最終面接
【学生の人数】1人【面接官の人数】6人【面接官の肩書】部長【面接の雰囲気】志望動機から質問が始まりました。面接官の印象は、部長や執行役員といったベテランの方々であったのでかなり緊張しました。【自分の強みを教えてください。】私は縁の下の力持ちとして陰から仲間を支えチームに生かしていく「糊」のような役割を担う人間です。チームのために今、自分が何をすべきかを常日頃から頭の片隅に置き、考えを行動に移していくことができます。この力を最も発揮したのが、大学で所属している野球部の主将兼監督を務めたときです。私は、前年度のリーグ戦において六チームの中で四位だったチームを意識改革や指導によってリーグ戦優勝へと導きました。最初、チームメイトの勝つことに対する意識が低く、リーグ戦優勝というチームの目標を達成するには程遠いと感じていました。そこでまず私は、チームメイト全員の意見や考え方、現状での不満点を聞き出しました。すると、日々の練習メニューのマンネリ化や練習雰囲気のゆるさ、レギュラーの固定化といった不満を持っていることがわかりました。私は、練習メニューを毎回オリジナルのものに変更し、試合でのメンバーは固定せず全員にチャンスがある環境にしました。これによりチームメイト同士の競争意識が生まれ、一人ひとりが意欲的に練習に取り組むようになったことで、チーム全体のモチベーションが向上していることが肌で感じ取れました。私は主将であり監督でもあったので、チームメイトを引っ張り、チームを支えているという感覚がありました。私はチームとチームメイトのパイプ役となり、この雰囲気を保つためにミーティングをこまめに行いました。試合対策として行う練習意図や試合状況による動き方等、私はホワイトボードやジェスチャーを用いてチームメイトにわかりやすく伝えていきました。この小さな積み重ねにより、チームは一つにまとまり目標であったリーグ戦優勝を達成しました。このように、目標を達成するために仲間やチームを陰から支えることが強みです。私は貴社の管理部門において貴社内の部署と製品の間の「糊」になり、世界一の製品を生みだすことに貢献したいと考えております。【自分の卒業研究について】私が所属する研究室では、触媒表面反応の理解と触媒開発への展開を目的として日々研究を行っています。触媒というのは、自身は反応の前後で変化をせず、特定の化学反応において反応速度を速める作用を持った物質のことを指します。触媒となる固体表面で反応が進行するものを不均一触媒といい、例えば自動車の排気ガス中に含まれる一酸化炭素、窒素酸化物、炭化水素の三種類の有害ガスを同時に酸化または還元し、それぞれ二酸化炭素、窒素、水へと変える作用を持った触媒を三元触媒といいます。この三元触媒には、プラチナ、ロジウム、パラジウム等の白金族元素と呼ばれる金属がつかわれています。この中のパラジウムについては、特に一酸化炭素を酸化し二酸化炭素に変える反応において有効であることがこれまでの研究を通して知られています。従来は、パラジウム単体が用いられてきたのですが、パラジウムは低温かつ高圧力の一酸化炭素存在下では表面が一酸化炭素による被毒を受けてしまい、活性が大きく下がるという欠点がわかっています。従来のガソリン車ではガス温度が高いため、パラジウム触媒でも十分に触媒として用いることができたのですが、燃料電池車等のガス温度が低い車では十分に活性を示さないことが懸念されています。そこで近年、「合金効果」という、複数の単体金属を合わせた合金のほうが選択性や活性に優れているという結果が報告されています。そこで私は、パラジウムを金と合金化した微粒子触媒が一酸化炭素酸化反応に優れた活性を持つのではないかと有望視されていることに目をつけこれを研究テーマとしました。本研究では合金表面での一酸化酸素の吸着の挙動を測定し、その結果を踏まえた上で活性測定を行います。ここから活性が出やすい条件を明らかにし、合金効果の有無の検証を行います。結果次第では新たな触媒が開発され、排気ガスによる大気汚染を減らすことに繋がる研究と考えております。【評価されたと感じたポイントや注意したこと】しっかりと受け答えが出来ていたこと、また、考えて間を作らず、話しながら話をまとめるようにしていたところだと思います
続きを読む