22卒 本選考ES
総合職
22卒 | 一橋大学 | 男性
- Q. 自分の価値観に影響を与えた出来事
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A.
「新型コロナウイルスの影響でトロントにおける長期留学が中断したこと」が、私の価値観を大きく変えた。私は語学力向上と、異なる環境において生活を送るための精神的体力を身につけるために、1年間の長期留学を計画していた。そして、2020年の2月から現地における生活をスタートさせた。そこでの毎日は発見と困難の連続であり、日々、語学力の向上を実感しつつも、現地の異なる価値観を持った人々と交流して信頼関係を築くことは容易ではなかった。だからこそ、お互いに分かり合えた瞬間は涙が出るほど感動した。そして、そんな充実した生活を1年間送れると思い込んでいた。しかし、新型コロナウイルスの感染がカナダにおいても拡大し、私は日本への帰国を余儀なくされた。帰国までの日々はやり場のない怒りと絶望感を感じながら、自分がカナダにおいて日々全力を尽くしてきたのか、という疑問も生まれ、自己嫌悪に陥った。このような経験を踏まえ、私は2つのことを学んだ。1つ目は、この世の中に「当たり前」など存在しないということだ。日常生活の中で当たり前だと思っていたことは、あっという間になくなってしまうということを感じた。2つ目は、毎日を全力で生きることの重要さである。自分がやりたいこと、成し遂げたいことはその瞬間に実行すべきということである。なぜなら、約束された未来などどこにもないからだ。そんなことを、あのウイルスは教えてくれた。 続きを読む
- Q. 異なる価値観を持つ人と向き合った経験について
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A.
短期留学において、日本人と外国人の交流イベントを企画した際に、異なる考えを持った人と向き合った。私は大学一年時のメルボルン留学において一橋大学のリーダーを務め、この短期留学プログラムにおいて全メンバーの語学力を向上させ、帰国後にそれをPRすることでプログラムを活性化させようとした。そこで、日本人と外国人の交流イベントを企画し、日本人全体として語学力の向上を目指した。しかし、周囲の日本人学生の語学習得に対する温度感は様々であり、当初の参加予定数は5名であった。私は、日本人学生の参加を促すためには、長期的なビジョンの共有と、彼らの懸念解消が不可欠だと考えた。前者に関しては、語学力向上がプログラムの活性化に繋がることを強調した。後者に関しては、メンバーと対話をしたが、一部のメンバーは、リーダーである私に対して心理的距離感を抱いていると感じた。そこで、自身の弱みも含めた自己開示により相手の心を開き、本音で対話できる環境を整えた。その結果、英語力への不安と、外国人への先入観の2つがあると分かったため、会話のテーマを日本文化という馴染み深いものにし、また、日本文化に興味がある外国人に参加を呼び掛けた。その結果、日本人学生は外国人との会話における不安が軽減され、イベントに40名の日本人学生が参加し、積極的な英語実践と帰国後のテストスコアの70点の上昇に繋がった。 続きを読む