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CREATED ON 2021.03.19 | UPDATED ON 2023.09.27

【就活ガイド】野村證券株式会社の企業研究〜企業分析で選考突破〜

金融 #企業研究
5391 VIEWS
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
野村證券株式会社の企業研究

野村證券株式会社は、営業力を強みにグローバルに金融サービスを提供している企業です。高いレベルの中で切磋琢磨し合う社風が、成長意欲の高い就活生から注目されています。 この記事では野村證券の基本情報や業界内での立ち位置をもとにお伝えするとともに、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。野村證券の選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。

野村證券の会社概要

まずは野村證券について理解しましょう。 ここでは野村證券の選考に通過した先輩たちが行った企業研究と、その社風などをお伝えします。

野村證券の基本情報

会社名 野村證券株式会社
業界 金融・証券
本店所在地 東京都中央区日本橋1-13-1
事業所 ■国内の野村證券店舗数
119点(2022年4月1日現在)

■世界での拠点数
30カ国以上(2022年3月末現在)
設立 2001年5月7日
売上高 580,076百万円(2022年3月期)
従業員数 12,330名(2021年3月末時点)
資本金 100億円
平均年齢 -
初任給 ■オープンコース/エリアコース
月給:245,000円

■インベストメント・バンキングコース/グローバル・マーケッツコース/リサーチコース
月給:当社規定による

■ITコース/リスク・マネジメントコース
月給:245,000円~
福利厚生・社内制度 ■共通
従業員持株制度、財形貯蓄制度
直営保養所(国内及びハワイ)、BenefitStation

■エリアコース以外
社宅制度
過去の採用人数 255名(2021年度)
理念・ビジョン ■社会的使命
豊かな社会の創造
金融資本市場を通じて、真に豊かな社会の創造に貢献する

■会社のあるべき姿
お客様に選ばれるパートナー
最も信頼できるパートナーとしてお客様に選ばれる金融サービスグループ

■わたしたち一人ひとりの価値観
「挑戦」 変化を尊重し、成長への情熱と勇気を持って挑戦を続ける
「協働」 新たな価値を生み出すために、多様性を尊重し、組織や立場を超えて協働する
「誠実」 高い倫理観のもと、正しい行動をとる誠実さと信念を持つ
代表者 奥田 健太郎
事業内容 証券業

事業内容

野村證券には、営業部門・ホールセール部門・コーポレートの大きく3つの部門があります。

さらに、それぞれ部門内での役割に合わせてさらに課・グループが分かれます。野村證券は応募する際に希望コースを選択する必要がありますので、それぞれの部門でどんな役割を担っているのか、自分はどの仕事をしたいのかをはっきりと伝えるようにしましょう。

部門課・グループ業務内容
営業部門ウェルス・パートナー課全国の部支店において「法人・オーナー領域」、「富裕層領域」に
パートナーを配置しており、資産運用のコンサルティングに留まらず、
総合的な金融サービスを提供しています。
ファイナンシャル・パートナー課もっとも多くのお客様を担当しています。デジタルを活用し、効果
的かつ効率的な接触を行い、多くのお客様と持続的なコミュニケー
ションを取ることを目指します。
企業金融課支店担当の上場法人、未上場法人等に対して、投資銀行業務、
マーチャント・バンキング業務等の企画立案、推進を行っています。
法人課主に金融機関、自治体、学校法人、宗教法人、財団法人、
医療法人等を対象に、総合的な金融サービスをご提供してい
ます。
総務課全国の支店において、コンプライアンスの推進や各種管理業務
に取り組んでおり、支店経営においてきわめて重要な役割を
担っています。
ホールセール部門グローバル・マーケッツ国内外の機関投資家、具体的には、投資信託委託会社や
信託銀行、投資顧問会社、生命保険会社、損害保険会社、
年金基金、公的金融機関などを対象にビジネスを展開してい
ます。
インベストメント・バンキング国内外のお客様を対象に、ソリューションの提案、債券・株式な
どの引受、M&Aアドバイザリーなどの投資銀行サービスを提供し
ています。
リサーチ政治、経済、為替、金利、株式、クレジット、クオンツ・ストラテジー
といった多様な分野で深い知識と豊富な経験を積んだリサーチャー
が、地域や分野を越えて密接に連携しています。
コーポレートリーガルやファイナンス、ITなど、各自がその分野で高い専門性を
発揮することで、高度化するビジネスをフロントオフィスと一体となって
実現化するとともに、経営の透明性・効率性、財務の信頼性の
確保、法令・諸規則の遵守など、野村グループ全体にわたる企業
行動の適正化を推進するための内部統制の役割を担っています。

IR読み解き!野村證券の売上・競合比較

ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。

売上・業績

野村グループの直近5年間の業績は下記の通りです。

収益合計(金融費用控除後)

2019年3月期に落ち込んでいるものの、その後は概ね安定しています。2022年3月期は、営業部門において資産コンサルティング業への転換が進み、コンサルティング収入が増加したとのことです。

セグメント別の売上

2022年3月期の各セグメントごとの業績は下記の通りです。

セグメントごとの収益合計(金融費用控除後)

営業部門インベストメント・マネジメント部門ホールセール部門
収益合計3,280億円1,480億円7,031億円

各セグメントの事業内容は下記の通りです。

業績を見てみると、ホールセール部門における収益がもっとも高くなっています。とくに2022年3月期は収益源の多様化が進み、相対的に健闘したとのことです。

競合他社

野村證券の競合は、いわゆる大手証券と言われる大和証券・みずほ證券・SMBC日興証券・三菱UFJ証券がそれにあたります。これらの証券会社の収益を比較すると、野村證券は日本のトップであり、競合他社である大和証券などに大きく差をつけています。

【2021年度】業績比較

大和証券は現在二位の位置につけていますが、もちろん業績面で業界一位をとることを目指しており、近年では「ハイブリッド型総合証券グループ」としての価値提供を強めていくということを名言しています。 他グループとの連携を強化し、ソリューション提供力を強化するなど、具体的なアクションプランを提示しておりまだまだ事業拡大をしていくという意思表示になっています。新規事業に次々と挑戦していくのは大和証券の特徴ともいえるでしょう。

みずほ証券やSMBC日興証券、三菱UFJ証券は銀行傘下にあることが特徴です。この3社は銀行系証券会社として比較されることが多いです。銀行と密に連携が取れる「銀証連携」が強みとなっています。

とくにSMBC日興証券は、自己資本規制比率も320.3%と高い水準を保っています。業界トップの野村證券は295.5%です。SMBC日興証券は安定した経営基盤を維持できているといえるでしょう。

自己資本規制比率とは 金融商品取引業者の経営の健全性を測る指標のこと。 (固定化されていない自己資本の額)÷(リスク相当額)×100で計算される。 金融商品取引法においては、例えば140%を下回った場合には金融庁に届出を提出することなどが求められている。

引用元:https://www.jsda.or.jp/about/jishukisei/words/0132.html

業界の動向

業界動向サーチが、証券業界の業界規模推移を算出しています。それを見ると、証券業界は年によって増減を繰り返しており、全体的にはほぼ横ばいとなっていることが分かります。

投資については「貯蓄から投資」をスローガンに掲げた日本政府が、さまざまな政策を実行・検討してきました。実際に投資への関心の高まりは見られるものの、投資に踏み切る人は多くはありません。

政府が積極的に国民に投資するよう後押ししても、国民の投資意欲はまだまだ湧き上がっていない状態と言えます。 投資ニーズをビジネスとする証券業界からみると、政策が後押ししているとは言え、需要は拡大し切れていないと言えるでしょう。

引用元:https://market-pass.jp/career/column/6964/

そのような中、ネット証券においては好調な動きが見られます。例えば楽天証券やSBI証券は口座数が右肩上がりで、楽天証券は800万口座、SBI証券は700万口座を既に突破しています。対して業界トップの野村証券は535万口座となっています。

投資初心者でも始めやすいネット証券は近年注目されており、証券業界の中でも好調となっています。

野村證券の強み

ここからは、野村證券の強みを見ていきましょう。

強み・特徴「業界ナンバーワンの強固な顧客基盤」

野村證券の強みのひとつが、国内トップクラスの顧客基盤を有している点です。2022年3月末時点での顧客資産残高は122.1兆円となっており、国内最大規模です。

強固な顧客基盤の背景にあるのが、圧倒的な営業力です。採用サイトには、野村證券の営業力について下記のような記載がありました。

野村證券の最大の強みは、お客様のニーズに対して徹底的に向き合い続ける社員営業一人ひとりの“想いの強さ”にあります。営業としての実力が問われる金融業界において、「お客様に信頼されるプロフェッショナルを目指したい」「リーディングカンパニーでNo.1を目指したい」という高い志を持つメンバーが集まっています。だからこそ既存のソリューションだけではなく、自らが考え、周囲に働きかけ、新しいソリューションそのものを生み出すような創造的なご提案が生まれ続けています。どこまでもお客様に寄り添い、想いを形にする個の熱量が、マーケットにおいて野村證券が高いプレゼンスを誇る、大きな原動力になっています。

引用元:https://www.nomura-recruit.jp/career/retail/power/

スキルはもちろん、お客様に寄り添った提案をすることを大切に考えていることが読み取れますね。実際に、J.D. Power Japanによる2021年度顧客満足度調査ではNo.1になっていました。

野村證券の社風

ここからは、野村證券の社風を見ていきましょう。

社風「高いレベルで切磋琢磨する企業風土」

野村證券には、社員同士が高いレベルの中でお互いに高め合う風土が根付いています。採用サイトの社員紹介のページには、下記のような記載があります。

優秀な同期や先輩に囲まれて、競い合う社風に惹かれて入社を決めました。入ってみると、充実したオンラインでの集合研修、インストラクターや先輩からの指導、そして資格取得支援制度を活用してファイナンシャルプランナーの勉強をすることなど、会社が社員の成長を真摯にサポートしてくれることに非常に驚きました。ただ競うのではなく、充実した育成環境の中、高い志を持って切磋琢磨する風土なのだと気付きました。

引用元:https://www.nomura-recruit.jp/graduate/member/shuichiro_ito/

強みの見出しでも述べた通り、野村證券の強みのひとつが営業力の高さです。その裏には、日々切磋琢磨し高め合う企業風土があるようですね。

野村證券の新卒採用

ここからは、2023年卒の新卒採用の応募条件や待遇について見ていきます。

募集要項

2023年卒募集要項は下記の通りです。7つのコースに分かれているため、それぞれの違いを理解したうえで応募しましょう。採用条件はコースによって異なる部分があります。

募集職種 ■オープンコース
■エリアコース
■インベストメント・バンキングコース
■グローバル・マーケッツコース
■リサーチコース
■ITコース
■リスク・マネジメントコース
業務内容 ■オープンコース
⼊社後の配属先は営業部⾨を中心にホールセール部⾨やコーポレート関連部署など様々な部門を経験する可能性があります。

■エリアコース
⼊社後の配属先は営業部⾨が中⼼となり、原則として転居を伴う異動はありません。

■インベストメント・バンキングコース
配属先をホールセール部門インベストメント・バンキング業務関連部署に特定します。

■グローバル・マーケッツコース
グローバル・マーケッツで扱う商品は、株式、金利、クレジット、外国為替、証券化商品などです。

■リサーチコース
リサーチコースは、配属先をリサーチ業務関連部署に特定します。

■ITコース
ITコースは、配属先をコーポレートのIT業務関連部署に特定します。

■リスク・マネジメントコース
リスク・マネジメントコースは、配属先をコーポレートのリスク・マネジメント業務関連部署に特定します。
応募資格 2023年9月末までに国内外の四年制大学卒業見込、または大学院修了見込の方
全学部/全学科 国籍不問
四年制大学と同等の資格を取得できる方はご応募が可能です。 既卒の方もご応募が可能です。
給与 ■オープンコース/エリアコース
・初任給(※2021年4月実績)
 月給:245,000円
・月例給:年1回水準を決定
・賞与等:年1回

■インベストメント・バンキングコース/グローバル・マーケッツコース/リサーチコース
・初任給
 月給:当社規定による
・月例給:年1回水準を決定
・賞与等:年1回

■ITコース/リスク・マネジメントコース
・初任給(※2021年4月実績)
 月給:245,000円~
・月例給:年1回水準を決定
・賞与等:年1回
諸手当 時間外手当、通勤交通費等
勤務地 ■オープンコース
本社、本店、各⽀店

■エリアコース
本社、各⽀店
※ご希望の地区、支店をエントリーシート提出の際に選択してください。

■そのほかのコース
本社、本店、各支店、海外拠点等
勤務時間 8時40分~17時10分
保険 健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険等

求める人物像は明記されていませんが、採用サイトにて奥田健太郎社長からのメッセージが発信されていました。

私は社員に対して常に「新しいことに挑戦しよう」と言っています。新しいことに挑戦するためには、それを認め、挑戦する人の背中を押す環境が必要です。そのための重要な要素の一つに、「ダイバーシティ(多様性)」があります。これがなければ、新しいことを始める、まして新しいステージへ飛躍することなどできません。 均一な組織では新しいことにもチャレンジせず、おかしいと思っても、それを「違う」とも言えない。人や組織は何もしないでおくと、無意識のうちに「同調」してしまいますが、これは心理学的にも仕方がないことのようです。ダイバーシティは企業の存続にもかかわる重要な問題です。だからこそ、様々なバックグラウンドをもった人材に当社に加わって欲しいと考えています。

引用元:https://www.nomura-recruit.jp/graduate/message/president/

野村證券では「挑戦できる人」を求めていることが分かります。会社として挑戦しやすい環境づくりにも積極的です。選考では、野村證券に入社して挑戦したいことをどんどんアピールしていきましょう。

福利厚生

基本的な福利厚生制度は整っています。下記の制度以外にも、野村證券では育児支援制度への取り組みをおこなっており、授乳のための「ナーシングルーム」を設置したり、配偶者の転勤がある社員などに対して勤務地変更制度を導入したりしています。 結婚・出産後も長く活躍したいという人には嬉しい環境といえるでしょう。

その他の社内制度

野村證券は人財育成にも力を入れています。採用サイトにて、下記のような記載がありました。

野村證券において、いかなる時代にあっても変わらない唯一のものがあります。それは人材への投資です。資金的な投資や時間的な投資以上に、「育成」「成長」に対する一人ひとりの熱量は大きく、人を想い、人の心に投資します。その源泉である成長を讃え合い、切磋琢磨する風土は、目に見えるものではありません。しかし、私たちの「人の可能性を信じる力」は日本一だと信じています。

引用元:https://www.nomura-recruit.jp/graduate/careersupport/talentdevelopment/

この記載の通り、さまざまな研修制度や育成プログラム、留学支援制度などが導入されています。OJTなど、経験の浅い若手社員の成長を後押しする制度も整っているため心強いですね。

企業研究のポイント

野村證券の企業研究のポイントは、野村證券の特徴や方向性、そしてその環境と働く人の雰囲気をしっかりととらえることだと先輩たちは言っています。そして、その環境で自分がいかに活躍できるかを自己PRなどで伝えられるよう、しっかりと昇華することが重要です。

「企業研究」で行ったこと、調べて役に立ったこと

【企業研究で行ったこと】 ・OB訪問 →内部の働き方を知る、具体的な取引を知る、社員の方の雰囲気を知る ・説明会に参加 →OB訪問では会えないような年次の高い役員の方のお話を伺うことや、人事目線での求める社員像を学ぶことが出来た ・ホームページの読み込み →社員の方の記事やIR情報を通して企業が今後力を入れたい方向性や、キャリアの進め方を学ぶことが出来た ・ニュースを読む →証券会社ということで、時代の流れにアンテナを張った。具体的には、日経新聞で株の値動きを感じることや、ニュースピックスで注目されているニュースに対する著名人の意見を収集していた。 【やっておけばよかったこと】 ・インターン参加 →参加することで事業理解が深まることに加えて、リクルーターが付くため選考を有利に進められると考えた。

「企業研究」で行ったこと、調べて役に立ったこと

マイページに登録していたら、野村証券側から電話が来たので、そこでいろいろきくことによって、企業研究になっていたと思う。しかも、そのセッティングされた社員訪問は本当に何でも聞くことが可能なOB訪問会なので、ありきたりな質問だけでなく、年収やワークライフバランスまでさまざまなことを聴くことが可能である。あとは、説明会に招待にされるので、そこで営業に関することだけでなく、投資銀行やマーケット部門に関することも聞くことが可能である。投資銀行部門に興味を持てば、社員をそこで紹介してくれるので、遠慮なく自分の要望は伝えるべきだと思う。あとはインターネットに載っている情報はあながち間違いではないらしいので自分で気になるところは調べた。

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この記事を書いた人: 就活会議編集部

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(証券コード:7047)
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