弓道の昇段を目指し練習に取り組んだことです。私は大学入学を機に弓道部に所属し上達を目指しました。しかし、私の所属するゼミの活動が忙しく、特に、定期的に行う他大学とのディベートを行う際は、毎日のように前準備に追われました。そのため、稽古を早退や途中参加しなくてはならないことが多く、他の部員よりも稽古への参加時間が短くなってしまいました。また、練習時間が足りないことに不安を感じて必要以上に緊張してしまい、練習試合の際や師範に見ていただく際に思うように行射ができないことが多々ありました。私は心から悔しい思いをしました。そして、この気持ちをバネに誰よりも上手くなることを決心し、自分がすべきことを考えました。まず、自信をつけるために、不足する練習時間を確保するべきと考えました。休日や講義後に弓道場に足を運び自主練習をすることはもちろん、アルバイトの休憩時間に弓道の教本を読んだり、動画を見たりして、毎日弓道と接するよう心掛けました。次に、実力を高めるために密度の高い練習をするべきと考えました。特に、限られた部活の時間には誰よりも集中するよう意識し、積極的に師範や先輩に声をかけ、自分が悩んでいる点について相談したうえで行射を見ていただきました。そうして頂いたアドバイスは全てノートに記し、自主練習の前に必ず目を通しました。さらに、同期に自分の行射の様子を録画してもらい、部員や師範の行射と比較することで自分の癖を客観的に把握するよう努めました。練習を重ねるごとに自分の課題が次々と浮き彫りになって、ますます自信を失いそうになった時もありましたが、そのような際には過去の自分と比較し改善された点を思い浮かべることでモチベーションを保ち続け、苦労を乗り越えました。このように目的意識をもった練習を積み重ねることで、3年次に受けた昇段審査では過度に緊張することなくいつも通りの行射ができ、参段に合格できました。
私はこの経験を通して、課題に直面した時には、するべきことを考えたうえで行動できるようになりました。また、悩みを一人で抱えず、周囲の人に協力を仰ぎ解決方法を見出せるようになりました。今後もこうした姿勢を大切にしながら、熱意をもって目標達成のために尽力していきます。
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