2年次にサークルの施設パート長として、学生の出席率の向上に取り組みました。私は大学入学時に、人の役に立てる活動を行いたいと思い、90名程の規模のボランティアサークルに所属しました。そこでは、週に一度の障がい者福祉施設の訪問を担当するパートで、施設の利用者様との会話や勉強を主とした活動を行っております。しかし、1年次は学生の出席率が低かったため、利用者様の期待に十分に応えられず、悔しさを感じました。そこで、学生と利用者様の双方の意見を傾聴することで、現状を変えたいと強く思いました。そのため、2年次に20名程の学生を取りまとめる、施設パート長に立候補しました。就任後は、2点課題があると感じました。1点目は、学生と利用者様の会話があまり弾んでおらず、そのことが学生のモチベーションを低下させていることです。2点目は、新入生と上級生が十分に打ち解けていない点です。これらの課題を解決するために、他のメンバーの意見を取り入れた上で、2つのことに注力しました。1つ目は、学生と利用者様のペアの決め方を工夫することです。具体的には、施設の利用者様のみならず、学生も自然体で活動を楽しめるように、事前にヒアリングを行いました。そうすることで、学生と利用者様が親交を深めやすくなるようにペアを決めました。2点目は、学年を超えた信頼関係を築くことです。新入生が安心して活動を楽しめるように積極的に声がけをし、後輩が持つ疑問や悩みに真摯に向き合いました。このように、後輩が気軽に相談できる環境を整えたことで、徐々に後輩の笑顔が増えていきました。
最終的には、学生と利用者様の双方にとって活動をしやすい環境を作ることに成功し、学生の出席率は5割から9割に上昇しました。施設の利用者様からも、「週に一度の活動の日が、一番の楽しみだ」と言ってもらえました。このことが、施設の方々のサークルへの信頼に繋がり、普段の活動に加えて、施設のイベントのサポートを任せていいただけるようになりました。
これらの経験から、他者の笑顔と安心に貢献することの喜びを実感し、誰かのために行動することが自身の生きがいだと気が付きました。そして、この学びが「他者の気持ちに寄り添い、安心を提供する」という自身の社会貢献の軸を形作り、組合員の立場に立った商品開発やサービスを展開している貴会の理念に共感し、入職を希望するするきっかけとなりました。
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