18卒 本選考ES
技術職
18卒 | 大阪大学大学院 | 男性
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Q.
研究要旨を研究の位置付け含めて記入。
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A.
私は、実験室で起こる現象をコンピュータの中で検証しています。研究対象は、蛋白質の構造変化です。蛋白質は酵素反応など様々な機能を発現し、生体現象において重要な役割を担います。蛋白質の機能は、その構造と密接に関連していますが、熱により構造が変化し機能を失います。しかし、その詳細なメカニズムはわかっていません。また、変化後の構造予測も実験だけでは困難であり、長年の課題となっています。そこで、本研究では、蛋白質の細かい動きがわかる分子シミュレーションを用いて、構造が熱によってどのように変化するかを解析しています。構造形成と環境効果の関連性に着目し、相互作用成分ごとに分割したエネルギーの相関解析を行っています。構造変化の要因を突き止めることで、構造の安定性を高める方法がわかると考えます。本研究では、実験では困難なミクロな視点から解析する新しい手法を用いて蛋白質の構造制御を目指しており、創薬への応用が期待されます。今後は、蛋白質の構成単位ごとの影響にまで掘り下げ、構造と環境の繋がりを系統的に網羅する予定です。本研究は、構造予測および構造制御法確立の第一ステップとして意義深いと考えます。また、構造変化の原因解明は、その逆過程である構造形成原理の解明にも繋がると考えます。つまり、人類の長年の謎である生命の起源にも繋がり、原子レベルの研究が壮大なスケールにまで広がる点にやりがいを強く感じています。 続きを読む
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Q.
研究の中でのオリジナリティー。
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A.
本研究の独創的な部分は大きく分けて二点あります。一点目は、自作のプログラムを用いて既存のツールでは不可能な解析をしている点です。当初はプログラムに関する知識はほとんどなく、教科書を読み基礎から勉強しました。他研究室のプログラミングを得意とする同期に相談することもありました。その結果、消去法により結論付けていた結果を定量的に評価することができました。現在、共同研究によりプログラムの精度向上に向けた改良も進めています。今後は自作のプログラムを用いて、分子配向などの解析も行う予定です。二点目は、計算の効率化です。本研究は計算量が膨大であり、計算の度に必要な設定変更も煩雑であることが問題でした。そこで、自動的にデータの処理を行い、次の計算に移行して結果を出力する手法を編み出しました。その結果、飛躍的に作業効率が上がり、計算化学において問題視されることの多いデータ量不足を解消することができました。 続きを読む
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Q.
三井化学でどのような仕事に携わりたいか。
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A.
大学で培った化学工学の知識を活かして、プロセスエンジニアとして生産プロセスの開発や改良に携わりたいです。貴社の工場を拝見した際、スケールの大きさに驚きました。同時に、決して一人では動かせないプラントを、多くの人と関わり協力しながら運営する生産技術職に魅力を感じました。私も生産技術者として、研究者の素晴らしい発見を世の中に送り出す「縁の下の力持ち」になりたいです。一方、社内では中心的な役割を担い、消費者に近い立場でものづくりに携わりたいです。そして、他分野や幅広い年代の方々と協力しながら、人々の暮らしを豊かにする仕事がしたいです。また、現場で得た技術や製品の知識を活かして、人と密接に関わる技術営業にも携わりたいです。専門分野を超えて、多くの仕事や人と関わる事で多角的な視点を身につけ、自己の成長に繋げたいです。将来は、会社全体を俯瞰してマネジメントする立場になりたいと考えています。 続きを読む
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Q.
研究以外の自己PRを具体的なエピソードとともに。
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A.
どのような状況でも努力を惜しまず、周囲と協力して上を目指し続ける姿勢が、私の強みです。例えば、大学受験です。私は合格した大学を断り、目標に向けて一年間努力する決意を固め実行しました。まず取り組んだことは、勉強法の改善です。闇雲な勉強をやめ、逆算的な計画を立て、小さな目標を段階的に乗り越えることで合格に近づけるようにしました。人生初の挫折により自信を無くしていましたが、少しずつ目標を達成することで自信を持てるようになりました。また、苦しい状況の中で、友人の存在が心の支えになりました。個人戦に思える受験においても、協力することで一人では到達できない高みまで成長することができたと感じています。そして、互いに鼓舞し合いながらプレッシャーを糧に計画を着実に実行することで、第一志望合格を掴み取りました。そこまで執着した理由は環境です。大阪大学は学生全体の勉学に対する意識が高く努力家が多い印象でした。優秀な学生と切磋琢磨できる環境に身を置くことで、最大限に成長することができると考えました。このように、私は壁にぶつかったとしても、高い目標に向けて粘り強く努力を続けることができます。また、浪人生活において、自分にはない考え方から新たな発見や成長があることを知り、他者との意見交換の大切さに気付きました。この経験を大切にしながら、持ち前の自己管理能力と向上心を活かして貴社に貢献したいと考えています。 続きを読む