公務員って楽なの? 区役所職員が語る残業・働き方・給与の実態
こんにちは。就活会議編集部の佐藤です。 抜群の安定性や充実した福利厚生で人気を集める公務員。その一方で、世間では「公務員は楽」という噂を耳にすることもあり、その真偽が気になっている就活生も多いはずです。 そこで本記事では、現役の区役所職員へのインタビューにもとづき、なぜ「公務員は楽」と言われるのか、その理由を3つの視点から徹底解説します。残業時間や休暇の取りやすさ、年収の推移など、「安定」という言葉の裏側にある働き方の実態を正しく理解し、自分にとって本当に理想的な環境なのかを見極めていきましょう。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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AI要約
1分で読める! 公務員が「楽」と言われる理由や働き方の実態
現役の区役所職員へのインタビューにもとづき、公務員が「楽」と言われる具体的な根拠と、その裏側にある待遇や業務の厳しさが理解できる記事である。
まず、「楽」とされる理由として、以下の労働環境の特徴が挙げられている。
・多くの職員が定時で退社しており、残業がほとんど発生しない ・年間約30日の休暇(有給20日+夏期5日+リフレッシュ2日)が取得可能で、当日の時間休も認められる ・窓口業務以外の部署では、トップの判断によりリモートワークが導入されている
一方で、配属先による業務負荷の格差も明らかになる。住民票発行やイベント運営などの「花形」部署が人気である反面、保育や財政関連の部署は残業が多く「激務」とされる実態がある。
また、安定の代償としての厳しい現実についても、以下の具体例が示されている。
第一に給与水準の低さである。初任給は手取り18万円程度で、5年勤務しても手取り19万円程度と昇給幅がきわめて小さい。
第二に配属のランダム性があり、初期配属は運に左右され、3〜5年ごとの異動も避けられない。さらに、住民からのクレームへの対応や、地味で緻密な作業が常に求められるという精神的な負担も存在する。
結論として、公務員は福利厚生や時間のゆとりが得られる一方、金銭的な報酬やキャリアの自律性には制約があり、イメージとのギャップが生じやすい職業であることが示されている。
※動画と記事の概要を生成AIでまとめています。
どこから読み始めますか?(リンクを押して飛ぶ)
・公務員が「楽」と言われる理由を知りたい
・公務員の楽な部署とハードな部署を知りたい
・公務員の働き方の実態を知りたい
※なお、この記事では就活会議のYouTubeチャンネルで公開している「
安定してる?公務員のお給料と入社後のギャップを大公開!」、「公務員の仕事ルーティン!区役所で働く社員の1日のスケジュールを大公開!」、「区役所職員が教える!公務員の働き方と試験の合格対策とは?」のインタビュー内容をベースに、インタビューの書き起こしから再構成・編集をおこなったものです。
インタビューでは、区役所職員として勤めているUさんが登壇。公務員の働き方や年収など、就活生からは見えにくい「リアルな実態」を伺いました。
登壇者のプロフィール
| 氏名 | Uさん |
|---|---|
| 学歴 | MARCHの大学 文系学部 卒業 |
| 経歴・活動内容 | 東京特別区(23区)の区役所に入区し、現在5年目。 就活では、区役所以外にも市役所・国税専門官の内定を獲得 |
| 公務員を選んだ理由・就活の状況 | 民間企業に就職しようと思ったことはあるものの、「趣味を充実させたほうが絶対に楽しいだろう」という考えに行き着き、公務員を選択。 数ある自治体のなかでも、特別区ならではの先進的な取り組みや、ダイナミックな街づくりに直接携わりたいという思いから区役所を志望 |
「公務員は楽」と言われる理由
現役の区役所職員であるUさんへのインタビューを通じて、「公務員は楽」と言われる背景には、「残業」「休暇」「勤務形態」という3つの大きな要因があることが見えてきました。
ここでは、Uさんの実体験をもとに、それぞれの実態がどのようなものなのかを詳しく紐解いていきます。
①残業がほぼない
職員Uさん:これも時期と部署によると思うのですが、私は月に正直5時間もいかないですね。残業が本当にないです。大体みんな定時で上がる方が多いです。
②自由に休みが取りやすい
職員Uさん:(区役所職員は)本当にホワイトで、休みが取りやすいです。
年に(休暇が)20日と夏休み休が5日、プラスで「リフレッシュ休暇」というのが2日の、計30日弱も(休みを)取ることができるので、そういう意味ではすごく良いかなと思います。そして、正直、その休みは全部消化できます。
たとえば午後になって、もうやることもあまりないし、今日はもう帰りたいなと思ったら、当日に3時間だけ休みを取って帰ってしまうとか。そういったこともできるので、上司にもよるとは思うのですが、割と自由に休めるのは(公務員の)すごく良いところだなと。
③基本的にリモート勤務ができる
就活会議:リモートワークは導入されているのですか?
職員Uさん:そこも自治体によるのですが、基本的にはできると思いますね。ただ部署によるのですが、窓口業務をやらないといけない住民票などを取り扱うような部署は、当然窓口にいないといけないので、リモートワークはできないでしょう。
内部のことをやるような職場に関しては、全然家でも(業務が)できちゃうので、そういったところはリモートワークは可能かなと思います。
就活会議:組織で誰が一番権力を持っているというか、誰の影響でその自治体のカラーが決まっていくんですかね?
職員Uさん:やはりそれは基本的には区役所であれば区長、市役所であれば市長、東京都であれば都庁。本当にトップの人たちですね。
就活会議:リモートワークなど、働く方の環境も区長が決めていくのですか?
職員Uさん:そうですね。時代に即してリモートワークができるなら、区長が率先して導入を指示すれば、そういうふうにせざるを得ないので。トップの声は大きいなと。

公務員の楽な部署・ハードな部署
公務員と一口に言っても、配属される部署によって業務の「忙しさ」や「残業時間」にはかなりの差があります。ワークライフバランスを重視して公務員を選ぶ人にとっては、どの部署が残業が少なく、どの部署がハードなのかは最も気になるポイントでしょう。
ここでは、職員の間で「花形」と呼ばれる人気部署と、反対に「激務」として敬遠されがちな部署を伺いました。
就活会議:区役所内の部署で「花形」と言われるようなものであったり、正直「あまり入りたくないな」と思っている部署はありますか?
職員Uさん:ありますね。役所の仕事は大きく二つあって、窓口業務をやる職場か、イベントなどの事業に携わる課にわかれていて。
役所の花形と言えば、いわゆる住民票などをみんながもらいに来るようなときに行く窓口対応だったり、大きなイベントをおこなうような部署だったり。おもに内部の契約などを担当する部署だったり、そういったところが人気ですね。

職員Uさん:逆に人気ではないような部署は、いわゆるきつい、残業が多いと言われているような部署です。
それぞれ時期などによるのですが、保育であったり、自治体全体のお金を扱う部署は、すごく残業が多いと言われているので、あまり行きたい人はいないかな。
楽の裏側とは? 公務員を選ぶ前に知っておきたい「5つの事実」
「公務員は楽で安定している」というイメージだけで入職を決めてしまうと、現場に出てから「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクがあります。なぜなら、そのおだやかな環境の裏側には、公務員という特殊な職業ならではの苦労や制約も隠れているからです。
ここでは、公務員の就活を本格的に進める前に必ず押さえておきたい「5つの事実」を詳しく見ていきます。メリットだけでなく、現実的な「厳しさ」もセットで理解することで、あなたにとって本当に納得のいく道が見えてくるはずです。
①給料が低い
職員Uさん:意外と公務員は、本当に給料が低いんですよ。本当にお金がほしくて稼ぎたい人は、民間企業に行ったほうが良いなとは思いますね。
就活会議:Uさんは今5年目だと思うのですが、新卒からの給与の推移やボーナスについても教えていただきたいです。
職員Uさん:1年目の初任給は、大体手取りで18万円ぐらいですね。年功序列で年次が上がるにつれて給料も伸びていくという形になるので。
今、5年目ですが、結構大きく上がるわけではないので、正直5年経った今でも手取り19万円ぐらい。5年経って1万円か、と本当にショックを受けるくらい上がらないんです。
ボーナスは年に2回、6月と12月にあって、これは大体(給料の)2カ月半ぐらい出るんですかね。1年目でも手取りで大体40万円ぐらいかなと。
ただ、その代わりこれも5年目でも50万円もいかないというような形ですね。普通、民間企業に勤めていれば、大学の友達などはボーナス100万円を超えていたりするので、それに比べるとやはり大したことないかなというような感じですかね。
就活会議:5年で1万円の昇給となると、結構道のりが遠いなと思ってしまいそうなのですが、一気にガッと上がるタイミングやチャンスはないのですか?
職員Uさん:入庁してから5年経ったら「主任試験」という昇任試験があるのですが、その試験に受かると給料が2~3万円ぐらい上がるというふうに言われていますね。
ボーナスも10万円ずつ上がるという形です。そうやって(昇給して)収入を増やしていくのかなというふうに思いますね。
②初期配属先がランダムに決まる
就活会議:入社後の配属は、いつ頃、どうやって決められるのかお聞きしたいです。
職員Uさん:決まるのは本当にランダムで、どこに行けるかは正直誰もわからない。4月になって最初に勤めたときに、何課ですというのがわかります。
ただ、役所に面接に行った際に「どういう仕事をやりたいですか?」というのを聞かれるので、そこで自分の経験を踏まえて「僕はこういうことをやってきたから、こういう部署でこのようなことをやりたいです」ということを言えば、それが通ることも少しはあると思います。
③数年ごとに部署異動がある
就活会議:区役所も民間企業と同じく部署異動があるのですか?
職員Uさん:はい、そうですね。基本的には3~5年勤めたら次の部署に異動するという流れになりますが、希望は出せます。
ただ、希望+その理由を書かないといけなくて、「こっちのほうが楽そうだから」といった理由だと当然要望どおりにいきません。本当に行きたい部署があるのなら、はっきりとした理由を書けば好きなところに異動できるかなと思いますね。
④住民からのクレームが多い
職員Uさん:やはり公務員は、住んでいる方を相手にする仕事ではあるので、とてもクレームが多いです。
なので、クレームを言われてもあまり気にしすぎないような人。なおかつ、そのクレームをしっかり聞いて、「こういうふうに対応しますよ」と答えなければいけないので、きちんと人の意見を聞ける人が公務員には向いていますね。
⑤緻密さが常に求められる
職員Uさん:公務員は地味な作業がすごく多いです。さらに細かいです。
なので、神経を使うんですけれども、地味なことをコツコツできて、細かいことにも気が利けるような人が向いているのではないかと思っています。

「公務員は楽」と言われる実態を踏まえて自分に合った最適なキャリアを見極めよう
本記事では、「公務員は楽」と言われる理由や、公務員ならではの特徴を解説しました。解説したとおり、公務員の働き方は部署や担当業務によって大きな差があるのが現実です。
「安定」や「楽」というイメージだけで判断するのではなく、今回紹介した「5つの事実」などの厳しい側面も踏まえたうえで、自分の価値観や理想のワークライフバランスに合致するか、今一度じっくりと深掘りしてみましょう。この記事で得た情報をもとに、納得のいく最適なキャリアを選び取ってください。
【関連動画】公務員に関する動画を紹介
就活会議のYouTubeチャンネルでは、公務員の方にインタビューをしています。
動画本編では、働き方や残業時間以外についても詳しく語られています。企業選びをする際に、ぜひ動画もあわせて活用してみてください。
以下の動画では、公務員の選考対策や向いているの特徴など幅広く解説しています。ぜひチェックしてみてください。
就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。

この記事の編集担当者
佐藤 美空
大学卒業後、就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。約1年間キャリアアドバイザーとして文系学生の就職支援をおこなう。就活生時代にポート運営の就活メディアを活用した経験から、「今度は私が就活生の役に立つメディアを創りたい」という思いでライターに転身。現在は就活会議のライターを担当している。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める