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就活会議
CREATED ON 2021.03.19 | UPDATED ON 2023.09.27

【就活ガイド】三菱電機株式会社の企業研究〜企業分析で選考突破〜

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この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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毎年多くの就活生が選考を受ける三菱電機株式会社。家電で有名な三菱電機ですが、自動車機器や宇宙など幅広い12の事業分野を持っています。選考を突破するには、各事業分野を理解しどれに関わりたいかを明確にアピールすることが大切です。 この記事では三菱電機の基本情報や業界内での立ち位置をもとにお伝えするとともに、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。三菱電機の選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。

三菱電機の会社概要

まずは三菱電機について理解しましょう。 ここでは三菱電機の選考に通過した先輩たちが行った企業研究と、その社風などをお伝えします。

三菱電機の基本情報

会社名 三菱株式会社
業界 総合電機
本店所在地 〒100-8310
東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 東京ビル
TEL:03-3218-2111
事業所 ■本社(東京)
■販売拠点(札幌、仙台、さいたま、横浜、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡 他)
■設計・製造拠点(郡山、群馬、鎌倉、静岡、名古屋、稲沢、中津川、長岡京、和歌山、伊丹、尼崎、神戸、三田、姫路、赤穂、福山、丸亀、福岡、長崎など)
■研究・開発拠点(鎌倉、尼崎、姫路 他) 
設立 1921年1月15日
売上高 【連結】41,914億円
従業員数 【連結】145,653人
資本金 1,758億円
平均年齢 40.5歳
初任給 学部卒:217,000円(2021年度実績)
修士了:241,000円(2021年度実績)
福利厚生・社内制度 寮・社宅、保養所、契約リゾート施設、テニスコート・体育館・プールなどのスポーツ施設、財形貯蓄、住宅融資、社員持株会、セレクトプランポイント制度、社員互助会など
過去の採用人数 不明
企業理念 三菱電機グループは、
技術、サービス、創造力の向上を図り、
活力とゆとりある社会の実現に貢献する。
代表取締役社長 取締役 漆間 啓(2021年7月28日就任)
事業内容 ビル
産業・FA
公共
エネルギー
交通
自動車機器
宇宙
通信
半導体・電子デバイス
空調・冷熱
ホームエレクトロニクス
ITソリューション

参考元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/gaiyo/profile/

事業内容

三菱電機の事業は、大きく「重電システム/産業メカトロニクス/情報通信システム/電子デバイス/家庭電器」と5つの事業に分けられ、さらに「ビル/産業・FA/公共//エネルギー/交通/自動車機器/宇宙/通信/半導体・電子デバイス/空調・冷熱/ホームエレクトロニクス/ITソリューション」12の事業分野に細分化されます。 選考では、12の事業分野のうちどの事業分野に関わりたいかを問われるため、きちんと内容を理解しておきましょう

事業 事業分野 業務内容
重電システム ビル/産業・FA/公共/エネルギー/交通 タービン発電機、大型映像表示装置、エレベーターなどの開発と製造を行う
産業メカトロニクス ビル/産業・FA/自動車機器 産業用ロボットや製造機器、カーナビゲーションシステムなどの開発と製造を行う
情報通信システム 公共/エネルギー/宇宙/通信/ITソリューション 情報システムの提供や人工衛星などの開発と製造を行う
電子デバイス 半導体・電子デバイス パワーモジュール、高周波素子、光素子、液晶表示装置などの開発と製造を行う
家庭電器 ビル/空調・冷熱/ホームエレクトロニクス 液晶テレビ、ルームエアコン、冷蔵庫など生活家電の開発と製造を行う
事業分野 業務内容
ビル 世界90カ国以上で稼働する三菱昇降機(エレベーター、エスカレーター)は、安全· 安心に加え、高い輸送効率を先進のテクノロジーで実現しています。また、loTやAlを活用し、ビル利用者の出入り状況に応じて昇降機・空調・照明などのビル内設備を稼動させるなど、効率的で快適なスマートシティ ・スマートビルの実現に貢献します。
主な製品及び開発テーマ
■エレベーター■ビル管理システム■エスカレーター■ビルセキュリティーシステム
産業・FA(ファクトリーオートメーション) シーケンサーやレーザー加工機などのFA分野で、世界トップクラスのメーカーとして各国の「ものづくり」を支えています。また、FA技術とIT技術を活用し、開発・生産・保守のトータルコストを削減し、一歩先のものづくりを支援するソリューション「e-F@ctory」も展開しています。
主な製品及び開発テーマ
■シーケンサー■レーザー加工機■サーボ■産業用ロボット■省エネ支援システム■配線用遮断器
公共 高度な社会インフラに貢献するライフラインや公共施設・サービスなど、生活基盤を築く数々の分野で事業を展開しています。水環境システムを始め、安全・安心な社会づくりへの貢献、そして映像エンターテインメント の提供まで、社会が必要とするものをつくり出し、暮らしの質を高めていきます。
主な製品及び開発テーマ
■水処理技術■ヘリサットシステム■防災情報システム■大型映像装置
エネルギー 創業以来続く伝統あるビジネスで、発電から送変電、配電に至るすべてのフェーズにおいて、世界各国の電カインフラの発展に大きく貢献してきました。再生可能エネルギーやスマートグリッドなど電力供給の多様化・分散化を受け、パワーエレクトロニクス技術やICT、loTを活用した新たなビジネスにも積極的に展開しています。
主な製品及び開発テーマ
■タービン発電機■系統安定化システム■スマートメーター■変圧器■直流送電システム■蓄電池システム■開閉器■発電プラント計装制御システム
交通 1964年の開通以来、すべての新幹線の車両システム、運行システムの開発に携わってきた技術力。そして、様々な分野で培ってきた電力や通信などの技術を集結し、省エネにも貢献しています。既に世界約30カ国で当社の製品が採用されています。これからも省エネで安全・快適な国内外の鉄道を支えていきます。
主な製品及び開発テーマ
■車両用主回路システム■車両用空調装置■車両情報管理装置■電力管理システム■トレインビジョン■列車運行管理システム
自動車機器 世界で初めて製品化した電動パワーステアリングを始めとして、世界トップクラスのシェアを誇る数多くの製品で安全・安心・快適なクルマづくりを支えています。電気自動車やハイブリッド車の普及、自動運転の実現など、変わり続ける時代のニーズを様々な視点からとらえ、誰もが安全に安心して利用できるクルマづくりに貢献していきます。
主な製品及び開発テーマ
■エンジン電装品■電動パワーステアリングシステム■エンジン制御製品■カーマルチメディア製品■電動化関連製品■予防安全製品
宇宙 これまでに世界各国で570機以上の人工衛星開発に参加しています。宇宙環境を再現できる試験設備を備え、人工衛星の設計・製造・試験を一貫して自社内で行うことができます。また、ハワイの「すばる望遠鏡」やチリの「ALMA望遠鏡」など、大型望遠鏡の分野でも世界をリードしています。
主な製品及び開発テーマ
■人工衛星■大型望遠鏡■人工衛星搭載機器
通信 インターネットなどの通信インフラ上で、高画質動画コンテンツなど大容量データを高速でやりとりするための光通信システム製品を手掛けています。また、安全・安心な社会の実現に貢献する映像セキュリティーシステムや、エネルギーの最適利用に向けたスマートメーター用無線通信システムなど、多彩な製品を通じて豊かな社会づくりを支えます。
主な製品及び開発テーマ■光通信システム■無線通信システム■映像セキュリティーシステム
半導体・電子デバイス 家電から宇宙まで、機器のキーデバイスとして活躍し、我々の暮らしを豊かにする半導体・デバイスを提供しています。特にパワー半導体は家電製品や産業機器、電気自動車、鉄道などの電力制御やモーター制御、風力発電や太陽光発電などあらゆる分野で活躍。その性能によって各分野で高い省エネ効果を生み出しています。
主な製品及び開発テーマ
■パワー半導体モジュール■光デバイス■高周波デバイス
空調・冷熱 ルームエアコン「霧ヶ峰」に代表される住宅用から、ビル用、産業用まで幅広く省エネ効率の高い空調機を生産しています。一方で冷凍・冷蔵などの低温分野においても、低温倉庫・食品加工場やアイススケートリンクの製氷用冷凍機など、流通から産業分野まで幅広い低温システムを提供しています。
主な製品及び開発テーマ
■ルームエアコン「霧ヶ峰」■業務用空調機■換気システム「ロスナイ」■業務用「エコキュート」
ホームエレクトロニクス お客様が気づいていなかったニーズまで先回りしてカタチにする、生活者視点の商品開発に注力し、お客様の期待を超えるような、当社独自性を発揮した家庭電器商品の開発・製造・販売・サービスに取り組みます。また、日本国内だけでなく、世界の人々の暮らしの快適空間づくりに貢献していきます。
主な製品及び開発テーマ
■液晶テレビ■冷蔵庫■掃除機■電気給湯機■ジャー炊飯器
ITソリューション 金融機関や製造現場、社会インフラ(交通・航空・空港・電力)など幅広い分野において、暗号化を始めとするセキュリティー技術やAl、loT技術、クラウド基盤の活用により、豊かな暮らしと社会を支えるITソリューションを提供しています。
主な製品及び開発テーマ
■金融業向け大規模ネットワーク■製造業向け生産管理システム■映像解析ソリューション■航空管制システム

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/gaiyo/review/index.html

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/saiyo/graduates/philosophy/section/index.html

IR読み解き!$企業名$の売上・競合比較

ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。

売上・業績

下記は、三菱電機の直近5年間の業績です。

▼売上高(単位:億円)

2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
売上高 26,758 27,178 26,392 24,593
経常利益 2,142 1,844 1,432 1,775

※有価証券報告書 第150期(令和2年4月1日 ‐ 令和3年3月31日)より

売上高は、2018年度から2019年度は増加していますが、2019年度から2021年度にかけて徐々に業績が落ち込んでいます。有価証券報告書によると新型コロナウイルス感染症が大きく影響し、全てのセグメントで減収となったことが業績悪化の原因のようです。国内外の自動車関連や国内の工作機械・建屋関連の需要が停滞し、経済活動の制限や国内外での設備投資抑制の影響で一部空調機器などが伸び悩んでいます。一方で、5G関連や半導体関連の需要は拡大し、家庭電器部門は在宅時間の増加による需要が増加しています。

セグメント別の売上

セグメント別売上高構成比

2021年3月31日に終了した事業年度のセグメント別売上高構成比を見ていきましょう。ひとつ前の見出しで触れたように、新型コロナウイルス感染症の影響で全てのセグメントが減収となっています。 三菱電機で26.8%の売上高を占める充電システムにおいては、新型コロナウイルス感染症により市況低迷を受け、各国で建設計画の遅延や設備投資の見直しが発生するなど需要が低下しています。 その他のセグメントの業績についても、下記で確認していきましょう。

事業 増加・減少要因
産業メカトロニクス 売上高: 12,485億円 (前年度比 93%)
営業利益:405億円 (前年度比 283億円減)
FAシステム事業の事業環境は、国内外の自動車関連、国内の工作機械・建屋関連を中心に需要の停滞が続きましたが、海外を中心に5G関連や半導体関連の需要が拡大したことに加え、中国でのマスク製造の増加に伴う需要などがありました。このような状況の中、同事業の受注高は半導体・リチウムイオンバッテリー関連の需要の増加などにより前年度を上回り、売上高は前年度並みとなりました。
自動車機器事業の事業環境は、上期を中心に新型コロナウイルス感染症の影響を受け、新車販売台数が中国を除く全地域で減少しました。このような状況の中、同事業はモーター・インバーターなどの車両電動化関連製品の販売は増加しましたが、その他の自動車用電装品の減少により、受注高・売上高とも前年度を下回りました。
この結果、部門全体では、売上高は前年度比93%の1兆2,485億円となりました。営業利益は、売上高の減少などにより、前年度比283億円減少の405億円となりました。
情報通信システム 売上高:3,801億円 (前年度比 83%)
営業利益:164億円 (前年度比 100億円減)
情報システム・サービス事業の事業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、製造業向けを中心にシステム開発案件の延期や中止などがありました。このような状況の中、同事業は、システムインテグレーション事業などの減少により、受注高・売上高とも前年度を下回りました。
電子システム事業は、防衛システム事業の大口案件の減少などにより、受注高・売上高とも前年度を下回りました。
この結果、部門全体では、売上高は前年度比83%の3,801億円となりました。営業利益は、売上高の減少などにより、前年度比100億円減少の164億円となりました。
電子デバイス 売上高:2,052億円 (前年度比 98%)
営業利益:62億円 (前年度比 24億円減)
電子デバイス事業の事業環境は、高周波光デバイスにおいて、次世代データセンター関連などの堅調な需要が継続しましたが、パワー半導体については、電鉄・産業向けの需要が減速しました。このような状況の中、同事業は受注高が自動車向けのパワー半導体の増加などにより前年度を上回りましたが、売上高は通信用光デバイスを中心とした高周波光デバイスは増加した一方で液晶や産業・電鉄向けのパワー半導体の減少などにより、前年度比98%の2,052億円となりました。営業利益は、売上高の減少などにより、前年度比24億円減少の62億円となりました。
家庭電器 売上高:10,383億円 (前年度比 95%)
営業利益:757億円 (前年度比 24億円減)
家庭電器事業の事業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う在宅時間の増加などによる家庭向け需要がありましたが、上期を中心に海外での都市封鎖や経済活動の著しい制限、国内外での設備投資の抑制などにより、国内外の一部空調機器の需要減少などがありました。このような状況の中、同事業は一部空調機器の減少などにより、売上高は前年度比95%の1兆383億円となりました。営業利益は、売上高の減少などにより前年度比24億円減少の757億円となりました。
その他 売上高:6,030億円 (前年度比 91%)
営業利益:136億円 (前年度比 124億円減)
売上高は、サービス・エンジニアリング部門の関係会社での減少などにより、前年度比91%の6,030億円となりました。営業利益は、売上高の減少などにより、前年度比124億円減少の136億円となりました。

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/ir/individual/achieve/business_segment/index.html

競合他社

家電業界における2020年から2021年の各企業の売上高はランキングの通りです。2020年から2021年の売上高で、三菱電機は3位という結果になりました。

家電業界売上高&シェアランキング

参考元:https://gyokai-search.com/3-kaden.htm ※パナソニックはアプライアンス事業、ソニーグループはエレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション事業、三菱電機は家庭電器事業、シャープはスマートライフ事業、日立製作所は生活・エコシステム事業の売上高

三菱電機の競合としては以下の企業が挙げられます。

パナソニックは、エアコンや洗濯機などの白物家電で有名です。「ナノイー X」「次亜塩素酸技術」を搭載した個人向け・業務用の空質空調事業が成長領域のひとつといえます。その他にも、照明器具などの住宅設備分野や、リチウムイオン電池などの車載電池事業に強みがあります。 ソニーは、イヤホンやテレビ、ゲームなどに強みがある企業です。プレイステーションが有名ですが、音楽や映画、金融の分野でも事業を展開しています。家電の分野では、主にテレビ事業、オーディオ・ビデオ事業、静止画・動画カメラ事業、スマートフォン事業及びインターネット関連サービス事業を展開しています。 シャープは、アレル物質やウィルスなどを分解・除去するプラズマクラスター技術が有名です。その他にも、液晶技術や有機ES技術など、ディスプレイ分野で独自の技術を持っています。 日立は、都市開発やエネルギー事業をはじめとして、AI、交通、ファイナンス、ヘルスケアなど様々な社会イノベーション事業を展開しています。日立の強みは、高品質・高信頼のプロダクトに加え、製造現場の機器・システムや鉄道、発電所などの社会インフラを動かす制御・運用技術、最先端のIT技術を併せ持ち、デジタル技術を活用したソリューションを提供できることです。家電では、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、ジャー炊飯器の5つを中心に製品を提供しています。

業界の動向

家電業界は、薄型テレビ需要の落ち込みが深刻になっています。youtubeやAmazonプライム等のインターネット動画の普及により、消費者がテレビを見る機会が減っていることが理由のひとつとして考えられるでしょう。

続いて、AV家電の動向を見ていきます。 経済産業省の生産動態統計によると、2020年の薄型テレビの販売額は、前年比-46.2%の661億円、ビデオカメラの販売額は、前年比-25.0%の132億円でした。
近年、薄型テレビの販売が深刻な状況を迎えています。2019年は前年比-39.9%、2020年は-46.2%と2年連続で40%近い大幅な減少を記録しています。 テレビ販売の不振の理由として、2020年東京五輪の開催延期の影響が大きいと見られますが、原因はこれだけではないでしょう。消費者のテレビ離れの動きが鮮明に表れています。
業界としては、2020年の東京五輪を皮切りに、8Kテレビの普及を見込んでいましたが、見込みを大きく外しています。新型コロナによる相次ぐイベントの中止や、8K向けコンテンツの不足が目立っています。

引用元:https://gyokai-search.com/3-kaden.htm

一方で白物家電の動向は好調です。冷蔵庫・掃除機・洗濯機が増加を記録しており、共働き世帯の家事負担を軽減してくれる家電が人気です。ただし、今後は人口の減少とともに市場規模が小さくなることも考えられます。

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強み・特徴「広範にわたる技術資産と複数の事業軍」

三菱電機グループの大きな強みは、「制御やパワーエレクトロ ニクスなどの広範にわたる技術資産」「事業特性の異なる複数の 事業群による事業活動の展開」、および、これらを支える「生産・ 品質管理・販売・サービス等の全ての現場に定着した改善文化」 です。

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/gaiyo/keiei/pdf/2019_keiei.pdf

三菱電機は、幅広い分野において独自の技術を持っていることが強みです。特許保有件数・出願件数は国内外で高い水準を維持しています。こうした技術資産を起点にして、社外連携の強化に繋げる取り組みも行っています(オープンテクノロジーバンク)。 また、総合電機メーカーである三菱電機は、広範な事業領域を展開していることも強みです。事業分野は、「ビル、産業・FA、公共、エネルギー、交通、自動車機器、宇宙、通信、半導体・電子デバイス、空調・冷熱、ホームエレクトロニクス、ITソリューション」の12区分となっています。事業を収益性と成長性で分類し、強弱をつけて経営資源を投入することで最適な事業推進体制を構築しています。

三菱電機の社風

ここからは、三菱電機の社風を見ていきましょう。

社風「社員のキャリアをサポートしてくれる」

三菱電機は、従業員がいきいきと働ける多様なキャリアを実現するための取り組みが強化されています。自身や家族のライフイベントに合わせて多様なキャリアを実現するために、キャリアサポートプログラムという施策が導入されています。社員が長く働けるように、キャリアプランの実現性を高めるためのサポートや、家庭と仕事の両立支援を積極的に行っているようです。

三菱電機では、過去に社員の命や心身の健康にかかわる労務問題が発生しています。このことから、風通し良くコミュニケーションできる職場づくりなど、安心して働ける環境の実現のための取り組みを強化しています。

三菱電機グループでは、すべての従業員が心身の健康の維持し、いきいきと働くことができる職場環境の実現に向けて様々な取組をしています。

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/csr/social/labour/environment/index.html

また、先輩社員のインタビューによると年次に関係なく現場に裁量を与えてくれる社風であるとのことです。上司も社員の背中を押してくれるため、やりがいをもって仕事にとりんでいきたい方には向いている企業といえるでしょう、

三菱電機の年次に関係なく現場に裁量を与えてくれる社風、そして上司からの「それでやってこい! 最後は私が責任を取るから」という心強い言葉を励みにしつつ、時には伸び伸びと、また時には強い責任感を持ちながら仕事に打ち込んでいます。

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/saiyo/graduates/work/people/53/index.html

三菱電機の新卒採用

ここからは、2022年卒の新卒採用の応募条件や待遇について見ていきます。

募集要項

2021年卒募集要項は下記の通りです。事務系と技術系の大きく2職種ですが、技術職の場合コースが5つに分かれていますのでそれぞれの役割をしっかり理解してから応募しましょう。

募集職種 【事務系総合職】
営業(製作所)、営業(本社・支社)、営業(海外)、資材、経理/財務、人事/総務、法務/知的財産障害
【技術系総合職】
研究・開発(基礎研究)、研究・開発(応用研究)、電気設計、機械設計、ソフトウェア設計、システム設計、生産技術、品質管理、技術営業・工事技術など
業務内容 具体的な仕事内容や役割は入社後に決定いたします。
応募資格 1.総合職として国内外を問わず勤務可能な方
2.2023年4月に入社可能な、国内・海外大学(院)を卒業または卒業見込みの方
3.卒業済みの場合は、最終学歴卒業後、就労経験がない方
※1 大学院、高等専門学校専攻科を含む、ポストドクターも可
※2 最終学歴卒業後に就労経験を有する方でも、2019年3月以降に最終学歴を卒業された方については、新卒として応募可
但し、新卒採用と経験者採用を同時期に併願することは不可
給与 学部卒:217,000円(2021年度実績)
修士了:241,000円(2021年度実績)
諸手当 時間外手当、扶養手当、外勤手当、通勤費補助など
勤務地 国内外の事業所(本社支社・製作所・研究所等)
勤務時間 7時間45分
※始業・終業の時刻は事業所によって異なる
※フレックスタイム制度の適用あり(但し、適用については事業所・部署によって異なる)
保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
求める人物像 強い意志を持ち、自ら行動する人
周囲と協働し、より大きな力を生み出す人
やりとげる責任感を持つ人

[参考元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/saiyo/graduates/recruit/info/index.html[(https://www.mitsubishielectric.co.jp/saiyo/graduates/recruit/info/index.html)

様々な社会課題に立ち向かうため、自ら周囲に働きかけ、大きな力を生み出し、最後までやり抜く人を求めます。
・強い意志を持ち、自ら行動する人 どんなに複雑な社会課題でも、解決の起点となるのは、何よりもまず一人ひとりの強い意志と行動力です。
・周囲と協働し、より大きな力を生み出す人 多様な個性を持った一人ひとりの力をかけ合わせることで、大きな力が生まれ、難しい困難にも立ち向かえるのです。
・やりとげる責任感を持つ人 逆境にぶつかっても粘り強く挑戦をつづける姿勢、やりとげる責任感が様々な社会課題の解決につながるのです。

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/saiyo/graduates/recruit/personality/index.html

三菱電機は、「強い意志を持ち、自ら行動する人」「周囲と協働し、より大きな力を生み出す人」「やりとげる責任感を持つ人」を求めています。家電から宇宙まで幅広い事業を展開している三菱電機は、高度な技術と安定した品質で価値のあるものづくりを行なっています。そのためには、社員一人ひとりが組織と共に成長し続け、より良いものを目指して変革に挑戦していく必要があると人事部採用グループマネージャー(長坂英史)は語っています。

福利厚生

三菱電機には、入社から定年退職を迎えるまで、一人ひとりの生活を支援するための制度が充実しています。結婚、出産・育児、親の介護などの生活の変化にも対応しやすいでしょう。また、契約リゾート施設や体育館など、余暇を充実させるための福利厚生も揃っている点が魅力です。

休日休暇 週休2日制、国民の祝日、労働祭、年末年始、会社創立記念日
※事業所によって個別の就業カレンダーを設ける
年次有給休暇、慶弔休暇、結婚休暇、転任休暇、チャージ休暇、セルフサポート休暇、マイカレンダー休暇、時間単位休暇など
保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
福利厚生 寮・社宅、保養所、契約リゾート施設、テニスコート・体育館・プールなどのスポーツ施設、財形貯蓄、住宅融資、社員持株会、セレクトプランポイント制度、社員互助会など
ワーク・ライフ・バランス
への取り組み
時間単位休暇、フレックス勤務制度、在宅勤務制度、セルフサポート休暇、チャージ休暇、キャリアサポート制度(①キャリア支援休職制度、キャリアサポート制度)
傷病休職、出産支援休職、育児休職、育児短時間勤務、託児施設「ダイヤモンドキッズ」、介護休職、介護短時間勤務、介護欠勤、介護休職見舞金、セカンドライフ支援休職、再雇用制度など

その他の社内制度

各種人材育成のための支援制度も充実しています。社員一人ひとりが能力開発に取り組み、適材適所で相応しい仕事につくための制度と、その成果を適正に評価する仕組みが整っています。三菱電機は、入社後3年間を基礎的教育期間と位置づけ、「職種別研修(営業・総務・経理・資材)/ビジネススキル講座/国際化研修(海外OJT研修制度・海外語学留学等)/技術講座(電気電子技術・機械技術・ソフトウェア技術等)」に取り組みます。職場の先輩と教育主任がマンツーマンで仕事を教え相談にのってくれるため、安心して働き始めることができるでしょう。

能力開発(人材育成) ■基礎的育成期間(教育主任制度)
当社では入社後3年間を「基礎的育成期間」と位置づけています。育成期間といっても、仕事をしながらの育成(OJT)がメインとなりますが、職場の先輩が教育主任としてマンツーマンで仕事を教えたり、相談にのったりしますので、新入社員に合わせたきめ細やかな指導ができます。
■新入社員研修
入社式後に実施する入社研修に始まり、事業本部別研修・事業所別研修などを通じて、事業動向、業務内容、会社で必要な共通基礎知識や規則などを学んでいきます。
その後1年間は「研修生」と呼ばれ、OJTを中心に様々な知識・スキルを身につけていき、1年目の最後には自分の業務に関するテーマで「修了レポート」を作成することになります。
■事務技術別研修
事務系社員には、その職種に応じた専門知識を身につけてもらうための職種別研修があります。技術系社員には、技術分野に応じた専門知識を身につけてもらうための技術講座があります。
初級・中級・上級など成長に合わせて新たな知識を得る機会を用意しています。
■事務技術共通研修
プレゼンテーションやロジカルシンキングなどのビジネススキルを学ぶ講座に加え、海外OJT研修(※)や異文化コミュニケーション研修などの国際化研修も用意しています。
※海外拠点にて1年間、実務や語学の研修を行う制度。
■課長研修・部長級研修
管理職になると、実務上で必要であった知識に加え、リーダーシップやマネージメントのスキルも必要になります。課長や部長級の社員に対して、管理職として必要な知識・スキルを付与する研修です。
■セルフディベロップメント支援制度
社員自らの、より積極的な能力開発を会社が支援する仕組みとして、社内外教育プログラム受講時の金銭的・時間的支援や、社外資格取得に対する奨励金の支給を行う制度です。
配属(適材適所) ■自己申告制度
年に1回、今後のキャリアプラン・異動希望などについて、システム上にデータを入力し上司に申告する制度です。
また、本人が希望すれば、全社の部長級管理職に申告した異動希望の内容が公開され、異動希望と各部門でのニーズがマッチすれば異動することになります。
■社内求人制度
「自己実現の支援」や「人材の有効活用と事業強化のための適正配置推進」を目的として、社内・グループ内の求人情報を掲載し、希望者はその求人に応募することができる制度です。
評価(処遇) ■役割・成果レビュー制度
組織目標に基づく個々人の役割・目標を年度初に上司と確認し、その目標に対する成果に基づき評価がなされ、年度末に面談を通じて評価結果と育成的視点でのアドバイスのフィードバックを受ける制度です。
■苦情処理システム
社員の納得性および公正・適正なる人事評価運営を維持するため、個人の評価に関して異議申立をし、解決を図ることを可能とするシステムを導入しています。

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/saiyo/graduates/environment/development/index.html

研修 内容
階層別研修 新入社員研修、管理者研修、ビジネススクール派遣など
職能別研修 スタッフ(人事・経理・資材・法務など)部門研修、営業部門研修など
国際化研修 海外留学制度、海外要員育成留学制度(海外OJT)、語学強化講座、社内英語検定制度など
技術研修 MELCOゼミナール、技術部会など
その他 資格取得支援、自己能力開発支援制度、各種コーポレート教育、トータルライフプログラムなど

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/saiyo/graduates/environment/development/index.html

三菱電機では、男性も女性も性別や年齢にかかわらず能力を発揮できる、職場環境作りに力を入れています。女性の活躍推進やキャリア形成支援、仕事と育児の両立のための各種支援制度があります。

制度 内容
キャリア形成支援
キャリアサポートプログラム
■自己申告(CARROTS)
■Career Challenge制度
■社内求人情報「Job-Net」
■キャリアサポート制度
・キャリア支援休職
・転居を伴う異動を一定期間対象外とする措置
昨今の個々人の家庭環境や就労価値観の多様化などを踏まえ、各種休暇制度や短時間勤務制度、再雇用制度などの両立支援制度だけでなく、自己のキャリアやライフプランを自律的に考え、実現するための支援策として、「キャリアサポートプログラム」を導入しています。
キャリアフォーラムの開催 一人ひとりが自身のキャリア継続に向けて自律的に考え、行動するための気づきの場として、「キャリア」をテーマとした女性社員向けのフォーラムや事業所単位の交流会などを企画・開催しています。
全社で開催している女性社員向けのフォーラムでは、社長講話や先輩社員によるパネルディスカッション、外部講師によるキャリア講座、グループワークなどと盛りだくさんの内容で開催しており、毎年女性社員のパワーで会場は熱気に包まれます。
仕事と育児の両立のための
各種支援制度
■託児施設「ダイヤモンドキッズ」
■妊娠短時間勤務
■出産のための休業
■配偶者出産休暇
■扶養手当
■育児休職
■育児短時間勤務
■在宅勤務制度
■セルフサポート休暇
■子の看護のための休業
■選択型福祉制度 セレクトプラン
■再雇用制度
三菱電機は社員一人ひとりが安心して生活と仕事を両立でき、活き活きと活躍できる職場環境づくりに取り組んでおります。
サポートする制度として、法定水準を上回る育児休職制度・育児短時間勤務制度に加え、在宅勤務制度や再雇用制度などを導入しており、各種制度・施策をより社員に浸透させていくために積極的な情報発信を行っております。

引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/saiyo/graduates/environment/cpplan/index.html

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企業研究のポイント

下記の先輩は、OB訪問で社員から「12の事業のどれかにある程度絞った方が面接で評価されやすい」と聞き、ひとつの事業について語れるように準備をしています。 三菱電機は、12の事業を持っています。その中でどの事業に関わっていきたいのかを明確にして、「なぜ他社ではなく三菱電機なのか」という点を具体的に伝えることが大切です。企業のHPにあるオンライン工場見学などで事業内容を確認したり、インターンやOB訪問で社員から話を聞いたりしておくと、企業理解に役立ちそうです。

実際に選考通過した先輩の声

総合電機メーカーであり、12の事業を持っているため、文系では何をやっているのか分かりづらい会社である。そのため、HPや会社説明会を中心にどの事業に関わりたいから三菱電機なのか明確にすることを意識した。特に、HPにはオンライン工場見学というページもあり、そこでどのような製品を扱っており、どのように社会貢献しているのか理解するようにした。また、OB訪問や選考を受けたことのある方からお話を聞くことで、12の事業のどれかにある程度絞った方が面接でも評価されやすいと聞き、三菱電機の得意分野であるFA(ファクトリーオートメーション)事業について面接で語れるようにした。なぜ、FAなのかを自己体験や今までの就職活動と結びつけて考えた。

実際に選考通過した先輩の声

企業研究では、会社のHPは勿論念入りに調べましたが、就活会議やonecareerの過去の内定者の方が書いた選考体験記やESも大変参考になりました。また、「電機メーカー 比較」などで検索すれば、大手の電機メーカーの情報をまとめたサイトなども見つかりますので参考になると思います。 総合電機メーカーは複数あるため、その中でも三菱電機を選んだ理由を説明できるようにしていてください。一言で総合電機メーカーと言っても、電化製品メインや音楽機器メインなど様々です。電気機器や重電だけでなくインフラ・宇宙部門まであるのは他企業との差だと思います。 また、この会社は配リク制度という事業部や勤務地を先に決める制度もあります。配リク制度を利用する場合、大学のOBなどがリクルーターについてくださり、配リク面談のための指導をしてもらいながら準備ができます。準備は大変ですし期間も伸びますが、その会社で働いている方に丁寧に指導してもらえるので、特に推薦を考えている場合は利用した方がいいです。 面接では、研究に対する姿勢やチームでの活動が重視された印象があります。周りの人からの印象やリーダーの経験について深堀されました。研究の話でも、研究室の中での立ち位置や、他のメンバーの研究との関連性など質問されました。

実際に選考通過した先輩の声

私は宇宙関連の志望であったため,同業他社である日本電機(NEC)との違いを明確に意識し,そのうえで三菱電機の志望動機を構築しました. また,基礎研究ではなくなぜ三菱電機で製品を開発したいのかということも質問されたので,その動機も明確にしておくと良いです. 情報源は,各社のホームページや三菱電機の説明会です. 研究内容と実際の業務の親和性を重視されるように感じたため,自身の研究の立ち位置や有用性について整理し,スラスラと話せるようにしておくと良いと思います. また,宇宙開発のような大きなプロジェクトでは,人と協力することが不可欠なので,人物面も重視されていると感じました.人と協力して何かを成し遂げたようなエピソードがあると良いです.

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この記事を書いた人: 就活会議編集部

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