私は所属サークルで200人規模の合宿幹事を務めました。就任当初は合宿に対し、疲れるだけであまり楽しくないというイメージを抱いており、幹事に対しても前向きな感情は抱くことができずにいました。しかし、私が合宿に対して抱いていた負のイメージは他のサークル員も共通して抱いているということが分かりました。そこで私は負のイメージを逆手にとって改善していけば参加者全員が楽しめるのではないかと考え、活動を進めることにしました。
合宿の満足度が低いことに対する原因をサークル員にアンケートをとって調べてみたところ、3年生だけが主体となって楽しんでしまっていることと、合宿運営の負担が一部の人間に偏ってしまっていることが主な原因であることが分かりました。したがってその2点について改善策を講じることにしました。まず、3年生だけが主体となって楽しんでいることに関しては、合宿のチーム分けにおいて、1~3年生の部署や関係性のバランスを見て、チーム全体で仲良くなれるようなチームにすることを意識しました。また、合宿運営の負担が一部の人間に偏ってしまっていることに関しては、合宿を運営したいというメンバーを学年問わず集めて、運営チームをつくりました。チームの中で個々人の適正に合わせて、合宿の各行事の担当になってもらい、行事の準備から実施に至るまでを取り仕切ってもらいました。
以上の改善策を講じた結果、アンケートによると、例年よりも多くの参加者が楽しんでくれたことが分かりました。また、サークル内での合宿に対する意識が変化し、合宿についての会議が開かれるなど、合宿をよりよくしようという雰囲気が醸成されつつあります。
私はこの経験から、自分にとって望まない状況であれ、見方を変えて取り組めば、充実感を得られるのだという事を学びました。
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