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CREATED ON 2025.08.06 | UPDATED ON 2025.12.18

一次面接の逆質問36選|内定者が教える「評価される質問」の作り方

面接対策
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どんな質問をすれば良い?  一次面接通過に近づく逆質問 選考通過者が教える3つのポイント

こんにちは。就活会議編集部の望月です。 一次面接で面接官からの質問に答えてホッとしたのも束の間、「何か質問はありますか?」と聞かれて焦った経験はありませんか。 一次面接は学生と採用担当者が初めて顔を合わせる大切な場ですが、そこで軽視できないのが「逆質問」です。逆質問は、あなたの疑問を解消するだけでなく、企業への理解度や入社意欲を示すチャンスにもなるからです。 そこでこの記事では、就活会議に寄せられた選考体験記から一次面接通過者がした実際の逆質問を紹介。あわせて、好印象につながる聞き方も解説します。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

一次面接の逆質問30選|大手内定者・選考通過者がした質問

まずは、主要8業界のなかでも就活生に人気の高い企業の一次面接通過者が、どのような逆質問をしたのかを解説します。「どのような逆質問をすべきか、具体的な例が知りたい」人は必見です。

企業の特徴や将来性をつかむ質問

一次面接は、企業の特徴や将来性について一歩踏み込んだ逆質問をする絶好の機会です。こうした質問は、面接官にあなたの志望度の高さや企業研究の深さをアピールすることにつながります。

さらに、逆質問の回答は、次の選考対策に活かせる貴重な情報にもなります。では、選考に通過した先輩たちはどのような視点で「企業の特徴や将来性をつかむ逆質問」をしていたのでしょうか。具体例を見てみましょう。

選考通過者たちは単純に企業を調べるだけでなく、自分なりに疑問を考察したうえで逆質問に落とし込んでいます。これこそ、一次面接の段階から面接官に志望度や興味関心の高さを感じさせるポイントなのです。

さらに、逆質問をして面接官から得た回答内容は、次の選考でも活かすことができます。二次面接では「実際にしてみたい仕事」や「事業に対する印象」など、一次面接よりも深い企業理解を問われることがあるため、次の選考を見越した逆質問ができるとなお良いでしょう。

仕事内容の理解を深める質問

仕事内容の理解を深める逆質問は、入社意欲の高さにつながってくるため評価されやすいです。

逆質問を通じて「仕事内容をより深く知りたい」と意思を示せると、「入社後のイメージを一次面接から具体的に描こうとしている」と捉えられ、入社意欲の高さを感じ取ってもらえるでしょう

実際に内定者は「仕事内容の理解を深める質問」からどのように入社意欲をアピールしたのか、実回答から読み取れる意図を解説します。

選考通過者たちは「どのような仕事があるか」という漠然とした逆質問で終わらせてはいません。面接官自身の具体的な仕事内容、仕事に対するやりがいなど「面接官ならでは」の視点を引き出そうとしているのです。

実際の仕事内容を深掘りする質問は、あなたが入社後の働き方を具体的にイメージしていることのアピールになります。また、面接官にとっても「一次面接の時点から仕事に対してのイメージが高く、強い入社意欲を感じる」との評価につながるのです。

キャリアパスやスキルに関する質問

キャリアパスやスキルに関する質問は、仕事内容に関する質問と少し似ているように感じるかもしれませんが、その本質は異なるものです。

仕事内容に関する質問は入社後のイメージを描こうとしている初期の段階に対し、キャリアパスに関する質問は、あなたが「その企業でどのように成長し、戦力になり、スキルを活かして貢献したいか」と、一歩踏み込んだ活躍イメージを想像していることをアピールできます

逆質問から、選考通過者がどのようにして戦力となるイメージやスキルを活かすイメージを面接官に想像させたのか、逆質問の内容を見てみましょう。

これらの逆質問から、選考通過者が単に情報を求めるだけでなく、具体的な新人育成プランや、活躍する社員の特徴から戦力となる社員像を引き出そうとすることで、入社後のイメージを真剣に考え、深めようとしていることが読み取れます。

このように、一次面接の時点で企業での成長や活躍を考えられている逆質問は、面接官に「高い成長意欲と明確な活躍プランを描いている」と感じ取ってもらいやすくなり、評価も高くなるでしょう。

企業の雰囲気をつかむ質問

企業の雰囲気は実際に企業を訪ねたり、社員と話したりしないとわからないもの。だからこそ、一次面接の段階で企業の雰囲気をつかもうとすることで、面接官からは「表面的な情報だけでなく、環境や文化までを見て、うちの企業と合うかを真剣に判断しようとしている」と、入社の本気度を感じてもらえるでしょう。

選考通過者はどのようにして、企業の雰囲気をつかみつつ、入社の本気度を面接官に伝えたのでしょうか。実際の逆質問を確認しましょう。

社員の人柄や企業文化、他社との比較など、さまざまな観点で逆質問をしています。しかし、どの質問にも一貫しているのは「人」を起点にして質問を広げていること。この質問こそが「具体的な企業の雰囲気をつかもうとする姿勢がある」というメッセージになり、面接官に刺さるポイントとなるのです。

企業の雰囲気を探る質問は、入社後のミスマッチを防ぐためにも有効です。面接マナーに注意しながら、あなたの疑問を解消すべく、積極的に質問してみましょう。

面接官個人の経験や意見を問う質問

逆質問は、気になることを社員から聞き出せるチャンス。特に一次面接では、あなたの立場に近い若手社員が面接を担当することも多く、よりリアルな「生」の声を聞くことができます

このように主体的に情報収集しようとする姿勢は「学生の時から積極的に情報を集めているので、入社後も自ら学びを深められるだろう」という評価につながるでしょう。

それでは、選考通過者がどのように面接官の経験や意識を逆質問から引き出していったのか、実際の質問内容を確認してみましょう。

選考通過者たちは、面接官個人の経験や意見に焦点を絞ることによって、ホームページやIR情報だけからは得られない「生の声」を聞き出そうとしています。社員一人ひとりの考えを深く知ろうとする姿勢こそが、高評価への近道になるのです。

業界別! 一次面接の通過者がした逆質問6選

面接に際して欠かせないのが業界研究です。「その業界での企業の立ち位置を明確にすべき」とはよく言いますが、「企業と業界の関連性がうまくつかめない」と悩む学生もいるでしょう。そのような人にとって、この項目は必見。

逆質問は、企業に関することのみならず、業界への洞察を深める機会でもあります。ここでは、金融、IT、メーカーの3業界の一次面接で、実際に就活生がした逆質問を紹介します。ほかの業界を受ける際にも、逆質問の切り口や意図は参考にできるはず。ぜひ逆質問作成に活かしてください。

金融業界の一次面接通過者の逆質問

金融業界は、社会経済の根幹を支える重要な役割を担っています。世の中の資金を動かしたり、個人や企業の将来に寄り添ったりと、社会貢献性の高さを実感できるのはもちろん、それにともなった責任感や専門性が問われる仕事でもあります。

選考通過者は、そんな金融業界で働くための意識面に関する逆質問をしていました。

責任感を持って資金や保険を扱う必要のある業界だからこそ、生半可な意識を持って選考に挑んでいては落ちてしまうかもしれません。だからこそ、一次面接で業界全体を通して大切な心構えを聞いておくと、次の選考に活かせるでしょう

IT業界の一次面接通過者の逆質問

AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)など、新しい技術がどんどん出現しているIT業界。何事にも好奇心を持って臨めたり、時代に適応する力を持っていたりする人に向いている業界です。

将来性の高さが期待できることから「IT業界を受けてみたい」と思う学生も多くいることが予想できますが、業界に対する漠然とした不安も拭えないはず。選考通過者の逆質問からは、業界や企業に対するさまざまな疑問を直接ぶつけたような内容のものが見られました。

業界に対する疑問が残っていては、今後の選考に対しても不安が残ってしまうことでしょう。だからこそ、一次面接の段階で業界に対する不安もできるだけなくしておくことが大切なのです

IT業界について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

3分でわかるIT業界|職種・将来性・向いている人など徹底解説

メーカー業界の一次面接通過者の逆質問

メーカーはものづくりをするだけでなく、競合よりも高い技術力を磨く姿勢や、展開地域を広げるための行動力が要されます。人々のニーズは時代により異なるため、その時に合う商品を作り続けるのも、メーカーで働く人にとって大切な心構えです

メーカーの選考通過者の逆質問では、業界の未来に対して逆質問を展開している例が見られました。詳しい内容を見てみましょう。

業界研究だけでも、ある程度希望業界の未来は想像できるかもしれません。しかし、実際にその業界で働く人ならではの今後の見立てや、企業での行動指針があるはず。逆質問はそれを聞き出すチャンスです。

一次面接で業界の将来を聞き、今後の面接で将来性も交えて話せると「業界にまで理解が行き届いている学生だ」と評価してもらえるかもしれません。

企業が一次面接で逆質問の時間を設ける意図

逆質問は、単に疑問を解消する場ではありません。学生の企業理解度や入社意欲を測る、採用担当者にとって重要な機会でもあります。採用担当者の心に響く質問をするために、まずは面接官が逆質問を通して何を見ているのか、その真意を理解することから始めましょう。

学生の不安を解消するため

十分な企業研究をしてから選考に臨んているとはいえ、一次面接の時点では企業に対し疑問や不安が拭いきれていないことでしょう。面接官も、できるだけ学生の不安を解消したうえで選考に臨んでほしいと感じているものです。

そのため、逆質問を通じて学生の不安要素を取り除くことで、入社後のミスマッチを未然に防ぎ企業への志望度を向上させたいという思いがあると予測できます

主体的なコミュニケーションが取れるかを確かめるため

面接は基本的に、面接官からの質問に学生が答える「受動的」な形式で進みます。しかし、逆質問は学生が主体となって進めていく「能動的」な場です。

逆質問の時間からは「学生が主体的に物事を考え、コミュニケーションを図ろうとしているのか」という姿勢が見られていると言っても良いでしょう

ビジネスの場では「何が問題か」を自ら考え、提案する能力が不可欠。そのため、どのような場面でも自ら思考し、適切に意思疎通できるかを確かめるためにも、逆質問の時間が設けられているのです。

企業に対する関心度合いを確かめるため

一次面接は基本的な資質が見極められる場ですが、「入社意欲が固まっていないから」「選考の序盤だから」と言って、適当な逆質問をしてはなりません

逆質問の内容が、ホームページで見れば簡単にわかることだったり、漠然としすぎていたりすると、「ただ何となく質問しているのだろう」「時間稼ぎのために聞いているのだろう」と面接官に判断されてしまう可能性があります。

逆質問でも余すことなく入社意欲を示すことが、次のステップへ進む近道と言っても良いでしょう。

一次面接の逆質問で好印象を残す3つのコツ

一次面接の逆質問で好印象を残す3つのコツ


「一次面接の逆質問で好印象を残したい」という人向けに、そのコツを3点解説します。

就活会議の選考体験記を紐解くと、「面接官への配慮」や「入念な準備」が選考通過のカギになっていることがわかりました。これらについて詳しく解説するため、ほかの学生ともう一歩差をつけた逆質問がしたい人はぜひ読み進めてみてください。

①逆質問を通して入社意欲を伝える

これまで解説したように、逆質問は気になることを聞くだけの場ではありません。効果的に逆質問を展開することで、あなたのことをアピールする場にもなるのです。

特に一次面接は選考では序盤の段階。「あなたの強みは具体的にどのような業務で活きるか」「どのような業務に携わり、ビジョンを実現したいか」など、具体性が求められる段階ではありません。しかし、入社意欲は選考を通じて一貫してアピールできるはずです。

十分な企業研究を踏まえた内容を逆質問に入れ込むと入社意欲が伝わりやすくなるため、次に解説する「4ステップでできる! 一次面接の逆質問の準備」をもとに、企業研究を深めてみてください。

②面接官の立場に合った質問をする

一次面接では、人事担当や若手社員などが面接官になることが多いです。そのようななかで「なぜこの企業理念を掲げたのか」「今後のグループ全体の方針を教えてほしい」などの質問をしても、思い通りの返答が返って来ないかもしれません。

そのため、一次面接で知りたい質問が、面接官の立場に合っているのかを今一度考えてみてください。面接官の立場に合った質問には、以下のようなものがあります。

このように、若手社員にだからこそ聞き出せる質問もあるはずです。どのような立場の人が一次面接を担当するのか、あらかじめ口コミサイトなどで確認できると、逆質問もスムーズに考えられるでしょう

③キャリアパスの参考になりそうな質問をする

選考が進むにつれて聞かれることが増えがちなのが「入社後のキャリアパスを教えてください」という質問です。これは、選考フェーズが進むにつれてより詳しい内容のキャリアパスが求められる傾向にあります。

一次面接は若手社員などが担当することが多いため、比較的あなたに近い立場の人から、リアルな働き方や実際のキャリアの積み上げ方を聞き出せるチャンス。あらかじめ3年後や5年後くらいに実現しておきたいことをイメージしておき、それが実際に叶えられるかの検証の場にしてみましょう。

キャリアパスの参考になりそうな質問には、以下のようなものがあります。

逆質問でもらった回答を参考にキャリアプランを考えられると「現時点でキャリアパスがきちんと立てられている」と良い評価をもらえることでしょう。

4ステップでできる! 一次面接の逆質問の準備

一次面接の逆質問の準備4ステップ


一次面接は就活を始めたばかりの人が経験する最初の関門。就活初心者だと、受け答えの準備ばかりに対策が集中しがちです。つまり、逆質問をしっかり準備することは、ライバルと差をつけるチャンスとなります。

すでに逆質問を考えている人も、これから考える人も、前の章で解説した「企業が一次面接で逆質問の時間を設ける意図」を念頭に置きながら、逆質問の準備を一緒に進めていきましょう。4ステップで解説します。

①企業・業界研究をする

一次面接の準備では、志望動機や自己PRなど、頻出質問への対策に多くの時間が割かれがち。だからこそ、企業・業界研究をほかの学生よりも深い粒度でおこなうことが、面接官の心をつかむ、的を得た逆質問を展開するチャンスです

まずは下記のような方法を参考に、企業や業界に対しての理解度を上げてみましょう。

これにより、次の「企業・業界研究で感じた疑問」の整理がスムーズになります。

②企業・業界研究で疑問に思ったことを洗い出す

一次面接は、企業のことを初めて深く知る機会です。研究を進めるほど、数々の疑問が生じるのは当然のことでしょう。

今後の選考のことも考えると、早い段階でその疑問を解消して、次のステップに活かすためのヒントにしたいものです。そのため、少しでも疑問に感じたこと、深く知りたいと思ったことはできる限り洗い出しておきましょう

たとえば、次のような疑問が挙げられます。

この段階で浮かんだ疑問はあくまで「疑問」のため、そのまま企業に問いかけるわけではありません。「逆質問」として磨き上げていくためにも、疑問が生じた段階で些細なことでも書き留めておくことをおすすめします。

③疑問に対して自分の意見を考える

疑問に思ったことを洗い出せたら、そこに対して「あなたはどう思うか」を考えてみましょう。自分の意見を逆質問に盛り込むことで、「企業についてよく調べられている」と面接官からの好印象につながるかもしれません

以下のように、自分の考えを入れ込んでみましょう。

ポイントは、単なる疑問で終わらせずに「あなたなりの意見や予測を入れること」です。業界や企業の動向から考えを引き出したり、単純に思ったことを反映させたりしても構いません。疑問に思ったことと、自分の考えや思いをつなぎ合わせてみましょう。

④逆質問の基本的な聞き方を押さえる

逆質問は、単に質問をぶつける場ではありません。基本的なコミュニケーションが取れるかどうかは、逆質問を含めた面接全体を通して評価されています。丁寧なコミュニケーションを意識しましょう。

逆質問をする際は、以下を参考にしてみてください。

一次面接の逆質問でNGな5つの質問

いくら「質問」といっても、何でも聞いて良いわけではありません。一定のマナーを守ったうえで逆質問の展開ができないと、面接官を不快にさせてしまったり、これまでの評価を下げるきっかけにもなりかねません。

だからこそ、一次面接の時点でNGな逆質問を理解しておくことが必要不可欠。事前にリスクを避けられるように、ここから解説する5つのNG質問を押さえておきましょう。

①調べればすぐにわかる質問

企業ホームページやIR情報などは、誰でも簡単に閲覧できるものです。企業について知ろうと考えた際に、まずこれらを見る人も多いでしょう。

しかし、開示情報を隅々まで読めていないと、逆質問で基本的な情報について聞いてしまう危険性があります。たとえばどのような質問が「調べればすぐにわかる質問」なのか確認してみましょう。

これらの情報は、ホームページなどですぐに確認できるもの。あまりに基本的なことを聞いてしまうと「企業について調べる時間を割いていない」と、マイナスイメージを持たれかねません。だからこそ、開示情報の読み込みは必須事項です。

それでも不明なことがあれば「ホームページなどの基本情報を閲覧したのですが、海外事業についてより詳しく教えていただいてもよろしいでしょうか」のように、「きちんと調べた」「それでも深く知りたいと思った」という意思表示をしてみましょう。

②面接官のプライベートに踏み込む質問

逆質問をするからには、「企業で働く人の詳細な様子が知りたい」と考える人もいるでしょう。しかし、そこに踏み込みすぎるのは禁物です。

どのような逆質問が「面接官のプライベートに踏み込む質問」なのか、具体例とともに確認していきましょう。

面接はあくまで選考の場であり、働く意欲を確かめたり、企業とのマッチングを図るものです。「学生だから」「一次面接で逆質問に慣れていないから」という理由であっても、面接の場にそぐわない質問をしてはいけません。

もし、プライベートに近しいことを聞きたい場合は、「〇〇様は副業をされているようですが、御社のなかで副業をされている方はどのくらいいますか」のように、会社の状況と結びつけて質問を展開できないか考えてみてください。

③企業や競合への批判につながる質問

「志望企業だけどどうしても賛同できない点がある」。このような状況の人もいるでしょう。「賛同できない」思いを抱くのは仕方ありませんが、そこで不満をぶつけるように批判してはいけません。

それは競合に対しても同様です。志望企業しか選考に参加する予定がないからと言って、志望企業に媚びるように競合の批判めいた逆質問を展開するのも避けるべきです。「企業や競合に対する配慮ができない学生なのだな」と面接官からの評価を下げる可能性があります。

しかし、これらの質問も言い方を変えればうまく聞くことができます。

このように、質問の切り口を変えられるのは、入念な企業研究をしたうえで、回答の予測をある程度立てられているからと言えます。逆質問からいろいろなことを引き出しやすくするためにも、今一度考えた逆質問の回答に対して自分で予測や仮説を立ててみましょう。

予測の立て方は、「一次面接の逆質問の準備4ステップ」の「ステップ③ 疑問に対して自分の意見を考える」を確認してみてください。

④選考中に説明された内容を繰り返す質問

面接は単に質疑応答の場ではなく、面接官との「対話」の場です。普段の会話で、これまでに説明していた内容を改めて聞くのが失礼にあたるのと同様、面接でも失礼にあたります。

面接中は自分の回答に精一杯になってしまうかもしれませんが、選考中に説明されたことを逆質問で再度聞いてしまうと、面接官に「私の話をきちんと聞いていなかったのだろうか」という印象を残してしまい、場合によっては評価に影響を与える可能性もあります。

どうしても面接の内容と重複したことを確認したい場合は、「先ほどもご説明いただいたのですが」とワンクッション置いてからたずねるようにしてください。

⑤待遇や福利厚生に偏った質問

給料や休日などは、働きやすさを意識する人にとっては欠かせない項目です。そのため、今後働くかもしれない企業の福利厚生や待遇が気になるのも自然なこと。

しかし、福利厚生のことばかり質問していると、面接官から「条件にしか興味がないのでは」「業務に関する興味が薄い」と捉えられてしまうかもしれません。一次面接はおもに「学生の企業への関心を確かめる」場のため、まずは入社意欲がアピールできる逆質問を心掛けましょう。

もちろん、待遇や福利厚生に関する質問をしてはいけないわけではありません。重要なのは質問のバランスとタイミングです。「入社意欲や関心をアピールする逆質問を優先したうえで1問だけ聞く」「選考が進んだら入社イメージを強める目的で引き出す」のように、数とシチュエーションを考えてから質問してみましょう。

一次面接の逆質問についてよくある質問

「一次面接の逆質問に対して疑問が拭いきれない」。そのような人に対して、一次面接の逆質問に関して就活生が抱きがちな疑問について解説します。

逆質問の時間は必ずしも設けられるものではありませんが、逆質問をされたときのために今のうちから疑問を解消しておきましょう。

逆質問はいくつすれば良いですか

逆質問の数は、最低5個は用意しておくのをおすすめします

用意していた数が少なすぎると、面接のなかで聞きたかった内容が解決されてしまい、いざ逆質問の時間というときに質問ができなくなってしまう可能性があります。こうなると、面接官に「準備不足」というマイナスイメージを与えかねません。

反対に多すぎると、逆質問の時間内に質問を聞ききれず、疑問が解消されないままになってしまうことも考えられるでしょう。

5個程度用意しておけば、これまでの面接内容や逆質問の時間に応じて柔軟に対応が可能になります。逆質問の優先順位を付けたうえで、聞きたいことから優先的に聞けるよう準備しておきましょう。

逆質問の内容がどうしても思いつきません

逆質問がどうしても思いつかないときは、「4ステップでできる! 一次面接の逆質問の準備」で解説した①②の項目に着手してみることをおすすめします。企業ホームページや説明会の内容を見返しながら、気になったことをざっくばらんに書き出してみましょう

「思いつかない」という事象に対して「とりあえず挙げる」というのが大切な段階のため、少しでも気になったことは何でも構いません。「一次面接の逆質問30選|大手内定者・選考通過者がした質問」の項目を参考にしながら、深く考えすぎずに疑問を書き出してみましょう。

その後、「一次面接の逆質問でNGな5つの質問」を参考にしながら、NG質問に当てはまりそうなものを省いていくと、質問したい内容が明確になるはずです。

逆質問をしないのはダメですか

逆質問をしなければ「絶対に不採用になる」とは言い切れません。しかし、選考を有利に進めるためにもできる限り逆質問をおこなったほうが良いでしょう

企業が一次面接で逆質問の時間を設ける意図」でも解説したように、一次面接では「コミュニケーションから見る主体性」や「企業への関心度」を測っています。

しかし、「質問はありません」と言ってしまうと、「適切なコミュニケーションができない」「主体性に欠ける」と判断されかねません。また、企業研究の準備不足を疑われてしまい、「うちの企業に興味がないのでは」とネガティブな印象を持たれてしまう可能性もあるでしょう。

もし、面接を通して疑問が解消されてしまった場合はそのまま終わらせずに「〇〇についてお伺いしたかったのですが、面接内で深く説明いただけたため疑問が解消されました」と、丁寧に感謝の意思を示してください。

面接官に刺さる一次面接の逆質問を押さえて次のステップへつなげよう

この記事では、一次面接の逆質問の準備方法や、選考通過者が実際にした逆質問、逆質問のポイントなどを解説してきました。

「逆質問」とはいえ、選考の段階によりその内容は異なるもの。各選考段階の意味や、面接官が知りたいことを押さえたうえで逆質問が展開できないと、「ここで評価を落としてしまう」なんてことも起こりかねません。

今一度「一次面接」の意味を確認したうえで、逆質問の内容を考えてみたり、すでに考えた質問をブラッシュアップしたりしてみてください。そして、次のステップへの近道にしましょう。

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この記事の編集担当者

望月 晨生

新卒で寝具・家具メーカーに入社後、大手ECサイトの販売を担当。寝具や家具にまつわるオウンドメディアの立ち上げに携わる。自分で何かを作り上げることに魅力を感じ、ライター職に転職。現職では就活会議のコラム立ち上げに携わり、ライター・編集ディレクターを担当。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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