料理に関する新規事業を考えるにあたり、まず料理をする人にとっての課題やハードルを列挙する。そしてそれぞれの課題解決の方法=新規事業考える。
1、何を作るか考えるのがめんどくさい
→考えるのを助けてあげればいい
→クックパッドのトップページから料理を探せばいい(既存事業で解決可能)
2、食材を買いに行くのがめんどくさい
→買ってあげればいい
→ある料理を作るために必要な具材を買ってあげる(新規C2C事業)
3、実際に料理するのがめんどくさい
→料理してあげればいい
→プロや素人のシェフが個人宅に出張すればいい(新規C2C事業)
4、料理する技術がない
→料理を教えてあげればいい
→時間がある主婦やシェフが個人宅に先生として出張すればいい(新規C2C事業)
4、洗い物がめんどくさい
→洗い物をしてあげればいい
→洗い物をしたい人が個人宅に出張すればいい(C2Cだが現実的ではない)
5、食材を余らせてしまう
→余ってもその次の料理に活用できるようにすればいい
一つの項目だけで成立しそうな事業もあれば、厳しい事業もある。また出張料理人のサービスは既に他社が手を出している。これらを組み合わせることにもよって現実味を帯びた事業にできる。
【C2C事業1】
サービス名:シェフのおまかせデリバリー(仮)
ターゲット:忙しくて料理ができない人、料理を習いたい人
内容:上記の1〜5の課題を全て解決するトータルコーディネイト出張料理人C2Cサービス。シェフが料理の発案から食材調達、実際の料理(指導も可能)、洗いものまで行う。食材を余っても効率的に食材を利用できるように連日に渡って出張も可能にすることによって、依頼者の食をトータルコーディネートする。
【C2C事業2】
サービス:ショクデリ(仮)
ターゲット:料理は自分でするが、スーパーに買いに行くのが億劫な人。
内容:タクシー配車のUberやAmazon FlexのC2Cサービスを食材配達に応用する。食材が必要な人は欲しい食材と上限金額を決め、「ショクデリ」利用者にお遣いを頼むシステムである。食材と金額を決めると、半径数キロ以内にいる「ショクデリ」ユーザーに通知がいく。ユーザーは任意でその依頼に対応する。食材を届けた人は距離と食材の量に応じて依頼者から配達料を受け取る。加えて依頼者は手数料を仲介会社である「ショクデリ」に支払う。またスーパーマーケットと協力し、店内のディスプレイに「ショクデリ依頼者一覧と輸送距離」を表示させることにより、スーパーで買い物をしている客が「ショクデリ」利用者にもなることを期待できる。これはスーパーに限らず、他店舗にも応用できる。このサービスの利用者が多ければ、依頼に対して対応できるユーザーが増え、アマゾンなどのEC事業に対しても対抗できる。ECの台頭により店舗でモノが売れない状況を打破するサービスである。また配達業者を使わないため、ECによる配達過多の問題解決にも繋がる。
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