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CREATED ON 2021.06.04 | UPDATED ON 2023.09.27

【就活ガイド】伊藤忠商事株式会社の企業研究〜企業分析で選考突破〜

商社・卸
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この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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就活をする上で絶対に欠かせない企業研究。この記事では伊藤忠の基本情報や業界内での立ち位置をもとにお伝えするとともに、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。伊藤忠の選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。

【企業研究】伊藤忠はどんな会社?

伊藤忠の会社概要と社風

まずは伊藤忠の企業概要と社風をみていきます。

伊藤忠の基本情報

会社名 伊藤忠商事株式会社
業界 総合商社
本店所在地 東京本社
〒107-8077
東京都港区北青山2丁目5番1号
大阪本社
〒530-8448
大阪市北区梅田3丁目1番3号
有人店舗数 103店(世界63カ国)(2020年4月1日現在)
設立日 18233
連結総資産額 5,592億900万円(2020年3月連結)
従業員数 4,264名
資本金 253,448百万円
平均年齢 男性 41.5歳/女性41.3歳(2020年7月1日現在)
初任給 ■初任給
総合職:学部卒255,000円(7月より266,667円)
修士了290,000円(7月より300,000円)
事務職:短大卒175,000円(試用期間終了後も給与変動なし)
学部卒・修士了210,000円(7月より241,667円)
福利厚生・社内制度 制度/従業員持株会等
施設/独身寮、保養所等
過去の採用人数 2020年 120名
2019年 129名
2018年 138名
経営理念 三方よし
※「三方よし」は、「売り手よし」「買い手よし」に加えて、近江商人がその出先で地域の経済に貢献し、「世間よし」として経済活動が許されたことに起源があり、現代サステナビリティの源流ともいえるもの。初代伊藤忠兵衛の座右の銘「商売は菩薩の業、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの」が、その起源とされている。
代表者氏名 代表取締役会長CEO 岡藤 正広
事業内容 繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において、国内、輸出入および三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開。

伊藤忠の事業内容

総合商社の業界は、①新たなビジネスチャンスを探し出す情報収集能力、②豊富な資金を活用しあらゆるビジネスの可能性を拡大する力、③グローバルな物流網と多様な販路を活用し商品供給に積極的に関わる力、④マーケティングを通して既存ブランドの価値向上を行う力、などが強みとして挙げられます。伊藤忠は、その中でもトレード(売買の取引や貿易)と事業投資という2つのアプローチと相乗効果からビジネスの拡大を目指しています。 伊藤忠の主な業務内容には、繊維、機械、金属、エネルギー・化学品、食料、住生活、情報・金融の7つがあります。

事業 内容
繊維カンパニー 伊藤忠商事の祖業である繊維原料・テキスタイルからアパレル、ブランド、繊維資材まで、繊維に関わるすべての領域を幅広く手掛けるカンパニー。顧客視点に立脚した付加価値の追求を競争力の源泉に、素材調達から販売に至るグローバルバリューチェーンを構築。国内外の有力企業との連携を通じ、グループ全体としての強みを発揮しながらビジネスを展開しています。
機械カンパニー 水・環境関連・再生可能エネルギー・電力・橋梁・鉄道・石油化学等のインフラプロジェクト、船舶・航空機・自動車・建設機械・産業機械等の機械関連ビジネス、そして医療ビジネス分野に至る幅広い領域で事業を展開するカンパニー。各事業領域におけるグローバルパートナーとの強固な関係を軸に数々のプロジェクトを進めています。
金属カンパニー 鉄鋼・電力など産業の基盤である金属・鉱物資源、また非鉄金属やレアメタル等の資源の確保、更には金属製品のトレードを担うカンパニー。ビジネスパートナーとともに、開発現場における環境への配慮、地域との共生、安全な労働環境の確保を徹底し、持続可能な金属・鉱物資源の開発を推進しています。加えて、社会・時代の変化に対応し、カーボンニュートラル・脱炭素、リサイクルビジネス、鉱山操業のDX化を強力に推進することで、資源の日本・世界への安定供給、世界経済の持続的な発展に貢献していきます。
エネルギー・化学品カンパニー 持続可能な社会を目指し、環境配慮型製品の開発、トレード及び循環型事業に注力し、グローバルに展開しています。「エネルギー部門」では従来のエネルギー全般のトレード、石油・ガスの探鉱・開発・生産に加え、再生可能燃料への取組を推進。「化学品部門」では従来の化学品や医薬品等のトレード・事業展開に加え、環境素材の活用やリサイクル等、環境ビジネスを推進。「電力・環境ソリューション部門」では電力・バイオマス燃料・蓄電池等のトレード及び再生可能エネルギー、電力制御等を軸とした次世代電力・環境ビジネスを推進しています。
食料カンパニー 食料資源の開発から原料供給、製造加工、中間流通、リテールまで、食料分野の川上から川下までを担うカンパニー。「食糧部門」「生鮮食品部門」「食品流通部門」の3つの部門で構成。革新的なビジネスモデルの創造、顧客ニーズを起点としたグローバルで付加価値の高いバリューチェーンの構築、食の安全・安心に対する管理機能の高度化を通じて、持続可能な豊かな食の社会の実現を目指しています。
住生活カンパニー 「生活資材・物流部門」「建設・不動産部門」の2部門から構成されるカンパニー。紙パルプ、北米建材、タイヤ、天然ゴム、セメント、並びに3PL、国際輸送等の物流事業を取り扱う生活資材・物流部門と、住宅・物流施設等の開発事業、木材・住宅資材を取り扱う建設・不動産部門、それぞれの持つ総合力とグローバルネットワークで社会に新たな価値を提供し、豊かな住生活の実現に貢献しています。
情報・金融カンパニー 「情報・通信部門」と「金融・保険部門」の2部門で構成されるカンパニー。ICTやBPO等のサービス分野を核としたビジネスシナジー創出を目指しています。近年注目されている情報と金融が融合した「フィンテック」ビジネス等において、情報・通信部門のビジネス開発機能と金融・保険部門が持つ顧客網とノウハウを組み合わせることで、新たな市場の取込と拡大をリードしていきます。

また、この7事業と協働し、異業種融合・カンパニー横断の取り組みを加速させ、新たなビジネスの創出・客先開拓を行う事業として第8カンパニーを2019年7月に新設し、注目を集めました。

伊藤忠の社風

代表取締役社長は伊藤忠の社風について、「自由闊達」で「思う存分仕事をする機会がある」と答えています。

伊藤忠の良さは、社員が自由闊達に、思う存分仕事をする機会がみんなにあることだと私は思っています。繊維一筋で海外駐在経験のない私が社長になったことも、伊藤忠の良さだと思います。 自由闊達というのは、社員が自由に活き活きと働ける環境のことです。自由に、元気に働いて仕事で成果を出していれば、家に帰っても楽しい。仕事がうまくいかないと、家でも不機嫌になります。そうするとその気持ちが家族にも社会に対しても伝わってしまいます。 会社で働いていて、幸せに感じるのは、仕事がうまくいった、成功したときでしょう。それが満足感、達成感になる。社員一人ひとりが活き活きと働いていると、家族にも、お客様にも、株主に対しても元気がどんどん伝わっていく。私はこれも大きな意味でCSRだと思いますし、社長である私の役目は、社員が元気に働ける環境をつくることだと思っています。

引用元:https://www.itochu.co.jp/ja/files/10j03-04.pdf 自由闊達とは、度量が大きく、思いのままにのびのびとふるまうさまを示します。メッセージでは「社員が自由に活き活きと働ける環境」と書かれていますが、ただ自分の役割を最大限発揮するだけではなく、結婚や出産などライフイベントを迎えても変わらず働けるように、社員同士が互いにサポートし合う環境/社風があるようです。

伊藤忠商事では年次や性別に関係なく、常に働きやすい環境づくりを社員一人ひとりが意識をしている文化があります。現在所属しているチームでも、結婚して出産し、育休から戻ってきたメンバーもいて、社員同士が支えあいながら日々の仕事に取り組んでいます。そんな社員と会社のサポートがあるからこそ、それぞれが持ち場で自分の役割を発揮することができているのだと思います。

引用元:https://career.itochu.co.jp/student/interview/interview02.html また、採用サイトの社員インタビューでは「年次に関係なく、とにかくチャレンジさせてもらえる」、「厳しい課題を与えながらも、周囲で支えながら成長させようとする風土」など挑戦する人を応援する社風についてのコメントもありました。自発的に課題解決のために行動する社員を後押しする社風があると考えられます。この社風によって、伊藤忠は大手総合商社最小の従業員数で最大の労働生産性を実現しています。

入社後に感じたのは「これまでの通例、当たり前を変えていくこと」を恐れない会社だということです。この会社には、担当分野の基礎知識やスキルを身に付け、やってやるという気概さえあれば、どんなことにも挑戦させてくれる風土があります。

引用元:https://career.itochu.co.jp/student/interview/interview08.html

募集職種・募集要項

2022年卒募集要項は下記の通りです。大きく総合職、事務職の2つに分かれています。給与や勤務地の点で違いがありますので、応募する際は間違えないように注意しましょう。

募集職種 総合職、事務職
給与 【総合職】
2021年度

大卒 255,000円(7月より266,667円)
院卒 290,000円(7月より300,000円)
【事務職】
2021年度
短大卒175,000円
大卒・院卒210,000円(7月より241,667円)
諸手当 通勤費、時間外勤務手当 など
勤務地 【総合職】
入社時は東京、大阪、横浜を予定。
その後は異動により国内・海外全域
【事務職】
東京
勤務時間 9:00~17:15(休憩時間 12:00~13:00)
月間総所定労働時間(7時間15分 × 月間営業日数)
保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険など

伊藤忠の強み・競合他社・業界分析

伊藤忠は総合商社の中でも5大商社と呼ばれており、例年、人気企業ランキングの上位に入るなど、就活生からの人気も高い企業です。

国内で総合商社と呼べる会社はそれほど多くない。かつては9大商社という呼び方が定着していた時代もあったが、現在は、三菱商事、伊藤忠商事、丸紅、三井物産、住友商事の5社を5大商社、豊田通商と双日を加えた7社を7大商社と呼んでいる。それぞれに特徴があり、得意分野や強みはもちろん、社風も大きく異なるといわれている。

引用元:https://job.mynavi.jp/conts/2022/keyword/gyoukai/g11.html

総合商社業界売上高(単位:億円)

(2019 - 2020年) 参考元:https://gyokai-search.com/4-syosya-uriage.htm

総合商社業界の2020年度の売上高では、伊藤忠は2位という結果になりました。総合商社は貿易や資源に関する事業が多く、生活からは遠い存在と考えられがちですが、伊藤忠は生活消費分野に強く消費者に近い企業であることを強みとして、下記の4つの特徴を挙げています。

安定的な収益基盤 資源価格の影響を大きく受ける資源ビジネスに偏らず、景気変動耐性のある生活消費関連を中心とした非資源分野のビジネスに「強み」を持つことで、分野分散の効いた安定的な収益基盤を構築しています。
無限のシナジーの創出 総合商社として培ってきた様々な事業分野における機能や経営ノウハウを基に、異なるビジネス間でもシナジーを発揮しています。
「ファミリーマート」を核としたコンビニエンスストア事業におけるバリューチェーンの様に、事業分野の垣根を超えたバリューチェーンの構築・シナジー創出を図っていきます。
中国・アジアでの強固なビジネス基盤 1972年に日本企業の先陣を切って中国市場に挑戦して以降、中国で実績や人的ネットワークを蓄積し、2015年にCITIC及びCPグループと戦略的業務・資本提携を締結しました。今後の更なる飛躍に向け、ビジネス機会の潜在性が大きい中国等において、リスクを十分に見極めたうえで優良なパートナーと共に生活消費関連を中心としたビジネスを展開していきます。
個の力 創業時から自ら商いを開拓してきたDNAと、顧客数が多い非資源分野に軸足を持つがゆえに磨かれてきた「個の力」が、伊藤忠商事の原動力です。独自の人材戦略を積極的に推進し、「個の力」を最大限に引き出すことで、既存のビジネスを磨き、更に新しいビジネスを開拓していきます。

この中でも安定的な収益基盤に関する、事業の約8割(2017~2019年度平均)を「非資源分野」に持っていることが伊藤忠の最大の強みです。資源は金属・エネルギー資源(石油、ガス、電力)が挙げられ、資源価格に大きく影響を受けてしまいます。その一方で非資源分野は食料、繊維、住生活、機械、化学品などが挙げられ、景気の影響を受けにくいため、安定的な収益を生み出すことができる特徴があります。実際に2016年3月期連結決算では、他社が資源価格の下落を受け赤字に転落する中、伊藤忠は当時すでに非資源事業に力を入れていたため、黒字を維持し初めて業界トップの成績を残すことができました。

大手商社の2016年3月期連結決算が10日、出そろった。銅や液化天然ガス(LNG)など資源価格の下落を受け各社とも多額の損失を計上し、資源ビジネスの比重が大きくなっていた三菱商事と三井物産の2社は、いずれも創業以来初となる最終(当期)赤字に転落。一方、他社に先駆け非資源ビジネスへのシフトを進めてきた伊藤忠商事は、損失計上で減収となったものの、2403億円の最終黒字を確保し、初の業界首位に躍り出た。【浜中慎哉】

引用元:https://mainichi.jp/articles/20160511/ddm/008/020/050000c

IR読み解き!深堀り研究〜事業規模・資本構成・ビジネスモデル〜

ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。

経営方針

2020年度3月期の有価証券報告書より経営方針を読み解いていきます。 伊藤忠はコロナウイルスの影響が大きい2020年度を「世界同時不況」として捉え、改めてビジネスの基本に立ち返り足元を固めるため、「稼ぐ・削る・防ぐ」を徹底することで高効率経営の推進を図るとしています。 また、2021年5月に発表された中期経営計画では、基本方針として「中計期間中に連結純利益6,000億円の達成を目指す」という定量計画を掲げ、「『マーケットイン』による事業変革」と「『SDGs』への貢献・取組強化」という2つの成長戦略を定性目標に掲げました。 「『マーケットイン』による事業変革」というのは、多様化する顧客のニーズを捉え、それに基づいた施策によって事業の拡大を行うことを指しています。具体的には広告・金融事業や店舗のメディア化によって事業を拡大することや、企画開発力と独自販売チャネルを融合させることでよりニーズを捉えた商品企画力を高め消費者との接点を拡充することなどを挙げています。 また、「『SDGs』への貢献・取組強化」は昨今の社会的なSDGsへの関心の高まりを受けて事業機会が拡大していることや現代サステナビリティの源流ともいえる、「三方よし」という伊藤忠の企業理念が背景にあります。具体例には有力企業との提携によってAI蓄電池を開発し、一般家庭に販売することで新たな経済圏を確立することなどを挙げています。

売上・財務状況

売上(収益)と利益

2021年5月に発表された決算短針によれば、2020年度は引き続き新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、減益となりました。要因として第8カンパニーにおけるファミリーマートの日商の減少や、繊維でのアパレル関連事業の販売不振を中心とした全般的な取引低調、機械での海外自動車関連事業や航空機関連取引での販売数量が減少したことなどが挙げられます。 参考元:https://www.itochu.co.jp/ja/ir/financial_statements/2021/__icsFiles/afieldfile/2021/05/10/21_ended_01.pdf

対処すべき課題

有価証券報告書では、対処すべき課題として収益に大きな影響を与えている新型コロナウイルスに対する課題が挙げられています2019年度から2020年度にかけて大きな影響があったものの、伊藤忠の中期経営計画によれば、「影響はありつつも最小限の減益に留められた」としています。また初めて時価総額・株価で商社No.1を実現するなど、コロナ禍でも成績を残しています。 そして、コロナ禍でさらに成長を進め、2021年度には連結純利益6,000億円を目指すための施策として中期経営計画で記載のある、『マーケットイン』による事業変革」と「『SDGs』への貢献・取組強化」に取り組んでいくとしています。

先輩たちが行った企業研究とそのポイント

伊藤忠企業研究では、「他の商社との差別化が大切」という口コミが多くみられました。事業内容の違いだけではなく、それぞれどんな社風や特徴、強みがあり、なぜ伊藤忠に入社したいのかを明確に伝えられるよう企業研究を進めましょう。

実際に選考通過した回答

企業研究のために主に三つのことを行いました。1.企業公式ホームページ・アニュアルレポート分析。2.合同説明会・企業説明会参加。3.OBOG訪問。1について、ホームページを閲覧する学生は非情に多いと思いますが、アニュアルレポートや決算短信まで目を通している学生は少ないと伺いました。他学生との差別化にもなりますし、自分なりの五大商社それぞれの強み分析もできるため、非常におすすめです。2について、まずは合同説明会に参加し、業界分析を進めると良いと思います。五大商社を一気に見て比較できる非常に良い機会だと思います。その上で、企業説明会に参加すると良いと思います。参加前にしっかりと企業分析を進めておくと、折り深い質問ができ、実りのある説明会にできると思います。3について、1,2をしっかりと行った上でOBOG訪問に挑むと、とても有意義な時間になると思います。自分が惹かれているポイントを明確化し、その部分について質問をすると経験ベースのお話を聞くことができ、非情に意味のあるOB訪問にできると思います。必ず入念に準備をした上で挑みましょう。(質問をしっかりと考えるのはもちろんのこと、事前メールや事後メール、お会いした際の礼儀等もしっかりと準備しておくことをおすすめします。)企業についての質問に加えて、社会人の方と話す練習になったり、あるいは志望動機のフィードバックをいただけたりするとても貴重な機会です。失礼の無い範囲以内で、積極的に質問・お願いをすると志望度アピールにもなり、良いと思います。私は、面接で具体的に印象に残った社員の方の話やOB訪問を重ねたことでわかった伊藤忠商事のイメージ等を話していました。面接官の方も興味を示して聞いてくださったため、OBOG訪問は可能な限り行うべきです。

実際に選考通過した回答

総合商社の中でも、何故伊藤忠商事なのかという点を自分の経験や価値観と結びつけて話せるように意識した。非財閥系でありながらここまで成長してきたという背景があるため、向上心や負けん気が重視されていると自分なりに仮説を立てて選考に臨んだ。また、商社志望の人の中はほとんどが入社後にやりたいことがトレードまたは事業投資と非常に漠然としていると感じていた。総合商社は人気業界であり、ミーハー心で選考に進む人も多いと思うが、自分が興味のあるビジネスや取り組みたいことは面接で必ず聞かれる。そのため、自分は何に興味があるのか、それに何故興味を持ったのかを明確にすることで本気度を示した。事業領域や地域も広いため、何をしているかイメージを持ちにくいと思うが、自分に近い分野から商社のビジネスを理解していくことが大切だと感じた。

実際に選考通過した回答

企業選びに関しては一次情報を重視した。そのため、まずは五大商社それぞれに1〜5人程度OB訪問を行った。OB訪問は基本的に自分と同じ大学・学科の人に卒業名簿から連絡した。OB訪問の結果、より知りたいと思った企業に対しては、OB訪問した社員から他の社員(興味ある部署の社員)を紹介していただいた。企業側から社員を斡旋された場合もある。また、インターンも参加できるところは参加した。実際に当初第一志望としていた会社にインターンに行って違和感を感じることもあったので、OB訪問→インターン参加という流れは良かったと思う。伊藤忠はOB訪問しか行っていなかったが、実際に選考を進める中で社員との話がマッチする場面が多く、そこが一つの決め手となった。

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先輩たちは、基本的な業務理解・企業研究はもちろんですが、積極的にインターンやOB・OG訪問を活用しています。また、伊藤忠の事業は幅広く、特に生活に関わる分野を強みとしています。身近な生活の中に事業の関わりを探してみるなど、身の回りから興味を広げていくとより具体的なイメージを持って企業研究を進められるでしょう。

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この記事を書いた人: 就活会議編集部

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