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就活会議
CREATED ON 2025.08.04 | UPDATED ON 2025.11.28

受かる大学職員の志望動機のつくり方|選考通過者の例文19選付き

職種研究
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選考通過者の回答から紐解く! 大学職員の志望動機 実回答から作り方・差別化のコツを解説

こんにちは。就活会議編集部の小出です。 学生生活を通して、特別な思い出ができた人もいるのではないでしょうか。さまざまな”キャンパスライフ”を裏方から支えるのは大学職員ならではの醍醐味。しかし「やりがい」と「職の安定性」が大きな魅力だからこそ、そこに着目した志望動機は似通ったものになりがちです。 この記事では就活会議に寄せられた口コミを参考に、大学職員の選考を突破する志望動機の書き方を解説します。「どんな志望動機を書けば良いのかわからない」「差別化し大学職員の選考を確実に突破したい」という人は必見です。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

大学職員の志望動機で重視される3つのポイント

大学職員という職業は、ただ「学生への支援を実現したい」という思いだけでは就けない狭き門です。

学校によって掲げている教育方針や支援制度はさまざまにあるため、合格を勝ち取るにはその大学の理念や独自の支援に注目し、自分の原体験や将来のビジョンと紐づけられているかが重要になります。その紐づけのなかで、大学側が志望動機でどんなことを確かめているのかを押さえていきましょう。

なお、ここからは志望動機で見られているポイントについて解説していきますが、「すぐに志望動機を作りたい」「内定者の例文を参考にしたい」という人は、以下を参考にして記事を読み進めてみてください。

①大学の理念・方針に理解があるか見極めるため

学生を支援するにあたり、教員がみな同じ方針に則って行動するための指針になるのが教育理念です。大学側は、職員として大学の名前を背負ってもらうために、教育理念への共感があるかを入念にチェックしています。

実際、職員採用ページの「求める人物像」に大学の方針や理念に共感している人物像を挙げる大学は少なくありません。

専任職員の採用について

1.本学の建学の理念に共感し、教育研究の発展のために自ら行動できる人
2.現状に満足せず、新たな価値を創り、変革を起こせる人

学校法人上智学院 採用情報

青山学院の求める人材像
・ キリスト教教育を理解し、協力できる人材
・ 本学院の伝統の継承と発展・成長を最優先に考え、主体的な行動ができる人材

学校法人青山学院大学 人事部長より

上記のように、それぞれの大学が掲げる教育方針を深く理解し、それを体現できる人材を求めていることがわかります。

志望大学の掲げる「教育のスタンス」に共感し、同じ方向を向きながら活躍ができるか、また共感だけでなく現場の仕事に落とし込みながら体現できるかは、志望動機でも見られている箇所と言って良いでしょう

②学生支援に対する貢献意欲があるか確かめるため

大学職員は大学の円滑な運営や学生支援を充実させるという業務の特性上、「縁の下の力持ち」といった役割を期待されます。

そのため志望動機に盛り込むエピソードや過去の経験から、どれだけ後方からの支援が得意なのか、周囲とのバランスを取りながら行動できるかを見られています

大学では、大学生活を送る学生が主役です。自分が成果を出すことも重要なことではありますが、「他者の成長に貢献したい」という思いが仕事の原動力になるかは、大学職員の適性のひとつです。

③学内課題の解決に必要な主体性があるか知るため

大学職員として「待ち」の姿勢であることはあまり歓迎されません。学校全体ににかかわる課題を率先して解決するため、どれだけ主体的になれる人材なのかは見極めておきたい点の一つです。

大学の発展のためには学内環境の維持や改善に加え、社会全体の変化や教育のアップデートを重ねていく必要があります。そういった背景からも、大学としては学校全体の課題に当事者意識を持ち活動してくれる人材を求めています。

志望動機では、過去のエピソードや就活生の思考プロセスなどから日常的に問題意識を持ち、それを解決するためにアクションに移せるかどうかを判断していると言えるでしょう

大学職員の志望動機の作り方

大学職員の志望動機から何を見られているかを押さえたところで、選考突破を見据えた志望動機の作り方について解説していきます。

志望動機をいきなり文章として考えるのではなく、前段階で盛り込む「要素」を準備しておくのがコツです。

大まかに①大学職員になりたい理由、②志望大学に感じる魅力、③大学の魅力と自分がマッチしている理由、④大学職員になった後に実現したい支援(ビジョン)の4つを洗い出し、志望動機の骨組みを作っていきましょう。

①大学職員になりたい理由を明確にする

一番初めに、「なぜ大学職員になりたいか」という理由をはっきりさせましょう。ここがはっきりしていれば一貫性を持たせながら説得力のある内容を作ることができるため、まさに「志望動機の要(かなめ)」と言える部分です。

もしかしたら、「学生の将来の選択肢を増やしたい」「誰かを陰から支えたい」と志望理由を思いつく人もいるかもしれません。しかし、この段階で「『なぜ大学職員として』それをやりたいのか」というところまで掘り下げておかないと、志望動機を作成してもほかの就活生と似たり寄ったりの内容になってしまいます。選考通過者の回答をいくつか見てみましょう。

選考通過者の回答①

私は、社会に出てもすぐに活躍できる質の高い学生を多く送り出したいと考え、大学職員を志望しました。… (2022年卒 学校法人東京聖徳学園 事務職 内定)

選考通過者の回答②

未来を担う若者の成長を支えることで社会に貢献したいという思いから、大学職員を希望します。… (2024年卒 学校法人早稲田大学 事務職 ES通過)

これらの回答のように、「〇〇という思い(考え)から大学職員を志望します」とひと言でまとめた状態を目指しましょう。アウトプットするうえで「大学職員になりたい」と感じた原体験を複数書き出して、それらの共通点をひとことで表現できないかを考えるのがおすすめです。

「大学職員になりたい」と感じた経験

・キャリアセンターの職員に就活について相談に乗ってもらったとき
・学校のボランティアで勉強会に参加したとき
・学園祭で外部の人に大学全体や運営を褒めてもらったとき
・研究発表の場に先輩がいて誇らしくなった

共通点
大学のことが誇らしいと思う・褒めてもらえると嬉しい・誰かを支える経験が多かった

大学職員になりたい理由
「大学教育の魅力を高め、大学の発展や文化の継承に貢献したい」

②志望大学の特性や魅力を理解する

ステップ①で「大学職員になりたい理由」を明確にしたら、次は「どうして数ある大学から志望先を選ぶのか」を説明するために情報収集をします。

ここでは大学の掲げる教育方針や理念、独自に展開していアプローチについて調べ、ほかの大学にはない魅力や特徴を理解することが目的です

たとえば、情報収集を通して得た内容を「〇〇の制度は貴学独自のものであり、私の実現したい支援と一致しています」という風に盛り込むと、企業研究のアピールにもつなげられます。

重点的に調べたいのはやはり「その大学にしかない強み」です。情報を集める際には、「どういった経緯でこの制度ができたのか」「その制度(強みとなる取り組み)を進めることでどんな変化があったのか」を説明できるまで調べきるのが理想です。以下の方法を参考に志望先の大学の情報を収集してみましょう。

③大学の魅力と自分がマッチしている理由を考える

②で「志望大学ならでは」の魅力を調べたら、その魅力と自分の過去の経験や強みなどを紐づけて、大学とのマッチ度をアピールします。ここで大学との親和性を説明することで「その大学でなくてはいけない理由」に説得力を持たせることが目的です

大学と自分の親和性をアピールする要素はたくさんあるので、思いつかないという人は下記の「志望大学と自分を紐づけるときのヒント」を参考にしながら、自分と大学が重なる部分を探してみましょう。

④就職後に実現したい支援やビジョンを言語化する

最後に、大学職員として果たしたい役割や将来のビジョンを言葉にしておきます。

志望大学の強みや現在の環境を掛け合わせ、「学生の選択肢を増やすために、貴学の研究や留学での連携施策をさらに発展させたい」といった形で、具体的なアクションに落とし込んだ内容を述べられるかが肝心です。

また、この紙面既存の制度や課題に対する改善案に触れ、「〇〇を改善し、長期的に課題に向き合いたい」と表現することで、当事者意識と貢献意欲をアピールすることもできます。具体的な「実現したい支援やビジョン」の例は以下の通りです。

大学職員の志望動機の回答構成

前述した志望動機の作り方でそれぞれの要素を洗い出せたら、あとは伝える順序を考えて文章に落とし込んでいきましょう。ここでは、内定者の志望動機を例にして、大まかな流れを解説していきます。

内定者の実回答

未来を担う若者の成長を支えることで社会に貢献したいという思いから、大学職員を希望します。

私は塾講師のアルバイトで、生徒一人ひとりに寄り添った指導を行うことに注力しました。その結果、生徒が志望校に合格し、「この学校に入れてよかったです。毎日楽しいです!」という言葉を聞き、自分の努力が他者の成長、そして人生に繋がることに大きなやりがいを感じました。

この経験から、大学職員として学生の成長に貢献し、社会で活躍する人材を排出することで社会に貢献したいと考えました。特に、貴学は大型産学連携の推進や社会連携課の設置を通じて学生が学外とのつながりを持って学ぶことができる環境が整っていることに魅力を感じています。

私は学生が学内外での活動を通じてスキルや知識を磨き、成長できる場を広げることで、貴学の強みを更に引き出したいと考えます。私は〇〇での〇〇担当として、団内外の人と関わりながら異なる意見やニーズを調整し、組織全体の連携を促進することに携わってきました。これらの経験を活かし、学内外の関係者と連携しながら、学生が充実した大学生活を送り、自己実現に向けて努力する環境を築いていきたいです。 (2025年卒 国立大学法人筑波大学 事務職 内定)

①「大学職員を志望する理由は〇〇です」と結論を述べる

志望動機の一番最初は端的に「大学職員になりたい理由」を述べます

内定者の実回答

未来を担う若者の成長を支えることで社会に貢献したいという思いから、大学職員を希望します。 (2025年卒 国立大学法人筑波大学 事務職 内定)

内定者の例文では上記の部分が、「大学職員になりたい理由」に該当し、一文で大学職員を志す背景を述べています。

②大学職員を志す背景と志望大学を選んだ理由を述べる

結論として「大学職員になりたい理由」を述べたら、次は「志望大学でなくてはならない理由」と「大学と自分がマッチしている理由」を述べることで、志望の背景を説明します

前に提示した内定者の回答では、以下のように自身の過去の経験とやりがい、大学の強みを紐づけて、どうしてその大学を志望しているのかを説明しています。

内定者の実回答

私は塾講師のアルバイトで、生徒一人ひとりに寄り添った指導を行うことに注力しました。その結果、生徒が志望校に合格し、「この学校に入れてよかったです。毎日楽しいです!」という言葉を聞き、自分の努力が他者の成長、そして人生に繋がることに大きなやりがいを感じました。この経験から、大学職員として学生の成長に貢献し、社会で活躍する人材を排出することで社会に貢献したいと考えました。特に、貴学は大型産学連携の推進や社会連携課の設置を通じて学生が学外とのつながりを持って学ぶことができる環境が整っていることに魅力を感じています。 (2025年卒 国立大学法人筑波大学 事務職 内定)

③入社後のキャリアプランを述べる

最後は「就職後に実現したい支援やビジョン」を述べて志望動機を締めます。

内定者の実回答

私は学生が学内外での活動を通じてスキルや知識を磨き、成長できる場を広げることで、貴学の強みを更に引き出したいと考えます。私は〇〇での〇〇担当として、団内外の人と関わりながら異なる意見やニーズを調整し、組織全体の連携を促進することに携わってきました。これらの経験を活かし、学内外の関係者と連携しながら、学生が充実した大学生活を送り、自己実現に向けて努力する環境を築いていきたいです。 (2025年卒 国立大学法人筑波大学 事務職 内定)

内定者の実回答では、志望している業務の内容に触れながら、どのような働き方を志すかが具体的に示されている点が良いですね。「スキルや知識を磨き、成長できる場を広げることで、貴学の強みを更に引き出したいと考えます」という文章から、主体性や向上心が見て取れます。

大学の特徴別|選考突破者の志望動機5選

前述した通り、大学の志望動機を作成するときはその大学の教育方針や特徴を把握したうえで、自分と紐づけながら記述するのが効果的です。

しかし、大学の特徴に合わせるからこそ、参考にできる例文がなかったり、アピールの手段に迷う人もいるでしょう。そこで、ここでは志望する大学の特色に合わせた志望動機の実回答を紹介します。

科学系の大学

ES通過者の実回答

貴学は研究教育に力を入れることで理学・薬学・工学・経済学の分野で社会に数多くのグローバル活躍人材を輩出している点に魅力を感じました。貴学が私立大学の中で教育力が高い大学・3年連続1位、研究力が高い大学・7年連続1位を獲得できたのは研究施設の充実、データサイエンス教育などの特色ある授業プログラムの拡充、博士課程の学生を支援する「イノベーティブ博士人材育成プロジェクト」を導入しているからだと考えています。

科学と技術の創造を目指す貴学であれば学生の成長を最大化する仕事ができると思い、志望しました。入職後は研究推進部で働きたいと考えています。産業界や公的機関との共同研究活動を促進することで学習環境を整備していきます。チームメンバーや他部署の職員と積極的にコミュニケーションを重ねながら仕事をし、学生の成長をサポートしたいです。 (2025年卒 学校法人東京理科大学 事務職 ES通過)

この志望動機は、具体的な大学の実績や独自のプロジェクトに言及することで「なぜこの大学でなければならないのか」という問いに説得力を持たせています。

た、「研究推進部で産業界や公的機関との共同研究を促進したい」というビジョンと、大学に感じている魅力がつながっている点も高評価です。

農業系の大学

ES通過者の実回答

貴学の教職員の【学生との距離の近さ】に惹かれ、その中で【教育現場のサポーター】になりたいと思い、志望いたしました。私は、大学入学時よりとある習い事の教室にてアルバイトしています。

仕事内容は、アシスタントとして日々先生とは教え方について話し合い、生徒にはアドバイスするというものです。こうした「橋渡し役」に面白味を感じ始めた頃、ふと大学職員という仕事に目が留まりました。なぜなら、奨学金の手続きで初めて職員の方と密に接したのを機に、大学職員という仕事も「橋渡し役」ではないかと気付いたためです。

そこで、3年次から学内でアルバイトを始め、「働く場」としての大学を見ようと考えました。アルバイトを通して、学生のために先生と協力して働く職員の方の姿を目の当たりにし、私もそのように大学で教育のサポートがしたいと思い、大学職員を志望するようになりました。数ある大学の中でも、私は貴学の教職員と学生の距離が近いという点に魅力を感じています。

説明会の個別相談にて、「収穫祭や実習など学生と関わる機会が多い」というお話を伺ったのですが、人材育成の場である高等教育機関として心惹かれるものがありました。というのも、窓口へ来るような学生に限らず、さまざまな学生の「学び」に対しても深く関わることで、より多くの「変わるきっかけ」に立ち会えると思ったからです。 私はそうした教職員と学生との距離が近い貴学にて、「サポーター」になりたいと思い、志望いたしました。 (2019年卒 学校法人東京農業大学 事務職 ES通過)

学生に対してどんな支援をしたいかを「教育現場のサポーター」という言葉を使いながら説明しています。

収穫祭や実習では学生との距離が近いことや、「窓口へ来るような学生に限らず、さまざまな学生の『学び』に対しても深く関わる」という文章から、学生一人ひとりの成長に寄り添いたいという人間性が伝わりますね

医療系の大学

ES通過者の実回答

私が貴学を志望する理由は、貴学が創立130年という歴史と伝統を持つ歯科医学教育機関としてその地位を確立しているとともに、人々の健康と社会の福祉に貢献しているからです。

また高度な医療の知識、卓越した技術を身につけるだけでなく、その先に豊かな教養と歯科医師として高い人格を兼ね備えた人材を養成することを目指していることも貴学を志すに至った理由です。

貴学に在籍する学生は未来の医療、福祉を支えるエキスパートとなるべく日々精進しており、その学生が本業に専念できるよう大学事務という形で間接的にサポートし未来の医療福祉の発展に貢献したいという思いがあります。教育・研究・医療体制の拡充を目指し、貴学の更なる発展に貢献したい所存です。 (2025年卒 学校法人東京歯科大学 事務職 ES通過)

志望大学の歴史や歯科医学教育機関としてその地位にフォーカスした記述をもとに、志望した背景や社会における役割への解釈を述べています

単に「大学で働きたい」という漠然とした希望ではなく、「学生支援を通じて大学の発展に寄与する」という具体的な貢献イメージを持っている点にも入社後のポテンシャルを感じさせます。

薬学系の大学

ES通過者の実回答

医療を通して人と向き合う仕事に魅力を感じたからです。医療従事者でなくとも、将来の医療を支える学生のサポートをし、自分自身も医療の可能性に挑戦したいと思い、長い歴史の中で医学教育と医療環境の発展に力を注いでこられた貴学に興味を持ちました。

私は、世界有数の医療系大学として、医療を支える病院とこれからの医療現場を担う人材の育成をしている大学の2つの側面から医療へ貢献したく、貴学を志望します。医療を通して人と向き合う仕事に魅力を感じたからです。医療従事者でなくとも、将来の医療を支える学生のサポートをし、自分自身も医療の可能性に挑戦したいと思い、長い歴史の中で医学教育と医療環境の発展に力を注いでこられた貴学に興味を持ちました。

私は、世界有数の医療系大学として、医療を支える病院とこれからの医療現場を担う人材の育成をしている大学の2つの側面から医療へ貢献したく、貴学を志望します。 (2020年卒 学校法人大阪医科薬科大学 事務職 ES通過)

医療従事者ではない立場からでも、医療という分野にかかわりたいという強い意欲が伝わる志望動機です。

大学としての教育機能と、病院としての医療提供機能の両方を深く理解していることを示しながら、「その両面から貢献したい」という主張をすることで、社会貢献性への意欲が見える志望動機になっています

国際系の大学

ES通過者の実回答

大学職員を志望する理由は就職活動の軸である「人々の成長をサポートすること」「日本の未来に貢献すること」に最も合致しているからです。人生の大きな岐路であり、重要な時間である大学生活をより有意義なものにするサポートができること、優秀な人財の育成、輩出という形を通じて、社会に貢献できることからこの2つの軸を満たしていると考えます。その中でも貴学職員を志望する理由は2つあります。

1つ目は、「Waseda Vision 150」を掲げ、世界で活躍する人材育成を目指す貴学の姿勢に強く魅力を感じたからです。多くの大学が国際化を推進する中、貴学は外国人留学生受入数も非常に多く、国籍・性別・人種を問わず多くの学生が様々な学生生活を送り、そして国内外問わずグローバルリーダーとして活躍されている方が多くいます。

2つ目は、多様なフィールドで活躍、成長できる環境が整っていることです。説明会を通じて、貴学は現場の職員の裁量が大きく、また多様なプロジェクトに挑戦できることを知りました。強みである「〇〇〇〇」「〇〇〇〇」と他大学出身であるこその視点から、様々な仕事に挑戦することで貴校に貢献していきたいです。 (2025年卒 学校法人早稲田大学 事務職 ES通過)

志望大学の掲げる方針と、現在取り組んでいる、「Waseda Vision 150」の内容について、他大学との差を述べながら共感しています

在学生の多くが留学生であるという大学の特性を踏まえながら、自身の就活の軸との親和性を説明しているため、納得感がある回答に仕上がっています。

経験別|大学職員の志望動機でアピールになるエピソード7選

大学への志望動機と自分を紐づけて志望度を伝えるとき、どんなエピソードを盛り込めば良いか、内容に迷うこともありますよね。そんな人向けに、ここでは選考を通過した就活生の志望動機を8つのエピソード別に紹介します。

大学職員を目指すきっかけとなった経験や、誰かの挑戦を陰から支えた経験、今までの仕組みを疑い改善に試行錯誤した経験など、さまざまなアプローチについて知ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。

①後輩指導で学びをサポートした経験

ES通過者の実回答

大学職員を志望する理由は2つあります。

1つ目は、「学び」を通じて人々の選択肢を広げ、豊かさを提供したいと考えたからです。このように考える背景には、塾講師のアルバイトを通じて、学びによって生徒の可能性を広げ、受験という人生に大きく関わる場面に貢献できたことに強くやりがいを感じた経験があります。そのため、「学び」を通じて学生の可能性や選択肢を広げ、豊かな人生が送れるようサポートする大学職員を志望します。

2つ目は、私自身の経験を活かすことができると考えたからです。私は所属するサークルで責任者を経験し、メンバーそれぞれが責任を持って仕事に取り組める環境づくりに貢献してきました。この経験を活かし、学生が豊かな学生生活を送ることが出来るようサポートしていきたいです。 (2023年卒 学校法人東京理科大学 事務職 ES通過)

塾講師のアルバイトの経験から「『学び』を通じて人々の選択肢を広げたい」という軸を述べている志望動機です。

また、その動機を補強するエピソードとして、サークル活動でサポート役に徹していた経験も伝えており、大学職員への適性をアピールしています

②留学や国際交流ボランティアの経験

ES通過者の実回答

"Waseda Vision 150”で掲げている、日本人学生の「全員留学」の実現と留学に挑戦する学生を支えたいと思い御校を志望いたします。

私は昨年1年間韓国の高麗大学に留学をしました。ビザの運用がコロナ以降変更されていたため、留学の際にビザが失効してしまい、帰国の危機に瀕しました。しかし、大学職員の方のサポートがあり、無事に留学を継続できました。留学をしていなければ、留学で得た成長もありません。この経験により、学生の成長を支える仕事に関心を持つようになりました。

御学では、多くの学生を派遣し、多くの海外からの留学生を受け入れています。これは、私の留学の経験を、留学生や留学を考えている学生に対し、より具体的なアドバイスや問題解決が出来るのではないかと思います。加えて、留学の際、他国の優秀な生徒を数多く目にし、日本からもグローバルリーダーとして社会を支える卒業生の輩出を目標としている御校に、強く共感しました。入職後は、自身の強みの一つとして失敗を恐れずに挑戦する行動力であると自負しており、この強みを活かし御校の発展と更なるグローバル化に貢献したいです。 (2025年卒 学校法人早稲田大学 事務職 ES通過)

「日本人学生の「全員留学」の実現と留学に挑戦する学生を支えたい」という点から、大学での留学経験に伴う教育に思い入れがあることがわかります

また、留学経験から得た知見や価値観から将来のビジョンを述べたうえで、その学校の方針と自分の紐づけを明確にしているため、内容に説得力と一貫性が生まれてます。

③大学という場や制度に救われた経験

ES通過者の実回答

私は、お世話になっている本学で働き、本学へ恩返しをしたいと考えております。

私は就職課や学生課をたくさん利用させて頂きました。その際に事務員さんが名前を覚えて下さり、丁寧な対応とコミュニケーションを図って下さることから、私も職員として働き、人の力になる仕事をしたいと考えるようになりました。

また私の几帳面な性格を活かし、即戦力として事務職に貢献できると考えております。卒業生として一番身近な立場で学生や先生方をサポートし、誰からも信頼される職員を目指していきたいと考えております。 (2018年卒 学校法人東北医科薬科大学 事務職 ES通過)

過去の体験が大学職員を志望する原点となっていることを示している志望動機です。自身が実現したいサポートに対して、どんな既存の制度に注目しているかがはっきりしています。

「目的」と「手段」が志望理由の中で明確になっており、かつ自分の強みをどのように活かすかを提示できているため、説得力があります

④「当たり前」を疑い仕組みを改善した経験

ES通過者の実回答

「人々の当たり前を維持・発展させ豊かな暮らしを実現したい」という目標達成に当たり大学職員及び貴学が最適と考えるからだ。この目標はアルバイトにて掃除や挨拶など当たり前を見直し、店舗評価を向上させた経験から掲げた。大学は多様な人々が学ぶ場であり、人の成長を支える最後の教育機関である。

また、研究機関としての役割も果たし、社会発展にも寄与している。よって社会の当たり前を支える「人」を輩出し、研究によって社会を発展させる力があることから目標実現に最適と考える。中でも大学の軸として 、(1)時代変化に迅速に対応し当たり前を発展させられること、(2)常に課題に向き合い現状変革ができる仲間がいることを掲げている。

貴学は「Waseda Vision 150」を掲げ、世界を基準として教育・研究両面の国際化推進を行っている。また、近年重要視されるデータサイエンスに関して全学部学生が履修可能な科目作成など現代に求められる挑戦を行っている。加えて、私自身が貴学の職員の方々と関わる中で、問題が発覚した際即時に対応し解決に導く姿に出会ったことから、現状改革の意識があると感じた。よって目標実現に最適と考え貴学を志望する。 (2025年卒 学校法人早稲田大学 事務職 ES通過)

「人々の当たり前を維持・発展させ豊かな暮らしを実現したい」という目標に対して、どうしてその大学である必要があるのかを論理的に説明しています。

大学の掲げるビジョンに賛同しつつ、自分の就職活動の軸との親和性を示しているため、大学職員として働くことへの強い必然性が感じられる志望動機になっています

⑤制度に課題や疑問を感じた経験

ES通過者の実回答

私には「外国人の就活環境を改善して日本を元気にしたい」という夢があり、貴社ではこの夢を叶えることができると考えたため志望いたしました。

私は国際寮でレジデントアシスタントをした経験から外国人留学生の就職問題に興味を持ち、寮生活を通して、多く留学生が日本での就活・就職に対して日本語力と文化の差による混乱を感じていることを知りました。

貴社の「新しい日本人を作る」を基盤として、興味のある分野を学びながら就職サポートを受けられる環境は留学生と留学生を採用する会社にとって必要不可欠であると感じています。夢を叶えるため、貴社のように周囲を大切にし、誇りと豊かさを持って働きたいと思い、貴社のスタッフの一員になりたいと考えました。 (2025年卒 学校法人神戸学園 総合職 ES通過)

個人的な目標にとどまらず、社会全体への貢献を見据えている点が好印象です。これは、入社後に仕事を通じて何を成し遂げたいかという強いモチベーションがあることがわかります

また実体験に基づいてどのような課題を解決したいのかを示すことで、主張に説得力が生まれていますね。

⑥誰かの挑戦を裏方として支えた経験

ES通過者の実回答

未来を担う学生を大学運営の立場から支えたいため大学職員を志望する。アイドルファンのためのコミュニティを作り運営してきた経験から、若者など多くの人を支えることや、そのための環境をつくることにやりがいを感じ、大黒柱として組織運営に携わりたいと考えた。

中でも貴学は、「実学の中央」を掲げているように、学生が社会に出てから活躍できるための資格獲得支援など、学生に十分なサポートができる基盤があると思う。このように学生と職員の双方が主体的に挑戦できる環境があり、多くの学生を支えられると考えたため貴学を志望する。また、入職することができた際は、入学から卒業まで一貫して学生を支える取り組みをしたい。

①学生の選択肢を広げる手助けをする。1つの例として、理系学生のキャリア選択の拡充が目標であり、自分の専攻に囚われない選択肢の提供に挑戦していきたい。②広報活動に取り組む。全国の高校で生徒の相談に乗りながら、貴学の魅力を伝える広報をしたい。より多くの学生を支えるために「行動する職員」として精一杯働きたい。 (2024年卒 学校法人中央大学 総合職 ES通過)

ダンススクールでの経験から「陰で支える」「環境や仕組みを整える」ということが得意なことが汲み取れます。

またこの志望動機からは「将来的には、文化推進や学術基盤整備、社会連携の分野にも関わり、教育・研究環境のさらなる発展に寄与したい」と、長期的な視点でのキャリアビジョンを示していることで、教育や大学への貢献意欲の高さが伺えます

⑦教育のあり方について考えた経験

ES通過者の実回答

大学職員として働くことで人の成長を根底から支える仕事がしたいと考えているからだ。

大学入学以前から教育業界に興味を持っており、塾でアルバイトを経験し3年間教職課程を履修した。その中で改めて教育はすべての人に高い価値を提供できるサービスであり、教育というインフラを支えることを通して社会全体に貢献できると考えた。

中でも大学は学生のみならず社会人も教育を受け、進路決定や学びなおしを提供する重要な機会な教育機関であると同時に研究機関でもあり、新たな価値を創造できる可能性に満ちた機関だと考えている。そのような大学という場で学生の成長を支えたいと考え、大学職員を志望している。その中でも貴校を志望している理由は2つある。

1つ目はWaseda Vision 150の世界で活躍する学生を育てるという、強い覚悟に共感したからだ。このような崇高な理念を掲げ、革新を続ける貴学の一員として教育、そして社会を支えたいと考えている。2つ目は私自身が学生として過ごす中で「早稲田」の文化に惹かれたからだ。世界でご活躍されている多くの卒業生の方が早稲田というつながりのもと、紺碧の空を共に歌うことは他の大学にはない魅力だと考えている。 (2024年卒 学校法人早稲田大学 総合職 ES通過)

「学問の活用」「模範国民の造就」という建学の精神に強く共感する姿勢を見せています。

さらに、「在学生として大きな誇りと意義を感じてきた」という思い入れと、留学の経験から得た強みをどう活かすかを盛り込むことで、志望動機に説得力がありますね

将来のビジョン別|大学職員になって実現したいことを交えた志望動機6選

大学職員になった後に実現したい支援の方向性に迷う場合や、なんとなく抽象的な表現にとどまってしまう場合は、これから紹介する志望動機をチェックしてみてください。

これから紹介する志望動機を読み進めるにあたって、「自身の掲げるビジョン」と「それを叶えるために何が必要か」の2点をどうつなげているかに着目し、あなたの将来ビジョンをより具体的に説明できないかを考えながら見ていきましょう。

①業界全体に影響を与えたい

ES通過者の実回答

貴学を志望した理由は、これから発展していく、影響力の大きい医療業界に教育という形でも貢献できるからです。

私は友人や家族が医療従事者であることから、新型コロナウィルスの蔓延する中、人手不足に陥っている現状を聞いてきました。そしてこのような現状を解決するためには、医療従事者を増やすこと、つまり医療を志している学生を一人でも多く生み出すことが必要であると考えています。

そして生み出すだけではなく、途中で挫折してしまわないように育てることが重要であるとも考えています。国際病院としてのビジョンに則り、事務職員として組織を支え、一人でも多くの学生に「この学校に入ってよかった」と在学中も、在学後も言ってもらえるような学校になるように貢献していきます。 (2024年卒 学校法人聖路加国際大学 総合職 ES通過)

医療業界が抱える課題に対する深い理解と、教育を通じてその解決に貢献したいという強い熱意が伝わる志望動機です。

「医療を志している学生を一人でも多く生み出す」という具体的な解決策を提示しながらも、「途中で挫折してしまわないように育てることが重要」という考えから、大学職員としてサポートを希望する背景が伝わります

②大学や組織の円滑な運用を構築したい

ES通過者の実回答

私は経営マネジメント職としてチーム医療に貢献したいと考えます。多くの医療従事者が活躍する中で、職種間を超えた円滑な診療や組織の安定を目指したいと思います。診療情報管理の知識に加え、貴病院の経験や実践を通じて現場の課題に対処しながら実際の病院経営に貢献したいと考えています。

初代院長であるルドルフ・トイスラー先生は、近代医学の中でも特に顕著な貢献をした医師であり、トイスラー先生の考えは病院管理を中心とし、患者中心の医療やチーム医療の促進など、現代の医療制度においても重要な価値観として受け継がれていると考えます。

そのような環境で自身の能力を活かし、様々な部署を経験し、経営を担っていく上で必要不可欠な知識を身に付け、より良い病院運営を築いていくことに貢献したいと考え、志望します。 (2025年卒 学校法人聖路加国際大学 経営マネジメントスタッフ ES通過)

単に「チーム運営に貢献したい」ではなく、「経営」という具体的な職務を通じて「チーム医療」という医療の根幹に貢献したいという、非常に具体的な方向性が提示されています

自身の知識と実務経験を結びつけて業務のイメージをつかめていることもわかります。

③多様性に寛容な環境で個性を伸ばす支援をしたい

ES通過者の実回答

多種多様な学生の成長を最大化する仕事がしたいという想いがあり、貴学を志望しました。私は大学1年時から塾講師のアルバイトを続けており、定期テスト対策会の企画運営や面談業務を通じて生徒の学習環境を整備することにやりがいを感じました。

貴学の職員は講師に比べ、より多くの学生支援に携われるため、高いモチベーションを保ち仕事ができると考えています。貴学の「實地應用ノ素ヲ養フ」の建学の精神に基づき、実学を重んじる校風に魅力を感じました。国際社会で活躍する人材を育成するためには多様な価値観・考え方を学習する環境が不可欠です。

貴学はグローバル・アントレプレナーシップなどの授業プログラムを通じて学生に学びの場を提供しています。そんな貴学であれば学生の成長を最大化する仕事ができると考えています。入職後はダイバーシティ推進ができる部署でイベントの企画運営に携わり、学生の成長に貢献したいです。 (2024年卒 学校法人中央大学 総合職 ES通過)

この志望動機では、将来の目標を明言しているわけではありませんが、ダイバーシティ推進を通じて「多種多様な学生の成長を最大化する仕事がしたい」という思いが伝わってきます。

なぜダイバーシティの推進に魅力を感じるかを、大学の特徴を交えながら自身の経験をもとに具体的に説明しています

④大学や社会の発展のために貢献をしていきたい

ES通過者の実回答

「独立自尊」や「自我作古」といった理念を掲げる貴塾で、変化が激しく多様化が進む現代社会を自ら切り拓き、先導できるような学生の育成や成長を支えたいとの想いから、貴塾を志望します。学生時代に行った大学受験予備校のアルバイトでは、生徒が勉強に真剣に向き合える環境づくりを通して人の成長に携われることに大きなやりがいを感じています。この経験から、私は教員ではなく職員として人の成長を支えていきたいと考えています。

特に、多くの学問を学ぶことで多様な価値観や視点を得られたり、サークルやゼミなどを通して新たな人間関係を築くことができた大学生という期間は、これまでの人生の中でも特に思い入れがあり、成長を実感できた期間です。このことから、大学という環境で複眼的で柔軟な思考を持つ人材を育成し、VUCA時代に活躍できるような学生を支えることで社会発展に貢献したいと考え、大学職員を志望しております。

中でも、「独立自尊」や「自我作古」の理念を掲げ、社会を先導する人材を育む貴塾では、私のこうした想いを実現できるのではないかと考えております。私は、常に変化し多様化が進む現代社会においては、複眼的で柔軟な思考を持つことや、自ら求め行動する人材が求められると考えています。そうした中、PEARLなどの英語で学ぶプログラムや、SFCでのリベラルアーツ教育を行う貴塾は、これからの時代を先導するような人材を育成する環境が整っていると考えます。

そうした貴塾で塾生の成長を支え、またそれらを通して社会発展にも貢献していきたいです。 (2023年卒 慶應義塾 総合職 ES通過)

「変化が激しく多様化が進む現代社会を自ら切り拓き、先導できるような学生の育成や成長を支えたい」というビジョンを、独自に解釈する大学の意義を交えて伝えています。

「人の成長に携われることに大きなやりがいを感じ」たというアルバイトの実体験から、人を支えることをモチベーションにしていることもわかり、大学職員という職とのマッチ度もアピールできています

⑤学びを通して学生の選択肢を広げたい

ES通過者の実回答

充実した学生生活を提供したい、人の可能性を広げる仕事がしたいと考え、大学職員を志望しています。○○が「大学に通う意味を見出せない」と中途退学したことがきっかけです。○○のように大学に対し不満を持つ学生を減らしたいと考えました。

貴学を志望する理由は、地域との繋がりの強さに魅力を感じたからです。私は、旅行と世界遺産検定の勉強から、地域と人との繋がりを大切にしたいと感じ、地域創生に関心を持ちました。貴学でなら、地域創生に携わりつつ、充実した学生生活を提供できると考え、志望いたします。 (2022年卒 学校法人大正大学 専任職員 ES通過)

身近な経験から「大学に対し不満を持つ学生を減らしたい」というビジョンに結びつけている点が特徴的です

旅行と世界遺産検定で得た知見を、大学職員という職務で活かしたいという明確な意志が感じられる内容に仕上がっています。

⑥社会の発展を支える人材を増やしたい

ES通過者の実回答

教育を通じて社会に貢献できる人材を輩出し、日本社会の発展に貢献したいからです。私はゼミで○○を改革するプロジェクトを遂行したことで、これまで学生目線でしか見ることができなかった大学について、戦略やビジョンなどの運営面に興味を持つようになりました。

また、塾講師のアルバイトをしており、教育を通して人の成長に寄与できることにやりがいを感じています。このような経験から、大学職員の仕事に就きたいと思うようになりました。

数ある大学の中で、貴学のフラットな風土が特に魅力的です。○○をする中で、教授との壁や立場の差を感じることが多々ありました。また、保守的な姿勢を崩さない教授たちの説得にとても苦労し、私たちの考えた数々の施策が頓挫してしまいました。しかし私は、これからの大学間競争を生き抜くためには地位に甘んじて保守的でいるのは危険であり、教職員と学生が一体となって組織を向上していける環境が必須だと感じています。

その点、貴学では学ぶ者と教える者を区別しない半学半教の精神を大切にされており、私が理想とする環境があります。また、貴学は学校法人として、教育や研究に加えて日本の社会問題の中で最大とも言える高齢化問題に対してもハイレベルなアプローチができる稀有な存在であり、魅力的です。DX 化の取り組みが全国トップレベルであることなどからも窺えるように、伝統や地位がありながら革新性も兼ね備えた貴学に携わりたいと感じています。 (2023年卒 慶應義塾 総合職 ES通過)

「数ある大学の中で、貴学のフラットな風土が特に魅力的です」と、大学の雰囲気に焦点を当てている回答です。

自身のゼミでの経験(教授との壁があったこと、保守的な姿勢に苦労したこと)を交えながら、なぜ貴学のフラットな風土が重要だと感じるのかも説明できており、全体を通して主張に一貫性のある内容にまとまっています

大学職員の志望動機が完成しないときの対処法

ここまで大学職員の志望動機について作成の方法や実回答を紹介してきましたが、いざ志望動機を作成するとなったとき、大学職員になりたい理由や大学に感じている魅力を言語化しにくい人もいるでしょう。

そんなときは、自己分析や企業研究をし直す必要があります。以下に心当たりのある人は、それぞれの対処法をチェックし、志望動機の作成を進めていきましょう。

志望先の大学の情報収集に立ち返る

大学に関する情報収集が不十分だと、「その大学を志望する理由」が浅くなってしまい、説得力に欠ける志望動機になってしまいます。 「どの大学でも当てはまる内容だな」と感じたら、一度志望大学について研究する時間を設けましょう。

情報収集が足りないと感じたら②志望大学の特性や魅力を理解するに立ち返り、志望企業独自の精度や魅力について、さらに調べてみましょう。

自分がどんな大学職員になりたいのか自己分析し直す

大学職員になりたい理由を掘り下げるマインドマップの例

そもそも自分がなぜ大学職員になりたいのかがあやふやなら、自己分析を通して「誰に」「どんな支援を届けたいか」に答えを出し、どんな大学職員になりたいか、イメージを固めましょう。具体的な方法としてマインドマップを活用し、それぞれの話題に関連する情報を書き込んでいくのがおすすめです。

「誰に」「どんな支援を届けたいか」が定まれば、なぜ大学職員を志すのか、という動機に説得力を持たせる要素になります。たとえば、「研究に励む学生に」「資金や研究機材に困らない環境で活動をしてほしい」という動機があったとして、これは大学職員にしかできない支援ですよね。また、そうおもった原体験があれば、それを語ることによって志望動機を補足することも可能です。

迷ったときは、下記に具体例を上げるのでこれらのポイントから「どんな支援を届ける大学職員になっていたいか」という意見を書き出してみてください。

大学職員としてどんな業務に携わりたいかを明確にする

大学職員という職に魅力を感じていても、「どんなサポートをしたいと思っているか」というビジョンの部分が思いつかない場合は、下記で、大学職員として携わる業務をおさらいしましょう。そのうえで、「誰の」「何の課題を解決したいか」という視点から、大学職員を志望する理由を考えましょう。

主な業務 具体的な内容
学生支援・教育支援・キャリア支援 入学・卒業に関する手続きや留学先との連携、キャリアセンターなどの運営
研究のサポート・管理 研究に必要な道具の整備、費用の管理、産学連携(NPO法人や民間企業との研究提携)の手配
全般的な大学の運営 学園祭や定期テストなどの運営のサポート
広報 入学者を集めるための学校説明会の手配、国際交流の促進

もしすでに志望職種の業務内容がわかっているのであれば、どんな人と携わる可能性が高いか・どんなタイミングで自分の仕事が役に立つのか、という考え方をするのも効果的です。思いつかないという人は、こちらを参考にして支援の方向性を固めてみてください。

内定者の実回答を参考に合格に近づく大学職員の志望動機を作り始めよう

この記事では、大学職員の志望動機の作り方や選考突破のために必要な要素について解説しました。

建学の精神のもと大学生の育成を担う大学は、職自体の安定性や民間企業にはないやりがいを得られることから、人気を得ている職業です。だからこそ、志望動機ではあえて大学職員を目指す理由に説得力を持たせてアピールをしなくては、周囲の就活生との差別化が難しくなります。

この記事で解説した作成方法や実回答をもとに、大学職員を目指すきっかけとなった経験や、教育機関の発展に貢献したい理由を明確にしながら志望動機の作成を進めていきましょう。

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この記事の編集担当者

小出 智優

立教大学卒。就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。2年間キャリアアドバイザーとして理系学生への支援をおこなう。就活軸であった「誰かの選択肢を広げたい」という思いと、「アドバイザーで培った経験を活かして人に情報を届けたい」という気持ちから、現在は就活会議のライターを担当。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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