行動力を自己PRでアピールする方法|タイプ別早見表・例文17選
こんにちは、就活会議編集部の小出です。 就活生時代、自己PRとして行動力を選んだものの、アドバイザーに「それは単なる思い付きで動いただけでは?」と論破され玉砕した経験があります。しかし、自身がアドバイザーになってから就活生の自己PRを見ると重要な点に気付きました。 それは「動いた事実」だけではビジネスにおいて評価されないということ、「なぜ動いたのか」という動機と過程が一番重要だということです。この記事では、例文を交えながら「行動力」のアピールを武器に変える方法を解説します。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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あなたの行動力はどのタイプ?|フローチャートで強みを発見
アピールの際に「強みは行動力です」とだけしか言わないのは、非常にもったいないことです。「行動力」という強みは表現が多種多様で、「『善は急げ』ですぐに活動できる」という強みを持つ人もいれば、「目標達成のためにとにかく行動量を確保する」という人もいるでしょう。
面接官にアピールするときは、あなたが「どんな行動力を持っているか」をイメージしてもらえるように、「〇〇な行動力です」と詳細を一緒に伝えるようにしましょう。
もし、「〇〇な」の部分にあたる表現に迷ったら、以下のフローチャートを使用して、自分の行動力がどのようなものなのか、診断してみてください。
| 質問内容 | 選択肢 | 次のステップ・診断結果 |
|---|---|---|
| Q1. あなたの行動の動機として多いのは? | A. 現状に課題を感じ、解決する必要性を感じたとき B. チームや組織のなかで「目標や役割」があり、それを達成するために動くとき | Aに当てはまる→ Bに当てはまる → | Q2. あなたの行動の進め方は? | A. 細かく計画・戦略を立ててから実行する B. スピード重視で、試行錯誤しながら進める C. 自分自身のスキルアップや自己改善に一つずつ着手しながら進める | Aに当てはまる→ Bに当てはまる→ Cに当てはまる→ | Q3. 目標達成のために工夫したことは? | A. 自分以外のメンバーの意見調整や、モチベーション管理(対人関係) B. 徹底的なタスク管理・スケジュール管理と、それを実行する活動量 C. 組織や周囲の人を巻き込み、複数人の協力を得ながら進めた | Aに当てはまる→ Bに当てはまる→ Cに当てはまる→ |
このフローチャートの結果は全部で5つです。ここに挙げている5つの表現は、企業が実際の業務を進行するうえで社員に持っていてもらいたい素質であり、「一緒に働きたい」と感じてもらいやすい力を厳選しています。
「行動力」のなかでも具体的にどのような強みなのかをこの後に紹介するので、自分の診断結果に当てはまる箇所を読み、アピールすべき要素を知っていきましょう。
企業の求める「行動力」とは
前の項目で紹介したフローチャートであなたの行動力がどんなものか、わかりましたか。
ここでは面接官に「一緒に働きたい」と感じてもらいやすい5つの行動力について、一つずつ解説していきます。
どのような職種で求められることが多いのかも一緒に紹介するので、「フローチャートの結果にピンとなかった」という人は、志望する職種から逆算して表現を変えても良いでしょう。
①課題解決のために動く力
「言われたからやる」ではなく、目の前の課題に対して当事者意識を持ち、状況改善に動く力は「行動力」の代表的な素質の一つです。
この力は特定の業界・業種で求められるというよりも、社会人として汎用的に必要とされる場面が多くあります。
面接でこの力をアピールする際は、過去に直面した課題をエピソードに選び、「なぜそれが課題だと考えたか」「どのような解決策を考え、実行したか」「その結果、どのような改善があったか」を具体的に伝えることを意識しましょう。
アピールにつなげやすい職業:
顧客や現場の悩みを聞き出し、解決策を提案・実行する仕事・コンサルティング
・ITエンジニア・プログラマー
・データサイエンティスト
・カスタマーサポート
・生産管理
・キャリアアドバイザー
②スピード感を持って物事に挑む力
「思い立ったらすぐアクションする」というように、新しいことにもひるまずに挑戦できる力も立派な行動力です。また、この強みは単に素早く動くだけでなく、優先順位を決めながら意思決定を円滑にできるという側面も持ちます。
市場の流行り廃りが激しいビジネスや、新しいサービスの立ち上げなど、変化の激しい環境で活かせる強みのため、ベンチャー企業やスタートアップ企業の選考でアピールしても良いでしょう。
面接では、締め切りが明確にあったエピソードや、新しいことにいの一番に挑戦した経験を選び、「どのように業務を整理し、迅速に成果を出したか」といった内容を示すと説得力が増します。
アピールにつなげやすい職業:
トレンドの移り変わりが激しい業界や、その場その場で決断が求められる仕事・Web/SNSマーケター
・営業(新規開拓)
・広報
・物流管理/ドライバー
・金融トレーダー
③実行の回数を積み重ねられる力
業務の質や成果を高めるために、圧倒的な「量」をこなせる力も大きな強みとなります。
一度きりの行動で結果が得られることはまれであるため、面接官としても「失敗を恐れて動かない人」よりも、「小さな失敗を恐れず改善のための試行回数を増やせる人」のほうが「ほしい」と感じることが多いでしょう。
特にテレアポや広告運用など、地道に回数を重ねて成果を出す業務で重宝される強みになるので、アピールの際は「どのように行動量を増やしたか」「試行錯誤したときの工夫」などの忍耐や継続を意識してアピールすることが重要です。
アピールにつなげやすい職業:
「質」だけでなく圧倒的な「量」が成果になる仕事・インサイドセールス
・研究開発
・プログラマー
・広告運用
・販売
・コールセンタースタッフ
④目標を達成するための遂行力
どれだけ良いアイディアの事業であっても、形にならなければ意味がありません。ゴールから逆算し、「どう達成できるか」を考えながら物事を形にする完遂力も行動力の一つです。
目標達成力は、必要なタスクを明確にする、時間やスケジュールを計画する、進捗を管理する、などたくさんのアクションと思考をともなうので、間接的に計画性や柔軟性があることも伝えられます。
面接でこの強みをアピールするときは、「どんな目標を立てたか」「目標達成のために、具体的にどのようなアクションを取ったか」「課題にはどのように対処したか」がわかるようにまとめ、数字や期間を具体的に語れるエピソードを選ぶようにしましょう。
アピールにつなげやすい職業:
ノルマや納期に対する責任感が求められる仕事・不動産販売
・プロジェクトマネージャー
・施工管理
・販売
⑤周囲を巻き込み物事を進行する力
一人で黙々と動くのではなく、関係者に働きかけ、チーム全体の軸となってプロジェクトを推進する力です。
組織のなかで「リーダーシップ」や「調整力」を発揮した経験がある人はアピールにつなげやすく、コミュニケーション能力や協調性の裏付けにもなります。
面接では、「チームメンバー間でどのように連携して動いたか」「意見の対立があった際にどのように調整し、チームをまとめ上げたか」など、他者とのかかわりのなかで成果を出したエピソードが有効です。
アピールにつなげやすい職業:
多くの関係者と、調整や連携をおこなう必要がある仕事・商品企画
・人事・総務
・プロデューサー/ディレクター
・広告運用
・プランナー
再現性のある「行動力の自己PR」の作り方
あなたのアピールすべき行動力が決まったら、次は実際に回答を作っていきましょう。
自己PRの作成では、いきなり「私の強みは~」と文章にするのではなく、回答に必要な要素を5ステップですべて洗い出すことが大切です。
すでにアピールする内容が決まっており、実際の面接で語る自己PRとして文章にしたい人は、面接官に刺さる「行動力の自己PR」の回答構成へ進み、文章として自己PRを組み立ててみてください。
①行動を起こした経験を洗い出す
アピールするにあたって「行動力」を裏付けるエピソードが必要です。
まずは過去の経験から「行動力を発揮した経験」を探しましょう。すぐに思い出せない人は、以下の表の視点を参考に、似たような経験がないか探してみてください。
| 考え方 | キーワード | |
|---|---|---|
| 0→1を生み出した経験 | 誰もやっていなかったけど、必要だと思って新しく始めたことはあるか | 新規立ち上げ、企画、立候補、初挑戦、独学、発案 | 現状の改善をした経験 | 「もっとこうすれば良いのに」と思い、手を動かしたことはあるか | 仕組み化、効率化、トラブル対応、改善、提案 | 周囲を巻き込んで何かを進めた経験 | 複数人に影響を及ぼす経験をしたか | チーム、協調性、折衝、交渉 |
この段階では、質より量が重要です。後ほど、エピソードの絞り込みをしていくので、この段階では複数候補があっても問題ありません。思い当たるエピソードの候補が見つかったら、ステップ②に進みましょう。
②当時の状況と課題を明確にする
ステップ①で挙げたエピソードについて、当時の状況を整理しておきましょう。この段階ではっきりさせておきたいのは以下の4つです。
| 整理する情報 | 具体例 | |
|---|---|---|
| 当時の状況 | ・誰が困っていたか? ・どんなデメリットがあったか? ・周りの雰囲気はどうだったか? ・自分の立場は? | アルバイトで、新人が入るたびに同じ説明をしていて効率が悪かった | 何を課題だと考えたか | ・自分が気になったことは? ・何もしなかったら、どうなっていたか? | 研修に時間をとられ、やらなければならない作業が後回しになってしまった | どんな行動を起こしたか (具体的なアクション) | ・最初に何をしたか? ・自分なりにこだわった点は何か? ・一番難しかったことは何か? | 店長に許可を取り、スマホで撮影した写真・動画で業務手順のマニュアルを作った | 結果・変化 | ①数字で表せる変化はあったか? ②周りの人から何と言われたか? ③自分はどう変わったか? | 教育時間が半分になり、新人のミスも減り、店舗の回転率が15%上がった |
エピソードが複数ある場合は、「結果・変化」にある①~③を参考に、①→②→③の順で条件を満たすものを選ぶと、アピールしやすくなります。たとえば、①と②を満たすエピソードがある場合は、ひとまず①を選び成果をアピールする、などです。
また、「どんな行動を起こしたか」と「結果・変化」には、因果関係があるかをチェックしましょう。たとえば、「マニュアルを作成した」という行動の結果が「店舗の売上が地域で1位になった」は紐付けがしにくく、聞き手が具体的にイメージできません。
③「なぜその行動をしたのか」を分析する
状況を客観的に見れるように整理したところで、それをもとに「なぜその行動をしたのか」という動機を掘り下げておきます。具体的に、以下について自分の言葉で語れるようにしましょう。
・どのような状況が理想状態だと考えたか(目標設定)
・なぜほかの選択肢ではなく「その手段」を選んだのか(判断基準)
・(組織内で行動した場合)なぜ自分がやる必要があったのか(価値観)
面接官はこの回答から「課題をどのようにとらえる学生なのか」「それに対してどの程度のアプローチをするのか」を判断します。
そのため、あらかじめ自分でも情報を整理しておくことで、切り返しまで想定して対策することができます。
④行動の結果どのように状況が変化したか考える
ステップ④では、行動の結果を明確にします。
ステップ②でも解説したとおり、聞き手が成果として理解しやすいのは「数字で表せる結果」や、「周りの人からの評価」、「自分の習慣や価値観の変化」などです。エピソードが複数ある場合は、この段階で「成果を伝えやすいもの」を基準に絞ってみましょう。
| 数字で表せる結果 | 資格試験の模試の点数が65点から87点に上がった |
|---|---|
| 周りの人からの評価 | お客様から「あなたの接客が良いから、ついお店に寄ってしまう」と言ってもらえた |
| 自分の習慣や価値観の変化 | 毎日2時間、英語の勉強習慣が付き、グループディスカッションで積極的に発言できるようになった |
「数字で表せる結果」は、極端な数字の変化でなくても問題ありません。反対に、評価を上げようと話を盛ってしまったり、大きく見積もった数字を話したりすることは避けるようにしてください。
⑤強みを入社後にどう活かすか考える
この「強みや学びをどう活かすか」の部分がなくとも自己PRは完成しますが、アピールの締めとして貢献意欲や熱意を示すことができます。
行動力を発揮した経験から、自分の強みや学びをどう活かすかを簡潔に述べられるようにしましょう。以下は、①行動を起こした経験を洗い出の経験別に例を出しています。
0→1を生み出した経験:
顧客のニーズを形にし、ゼロから利益を生み出す仕組み作りに貢献したいです現状の改善をした経験:組織の生産性を最大化させる役割を担いたいです
周囲を巻き込んで何かを進めた経験:社内外の関係者としっかり信頼関係を築き、複数人で大きな成果を出したいです
面接官に刺さる「行動力の自己PR」の回答構成

ステップ①~⑤で、行動力に関する情報を整理したら、あとは回答する順にまとめるだけです。ここからは、「行動力の自己PR」を実際の面接で話す文章として組み立てていきましょう。
面接で話すことを想定した構成を作っていきますが、エントリーシート(ES)に記載する場合は、この記事を参考に自己PRを作っていきましょう。
ESの自己PR20選|強み・文字数・職種別に通過ES回答を紹介!結論:どのような行動力なのかを述べる
自己PRの最初は「私の強みは行動力です」と結論を述べましょう。
ここで、「企業の求める「行動力」とは」で紹介したような「〇〇な行動力」とより詳細な説明を付け加えると、聞き手がその後に続くエピソードをイメージしやすくなります。
✕ 私は塾講師のアルバイトで最年長だったため、バイトリーダーとして~~~~~
〇 私の強みは行動力です。
〇 私の強みは「課題解決のために動く行動力」です。
内容:行動の動機や過程を説明する
| ①当時の状況 | 居酒屋のアルバイトをしているのですが、新人が入るたびに同じ説明をしていて効率が悪いことがありました。 |
|---|---|
| ②何を課題だと考えたか | 課題として、新人研修に時間をとられ、やらなければならない作業が後回しになってしまい、新人が多く入る時期は店舗の回転率が著しく下がりました。 |
| ③なぜその行動にしたのか | 私はメンバーのなかでバイト歴が一番長く、ホールから厨房まで一通りの業務を経験したことがあったので、私が「誰が・いつ見てもわかるマニュアル」を作るべきだと考えました。 |
| ④どんな行動を起こしたか | 店長に許可を取り、スマホで撮影しながらマニュアル作成をしました。写真だけでなく動画を入れ、ドライブにアップする仕組みにしたことがこだわった点です。 |
| ⑤結果・変化 | 結果、教育時間は半分になり、動画で作業イメージもしやすくなったことから新人のミスも減り、店舗の回転率は15%改善されました。 |
次に、行動力を発揮したエピソードを伝え、面接官に当時の状況を伝えます。どうすれば論理的にエピソードを伝えられるか迷ったら、上記の表を参考に、それぞれを一文ずつ話すようにしてみてください。
この表はステップ②で使用したものに、ステップ③で考えた動機を加えた表です。ここで情報が足りないと気付いたら、それぞれのステップに戻り、必要な情報の洗い出しに立ち返りましょう。
締め:行動力を実際の業務と紐付ける
「私の〇〇という強みは、〇〇という業務で貢献できます」という具体的なイメージを持ってもらうために、志望職種と紐付けた一文で自己PRを締めましょう。
ステップ⑤で考えた「強みの活かし方」と「志望職種で実際に担う業務」を掛け合わせ、「~の業務において」などと表現すると、内容に一貫性が生まれて説得力のある締めになります。
| エピソードの例 | 志望職種 | 実際の業務と紐付けた締め |
|---|---|---|
| 0→1を生み出した経験 | コンサルティング職 | 顧客への提案を考える業務において、ゼロから利益を生み出す仕組み作りに貢献したいです | 現状の改善をした経験 | 事務職 | 社内の書類作成やデータ管理において、組織の生産性を最大化させる役割を担いたいです | 周囲を巻き込んで何かを進めた経験 | 営業職 | 法人営業の商談から納品において、複数人で大きな成果を出したいです |
企業の求める行動力別|行動力の自己PR例文8選
ここからは、「行動力」を自己PRして選考を突破した人の実回答を紹介していきます。それぞれの回答に、真似したいポイントや高評価につながった部分を解説するので、参考にしながら読み進めてください。
課題解決のために動く実行力
内定者の回答
私の強みは、主体的に行動し問題を解決できる力です。
この強みはアルバイト先の〇〇で、顧客満足度と売り上げ拡大を達成しました。私は新人教育係を担当しています。
当初、繁忙店特有の業務効率化により新人の夢でもある「マニュアルのない独自の接客」が不足していました。そのため、お客様の来店目的に応えられず、他店舗と比べ顧客満足度が低い状況でした。そこで、新人の夢と自店舗への貢献を達成するべく3点の施策を行いました。
①独自の接客経験を積むため、余裕のある他店舗への研修を導入しました。 ②列整理係の新設で接客機会を創出しました。 ③物の住所管理で業務サイクルを効率化しました。
その結果、顧客満足度が33点から57点へ向上し、売上拡大も実現しました。このように、主体的に行動し問題を解決することができます。 (2025年卒 森永乳業 N社員コース事務系 営業管理コース 内定)
他店舗への研修を導入したり、物の住所管理に注力したりと、具体的な業務改善に向けての行動が、顧客満足度の引き上げにつながったことがイメージしやすい例文です。
この例文のように「一つの課題に対して、複数の手段でアプローチする」という内容にすると、応用力や柔軟性も間接的にアピールすることができます。
内定者の回答
私の強みは課題に対して自ら率先して取り組む行動力です。
この強みを発揮したのは、学生時代にボウリング大会を開催した経験です。大学に入学した当初、全面オンライン授業で仲良くなりにくい環境でした。
その為、私を含めて、クラスメイトのほとんどが孤独を感じていました。そこで、このきっかけを作るべく、ボウリング大会を開催しました。
結果、クラスメイト全員で仲良くなることができ、今では私以外のクラスメイトが率先して企画をしてくれるようになりました。よって、課題に対して積極的に取り組むことができる行動力が私の強みです。 (2024年卒 アパホテル ホテル部門 総合職 内定)
ボウリング大会を開催した後の変化に「私以外のクラスメイトが率先して企画をしてくれるようになった」という記述があり、この学生の行動力が周囲にもポジティブな影響を与えたことがわかります。
上記の内容に加えて、ボウリング大会の開催までにどのように周囲を巻き込んだかをセットで提示できると、より再現性の高い内容に仕上がります。
スピード感を持って物事に挑む力
実際に選考通過した回答
私の強みは、自ら考え、すぐに行動に移すことができる力です。
この強みは、〇〇部での新人育成活動で発揮しました。練習当初、新人部員の技術向上が伸び悩み始めました。私は、先輩が一方的に練習を与える体制が新人部員の主体性を損ねていると考えました。そこで、すぐに2つの施策を実施しました。
1つ目は、新人の意見主体で練習内容を構築し、ともに考えること、2つ目は、先輩を巻き込み年次に関わらずアドバイスし合う環境を作ることです。その結果、新人部員の主体性は向上し、大会では銀メダルを獲得することができました。
このように、自ら考えて行動で表し、課題を解決する力は、社会に出ても現状に満足せずチームとして向上していく力として発揮していきたいです。 (2023年卒 ニトリ 総合職 一次選考通過)
従来の一方的な指導から「新人の意見主体で練習内容を構築する」に切り替えるなど、180度異なる方針へ舵を切った点に、行動力から発揮されるスピード感と柔軟性を感じます。
課題を解決するために「先輩を巻き込む」というハードルの高い行動をしている点も、社会人になった後にチームの一員として活躍してくれるイメージにつながります。
実際に選考通過した回答
私の強みは、課題解決に必要な情報を収集する情報収集力と、すぐにその解決のための行動を取る行動力です。
高校で〇〇部のキャプテンを務めていた時、指示待ちの部員が多かったことが課題だと感じていました。主体的に行動してほしいと思った私は個々人の個性を尊重しつつ、選手が主体となって組織を作る理論を取り入れました。
この結果、私や監督の指示を待つことなく、自ら行動できる部員が増えました。 (2025年卒 アイリスオーヤマ 営業職 二次選考通過)
部員が「指示待ち」になっていることを察知し、選手が主役になる仕組みづくりをこの学生自らおこなったことが語られています。
強みに「情報収集力とそれを解決するための行動力」と挙げているため、より詳細な工夫や過程を話せるように情報をまとめておけると、深掘りの質問にも対応できるでしょう。
実行の回数を積み重ねられる力
実際に選考通過した回答
分析力・行動力が自分の強みです。この力は幼少期から続けているバスケットボールや野球といったチームスポーツで培いました。
上手くなりたいという個人やチームの目標のために、練習試合の録画から自分や部員の弱みを抽出し、練習内容を組み立てて確実にレベルを上げるように取り組んできました。
また、コーチや部員からの指摘や改善策も積極的に受け入れるなど、他社の意見を受け入れる姿勢も身につけることが出来ました。現在はこの強みを研究室でのグループプロジェクトで活かしています。 (2025年卒 JR東日本ビルディング 総合職 一次選考通過)
「録画から弱みを抽出し、練習内容を組み立てる」というアクションから、地道にコツコツと課題を改善する様子が伝わってきます。
この回答のように「過去の習慣」を「現在の活動」へとつなげて話すことで、その強みが継続して発揮されていることを印象付けられます。
目標を達成するための遂行力
内定者の回答
私の強みは、主体的な行動力です。特に、学びに関する意欲とそれを実践する力に自信があります。
例えば、私は先月ITパスポートを取得しました。理由としては、業界研究を進めていく上でIT業界の営業職として必要な最低限の知識が凝縮されていると考えたからです。そして、それに気が付いてから1か月で取得することが出来ました。
また、学習塾におけるアルバイトでも、生徒が受験する大学の過去問を素早く説いてアドバイスをしたり、専門外の科目でも主体的に情報収集をしてきました。ここから、私が行動力が強みであると考えています。 (2024年卒 伊藤忠テクノソリューションズ オープン 内定)
ITパスポートの話題では「目標」「目標設定の理由」「実際に成果が出た期間」の3つが示されており、短い文章でも目標達成能力があることが伝わってきます。
学習塾のアルバイトのエピソードも、「学びに関する意欲」が見て取れ、アピール内容に一貫性がある例文です。
周囲を巻き込み進行する率先力
実際に選考通過した回答
私の強みは、周囲の方々の意見を尊重し、目標達成に向けて行動できるという点です。
この強みを活かした経験は、大学内の長期インターンシップのイベント企画です。私は、学生がどのようなイベントを求めているかを分析し、メンバーの意見を引き出すことで、関わる人すべてが満足できるよう、企画を進めました。
この強みを活かし、貴社ではメンバーと共に協力し、ITの力によって、ユーザーの課題解決に貢献できるよう努めたいと思います。 (2024年卒 かんぽシステムソリューションズ SE 一次選考通過)
周囲の意見を尊重しながら企画を進める姿勢から、行動力のみならず協調性や主体性も伝わる例文です。
「一人で頑張った」ではなく、「メンバーの意見を引き出す」という姿勢が伝わり、チームワークを重視する企業にとって魅力的なアピールになっています。
実際に選考通過した回答
私の強みは行動力です。常に相手のことを考えながら行動を起こすことができます。
私は物事をただ考えるだけでなく、他人のニーズや要望を理解し、その情報をもとに的確な行動を選択することができます。また、他のメンバーとの協力やコミュニケーションを通じて、より成果を生み出すことに貢献することができ、困難な状況に直面した際にも冷静な判断を下し、必要な行動を起こすことを意識しています。
私の行動力は私自身の成長だけでなく、周りの人々や組織にもプラスの影響を与えることができると信じています。 (2024年卒 キャリタス 総合職 一次選考通過)
「行動力」をテーマにすると、つい「自分が何を達成したか」という自分主体の話になってしまいがちです。
しかし、この例文は「他人のニーズを理解して行動を選択する」という、周囲とのかかわりや状況判断をしながら行動力を発揮したことが示されており、文章どおり「組織にもプラスの影響を与える」人材となってくれそうなことが期待できます。
職種別|行動力の自己PR例文5選
職種によって求められる行動力はさまざまです。ここからは、志望職種別に「行動力」をアピールして内定獲得した就活生の自己PRを見ていきましょう。
内定者はどのように行動力と志望職種の業務を結び付けているのかに注目しながら読み進めてみてください。
営業職
内定者の回答
強みは、目標に向かって努力を続けられる継続力と行動力があることです。
幼い頃より英語を話せるようになりたいという夢がありましたが、高校入学時までは英語が苦手でした。英語への苦手意識を克服するため、高校と大学で留学を2度経験しました。困難や壁にぶつかることもありましたが、最後まで目的意識を失わず頑張りました。現在は、英語が自身の強みとなりました。英語力向上のための行動からこの力を得たと考えています。
営業を行う上で、結果・成果という目標が明確にあり、数字というわかりやすい基準で評価される仕事こそ、自身の継続する力と行動力が発揮されると考えています。
現在のオフィス環境は、業界・業種に関わらず効率的なIT機器の活用がその企業の命運を握っていると言っても過言ではありません。自身の強みを最大限発揮し、お客様の目的や目標に向けて努力を続けることで、貴社の業績に貢献していきたいと考えています。 (2021年卒 Fマネジメント 総合職・営業 内定)
苦手だった英語の習得に対して、2度にわたる留学をしたり目標達成まで学習を継続したりするなど、営業職に不可欠な「粘り強い行動力」がアピールされています。
例文の後半には、「営業は数字で評価される環境である」と職業への見解を述べながら入社後の心意気を語っている点も、面接官に働くイメージを持たせる要素になっています。
内定者の回答
私の強みは「思考を行動に移す力」と「周囲を巻き込む力」の2つです。
これらの力を発揮し、高校サッカー部で史上最高成績を収めました。私たちは打倒強豪校を目標とする一方で、元々の実力で劣後していたため、短期間での大幅な成長が求められていました。
そこで私は、「仮説実行検証サイクル」を考案し、部全体で推進しました。具体的には、毎回の試合から課題を仮説立て、その仮説を基に練習内容を変更し、次の試合で課題克服の成果を検証するというサイクルを週単位で回し続けました。
これにより他校を上回る成長スピードが実現し、最後の大会で前年県ベスト8の高校に勝利しました。このように私は、自身の考えや想いを、周囲を巻き込みながら行動することで実現できる人間です。 (2023年卒 オービック 【営業系】ソリューション営業職 内定)
ただ「がむしゃらに練習した」という根性論ではなく、「仮説・実行・検証」というフレームワークを用いて行動している点は高い評価を得られそうです。
営業の現場では「売れない原因を分析し、解決法を考えて実行する」という場面も少なくありません。そのため、成果もしっかり示されているこのエピソードは、面接官に即戦力としてこの学生が活躍できる印象を残すことができるでしょう。
技術職
内定者の回答
私の強みは行動力です。
私は研究活動を行う際に解析ソフトの使用や医学的な技術の習得を要求されましたが、研究室に経験者がおらず設備も整っていない状況でした。そこで、私はソフトを販売している会社に自らアポイントを取って足を運んだり、共同研究先の医学部に通うことにより新しい知識や技術の習得に取り組みました。
また、研究はハードなスケジュールでしたが目標を持ち計画を根気強く実施することで成果を出しました。これらの過程で養った新たなことに積極的に挑戦し自ら学ぶ姿勢、決めた目標を最後までやり遂げる行動力は私の一番の強みです。
この知識や経験、それを生み出した行動力は製品の設計や開発に挑戦する時に活かせると考えています。 (2018年卒 慶應義塾大学大学院 キヤノン 技術系 内定)
環境が整っていない状況でも「ソフトを販売している会社に自らアポイントを取って足を運んだ」という外への働きかけが、行動力のアピールとして強烈な例文です。
またこのエピソードは、研究をやり遂げた経験と合わせて「積極的に挑戦し自ら学ぶ姿勢、決めた目標を最後までやり遂げる行動力」の強みと一貫性があり、説得力があります。
販売職
内定者の回答
視野の広さを持ち、周りを見て行動できます。
京野菜を中心とした飲食店のアルバイトで、お客様第一の接客を心がけています。例えば、お客様から声をかけていただく前にお水のお代わりを注ぐ、メニューを見られているお客様に声をかける、空いたお皿をすぐに下げるといった行動です。
感謝していただくことが仕事のやりがいに繋がるため、自分の強みであると考えます。この強みを活かして、貴社ではお客様を第一に考え、お客様と目線を合わせる、笑顔で声をかけるなどのお客様に寄り添った接客を行いたいです。
そして私の接客を通して、流行に敏感なお客様に新鮮さや驚きを届け、「ありがとう」「また来ます」と感謝の言葉をいただけるような店舗づくりを心がけたいです。 (2024年卒 同志社大学 イング 地域限定職 内定)
「お客様から声をかけていただく前にお水のお代わりを注ぐ」といった、相手に対して先回りする行動は、「指示待ち」ではない「能動的な行動力」として受けとれます。
販売職は顧客の動きやニーズに逐一合わせ、その場その場の臨機応変さが求められる業務なので、相手を第一に考え、先読みして動ける強みは高い評価を得られそうです。
コンサルティング職
内定者の回答
強みはレールに敷かれるのでは無く、自分で敷いていける行動力にあると考えております。
昨年からのワーキングホリデーだったり、浪人やクラウドファウンディングだったりなどの活動の中で、自分自身がどのようなことを考えて行ってきたかを振り返った時に、自分の成長だったり、将来的に後悔しない選択をその瞬間瞬間に応じて考えて選んでいたと思いました。
ですので、自分の選択には自信を持っていますし、この行動力は大きな強みだなと思います。 (2025年卒 アビームコンサルティング コンサルタント職 ビジネスコンサルタントコース 内定)
自分の行動力を「レールを自分で敷く」という独自の表現でまとめ、言語化している点がキャッチーで印象に残ります。
「担当顧客に対して、どれだけ積極的なアクションが取れるか」が結果にダイレクトに反映されるコンサルティング職で、「自分で判断し動ける行動力」をアピールしている点は好印象に映るでしょう。
ここで挙げられている複数のエピソードに対して、おそらく面接官から深掘りをされる可能性があるので、それぞれに「どのような成長や気付きがあったか」はまとめておきたいところです。
エピソード別|行動力の自己PR例文4選
ここからは、行動力を発揮した経験別に例文を紹介します。
どの例文も、回答のはじめに「課題」が何であったかを明示し、その解決策について語っているので、自己PRの展開について悩んでいる人がいればぜひ参考にしてください。
研究活動
内定者の回答
私の強みは行動力です。
私は通常より2年早く研究室に入るプログラムに所属していましたが、知識もない私は研究室に馴染めずにいました。
そこで、私は最年少だからこそ新しい手法に挑戦して、研究室の一員として認めてもらおうと考え、教授に習得は難しいと言われた細菌の電子顕微鏡観察を試み、研究室で初めて成功させました。すると、企業との共同研究を任されるほど信頼を得られました。
この行動力はアルバイト先であるパン屋でも発揮され、動線を見直した配置提案によって朝のラッシュ時の行列を素早く対処することができました。このように、私は問題を見極めて、解決策を提案したり、それを実際に行動に移すことが出来ます。
この強みは、製品開発上の悩みを抱えている人を対象にする、御社の営業活動で活かせると思います。 (2018年卒 千葉大学 青葉化成 総合職 内定)
「2年早く研究室に配属」「最年少だからこそ」という特殊な状況で、周囲からの信頼を得るために奮闘したことがわかる内容です。パン屋のアルバイトのエピソードからも「その場その場の課題を的確に解決する行動力」が強みとしてうかがえます。
それぞれのエピソードについて、「電子顕微鏡での観察の過程であった課題や工夫」「朝のラッシュ時の行列への対処法」などをより詳しく述べられるようにすると、面接で評価につながりやすくなります。
部活動
内定者の回答
私は向上心を核とした行動力が強みである。この性格は特に、吹奏楽部の○○において発揮されたと考えている。
毎年名高い強豪ばかりが県大会を突破するなか、「西関東大会出場」という目標をチームで共有した。高い目標達成のため、約半年間部活の後に最低1時間残り、テスト期間や休みの土日も部室に足を運んだ。しかし、楽譜の読み込みや個々のスキルの面で、対策としては不十分だと感じていた。
そこで私は一般の楽団にて最前線で活躍するクラリネット奏者の方と直接連絡を取り、実際に講師として学校に来ていただき、チームでレッスンを受けた。自分たちにない視点から指摘してもらい、次のレッスンまでに改善することを繰り返した。
結果、高校としては十数年ぶりに、参加団体約100校のうち10校が手にできる西関東大会の切符を手に入れることができた。学びの機会を逃さないハングリー精神と着実にやり遂げる行動力は、この先も私の強みになると考えている。 (2025年卒 旭化成ホームズ 総合職/事務系 内定)
部活動の当時の状況が具体的に語られており、組織を取り巻く課題をイメージしやすくなっています。解決策としての「クラリネット奏者と直接連絡をとり講師に来てもらう」というアクションも、「行動力」の強みとして説得力があります。
最終的に「約100校のうち10校」という倍率の西関西大会への参加権を得るまでになり、定量的に成果が示されている点も評価に値します。
インターン
実際に選考通過した回答
私の強みは行動力です。私は大学1年次より国際交流イベントを主催及び運営する団体のインターンに参加しております。
当初はイベントの集客に苦戦していましたが、自らの行動力を活かし、〇〇大学の出版団体に掛け合うことにより集客率を3倍にまで向上させることができました。
出版団体の発行している雑誌に我々の主催イベント情報を掲載してもらう他、フリーペーパーを共同で作成し配布を行うことでこのような結果を得ることができました。 (2025年卒 キーエンス ビジネス職 一次選考通過)
団体の集客難という課題に対し「出版団体に掛け合う」という外部へのアクションにより、最終的に「集客率を3倍」にまで跳ねさせた実績が示されています。
イベント情報の掲載やフリーペーパーの作成など、具体的なアクションも述べられていますが、行動力を活かしてどのように交渉をしたのかや、外部のやりとりをするうえでの工夫が述べられるとより良いでしょう。
留学
内定者の回答
私の強みは行動力があることです。
大学時代、語学力の向上を目指してカナダへ留学しました。留学前にオンライン英会話でスピーキングの練習はしていたものの、現地では私の英語は全く通じませんでした。そして言葉が通じないことのストレスゆえ1日の殆どを1人で過ごしていました。
しかし自ら能動的に行動しなければ留学本来の目的は果たせないと思い、言葉が上手く伝わらない中、積極的にコミュニケーションを取ったり、学校の課外活動に参加したりしました。また、会話の時間を最大限増やすためにはどうすれば良いかと考え、現地の人と共同生活を送るシェアハウスの滞在も経験しました。このように、私は行動力を強みとして持っています。
貴社の説明会に参加した時に、成長のためには受け身の姿勢ではなく自ら考え、自発的に行動することが求められると伺いました。入社後は社会やお客様に役立つ事を常に考えながら、主体的に物事に取り組んでいきたいです。 (2024年卒 良品計画 総合職(全国転勤) 内定)
言葉の通じない状況を克服しようと、課外活動に参加したりシェアハウスでの滞在時間を経験したりと、周囲に慣れるのを待つのではなく自分から動いている点が評価に値します。
カナダへの留学の経験を通して、言語における課題とその解決策、結果と入社後の活かし方のすべてがそろっており、非常に完成度の高い回答です。
行動力の自己PRのNG例
選考通過者に共通しているのは、直面した目標や困難に対し、「どのような戦略を立て、どう実行したか」という再現性のある取り組みを提示している点です。
また、選んでいるエピソードもスケールの大小にかかわらず、成果や気付きを得た体験になっていることがわかるでしょう。
裏を返せば、目標や成果が伝わりにくかったり、行動力とは言えなかったりする内容は評価につながりにくいと言えます。ここでは、行動力の自己PRでありがちな5つのNGパターンを例文付きで紹介するので、自分の内容が当てはまっていないかを確認してみましょう。
①自己満足な進行や結果に終わっている
NG回答
私の強みは、アイディアを形にする行動力です。「自分のアイデアを実現したい」という思いで、サークルの新歓係としてピクニックを企画し、場所の選定から買い出しまで、すべて私一人で完遂しました。
当日は天候にも恵まれ、自分の企画を最後までやり遂げたことに大きな達成感を得られました。この経験から、自ら動くことで得られる充実感を学びました。
上記の例文は、「一人でやった」「自分が充実感を得た」という感想だけで終わっています。
これでは「自己満足」ととらえられかねないため、サークル全体へどのような効果があったのかという貢献度や、ほかの参加者がどう感じたかという客観的な情報を入れ込むようにしましょう。
②行動と結果の因果関係がかみ合っていない
NG回答
私の強みは目標達成に向けて動ける行動力です。カフェのアルバイトでチームリーダーをしていたのですが、私の担当チームの売上が低迷している状況を変えるために行動しました。
私はまず、誰よりも大きな声で挨拶することを徹底し、店内の清掃により注力しました。
その結果、翌月の売上は前月比プラス60%を達成し、店内のチームの中で1番の成績になりました。この経験から、一つの行動が大きな成果につながることを実感しました。
「大きな声で挨拶する」「店内の清掃に力を入れる」というアクションが、どうして前月比プラス60%の売上につながったのかがわからず、内容に説得力がありません。
この例文の場合は「挨拶と一緒におすすめのメニューを提案するようにした」など、課題を根本的に解決するアクションについて詳しく説明するようにしましょう。
③成果や行動の影響がわからない
NG回答
私の強みはとにかく活動量を担保する行動力です。
地域活性のボランティアに参加し、自宅と大学がある区画の清掃やイベント運営などを頑張りました。また誰よりも多く現場に足を運び、住民の方と対話を重ね、SNSでの発信も毎日欠かさずおこないました。
精力的に活動した結果、チームの士気を高めることができ、プロジェクトを円滑に進めることに大きく貢献しました。
「誰よりも多く現場に足を運ぶ」や「毎日欠かさずにSNSを発信する」などは確かに評価できる行動です。
しかし、「その結果、地域がどう変わったのか」「SNSで発信した情報から何のアプローチができたのか」などの成果がわかりません。行動力をアピールするのであれば、定量的な数値や課題だったことも一緒に話すようにしましょう。
④義務的に「やらされた」内容になっている
NG回答
私の強みは目の前の課題をやりきる行動力です。この強みは、ゼミの教授から膨大な資料整理を指示されたときに発揮しました。
指定された期日までに終わらせるため、教授が作成したスケジュールに合わせて、毎日2時間の作業時間を確保し、指示された内容はミスなく遂行することに注力しました。
無事に期日通りデータを提出し、責任を果たせたと思います。御社でも指示を正確に実行します。
この例文では、「指示されたことをやっただけ」ととらえかねない内容になっており、主体的な「行動力」のアピールにはなっていません。
「言われたことしかやらない人」という印象にならないよう、エピソードを選ぶときは主体的に行動に移したこと、ほかの人はやっていなかったが自分が進んでやったこと、などを選ぶと良いでしょう。
⑤エピソードの規模が小さく当たり前の行動になっている
NG回答
私の強みは毎日コツコツと物事を積み重ねる行動力です。
大学に入学して以来、授業に一度も遅刻・欠席をしていません。朝、起きるのが苦手でしたが、目覚ましを複数セットしたり、早寝早起きをしたりするなどで生活リズムを整え、課題も期限の3日前には必ず提出するルールを徹底しました。
社会人になっても、当たり前のことをしっかり継続する行動力を発揮したいです。
「授業に遅刻しない」「課題を出す」などは、学生として当然のことです。社会人としても時間を守ることは最低限のマナーのため、面接官から「アピールする強みとしては弱い」と感じられてしまう可能性があります。
この例文のように、当たり前ととらえられるような話題や、スケールが小さく「行動力」とは言い切れないエピソードは避けるようにするのが無難です。
行動力を発揮した過程を整理して聞き手のイメージしやすい自己PRを作成しよう
この記事では「行動力」を自己PRするにあたって、企業が就活生に期待する能力や、それらをアピールするための回答構成などを解説しました。
行動力のアピールで重要なのは「再現性」、つまり「社会人になっても同様の力を発揮できます」と面接官にイメージさせられるかにかかっています。エピソードに再現性を持たせるには「課題→行動→成果」を伝えることを忘れずに、あなたの工夫が伝わるようにしましょう。
また、選考突破者・内定者の回答やNG例文を参考にして、あなたならではの「〇〇な行動力」を見つけ、回答を作成してみてください。
就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。

この記事の編集担当者
小出 智優
立教大学卒。就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。2年間キャリアアドバイザーとして理系学生への支援をおこなう。就活軸であった「誰かの選択肢を広げたい」という思いと、「アドバイザーで培った経験を活かして人に情報を届けたい」という気持ちから、現在は就活会議のライターを担当。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める