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CREATED ON 2021.06.30 | UPDATED ON 2023.09.27

【就活ガイド】日本新薬の企業研究〜企業分析で選考突破〜

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この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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就活をする上で絶対に欠かせないのが企業研究です。この記事では日本新薬の基本情報や、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。日本新薬の選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。

【企業研究】日本新薬はどんな会社?

まずは日本新薬について理解しましょう。 ここでは日本新薬の選考に通過した先輩たちが行った企業研究と、その社風などをお伝えします。

日本新薬の会社概要と社風

まずは日本新薬の企業概要と社風をみていきます。

日本新薬の基本情報

会社名 日本新薬株式会社
(Nippon Shinyaku Co., Ltd.)
業界 製薬
本社所在地 〒601-8550
京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14
TEL075-321-1111
拠点数 22拠点
設立 1919年10月1日
売上高 116,637百万円(2019年度)
従業員数 2,026名(2020年3月末現在))
資本金 5,174百万円
(東証1部上場)
平均年齢 41.0歳(2020年3月末)
初任給 初任給
博士了/月給278,000円
修士了/月給245,500円*獣医・薬学部6年制含む
大学卒/月給225,000円
(2020年4月初任給実績)
試用期間あり。(期間:入社後3カ月間、条件:採用時と変更なし)
福利厚生・社内制度 各種社会保険、企業年金基金、共済会、財形貯蓄、持株会、育児休業制度、介護休業制度、確定拠出年金、独身寮、社宅、カフェテリアプラン
採用実績 2019年 67名
2018年 66名
2017年 63名
企業理念 人々の健康と豊かな生活創りに貢献する
代表者 代表取締役社長
前川 重信(まえかわ しげのぶ)
事業内容 医薬品・機能食品の製造及び販売

日本新薬の事業内容

日本新薬には大きく3つの事業があります。医薬品事業、機能品事業、そしてグローバル展開の3つです。

事業名 カテゴリ 事業内容
医薬品事業 研究開発 医薬品の研究開発は、研開企画統括部、創薬研究所、臨床開発統括部、ライセンス統括部の4つの部門が担っています。
研究開発の中長期的に注力する領域は、泌尿器科、血液内科、難病・希少疾患(PAH/肺動脈性肺高血圧症、筋ジストロフィー)、婦人科を中心に、
4領域とし、創薬研究による自社創薬、導入、プロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLCM)を進め、患者さんにとって福音となる製品を一日も早く提供することを目指します。
MR活動 日本新薬では、MRは、いわゆるモノを売る営業パーソンであるとは決して考えていません。医療現場の人々と会社をつなぎ、医薬品をより優れたものに育てる医薬情報担当者、
それがMRだからです。自社の医薬品の品質、有効性、安全性などの情報をドクターや薬剤師の先生方に提供し、医療現場からは薬効、副作用などの最新情報を入手して社内の関連部門にフィードバックします。
しかし、信頼できる医薬品情報は信頼できるMRにしか担うことはできません。私たち日本新薬は、医療担当者から信頼していただけるMRの育成に何よりも力を入れています。
生産 小田原総合製剤工場では、研究所と一体となり、新薬メーカーとして培ってきた製剤技術や国内最大級の微粒子コーティング機などを生かし、
治験薬の処方設計から商業生産までの受託事業を積極的に展開してきました。2017年7月の高生理活性固形製剤棟竣工を機に、高生理活性製剤についても、開発初期から商業生産までの受託に対応し、より独自性のある総合受託ビジネスを目指しています
機能食品事業 健康食品素材 会社創設の基となった「ミブヨモギ」、機能食品カンパニー誕生の礎となった「香辛料」をはじめ、私たちは植物とともに歩んでまいりました。
今後もヘルスケアの分野において、日本人にとって馴染みの深い食材や、海外で利用されているハーブなどの自然の恵みに、「なぜ健康に役立つのか」をエビデンス(科学的根拠)というメスを入れ、人々の健康増進への寄与が期待される製品を提供してまいります。
プロテイン製剤 近年、高齢化がますます進み、介護を必要とする人々も増大しつつあります。このような状況を反映し医療用栄養食品のニーズは今後いっそう高まるものと予測されます。
私たちは、医薬品だけでなく、ニュートリションに焦点を当てた医療用栄養食品向け粉末たん白素材を提供することで、人々の健康寄与、社会貢献に取り組んでまいります。
食品品質安全剤 食品は毎日の生活には欠かせないものだからこそ、何より安全性が求められています。私たちは、医薬品分野で培ってきた高度な技術をもとに、
微生物制御に取り組み、食品の安全性を追求しようと開発研究を重ねています。
香辛料・調味料 私たちの製品開発は、出発点である香辛料から発展し、調味料、そして野菜・果実エキス類にまで広がっています。北海道千歳市にある自社工場では、
食材の宝庫 北海道という地の利と、私たち独自の低温濃縮技術を活かして、オニオンやハスカップ、メロンなど農林水産資源のエキス化といった多彩でユニークな製品の製造・開発を行っています。
また独自のノウハウを活かした受託製造も行っています。さらに近年では、化粧品業界向けに植物エキスなどの製品開発も進めており、新たな応用分野を広げています。
その他 衛生的で品質の高い食品を製造するためには、トータルサニテーションが必要です。サニテーションの基本は、洗剤で汚れを十分除去した後に安全で効果的な環境衛生用製剤を使用することです。 衛生的な環境づくりにお役立て下さい。
グローバル展開 NS Pharma, lnc. NS Pharmaは、米国の医薬品企業やベンチャー企業、研究機関から研究開発情報等を収集するとともに、日本新薬が創薬した医薬品候補品の早期開発をめざすことを目的に、子会社として1999年7月1日に設立されました。
現在、ニュージャージー州パラマス市に拠点を構え、日本新薬が創薬した新薬の北米における臨床開発を推進するとともに、欧米におけるライセンス活動の拠点としてグローバルな連携業務を担っています。
北京事務所 日本を含む先進諸国の医薬品市場が伸び悩むなか、中国をはじめとする新興国の医薬品市場には、今後も大きな成長が期待されています。
北京事務所では、現地提携会社との連携を強化するとともに、中国での医薬品関連情報の収集や新規投入品目の調査・検討を通じて、日本新薬製品を介した現地医療への更なる貢献を実現させていきたいと考えています。

メインの事業は医薬品事業であり、多種多様な病気に対する医薬品の開発・生産を行っています。中長期的に注力する領域として、泌尿器科、血液内科、難病・希少疾患(PAH/肺動脈性肺高血圧症、筋ジストロフィー)、婦人科をあげており、4領域での創薬研究による自社創薬、導入、プロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLCM)を進めていくとしています。

日本新薬の社風

日本新薬は「若手の意見に耳を傾け、互いに助け合う」社風があります。採用サイトに載っていた若手社員138人のアンケートでは、自分の意見を「言いやすい」「どちらかと言えば『言いやすい』」という声が全体の93.5%を占めました。社歴や役職に関係なく発言や考えを取り入れる社風があるようです。

発言することに社歴は一切関係ありません。むしろ若手の意見は大歓迎!という雰囲気があります。

引用元:https://www.nippon-shinyaku.co.jp/recruit/questionnaire/

頓珍漢な発言をしても責められることはない。失敗してでも意見を出す人間の方がみんな応援してくれる。

引用元:https://www.nippon-shinyaku.co.jp/recruit/questionnaire/ また、アンケートでは「誰かが困っている時や悩んでいる時は、お互いにサポートできる関係性が築けている。」という回答もありました。仕事でもプライベートでも、困った時は助け合うというアットホームな社風です。

当研究所は先輩方がいつも意見を聞き、丁寧に説明してくれ納得いくまで相談に乗ってくれる風通しの良い環境です。

引用元:https://www.nippon-shinyaku.co.jp/recruit/work_people/muchima/

福利厚生・社内制度

日本新薬は福利厚生で各種保険だけでなく社宅や寮、育児・介護休暇が取得できるなど充実していますが、「一人ひとりが成長する」という経営方針のもと、教育制度にも力を入れています。

・福利厚生 各種社会保険、企業年金基金、共済会、財形貯蓄、持株会、育児休業制度、介護休業制度、確定拠出年金、独身寮、社宅、カフェテリアプラン、資格取得支援制度あり、時短勤務制度あり

・教育制度

コース名 項目 内容
Basic 新入社員研修 入社後は約2週間の新入社員研修を実施します。
ビジネスマナー・スキルなどを学び、社会人としての基礎を身につけます。
その後は、職種・部門に応じて研修を受講いただきます。
ブラザー・シスター制度 新入社員の育成と定着を目的とした教育制度です。
新入社員に対し、若手社員が1対1で教育・指導を行い、新入社員の日常業務での悩み、疑問などを気軽に相談できる環境を作っています。
Skill Up 通信教育講座 社員のキャリアや成長をサポートすることを目的としています。
さまざまな研修ニーズに応えられるよう約100講座を用意し、各人で選択できるようになっています。
語学学習支援 国内外で活躍できる社員を育成することを目的としています。
自己啓発の一環として、英会話スクールやオンライン英会話、スピーキングテストの費用補助を行っています。
Challenge 次世代リーダーチャレンジプログラム 30代前後の若手社員の中から、将来のリーダーを目指す社員の成長を積極的に支援することを目的としたプログラムです。
次世代リーダー育成プログラム 40歳前後の中堅社員の中から、将来の経営層を目指す社員の成長を積極的に支援することを目的としたプログラムです。
ビジネス英語実践プログラム 英会話力を強化し、業務を遂行するうえではもちろん、業務外でも英会話でのコミュニケーションが可能な、グローバルに活躍できる人材の育成を目的とした研修です。
海外留学支援制度 海外の大学及び研究機関等に留学できる機会を提供し、専門分野の知識習得や、人脈形成を支援することで、グローバル人材の育成をはかることを目的とした制度です。

参考元:https://www.nippon-shinyaku.co.jp/recruit/education/

上記は、社員それぞれの個性を尊重し、成長機会を提供できるようにと考えられた「教育・研修体系 キャリア サポート アカデミー〜CASA〜」です。社員の強み・弱みに合わせた成長を促進するため豊富なカリキュラムを用意しています。

募集職種・募集要項

2021年卒募集要項は下記の通りです。募集職種が多いため間違えないよう注意しましょう。また、各職種の併願は不可となっています。

募集職種 ・医薬品研究職(インフォマティクス含む)
・臨床開発職・信頼性保証職(臨床開発職、PV職、薬事申請職)
・MA職・学術職
・MR職
・食品研究職
・コーポレートスタッフ職(グローバル、薬系、法務、アカウンティング、情報IT、他)
業務内容 国内外のネットワークを通じて、ライフスタイル、情報・不動産、フォレストプロダクツ、食料、アグリ事業、化学品、エネルギー、金属、電力、インフラプロジェクト、航空・船舶、金融・リース事業、建機・産機・モビリティ、次世代事業開発、その他の広範な分野において、輸出入(外国間取引を含む)及び国内取引の他、各種サービス業務、内外事業投資や資源開発等の事業に従事する。
応募資格 ・医薬品研究職(インフォマティクス含む):理系修士以上※1
・臨床開発職・信頼性保証職(臨床開発職、PV職、薬事申請職):理系修士以上※1
・MA職・学術職:理系修士以上※1
・MR職※3:学士以上※2
・食品研究職:理系修士以上※1
・コーポレートスタッフ職(グローバル、薬系、法務、アカウンティング、情報IT、他) :学士以上※2

※1 獣・医・薬学部(6年制課程)を含む。
※2 学部・学科は不問。
※3 入社までに普通自動車免許が必要。
給与 2020年度実績
●博士:278,000円
●修士(獣医、薬学部6年制含む):245,500円
●大学:225,000円
賞与・昇給 昇給:年1回(4月)/賞与:年2回(7月、12月)
勤務地 医薬品研究職/本社(創薬研究所)、つくば(東部創薬研究所)
臨床開発職・信頼性保証職/本社、東京支社
MA職・学術職/本社、または全国主要支店
MR職/全国各事業所所在地
コーポレートスタッフ職/本社、または東京支社
食品研究職/本社
勤務時間 本社・支店・事業所・研究所:フレックスタイム制 ※
工場:8:30〜17:00

※コアタイムなし
標準となる1日の労働時間:7時間40分
保険 各種社会保険

日本新薬の強み・競合他社・業界分析

日本新薬が分類される製薬業界では、少子高齢化によって医療費と薬局調剤医療費が増加していることを受け、国が薬価の引き下げに動いています。そのため、薬価改定による価格引き下げにより、製薬業界市場は全体として縮小傾向にあるようです。

国内の製薬業界市場は、薬価改定による価格引き下げで縮小傾向にあります。新薬企業は収益の柱である主力薬の特許が切れ始めたことで利益が低下、さらに膨大なコストと時間をかけた新薬も薬価低下により収益を上げるのが難しい状況です。後発薬企業も開発コストは低いものの新薬の半分以下の価格になるため、薬価抑制策は企業の利益に大きな影響を与えています。

引用元:https://gyokai-search.com/3-iyaku.htm また、新型コロナウイルスの感染拡大によって、海外だけではなく国内の製薬会社もワクチンや治療薬の開発に取り組んでいることがトピックスとして挙げられます。 2019年から2020年の日本新薬を含めた大手との売上比較は下記のグラフの通りです。

競合他社の当期売上高

日本新薬は総合で19位という結果になりました。大手と比較するとその差が大きく感じられてしまいますが、日本新薬の業績は好調で、9年連続で最高益を達成しています。日本国内の上場企業の中で見ても、9年以上にわたり最高益を更新している企業はわずか10数社であり、日本新薬の成長が順調に推移してきていることがわかります。また、新型コロナウイルスへの核酸医薬の開発も進めていることも日本新薬で注目すべきポイントです。

売上高

参考元:https://www.nippon-shinyaku.co.jp/recruit/originality/3minutes/

京都市に本社を置く中堅製薬企業、日本新薬の業績が好調だ。2020年3月期の連結売上高は、前年同期より1.7%増の1166億3700万円で、営業利益は5.0%増の216億6800万円となった。

引用元:https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00110/051900024/ 日本新薬は「独自性」を大切にしている会社です。その特徴は、「難病・希少疾患」「核酸医療」「選択と注力」「女性の活躍」という4つのキーワードで説明されると採用サイトに明記されています。 「難病・希少疾患」は日本新薬がまだ治療法の見つかっていない難治性疾患・希少疾患に向けた創薬に積極的に取り組んでいることを指します。具体的には、アンメットメディカルニーズ(いまだに治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ)に分類される泌尿器科、血液内科、難病・希少疾患(PAH/肺動脈性肺高血圧症、筋ジストロフィー)、婦人科の4つの領域が挙げられ、中長期的に注力していく方針です。米セルジーンから導入して2011年に発売した、骨髄異形成症候群治療薬の「ビダーザ」や肺動脈性肺高血圧症治療薬の「ウプトラビ」が代表的です。

参考元:https://answers.ten-navi.com/pharmanews/14209/

「核酸医療」に関して日本新薬は、2020年に国産初の核酸医薬品として「ビルテプソ」の開発・販売に成功しました。ほとんど前例のない研究ですが、日本新薬は長年取り組んできました。競合の少ない分野で成功したことが日本新薬の独自性・強みとなり、国内外からの注目を高めているようです。

日本新薬は20年以上にわたって「核酸医薬」の研究に挑み、2020年、国産初の核酸医薬品となる「ビルテプソ」を販売しました。DNAやRNAといった遺伝子情報を司る物質「核酸」を用いて、これまで治療が困難だった疾患に対する医薬品の創出が期待されています。

引用元:https://www.nippon-shinyaku.co.jp/recruit/originality/3minutes/ また、「選択と注力」は領域特化型のスペシャリティファーマとして医薬品と健康食品の両方の事業で注力する領域を定めていることを指します。専門性を磨いていくことで持続的な成長を生み出せるという意味が込められています。 日本新薬では『マルエヌサプリ』というプロジェクトをはじめ、女性社員がより働きやすく、より活躍できる環境づくりにも取り組んでいます。事業や製品の独自性だけでなく、「女性の活躍」という社内環境の点でも独自性があると言えるでしょう。

IR読み解き!深堀り研究〜事業規模・資本構成・ビジネスモデル〜

ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。

経営方針・ビジョン

日本新薬は「人々の健康と豊かな生活創りに貢献する」という経営理念と「健康未来、創ります。」というスローガンのもと、患者さんや顧客のニーズに応える製品を提供するために、下記の基本経営方針を掲げています。

・高品質で特長のある製品を提供する(顧客) 病気でお困りの患者さんを最優先に考え、他剤に比較して有効性、安全性、患者さんのQOL面で何かひとつでも優れている医薬品および顧客ニーズを満たす質の高い機能食品を創出・提供します。 ・社会からの信頼を得る(社会) 法令や社内規則を遵守することはもちろん、社会的責任を絶えず意識し、高い倫理観をもって行動します。 ・一人ひとりが成長する(社員) 目標の達成に向け、前向きにチャレンジし、業務の推進を通じて成長します。

引用元:https://www.nippon-shinyaku.co.jp/company_profile/principles.html 上記に行動指針である「チャレンジ(Challenge)」「スピード(Speed)」「インベスティゲーション(Investigation)」、「スマイル(Smile)」の意識を追加することで、「ヘルスケア分野で存在意義のある会社」になることを目指すとしています。

売上・財務状況

売上(収益)と利益

日本新薬の2021年3月期の収益をみていきましょう。日本新薬は、連結・単体ともに増益増収となりました。製薬業界は他の業界と同じように新型コロナウイルス感染症拡大の影響や、薬価の改定などで厳しい環境下にありましたが、日本新薬は「ウプトラビ」の海外売上に伴うロイヤリティ収入やマイルストン収入によって増収という結果を残しています。 ※ロイヤリティ収入:権利者の指定した範囲内に限りロイヤリティの支払いを免れる仕組みを「ロイヤリティフリー」という。 また、フランチャイズ形式の店舗運営において、本部が店名や運営ノウハウを利用する見返りとして加盟店から徴収する対価を「ロイヤリティ収入」と呼ぶことがある。

セグメントごとの増減要因は下記の通りです。「ウプトラビ」以外にも「ガザイバ」、「デファイテリオ」、「ビルテプソ」など主要製品で増収となりました。機能食品事業でも、売上増加によって増収に貢献しています。

<医薬品事業> 医薬品事業では、「ウプトラビ」の海外売上に伴うロイヤリティ収入、肝類洞閉塞症候群治療剤「デファイテリオ」、CD20陽性の濾胞性リンパ腫治療剤「ガザイバ」、「ウプトラビ」等の新製品群の売上および共同販促収入等が伸長しました。加えて「ウプトラビ」のマイルストン収入、昨年5月(国内)、8月(米国)に発売したデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「ビルテプソ」が寄与し、売上高は1,064億7千8百万円と対前期比4.8%の増収となりました。 <機能食品事業> 機能食品事業では、プロテイン製剤、品質安定保存剤等の売上が増加し、売上高は154億6百万円と対前期比 2.8%の増収となりました。

引用元:https://www.nippon-shinyaku.co.jp/file/download.php?file_id=3567

対処すべき課題

日本新薬の有価証券報告書では、対処すべき課題として「持続的な成長基盤を強固なものにする」ことと「『ヘルスケア分野で存在意義のある会社』として、世界における存在意義を高めること」を挙げています。 その詳細として、2019年度から2023年度への第六次5ヵ年中期経営計画では、①研究開発を通じた新しい価値の創造、②グローバル事業の推進、③ESG(Environment,Social,Governance)経営への取り組み強化による企業価値の向上、④一人ひとりが活躍できる風土の醸成、⑤AIの積極的活用とIT化の促進、そして⑥さらなる経営基盤の強化を挙げています。

研究開発を通じた新しい価値の創造 高品質で特長のある製品を患者さんに提供し続けるために、これまでに培ってきた研究開発力をさらに向上させるとともに、核酸医薬や遺伝子治療剤などの新規創薬モダリティに対して積極的に取り組みます。
医薬品事業では、注力する4領域(泌尿器科、血液内科、難病・希少疾患、婦人科)を中心として、社内外の経営資源を活用し、新規創薬モダリティを視野に入れた自社創薬・導入・PLCMによる開発パイプラインの充実を図り、継続的に新製品を提供します。
機能食品事業では、製薬企業ならではの高品質で独創性に富む機能食品素材を提供するために、社内外の経営資源を活用し、市場ニーズに応える高付加価値製品を継続的に提供します。
グローバル事業の推進 特長のある製品を世界中に届けるために、研究開発から製造、流通、販売のすべてにおいてグローバル事業の展開に適応した組織体制を構築し、第五次5カ年中期経営計画までに築いた事業のグローバル展開をさらに加速させます。
ESG経営への取り組み強化による企業価値の向上 未だ治療法がない疾患に対する治療剤を創造し、患者さんへ届けることや、必要とされる付加価値の高いサプリメントなどを顧客へ届けるという事業活動を通じ、ESG(環境・社会・ガバナンス)経営への取り組みを強化することで企業価値の向上と社会との共存に取り組みます。
一人ひとりが活躍できる組織風土の醸成 「特長のある製品は個性あふれる人材から」との考えから、性別、国籍、文化などの区別なく、従業員の多様性を尊重し、 一人ひとりが前向きにチャレンジし成長する機会を提供することで、一人ひとりが存在意義を高め活躍できる組織風土を醸成します。
AIの積極的活用とIT化の促進 持続的な価値創造のために、AI、RPAなどの積極的な活用とIT化の促進により、新製品創出のスピード化や業務効率化を推進し、生産性を高めます。
さらなる経営基盤の強化 事業環境の不確実性が高く変化が予想しにくい状況下で、持続的な成長を成し遂げるために、ビジネスの高収益化、コストマネジメント、経営資源の有効的な活用などを推進するとともに、制度・仕組みなどのマネジメントシステムを再構築します。

先輩たちが行った企業研究とそのポイント

日本新薬の企業研究では、「企業研究でIR情報まで見て強みや動向を把握した」という口コミが多くありました。他社との売上や特徴など、採用サイトだけではわからない情報が手に入るため他の学生に差をつけられます。また、キャリアプランに関する対策も必要です。可能であれば現役の社員から話を聞いて、具体的な職務内容まで理解しておきましょう。

実際に選考通過した回答

日本新薬は難病・希少疾患に強みを持つ新薬メーカーであり、なぜこの会社に入りたいのか、どういう風にこの会社で活躍していきたいのかという点を明確にするためにも企業研究は必須であると考えられる。 学術職とMSL職は採用入り口は同じなため、選考の中でどの職種が良いのか聞かれる機会があり、なぜ片方ではなくこの職種を希望するのか、しっかりと各職種の違いを分かったうえで希望しているのかどうかなどを聞かれるため、企業だけでなく、職種研究もしっかり行った。 企業研究には就活会議などの情報を始め、主に企業のHP内や、IR情報をまとめていくことで行った。 学術職はMRをサポートするだけでなく自身で企画の立案などもこなす職種であることから、それを踏まえたキャリアプランを立てることも重要

実際に選考通過した回答

IRライブラリーの統合報告書や中期経営計画資料を読み込んだりOBへの電話・メールを用いたインタビュー(コロナウイルスの影響もあり、対面では実施不可でした)によって会社の求める人材像やこれからのビジョン、強みについての理解を深めた。面接対策としてはone career等のサイトでESや面接の過去問を探し、想定問答集を作った。特にGDの過去問の「日本新薬をどうしていきたいか」や「活躍できる人材とはどのような人か」といった質問はすぐにパッと答えが浮かぶものではないので調べたことを活かしてどう答えるのが最も評価されそうかを考えて答えを作った。その際には、例年一次面接は集団面接で行われていると分かっていたので、複数の回答を用意し他の人と重複しないように備えた。実際に一次面接では4人の集団面接で、回答が被ってしまったので、用意していってよかったと思う。集団面接では挙手制なので、積極的に挙手して答えようとする姿勢が評価されたと感じている。

実際に選考通過した回答

・中期経営計画を読み、企業がどのような方向性に向かおうとしている間を把握するようにした。特に日本新薬はグローバル展開に注力していく傾向があったので、選考において英語力のアピールが必要であると仮説立てた。また、希少疾患にも注力している会社なので、自身が入社後に関わりたい疾患領域について理由とともに説明できるようにしておいた。 ・入社後のキャリアプランについて実際にOB訪問をすることで鮮明にした。その際得られた研究開発拠点が1箇所に集中しているという情報は日本新薬の強みとして後の面接で訴求した。 ・面接で必ずと言って良いほど「なぜ大手ではなく中堅の弊社なのか」という質問が飛んでくるので、この質問に対する論理的な回答をできるように準備した。

就活会議

この記事を書いた人: 就活会議編集部

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