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CREATED ON 2021.09.29 | UPDATED ON 2023.09.25

【就活ガイド】新日本科学の企業研究〜企業分析で選考突破〜

学校・官公庁・団体
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この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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就活をする上で絶対に欠かせないのが企業研究です。この記事では新日本科学の基本情報や、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。新日本科学の選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。

【企業研究】新日本科学はどんな会社?

新日本科学の会社概要と社風

まずは新日本科学の企業概要と社風をみていきます。

新日本科学の基本情報

会社名 株式会社 新日本科学
SHIN NIPPON BIOMEDICAL LABORATORIES, LTD. (SNBL)
業界 受託開発
本社所在地 東京本社
〒104-0044 東京都中央区
明石町8-1 聖路加タワー28階
拠点数 9(うち国内6、海外3)
設立 1973年5月
売上高 単体110億3,200万円、連結156億5,800万円
(2019年3期の売上金額)
従業員数 新日本科学965名(うち747名正社員)(2021年3月31日現在)
グループ全体 2,111名(持分法適用会社などを含む)
資本金 96億7,907万400円 (2021年3月31日現在)
初任給 総合職:273,501円

研究職・事務職
獣医師資格者 :307,832円(資格手当含む)
大学院了(博士) :224,540円
大学院了(修士) :206,832円
学部卒 :189,124円

※試用期間あり(3か月)
その間の給与・待遇に変動はありません
福利厚生・社内制度 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働者災害補償保険、確定拠出年金、財形貯蓄、従業員持株会、育児休業および育児短時間勤務制度、介護休業および介護短時間勤務制度、団体保険制度、ベネフィットステーション、事業所内託児所(鹿児島本店)、リゾート施設・スポーツクラブ優待利用 等
採用実績 2019年 30名
2018年 17名
2017年 16名
企業理念 環境、生命、人材を大切にする会社であり続ける。
代表者 代表取締役会長兼社長
永田 良一
事業内容 医薬品開発受託(CRO)事業
トランスレーショナルリサーチ(TR)事業
メディポリス事業

新日本科学の事業内容

新日本科学は医薬品の研究開発を行いますが、受託のため販売はしない受託開発企業です。事業内容は以下の通りで、医薬品開発受託事業、トランスレーショナルリサーチ事業、メディポリス事業、自社開発システム販売/導入支援事業の4つに分類されます。

事業詳細 内容 施設、開発例
医薬品開発受託(CRO)事業 前臨床事業 前臨床事業では、医薬品、医療機器あるいは再生医療等製品の開発に必要な前臨床試験の実施をはじめとして、多岐にわたる支援業務を提供しています。お客様のあらゆるご要望に対して、これまで培ってきたノウハウをもとに、豊富な経験を持つスペシャリストが最も相応しい方法を迅速かつ的確にお応えします。
最適な新規化合物の評価のため、常に最新鋭の機材と評価方法を導入し、お客様に提案します。さらに、多くの医薬品開発を経験したスペシャリストが、各種コンサルテーション、PMDA相談参加、PMDA相談資料・治験薬概要書・CTD・照会事項回答書の作成・編集・QCなどのご要望にお応えしています。
臨床事業 臨床試験においては、当社の臨床事業部門と世界最大規模の臨床医薬品開発業務受託機関であるPharmaceutical Product Development, LLC(以下PPD)との合弁によって生まれた株式会社新日本科学PPD社において、臨床段階におけるあらゆる試験を支援しています。国内試験、グローバル試験どちらにおいても第I相試験~第Ⅳ相にわたる臨床試験で高品質のサービスを提供します。
トランスレーショナルリサーチ事業 基礎から臨床研究への橋渡し研究、独自の経鼻投与技術やその技術を活用した自社開発品のライセンス活動、将来的なシーズの発掘、事業化推進業務等を実施しています。また、開発ステージが進んだ新たな薬剤や基盤技術を、パートナーとなる製薬会社様にライセンス導出することに加え、SNBLグループが有する医薬品研究開発の施設や設備、経験に基づく豊富な専門知識を最大限に活かして、各パートナーの医薬品開発に関するご要望を迅速かつ、きめ細かく支援する体制を整えています。
メディポリス事業 鹿児島県指宿市に所有する東京ドーム77個分という壮大な敷地において、
・ホテル事業部(指宿ベイヒルズ HOTEL&SPA)
・地熱発電事業部(メディポリスエナジー)
・水産事業部(ウナギ種苗生産)
・アグリカルチャー事業部
を展開しており、別法人(社団法人)であるメディポリス国際陽子線治療センターとの協働により、統合的・ホリスティックな健康増進サービス、自然との共生、持続可能社会の実現に貢献しております。
・指宿ベイヒルズ HOTEL&SPA
・地熱バイナリー発電所
・ウナギ種苗生産研究部門
・マンゴー生産、野菜の生産
自社開発システム販売/導入支援 前臨床試験実施施設として培われた実績の中から独自のソフトウェアを自社開発しています。ソフトウェアをGLPの領域で活用することで、業務の精度を上げるとともに、正確かつ迅速な対応が可能となり、お客様から高い評価を得ています。 ・教育システム
・SOPシステム
・資料保存管理システム
・QAUシステム
・職員情報管理システム

主力事業とシェア

新日本科学のセグメント別売上収益を見てみましょう。新日本科学では、業界トップの成績を残しているCRO事業が売上高全体の9割以上を担い、その次にメディポリス事業、トランスレーショナル事業と続いています。ホテル運営などを行うメディポリス事業は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けており、前年度の、全体の約0.6割から約0.3割へと割合が減少しています。一方でトランスレーショナルリサーチ事業はわずかですが割合を増やしており、今後の事業発展が期待できます。

事業セグメント別売上収益(2020年度)

新日本科学の社風

新日本科学には「社員一人ひとりを大切にし、自己成長のために応援してくれる」社風があります。若手のうちから新規ビジネスの立ち上げや社内企画の担当を任されたり、やりたいと声を挙げる社員に対して成長の機会を与えてくれる環境があるようです。また、社長直々に経営者マインドを学ぶことが出来る研修制度もあり、学びや自己成長を応援する風土や環境が整っていると言えます。 社員インタビューでは、「やりたいことができる」、「一人ひとりの夢を全力で応援する」、「自己成長の機会を与えてくれる」といった、会社全体で成長を後押ししてくれるという回答がありました。

新日本科学はやりたいことができる会社です。自己成長したいという強い意志と覚悟があれば、必ずそれに応えてくれる会社だと思います。やる気にあふれた皆さんが新日本科学の門戸を叩いていてくれることを心から期待しています。

引用元:https://www.snbl.co.jp/hr/messages-from-seniors/ya/

新日本科学は社員一人ひとりの夢を全力で応援する会社です。若いうちから企業の会社経営に携わりたい方、企業活動を通じて世界規模の社会貢献をしたい方、ぜひ新日本科学で皆さんの夢を叶えて下さい!

引用元:https://www.snbl.co.jp/hr/messages-from-seniors/tu/

新日本科学は自ら望めば自己成長の機会を与えてくれる会社です。一緒に学び、成長していき、新日本科学を盛り上げていってくれる皆さんをお待ちしています。

引用元:https://www.snbl.co.jp/hr/messages-from-seniors/sw/

福利厚生・社内制度

新日本科学は教育制度に力を入れている企業です。新卒研修だけでなく、中堅層の研修や社長から直接指導を受けることができる永田塾など手厚い研修制度が整っていることが特徴と言えるでしょう。永田大学校、永田塾、永田塾予科生と呼ばれる研修制度に関しては、社員インタビューで下記のようなコメントがありました。

私は、若手社員を対象とした永田塾予科生を卒業しました。主に読書活動や社長とのディスカッションを通じて、自分自身の行動や考え方が大きく変わったことを実感しています。30年以上もの間、社長という重責を担い会社を大きく成長させてきた人間のマインドをじっくりと学べる機会は大学やMBAにはありません。社員を大切にする当社ならではの特徴だと思います。

引用元:https://www.snbl.co.jp/hr/messages-from-seniors/tu/

新人社員研修 研修では『学生から社会人へのマインドセット』や『社会人としての基礎スキル』を身につけるために社会人としての自覚や責任、また、ビジネスマナーや論理的思考についてチーム活動を通して学びます。
XUP活動(若手社員教育) 入社して間もない社員が社会で生きていくために、自ら考え自ら行動でき、社会人として当たり前の報連相や文書作成能力を向上させるための若手育成プログラムです。また、将来、組織を牽引するリーダーの創出及び育成を行います。業務では学びにくいワークスキル習得・経営者マインドの醸成を目的とします。
マネジメント研修 管理職育成のためのプログラムとして、マネジメント研修があります。
マネジメント研修は、各層に合わせてPrep、Basic、Advancedと3つのコースがあります。
将来の管理職候補生あるいは管理職になっているメンバーが研修を通して、マネジメントに関する理解を深め、幅を広げていくことを目的としています。
次期経営者候補研修 次期経営者候補研修として、永田塾、永田大学校、永田塾予科を行っています。
この研修は、社長から直接指導を受け、将来の経営者候補としての自覚を醸成する研修プログラムです。
永田塾予科は30歳前後、永田塾は40歳前後のリーダー候補を、永田大学校は部長/次長以上で将来の経営者候補を選出し、将来のSNBLグループの経営を担える人材を育成します。
各層に応じたプログラムがあり、経営者と対話をしながら知性を磨き、経営者視点を養っていきます。
英語教育 SNBLではグローバルな事業展開を見据え、社内での英語教育に力を注いでいます。希望者は複数のレッスンを掛け持ちで受けることも可能です。

また、その他の育児・介護に関する制度や資格取得の制度も充実しており、安心して働くことができます。

保険等 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働者災害補償保険、確定拠出年金、財形貯蓄、従業員持株会
育児・介護休暇 育児休業および育児短時間勤務制度、介護休業および介護短時間勤務制度、団体保険制度、ベネフィットステーション、事業所内託児所(鹿児島本店)
資格取得支援 資格手当(動物,分析,簿記) ,学会発表,PhD,MBA
その他 読書活動研修、問題解決研修、四行日記研修、目標設定研修、評価者研修、メンター制度、社内奨学金制度(博士号取得)、社内業務に関係する資格取得時の補助金制度、法規に関する(GLP、GCP)社内認定試験(管理部門を除いて全員必須)、リゾート施設・スポーツクラブ優待利用 等

ダイバーシティや女性の活躍に関しても、2011年に障がい者雇用促進を目的にした特例子会社「ふれあい・ささえあい株式会社」(鹿児島県初)を設立したり、鹿児島で初めて内閣府男女共同参画局が主催する平成30年度「女性が輝く先進企業表彰」において「内閣総理大臣表彰」を受賞するなど、力を入れて取り組んでいます。

当社には、若手社員が性別や学歴や国籍に関係なく活躍できるフィールドがあります。当社のダイバーシティの取り組みは2007年、経営トップの決断から始まりました。当時、子育てと仕事の両立に悩みながら奮闘していた私には、トップの思いが強く心に響き、「私にもできるかもしれない」そんな想いを強くしました。11年経過した2018年、従業員の女性比率は50%を超え、女性の採用比率は56.7%、女性管理職比率は24.6%まで増え、産休・育児休暇からの復職は96%、結婚、出産後も働くことが当たり前の企業となりました。当社の考えるダイバーシティとは、単に多様性があるというだけではなく、個々が二人称、三人称の視点を持って互いに尊重し、互いを受け入れて理解することです。それぞれの強みを活かし、補完できる組織を構築することが、継続的なイノベーション創出につながると信じています。環境にあわせて常に変化し続けることで、持続性ある経営を推進し、社会に対する責任を果たします。

引用元:https://www.snbl.co.jp/hr/our-thought/

募集職種・募集要項

2021年卒募集要項は下記の通りです。職種によって勤務地や給与が変動するため、間違えないよう注意しましょう。

募集職種 ■総合職
将来の幹部候補生として、経営者として必要な幅広い知識と経験を積んでいく職種
■研究職
前臨床試験担当:創薬における前臨床試験(安全性試験、薬物動態試験、分析試験等)を担う職種
トランスレーショナルリサーチ担当:創薬から臨床試験まで当社のノウハウを生かし、製薬メーカーへライセンスアウトを行う、当社の保有する特許を用いて新たな市場を創出する職種
■事務職
総務、人事、経理、事業部内管理(鹿児島)
業務内容 【前臨床事業】
・研究職(創薬に関わる安全性試験、薬物動態試験、分析試験等)
日本国内ではトップクラスのシェアを誇る前臨床受託機関です。近年、バイオ医薬品関連の試験や、海外製薬企業からの試験の受託が増えています。また再生医療等にもいち早く取り組んでおります。

・統計解析担当(生物統計の手法を用い、前臨床試験結果の解析・検証を担う)
主にSASプログラミング・システムを利用した統計解析業務を行っております。

【トランスレーショナル・リサーチ事業】
・創薬開発職
自社独自の経鼻デバイス技術を活かした新薬の研究開発を行っております。直近では、米国において偏頭痛治療薬開発のSATUMA Pharmaceuticals, Incを設立、今後も同様のスキームでワクチンを含めた他の化合物についての開発も行っていく予定です。トランスレーショナル・リサーチ事業では一般的な研究に加えて、営業、商品企画、海外製薬企業とのライセンス交渉や投資家との折衝、FDAへの対応等も含む幅広い業務を担当する可能性があります。

【管理部門】
・事務系総合職(事業戦略、財務、経理、総務、人事等)や直接部門への配属)事業領域および事業エリアの拡大に伴い、今まさに変革の時期を迎えております。こうした中で、将来的に経営の中核を担い、幹部候補として様々な活躍が期待できる人材を求めています。
応募資格 全学部・全学科
給与 総合職:273,501円

研究職・事務職
獣医師資格者 :307,832円(資格手当含む)
大学院了(博士) :224,540円
大学院了(修士) :206,832円
学部卒 :189,124円
※試用期間あり(3か月)
その間の給与・待遇に変動はありません試用期間あり
固定残業制度なし
賞与・昇給 年1回(4月)
上記年俸に含む
勤務地 ■(株) 新日本科学
安全性研究所(鹿児島市)
薬物代謝分析センター(和歌山県海南市)
東京本社(東京都中央区)
勤務時間 8:30~17:30(休憩60分)
※拠点、職種により多少変動有り
保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働者災害補償保険

参考元:https://job.mynavi.jp/22/pc/search/corp83375/employment.html

新日本科学の強み・競合他社・業界分析

新日本科学は薬品扱いますが、他の製薬会社と異なり開発や受託の要素が強いため前臨床試験受託の括りでサービス業界に分類されます。サービス業界は主に人材派遣や教育、広告やホテルなどが挙げられ、全体として2019年までは堅調に推移し拡大傾向にありました。しかしイベントの中止や渡航禁止など新型コロナウイルス感染拡大の影響により、サービス業界は大きな打撃を受けています。 また、新日本科学のように開発受託を請け負う企業は開発業務受託機関(CRO)と呼ばれ、CRO業界として競合比較されることもあります。国内のCRO業界大手とされるのはIQVIAサービシーズジャパン株式会社、シミック株式会社、イーピーエス株式会社、パレクセル・インターナショナル株式会社の4つで、新日本科学を含めた主要グループの売上高は以下のグラフの通りです。

CRO業界の主要グループ売上高ランキング

参考元:https://cra-bank.com/croranking

2020年の新日本科学はエムスリー、シミック、EPSに続き4位という結果になりました。しかし、CRO全体ではなく前臨床試験受託に絞ってみると、新日本科学は業界トップの成績を残しています(https://www.snbl.co.jp/hr/keywords/leader/)。

私たちは、前臨床試験受託における業界トップの企業です。 新日本科学は、1957年に“日本初”の医薬品開発の受託研究機関として鹿児島に誕生しました。以来60年以上にわたり、「前臨床試験受託事業」における確固たる事業基盤を築いてまいりました。 今後も新日本科学グループはオンリーワンの事業価値を提供し続け、あらゆるステークホルダーの皆様の期待に応えていきます。

引用元:https://www.snbl.co.jp/hr/keywords/leader/ このCRO事業は、世界最大規模の臨床医薬品開発業務受託機関であるPharmaceutical Product Development, LLC(以下PPD)と共同経営を行っている株式会社新日本科学PPD社が中心となって臨床段階の様々な試験を支援しています。2015年4月に創設されてから、短期間で60件以上の臨床試験を受託したことや、世界で47カ国以上に拠点を持っているためグローバルスタディ(世界同時治験)に積極的に取り組むことができること、外資と内資の企業が組み合わさることで新しい企業文化を生み出していることなどが特徴として挙げられます。 参考元:https://www.ppdsnbl-recruit.com/tachiichi.html その中でも、「内資と外資の両方の特徴を有している」ことが強みです。国内で強い新日本科学と国外で強いPPDのノウハウを持ち合わせるため、他の企業と比較してグローバル試験・ローカル試験の両方で高品質のサービスを提供できています。

当社は、国内における臨床開発に豊富な知識と経験を有する「新日本科学」と、全世界47カ国に開発拠点を有しグローバル開発を展開している「PPD」との合弁会社として2015年にスタートしました。 その両者の結びつきによって生まれた当社は、’内資と外資の両方の特徴を有している’ことを強みとしています。 両者の知識と経験を融合させることで、グローバル試験・ローカル試験どちらのタイプの試験においても高品質のサービスを提供することができます。

引用元:https://www.ppdsnbl-recruit.com/wakon.html また、メディポリス事業も新日本科学の強みの1つです。社団法人であるメディポリス国際陽子線治療センターとの協働により、自然との共生や持続可能社会の実現に取り組んでいます。2014年にウナギ種苗生産研究部門を立ち上げ、絶滅危惧種に指定されている国内のウナギ生産の維持・発展のために尽力してきました。2020年9月にはシラスウナギの人工生産に世界で初めて成功し注目を集めています。

本日午前9時に沖永良部島事業所(鹿児島県)で二ホンウナギのシラスウナギ人工生産に成功したと発表し、買い材料視された。2014年4月にウナギ種苗生産の研究を開始し、17年11月に人工海水を用いた閉鎖循環システムによるシラスウナギ生産に世界で初めて成功した。19年10月からは清浄度の高い天然海水によるシラスウナギの人工生産に取り組んできた。今回、シラスウナギを天然海水で安定的に生産できる環境構築にメドが立ったことで、今後は生産数を順次増やし、大量生産による事業化を図っていく。

引用元:https://shikiho.jp/news/0/375978

IR読み解き!深堀り研究〜事業規模・資本構成・ビジネスモデル〜

ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。

経営方針・ビジョン

新日本科学は「環境、生命、人材を大切にする会社であり続ける。」という企業理念を掲げています。その中でも「創薬と医療技術の向上を支援し、人類を苦痛から解放する」という使命の実現に向け、これまで培った経験や知識を活かしあらゆる疾患における医薬品開発のサポートを進めることで、社会貢献と企業価値の極大化を目指すとしています。

売上・財務状況

売上(収益)と利益

新日本科学の2021年3月期の収益をみていきましょう。2021年3月期は売上高、営業利益、経常利益の全てにおいて2020年3月期を上回る結果となりました。

売上高 営業利益 経常利益
2021年3月期 15,110(百万) 2,529(百万) 3,645(百万)
2020年3月期 14,561(百万) 2,228(百万) 3,121(百万)

各セグメントごとの増減要因は以下の通りです。ホテル運営を行っているメディポリス事業では新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け売上高が減少してしまいましたが、CRO事業とトランスレーショナルリサーチ事業では、売上高が増加し、全体の売上高に貢献しました。特にCRO事業における、新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬の受注による売上高への貢献は業界ならではの注目すべきトピックスと言えるでしょう。

CRO事業 ・海外、国内両方の製薬企業からの受注
・新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬の受注
・新型コロナウイルスの拡大の中におけるグローバル治験の進行
トランスレーショナルリサーチ事業 ・複数の候補化合物の新規事業化
・新規デバイスの開発
・鼻から脳へと薬物を送達させる技術(Nose-to-Brain送達技術)研究が進展
・子会社Gemsekiにおいて投資事業を開始
メディポリス事業 <ホテル事業>
・新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、2020年4月以降営業休止期間を設けた
・6月中旬からは3密を避けた環境を創り、新たなリゾートプランを少数限定として提供

対処すべき課題

新日本科学の2021年3月期の有価証券報告書では、対処すべき課題として「CRO事業の更なる強化」と「トランスレーショナルリサーチ事業の取り組み」、「ESG、SDGs達成に向けた貢献」、「優秀な人材の確保と育成」の4つを挙げています。

まず「CRO事業の更なる強化」では、新型コロナウイルスの感染拡大により迅速かつ質の高い医療品開発受託期間の需要が高まっていることから、①サービス拡充、②オペレーション、③マーケティングの3つの観点から強化をするとしています。具体的には、開発者の視点に立ったサービス提供やペーパーレス化による業務効率化、グローバルニーズへの対応による市場拡大などが挙げられます。 「トランスレーショナルリサーチ事業の取り組み」においては、新日本科学の医薬品開発における機能や経験とネットワークに基盤技術を加えることで、創薬型の医薬品開発事業へと変化させていくとしています。また、その中で経鼻投与基盤技術を応用した研究や新規デバイスの開発などを進める方針です。 「ESG、SDGs達成に向けた貢献」の環境・エネルギー分野では、2014年より稼働させている地熱発電所に加え、新たな地熱発電システムの実証実験に取り組むとしています。また、ダイバーシティや健康経営に関しては働き方改革の促進や、新型コロナウイルス感染症対策の継続によって、引き続き働きやすい環境作りに取り組んでいくとしています。 そして「優秀な人材の確保と育成」において、事業継続や拡大のために社内教育機関である「SNBLアカデミー」を中心とした研修や女性活躍の推進に注力していくとしています。

先輩たちが行った企業研究とそのポイント

新日本科学の企業研究では、「業界・企業理解だけでなく、職種理解も必要」という口コミが多くありました。「内資と外資の両方の側面をもつ」という企業の特徴を掴むことはもちろんですが、職種に関する志望動機を聞かれることもあるため、職種理解も深めておきましょう。先輩方はインターンシップに参加し、現役社員から仕事内容について詳しく話を聞いていたようです。様々な経歴の社員と話す機会が設けられているようですので、積極的に質問して具体的なイメージを持っておくと良いでしょう。

実際に選考通過した回答

まだ成長途中の会社だと思うので、情報は多くありません。その為インターンシップに行ったことはかなり有益だったと思います。複数の日程でインターンシップを開催している為、参加のハードルも低いため、少しでも考えているなら参加した方がいいと思います。内資と外資の中間のような立ち位置であり、他のCROの会社とは違う点・いい点を強調されておりました。インターンシップや企業研究を通してそういった部分を自分の中でもまとめておくといいと思います。面接のときに、他社と比較した上での自分なりの考えはウケがよかったなと思います。業務内容や、CRO業界・製薬業界のことはインターンシップでかなり丁寧に教えてくれました。更にそれ以上の知識を蓄えておくと、一目置かれると思います。

実際に選考通過した回答

まず最初に医薬品業界とは何か?その中でも製薬会社とCROの違いは何かを認識することが大切だと思いました。製薬会社とCROの両方にメリット、デメリットがあるため、その点を認識する必要があると思いました。その中でも「なぜCROを希望するのか?」を明確にすることが大切です。新日本科学のインターンシップは1 dayで開催されているため、インターンシップに参加することで理解を深めることができます。また、インターンシップでは若手社員だけでなくベテラン社員の方ともお話しする機会を頂けましたので、その機会にどのような部署があるかなども聞いておくとキャリアプランを立てることができるため、面接でスムーズに話すことができたと思います。

実際に選考通過した回答

CROに関しては、内資系と外資系の二つが主に分かれていて、外資系なら世界(グローバル)での活躍ができ、内資系なら国内のみなので、その違いは非常に大きかったため、実際にCRO業界のインターンには多く参加し、他社との比較はしていました。また、実際に、将来のキャリアプランをイメージしており、自分の今のスキルがどのように活かすことができるのかをしっかり自己分析したり、臨床開発モニターとは何をしていて、何ができるのかを説明できるように勉強していた。また、インターシップに参加し、積極的に質問したり、グループワークに取り組むことで、人事の人とも仲良くなり、顔を覚えてもらうように努力した。そして、実際に座談会などで、仕事に関して深くまで掘り下げることで、将来自分がこの企業で働いている姿を想像することができた。

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この記事を書いた人: 就活会議編集部

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