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CREATED ON 2021.11.10 | UPDATED ON 2023.09.12

【就活ガイド】三菱ケミカル株式会社の企業研究〜企業分析で選考突破〜

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この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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就活をする上で絶対に欠かせないのが企業研究です。この記事では、三菱ケミカル株式会社の基本情報や、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。三菱ケミカルの選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。

【企業研究】三菱ケミカルはどんな会社?

まずは三菱ケミカルについて理解しましょう。 ここでは三菱ケミカルの選考に通過した先輩たちが行った企業研究と、その社風などをお伝えします。

三菱ケミカルの会社概要と社風

まずは三菱ケミカル株式会社の企業概要と社風をみていきます。

三菱ケミカルの基本情報

会社名 三菱ケミカル株式会社
業界 化学
本社所在地 東京都千代田区丸の内1-1-1
創業 1933年8月31日(発足:2017年4月1日)
売上高 9,924円
従業員数 42,660人(連結)
資本金 532億円
平均年齢 45.6歳
初任給 2022年4月入社者初任給(予定)
博士:308,000円/月
修士:265,000円/月
学士・高専専攻科:245,000円/月
高専本科・専門学校:206,000円/月
※表記に手当は含みません
採用人数 不明
経営理念(ビジョン) KAITEKI実現
代表者 代表取締役社長 和賀 昌之
事業内容 機能商品分野、素材分野

参考元:https://www.m-chemical.co.jp/company/profile/index.html

部門別の事業

三菱ケミカルは幅広い素材を提供する化学メーカーです。事業領域は「石油化学/化学品/無機/アルミニウム/エレクトロニクス/その他」の6つに分かれています。

セグメント 事業部 詳細
モビリティ 食品機能材、機能化学、アルミナ繊維、機能成形複合材、炭素繊維複合材料、繊維、高機能エンジニア
リングプラスチック、インフラ資材
自動車や航空宇宙産業における軽量化や電動化、再生可能原料・材料への転換によって、
社会インフラを進化させ、資源・エネルギーの効率化に貢献しています。
IT/エレクトロニクス 半導体材料、ディスプレイ材料、フィルム材料、アルミナ繊維、機能成形複合材、炭素繊維複合材料、
繊維、高機能エンジニアリングプラスチック、インフラ資材
次世代ディスプレイ向けのフィルムやシート材料、半導体材料など、高品質製品の開発・
提供を通じて、ライフスタイルの快適性と、スマート社会のさらなる進化を支えています。
パッケージラベル/フィルム サステイナブルリソース、エンジニアリングポリマーズ、パフォーマンスポリマーズ、高機能フィルム 優れたバリア性や成形性など、さまざまな特性機能を持った高機能フィルム・高機能ポリマー
によって、食品をはじめとした様々な製品の安全な補完と流通を実現します。
メディカルフード/バイオ サステイナブルリソース、エンジニアリングポリマーズ、パフォーマンスポリマーズ、食品機能材、
機能化学、高機能フィルム、アグリビジネス、分離精製ソリューション、アクアソリューション、
アルミナ繊維、機能成形複合材、炭素繊維複合材料、繊維、高機能エンジニアリングプラスチック、インフラ資材
錠剤包装用防湿シートなどの医療部材や製薬材料、乳化剤やビタミンEなどの商品機能材料の
提供を通じて、医療課題の解決や人々の健康維持に貢献します。
環境エネルギー アグリビジネス、分離精製ソリューション、アクアソリューション、エネルギー変換材料、リチウムイオン電池材料 リチウムイオン電池材料の開発や、世界の水問題を解決する水処理ソリューション、農水畜産業
の生産性向上を図るアグリビジネスなど、地球規模での環境負荷軽減に貢献します。
基礎素材 基盤原料、ポリオレフィン、化学品、コークス/炭素材/カーボンブラック/合成ゴム、AN・誘導品、
アクリル樹脂、MMAの提供。
-

引用元:https://www.m-chemical.co.jp/saiyo/solution-product/

三菱ケミカルの社風

社会と地球のKAITEKIを目指す会社だからこそ、 そこで働く誰にとってもKAITEKIでなくてはならない、 というのが三菱ケミカルの考え方です。 成長やキャリアを後押しするものから、 多様な価値観や思考の受容を促すものまで、 様々な制度づくり、風土づくりに力を入れています。

引用元:https://www.m-chemical.co.jp/saiyo/culture-welfare/

三菱ケミカルは、社員の夢や挑戦を後押しする企業風土があります。人材配置は社内公募による移動を原則とするなど、一人ひとりがキャリアデザインを考えて実現したいことに取り組めるように工夫されています。また、「10%カルチャー」という取り組みでは、研究開発人材の自主性を尊重して、仕事の10%を自分の好きな研究に使ってもよいとしています。

福利厚生・社内制度

三菱ケミカルは、育児や介護など社員のライフスタイルに合わせた支援を行なっています。休職制度や短時間勤務制度など、安心して育児や介護を優先できる社内制度が整っています。基本となる福利厚生や社内制度がきちんと揃っていますので、仕事とプライベートのバランスを考えながら働くことができますね。

参考元:https://www.m-chemical.co.jp/saiyo/recruit/

募集職種・募集要項

2022年卒募集要項は下記の通りです。

募集職種 技術系職種、事務系職種
職務内容 技術系職種:研究開発、生産技術、製造技術、設備技術、知的財産 等
事務系職種:営業、事業管理、生産管理、経理、人事、総務、購買、物流、情報システム、知的財産 等
応募資格 入社予定日から過去3年以内に、以下の過程を修了された方、または翌年3月末までに修了見込みの方。
技術系:高専(本科・専攻科)、専門学校、大学、大学院(修士・博士)
事務系:高専(専攻科)、大学、大学院(修士・博士)
給与 2022年4月入社者初任給(予定)
博士:308,000円/月
修士:265,000円/月
学士・高専専攻科:245,000円/月
高専本科・専門学校:206,000円/月
※表記に手当は含みません
諸手当 不明
勤務地 本社:東京
支社:東京・愛知・大阪・福岡・北海道
Science&Innovation Center:神奈川(横浜)
研究所:神奈川(鶴見)、三重、愛知、滋賀、大阪、岡山、広島、福岡 他
事業所・工場:福島、茨城、神奈川、富山、愛知、岐阜、三重、滋賀、岡山、広島、香川、福岡、熊本 他
※希望職務・希望勤務地を考慮し初任地を検討します。職種毎の勤務候補地はマイページでご案内します。
勤務時間 不明
保険 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険

参考元:https://www.m-chemical.co.jp/saiyo/recruit/

三菱ケミカルの強み・競合他社・業界分析

こちらは化学業界の2021年3月の経常利益の比較です。経常利益のトップは信越化学工業のとなっており、昭和電工は4位です。

競合他社の経常利益:単体(単位:億円)

三菱ケミカルHDは、主に「機能商品、素材(ケミカルズ・産業ガス)、ヘルスケア」の3分野で事業を展開しています。主力企業である三菱ケミカル株式会社は三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの合併により発足した企業です。化成品、ポリマー、レジン、プラスチック加工品炭素素材、電池材料、アクリル繊維など、幅広い商品を取り扱っています。

住友化学の主力事業は、石油化学部門です。石油化学は住友化学の売上の4分の1を占めています。石油化学部門では、主に石油化学品、無機薬品、合繊原料、有機薬品、合成樹脂、メタアクリル、合成樹脂加工製品等の製造・販売を行っています。自動車・家電・食品など幅広い産業に製品を供給しており、国内外で高品質な製品を製造しています。石油化学は日本・シンガポール・サウジアラビアに製造拠点があります。

信越化学工業は、「半導体シリコン、電子・機能材料、加工・商事・技術サービス、機能性化学品、シリコーン、塩ビ・化成品」などの事業を展開しています。建築・住宅、化粧品、トイレタリー、パソコン、スマートフォン、自動車など幅広い産業で使用される製品を提供しています。海外売上比率は70%を超えており、グローバルに活躍する企業です。

化学業界は、一般的に石油や天然ガスを原料にして製品を作り出しており、原油価格の影響を受けやすくなっています。そのため、原油価格の影響を少なくするために、石油化学への依存度を下げる取り組みなどもみられます。

IR読み解き!深堀り研究〜事業規模・資本構成・ビジネスモデル〜

ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。

経営方針

大和ケミカルホールディングスグループの第16期有価証券報告書に、下記のような記載がありました。

 当社グループは、環境・社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会を皆さまと一緒に築くこと、すなわち「KAITEKI実現」をビジョンに掲げ、経済性や資本効率の追求(MOE)、イノベーションの追求(MOT)、サステナビリティの向上(MOS)を経営の3つの基軸として、これらに沿った企業活動を通じて生み出される価値の総和を企業価値(=KAITEKI価値)と捉え、その向上に努める「KAITEKI経営」を実践しております。当社グループでは、すべての活動が、KAITEKI価値の向上につながると同時に、KAITEKI実現に通じるという強い思いのもと、企業活動を推進しております。

三菱ケミカルは、「KAITEKI実現」をビジョンに掲げ、企業活動を行なっています。三菱ケミカルホールディングスグループの中核事業会社として、環境・社会の課題にソリューションを提供していくことを目指しています。 資本の効率化を重視しながら経済的価値向上を追求する経営(Management of Economics)、経済的価値と社会的価値向上に資するイノベーション創出を追求する経営(Management of Technology)、サステナビリティの向上を通して社会的価値向上を追求する経営(Management of Sustainability)という3つの基軸を意識しながら企業活動を行うとしています。

参考元:https://www.m-chemical.co.jp/csr/kaiteki/index.html

売上・財務状況

売上(収益)と利益

三菱ケミカルの単体の業績をみてみましょう。三菱ケミカルホールディングスグループの有価証券報告書によると、三菱ケミカルの2021年の単体の売上高は9,923億円、経常利益は547億円、当期純利益は294億円です。全ての項目において、減収減益となっています。 連結子会社のうち、三菱ケミカル株式会社の単体の売上高は、三菱ケミカルホールディングスグループの連結売上収益の10%を超えています。 新型コロナウイルス感染症の影響により自動車用途等の需要が低調に推移するなどの影響を受けましたが、下期以降は経済活動の回復とともに国内外の需要が持ち直し、一部の製品にの市況が改善するなど全般的に回復基調となっています。

2021年3月 2020年3月 前年同期比
売上高 9924億円 12112億円 -18%
経常利益 547億円 1349億円 -59%
当期純利益 294億円 1288億円 -77%

対処すべき課題

 新型コロナウイルス感染症の拡大から1年以上が経過し、ようやく平常に戻る展望が見えてきております。2021年度を迎え、世界中でワクチン接種が進む中、経済活動も回復し、当社グループの事業活動を取り巻く経済環境にも改善の兆しが見られるようになっております。  本年3月に終了した2020年度は、当社グループのセグメントの大半が引き続き減収減益となりました。  機能商品セグメントの機能部材サブセグメントにおいては、前期より、売上収益、コア営業利益ともに減少しました。パッケージング及びフィルム商品は堅調に推移したものの、高機能成形材料の販売数量が自動車向けを中心に減少したこと等によるものです。また、機能商品セグメントの機能化学サブセグメントにおいては、前期より、売上収益は減少したものの、コア営業利益は改善しました。このことは、当社グループの高機能化学及び新エネルギー分野において、当社グループが逆境に対するレジリエンス(強靭性)や安定性を有していることを示しています。

三菱ケミカルホールディングスの有価証券報告書によると、新型コロナウイルス感染症の影響により自動車向けの製品を中心に減収減益となったことが課題として挙げられています。三菱ケミカル株式会社でも自動車関連の素材や製品を開発・製造しており、グループ全体として業績を大幅に回復させることに注力していくとしています。ただし、新型コロナウイルス感染症は変異株の発現も認められており、今後もグループ全体にとって重大なリスクとなることが考えられるため、リスク低減のための対策に取り組んでいくとしています。

先輩たちが行った企業研究とそのポイント

先輩の口コミによると、三菱ケミカルは早い段階で説明会を多数開催しており、参加すると企業研究に非常に役に立つとのことです。また、選考では希望の勤務地を聞かれるため、なぜその勤務地がいいのかを事業を踏まえて説明できるようにしておきましょう。OB訪問では希望すれば個人面談などにも対応してくれるため、事前に聞いておきたい内容をまとめておいて質問すれば、より深い企業研究が可能です。社員の方と直接話す機会をしっかり活かして、選考を優位に進めましょう。

実際に選考通過した先輩の声

夏期インターンの時期にマイページを作っておくと、その後のイベントの案内が来る。三菱ケミカルは早い段階でかなり充実した説明会を多数開催していたのでそれに参加するだけでも企業研究ができた。HPを隅々まで読んで事業内容を把握した。特にこの企業は選考途中で希望の勤務地を聞かれるので、なぜそこの勤務地がいいのかを説明できるように準備した。三菱ケミカルの過去の社長が書かれたサステナビリティに関する本を面接に進む前に読んだ。OB訪問は可能であれば参加しておきたい。かなり赤裸々に語ってくれたし、希望すれば個人面談などをしてくださった。多数の事業の中でやりたい研究があるならそれについて他社の取り組みと三菱ケミカルの立ち位置も踏まえて把握しておくべき。実際面接で尋ねられた。

実際に選考通過した先輩の声

化学メーカー全体として、製品によるメーカの差別化が難しい。なぜなら、各社製品群が似通っており、共通して扱う製品が多いからである。そのため、化学メーカーの就活においては、その他の情報での差別化を行うことが必須である。そしてなぜ三菱ケミカルなのかをしっかり明言できるようにしたい。具体的には、社風(企業理念)・社員の人柄・工場の様子・海外売上比率・福利厚生などが挙げられる。三菱ケミカルは規模が大きく、製品群も多いため、より時間をかけて企業研究を行うことを意識した。また、今年からジョブ型選考になったことで、より詳しく職種を指定した中で選考を進めることになる。だからこそなぜその職種なのかをはっきり答えられるように事前に対策した。また座談会、事業所見学など採用フロー内外で、多く社員と話すことができる機会があるため、話に説得力を持たせるためにも、志望度が高い学生は必ず参加したい。

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この記事を書いた人: 就活会議編集部

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