【就活ガイド】株式会社Mizkan J plus Holdings(ミツカン)の企業研究〜企業分析で選考突破〜
就活をする上で絶対に欠かせないのが企業研究です。この記事では、株式会社Mizkan J plus Holdings(ミツカン)の基本情報や、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。ミツカンの選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。
【企業研究】ミツカンはどんな会社?
まずはミツカンについて理解していきましょう。 ここではミツカンの選考に通過した先輩たちが行った企業研究と、その社風などをお伝えします。
ミツカンの会社概要と社風
まずはミツカン株式会社の企業概要と社風をみていきます。
ミツカンの基本情報
会社名 | 株式会社Mizkan J plus Holdings |
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業界 | 食品 |
本社所在地 | 愛知県半田市中村町2-6 |
創業 | 1804年 |
設立 | 1977年7月 |
売上高 | 2,429億円 |
従業員数 | 約 3,700名 内 国内社員数 2,097名(男 1,530名、女 567名)※2021年4月1日時点 |
資本金 | 1,000万円 |
平均年齢 | 約43歳 |
初任給 | 大卒:216,000円 修士卒:230,800円 博士卒:252,000円 専門卒:182,900円 |
採用人数 | 40名程度 ※事務系、技術系、エンジニアリング、財務・経理、デジタル、マーケティングの各コース計 |
企業理念 | やがて、いのちに変わるもの。 |
代表者 | 中埜 和英 |
事業内容 | ミツカングループにおける日本+アジア事業 |
参考元:https://www.mizkan.co.jp/company/
部門別の事業
ミツカンは、食酢/鍋つゆ/納豆などの食品を取り扱う食品メーカーです。「味ぽん」「追いがつおつゆ」「ごま豆乳鍋つゆ」などの商品の他、海外ではパスタソースブランド「Ragu(ラグー)」やスイートピクルスブランド「Branston(ブランストン)」などを扱っています。ミツカンは創業以来、人々の食文化を豊かにする商品・メニューを提供しています。
事業 | 業務 |
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商品企画 | 生活者起点で考え、生活者の生活課題を解決するために、ミツカンらしい強みを活かせる戦略を立案し、商品政策やコミュニケーション政策を中心に具体化を進める部署です。 どんな生活者のどんな困りごとやニーズに、どんな価値を提供できるかを考え抜くことが重要で様々なデータ分析や生活者調査を踏まえて、開発技術部や生産物流本部、MD企 画部、デジタルマーケティング部など社内の関連部署と連携して商品開発やコミュニケーション開発を行っています。ミツカンらしさを大切に「おいしく」「健康的で」「お客 様の価値に見合った価格」の価値を提供し続けること。これらを高いレベルで実現することを追求し挑戦を続けています。 | 調達 | 安全・安心でおいしい商品づくりの為、品質・安定調達・コストのバランスを考えながら調達しています。具体的には新規原料資材の探索・開発、仕入先との価格交渉、仕入先 の工場監査等を行います。技術革新、需給環境、地勢・気象、原料・資材の情報、関連法案、業界構造等の環境変化を捉え、「現地」「現物」「現実」という三現主義で仕入に 関する環境認識を常に更新しながら、開発部門と協力して選定・供給しています。仕入先に対し、自らの方が優位な立場であると取り違えることなく、常に襟を正し、誇りを もって対応します。仕入先の方も商品を買ってくださるお取引先様と同じように大切なビジネスパートナーであると捉え、共に成長していくことを心がけています。 | 販売企画 | ミツカンが提供する商品やメニューの価値を、適切な場面(店頭や食場面)で実現するために、消費者・購買者・調理者・得意先それぞれの立場で、食場面・商品・メニューを 組み合わせた魅力ある企画を提案します。ミツカンの商品だけ売れれば良い!でなく、どうすればお客様と長期的な信頼関係が築けるか?どのような提案がお客様にとって新し い価値か?お客様に納得いただける価格を実現するためにはどんな付加価値が必要か?等の視点で、お得先様に刺激を与えられるようなメニュー提案や店頭での企画を日々考え ています。提案を通じて「おいしさ」や「健康」を届けるために、お客様の立場で、お得意様と一緒に成長していくことを目指しています。 | 開発技術 | 新商品コンセプトを具現化する為の商品設計を商品企画担当と二人三脚で取組み、市場動向や生活者ニーズに対応した新たな技術開発を関連部署と協業して行います。これらの 検討においては「おいしさも、価格も、健康も」の3つを同時に成り立たせることにこだわり、取組みます。商品の味づくりでは味確認室や外部有識者を活用した美味しさ追求 を行い、それを担う為の原料や容器、製法等の開発を調達部門や生産部門、外部メーカーや研究者等と連携して進め、コスト低減や生産オペレーション適性などを両立させます。 また、生活者が求める健康にお応えできるよう、安全性・安心感を担保した原料使用、栄養学的な配慮をした商品設計、健康情報の科学的根拠の取得などの技術開発・商品開発 を行います。 | 生産 | お客様にとって、安心しておいしく召し上がっていただける商品を、適切なコストで製造し、お届けすることを目指しています。そのために、社内外のさまざまな環境変化を 三現(現地・現物・現実)で捉え、事実に向き合い、人・設備・在庫・場所・時間・距離を最適に組合せて、サプライチェーン全体の効果効率を高めていくための活動をして います。日々の業務や改善活動を進めるにあたっては、「見直し、工夫し、語り合う」を心がけ、社員一人ひとりが成長を実感できる職場にすること、またそれらの活動を支 えるために現場の社員が心身共に安全安心して働ける職場にすることを大切にしています。「よい職場を作り、よりよい商品を創る」、これを実現するために全国各工場・ 物流一丸となって取り組んでいます。 | 広告宣伝 | 商品やメニューを魅力的に伝えるためのコミュニケーションプランを立案し、「広告制作」「ウェブサイトの運営」等を行っています。TVCMなどのマスメディアを活用した 情報発信を中心に、生活者の変化にあわせてデジタルなど多様なメディアも活用することで、企業側からの一方的な情報発信ではなく、お客様に共感していただけるような コミュニケーションを目指しています。広告宣伝は大きな投資となるため、ただ単に情報発信すれば良いというわけではなく、限られた資源を有効活用して成果を最大化させ ることが必要になってきます。また、事実に向き合い、伝えたいことを正しく伝える観点で、ブランド価値を高めていくことも必要と考えています。 | 研究 | 研究にて生み出した成果や技術を商品に組み込み、ミツカンが提供する商品価値を革新的に高めることが役割です。ミツカンはこれまで微生物や健康機能、調理効果やおいし さについて多岐にわたり研究し、実を結んできました。これからも将来をにらんで差別優位性となる価値創造を目指しています。これを実現させるためには、高性能機器に頼 るばかりではできません。常に興味関心を持って物事を見ることで、良い気づきが得られ、更にそのことを分かりやすく説明し、語り合えることも大切です。ミツカンの研究 者は、独りよがりではなく、相手に理解されてはじめて価値は実現すると考えています。 | 営業 | ミツカンは一般消費者向けの家庭用商品と、外食・中食・食品メーカー向けの業務用商品を販売しており、営業活動先は食品商社、スーパーマーケット、コンビニエンススト ア、ドラッグストアから、レストラン、居酒屋、給食、惣菜メーカー、食品メーカーまで、食品産業の多岐に渡ります。営業活動における提案内容は、商品の紹介だけでなく、 メニュー・品揃え・販売促進・情報・オペレーション等、ミツカンの持つ豊富なノウハウを最大限に活かし、お取引様の課題解決に繋げていきます。また、多くの情報が溢れる 中、ミツカンの営業は、三現(現地・現物・現実)にこだわり、自ら事実を正しく捉えることを重視しています。事実に基づき、取引先様の課題を社内・社外共に見える化させる ことで提案内容を最適化し、営業活動を行っています。 | 人事 | ミツカンでは「人の成長」が資産と考えており、ミツカンに在籍する社員一人一人の能力を最大限発揮できるようにサポートをしています。主な役割としては、 ・ミツカンの掲げる理念や未来ビジョンに共感できる仲間を集めること(採用) ・手を伸ばせば届く目標を設定することで社員の成長を促すとともに、その成果に対して適切に報いていくこと(目標管理、人事評価、報酬管理) ・異動配置やさまざまな研修・教育制度によって社員の成長をサポートすること(異動配置、役職登用、教育管理)となります。 | 情報システム | ミツカンの情報システムの企画・開発・運用を全般的に担う部署です。情報システムは仕入~製造~販売といったメーカーの基本的業務の効率的な運営を支えるとともに、社内外 での円滑なコミュケーションを促進する企業にとって重要な機能です。また、デジタル技術が飛躍的に進化する状況において、これからの業務環境を整えるためのプロジェクトに 参画し、会社の成長や組織・社員に役立つ情報システムの整備を進めていきます。構築したシステムがより安定期・効果的に利用されるよう運用・保守の役割や、社員へのIT教育 なども担っています。 | 計画策定・経営管理 | 目標設定は、簡単に達成できるものでも、達成が困難なものでもいけません。努力(SENOBI)を続け、ぎりぎり手の届く高い目標を掲げ、実現していくことが大切です。そのた めに足元をしっかり見つめ、自社、他社、日本、世界、社会動向等を分析し、会社の持続的な成長につながる計画をまとめあげていくこと、また、策定した計画に対し、実際の業 績がどのように進捗しているか、損益状況を確認し、要因分析を行い、経営の意思決定に必要な情報を提供していくことが計画策定・経営管理における役割です。 | 法務 | 日々の企業活動で発生する契約・取引に関して、法的に問題ないかという観点とともに、リスクはないか、チャンスを実現できるか、という観点で、契約書の作成や内容確認を行っ ています。また、社内で法令教育を行ったり、法令が改正された際の情報配信と社内ルールの改正等も実施しています。企業は、事実がどんなに困難に満ち溢れていても、それを受 け止め、短期的な視野ではなく、様々なステークホルダーの身になって、長期的な視野で、判断し、適切に説明できることが必要です。法務部門は、その砦となるべく、日々活動し ています。 | 財務 | ステークホルダーへの説明責任を果たすために、客観性・信頼性・透明性の高い連結財務諸表の作成を行います。また、この品質を高めるために、グループの問題・課題が把握でき る会計基準等を検討し実行しています。グローバルに財務に関わる内外の環境認識を行い、企業価値向上に繋がるグループの財務戦略を企画立案し、財務健全性とキャッシュ最大化 に貢献しています。具体的には、資金の調達と運用を行い、その資金を集中管理し、全社最適に基づいた各事業エリアへの資金配分を行うとともに、運転資本の削減など各事業エリ アの資金効率を高めるような支援と牽制を行っています。 | 経理 | 会社の経営成績を示す「損益計算書」や全財産の状況を現す「貸借対照表」などの財務諸表の作成を行います。また、法人税を初めとした税金計算や税務申告業務も行なっています。 財務諸表は、社外のステークホルダーへの説明責任を果たす上で、また社内の経営判断に資するという点で非常に重要な情報であり、税金計算・税務申告は法規に沿った納税を行う という点で非常に重要な業務です。いずれも企業活動の結果から導かれるものであり、正しい数字であることが要求されます。そのためには経理処理に関するルールが必要で、経理 自らが実践することはもちろん、各部門がこのルールに沿った処理を適切に行ってもらうように、支援・牽制することも役割です。 | 品質保証・お客様相談 | 安全で安心な商品を保証するための仕組みを構築します。新商品が品質面や生産面で問題ないように様々な観点から想定される品質のリスクについて話し合い、商品化までにクリア できるように支援します。また、商品のラベルやパッケージの表示や表現が法律に順じているか、お客様に誤解を与えないか、などの審査をして“ミツカンへの信頼を守る門番”とな り“買う身になって”ミツカンの商品を守ります。お客様対応では、年間3万件を超えるお客様からのお問い合わせ、疑問、不安、不満の声、一件一件にお応えするだけでなく、その ご意見を活かして、お客様視点でものづくり品質を高め、より良い商品にしていけるように社内に情報発信をしています。 | 総務 | ミツカンの組織全体に関わる、幅広く多岐にわたった業務を担当します。社員の勤怠情報や人事情報を元に正しく給与を計算する「給与課」。1人1人の社員が働きやすくなるよう 環境を整え、社内イベントの企画管理やお客様の窓口を行う「総務課」。労働環境問題を把握し解決し、社員への健康活動の啓蒙を行う「労務課」など、会社組織全体が円滑に動 くための潤滑剤の働きを担います。会社をより良くするための制度や労働環境の検討も行い、社内の各部門や社外との対話も活発に行います。影響が及ぶ範囲が広く、困難な課題 もありますが、部門を越えて語り合い、一緒になって方法を探すことで最適な方向性を見出し、会社全体の働きやすさを高めています。 |
引用元:https://www.mizkan.co.jp/company/recruit/graduate/work/job/
主力事業とシェア
国内事業の売上構成比(%)
ミツカンの主力事業は、食酢と納豆です。ミツカングループは、「味ぽん」「追いがつおつゆ」「おむすび山」など数多くの商品を展開しています。その中でも、食酢/ぽん酢/めんつゆ/鍋つゆは市場シェアNo1、めんつゆ/納豆はNo2を占めています。ロングセラー商品が多いことがミツカンの強みといえるでしょう。 また、ミツカンは海外事業も展開しています。ミツカングループ合計売上高における国内・海外の売上高比率を見てみると、海外売り上げの割合は51%となっています。ミツカンが海外で展開する商品としては、北米ではパスタソース「RAGÚ(ラグー)」「BERTOLLI(ベルトーリ)」、欧州ではスィートピクルス「Branston(ブランストン)」があります。
参考元:https://www.mizkan.co.jp/company/recruit/graduate/work/business/
ミツカンの社風
当社は創業からずっと変わらず、大切にしてきた想いがあります。それは「買う身になって まごころこめて よい品を」「脚下照顧に基づく現状否認の実行」の2つの原点です。この想いのもと、“ピンチをチャンスに”変え、“両立しにくいものを両立させ”て、常に「変革と挑戦」を繰り返してきました。2つの原点はミツカンの永遠に守るべき価値観であり、ミツカンらしさの源にもなります。ミツカンで働く社員はこの2つの原点を行動の指針とし仕事に臨んでいます。指示をただ待つのではなく、理念を踏まえ、自ら考え行動し、変化を恐れずにチャレンジしていける人。また、周りの人と自らの仕事内容を日々語り合い、意見交換を通じて互いに知見を深め合い、より良い仕事ができるように工夫を続けることができる人。そんな人がミツカンで活躍しています。
引用元:https://www.mizkan.co.jp/company/recruit/graduate/info/message/
上司も私たちの背中をどんどん押してくれるし、承認も非常にスピーディです。実は入社する前、ミツカンに対しては“大企業だけに、杓子定規の組織体系では…?”と少し不安に思っていたのですが、これは杞憂に過ぎませんでした。
引用元:https://www.mizkan.co.jp/company/recruit/graduate/interview/people/09/
ミツカンは、「変革」と「挑戦」という2つの価値観を大切にしています。ピンチをチャンスに変え、両立しにくいものを両立させることで新たな商品を生み出してきました。お客様を第一に考えた品質向上を実施していくと共に、経営の品質を高めていくことであらゆるステークホルダーの満足を向上させることを目指しています。 社員インタビューによると、上司が背中を押してくれるなど変革と挑戦を後押しする社風であること伝わってきます。スピードと柔軟性を持って業務に取り組む企業風土であるといえるでしょう。
福利厚生・社内制度
ミツカンの福利厚生としては、「社宅制度・カフェテリアプラン」「子育て支援」「介護支援」があります。社宅制度や産前産後休暇など、基本となる福利厚生は完備されているといえるでしょう。 社内制度には、新入社員に「エルダー」と呼ばれる先輩社員がつき、新入社員のサポートを行う制度があります。業務上のサポートだけではなく、働き方や福利厚生の使い方について相談することが可能です。ミツカンは内定から入社までの期間に集合研修を行うなど、新入社員をサポートする取り組みを多く実施しています。
【社宅制度・カフェテリアプラン】
- 社宅制度:会社が借上寮を用意し、賃料の一部を社員が支払う制度です。但し、入居には条件があります。
- カフェテリアプラン:社員ひとりひとりが、自分で必要なサービスを選んで使用する、選択メニュー方式の福利厚生制度です。
【子育て支援】
- 産前産後就業への配慮:法定労働時間を超える勤務や、休日労働および深夜業を免除し、産前産後を働きやすくしています。
- 産前産後休暇:出産前6週間~出産後8週間まで、休暇を取得できる制度です。ミツカンでは働くママが多く在籍しています。
- 妻の出産休暇:女性だけではなく、男性への施策として、妻の出産の際は休暇が3日付与されます。
- 育児休業:出産後、お子さんの1歳の誕生日まで取得できます。また、男性社員の取得も可能です。
- ならし休暇:お子さんが通われる保育園に「ならし期間」がある場合、ならし休暇を最大1ケ月取得できます。
- 育児短時間勤務:小学校3年生の年度末までの子をもつ社員が、育児のため、1日最短6時間まで所定労働時間を短縮できます。
- 子の看護休暇:年毎の有給休暇とは別に、無給にて休暇を取得することができます。(日数の規定有、子の年齢規定あり)
【介護支援】
- 介護休暇:年毎の有給休暇とは別に、無給にて休暇を取得することができます。(日数の規定あり)
- 介護短時間勤務:介護のため所定労働時間を一定期間6時間まで短縮できる制度です。(適用範囲あり)
- 介護休業:介護のため一定期間休業できる制度です。(適用範囲あり)
【エルダー制度】
- エルダー制度:新入社員に「エルダー」と呼ばれる先輩社員がつき、新入社員がスムーズに仕事を覚え、活躍していけるようにサポートをします。業務上のサポートだけでなく、働き方や福利厚生の使い方等、ミツカンで働く中で生じた様々な疑問を相談することもできます。
参考元:https://www.mizkan.co.jp/company/recruit/graduate/info/welfare/
参考元:https://www.mizkan.co.jp/company/recruit/graduate/info/support/
募集職種・募集要項
2022年卒募集要項は下記の通りです。
応募コース | 事務系コース 技術系コース エンジニアリングコース 財務・経理コース IT・デジタルコース マーケティングコース |
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職務内容 | ■事務系コース 対象:全学部・学科 コース説明:仕事内容は、営業・商品企画・財務・経理・法務・人事・広報・海外事業等の業務になります。変化に富んだ事業環境の下、幅広いフィールドで活躍していただくコースです。 ■技術系コース 対象:理系学部・学科 コース説明:仕事内容は、開発・研究・生産・商品企画・品質保証・仕入調達・情報システム・海外事業等の業務になります。変化に富んだ事業環境の下、幅広いフィールドで活躍していただくコースです。 ■エンジニアリングコース 対象:生産設備の運用・企画・設計・施工管理等の仕事に興味のある方 コース説明:初期配属は、各地の工場となります。仕事内容は、生産設備の運用・企画・設計・施工管理等の業務を想定しております。プロフェッショナル育成を前提としたコースとなっておりますが、その後のキャリアは国内外の幅広いフィールドで活躍していただく場合もございます。 ■財務・経理コース 対象:財務および経理関連の仕事に興味のある方 ※条件:日商簿記2級相当以上の資格を取得、あるいは取得を目指している方 コース説明:初期配属は、財務、経理関連の部門となります。仕事内容は、国内事業の決算や、メーカーならではの原価管理に関わるものから、世界に広がるミツカングループ全体の業績管理、グループ全体の資金の調達・運用などの戦略立案といった、経営に近い仕事まで幅広くあります。そのため、財務・経理のプロフェッショナル育成を前提としたコースとなっておりますが、その後のキャリアは国内外の幅広いフィールドで活躍していただく場合もございます。 ■IT・デジタルコース 対象:ミツカングループのデジタル戦略を推進していく仕事に興味のある方 ※条件:大学及び専門学校で情報系の勉強をしている方、あるい はPC関連スキルが高い方 コース説明:初期配属は、IT・情報システム・デジタル関連の部門となります。仕事内容は、ミツカングループのあらゆる事業領域で、IT・デジタルの観点から価値を創造していく業務です。入社後は、IT・デジタルの力で、業務改善や、生産の効率・品質を改善するような取り組みを一緒になって進めることが期待されます。 IT・デジタル関連のプロフェッショナル育成を前提としたコースですが、その後のキャリアは国内外の幅広いフィールドで活躍していただく場合もあります。 ■マーケティングコース 対象:マーケティング(商品開発から販売戦略立案まで)の仕事に興味のある方 ※条件:大学でマーケティングゼミに所属し、マーケティングの勉強をしている方 コース説明:初期配属がマーケティング部門となるコースで、若干名を募集します。部門には、新商品の企画立案、販売戦略立案(全国MD、エリアMD)、メニュー立案、デジタルマーケティングなど、幅広い仕事があります。マーケターのプロフェッショナル育成を前提としたコースですが、その後のキャリアは国内外の幅広いフィールドで活躍していただく場合もあります。 |
応募資格 | 22年3月に大学、大学院、専門学校を卒業・修了見込みの方 または、19年3月以降に大学、大学院、専門学校を卒業・修了し、就業経験(正社員雇用)のない方 ※総合職は、入社までに普通自動車免許の取得が必須になります。 |
給与 | 大卒:216,000円 修士卒:230,800円 博士卒:252,000円 専門卒:182,900円 |
諸手当 | 役職、住宅、通勤、超過勤務の各手当など |
勤務地 | 本社、研究所、工場、支店、営業所など全国各地、海外 |
勤務時間 | 本社・営業拠点 9:00~17:30(うち、休憩時間50分) 工場 8:30~17:10(うち、休憩時間60分) ※フレックスタイム制度あり(一部部署を除く) ※ただし、業務の都合上、就業時間・休憩時間を変更する場合あり |
保険 | 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 |
参考元:https://www.mizkan.co.jp/company/recruit/graduate/info/employment/
ミツカンの強み・競合他社・業界分析
競合他社の経常利益:単体(単位:億円)
ミツカンの競合他社として、味の素/キッコーマン/キユーピーが挙げられるでしょう。経常利益を比較すると、ミツカンは4社中2位となっています。それぞれの企業では、主力となる商品やブランドがあることが特徴です。ミツカンは食酢、味の素はうま味調味料、キッコーマンは醤油、キユーピーはマヨネーズでトップシェアとなっています。
調味料業界は、新型コロナウイルス感染症の影響により家庭用調味料の需要は伸びていますが、外食向けなど業務用調味料は落ち込んでいます。また、今後は国内の人口減少に伴い、業績が減退していくことが考えられます。そのため、調味料業界の各企業は海外市場を開拓していくことが必要といえるでしょう。
キッコーマンの醤油、味の素のうま味調味料は世界100ヶ国以上で親しまれており、キユーピーはマヨネーズと深煎りごまドレッシングの販売に注力することでサラダとタマゴのリーディングカンパニーとして世界で活動を続けています。ミツカンは、北米で「RAGÚ(ラグー)」や「BERTOLLI(ベルトーリ)」などのパスタソースと食酢を、欧州でスィートピクルスを中心とした家庭向けブランドビジネスと日本食ビジネスを展開しています。 海外市場での需要を伸ばしていくためにも、各国のニーズに合わせた取り組みが必要といえるでしょう。
IR読み解き!深堀り研究〜事業規模・資本構成・ビジネスモデル〜
ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。
経営方針
ミツカンは、中期経営計画(2019~2023年度)で「未来ビジョン宣言」を掲げています。
ミツカン未来ビジョン宣言 ①人と社会と地球の健康(Environment) 「自然を敬い、自然に学び、自然が生み出すいのちを育むことに貢献する」 ②新しいおいしさで変えていく社会(Social) 「おいしさと健康を一致させる努力によって、世界の人々とコミュニケートしていく」 ③未来を支えるガバナンス(Governance) 「世界で束ね、 地域で活かし、おいしさを広げるガバナンスを推進する」
引用元:https://www.mizkanholdings.com/ja/vision.html
予防や健康につながる食を提供するために、地球環境への貢献とグローバル化を測りながら、「おいしさと健康を一致させる努力」を進めていくとしています。新しい食のあり方を世界に提供していくことで、人々とのコミュニケーションを深める取り組みを展開していくようです。コロナ禍で変化した生活者の価値観に向き合いつつ、新しい食生活に寄り添った提案を強化していきます。
売上・財務状況
売上(収益)と利益
ミツカンの業績を見てみましょう。ミツカングループの2020年度の売上高は2,429億円となっており、2019年度より0.9%増収となりました。コロナ禍による内食需要の高まりで、つゆ・鍋つゆ、ぽん酢などの家庭用商品が好調となっています。また、北米事業ではパスタソースを中心とした家庭用商品が進捗し前年を上回りました。業務用商品は苦戦しましたが、家庭用商品が伸びたことが増収の要因となっています。 経常利益と償却前営業利益も日本+アジア事業、北米事業の増収により増益となりました。
2020年度 | 2019年度 | 前年同期比 | |
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売上高 | 2429億円 | 2407億円 | 100.9% | 経常利益 | 172億円 | 77億円 | 223.1% | 当期純利益 | 325億円 | 257億円 | 126.3% |
参考元:https://www.mizkan.co.jp/company/news/detail/210602-00.html
対処すべき課題
国内・海外とも業務用事業が苦戦しましたが、家庭用事業の伸張により増収となりました。
引用元:https://www.mizkan.co.jp/company/news/detail/210602-00.html
ミツカンの課題として、新型コロナウイルス感染症の影響によりレストランなどに提供する業務用商品の売り上げが減少したことが挙げられるでしょう。その分家庭用商品については売り上げが増加していますが、海外で展開している日本食を中心とした業務用事業でも不振となっているため、世界の新型コロナウイルス感染症の状況がどのように推移するかが業績に影響していくと考えられます。
先輩たちが行った企業研究とそのポイント
先輩は、会社説明会で人事の社員に質問をすることで業界や職種理解を深めたそうです。また、公式ホームページのコーポレートスローガンや理念などから、自身の価値観に通じるところを確認しています。OB・OG訪問での企業研究をしておくに越したことはありませんが、公式ホームページと人事の方の話を聞くことでも十分に企業理解は深まったとの投稿があります。ミツカンは就活生に対して協力的で、知りたいことは電話して聞いてほしいというオープンなスタンスであったとのことです。社員の方から直接話を聞いて、企業理解を深めることが大切といえるでしょう。
実際に選考通過した先輩の声
会社説明会に出席し、業界や職種理解のために人事の方に質問をした。その後公式ホームページを隅々まで目を通し、ミツカンのコーポレートスローガンや理念などを頭に入れた。そこから自身の価値観に通じるところを強く感じたため、選考を進める過程で人事の方に直接電話をしてお話を伺ったこともあった。会社説明会で強く感じたが、人事の方は本気で学生側のミツカンへの理解を促してくれる。OB・OG訪問は企業理解の助けになると思うが、公式ホームページや人事の方に直接お話を伺うことで十分理解が深まったように感じる。人事の方はオープンで好きな時に電話をしてきてほしいというスタンスなので、面接用の質問をするのではなく、本気で知りたいことを尋ねることが功を奏したように思う。
実際に選考通過した先輩の声
まず第一に、ミツカンは200年以上の歴史があり、その分色々な壁を乗り越えて生き残ってきたので、その歴史を知ることが必要であると思う。ホームページに詳細に載っているので参考にし、自分の共感する所をメモしておくと良い。ミツカンの面接では、研究やサークル活動の経験からどのような人柄なのかを見極めようとしている姿勢が特に強かったので、自分とはどんな人なのかを良く分析し、言葉にできるようにしておくべき。最終面接では5分間で自己紹介プレゼンを求められたが、以上のことをやっておけばやりやすいのではないか。また、総合職採用ということもあり、将来どのようなキャリアを歩みたいのかを自分の中である程度決めて説得力のある説明をすることが求められる。
実際に選考通過した先輩の声
この会社はインターンシップが2回開催され、2回とも参加できれば早期選考に案内される。1回目、2回目、早期選考と3回もESを書くことになるため、それまで以前に完成させておくとよい。しかし、早期選考だからといって倍率が低いわけではなく、早期選考に案内された中でもバンバン落ちるため、非常に難易度は高いように感じた。 企業理念を非常に大切にしている会社なので、自分なりに「ミツカンだから志望している」という部分を見つけておくとよい。大半の人が企業理念に共感した、というが、具体的にどのような部分に企業理念が表れていて、どのように魅力を感じたから、という部分が言えると差別化ができると思う。技術系総合職で研究を志望している人なら、ミツカンが出している論文を一度見てみると良いと思う。
この記事を書いた人: 就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録 すれば見放題! YouTubeチャンネル も配信中です!