【就活ガイド】明治安田生命保険相互会社の本選考の傾向と対策【内定者回答あり】

日本最古の生命保険会社として知られる明治安田生命保険相互会社。応募する際は複数のコースから自分に合ったものを選択できるため、キャリアプランを考えやすいと就活生からも人気です。 就活会議では、実際に明治安田生命の本選考に応募し参加した学生から情報提供をしてもらっています。ESや面接での実際の回答例もありますので、ぜひ選考を受ける前に対策として読んでみてくださいね。
企業研究を進める明治安田生命の企業概要
まずは就職活動のスタート地点である企業情報をみていきましょう。ここでは明治安田生命の基本情報をお伝えします。
明治安田生命の基本情報
会社名 | 明治安田生命保険相互会社 |
---|---|
業界 | 生命保険 |
本店所在地 | 東京都千代田区丸の内2-1-1 |
創業日 | 1881年(明治14年)7月9日 |
保険料等収入 | 2兆3,521億円(2020年4月~2021年3月) |
従業員数 | 48,179人(2021年9月末現在) |
総資産 | 42兆8,915億円(2021年9月末現在) |
事業内容 | 生命保険業および関連業務など |
参考元:https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/corporate_info/about/index.html 参考元:https://www.meijiyasuda-saiyo.com/2023/about/outline.html
創業日は1881年となっておりますが、明治安田生命自体は、2004年に明治生命保険相互会社と安田生命保険相互会社が合併することで発足しています。 参考元:https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/corporate_info/about/history/index.html
明治安田生命は従業員数が4万人を超える大規模な企業です。総資産は40兆円を超えており、会社として安定していることが分かります。
また、明治安田生命は相互会社です。「株式会社と相互会社の違いを知らない…!」という人もいるでしょうが、相互会社は保険会社にしかない概念ですので、保険業界を志望する方はこの機会に理解を深めておきましょう。
- 相互会社とは・・・
相互会社は非営利法人です。「契約者が保険料を出し合い、病気やケガをした人にその保険料が支払われる」というのが保険の基本的な仕組みですが、この相互秩序の考えに基づいた組織が相互会社になります。
昔の保険会社はこの組織形態をとることが多かったため、歴史ある保険会社の多くが相互会社でした。しかし、2000年に、相互会社から株式会社へ移行しやすい法整備がされました。この保険業法改正をきっかけに、保険会社の株式会社化が進んでいます。第一生命もそのひとつです。現在、日本の相互会社は日本生命・明治安田生命・住友生命・富国生命・朝日生命の5社のみとなっています。
株式会社の場合、利益を株主に還元する必要があります。しかし、相互会社の場合は、社員(お客様)に還元すればよいのです。つまり、株式会社に比べてお客様への還元率が高くなります。
相互会社にはデメリットもあります。例えば意思決定機関についてです。株式会社の意思決定機関は「株主総会」ですが、相互会社は「社員総会」です。株主は多くても数十万人規模ですが、社員(契約者)は数百万人、数千万人規模。社員の中から代表者を選出して意思決定機関としていますが、うまく機能しないことも多く、近年では問題視されています。
明治安田生命の強み
強み・特徴「信頼性が高い日本最古の生命保険会社」
明治安田生命は、日本最古の生命保険会社として有名です。長年にわたって、顧客に寄り添った安心安全な商品を提供してきたことから、高い信頼性と強固な顧客基盤を持っています。これこそが、明治安田生命の強みと言えるでしょう。とくに団体保険においては、業界トップシェアとなっています。 参考元:2020年度決算説明資料
団体保険・団体年金等を活用した福利厚生制度の提案に力を入れており、事業を通じて社会に大きく貢献しています。
現在も、明治安田生命は、幅広い年齢層に対応する各種生命保険や年金保険などの商品を販売しています。最近では単身世帯や女性就業者が加入しやすい商品も提供するなど、扱う商品の幅をより広げているのが特徴です。
明治安田生命の社風
社風「若手でも裁量ある仕事に挑戦できる」
明治安田生命には、経験を通じて若手を成長させようという企業風土があります。年次に関わらず裁量ある仕事が任せられるため、自分次第でどんどん成長できるでしょう。採用サイトの社員紹介のページには、実際に下記のような記載がありました。
若手職員の意見を大切にする風土があり、年次に関係なく責任の大きな業務を担当させて貰えることは、必ず成長につながるものと考え、強くやりがいを感じています。
引用元:https://www.meijiyasuda-saiyo.com/2023/person/staff/z_aoki.html
さらに、別の社員からは社風について下記のようなメッセージも。
説明会や面接で出会った職員の人柄から「あたたかい会社」だと感じ、一緒に働きたいと思い、入社を決めました。入社したてはわからないことだらけで不安でいっぱいでしたが、配属された営業所の所長やアドバイザー、先輩たちのあたたかなサポートのおかげで着実に成長していくことができました。
引用元:https://www.meijiyasuda-saiyo.com/2023/person/staff/c_onumata.html
上司や先輩社員が積極的に若手社員のサポートをするような風土も根付いているようです。安心して思い切ったチャレンジができそうですね。
明治安田生命の本選考対策ポイント
ここからは、実際に選考を通過した先輩の口コミをもとに、企業研究と志望動機作成のポイントを解説していきます。
企業研究「競合他社との差別化を説明できるようにしておく」
明治安田生命の企業研究のポイントは、志望動機を深掘りされても回答できるように「生命保険業界の業務内容」「競合他社との比較」「応募するコースで入社した際のキャリアプラン」これらを明確にしておくことだと先輩たちは言っています。 業界研究・企業研究を入念にしたうえで志望動機を考えておくと、面接での深掘りにも一貫性を持って回答することができるでしょう。
「企業研究」で行ったこと、調べて役に立ったこと
「なぜ明治安田生命が良いのか」ということはすべての面接で聞かれたので、他の生保との違いはしっかりと理解しておく必要があると思います。また、入社の意思確認も1次面接から確認されるので、しっかり答えられるよう自分の中で考えておいたほうが良いと思います。また、職種の仕事内容について聞かれるので、選考を受けている職種の仕事内容はきちんと理解し、説明できるようにしておく必要があります。1次面接か2次面接の後にリクルーターの方と面談ができるので、その際に疑問点はすべて確認しておくと面接の際に何か聞かれても困らないと思います。ホームページはもちろん、企業のマイページにより詳細な企業説明が載っているのでそちらを参考にするとよいと思います。
説明会やインターン、OB訪問などの機会があれば積極的に活用しましょう。インターン後の座談会で逆質問をして、企業研究の内容をブラッシュアップしたという先輩もいました。
志望動機「なぜ明治安田生命なのかを具体的かつ論理的に伝える」
実際に選考を通過した下記の先輩は、業界・企業・職種それぞれへの志望動機を論理的にまとめています。また、明治安田生命の特徴や入社後やりたいことなどが具体的に盛り込まれているため、説得力や熱意のある回答になっていますね。 読み手を納得させられる志望動機にするために、先輩のように、明治安田生命のどこに魅力を感じているのかを具体的に伝えるようにしましょう。
実際に選考通過した先輩の志望動機
御社のお客様を大切にする事業精神は業界随一だと考えるからです。私は社会に与える安心の影響力の大きさに魅力を感じて保険業界を志望しています。さらに少子高齢化や多様な働き方の普及など、ニーズの変化が激しい生命保険業界において人々の人生に寄り添うことがやりがいに繋がると考えます。その中で御社の社員の方からアフターフォローの姿勢を強く感じており、御社であれば社会により大きな安心を提供できると考えました。またCareer Vを志望する理由としては、御社の多様なフィールドを経験し、多角的な視点でお客様のニーズや生命保険の役割を把握できると考えたからです。私は将来、商品開発や営業企画に携わりたいと考えています。これらの業務には多角的な視点が必要だと考えており、それを身につけるために、様々な部署を経験することで幅広い知見を得られるcareerVを志望しています。入社後は御社の一員として、お客様にいつまでも変わらない安心を届けていきたいと思います。
明治安田生命の本選考フロー
それではここから、ステップごとに実際の選考体験をもとにした対策をお伝えしていきます。
2022年卒の本選考スケジュール
明治安田生命の2022年卒本選考スケジュールを紹介します。
2022年度採用の選考ステップ | |
---|---|
2021年3月 | ES Webテスト | 2021年4月 | 一次面接 二次面接 最終面接~内定 |
上記は、3月にエントリーシートを提出し、4月に内定した方の選考スケジュールです。 学生によって、リクルーター面談の有無や回数、その他の選考フローに違いが見られました。そのため、すべての応募者がこの通りのフローでは無いことは理解しておきましょう。
インターンシップ参加者は早期選考に進める
明治安田生命では、インターンに参加すると早期選考に進むことができます。できる限り選考を有利に進めていきたいという方は、積極的にインターンに参加しておきましょう。 ただし、インターンに参加すれば必ず内定をもらえるというわけではありません。インターンの経験を志望動機に盛り込むなど、経験をプラスαに変えられるように対策することが大切です。
実際に選考通過した先輩の声
インターンへの参加が内定に大きく近づく。明治安田生命は他社と違い、はっきりとインターン参加者を優遇しますと言っているし、実際にとても早く内定が出る。選考ではやはりガクチカと志望動機を深堀されるのでそれぞれ対策が必要。字数都合上ガクチカのアドバイスは割愛。志望動機については、「なぜ他社ではなく明治安田生命なのか」についてこれでもかというほど深堀される。インターンの経験を志望動機に入れるとgoodです。
エントリーシート(ES)対策「具体的な志望動機が求められる」
明治安田生命のESではガクチカ(学生時代に頑張ったこと)と明治安田生命への志望動機、志望するコースへの志望理由が問われます。企業を志望する理由はもちろん、なぜそのコースを志望するのかを述べる必要もあるため、より具体的な志望理由や目標が問われていると考えましょう。
2022年卒のESでは、以下の設問がありました。
- 学生時代、あなたが一番力を入れて取り組んだことについて記述願います/400文字以内
- 明治安田生命への志望理由を記述願います/200文字以内
- ○○(志望コース)への志望理由を記述願います/200文字以内
面接では生命保険業界を志望する理由や、入社後やりたいことを聞かれるケースもあります。ESと面接で回答がズレないように、作りこんでおくことが大切です。
設問と回答「総合職(全国型)career Vへの志望理由を記述願います。(200文字以内)」
こちらは志望するコースへの志望理由を問う質問です。他のコースにはない魅力ややりがいを盛り込むと、より熱意が伝わりやすくなります。 例えば下記でご紹介する先輩の回答では、何に魅力を感じているのか、そこでどのような仕事をして何を成し遂げたいのかが具体的に述べられています。入社後のイメージをしっかりと描けていることも伝わるため好印象です。
実際に選考通過した回答
私が志望する理由は「人々が安心して暮らせる仕組みを作る」という願望を叶えたいからです。少子高齢化などに伴って、社会保障制度を補完する生命保険会社の役割は一層高まっていますが、そういった新たなニーズを見つめ直しお客様一人ひとりが満足できるようなサービスを展開するために、この職でなら保険商品の企画やマーケティングなどを通してより具体的な面からアプローチできると考えているからです。
Webテスト対策「基本的なWebテスト対策を万全に」
明治安田生命のWebテスト内容については、学生によって「企業オリジナルのテスト」「SPI」「玉手箱」とバラつきのある口コミが寄せられています。しかし、内容は「言語、非言語、性格診断」と共通しています。基本的なWebテスト対策を万全にしておけば問題ないでしょう。
どんなテストか?
言語、非言語、性格診断
対策ポイント
とにかく問題を解くことに慣れ、苦手を無くしておくことが重要です。問題集を一冊用意し、何周か繰り返し解いておきましょう。
一次面接「ガクチカの深掘りに備えて自己分析を見直しておく」
一次面接は学生1人に対して面接官1人の面接を30分程度おこなうケースが多いです。人柄を評価するような質問が聞かれているため、過度に緊張せず、ある程度リラックスして受け答えできるように準備しましょう。 質問は、ガクチカを深掘りされるケースが多いです。自己分析を見直して、スムーズに回答できるように対策をしておきましょう。志望動機に関する質問もされるため、ESに記載した内容を振り返っておくことも大切です。
設問「学生時代力を入れたことのエピソードの中で困難だったことを教えてください。」
ガクチカを深掘りする質問が聞かれています。下記の先輩は、困難だったことに対してどう考え、行動したのかを具体的に回答しています。先輩のようにエピソードを具体的に説明できると、より人柄が伝わりやすくなるでしょう。
実際に選考通過した回答
困難だったことは、私1人が接客を工夫するだけでは全体でのサービス向上には繋がらないので、周囲の協力を得て全体のサービス向上に繋げることです。私のアルバイト先は学生のアルバイトスタッフの割合が大きかったのですが、そのようなスタッフは特に深い動機なく入社し、ただお金を稼ぐために働いている方が多いため、そのような方にも高いモチベーションで接客していただくことを困難に感じました。そのような方の心を動かすために自分自身が想いを何度も伝えることや、率先して行動すること、そして自ら手を挙げキッチンやホールなど複数の持ち場に挑戦し、それぞれの役割での大変さを理解し寄り添うことで、自然と賛同してくださる方が増えていったように感じます。
二次面接「ストレス耐性を評価される」
二次面接も、30分程度の個人面接となるケースが多いです。しかし、集団面接であったケースも見られるため、どちらでも対応できるように対策しておくと安心ですね。 二次面接では、「挫折経験」「営業はつらいことも多いですが大丈夫ですか」といった、学生のストレス耐性を評価するような質問が聞かれています。課題に直面した際に、どう乗り越えられるのかを、エピソードを基にアピールしましょう。
設問「営業はつらいことも多いですが大丈夫ですか。」
下記の先輩は、実際に課題に直面した際に、粘り強く取り組むことで解決した経験を紹介しています。エピソードに基づいたアピールができていますね。 併せて、入社後どう仕事に向き合っていきたいのかという目標が盛り込まれている点も評価ポイントです。
実際に選考通過した回答
問題ないと考えています。私は大学における○○団体の活動にて、地域の方が私たちのチームに肯定的ではないなかでアプローチをし続けた経験があります。活動初日から毎日あいさつをさせていただくことで、最終的にはお褒めの言葉をかけていただくことができました。そして私たちが帰る際には見送りに来ていただくこともできました。この経験から、いかなるときにも最善を尽くすことの大切さを学びました。営業においても、お客様から厳しいお言葉をいただくこともあるかと思いますが、粘り強く取り組んでいきたいと考えています。また、一日でも早くお客様に最適なご提案をすることができるよう、保険やその周辺知識の習得に取り組みたいと考えております。
最終面接「キャリアプランを固めておく」
最終面接は、面接官の年次が上がる傾向があります。キャリアプランを問われたという口コミが多数寄せられているため、具体的な回答ができるように固めておきましょう。 また、明治安田生命のイメージや他社との違いなど、業界・企業理解が問われる質問も聞かれています。最終面接前に企業研究を改めて深めておく必要がありますね。
設問「入社後に配属したい部署やキャリアプランについて。」
下記の先輩は、最終的な目標を述べたうえで、それを達成するための道筋を自分なりに考えて説明しています。このように目標達成のための道筋を具体的に話せると、目標達成意欲が高いことが伝わり好印象です。
実際に選考通過した回答
私は最終的に企業営業分野に携わってみたいと考えている。これは社会にとても大きく、また高いレベルの影響を与えることができるためである。一企業の団体保険や企業年金だけでなく、CSV取り組みの一環として、お客様である企業との提携で新たな価値を生み出したい。このキャリアプランを叶えるためには幅広い生命保険の知識と営業スキルが求められると思う。そのため入社直後はリテール営業に携わり営業に関する基本的なスキルを学びたい。また企業営業で求められる商品知識や提案力については商品開発部門の経験をすることで身に着けたい。これらの経験をすることで幅広い知識をスキルを用い、ただ保険商品の提供をするのではなく、多角的に企業を支えるRMとして活躍したい。
内定者が語る、内定獲得のためのアドバイス
投稿してくれた先輩たちの口コミをまとめるとポイントは大きく2点です。
- コミュニケーション力やストレス耐性が高いことを伝える
- 明治安田生命を志望する理由を明確にしておくこと
とくに営業職を志望する学生は、コミュニケーション力やストレス耐性が評価されたのではないかと分析しています。この2つについて、エピソードに基づいたアピールができるように準備しておく必要があるでしょう。 キャリアプランや明治安田生命でなくてはならない理由も深掘りされたとのことですので、入念に企業研究をしたうえで志望動機を考える必要があります。
内定をもらうために大事なことを教えて下さい
営業職であるため、まずは明るくコミュニケーションが取れることが大切だと思います。また他の企業と比較したうえでなぜ明治安田生命を選んだのか、なぜこの職種を選んだのかについても明確にしておくとよいと思います。営業職のため、ストレスとの向き合い方についてはよく聞かれたため、ストレス対処法についても自分なりの回答を用意しておくとよいと思います。最終面接では、入社の意志の高さをアピールすることが大切だと感じました。
内定が出る人と出ない人の違いを教えてください
「なぜその会社がいいのか」をしっかり言語化できているかと、入社する意思があるのかを見られていると感じた。また、根本として「人に寄り添う」というマインドを持っている方が採用されやすいような印象を受けた。
内定したからこそわかる選考の注意点を教えてください。
まず大事なのは、笑顔であったり目線、間の取り方といった基礎的な部分である。最初は難しいかもしれないが、面接をこなしていくことで次第になれることができると思う。さらに明治安田の場合はとにかくインターンシップ参加者が優遇される。ESも免除であるうえ、早い人は4月内に内定が出るので、絶対参加すべきだと思う。
明治安田生命でなければならない理由を明確にしておこう
ここまで、明治安田生命の本選考の概要をまとめてきました。明治安田生命の選考では、志望動機をさまざまな角度から深掘りされる傾向があります。選考全体を通じて一貫性のある回答ができるように、本選考前に志望動機やキャリアプランを固めておきましょう。 インターンに参加すると早期選考に進めるとの口コミも寄せられているため、志望度が高い人は積極的に参加しておくことをおすすめします。
ここで紹介したのは先輩が投稿してくれた口コミの一部です。更に詳しい口コミもあるので、ぜひ読んでみてくださいね。
今回記事の中で紹介した最新の口コミはログイン後に観覧いただけます。
会員登録をして最新の口コミを見る続けて企業研究を進める
この記事を書いた人: 就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録 すれば見放題! YouTubeチャンネル も配信中です!