【就活ガイド】出光興産株式会社の企業研究〜企業分析で選考突破〜
就活をする上で絶対に欠かせないのが企業研究です。この記事では、出光興産株式会社の基本情報や、先輩たちが実際に行った企業研究方法をご紹介します。出光興産の選考を受ける前にどのような会社なのか、その特徴をしっかり理解していきましょう。
【企業研究】出光興産はどんな会社?
まずは出光興産について理解しましょう。 ここでは出光興産の選考に通過した先輩たちが行った企業研究と、その社風などをお伝えします。
出光興産の会社概要と社風
まずは出光興産の企業概要と社風をみていきます。
出光興産の基本情報
会社名 | 出光興産株式会社 |
---|---|
業界 | エネルギー・石油 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町一丁目2番1号 |
事業所 | 不明 |
設立 | 1940年3月30日 |
売上高 | 34,354億円 |
従業員数 | 5,192人 |
資本金 | 1,684億円 |
平均年齢 | 43歳 |
初任給 | (参考)2020年4月入社実績 大学院了(博士)/月給283,280円 大学院了(修士)/月給264,750円 大学卒・高等専門学校専攻料/月給246,850円 ※基本給のみの金額です。対象者に諸手当が別途支給されます。 ※希望コース/部門による処遇の違いはございません。 |
福利厚生 | ◆生活設計支援:積立年金保険、財形年金貯蓄、各種社会保険など ◆子育て支援:産前産後休業、育児短時間勤務制度、育児休業ほか ◆住居支援:社宅、独身寮、住宅財形貯蓄など (2021年3月末時点) |
採用人数 | 通年採用で70名程度 |
企業理念 | 真に働く 国・地域社会、そこに暮らす人々を想い、考えぬき、働きぬいているか。 日々自らを顧みて更なる成長を目指す。 かかる人が集い、一丸となって不可能を可能にする。 私たちは、高き理想と志を掲げ、挑み続ける。 |
代表者 | 代表取締役社長 木藤 俊一 |
事業内容 | 燃料油、潤滑油、アスファルト、石油・ガス開発、再生可能エネルギー、石炭、石油化学、電子材料、アグリバイオ |
参考元:https://www.idemitsu.com/jp/company/index.html
部門別の事業
出光興産は、燃料油、潤滑油、アスファルト、石油・ガス開発、再生可能エネルギー、石炭、石油化学、電子材料、アグリバイオに取り組んでいます。
事業 | 事業内容 | 商品・サービス |
---|---|---|
燃料油 | 国内では、7つの製油所を保有。エネルギーセキュリティーを念頭に置いた安定供給と最適稼働を実現。海外ではニソン製油所が 商業稼働を始め、アジア・環太平洋におけるバリューチェーン全体の競争力を強化。 | ■原油調達、石油製品の製造 ■SS向けガソリン・軽油・灯油・自動車用潤滑油の販売 ■産業用軽油・灯油・重油・LNG・工業用潤滑油などの販売 ■航空機用・船舶用燃料の販売 | 基礎化学品 | 2つの石油化学工場を有し、燃料油事業とのインテグレーションを図ることで柔軟かつ競争優位なポジションを確保。 石油化学産業の基礎原料となるオレフィンとアロマをお客様やグループ企業に供給。あらゆる素材の出発点として、スケールメリット を活かした事業活動を展開。 | ■オレフィン(エチレン、プロピレン、ブタジエン)の製造・販売 ■アロマ(スチレンモノマー、BTX)の生産・販売 ■基礎化学品を原料とする合成樹脂の製造・販売 | 高機能材 | これまで培ってきた技術力とノウハウを活かし、社会の広範なニーズを捉え国内外で事業を拡大。 | ■自動車エンジン油、工業用潤滑油、船舶用潤滑油、グリースの研究開発、製造販売 ■エンジニアリングプラスチック、粘接着基材、合成樹脂加工製品の研究開発、製造販売 ■有機EL材料、特殊ポリカーポネート樹脂、機能性コート剤の製造販売 ■高機能アスファルト、ストレートアスファルト、プローンアスファルトの製造販売 ■微生物防除剤、土壌改良資材、環境、緑化関連資材、畜産関連資材の研究開発の製造販売 ■EV用全固体電池材料の研究開発 | 電力・再生可能エネルギー | 多様なクリーンな一次エネルギーを利用した発電・販売を推進し、低炭素化会社のニーズに適応。分散型電源による安定供給を実現。 | ■高効率火力発電所の運営、供給、卸売、小売 ■次世代型CIS薄膜太陽電池の製造・販売 ■太陽光発電所の開発に関わる建設・運営・メンテナンスなど ■太陽光・風力・バイオマス・地熱発電 ■低圧・高圧電力の販売 ■バイオエタノール・バイオディーゼルの研究開発 | 電力・再生可能エネルギー | 多様なクリーンな一次エネルギーを利用した発電・販売を推進し、低炭素化会社のニーズに適応。分散型電源による安定供給を実現。 | ■高効率火力発電所の運営、供給、卸売、小売 ■次世代型CIS薄膜太陽電池の製造・販売 ■太陽光発電所の開発に関わる建設・運営・メンテナンスなど ■太陽光・風力・バイオマス・地熱発電 ■低圧・高圧電力の販売 ■バイオエタノール・バイオディーゼルの研究開発 | 資源 | 長期にわたりノルウェー沖等で石油開発を実施。オーストラリアに自社鉱山を保有し、世界のエネルギーを多方面から支える事業展開。 | ■石油・天然ガス田の探鉱・開発・生産 ■石炭鉱山の保有・生産・販売 |
引用元:https://www.idemitsu.com/jp/recruit/future/business.html
主力事業とシェア
出光興産の主力事業は、燃料油事業です。事業全体の約4分の3を燃料油事業が担っています。出光興産は国内燃料油の販売総量が4,200万KL/年、国内のサービスステーション数は2020年3月の時点で6,400ヶ所となっており、そのスケールの大きさが感じられます。 また、石油業界において石油は需要が減少していくという流れがあるため、風力 、地熱、太陽光、バイオマスなどの再生可能エネルギー事業にも力を入れています。
セグメント別売上高(単位:億円)
参考元:https://www.idemitsu.com/jp/ir/library/accounts/index.html#target_id_2020%E5%B9%B4%E5%BA%A6 参考元:https://www.idemitsu.com/jp/recruit/future/keyword.html
出光興産の社風
出光興産は、仕事を通じて人を育てるという風土があります。出光興産の木藤 俊一代表取締役社長のトップメッセージでは、とにかく現場に入り、実際の業務でお客様や先輩方から多くのことを学んだと記載されています。また、既存の枠組みや考え方に捉われずに挑戦する社風であることも感じられます。
今振り返ってみると、半人前だった私によくあそこまで広い範囲の仕事を任せてくれたと思います。当社には人の力を信じて任せる、仕事を通じて人を育てるという風土があり、若い頃から身をもって体験させてもらいました。
引用元:https://www.idemitsu.com/jp/recruit/future/message.html
次の100年も、想像を遥かに超えた世界が待ち受けていることでしょう。私たちはその未来に向けて新たな挑戦をし続けていきます。当社には、既存の枠組みや考え方に囚われることなく挑戦し、現状を打破し続けてきた歴史と文化があります。今後もその姿勢は変わらないといった想いを「NEXT BREAKTHROUGH」という採用コンセプトに表しました。
引用元:https://www.idemitsu.com/jp/recruit/future/message.html
福利厚生・社内制度
出光興産の福利厚生についてみていきます。各種社会保険や独身寮など、基本の福利厚生が揃っていることが分かります。子育て支援に関する福利厚生は、産前産後休業、育児短時間勤務制度、育児休業などがあります。性別に関わらず、育児休業や時短勤務を活用することが可能ですので、ライフワークバランスを重視している就活生も安心です。
- 生活設計支援 積立年金保険、財形年金貯蓄、各種社会保険など
- 子育て支援 産前産後休業、育児短時間勤務制度、育児休業ほか
- 住居支援 社宅、独身寮、住宅財形貯蓄など (2021年3月末時点)
募集職種・募集要項
2022年卒募集要項は下記の通りです。
募集職種 | 【総合職】 事務系:ゼネラル、販売 技術系:12部門から選択(製造技術、コーポレート研究、機能舗装材、機能化学品、電子材料、知的財産、情報システム、販売技術、潤滑油、電力・再生可能エネルギー、石炭、資源) |
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職務内容 | ゼネラル:SS向けリテール販売、法人営業、マーケティング、事業企画、需給/物流企画、調達、トレーディング、バックオフィス業務ほか 販売:SS向けリテール販売、カーケア事業推進、法人営業、マーケティング、コンサルティング、事業企画、新規事業開発、デジタル施策展開ほか 技術系:エンジニア、研究開発、技術営業、知的財産スタッフ、社内ITコンサルタント・ITスタッフほか |
応募資格 | 2022年3月までに大学、大学院を卒業見込みの方 ※外国籍の方、既卒(卒業後3年以内)の方も対象となります。(ただし待遇は新規卒業者と同じ) |
給与 | (参考)2020年4月入社実績 大学院了(博士)/月給283,280円 大学院了(修士)/月給264,750円 大学卒・高等専門学校専攻料/月給246,850円 ※基本給のみの金額です。対象者に諸手当が別途支給されます。 ※希望コース/部門による処遇の違いはございません。 |
諸手当 | 子ども手当、住宅手当、通勤手当、時間外勤務手当など(2021年3月末時点) |
勤務地 | 本社および国内各支店、研究所、製油所・事業所、海外の事業所 ※出向や海外現地法人への勤務の可能性もあります(2021年3月末時点) |
勤務時間 | 本社・支店9:00~17:30(休憩60分) 研究所8:45~17:15(休憩60分) 製油所・事業所8:00~16:30(休憩60分) ※事業所・業務により異なります ※フレックスタイム制あり(コアタイム10:30~15:30) (2021年3月末時点) |
保険 | 各種社会保険 |
参考元:https://www.idemitsu.com/jp/recruit/future/info_details.html
出光興産の強み・競合他社・業界分析
石油業界の競合他社として、出光興産、ENEOSホールディングス、コスモエネルギーホールディングスと比較してみましょう。単体の当期純利益で見てみると、出光興産が1位、コスモエネルギーホールディングスが2位、ENEOSホールディングスが3位となっています。
石油業界では、国内の石油需要が減少していくことへの対策として、主要事業以外のエネルギー関連事業にも力を入れる動きが進んでいます。出光興産では、太陽光・風力・バイオマス発電所など再生可能エネルギーに力を入れて取り組んでいます。 ENEOSホールディングスは、出光興産と同様に再生可能エネルギーの分野に力をいれており、コスモエネルギーホールディングスは風力発電に取り組んでいることが特徴です。
競合他社の当期純利益:単体(単位:億円)
(2021年)
IR読み解き!深堀り研究〜事業規模・資本構成・ビジネスモデル〜
ここからはIR資料や有価証券報告書を読み解いて企業研究しましょう。
経営方針
出光興産は、2030年に向けた基本方針として、いかなる環境変化にも柔軟に対応できる企業を目指すとしています。そのために「ビジネスプラットフォームの進化、Open・Flat・Agileな企業風土醸成、ROIC経営の実践」を掲げています。 ビジネスプラットフォームの進化では、DX(デジタルトランスフォーメーション)によってデジタルを利用した業務改革や顧客・ネットワーク価値提供を加速させるとしています。また、経営課題に即した取締役会メンバー構成を行なうなど、ガバナンスの高度化を掲げています。 Open・Flat・Agileな企業風土醸成では、理念・ビジョンの浸透や意思決定の迅速化、マネジメントの質向上による組織改革、多様な価値観とライフスタイルに応じた就労環境の整備などの働き方改革に取り組むとしています。 また、ROICとは投下資本利益率のことであり、ROIC経営の実践とは事業活動に投じた資本を効率的に利益に結び付けることを意味します。
引用元:https://sustainability.idemitsu.com/ja/themes/259
売上・財務状況
売上(収益)と利益
出光興産の業績をみてみましょう。出光興産の単体の売上高と当期純利益は下がっていますが経常利益は大幅に上がっています。新型コロナウイルス感染拡大の影響により世界経済が減速したことや、原油価格急落・石油製品需要の急減の影響を受けています。ただし、石油製品需要と原油価格は年度末にかけて徐々に回復する見込みとなっています。
参考元:https://ssl4.eir-parts.net/doc/5019/announcement5/69190/02.pdf
2021年3月 | 2020年3月 | 前年同期比 | |
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売上高 | 34,354億円 | 42,906億円 | -20% | 経常利益 | 1,408億円 | 133億円 | -959% | 営業収益 | 968億円 | -568億円 | -270% |
対処すべき課題
ア. 燃料油セグメント (ア)石油精製の最適化 石油精製については、長期的なコスト競争力向上と設備信頼性向上のために、継続的且つ効率的に投資を行っていくことにより、将来に向けた最適な製油所体制を目指します。 (イ)燃料油事業の海外展開 アジア・太平洋地域におけるトレーディング事業、ベトナムにおけるニソン製油所の操業とSSの展開、北米における卸事業、豪州における卸小売事業の展開を通じて、海外での燃料油事業を推進していきます。ニソン製油所については、当年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて厳しい収支が継続しましたが、2021年度以降も安定操業の継続、コスト適正化、マージン回復等により引き続き収益改善に取り組みます。 (ウ)特約店、販売店のネットワーク強化 特約販売店のネットワークは、燃料油、ガス等の、地域で必要となるエネルギー供給の担い手です。特約販売店の経営力の安定化のため、また、地域の抱える課題の解決に貢献するために、今まで培ってきたリテール施策を通じて、コンサルティング、情報処理、商品・サービスの開発・投入を行い、より一層強固な関係を構築していきます。2021年4月より展開を開始したSS新ブランドapollostationを始め、6,300店の両ブランドSSネットワークを最大限活用していただけるよう、価値提供を行います。 また、デジタル技術(ICT)を活用した出荷予測、SS在庫情報、船舶、ローリー運行状況等の情報をリアルタイム且つ双方向に高度に連携することで、物流システムの最適化、サービスの向上を実現しつつ、物流の需要密度低下と現場人材不足に対応していきます。 イ. 基礎化学品セグメント 国内事業の収益基盤の安定・拡大を促進するため、徹底した効率化によるコスト低減を図るととともに、千葉、徳山のコンビナート顧客と連携し、事業環境に応じた安定生産と最適化、原料多様化による競争力強化を図ります。 また、燃料油事業と一体となった「Fuel to Chemical」を推進し、燃料油・化学の装置稼働を最適化し、さらに物流提携による収益力向上を目指します。 さらに、オレフィンとアロマの事業基盤を確保しながら、資源循環やカーボンニュートラルをはじめとした環境に関する社会要請に対しても、個社単独だけでなく、コンビナートや地域、他社との提携も含めた具体策の検討を進めます。 ウ. 高機能材セグメント (ア)潤滑油事業 自動車用潤滑油の分野では高度なトライボロジー(潤滑工学)を駆使して、お客様のニーズに適ったOEM製品を提供することで、お客様の事業展開をサポートしていきます。自動車メーカーや部品メーカーの海外移転に伴い、市場がアジア等の新興国に移っており、海外拠点の拡充に取り組みます。世界的な潮流となっている脱炭素社会の実現に向け、EV市場をターゲットに、EVの電動ユニットに適合する潤滑油、モーター駆動に伴う高耐熱性化・低騒音化のニーズに対応するグリースの開発に取り組みます。また、産業機械向けの油圧作動油やギヤ油などの工業用潤滑油についても、環境問題への関心の高まりに伴う省エネ、省資源のニーズに合致した、環境対応型高機能商品の開発を行います。 (イ)機能化学品事業 エンジニアリングプラスチック、粘接着基材などの独自技術をベースに、国内外の成長市場や需要拡大が見込まれる用途での販売拡大を進めます。技術革新が速い自動車・電装部品や情報通信機器、アジアを中心として需要が拡大している生活消費財などが主なターゲットとなります。市場のニーズに応えながら安定生産と事業規模拡大を進めるため、水添石油樹脂の海外生産を当年度から開始し、2022年度にはシンジオタクチックポリスチレン樹脂の海外生産を計画しています。 (ウ)電子材料事業 市場拡大期に入った有機EL材料需要への対応のため、更なる性能向上を実現できる研究開発体制を整備し、海外製造拠点を増強することで、ユーザーの期待に応えます。 (エ)機能舗装材事業(高機能アスファルト事業) 国内唯一の総合アスファルトメーカーとして、これまで培ってきた独自の技術力とノウハウを活かし、安全安心かつ環境にやさしい商品を開発、提案してまいります。特に当年度は、政府が打ち出した「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」の初年度であり、発注者ニーズに対応すべく、舗装の長寿命化に資する高機能アスファルトの商品開発を通して、国内のインフラ強靭化に貢献していきます。また海外事業においては、東南アジアに進出し、安心安全かつ環境にやさしい道路舗装を普及します。 (オ)アグリバイオ事業 食の安全と農業の生産性向上を目指し、生物農薬の開発を進め、将来的な環境規制強化に対応し得る新たな農薬市場の開拓に取り組みます。 エ. 電力・再生可能エネルギーセグメント 国内においては競争力ある自社電源を基盤としつつ外部調達を最適化することで、お客様に電力を供給します。 また、当社は、風力、太陽光、バイオマスといった多様な再生可能エネルギー電源を有しており、今後もそのノウハウを活かして地域の特性に応じた電源開発を推進します。海外においては、北米におけるガス火力発電事業の推進、また北米や東南アジアにおける再生可能エネルギー事業に積極的に取り組みます。太陽電池事業においては、従来のパネル販売から電源システム販売を行うシステムインテグレーターへと業態転換を図ることで事業成長を目指します。 オ. 資源セグメント 新型コロナウイルスの世界的感染拡大により、エネルギー需要は世界的に大きく低迷しましたが、引き続き安定供給の観点から、既存の石油、石炭の資源資産価値の維持・向上とアジア圏でのガス田開発に取り組みます。石炭については環境負荷低減を図るため、高効率燃焼技術の提案や石炭への混焼比率を高めることができるバイオマス燃料の製造技術を確立します。また、地熱開発については、大分県での地熱事業の維持・継続とともに、新規事業の調査・実証を進めます。 カ. 研究開発及び新ビジネス開発 (ア)研究開発及び新ビジネス開発 当社は有機化学、無機化学、環境負荷物質の低減における知見、技術的強みを有しており、これらを高めることで新たな素材やプロセスの開発につなげてまいります。社会的課題の解決に向け、コーポレート研究や各事業に属する製品研究で培ってきた技術をクロスファンクショナルにテーマ化し、国内外の大学、研究機関と連携するオープンイノベーションを推進します。同時に、内外にインキュベーション機能を持ち、ベンチャー企業との提携、資本参加の積極的推進により、研究開発を加速するとともに、新たなビジネスを創生していきます。さらに、デジタルトランスフォーメーションを推進し、次世代(Society5.0)のエネルギーインフラ構築や超小型EVを始めとする新たなモビリティを活用したビジネスモデル型事業の開発に取り組みます。 (イ)全固体リチウムイオン電池向け固体電解質 全固体化に伴う電池性能向上により、充電時間の大幅短縮や蓄電能力向上を図ります。また、EVをはじめ、リチウムイオン電池の活用範囲を広げることが可能となる全固体電池向け固体電解質の事業化に向けた研究・開発を加速し、2020年代の上市を目指します。
出光興産の課題として、主力事業である燃料油事業の海外展開が挙げられます。アジア・太平洋地域におけるトレーディング事業や、ベトナムにおけるニソン製油所の創業とサービスステーションの展開、北米における卸事業、豪州における卸小売事業の展開を通じて、海外での燃料油事業を推進していくとしています。ベトナムのニソン製油所は新型コロナウイルス感染拡大を受けて厳しい収支となりましたが、2021年度以降も安定操業の継続やコストの適正化により、収益改善に取り組むとしています。
先輩たちが行った企業研究とそのポイント
出光興産の企業研究では、同業他社との違いを理解することが大切です。なぜ出光興産を志望するのか質問される可能性が高いため、企業研究をしっかり行い説得力のある回答ができるようになっておく必要があります。また、エネルギー業界の中でもなぜ石油を選んだのかも質問されやすいため、エネルギー業界の状況や動向についても理解しておかなければなりません。 出光興産は人柄重視の選考を行うとの声もあるため、実際に社員と会ったり話をしたりできる機会にはできる限り参加しておくと良いでしょう。
実際に選考通過した先輩の声
まず、同業他社(元売大手など)との比較が重要となってくる。そのため、各社のインターンに参加した上で、中期経営報告や企業ページを読み込んでいった。インターンでは社員さんと話す機会も多いため、例えば他社との違いや企業独自の特色などを聞いて、ジョブローテーション制度などを含む働き方・社風の面で意見を固めた。また、資料やインターンでの情報を合わせて、出光さんとjxtgさんの事業内容の違いや、力を入れている分野についても、自分なりに分析した(面接でも何度も聞かれたが、おそらく完全に正しい分析である必要はなく、自分なりに意見をまとめておけば問題ない)。座談会や説明会、インターンに参加しておけば、社員さんもこちらを覚えていてくれるため、特段ob訪問の必要性は感じなかった。
実際に選考通過した先輩の声
某就活サイトの情報より、1次選考・2次選考は人柄を非常に重視していることが分かったので、学生時代に力を入れたことや自己PRのブラッシュアップをこれ以上にないくらい行った。実際、2次選考までの面接は、志望動機については軽く聞かれる程度で深堀はなかった。反対に、出光昭和シェルの最終選考は志望動機や志望度の部分をかなり見ているとのことだったので、これらの面は相当対策した。また、例年聞かれる質問(健康状態はどうか、出光昭和シェルを受けることについて両親はどう思っているか)に対する回答も考え、実際に聞かれた。そのほかには何故エネルギー業界の中でも石油を志望するのか・ほかの石油元売り2社ではなくてなぜ出光昭和シェルか・出光の社是でもある「人間尊重」にたいする自分なりの見解を入念に考え、詳細な業界研究を行った。しかし、最も重要だと感じたのは「当社の志望度は?内定を出したらどうする?」と聞かれたときに「御社が圧倒的な第一志望です!もし内定を頂けましたら他社さんの選考はすべて辞退し御社に入社します!」と真剣に即答することである。
実際に選考通過した先輩の声
昭和シェルと合併したばかりということもあり、各事業で行っている研究の違いや勤務地、職種の配属はどうなるかなどがホームページを見ても良く分からなかったです。そのため私は出光興産に入社されたOBと連絡を取り細かな情報を聞いていました。また合併して間もないため、就活サイトなどに記載されているESの情報や面接で聞かれている内容も少し変わってきているので、あまりそれら情報はうのみにしない方が良いと思いました。またJ併したばかりということもあり、各事業で行っている研究の違いや勤務地、職種の配属はどうなるかなどがホームページを見ても良く分からなかったです。そのため私は出光興産に入社されたOBと連絡を取り細かな情報を聞いていました。また合併して間もないため、就活サイトなどに記載されているESの情報や面接で聞かれている内容も少し変わってきているので、あまりそれら情報はうのみにしない方が良いと思いました。またJXTGエネルギーなど、石油元売り会社として競合他社の比較は役に立ちました。
この記事を書いた人: 就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録 すれば見放題! YouTubeチャンネル も配信中です!