志望動機で社会貢献を理由にするのはだめですか?
就活生が抱える疑問や不安について、就活会議に寄せられた約150万件の選考体験記・通過ESをもとに分析した選考対策レポートです。実際に選考を突破した先輩たちの回答や体験談から、選考突破につながるポイントを読み解き、就活生の選考対策に役立つヒントをお届けします。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
記事の制作方針ページを見る
Q:志望動機で社会貢献を理由にするのはだめですか?
志望動機に「社会貢献したい」「人の役に立ちたい」と書くのはだめでしょうか。
企業の事業内容に共感して「社会貢献したい」という気持ちがあるのですが、ネットを見ると「社会貢献は志望動機としてだめ」「会社はボランティアじゃない」という意見が多くて悩んでいます。周りの友人はもっと現実的なビジネス視点の動機を書いていて、自分の考えが甘いように思えてESが書けなくなってしまいました。
志望動機に社会貢献への思いを盛り込んでも問題ないのでしょうか。好印象につながる伝え方や、別の切り軸で考えたほうが良いのか知りたいです。
就活会議編集部の回答
「社会貢献」を理由にすること自体は問題ない
結論から言うと、志望動機で「社会貢献」を理由にすること自体は問題ありません。就活会議に寄せられた内定者の志望動機を見ても、社会貢献を軸に据えた志望動機で選考を突破している事例が数多く確認できます。
一方で、「社会に貢献したいから」という理由だけで具体的な内容がなく、不合格になったケースも少なくありません。実際に、最終面接で志望動機について「社会貢献がしたい」と伝えたところ、その理由について厳しく深掘りされたという選考体験記も寄せられています。
選考体験記を分析すると、評価を分けていたのは「社会貢献」という言葉そのものではなく、その具体性でした。
「どの事業で社会貢献を実現したいか」まで語る
「とにかく社会貢献がしたい」ではなく、「この企業の〇〇という事業(業務)を通して、こんなふうに社会を支えたい」とセットで語りましょう。
たとえば、ある内定者は「環境部門の計測機器を通して、目に見えない安全を守ることで社会に寄与したい」と、ピンポイントな業務に落とし込んで想いを伝えていました。
自分の経験と社会貢献の動機を重ね合わせて抽象化を避ける
なぜあなたが社会貢献を重視するようになったのか、その「きっかけ(原体験)」を自分の言葉で語ることが大切です。
サービスへの共感や社会的意義に惹かれた先輩たちは、「自分のこれまでの経験と、企業の目指す姿がどう重なり合っているか」を言語化して、他の誰でもない「自分だけの志望動機」に仕上げていました。
「なぜその会社か」を他社比較で語る
「社会に貢献したいなら、他社でも、あるいはNPOでもいいのでは?」という面接官の疑問に先回りして答えましょう。
内定者の多くは、ライバル企業との違いを研究した上で、「この会社ならではの強みや特徴があるからこそ、自分のやりたい社会貢献が実現できる」とアピールしています。
企業によって「社会貢献」が志望動機として多く見られるケースも
企業や業界によって、「社会貢献」という言葉の受け止めやすさは異なります。
たとえば信用金庫では「地域社会への貢献」を志望理由に挙げる内定者の投稿が目立ちました。また、大手製薬企業のエーザイでは、ESで直接「これまで行った社会貢献」を問う設問が出題されるなど、社会貢献への熱い想いを歓迎してくれる企業もあります。まずは志望企業の理念や過去の設問をチェックしてみましょう。
「社会貢献」を理由にした内定者の志望動機
2026年卒・エーザイの内定者回答
御社を志望した理由は、人々の生活や健康を支える事業内容が、私の就職活動の軸である「社会に貢献できる仕事をしたい」という想いと一致したためです。
特に、患者さん一人ひとりのQOL(生活の質)向上を目指すhhc理念に深く共感しました。また、企業研究や座談会を通じて、社員の方々が患者さんや家族の目線に立ち、誇りと使命感を持って仕事に向き合っている姿勢を知り、自分もこの環境で成長しながら社会に貢献したいと強く思いました。加えて、グローバルに展開し、多様な文化や価値観を尊重しながら挑戦を続ける姿勢にも魅力を感じています。 (2026年卒 エーザイ 生産管理・技術職 内定)
2026年卒・日立システムズの内定者回答
貴社を志望する理由は2つある。
1つ目は、IT技術を活用し、幅広い分野で社会貢献ができる点だ。公共、金融、産業など多岐にわたる領域でワンストップサービスを提供し、社会に大きな影響を与えている。貴社の知見やノウハウを活かし、顧客目線に立った最適なソリューションを提供することで、社会の発展に貢献できると確信している。
2つ目は、成長環境の充実だ。充実した研修や階層別教育体系、資格取得支援制度など、自己成長を支える体制がい、市場価値の高い人材へと成長できる環境がある。こうした環境のもとで自らを磨き、社会課題を解決するITサービスを提供し続け、企業と社会の持続的な成長に貢献したい。 (2026年卒 関西学院大学 日立システムズ システムエンジニア(SE) 内定)
あなただけの状況に合わせた選考対策は就活QAラボへ
就活の悩みは、一人ひとり状況が異なります。
「自分の志望動機でも通用する?」「この企業ではどう評価される?」など、個別の疑問がある方は、就活QAラボで質問してみましょう。就活会議に蓄積された約150万件の選考体験記・通過ESをもとに、あなたの状況に合わせた選考対策のヒントを確認できます。
就活QAラボで質問する就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。

この記事の編集担当者
飯塚 千弘
横浜市立大学国際教養学部卒。新卒で介護・保育領域の人材紹介会社に入社。人材コンサルタントとして従事したのちに、経営企画部にて集客及び登録者データの分析を担当。記事のチェックや訴求内容の提案等を行う中で記事制作に関心を持ち、ライターへと転身。現在は就活会議の編集ディレクターを務めている。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める