大学では現代ヨーロッパのキリスト教文化、西洋美術について学んでいます。宗教にあまり馴染みが無いからこそ、聖書のストーリーや信仰する習慣などに関心がありました。ベルギーに交換留学中、西洋美術史の授業を受けて絵画分析の奥深さに非常に興味を持ちました。西洋美術では宗教画もたくさん描かれているのでキリスト教に関する知識は美術史の勉強に役立ちました。またベルギーでは数々の著名な画家を輩出しているため、実際に美術館へ足を運び彼らの作品に触れたことでフランドル美術に興味を持ちました。フランドル美術はイタリアのルネサンスと同時代である15世紀に現在のオランダやベルギーにあたる地方で発展した美術です。ヤン・ファン・エイクはその先駆者の一人であり、油彩技術を発明したことで絵画のより正確な表現や長期間の保存を可能にし、当時の絵画の発展に大きく貢献しました。彼の作品は多く残りますが生い立ちや師弟関係など未だ解明されていない点が多くあります。その謎の多さや、独特な雰囲気を放つ絵画に惹かれヤン・ファン・エイクに興味を持ったため、現在は卒業論文のために彼が他の画家へ与えた技法や作風などの影響や彼の絵画について研究しています。
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