1分で魅力が伝わる自己PRの作り方|内定者の例文12選付きで解説
こんにちは。就活会議編集部の小出です。 面接で「1分の自己PRをお願いします」と突然言われ、うまく話せず悔しい思いをした経験はありませんか。私も、時間内に収めることばかり考えてしまい、うまく自分をアピールできなかった苦い経験があります。 この記事では、1分間の自己PRの基本的な構成と作り方を解説します。あなたの印象を左右するアピールを、短時間で効果的におこなうためのコツを学んでいきましょう。記事後半では選考通過者の回答を解説付きで紹介します。それぞれの例文の良い点を理解して参考にしてください。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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1分間の自己PRに適切な文字数は300~400字程度
人が1分間に話すのに適切な文字数は300〜400字と言われています。そのため、自己PRを用意するとき300〜400字を目安にしておけば、話す際に1分に近づけることができます。
もちろん話すスピードによって時間は変わりますが、300字ならアナウンサーがニュースを読む速度に近く、落ち着いて説得力のある印象になります。400字なら学会などのスピーチの速度に近いため、利発で自信のある印象になります。
400字を大幅に超えると、聞き手にとっては早口に聞こえるので注意してください。また、300字より少ない場合も時間が余ってしまい、準備不足と思われかねません。自分の話す速度に合った文字数に調整し、自然体で面接に臨めるよう準備しましょう。
この順序で伝えよう|1分間の自己PRの回答構成
1分間の自己PRの完成形について見ていきましょう。1分間の自己PRでは、全体を3つに区切り、「強み」「強みを裏付けるエピソード」「企業での強みの活かし方」の順で伝えることを意識してください。
ここでは、それぞれの具体例を紹介しながら、どんな内容を伝えれば良いのかを解説していきます。
①結論:強みを簡潔に挙げる
1分間の自己PRのはじめに伝えるべき内容は結論、つまり「アピールしたい強み」です。面接官に自分のどのようなところを評価してほしいのか、20字程度で簡潔に述べましょう。
最初に強みを挙げることで、面接官は「どのようにその強みを発揮したんだろう」「この人は社会に出てからも活躍できそうか」という視点で就活生の話を聞くことができます。限られた時間だからこそ、アピールの内容は端的に・相手に伝わりやすいように言い切ることが大切です。
強みは以下のように伝えてみてください。
- 私の強みは○○です
- 私は○○に自信があります
- ○○がアピールポイントです
面接では強みや長所以外にも、短所を聞かれることがあります。この記事では、短所一覧表を用いて、面接で頻出する「短所を教えてください」への回答方法を解説しています。
短所一覧110選|面接での短所の答え方を内定者の回答付きで解説②具体例:強みを裏付けるエピソードを具体的に語る
強みを述べた後は、その強みに関するエピソードを述べます。強みを活かして困難に立ち向かった経験を伝えることで、自分の強みに説得力を持たせることが目的です。
文字数のことも考えると、強みを活かしたエピソードを約240〜320字程度におさめつつ、なるべく具体的にするのが良いでしょう。
面接官が知りたいのは、目標や課題に対する就活生の考えや取り組みです。そのため、「課題や目標」「課題解決や目標達成のためにおこなった施策」「結果や変化」を洗い出しておく必要があります。それぞれ以下のように伝えてみてください。
<課題や目標>
・私は○○が課題でした
・私は○○に苦手意識を持っていました
<課題解決や目標達成のためにおこなった施策>
・課題を達成するために○○をおこないました
・○○という手法で苦手を克服しました
<結果や変化>
・課題を乗り越えて○○ができるようになりました
・目標の○○を達成しました
③締め:強みを企業でどう活かすか述べる
最後に伝えるべき内容は「自分の強みを企業でどう活かすか」です。貢献意欲を示すことで、自己PRを前向きにまとめられます。また、具体的な業務と組み合わせることで、企業研究をしていることのアピールにもつなげられます。40〜60字程度で作成しましょう。
以下のような締め方を参考にしてください。
- ○○という強みを活かして、御社の○○の事業で○○をおこないたいです
- この強みを、入社後も○○な場面で○○して活かしたいです
- 入社後も○○を発揮し、○○を意識して御社に貢献いたします
1分間の自己PRの作り方
ここまでは、1分間の自己PRの回答構成を紹介しました。ここからは、実際にあなたの自己PRを作成していきましょう。
「そもそもアピールする強みが見つかっていない……」という人も、「まとめ方がわからない……」という人も、ここでの自己PRの作り方を参考に、自分をアピールする文章を作成してみてください。
①強みをアピールするための「表現」を考える
短時間の自己PRでは複数の強みをアピールするよりも、1つの強みを具体的に語るほうが効果的です。複数の強みを思い浮かべた後、自分をアピールするのに最も適した強みを選びます。
まずは、ざっくりと自分が強みだと思うことを挙げてください。候補として3~4つほどあると良いでしょう。一通り強みが出せたら、アピールしたい強みを1つに絞ります。
強みを絞ることができたら、強みを補足する表現を考えます。たとえば「傾聴力」と一言で示しても、傾聴力にはさまざまなパターンがあります。面接官に、より分かりやすく伝えるために、強みの補足をするのが望ましいです。
| 強みの例 | 強みの表現方法 |
|---|---|
| 観察力 | ・見たものに対する疑問から課題を発見できる(20字) ・人の様子を見て先回りして行動できる(17字) ・些細な変化を見逃さない(11字) | 計画力 | ・徹底的に準備をしてから行動に移せる(17字) ・複数の可能性を検証して最善を選べる(17字) ・多くの人が納得する案を出して実行できる(19字) | 傾聴力 | ・質問を通して相手の感情を言語化できる(18字) ・あいづちで話のペースを調整できる(16字) ・相手によってスタイルを変えられる(16字) | 主体性 | ・チームの問題を自分ごととして捉えて改善できる(22字) ・苦手なものにも楽しみを見出し努力できる(19字) ・逆境にあっても自ら考え取り組み続けられる(20字) | リーダーシップ | ・適切な指示を出して集団を率いることができる(21字) ・仲間を巻き込んでともに歩める(14字) ・必要な場面でメンバーの背中を押せる(17字) |
もし、アピールポイントがわからない場合は、日常生活や頑張った経験などのエピソードから強みを探すのもおすすめです。必要に応じて、経済産業省が掲げる社会人基礎力も参考にしてみてください。
②「強みを裏付けるエピソード」を短くまとめる
アピールしたい強みが決まったら、強みにまつわるエピソードをいくつか挙げましょう。これまでの人生でその強みを発揮したエピソードを複数書き出してください。
強みと同様に、強みにまつわるエピソードも1つに絞ります。書き出したエピソードを比較したいときは、以下のチェックリストを活用して、チェックが多いものを選ぶと、面接で困ることが少ないです。
チェックリスト
□ 自分が主体的に行動できたか
□ 継続的に行動できたか
□ 行動後に変化があったか
□ 変化や結果は他者から見ても明確か
□ 深掘りをされても詳細に話せるか
□ ほかの選考参加者と比べてユニークな要素があるか
エピソードが決まったら、1分間におさめるために情報の整理をおこなっていきます。面接官の「この人は強みをどう発揮したのだろう」という疑問に対して回答するつもりで5W1Hを洗い出してみましょう。
| 概要 | 具体例 | |
|---|---|---|
| When | いつ(状況) | 大学の時 | Where | どこで(状況) | サークル活動で | Who | 誰が(主語) | 私が | What | 何を(実施したこと) | 部員間のコミュニケーション量を増やした | Why | なぜ(目的・課題) | 部員減少を引き留めるため | How | どうやって(方法) | 月に1回だったミーティングを週1回にし、毎回異なるメンバーに議題を持ってきてもらうようにした |
エピソードの洗い出しが終わったら、以下の順に並べましょう。ちなみに、状況(Situation)、課題(Task)、行動(Action)、結果(Result)の順に語る方法はSTAR法と呼ばれ、自分の行動を具体的に示したいときに有効な話し方となっています。
このとき、行動に関する部分に多くの文字数を割くようにし、あなたがしたことを面接官が映像で浮かべることができるように意識するのがコツです。5W1Hのほかに、結果も漏れなく簡潔に伝えましょう。
③業務への活かし方を含めた「締めの文章」を作る
強みをどのような場面で発揮できるか考えましょう。
強みの活かし方を述べるときに大切なのは、強みとその活かし方に、面接官が納得できるような結びつきがあることです。たとえば、「顧客対応にマネジメント能力を活かしたい」と言うよりも、「チームビルディングにマネジメント能力を活かしたい」と言うほうが強みと業務内容に一貫性が感じられます。
そのため、貢献意欲を示すときは、自分の強みが活かせる業務は何かを考えるのがコツです。もし、入社後に取り組みたい業務がある場合は、それに合った強みに言い換えることも検討してください。
| 自分の強み | 強みが活かせる業務 | 「強みの活かし方」例 |
|---|---|---|
| 課題解決力 | 業務の効率化 | 入社後も定常業務から課題を発見し、業務効率化をおこなうことで、組織全体のパフォーマンス向上に寄与します(51字) | 提案力 | 顧客へのプレゼンテーション | この提案力は顧客へのプレゼンテーションでも発揮できます。利益を上げて企業の成長をけん引する存在になります(52字) | 正確性 | データ入力 | データ入力でも正確性を担保します。品質・速度ともに信頼できる人材としてサポートを欠かしません(46字) | 情報収集力 | 市場のリサーチ | 企画の提案前には徹底した情報収集や競合の分析をおこない、質の高いアウトプットに活かします(44字) | 観察力 | 現場での顧客対応 | 御社が掲げる「顧客満足度の向上」という理念のもと、丁寧な観察と細やかな接客を通して、現場の戦力としてリピーターを獲得します(61字) | 集中力 | データ分析 | 新たな価値を創造するため、新卒でも携われるとお聞きしたデータ分析に高い集中力で臨み、短時間で成果を上げます(53字) |
④回答構成の順に並べる
強みやエピソード、入社後の活かし方を考えることができたら、それを回答構成の順に並べましょう。以下の例のように語れることが理想です。
回答構成の順に並べる
<結論>
私の強みは○〇です。〇〇することが得意です。
<具体例>
〇○という活動をするにあたり、〇〇を課題に感じていました。そこで、私は〇〇という施策をおこないました。具体的には、〇〇を○〇にしたり、〇〇を○〇にしたりしました。その結果〇〇という課題が改善し、〇〇という結果が生まれました。
<締め>
この強みは、御社の〇〇という業務で〇〇を心掛けることで、発揮することができると考えています。
ちなみに、この順序で伝える手法はPREP法と呼ばれています。結論から述べることが求められる就活時の面接では、この伝え方を覚えておいて損はないでしょう。
並べた後は、文字数が300〜400字程度になっているかも確認しましょう。まとめるのが難しい場合は、「1分で収まらない|自己PRが分量を超えてしまう人向けの対処法」や「1分まで足りない|自己PRが分量に満たない人向けの対処法」を参照してください。
1分間の自己PRをブラッシュアップするための5つの振り返り
自己PRをする目的は、面接官に「この就活生に自社で活躍してほしい」と思ってもらうことです。そのためには、ほかの候補者との差別化も欠かせません。
構成と内容が固まったら、より良い自己PRを目指して内容を改めて自己PRの目的を振り返りましょう。
①企業の求める人物像にマッチする内容か
強みが企業の求める人物像に合っているか確認しましょう。なぜならば、面接官は就活生が自社で長く働けるかをチェックしており、長く働くためには企業のカルチャーにマッチしていることが重要だからです。
たとえば、「個人の能力を最大化し、圧倒的成長を遂げる」という行動指針を掲げる企業の面接で、チームワークや協調性を極端にアピールするような自己PRを語るのは好ましいとは言えません。
企業の求める人物像は以下のような方法で推測することができます。
- 企業HPに記載されている企業理念、経営理念や行動指針を確認する
- 口コミ投稿サイトで内定者の体験談から企業や社員の雰囲気を知る
- 採用サイトの社員インタビューに登場する人々の共通点をつかむ
- OB・OG訪問で社内の人々の特徴をたずねる
②聞き手がイメージしやすい説明ができているか
わかりにくい言葉は使わないようにしたり、必要に応じて説明を入れたりしましょう。大学での研究内容や、部活動での特殊な役職、アルバイトでの専門用語などがそれにあたります。
たとえば、「エンハンシング効果を利用して生徒の成績を20%向上させた」と言うよりも「生徒の努力を賞賛してモチベーションを上げることで生徒の成績を20%向上させた」と言うほうが、就活生がおこなった内容を簡単に理解できます。
言い換えが難しい場合は、「たとえば~ということです」というように具体例や補足を入れることで改善されます。あなたの活動を何も知らない人に伝えて、一度で内容が理解できるか、聞き手の立場からイメージして確認しましょう。
③目標や課題に対する達成結果を伝えているか
たとえば、「メンバー間のコミュニケーション不足が原因だった」という課題に対して、結果が「大会で優勝できた」のみだと、因果関係の説明が不十分です。あなたが面接官だったとしても「結局何を頑張ったの?」と不思議に思いませんか。
「部室にホワイトボードを設置することで時間や学年を問わない活発なコミュニケーションが生まれた」と課題に対する施策と結果を述べたほうが、話の具体性が上がります。そのあと「そのうえ大会で優勝できた」と結ぶのは問題ありません。
また、自慢話にならないようにも注意してください。結果を伝えようとするあまり、「大会で優勝できた」とだけ伝えられても、ただ実績をアピールしたいだけのように聞こえます。自己PRで大切なのは「どのように」その結果を残したかという過程なので、自分がどのように考え、どのように行動に移したかを具体的に説明しましょう。
④数値を用いて結果や期間を説明しているか
エピソードを語るとき、結果や実施期間をできるだけ数値を使って表しましょう。具体的な数値はあなたの話に説得力を持たせます。
たとえば「短い期間で売り上げが伸びた」と言うよりも「3カ月で売り上げが30%向上した」と言うほうがイメージがしやすく、エピソードに説得力が増します。
もし、具体的な数値で表すのが難しい場合は、他者からの評価や、「集団内で初」などのわかりやすい実績を用いて客観性を高めましょう。判断の基準は、誰が聞いてもあなたの成果を想像できるかどうかです。
⑤実際の業務においても強みを発揮できそうか
自己PRで述べる内容に再現性があるか確認しましょう。再現性とは、同じ条件下で同じことをおこなえば、同じ結果が得られる性質のことです。
たとえば、「試験に備えて暗記をおこなって良い点が取れた」は再現性があるといえますが、「試験前に偶然見た内容がテストに出て良い点が取れた」は再現性がありません。
就活の自己PRでは、目的を持っておこなった努力を述べるようにしましょう。同様の努力をすれば業務でも結果を残せそうか検討してください。
強み別|内定者の「1分の自己PR」例文12選
ここでは、強み別に内定者たちの自己PR例文集を紹介します。
それぞれの例文の良いポイントについても説明するので、自分だったらどのような例文にするかを考えながら読んでみてください。
①観察力
実際に見聞きしたものから課題を発見できる人は、観察力があると言えます。たくさんの人とかかわる職を志望する人はぜひ持っておきたい強みです。内定者の回答
私は人の立場で物事を考えることができます。
より具体的には、サークルでの音楽喫茶運営の責任者として、私ならどんな喫茶に来たいか、どんな豊かな時間を過ごしたいかを模索しました。具体的には、営業中に客として喫茶を利用することで入口の騒音の存在に気づき、持ち帰り制導入で入口混雑の緩和を図った結果、扉が閉じたより静かな環境を提供できた他、飲み物の売上が前日の2.5倍に上昇しました。
このようなお客様視点は入社後、同じく豊かさの提供というロマンを胸に、製造・物流・小売のあらゆる立場のお客様、お取引先様と信頼を築いていくうえで活きると確信しております。 (2018年卒 北海道大学 ニトリ 総合職 内定)
実際に顧客となって問題点に気付いた観察力が素晴らしいです。最後の1文からは、企業研究をしたことが伝わってきます。
②分析力
多くの情報やデータから共通項や構造を見出すことのできる人は分析力があると言えます。問題を特定したり、新しいものを生み出したりする職種で役に立ちます。内定者の回答
私の強みは「相手のニーズを推測する力」です。
エピソードは、「8社のMeta広告におけるCV率を平均11%向上させた」経験です。私は、出版社で広告担当をしていました。そこでは、主に、電通のセミナーに参加したり、広告に関する27冊の本からインプットし、デザイナーと協力し、月1000本以上のコピーを書くことで、担当した8社のCV率を平均11%向上させました。
これを達成できた最も大きな要因は、強みを発揮できたことだと認識しており、貴社でも必ず貢献できます。 (2024年卒 早稲田大学 オリエンタルランド 総合職 内定)
「8社のCV率を平均11%向上」「27冊の本」「月1000本以上のコピー」という表現は数値による具体性を持っていて、説得力があります。このままで十分に魅力的な自己PRですが、この例文は230字程度のため、残りの文字数で貢献意欲をさらに詳細に述べることでより強固な1分間の自己PRを作成できます。
③提案力
現状を変えるために、誰かに対し提案を持ち掛けた経験のある人は、提案力をアピールしても良いでしょう。社内のみならず、クライアントとのやり取りが発生するときに役立つ力です。内定者の回答
私の強みは、現状を徹底的に分析し、主体的に行動に移す力である。
3年間続けているユニクロのアルバイトでは、自店舗の近くに大型店がオープンした。その結果、売上が前年度より大きく下回る事態が発生してしまった。その際、私は接客力で勝負すべきだと考え、店長や社員の方に対して新たな接客スタイルを2つ提案した。
(1)お客様をよく観察しお声がけを行う、(2)商品を持っているお客様にスタッフ全員がカゴを配るサービスタイムという時間帯を設ける、の2点である。実際にこの方法を導入したことにより、お客様から「接客が丁寧で買い物しやすい」という声を多く頂き、売り上げは前年度比で120%になった。また、全店舗850店舗中10位の評価を頂いた。
私の行動力は単なるアイデアや提案に留まらず、実際の改善策に落とし込むことで結果を出す力を持っている。そして、この強みを貴社においても発揮し、組織の発展に貢献したいと考えている。 (2025年卒 NTTデータ SE・コンサル・営業コース 内定)
アルバイトの立場であっても主体的に考え、社員に提案できる姿勢がとても良いです。「売上が前年度より大きく下回る」と「売り上げは前年度比で120%になった」という表現により、課題に対する達成結果も明確に示せています。
④問題解決能力
自分の課題の原因を特定し、必要な解決策を実行した経験がある人は問題解決能力をアピールするのが良いでしょう。成果を上げる必要のある社会人全般に必要なスキルです。内定者の回答
私の強みは、目標に向かって泥臭く努力できる事だ。
私は高校生の時、ピッチャーとしてエースになる事が目標だった。しかし、球速が遅くエースには選ばれなかった。これは、筋力が弱い事が原因だった。そこで球速を10キロ速くする目的で筋トレを行った。特に投球には下半身の安定が重要である事から、下半身を中心に筋トレを高負荷で毎日行った。また、栄養や睡眠時間に関する科学的な知識を蓄えて実行した。その結果、私は球速を10キロ速くしてエースに選ばれた。この事から、私の強みは目標に向かって泥臭く努力できる事だ。
貴社に入社した暁には、日々の業務を泥臭く実行し、着実に実力を付けてトップ社員になりたいと考えている。 (2024年卒 キリンホールディングス 事務系・営業コース 内定)
目標(エースになる)、課題(球速が遅い)、原因(筋力が弱い)、実施したこと(下半身の筋トレ、知識の習得)、結果(球速を10キロ速くしてエースに選ばれた)のすべてがエピソードに盛り込まれています。簡潔かつ、過不足のない自己PRになっています。
⑤対応力
仕事でも日常生活でも臨機応変な対応力を求められる場面は多いです。自分の考えや行動を状況に合わせて変化させた経験のある人は対応力をアピールしましょう。内定者の回答
私の強みは最大限に寄り添える力だ。
この強みは高校でのサッカーで怪我をしながらもチームに貢献をする経験から培われた。怪我をしてプレーで貢献できない悔しさから、私はプレー以外でどのような形でもチームに貢献することを決意した。
そこで、一時的にマネージャーとなり選手をサポートする側に立った。以前まではハーフタイム中に水やタオルを選手達に渡すだけで終わっていたマネージャー業務を、選手側の立場で必要だと感じていた塩分補給サプリを導入することで選手達をリフレッシュさせることを意識した。
また、マネージャーとしての客観的な視点を利用し、プレーしている選手への助言をすることでチームとしての戦術を広げ、勝利することに注力した。その結果、3か月後には、チームは10試合負けなしの成績を残すことが出来た。 (2024年卒 三井住友銀行 総合職 内定)
「選手側の立場で必要だと感じていた塩分補給サプリを導入」「客観的な視点を利用し、プレーしている選手への助言をする」という表現は、分析力のアピールにもなります。希望とは異なる立場であっても工夫できる能力は、総合職志望の自己PRとしても役立つでしょう。
⑥挑戦力
目的意識を持ちながら何事にもチャレンジする姿勢がある人は、挑戦力をアピールできます。新しいことにフットワーク軽く取り組める力は、職業を問わず業務に活かすことができる強みです。内定者の回答
「困難に向かって挑戦し続ける力」が私の強みです。
この強みは、留学中に発揮されました。当初、私は語学力が高くなく、勇気を出して話しかけたが無視や理解されず諦められ、自信の喪失に直面しました。英語を話すことへの恐怖心から一歩を踏み出せない状態でしたが、私の信念である「目標に向かって粘り強く」を胸に、留学の目標である「現地の方と同等に話す」を実現するためにボランティア活動に参加しました。
最初は話しやすい内容である日本語を教える活動に参加し、現地の参加者と教え合いながら英語力を高めていく中で、「分かりやすく教えてくれてありがとう」という言葉をもらいました。その瞬間、私の成長を実感し英語に対する自信を取り戻すことができました。
この経験が私を支え、留学前のTOEICスコアは300点でしたが、留学後には780点まで伸ばすことができました。このように私は、困難な状況でも挑戦し結果を残すことができます。 (2025年卒 キヤノンメドテックサプライ 営業職 内定)
「目標に向かって粘り強く」のスタンスから実際にボランティアに参加するなど、行動に移して経験を積もうとする姿勢が好印象に映ります。留学前と留学後でTOEICの点数も伸びていることから、英語力が向上しているのも定量的にもわかる内容になっています。
⑦実行力
目標を立て、それを実現しようとアクションをしきることが得意な人は実行力のアピールがおすすめです。この強みは特に、定量的に成果を出すことが求められる仕事に必要な資質です。内定者の回答
取り組みに対する方策を実行に移し、成果を出す力があります。
国際学部に入学し、多くの帰国子女や留学生に囲まれる中で「海外経験ゼロ・英語ができない自分」に不甲斐なさを感じました。その変革を求めて挑戦したカナダ留学では、成長度においては誰にも負けたくないと思い、「人並み以上」の成果のために
①日本人のいないクラスへ所属を変更し日本語に頼れない環境を作る ②軍事学校の社交ダンス参加で地位の高い人とも話す機会を持つ ③アメリカ一人旅で英語を使い自力で問題に対処するよう自らを追い込む
の3点を実行し、アウェイ環境に身を投じあらゆる切り口から英語力向上を目指しました。
その結果、英語を通じた対応力や話題の幅広さも身に付けることができ、この留学を通じてTOEICスコアは大学入学時から1年半で400点以上向上させることができました。この強みを活かし、入社後も取り組みに対し「自らの考え・行動」をもって成果を出すことに全力を尽くします。 (2020年卒 関西学院大学 ニトリ 総合職 内定)
「実行力」という言葉自体は定量的な評価が難しいものの、この例文では3つの具体例と「400点以上向上」という結果によって強みが補強されています。エピソードから語学力があることもわかり、面接官からの評価が高くなる一因となりそうです。
⑧粘り強さ
継続的な努力ができる人やひとつの物事に集中して成果を上げた経験がある人は粘り強さをアピールしましょう。技術職を志望する人などにおすすめの強みです。内定者の回答
私の一番の強みは粘り強さです。自分が決めた目標に向かって継続的に努力ができます。
学生時代に所属したテニス部で、団体戦の〇〇〇に入りたいという目標がありました。しかし、1年の頃は部内試合等で、ミスを連発しては負ける自滅のような敗北を繰り返し、〇〇〇に入るどころか〇〇人いた部内でも下から○番目の実力でした。そこで、負ける原因を一から考え直し、1球でも粘るテニスを意識したプレースタイルに変更しました。
そこからは、部員を積極的に誘って、練習ではラリー(ボールを打ち合うこと)を常に意識しながら普段の練習に取り組みました。毎日粘り強く練習した結果、○年時には部内で○番目の実力になり、〇〇〇に選ばれました。 (2023年卒 アクセンチュア ソリューション・エンジニア職 内定)
冒頭の「自分が決めた目標に向かって継続的に努力ができます」という補足がわかりやすいです。「1球でも粘るテニスを意識したプレースタイル」という表現は、テニスの知識がない人でも理解ができる言い換えになっている点も好印象に映ります。
⑨打たれ強さ
逆境にあっても諦めずに目標に向かって取り組みをおこなった経験がある人は打たれ強さをアピールできます。特に、ノルマ達成を求められる仕事などでこの強みを発揮することができるでしょう。内定者の回答
私の強みは、目標を達成するまで継続的に努力をすることだ。
それを象徴するのは、○○のアルバイトで自身の営業成績を向上させた経験だ。営業成績の全体平均がおよそ○割のところ、入社し○ヶ月たっても私の成績は最下位レベルの○割であった。しかし、成績優秀な先輩との差を徹底的に分析するなど、継続的に改善に努めた結果、設定した平均値到達という目標を○ヶ月で達成し、その後は○○人のスタッフの中で1位となるまで成長することが出来た。
このように逆境にもめげず、粘り強く物事に取り組んでいけるのが私の強みである。
(2024年卒 上智大学 KDDI OPENコース・業務系 内定)
具体的な数値が述べられており、事前に対策したことが伝わる回答です。最下位レベルから1位になった努力をより伝えるために、分析方法や継続的な改善の内容を述べるとさらに良い回答になります。
⑩継続力
長年継続してきたことがある人は継続力をアピールできます。日々の業務をコツコツとおこなうことが必要不可欠な事務職や専門職志望の人はぜひアピールしましょう。内定者の回答
私の強みは、地道な努力であっても、自身の目標達成に向けて継続できることだと自負しています。
これは、中学生の頃から自負している、私の潜在的な強みです。中学生の頃は、部活動として勤しんだサッカーで評価されることはありませんでした。そこで、練習後に1時間、必ず自主練習を行うことを決め、実行しました。初めは、練習したことが実践で活かすことができず、自主練習を辞めようと思ったこともありましたが、自分の目標のために3年間継続しました。その結果、高校生になった時、自主練習で身に付けた技術が評価され、県の選抜チームに選出されることができました。
このように、私の強みは、すぐに成果がでない地道な努力であっても、目標の達成に向け継続できることです。 (2018年卒 甲南大学 三菱UFJ銀行 総合職 内定)
「練習後に1時間」の自主練習を「3年間継続」したことは立派なアピールとなります。実際に結果が出ていることも説得力があります。結果がすべてではないものの、結果が出ていることによって強みが補強されている良い例です。
⑪リーダーシップ
リーダーには「積極的に指示を出し引っ張っていくタイプ」「周りを巻き込んでともに歩むタイプ」「必要なときだけアドバイスをし背中を押すタイプ」などさまざまな種類があります。志望企業の求めるタイプと照らし合わせながら、リーダーシップをアピールしてみましょう。内定者の回答
強みは共創力です。
学生時代サッカー部の主将として「チームを再建した」ことです。新チーム発足時はチーム内の雰囲気が悪く、練習の参加率も悪いという散々な状態でした。当初、部員間で競技に向き合う気持ちに違いがあることがその原因であると考え、従来の強い部活に戻したいという思いから、私は部員の気持ちの火付け役としてこの問題に取り組みました。
具体的にはモチベーションが低い仲間との会話を増やし、同時に技術的な助言も行うことで、皆に練習する目的を明確に把握させることに努めました。また皆に新しい練習を考えてきてもらい、その意図を説明しあうことで目指すべき方向性を一致させていき、練習に取り組む姿勢を変えることができました。この結果、部の結束力を大幅に高め、所属するリーグで昇格を果たしました。
この経験から強いリーダーシップを発揮し、チームで共創して目標を達成する大事さを学びました。 (2024年卒 NTTデータ SE・コンサル・営業コース 内定)
周りを巻き込んでともに歩むタイプのリーダーであることが伝わります。「共創力」という単語が印象的です。ただし、口頭で伝える際は単語の補足をおこない、面接官にどのような単語か伝わるようにすると良いでしょう。
⑫マネジメント能力
さまざまな人の特徴をつかみ、チームで物事を進めるのが得意な人は、マネジメント能力があると言えます。裁量権のある企業を志望する人やキャリアアップしてチームを持ちたい人が持っておきたい能力です。内定者の回答
強みは、チームをまとめ、課題を解決する力です。
この強みを発揮した経験の一つとして、私が寮長を務めた際の取り組みがあります。コロナ禍で活気を失っていた当時の寮では、寮生同士の交流不足や退寮が続くという課題がありました。これらの課題に対処するため、私は寮祭や新歓行事など多くの行事を企画しましたが、特に力を入れたのは、使われなくなった食堂をお化け屋敷に変える企画でした。
具体的には、美術科の学生にはデザインを、数学科の学生には予算の作成を担当させるなど、適材適所で人材を活用しました。私自身も実際にお化け屋敷に行き、得た知見を活かしました。この取り組みの結果、事後アンケートでは寮生の90%が満足していると回答し、新たに5人の寮生が増えました。
この強みは、良品計画での店舗経営でも十分に発揮することができると考えています。 (2025年卒 京都教育大学 良品計画 総合職 内定)
「食堂をお化け屋敷に変える企画」はユニークであるうえ、「適材適所で人材を活用」する取り組みは実際の業務でも再現性がありそうです。企業への貢献意欲をすっきりと示している点も好印象を残すでしょう。
1分で収まらない|自己PRが分量を超えてしまう人向けの対処法
「自己PRで伝えるべき内容も伝える順序もわかったけれど、400字を大幅に超えてしまう」という人向けに、ここでは内容を変えずに文字数を削減するアドバイスを紹介します。
必要な要素を割り出して、より魅力的な自己PRにしていきましょう。
「なくても伝わる」情報がないか考える
まず、「強み」「エピソード」「活かし方」のうち、どれが長くなっているか特定しましょう。それぞれ、20字・240~320字・40~60字程度が理想です。長くなっている箇所には余分な情報が入っている可能性があるので、それぞれの要素を見比べて情報の取捨選択をしていきましょう。
「強み」の削り方
①結論:強みを簡潔に挙げるで紹介した型のすべてを使う必要はありません。強みを3文以上で述べているようなら、自分の強みを最も表している文だけに絞りましょう。
削り方の例を示します。以下の強みはどう言い換えられるか考えてみましょう。
<短くまとめてみよう>
「コミュニケーション能力が私の強みです。どんな人に対しても臆せず話しかけ、物事を円滑に進めることができます。会話が苦手な人までも巻き込んでいく力があります」(76字)
↓
「対話を通して物事を円滑に進める調整力が強みです」(23字)
「コミュニケーション能力」は交渉力、対応力、表現力、論理的思考力、傾聴力などの複数の要素から形成されています。そのため、コミュニケーション能力をより適切な強みに言い換えつつ、上記のように話してみましょう。
「エピソード」の削り方
エピソードが長くなっているときは、なくても伝わる情報まで内容に組み込んでしまっている可能性があります。以下の例文を通して、感覚をつかみましょう。①~⑨のうち、なくても伝わる文はどれでしょうか。例文
①大学生の時のことです。
②飲食店でのアルバイトで、ピーク時に店の外までお客様の列ができ、近隣住民に迷惑をかけてしまっていました。
③私のバイト先のピークタイムは15時頃です。
④私は混雑を分散するべく、キャンペーンを実施しました。
⑤それは、ピークタイムを避け、1時間ごとに先着5名様に一部商品を無料で提供するキャンペーンです。
⑥半年間のお客様の注文データと金額を分析し、無料にできる商品を店長に提案しました。
⑦大々的に告知をすると混雑緩和につながらないと考えたため、ピーク時にいらっしゃったお客様にのみキャンペーンに関するチラシを配布しました。
⑧その結果、混雑が20%解消し、近隣住民からのクレームがなくなりました。
⑨また、空いている時間に来店し長居するお客様も増えたことで、結果的に売り上げも5%程向上しました。
上記の文では、③の文を削ってもエピソードは十分に伝わります。なぜならば、ピークタイムが15時頃であるという情報はその後のエピソードに関連しないからです。また、さらに削りたい場合は、①の文を削っても構いません。
このように、エピソードを削るときはエピソード全体を見回して要否を判断するのがコツです。ほかの人に事前に話してみるのも良いでしょう。
「強みの活かし方」の削り方
入社後の活かし方が長くなっている場合は、貢献意欲を詳細に語りすぎている可能性があります。熱意があるのは良いことですが、複数の業務での活かし方を述べてしまうと一貫性のない人と思われかねません。また、漠然とした内容を長々と語るのも好ましくありません。この項目は自己PRのまとめとしてのパートなので、1~2文程度で簡潔に述べましょう。
△冗長になってしまっている「強みの活かし方」の例
「入社後はこの積極性を接客業務に活かします。お客様に積極的に話しかけ売り上げを伸ばします。また、社内においても積極的な提案をおこない新しい価値を生み出します。私のこの強みはきっと御社に貢献できると考えています」(103字)
〇簡潔にまとめられている「強みの活かし方」の例
「入社後はこの積極性を接客業務に活かします。顧客と良好な関係を築きブランドのファンを増やすことで御社の利益向上に貢献します」
(60字)1分まで足りない|自己PRが分量に満たない人向けの対処法
自己PRを300字以上書けない人は、今一度自己分析をおこなったうえで、以下の対策をおこないましょう。エピソードに幅を持たせることが一番大切ですが、それでも1分に満たない人向けに、面接官に印象を残しつつ1分間の分量を満たす方法を紹介します。
強みを補足するキャッチコピーを入れる
①強みをアピールするための「表現」を考えることに加えて、強みを補足するキャッチコピーを考えてみましょう。キャッチコピーを考える際は面白さよりも想像しやすさを重視してください。以下のようなものが例として考えられます。
- 私は「台風の目」となって、周りを巻き込んで物事を進めることができます。
- 私は『アリとキリギリス』の蟻のように、コツコツと努力できる力があります。
- 私は「低反発枕」です。自分の考えを持ちながら、かかわる人に応じて臨機応変に対応できます。
自分の強みに応じたキャッチコピーを考えることは難しい分、うまく表現することができれば面接官に強い印象を残せます。
貢献意欲や業務に対する前向きな姿勢を述べる
自己PRが短すぎると、自信がない印象や業務に対して後ろ向きな印象を残すリスクがあります。そのため、締め方を工夫するのも良いでしょう。志望企業の業務内容を改めて確認し、自分の強みと結びつけられるものがないか検討してください。
また、自己PRの中に、自分の価値観が伝わるような文言を入れるのもひとつの方法です。経験による学びや今後の目標を自己PRの中に入れ込むことで、面接官は就活生の人柄を想像しやすくなります。面接官に自分の考えを共有することも大きな自己PRとなるので、ぜひ内容を考えてみてください。
自己PRの組み立て方をマスターし1分であなたの魅力を伝えよう
この記事では、就活の面接時に求められる1分間の自己PRについて、回答構成、話す内容の作り方、完成した文章のブラッシュアップ方法などを、例文を交えながら解説しました。
自己PRの内容に悩んだときは、内定者たちの例文をぜひ参考にしてください。自己PRを作り終えたら、声に出して練習することも選考通過のカギです。
あなたらしさを伝える自己PRで面接官に好印象を残し、憧れの企業への第一歩を踏み出しましょう。
就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。

この記事の編集担当者
小出 智優
立教大学卒。就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。2年間キャリアアドバイザーとして理系学生への支援をおこなう。就活軸であった「誰かの選択肢を広げたい」という思いと、「アドバイザーで培った経験を活かして人に情報を届けたい」という気持ちから、現在は就活会議のライターを担当。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める