楽天は英語がしゃべれないとやばい? 楽天の元人事が明かす「公用語化」の実態
こんにちは。就活会議編集部の佐藤です。 EC、金融、モバイルなど、70以上の事業を展開する楽天グループ。その圧倒的な知名度はもちろん、グローバルな社風や若手から活躍できる環境に魅力を感じ、毎年多くの学生が志望します。 しかし、よく囁かれるのが「英語がしゃべれないと楽天では通用しないのでは」という噂です。楽天で英語が公用語化された今、英語スキルが選考にどう影響するのか、元人事へのインタビューを通じてその実態を明かします。自身のスキルと照らし合わせながら、納得のいくキャリア選択の参考にしてください。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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AI要約
1分で読める! 楽天で求められるTOEICスコアや英語公用語化の実態
元採用人事とインターン経験者へのインタビューにもとづき、楽天の選考における英語力の重要度と、入社後の実際の使用頻度が理解できる記事である。
まず、選考と英語力の関係について、現時点で英語が話せなくても合否には直結しないという結論が示されている。選考はTOEICスコアにかかわらず受けられ、内定も獲得可能である。
インターン選考においても英語力は一切不問とされる。ただし、「入社日までにTOEIC800点を取得すること」が入社条件として課されており、未達の場合は内定取り消しとなる厳しい規定が存在する。内定後には人事による学習サポートがあるものの、期限までにスコアを達成しなければならない。
なお、面接の過程では、英語が得意と思われる学生に対して「自己紹介」や「志望動機」を英語で話すよう求められるケースがある。
次に、入社後の「英語公用語化」の実態については、配属部署により使用頻度が二極化することがわかる。
・エンジニアやグローバル部門:日常的に英語を使用して業務をおこなう
・国内営業職:顧客対応や日常会話のほとんどが日本語であり、英語使用は限定的であるただし、「朝会」や社長が出席する会議はすべて英語でおこなわれるほか、社内報告資料は英語作成が必須である。これらは事前準備が可能であるため、必ずしも流暢な即興の会話力が必要なわけではないが、読み書きや聴解の基礎能力は不可欠であるという結論に至る。
※動画と記事の概要を生成AIでまとめています。
どこから読み始めますか?(リンクを押して飛ぶ)
・楽天の「英語公用語化」の概要を知りたい
・楽天の選考で求められる「英語力」が知りたい
・楽天の「英語公用語化」の実態が知りたい
※なお、この記事では就活会議のYouTubeチャンネルで公開している「TOEIC800点未満は内定取り消し!? 厳しすぎる楽天の入社基準を元人事が大暴露...」、「日本語は使える!? 楽天の元社員に公用語が英語の実態をインタビュー!」「英語力は不要!? 楽天のインターンシップの選考フローと内容を明治大学の元就活生が教えます!」のインタビュー内容をベースに、インタビューの書き起こしから再構成・編集をおこなったものです。
インタビューでは、楽天で採用人事を勤めていた元社員のYさん・実際に楽天のインターンに参加したNさんが登壇。楽天の選考で求められる英語力や入社後の実態など、就活生が知りたい「楽天のリアル」について伺いました。
登壇者のプロフィール
| 氏名 | Yさん |
|---|---|
| 学歴 | 立教大学 異文化コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科 卒業 |
| 学生時代の経験 | 学生時代は国際学生協会にて、世界中の学生と英語で国際問題を議論し成果を届ける活動に注力、4年次には代表を務める |
| 経歴・活動内容 | 2016年に新卒で楽天に入社し、採用担当を務める。社内ではニックネーム制度を活用し、「Pon」の愛称で親しまれている |
| 楽天を選んだ理由 | 「グローバルな環境」と「組織としてのユニークさ」という自身の就活の軸にもとづき入社を決意 |
| 氏名 | Nさん |
|---|---|
| 学歴 | 明治大学 卒業 |
| 学生時代の経験 | ゼミでの交渉学の研究に加え、塾講師のアルバイトを3年以上継続 |
| 楽天のインターン参加の経緯 | 楽しいインターンを調べていたら楽天が上位に出てきて、大学3年生の10月に参加 |
楽天の「英語公用語化」とは?
はじめに、楽天が取り組む「英語公用語化」の背景について、その前提を把握しておきましょう。
「楽天の歴史」によると、楽天では2012年、社内公用語を英語にすることを正式に決定しました。
「カルチャー」によれば、「国内外グループの社員が円滑に情報を共有し、世界の最新情報をスピーディにつかむこと、世界中から優秀な人材を集め、一体感を持った競争力のある組織へと変革すること」を目指して導入されたようです。
現在では、スピーキング研修やダイバーシティ研修などを通じて、グローバルに活躍できるリーダー人材の育成がさらに強化されています。
元人事が教える! 楽天の選考で求められる「英語力」
楽天への応募を考える際、多くの学生が最大の不安要素として挙げるのが「英語力」です。「今の時点でしゃべれないと、即不採用になるのでは」とハードルの高さを感じてしまう人も少なくないでしょう。
しかし、元人事担当者へのインタビューで見えてきたのは、「現在の英語力」と「将来的な期待値」を切り分けた評価基準でした。ここでは、本選考とインターンそれぞれで求められる英語力の水準や、選考への影響について詳しく解説していきます。
本選考|現在の英語力は不問・入社時に800点必須
就活会議:英語の壁がすごく高く感じていて、「TOEIC何点以上じゃないと採ってくれないらしい」などいろいろあったと思うのですが、実際どうでしたか?
元社員Yさん:実際、僕の年も、TOEIC800点。
就活会議:高い! 800点ないと、そもそも採ってくれない?
元社員Yさん:800点ないと選考を受けられないとかではなくて、選考は受けられるんですね。で、内定ももらえるんですよ。
でも、入社までに800点を取らないと、入社させてもらえない。内定が取り消されるっていう。かなりシビアだと思います。
よく言う外資系のTOEICのボーダーラインは720点ぐらいと言われているなかで、それよりも高い800点というスコアなので、かなり大変だろうなと思います。
就活会議:ちなみに(Yさんは)TOEICは当時何点ぐらい?
元社員Yさん:935点を取っています。留学に行かせてもらっていたりとか、小学生のときから英会話教室に通わせてもらったりとか。本当にこれは親に感謝ですね。
就活会議:面接などでも英語での出題はあるのですか?
元社員Yさん:僕はやりました、最終面接で聞かれまして。
多分ですけど、(英語が)できるっているのをわかってたんですよね。「自己紹介ぐらいちょっと英語でやってみてよ」って言われて、ドキッ!ってしました。本当に簡単な自己紹介と、「なんで? Why Rakuten?」という点を英語で言いました。
就活会議:(人事として)内定者の学生に英語を教えるのですか?
元社員Yさん:教えます! TOEICの解き方から、「これじゃ時間足りないからもっとやって」みたいなのをバイネームで、一人ひとりの担当の学生さんに対してやってました。
就活会議:でもありがたいですね。先生が無料でつくみたいなものですもんね。入社までにTOEIC800点いかなくて落とされる子はいるのですか?
元社員Yさん:います、僕の年は0だったんです、それより前も0が続いていたんですね。ただ、ちらほら毎年、(点が足りない)可能性が数人出てきちゃうのですよね。本当に入社できないです。
就活会議:そんなに甘くないのですね。
元社員Yさん:社会は甘くないんだなって思わされました。

インターン|現在の英語力は不問・選考への影響なし
就活会議:楽天と言えば、選考でTOEICの点数が見られるということで有名ですけど、インターンのなかでも英語力を見られる機会はありましたか?
Nさん:結論から言うと、まったくなかったです。実際に登壇される社員さんは、全然英語を日常的に使われている方なのですが、その時期に大学3年生の人がみんな英語を使えるレベルというわけではないんですね。
実際に内定される方も、「入社までに800点を取れば良い」という基準だと伺っています。「そのときに英語を話せなくても、ここから先勉強をしていけば良いよ」というスタンスになっているので、(インターンにおいては)英語が話せる/話せないは特に関係ないと思います。
入社後はどうなる? 楽天の「英語公用語化」の実態
楽天の「英語公用語化」と聞くと、オフィスでは常に英語が飛び交っているような光景を想像しがちです。しかし、実際の業務でどの程度英語が必要になるのかは、配属される部署や担当業務によって大きな差があるようです。
ここでは、元人事担当のYさんの実体験にもとづき、日本語と英語がどのように使い分けられているのか、そのリアルな現場の実態を詳しく紹介します。
就活会議:「公用語は英語です」と(企業ホームページなどに)書いてあると、どの程度日常的に英語を使うのか気になるのですが、どうですか?
元社員Yさん:まず僕の事例をお話しすると、あまり(英語を)使うことはないです。
普段使うとしたら、社内ミーティングのときに外国籍の人がチームメンバーとして入ってましたと。「英語のほうがスムーズにできそうだね」となったら英語を使うということとか。
一番最初のボスがオーストラリア人の女性で、「読むのに時間がかかるから、written language(書き言葉)は全部英語にして」と言われました。話すときは日本語なので、別にそんなに負荷はないというか。本当にライトな形でやり取りするのが基本でした。
1週間を通してで言うと、必ず使うのは朝会ですね。そこはすべてオールイングリッシュです。月に1回の締め会や報告会は「会社が主催している」ととらえられるので、そういったときに発表するレポートや資料は全部英語でやる。
ただそれは、英語が得意な人と協力しながら作れば良いかもしれないし、原稿だって用意をしていけばその場ではしゃべれるので。そういう準備をしてレポートに臨むということをやっていたりしましたね。
元社員Yさん:基本的に営業は対する相手は日本のお客様なので、「どういう成果だったのか」などは英語でレポートを書くけど、日常の業務は基本ずっと日本語。
一方で、かなり(英語を)使う部署というと、たとえばエンジニア。あとはデータを管理している部署や部門ですね。
人事のなかで言うなれば、たとえばエンジニア採用チームはものすごくグローバルだし、グローバルモビリティなどは基本的に英語を使ってましたね。
就活会議:対する人間の種類という感じですかね。
元社員Yさん:おっしゃるとおりで、仕事の内容と、対する人が英語のほうがやりやすければ英語にスイッチングして使ってるという感覚ではありました。
ただ、三木谷社長が入るミーティングとかは絶対に英語ですね。日本語でしゃべっているのは聞いたことがないです。

楽天は今英語がしゃべれなくても挑戦できる! 入社を見すえた「逆算学習」がカギ
本記事では、楽天の「英語公用語化」のリアルや、選考で求められる英語力について解説しました。解説したとおり、選考の段階では必ずしも高い英語力は求められませんが、入社時には「TOEIC800点」という明確な基準が設けられています。
大切なのは、「今できないこと」を理由にあきらめるのではなく、入社というゴールから逆算して「いつまでに、どのレベルまで到達すべきか」を正しく把握することです。英語はあくまで、楽天というグローバルな舞台で活躍するための「道具」に過ぎません。
実態を正しく理解することは、入社後のミスマッチを防ぎ、自分らしいキャリアを築くための大切な一歩です。この記事で得た情報をもとに、自信を持って楽天の選考に臨んでください。
【関連動画】楽天に関する動画を紹介
就活会議のYouTubeチャンネルでは、楽天の元社員にインタビューをしています。
本記事では、楽天の英語公用語化や実際に求められるTOEICのスコアなどについて焦点を当て、以下のインタビュー動画をもとに解説しました。
動画本編では、業務内容や残業時間以外についても詳しく語られています。企業選びをする際に、ぜひ動画もあわせて活用してみてください。
以下の動画では、楽天の選考対策から企業研究まで幅広く解説しています。ぜひチェックしてみてください。
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就活会議編集部
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この記事の編集担当者
佐藤 美空
大学卒業後、就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。約1年間キャリアアドバイザーとして文系学生の就職支援をおこなう。就活生時代にポート運営の就活メディアを活用した経験から、「今度は私が就活生の役に立つメディアを創りたい」という思いでライターに転身。現在は就活会議のライターを担当している。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める