19卒 本選考ES
研究開発
19卒 | 横浜国立大学大学院 | 男性
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Q.
研究テーマを教えてください。(100文字以内) ※学部生の方は記入不要です
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A.
高濃度有機電解液中における特異なグラファイト負極反応と電池適用 続きを読む
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Q.
研究要旨を、研究の位置づけを含めてわかりやすく記入してください。※学部生の方は、好きな(得意な)科目およびその理由を記入してください(600文字以内)
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A.
リチウムイオン電池は蓄電デバイスとしてスマートフォンやノートパソコンといった小型電子機器に広く搭載されてきました。現在は地球温暖化の対策として自然エネルギーの蓄電や電気自動車など、大型用途への適用が求められています。そのため、様々な環境下での長期駆動に耐えうるような蓄電デバイスの需要が今後は伸びていくものと考えます。そこで、より良い蓄電デバイスの実現のために、私は電解液に着目し、世界的にも未だ報告されていないオリジナリティのある電解液を用いて実用レベルの蓄電デバイスを実現したい考え、本テーマに着手しました。一般に、リチウムイオン電池の負極材であるグラファイト負極へ適用する電解液には、負極表面に安定な被膜を形成する溶媒の使用が必須とされてきました。しかし、単にリチウム塩を高濃度に溶解させた電解液中において可逆な充放電が可能であることを明らかにしました。そこで、私は分光測定や電気化学測定などを駆使して様々な視点から分析することで、この特殊な現象の【メカニズムの解明】を目指しています。具体的には、180種類以上もの電解液を自ら調製し、その全ての熱物性や導電性、密度、粘度といった物理化学的特性ならびに電気化学特性を評価することで新規性のあるデータベースの構築し、新たなメカニズムの提唱を行ないました。本研究により、【リチウムイオン電池の電解液設計の可能性を広げる】ことを期待しています。 続きを読む
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Q.
研究の中で、あなた自身が発揮した独創性やオリジナルティによって課題解決/課題発見したエピソードを教えてください。※学部生の方は、今後どのような研究をしたいかを記入してください(400文字以内)
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A.
【既に発表されているメカニズムが不完全であることに気づき、新たな仮説を立て多角的に実験を繰り返すことで真実の解明を行いました。】上記の特異な現象のメカニズムに関する文献で、パーフルオロアニオンを含むリチウム塩を用いた場合、濃厚系においてはアニオンの分解生成物がフッ化物系の被膜を形成し、負極表面に安定な被膜を形成するとの報告がありました。しかし、実験によりフッ素を有さないClO4系においても濃厚化により安定な充放電挙動が確認できたことから、フッ素系アニオンの還元分解による被膜形成は可逆な充放電には必須と言えないことを指摘しました。そこで、濃厚電解液の特徴として、電解液中の全ての溶媒分子がリチウムカチオンヘと配位し、フリーな溶媒の活量が極めて低くなっていることに注目し、これが電解液の構造や電極電位に及ぼす影響について多角的に検討し、全く新しいメカニズムの提唱を行いました。 続きを読む
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Q.
三井化学において、将来あなたはどんな活躍をしたいですか。キャリアパスのイメージがあれば、それも含めて記入して下さい。(400文字以内)
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A.
【優れた技術で世界中を豊かにする】仕事で活躍したいです。将来的には貴社が目指している海外展開に向けた役割を中心的な立場で担っていける人材になりたいと考えています。そのためには、二つの柱を重視したいと考えます。一つは、誰にも負けない技術面の知識を身に付けることです。化学で培ってきた専門知識を活かし、研究開発の現場にてより良い素材や技術を開発することに貢献するとともに、自身を技術面でさらに磨き、会社固有の風土、技術、製品などを誰よりも深く学びます。二つ目は、世の中の速い変化に対して常にアンテナを張り続けることです。多角的な視点という私自身の強みを活かし、世界中の顧客がリアルタイムで何を求めているのかを深く理解し、研究開発に反映していきます。そうして最終的には、技術、製造、販売などの【オープンイノベーションを支えられるような人材】になり、貴社のグローバル展開に大きく貢献していきたいと思います。 続きを読む
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Q.
あなたの研究以外の自己PRを、具体的なエピソードと共に教えてください。(600文字以内)
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A.
日中双方の暮らしおよび大学での留学生支援活動でのイベントの運営から身についた【多角的に物事を捉える性格】が私の強みです。この【多角的に物事を捉える視点】を仲間と共有し、【理工系留学生のサポートを主とした留学生支援団体】を立ち上げました。私は、大学で留学生支援団体に所属し、国際交流イベントの運営などに携わっていました。しかし、2年間の留学生寮での運営活動を通して、既存の留学生支援団体では、「相談窓口が研究棟から遠い」、「研究で忙しい」などの原因で時間制約のある理系留学生の支援を十分に行えていないと感じました。彼らにも満足いく支援を行うことが、より多くの留学生の受入れにも繋がると考えました。そこで、新たな組織設立のため、多くの外国人研究生が抱えていた潜在的な不満やニーズを皆と共有し、その解決を主な目標として強調し続けました。その結果、多くのメンバーから協力を得ることができ、理工エリア内での相談窓口の確保や、留学生向けホームページの作成など、それぞれのメンバーの持てる知識や力を借りて新たな団体を軌道に乗せることができました。この経験から、【組織全体に明確なビジョンを共有し、実現に向けて自らが主体的に行動を起こし、結果的に周囲をも巻き込む】ことの大切さも学ぶことができました。以上の経験から得られた強みは、貴社に入社し仕事をする上でも必ず活かすことができると信じております。 続きを読む