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CREATED ON 2021.07.21 | UPDATED ON 2023.09.27

【就活ガイド】日産自動車株式会社の企業研究〜企業分析で選考突破〜

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この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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就活をする上で絶対に欠かせないのが企業研究です。この記事では日産自動車株式会社(日産)の基本情報や、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。日産の選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。

【企業研究】日産はどんな会社?

まずは日産について理解しましょう。 ここでは日産の選考に通過した先輩たちが行った企業研究と、その社風などをお伝えします。

日産の会社概要と社風

まずは日産の企業概要と社風をみていきます。

日産の基本情報

会社名 日産自動車株式会社
業界 自動車
本店所在地 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地
本社所在地 神奈川県横浜市西区高島一丁目1番1号
事業所 20ヶ所
設立日 1933(昭和8)年12月26日
売上高 31,575億円
従業員数 22,717名(単独)
資本金 6,058億円
平均年齢 41.4歳
初任給 (2020年度実績初任給)
・修士了 月給 248,000円
・大学卒 月給 223,000円
福利厚生 住宅支援として、独身寮または手当等の補助あり(入居にあたっては当社規程による) 社内預金、財形、持株会、退職年金、住宅ローン、保険団体割引、社員車両購入制度、食堂、 社内診療所、健保保養所、各種レジャー施設、他
過去の採用人数 不明
企業理念 コーポレートパーパス(存在意義)
「人々の生活を豊かに、イノベーションをドライブし続ける。
代表者 代表執行役 社長兼最高経営責任者 内田 誠
事業内容 自動車の製造、販売および関連事業

参考元:https://www.nissan-global.com/JP/COMPANY/PROFILE/

部門別の事業

日産の事業内容についてみていきましょう。

自動車事業 ブランド・プロダクト
NISSAN 商品開発や技術革新に取り組む。世界の様々な国と地域において高い信頼を獲得し、革新的なクルマやサービスを創造している。
INFINITI 革新的な技術と洗練されたデザインを備えた日産自動車のプレミアムブランド。先進的な感性と高精度なレスポンスで、比類なき
優れたドライビング体験を約束する。
DATSUN NISSAN、INFINITIに続く第3の日産自動車ブランド。80年にわたる日本のクルマづくりの技術を蓄積している、日産のDNAを
体現する重要なブランドのひとつ。現在は、インド、インドネシア、ロシア、南アフリカのお客さまに、クルマのある安心で豊かな生活を提供している。

参考元:https://www.nissan-global.com/JP/COMPANY/PROFILE/BUSINESS/

日産グループは日産自動車株式会社と子会社・関連会社及びその他の関係会社で構成されています。自動車及び部品の製造と販売を主な事業内容としています。

事業規模

売上高 31,575億円(2020年3月)
従業員数 22,717名(2020年3月)
資本金 6,058億円(2020年3月)

日産の売上高は31,575億円です。資本金は6,058億円で、従業員数は22,717名です。自動車の販売国数は160ヶ国以上であり、海外販売比率は90%です。社員の国籍数も100ヶ国以上で、大規模なグローバル事業を展開しています。

参考元:https://www.nissanmotor.jobs/japan/NE/special/about.html

日産の社風

日産の採用サイトのCEOメッセージは、日産の代表執行役社長兼CEOにへのインタビューという珍しい形式です。インタビューから、日産は個性とチャレンジ精神を尊重する社風であることがわかります。社員一人ひとりが個性を発揮して、失敗を恐れずにチャレンジすることで、お客さまに新しい価値を提供していくことが日産の役割だと述べられています。

どこを切っても同じような人がいる金太郎飴のような会社ではないんです。互いを尊重する風土があるからこそ、自由にチャレンジすることができます。そして、 それを後押ししてくれる上司や仲間が身近にいる。

日産は、ひとりひとりが個性を発揮し、挑戦することができる会社です。プロセスに沿って仕事をすれば誰もが80点を出せる会社を目指すこともできますが、私は日産をそのようにしたいとは思いません。100点を取ることもあれば、場合によっては30点のこともありうる。ただ、たとえその時点では30点だったとしても、状況次第ではそれが100点になることもあります。失敗を恐れていては大きな成果を上げることはできないのです。 日産はこれからも多様性ある人たちが自分の可能性を最大限発揮できる会社であり続けます。

引用元:https://www.nissanmotor.jobs/japan/NE/special/message.html

福利厚生・社内制度

日産は柔軟な働き方を実現する人事制度として、休職制度やワークライフバランスをサポートする制度があります。また、教育制度も充実しているため、働きやすい環境といえます。

募集職種・募集要項

2021年卒募集要項は下記の通りです。

募集職種 ビジネス職コース(文理共通)/ 技術職コース(理系)
業務内容 不明
応募資格 ・日本国内外の大学または大学院の学士号・修士号・博士号のいずれかを取得済み、あるいは2022年9月までに取得見込みの方
・高等専門学校または大学校を2022年3月末までに卒業見込みの方
・2022年度に入社することが可能な方
※既卒の方…職歴が通算3年未満の方はエントリーいただけます。
通算3年以上の職歴をお持ちの方はキャリア採用にて選考させていただきますので、キャリア採用のホームページよりエントリー下さい。
給与 (2020年度実績初任給)
・修士了 月給 248,000円
・大学卒 月給 223,000円
諸手当 家族手当、通勤手当、時間外勤務手当、他
勤務地 グローバル本社(横浜)、日産テクニカルセンター(厚木)、工場(横浜・追浜・栃木・九州)、他
勤務時間 8:30~17:30
※事業所により勤務時間帯は異なる
※フレックスタイム制度あり
保険 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金

参考元:https://www.nissanmotor.jobs/japan/NE/recruit/requirements.html

日産の強み・競合他社・業界分析

日産の当期純利益は-342,745百万円です。大手自動車メーカーの中でも特に業績は落ちているといえます。カルロス・ゴーン元会長のもと新型車の開発費を抑えた結果、ブランド力が低下したことが理由として考えられます。 自動車業界では、トヨタの業績が圧倒的に高い水準であることが分かります。トヨタは世界自動車販売台数ランキングでも2位という実績の企業です。

自動車業界は100年に1度の変革期とも言われ、各社が自動運転やコネクテッド(クルマをネットに接続し現在位置の把握や最適なルートの提案などを行なう)の技術について取り組んでいます。日産は、高速道路走行時にクルマが運転をサポートし、高速道路のナビ連動ルート走行と同一車線上でのハンズオフ機能を同時採用した世界初のシステム「プロパイロット2.0」を発表しています。

競合他社の当期純利益(単位:百万円)

(2020年)

参考元:https://gyokai-search.com/3-car.htm

IR読み解き!深堀り研究〜事業規模・資本構成・ビジネスモデル〜

ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。

経営方針・ビジョン

この状況から脱却するために、当社がこれまで十分向き合ってこなかった、失敗を認め正しい軌道へと修正する事、回収が十分に見込めない余剰資産の整理を実行する事、そして「選択と集中」を徹底し、コアマーケットやコアセグメントに持続的にリソースを投入する事、これは苦渋の決断ですが、一切の妥協なく断行する事が必要であると考えています。
今回の計画のポイントは、
過度な販売台数の拡大は狙わず、収益を確保した着実な成長を果たすこと 自社の強みに集中し、事業の質、財務基盤の強化をすること そして新しい時代の中で、「日産らしさ」を取り戻すこと
これにまず注力し、2023年度末には、その先の10年を戦う為の十分な体制を再構築し、日産を新たなステージに移行させること [Nissan Next]、これが大きなミッションであります。

引用元:https://www.nissan-global.com/JP/DOCUMENT/HTML/FINANCIAL/SPEECH/2019/2019Results_speech_071_j.html

日産は、2020年5月に事業構造改革計画として「NISSAN NEXT」を発表しました。余剰資産の整理と、重点市場とセグメントに持続的にリソースを投入するという方向性のもと、収益を確保した着実な成長と財務基盤の強化等を本計画のゴールとしています。積極的な新型車の投入や電動化の推進を行ないます。

参考元:https://www.nissan-global.com/JP/IR/MIDTERMPLAN/

売上・財務状況

売上(収益)と利益

日産の2020年の売上高は11,426億円で、前年とほぼ横ばいです。しかし、経常利益と当期純利益は減益となっています。日産は、新型コロナウイルスの影響による世界的な自動車の需要の減少に対して、将来の需要回復を見据えた生産能力の調整とコスト低減に取り組むと掲げています。

2020年3月 2019年3月 前年同期比
売上高 31,575億円 36,445億円 -13%
経常利益 266億円 2,719億円 -90%
当期純利益 -3,427億円 1,686億円 -303%

対処すべき課題

当社は、この感染症の影響に加え、自社固有の問題による業績の悪化にも直面しております。 本日は、2019年度決算をご説明した後、当社の業績回復に向けた取り組みについて、お話ししたいと思います。 まず販売実績ですが、2019年度通期のグローバル全体需要は、前年比6.9%減の8,573万台となりました。中国市場の減速や、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、第4四半期に各市場が低迷したことが、主な悪化要因であります。 当社の販売台数は第4四半期大幅な全体需要低迷に加え、第3四半期までの北米と欧州を中心とした販売減が響き、前年比10.6%減の493万台にとどまりました。 中国は1-12月の暦年での数値となりますが、全体需要を上回る販売を達成したものの、その他の市場では、残念ながら市場占有率を落とす結果となりました。 なお今年の2月に発表した2019年度の見通しと比べ販売台数は減少しましたが、グローバル市場占有率は当時の見通しどおり5.8%を維持しました。 次に主な財務指標でありますが、これまでと同様に中国合弁会社に持分法を適用したベースでの数値でご説明します。 2019年度通期の連結売上高は9兆8,790億円に減少。営業損失は405億円、当期純損失は6,712億円となりました。先に申し上げましたグローバルでの販売減に加え、当期純損失には、将来の収益性改善に向けた構造改革実施のため、6,030億円の構造改革費用および減損損失を計上しました。 これらを除くと、当期純損失は682億円となります。 自動車事業のフリーキャッシュフローはマイナス6,410億円と悪化しておりますが、2020年3月末の自動車事業のネットキャッシュは1兆650億円と、コロナ危機と業績低迷の中においても当社は引き続き健全な水準を維持しております。

引用元:https://www.nissan-global.com/JP/DOCUMENT/HTML/FINANCIAL/SPEECH/2019/2019Results_speech_071_j.html

中国市場の減速や新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、自動車市場が低迷し日産の業績が悪化していることが課題です。この状況を脱却するため軌道修正をし、回収が十分に見込めない余剰資産の整理を実行すると発表しています。また、日本・中国・北米などの主要市場やセグメントに資源を集中する方針を打ち出しています。

参考元:https://response.jp/article/img/2020/05/28/335043/1530441.html

先輩たちが行った企業研究とそのポイント

選考では、リーダーシップを重視した質問をされることが多いです。日産の求めるリーダーシップ像については、インターンシップに参加した経験が役に立ったとの先輩の声があります。日産はグローバルリーダー養成塾などのイベントを主催するなど、リーダーシップを発揮できる人材を求めていることが分かります。選考を突破するには、リーダーシップを発揮したエピソードをしっかり話せるように準備しておくことが大切です。実際の社員の話を聞くことで、事業内容や業務について具体的なイメージができるようになります。また、完成車メーカーである同業他社のと違いを理解しておくことも大切であるため、可能な限り他社のインターンシップにも参加しておくとよいでしょう。

事業内容と同業他社との違いをきちんと理解して、なぜ日産を志望するのか具体的に回答することが大切です。そのために、インターンシップに参加するのをおすすめする先輩の声が多いです。インターンシップの参加者は工場見学や座談会に呼んでもらえることもあるため、より深く企業研究ができます。

実際に選考通過した先輩の声

就職活動の早期から自動車業界、特に完成車メーカーを志望していたため同業他社と絡めた企業研究を行っていた。そして日産自動車は夏から多くのインターンシップを開催していたため、私は3種類のインターンシップに応募し積極的に接触を図り能動的に生の情報を取りに行こうとした。また選考開始直前に行われた単独の企業説明会では技術系のベテラン社員の方との質疑応答に多く時間が割かれていたので、そこで複数回質問をして具体的なイメージを膨らませることに役立てた。インターネット上にも情報は多数あると思われるが、日産自動車単体の情報、特に技術に関わる深い話を得るにはインターンや説明会などのイベントで社員の方と交流することが有効だろう。

実際に選考通過した先輩の声

とにかくリーダーシップについて問われることが他社と比べて圧倒的に多い。私の年は経営者問題なども相次いでいたため、今会社で実際に求められているリーダーシップがどんなものか推察するのが難しく、大変苦労した。しかしインターンシップへの参加を通じて求められているリーダーシップには様々あることを理解した。日産自動車はリーダーシップとともにダイバーシティも非常に重視しているからである。インターンシップでは、再三のグループディスカッションとデモワークを通じてリーダーシップとダイバーシティの意義を解かれた。これらについて自分なりの意見が言えれば高く加点されると思われる。 また日産自動車が推している電気自動車や、それを用いた社会への貢献(leaf to homeなど)について調べた。自動車業界は100年に1度の変革期とも言われるため、CASEを代表とする技術面の動きや、研究費目的で提携や合併を繰り返す世界の自動車メーカーの動きについても勉強した。

実際に選考通過した先輩の声

複数完成車メーカーがある中でなぜ日産自動車を志望するのかを,面接官に納得してもらえるように説明できることが大切だと考えた.その理由を纏める上で,インターンに参加し,社員の方々になぜ日産を選んだのか質問する機会があったことや,強みと弱みをインターンのプログラム中で学べたことが大きく役立ったと感じる.また就活会議やonecareerの選考体験談を調べ企業研究をした結果,日産自動車はリーダーシップの経験を非常に重視していると感じ,そのようなエピソードを工夫点や苦戦し乗り越えた点など様々な観点からしっかり話せるよう準備できたことが良かったと思う.ESにおいては,就活会議やonecareerが非常に参考になった.

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この記事を書いた人: 就活会議編集部

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