私は育林サークルに所属しており、岩手県の村で合宿中に寮生活をしながら育林作業を行っています。その中で私は後輩の育成に力を注ぎました。山作業の方法だけでなく、薪割り、チェーンソーの使い方、薪への火の付け方など覚えることは様々です。私は世話好きな性格だったため、私がサークルにおける全技術を習得し、さらに後輩に受け継がせて何にでも対応できるジェネラリストな後輩を生み出させたいという使命感に駆られました。そこで1年次は先輩の作業に一緒にあちこち参加させてもらい、やり方を教わりながら実践しつつ、メモを取ってまとめていきました。2年次以降は後輩の指導役に回り、今までの経験を踏まえつつ指導しました。しかし、後輩の数が10人と多く、私1人が10人すべてを指導するには時間が足りず、後輩達に中途半端な技術を提供したまま合宿が終わってしまうことが多々ありました。紙に書いたマニュアルを用意するも、実践させることこそが重要だと考えていたのでどうしようもできず途方に暮れていました。そこで私は指導役を増やす提案を行い、同期メンバーで自分たちの持ってる技術や知識の情報共有を行った後、先輩1人に対して後輩2~3人を受け持つ方針にし、後輩1人当たりに対する指導時間を増やすことにしました。この方法により技術指導の効率が上がり、後輩達を幹事長や副幹事長にふさわしいジェネラリストに育て上げることができました。自分だけでなんとか解決しようとせず、時には他のメンバーに自分ができなかった分を分担させることも必要なのだという経験を得られました。
続きを読む