味があるんじゃないの? 回答:もちろん不動産事業にも興味はありますが(JR東海も不動産事業をやっているため)、先ほど述べたような理由で、専門性を生かせるところに就職したいと思っています。

最終面接「志望度と人物像を再確認される」

最終面接では、人事部長などの役員が面接官となる可能性があります。また、志望度と人物像を評価するための質問が聞かれていました。最後まで気を抜かずに、ESに記載した内容とズレが生じないように注意しましょう。

設問「学生時代の取り組みを通じて得たものと、それを用いて当社にどのように貢献できるかを教えてください。」

入社後、JR東海で活かせる強みがあるのかが問われています。強みを裏付けるエピソードを伝えることはもちろん、下記の先輩のように、それをどう仕事で活かせるのかも具体的に説明しましょう。入社後のイメージを明確にしておくことも重要ですね。

実際に選考通過した回答

グループ設計演習を通じて、自分のあり方を常に考え、課題解決に向け行動できる力を得ました。私の班には少ない意見交流や後輩の意欲低下等の問題があり、コンセプトも決まらない状況が続きました。危機感を感じた私は、班を客観的に捉え、他プロジェクトや論文を同時に抱えているメンバーが多い点と班の希薄な関係性が問題だと気づきました。そこで、会議の質を向上するべく、新たなツールを導入し全員参加の会議を実現させる、負担を感じているメンバーはいないかヒアリングを毎週実施する、仲を深めるご飯会の企画等を実施し、参加しやすい環境作りに取り組みました。何より自身がどんな作業も人一倍取り組み、姿で皆を巻き込むことを意識しました。結果、全員の意欲的な参加と活発な意見交流が実現され、全員納得の提案が完成しました。多様な関係者が関わる貴社の事業においても、この強みを持ち、やり遂げられる私は、円滑な事業の完遂に貢献できると思います。

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内定者が語る、内定獲得のためのアドバイス

投稿してくれた先輩たちの口コミをまとめるとポイントは大きく2点です。

  1. なぜJR東海なのかを明確にしておくこと
  2. OB訪問やインターンを活用すること

JR東海の選考では、さまざまな角度から志望度を深堀される傾向があります。そのため、競合他社との差別化を明確にしたうえで、なぜJR東海なのかを論理的に説明できるようにしておくことが重要であると先輩たちは分析しています。 志望動機を深めるためにも、OB訪問やインターンに積極的に参加して、社員の生の声を聞いておけるといいですね。

内定をもらうために大事なことを教えて下さい

鉄道企業を志望するのであれば、同業他社の差別化を図るためにも、積極的に説明会に参加し、情報収集することが必要だと感じた。また、コロナで鉄道業界はかなり影響を受けているため、コロナ禍、コロナ後に鉄道業界はどうあるべきなのか自分の意見を持っておいた方がいいと感じた。特に、選考を通して、なぜJR東海がいいのか、何をしたいのかを深掘りされる。説得力のある説明ができるように、OB訪問は積極的に行い、情報収集をするべきだと感じた。

内定が出る人と出ない人の違いを教えてください

志望動機を熱く語れるかどうかや、総合職として周りを統率できるかどうかなどがポイントになると思う。内定者はみな属性こそ違えど、はきはきとしている印象を受けた。 またインターン参加者が多かったので、そこで社員さんに人物面を知ってもらえるのは大きいと思う。

内定したからこそわかる選考の注意点を教えてください。

鉄道企業の選考を何社か受けたが、同業他社の具体的な名前を挙げて、なぜJR東海がいいのかをかなり聞かれたことがとても印象的だった。この質問を答えるためにも、JR東海だけではなく、他の鉄道企業の説明会に参加し、情報収集をすることが必要だと感じた。

JR東海でどう活躍したいのかをイメージしておこう

ここまで、JR東海の本選考の概要をまとめてきました。JR東海の選考では、「なぜJR東海なのか」「強みをJR東海でどう活かせるのか」といった、志望動機に紐づいた質問がさまざまな角度から聞かれます。どのような質問にも具体的な回答ができるように、企業理解を深めたうえで、JR東海でどう活躍したいのかを明確にしておきましょう。

ここで紹介したのは先輩が投稿してくれた口コミの一部です。更に詳しい口コミもあるので、ぜひ読んでみてくださいね。

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この記事を書いた人: 就活会議編集部

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