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CREATED ON 2021.09.15 | UPDATED ON 2023.09.25

【就活ガイド】三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社の企業研究〜企業分析で選考突破〜

IT・通信 IT・通信 IT・通信 #企業研究
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この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社の企業研究

三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社(MUIT)は、国内トップの銀行である三菱UFJフィナンシャル・​グループのIT部門を担当している企業です。大規模な金融システムに携われる点が就活生からも注目されています。 この記事ではMUITの基本情報や業界内での立ち位置をもとにお伝えするとともに、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。MUITの選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。

MUITの会社概要

まずはMUITについて理解しましょう。 ここではMUITの選考に通過した先輩たちが行った企業研究と、その社風などをお伝えします。

MUITの基本情報

会社名 三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社
業界 IT
本店所在地 東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス
事業所 国内4か所、三菱UFJ銀行の海外拠点あり
設立日 1988年6月
(2009年7月1日、以下3社が合併)
・東京三菱インフォメーションテクノロジー株式会社
・株式会社UFJ日立システムズ
・UFJIS株式会社
売上高 853億円(2021年3月期)
従業員数 2,015名(2022年4月1日現在)
資本金 181百万円(三菱UFJ銀行85.5%、MUFG14.5%)
平均年齢 -
初任給 学部卒:月給207,500円
修士了:月給230,000円
福利厚生・社内制度 【制度】
企業年金、財形預金(利子補給有り)、慶弔金、育児休職、介護休職、自己啓発支援、託児補助制度、ライフプラン支援制度(確定拠出企業型年金) ほか

【施設】
会員制福利厚生施設利用可
採用人数 募集人数:50名程度
経営方針 1. 三菱UFJ銀行をはじめとする三菱UFJフィナンシャル・グループ各社の金融サービスを支えるため、価値あるITサービス・ソリューションの提供に全力を尽くし、その発展に貢献する。

2. グローバルで幅広い視野を持つ人材の育成に力を入れるとともに、従業員一人ひとりが個性と能力を思う存分発揮できるよう、常に働き甲斐のある職場を提供する。

3. 従業員の多様なワークスタイルへの対応を怠らず、ダイバーシティ等への配慮を徹底する。

4. 法令遵守や情報管理を徹底し、「信用」を最大の財産とする企業グループの一員として先導的役割を果たす。

5. 地球環境の保護を重視し、社会との調和を果たす企業運営に努める。
代表者 高橋 一興
事業内容 主として三菱UFJ銀行、並びに三菱UFJフィナンシャル・グループ各社の業務等に関して

1.システムの企画・設計・開発・販売
2.システム運用および保守管理の受託
3.コンピューターの導入および利用に関するコンサルティング
4.他金融機関とのシステム共同化事業および関連サービス
5.システムに関する教育・研修サービスおよびシステム人材育成サービス
6.電気通信業務およびそれに附随する業務

事業内容

MUITは、三菱UFJフィナンシャル・​グループ(MUFG)各社のシステム設計・構築を担当するシステムインテグレーターです。

金融のプロフェッショナル集団であるMUFGにおいて、IT戦略部門を根幹から支えている存在といえます。

MUITの事業領域は、三菱UFJ銀行のシステム開発を担う「銀行業務」、銀行以外のMUFG各社のシステム、銀行を含めたシステムインフラやITサービスを担当する「グループ事業部門」、銀行の基幹システムパッケージを地銀へ提供する「Chance事業部門」、そして会社の運営に従事する「本社部門」の4つに分かれています。

MUITのエントリーシートには、「5年後・10年後当社でどんな分野でどのように活躍したいか」という設問がありました。自分がどこでどう活躍したいのかを明確にできるように、各事業領域の役割や業務内容を把握しておきましょう。

事業領域業務内容
銀行業務部門三菱UFJ銀行の国内勘定系や市場系、海外系、情報系など、
銀行が様々なお客さまと取引をするうえで欠かせないシステムの
設計・構築を担当しています。
グループ事業部門三菱UFJモルガン・スタンレー証券や三菱UFJニコスなど、MUFG
グループ各社のシステム開発を支援しています。銀行事業部門、
MUFGのグループ事業が開発するシステムが稼働するためのシス
テム基盤を設計しています。
Chance事業部門三菱UFJ銀行の基幹システムをパッケージ化し地銀に提供してい
ます。
コーポレート部門会社組織としての運営に従事し、各開発部門を様々な角度か
ら支えています。

IR読み解き!MUITの売上・競合比較

ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。

売上・業績

下記は、MUITの2019年度と2020年度の業績です。

売上高

営業利益

参考元:http://www.it.mufg.jp/information/e-publicnotice.html

国内トップの銀行である三菱UFJ銀行や、MUFG各社のシステムを扱っているだけあって、業績が安定しているのが特徴です。2020年度は業績が落ち込んでいますが、2021年度以降で持ち直すと考えられます。

競合他社

システムインテグレーターには、ユーザー系SIer・メーカー系SIer・独立系SIerの3つの分類があります。

MUITは、ユーザー系SIerです。MUFGのシステムを運用しているシステムインテグレーターということです。

金融系グループ会社に属するユーザー系SIerであり、MUITの競合として挙げられる日本総研、みずほリサーチ&テクノロジーズの2社と売上高を比較してみましょう。

2020年3月期売上高比較

上記の中では、MUITの売上高は3位となりました。

1位の日本総研は、三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)のIT部門を担っています。日本総研には、ITソリューション部門において、グループ外の企業を顧客としないという特徴があります。SMBCグループのIT部門を担うことで、外販をおこなわずとも高い売上高を上げていますね。

2位のみずほ情報総研は、みずほフィナンシャルグループのIT部門を担っています。みずほフィナンシャルグループでは、リサーチ・コンサルティング等の非金融領域への取り組みや、外部との協働など、従来の金融の枠を超えた取り組みを強化しています。そういったみずほフィナンシャルグループにおいて、みずほ情報総研は、官公庁・法人企業などさまざまなお客様に対してITコンサル・システム構築などを提供し、ITを軸とした課題解決に貢献しています。

業界の動向

矢野経済研究所が、国内企業のIT投資に関する調査を実施しています。国内民間IT市場規模の推移と予測を見てみると、日本のIT市場規模は年々拡大していくことが予想されています。

国内民間IT市場規模推移と予測

2020年度はコロナ禍の経済悪化に伴い、IT投資を見送る企業が多くみられました。その一方で、テレワークの実施やデジタル化の推進を余儀なくされた企業では、IT投資が加速しました。その結果、IT業界全体では業績がほぼ横ばいになっています。

コロナ禍を背景に、DX(※)による業務改革や情報セキュリティーの強化などへの需要はますます高まっています。 実際、矢野経済研究所の調査では、コロナ禍によりデジタル化への取組みが後退したと感じている国内民間企業は全体の3.5%にとどまっており、55.2%が前進したと感じていました。

こうした企業のIT投資が積極的に進められる限り、SIer業界は継続的に成長していくと予想されます。

※DX(デジタルトランスフォーメーション)…IT技術の浸透により、生活やビジネスによりよい影響を与えること。

MUITの強み

ここからは、MUITの強みを見ていきましょう。

強み・特徴「国内最大規模の金融システムを扱う企業」

MUITは、MUFGのIT部門を担っています。MUFGは国内トップの銀行であるため、扱うシステムの規模も大きいという特徴があります。 実際に、経済メディア strainer による「銀行業 時価総額ランキング」ではMUFGが第1位です。

今、金融・銀行業界はこれまでにない変革の時を迎えている。 軸足を一気にデジタル化・グローバル市場へとシフトさせ、これまでの銀行のあり方すら変わっていく。 世界でも有数の規模を誇る三菱UFJフィナンシャル・グループは、それを牽引する存在。 圧倒的なグローバル感と実行力でデジタル化を推し進める。そして、三菱UFJインフォメーションテクノロジーはその先頭に立ち続ける。

引用元:http://www.it.mufg.jp/recruiting/fresh/mag/

また、MUFGは世界中に広く事業を展開している点も特徴です。MUITでも海外案件が増えているため、ワールドワイドに活躍したい人にもマッチする企業といえますね。

三菱UFJフィナンシャル・グループは、海外50以上の国に約3,000拠点に及ぶ国内トップクラスの海外拠点網を展開しています。 MUITにおいても、海外案件が増え続けており、多くの社員が海外で活躍しています。

参考元:http://www.it.mufg.jp/recruiting/fresh/work/abroad.html

MUITの社風

ここからは、MUITの社風を見ていきましょう。

社風「若手も裁量ある仕事に取り組める、活気あふれる社風」

MUITは、若手のうちから仕事を任せてもらえる社風です。採用サイトの社員紹介のページに、下記のようなメッセージが記載されていました。

当社は若いうちから仕事を任せてもらえる会社です。入社1年目に国内の小規模なネットワーク構築に関わり、必要な知識やスキルを身につけました。2年目は、銀行の店舗内にあるネットワーク機器の更改、銀行ネットワークへの不正アクセス防止のための認証システム導入プロジェクトを、どちらも中心となって担当。ユーザーにとってより良いシステムサービスの提供を目指して現場の銀行員の方々にヒアリングし、効果的な案を考え、最適な手段に移していきました。

引用元:http://www.it.mufg.jp/recruiting/fresh/work/interview01.html

最初は小規模なプロジェクトからスタートしていますが、その後、早い段階で大きなプロジェクトやリーダーなどを任されていくようです。仕事を通じて、着実に実力をつけていける環境であることがわかります。若手のうちから裁量ある仕事に取り組めるため、やりがいをもって働ける点も魅力です。

また、採用サイトのFAQには下記のような記載が。意見を自由に述べられる風潮があるため、若手でもアイデアをどんどん発信していけそうですね。

雰囲気・社風はどのような感じですか?
「風通しが良く、自由闊達」な雰囲気のある職場であると自負しています。 システム開発の現場では、業務上の判断やスケジュール管理の面で各人の責任が重視され、社内には自ずと個人を尊重する環境が作られています。若い社員が多く、活気にあふれ、自由に意見が述べられ、システム開発にも積極的に反映されます。 社員同士の交流も活発です。同好会などの活動も盛んで、各自が主体的に楽しもうという意気込みで参加、リフレッシュし、業務への前向きな取組に活かしています。 当社は、社員の皆さんに自分の個性を活かし、それぞれの持ち味を発揮できる職場を提供できると確信しています。

引用元:http://www.it.mufg.jp/recruiting/fresh/recruit/faq.html

MUITの新卒採用

ここからは、2023年卒の新卒採用の応募条件や待遇について見ていきます。

募集要項

2023年卒募集要項は下記の通りです。MUITでは、総合職としての募集があります。海外拠点への勤務や出張の可能性もあるとしていますね。

募集職種 総合職
業務内容 記載なし
応募資格 2023年3月までに以下のいずれかの条件を満たす方
4年制大学卒業見込み、大学院(修士課程)修了見込み、高等専門学校卒業見込み、高等専門学校専攻科卒業見込み
給与 ■初任給
学部卒:月給207,500円
修士了:月給230,000円

■昇給:年1回(役割等級に応じて見直し)

■賞与:年2回(6月、12月)
諸手当 住宅、食事、時間外勤務、家族手当、通勤手当、在宅勤務手当 ほか
勤務地 東京(中野、多摩ほか)、京都、MUFGグループ会社拠点、また、海外では三菱UFJ銀行の海外拠点(ニューヨーク、ロンドン、上海、シンガポールほか)
※三菱UFJ銀行の海外拠点への出張有り
勤務時間 8:40~17:10(時差勤務制度利用可)
保険 雇用・労災・健康・厚生年金
求める人物像 金融×ITプロフェッショナルとして誇りを持ち、金融の未来を切り拓いていける人材を求めています。

MUITでは、誇りや責任をもって行動できる人・もの創りに対して情熱のある人・主体性があり最後までやり遂げられる人・目標達成にチームを導ける人・成長意欲のある人を求めています。

選考では、これらを発揮したエピソードを伝えて、自分がMUITにマッチしていることを積極的にアピールしましょう。

福利厚生

基本的な福利厚生・社内制度は整っています。多数の休暇制度が設けられているため、仕事とプライベートを両立したいという人は必見です。

▼休暇

▼子育て支援

その他の社内制度

MUITでは研修制度も整っており、自身のキャリアステップに応じた教育を受けられるようになっています。自己啓発・資格取得に関するバックアップ体制も整っているため、活用することでどんどんステップアップに活かせそうですね。

▼教育・研修カリキュラム

企業研究のポイント

MUITの企業研究のポイントは、同業他社との差別化を明確にしておくことと、MUFG内でのMUITの立ち位置をしっかり把握しておくことだと先輩たちは言っています。

ホームページやパンフレットだけでは収集できる情報量に限界があるため、インターンに参加して実際に社員の方と接することが重要です。社員の生の声を聞くことで、企業の特徴や強みはもちろん、実際の業務内容や社風まで知ることができるでしょう。

「企業研究」で行ったこと、調べて役に立ったこと

夏のインターンシップに参加して働くイメージを付けるとともに、OB訪問などを通して会社や社員の雰囲気をつかみました。また、親会社の銀行向けのサービスのみならず海外などでもお仕事をされているので、ホームページなどを見てそのようなプロジェクトの詳細を把握し面接で語れるようにしました。さらに、よく比較されるIT企業であるみずほリサーチ&テクノロジーズや日本総研などとの違いやその中でなぜMUITなのかを論理的に語れるようにしました。この三社は差別化が難しいので単に三菱がいいからなどではなく、会社として~な部分に共感した、やOB訪問などを通して~部分に魅力を感じたなどと言語化して説明できるように準備しました。

「企業研究」で行ったこと、調べて役に立ったこと

ここはITスキルよりも、コミュニケーション能力や人柄を見る傾向が強かったため、自己分析を徹底して行う必要がある。ただし、質問自体に突飛なものはなく、よくあるオーソドックスな質問を端的に答えられるようにすれば大丈夫なのではないか。 個人的には逆質問や志望動機で、熱意を示せるよう具体的な事業内容に触れるように意識していた。そのため、採用HPなどの企業情報だけでなく、親会社のITに関わる事業内容を幅広く調べた。特に、新聞やネットを使えば、UFJ関連のニュースは常に発信されているため、情報量で差別化を図るのは一つの戦略だと思う。OB訪問やインターン参加などもしていなかったため、選考を以外での活動についてはあまり重視されないと思われる。

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この記事を書いた人: 就活会議編集部

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