【大手医療機器メーカーを比較】キヤノン・富士フイルム・テルモ・オリンパス・オムロン の違い|業績・年収・動向・選考難易度まで解説
こんにちは。就活会議編集部の佐藤です。 医療現場で使われる検査機器や治療装具を製造・販売する医療機器メーカーは、高い社会貢献性と景気に左右されない安定性から、例年就活生から高い人気を誇る業界です。しかし、一般的にBtoB企業が多くなじみが薄いため、「そもそもどんな企業があるのだろう」と感じる人も多いでしょう。 そこで本記事では、大手医療機器メーカー30社や、業界を牽引する主要5社の違いを徹底解説します。それぞれ異なる領域に強みを持つ各社の特徴を深く理解し、自分に合った一社を見極めていきましょう。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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・大手医療機器メーカー5社の選考の特徴や対策を知りたい
5分でわかる|医療機器メーカーとは
一社ずつ企業研究を進める前に、まずは業界全体の理解を深めていきましょう。そうすることで、各社の強みや立ち位置が明確になり、さまざまな角度から比較しやすくなります。
ここでは医療機器の概要や医療機器メーカーのおもな事業内容・職種、今後の動向を詳しく解説します。
医療機器とは
人や動物の病気の「診断・治療・予防」、または「身体の構造や機能に影響を与えること」を目的とした器具や機械のこと。
身近な絆創膏や体温計から、病院で使われる大型のMRI・CT、手術用ロボット、心臓カテーテルまで、幅広い範囲の製品が含まれる
医療機器は、患者の生命や健康に与えるリスクの大きさに応じて分類されています。クラスごとの審査手続きや管理基準は、以下のとおりです。
| 種類 | 概要 | 具体例 |
|---|---|---|
| 一般医療機器 (クラスⅠ) |
不具合が生じてもリスクがきわめて低い機器国の承認審査は不要で、届出のみで製造・販売が可能 | ・救急絆創膏・メス、ピンセット・手術用不織布ガーゼ・歯鏡(デンタルミラー) |
| 管理医療機器 (クラスⅡ) |
不具合が生じた際、生命や健康に影響を与える恐れがあり、適切な管理が必要な機器民間などの指定認証機関による認証が必要 | ・電子血圧計・補聴器・MRI装置、超音波診断装置・心電図計 |
| 高度管理医療機器 (クラスⅢ) |
不具合が生じた場合、生命や健康に重大な影響を与える恐れがある機器国の厳重な承認手続きが必要 | ・人工透析装置・コンタクトレンズ・自動体外式除細動器(AED)・人工関節・人工骨 |
| 高度管理医療機器 (クラスⅣ) |
体への負担(侵襲性)が高く、不具合が即座に命の危険につながる機器最も厳しい審査と管理が義務付けられている | ・心臓ペースメーカー・人工心肺装置・カテーテル(血管内治療用)・冠動脈ステント・人工心臓弁 |
企業がどのクラスの製品をメインに扱っているかによって、求められる技術力の方向性や薬事申請の難易度が大きく変わります。
おもな事業内容・ビジネスモデル
医療機器メーカーの事業は、機器の製造・販売にとどまらず、現場の課題解決から導入後のサポートまで多岐にわたります。おもな事業内容は以下の3つです。
-
開発・製造:
医療現場のニーズをもとに、最先端技術で医療機器を生み出す領域。診断機器や治療用具だけでなく、近年は医療ソフトウエアの開発も盛んにおこなわれている -
営業・販売:
医療機関に向けて自社製品の提案や導入支援をおこなう領域。単に製品を売るだけでなく、症例に応じた活用法を提示するコンサルティング要素も含まれる -
保守・メンテナンス:
納入した機器の定期点検やトラブル対応をおこなう領域。命にかかわる医療現場の安定稼働を支える、重要なアフターサービス
医療機器メーカーのビジネスモデルは、以下のとおりです。
医療機器メーカーが直接販売するケースは限られており、代理店や商社を経由して現場へ届ける構造が一般的です。商社が納品や手続きを担うことで、メーカーは製品開発や提案活動に集中できます。
また収益面では、機器本体の納品後も、治療や検査で使う「使い捨ての消耗品」が買われ続ける仕組みが特徴です。一度導入されれば長期にわたって継続的な売り上げが発生するため、この点が業界全体の高い安定性につながっています。
おもな職種
医療機器メーカーには、理系・文系問わず活躍できるさまざまな職種が存在します。おもな職種と仕事内容は、以下のとおりです。
| 職種 | 仕事内容 |
|---|---|
| 営業職 | 医療従事者に対して製品の提案やデモンストレーションを実施専門知識を身に付け、医師や技師のパートナーとして医療現場を支える |
| 研究開発・技術開発職 | 機械、電気、情報、バイオなどの知識を活かし、新たな医療機器の企画・設計・プログラミングをおこなう |
| 薬事・品質保証職 | 医療機器の販売に必要な国の承認手続き(薬事申請)や、製品の安全性・品質管理を担う |
| フィールドエンジニア | 納入先の医療機関を訪問し、機器の設置や定期点検、故障時の修繕を担当する |
医療機器メーカーの選考は、職種別におこなわれるのが一般的です。開発・薬事・エンジニアなどの専門職は理系学生、営業職は文系学生が大半を占める傾向にあります。
自身の専攻や強みを踏まえ、どの職種の選考に進むかあらかじめ明確にしておきましょう。
今後の動向
現在、医療機器業界は時代に合わせて大きく変化し続けています。経済産業省が令和5年に発表した「医療機器産業を取り巻く課題について」によると、注目すべきトレンドとして以下の3つが挙げられます。
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ハードとソフト(デジタル・AI)の融合:
従来の機器づくりに加え、AI(人工知能)解析や治療・予防アプリなどのデジタル技術を掛け合わせた価値創造が急進している。医療の効率化や予防医療など、世界的に大きな成長が期待される領域
-
「水平分業型」へのシフト:
開発の高度化・長期化にともない、自社ですべてを完結させる体制から変化している。スタートアップのM&Aや製造委託を積極的に活用し、スピーディーで効率的な体制づくりが進んでいる
- グローバル展開と経済安全保障: 新興国への展開が進む一方、各国の国産化政策への対応やサプライチェーンの安定供給など、リスク管理や経済安全保障を見すえた戦略が重要となっている
このように、現在の医療機器業界は単なる「モノづくり」の枠を超え、デジタル技術の活用や他社との連携、グローバル戦略を巻き込んだ大きな変革期を迎えています。時代の変化をとらえ、新しい価値を生み出す姿勢が業界全体に求められていると言えるでしょう。
大手医療機器メーカーの一覧【30社】
| おもな事業領域 | 企業名 | おもな特徴・強み |
|---|---|---|
| 治療機器 | オリンパス | 消化器内視鏡で世界シェア約7割を誇り、独自の光学技術で「早期発見・低侵襲治療」を牽引する |
| テルモ | 心臓血管領域のカテーテルや使い捨て医療機器に強みを持つ国内最大手の医療機器メーカーで、海外売上高比率7割超を誇る | |
| 富士フイルムホールディングス | 写真で培った高度な画像処理技術を核に、内視鏡やX線診断から医薬品・再生医療まで幅広く網羅する | |
| ニプロ | 人工透析関連製品で世界トップクラスのシェアを持ち、医療機器から後発医薬品、医療用ガラス容器まで手掛ける | |
| 朝日インテック | 独自の微細金属加工技術を武器に、心臓血管治療用ガイドワイヤーで世界トップクラスのシェアを誇る | |
| 日機装 | 国内初の血液透析装置を開発したパイオニアであり、特殊ポンプ技術を応用した血液浄化領域で高い世界シェアを誇る | |
| ジェイ・エム・エス | 輸液セットやシリンジなど使い捨て医療機器の老舗であり、輸液・栄養・透析領域の製品群に強みを持つ | |
| SBカワスミ | 血液バッグや人工血管など循環器・血液関連の医療機器に強みを持ち、高度なプラスチック加工技術を活かす | |
| マニー | 手術用縫合針や眼科用メスなど「微細な針と刃物」に特化し、世界シェアトップクラス製品を多数保持する | |
| 日本エム・ディ・エム | 骨折治療用インプラントや人工関節など整形外科領域に特化している | |
| メディキット | 人工透析や血管内治療に使うシース(導入具)や留置針など、独自のフッ素樹脂加工による血管アクセスデバイスに特化している | |
| 大研医器 | 術後感染を防ぐ自動薬液注入器や吸引器など、手術室・麻酔領域に特化した独自性の高い製品を展開する | |
| 診断機器 | キヤノン | CTやMRIなどの画像診断装置で国内トップクラスのシェアを持ち、高精細な画像処理技術とAI活用に強みを持つ |
| エア・ウォーター | 医療用ガス供給を基盤に、病院設備の施工から滅菌代行サービスまで「医療インフラ」を包括的に支援する | |
| 日本光電工業 | 生体情報モニタや脳波計で国内首位を誇り、生体信号の精密な計測・解析技術で救命・集中治療現場を支える | |
| オムロン | 家庭用血圧計で世界シェア首位を誇り、独自の生体センシング技術を強みに家庭用ヘルスケア機器から病院向け生体モニタまで幅広く展開する | |
| フクダ電子 | 心電計の国内パイオニアであり、循環器領域の機器販売から在宅酸素療法などの医療機器レンタルまで一貫して手掛ける | |
| コニカミノルタ | 独自の光学・画像処理技術を活かし、可搬型デジタルX線撮影装置や超音波診断装置など画像診断ソリューションに特化している | |
| 島津製作所 | 血管撮影システムなどの医用画像機器と、ノーベル賞技術につながる最先端の分析計測機器を併せ持つ | |
| A&Dホロンホールディングス | 高精度な計量・計測技術をベースに、家庭用・業務用のデジタル血圧計や電子天びんなどの計測機器をグローバルに展開する | |
| 歯科用 | ナカニシ | 歯を削るハンドピースで世界トップシェアを誇り、超高速回転技術を武器に130カ国以上へ展開する |
| 松風 | 人工歯や歯科用研磨材などの材料から治療機器まで幅広く揃え、「歯のトータルケア」をグローバルに展開する | |
| テクノメディカ | 病院内の採血管準備装置で国内シェア9割以上を占め、臨床検査・血液検査室の自動化ソリューションに特化している | |
| 衛生材料 | ホギメディカル | 手術に必要な消耗品をパッケージ化した「オペキット」で圧倒的シェアを持ち、手術室の効率化と病院経営改善を支援する |
| 電子カルテ | ソフトウェア・サービス | 大規模・中規模病院に特化して電子カルテを直販体制で展開し、システムの開発から導入・保守まで一貫支援する |
| EMシステムズ | 調剤薬局向けレセプトコンピュータで国内トップシェアを誇り、クリニックや介護領域との情報連携システムに強みを持つ | |
| CEホールディングス | 中小規模病院向け電子カルテ「MI・RA・Is」を展開し、医療現場の業務フローに合わせた柔軟なカスタマイズ開発に強みを持つ | |
| ファインデックス | 医療用画像統合システム(PACS)や電子文書管理システムに強みを持ち、大規模病院の医療データ統合・運用を支援する | |
| 衛生白衣 | 自重堂 | ワーキングウェア大手のノウハウを応用し、高い機能性・耐久性とデザイン性を兼ね備えた医療用スクラブや白衣を展開する |
| ナガイレーベン | 医療用白衣・ナースウェアで国内シェア6割以上を誇り、企画から製造・販売まで一貫展開する |
上記は、業績や市場での立ち位置をもとに就活会議編集部が独自に選定した、業界を牽引する主要企業の一覧です。
医療機器メーカーには、命を救う現場に直接貢献できる高い社会貢献性や、AI・ロボティクスをはじめとする先進技術に携われるおもしろさなど、数多くの魅力があります。
興味のある事業領域や各社の特徴をしっかりと把握し、自分に合った企業を見つける参考にしてみてください。
大手医療機器メーカーのランキング
「大手企業をさまざまな視点から比較したい」と考える人も多いでしょう。ここでは、「大手医療機器メーカーの一覧【30社】」で取り上げた主要30社を、上記3つの観点からランキング形式で紹介します。
どれも自分に合った企業を見極めるために欠かせない指標です。特に重視したい項目を中心に、チェックしてみてください。
業績ランキング
| 順位 | 企業名 | 主な事業 | 売上高 |
|---|---|---|---|
| 1位 | キヤノン | 診断機器(CT・MRIなどの画像診断機器) | 4兆6,247億円 |
| 2位 | 富士フイルムホールディングス | 治療・診断機器(内視鏡・X線・総合ヘルスケア) | 3兆3,569億円 |
| 3位 | テルモ | 治療機器(カテーテル・人工心肺・使い捨て器具) | 1兆1,318億円 |
| 4位 | コニカミノルタ | 診断機器(デジタルX線・画像診断システム) | 1兆877億円 |
| 5位 | エア・ウォーター | 医療支援(医療用ガス供給・病院設備施工) | 1兆759億円 |
| 6位 | オリンパス | 治療機器(消化器内視鏡・外科処置具) | 1兆106億円 |
| 7位 | オムロン | 診断機器(家庭用血圧計・生体モニタ) | 7,673億円 |
| 8位 | ニプロ | 治療機器(人工透析機器・カテーテル) | 6,605億円 |
| 9位 | 島津製作所 | 診断機器(医用画像機器・分析計測機器) | 5,607億円 |
| 10位 | 日本光電工業 | 診断機器(生体情報モニタ・心電計・AED) | 2,350億円 |
| 11位 | 日機装 | 治療機器(血液透析装置・血液浄化機器) | 2,156億円 |
| 12位 | フクダ電子 | 診断機器(心電計・在宅酸素医療機器) | 1,396億円 |
| 13位 | 朝日インテック | 治療機器(循環器治療用ガイドワイヤー) | 1,200億円 |
| 14位 | ナカニシ | 歯科用機器(歯科用高速回転ハンドピース) | 811億円 |
| 15位 | A&Dホロンホールディングス | 診断・計測機器(デジタル血圧計・電子天びん) | 693億円 |
※医療以外の事業もすべて含む。1億円未満を切り捨てて記載
業績ランキング上位には、キヤノンや富士フイルムホールディングスといった、精密機械や写真技術など他事業も幅広く手掛ける大手企業が名を連ねています。
一方でテルモやオリンパス、ニプロのように、医療領域を主力としながら数千億円~兆単位の売上を誇るメーカーも存在します。
企業研究を進める際は、企業全体の売上高だけでなく、「医療機器事業の売上比率はどれくらいか」「どの領域で高いシェアを誇っているか」といった内訳まで詳しくチェックすることが、各社を深く理解するポイントです。
平均年収ランキング
| 順位 | 企業名 | 平均年収 |
|---|---|---|
| 1位 | 富士フイルムホールディングス | 10,855,077円 |
| 2位 | オリンパス | 10,056,995円 |
| 3位 | 日本光電工業 | 9,430,148円 |
| 4位 | フクダ電子 | 9,290,565円 |
| 5位 | 島津製作所 | 9,240,736円 |
| 6位 | オムロン | 8,882,000円 |
| 7位 | キヤノン | 8,817,253円 |
| 8位 | コニカミノルタ | 8,441,281円 |
| 9位 | テルモ | 8,216,621円 |
| 10位 | 松風 | 8,113,619円 |
| 11位 | エア・ウォーター | 7,954,000円 |
| 12位 | マニー | 7,863,821円 |
| 13位 | 日本エム・ディ・エム | 7,441,141円 |
| 14位 | EMシステムズ | 7,247,896円 |
| 15位 | テクノメディカ | 7,014,000円 |
平均年収ランキングでは、富士フイルムホールディングスとオリンパスが1,000万円を超えています。ほかの上位企業も700万〜900万円台と、業界全体で高い給与水準を誇っているのが特徴です。国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」による製造業の平均給与(568万円)と比較しても、上記の企業は平均を大きく上回っています。
なお、持株会社(ホールディングス)は、グループ全体の管理職や専門職が多く所属しているため、平均年収が高く出やすい点には留意が必要です。
年収をもとに企業を比べる際は、表面的な平均額だけでなく、「ホールディングスと事業会社のどちらの数値か」「自分の希望職種の初任給や給与体系はどうなっているか」まで総合的に確認しておくと、入社後のギャップを防げます。
平均勤続年数ランキング(長い順)
| 順位 | 企業名 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|
| 1位 | コニカミノルタ | 20.7年 |
| 2位 | キヤノン | 18.9年 |
| 3位 | 島津製作所 | 18.5年 |
| 4位 | ホギメディカル | 17.9年 |
| 5位 | 富士フイルムホールディングス | 17.2年 |
| 6位 | ジェイ・エム・エス | 16.3年 |
| 7位 | 松風 | 16.2年 |
| 8位 | ナガイレーベン | 15.9年 |
| 9位 | 日本光電工業 | 15.8年 |
| 10位 | オリンパス | 15.7年 |
| 11位 | テルモ | 15.6年 |
| 12位 | フクダ電子 | 15.1年 |
| 13位 | オムロン | 14.8年 |
| 14位 | マニー | 14.0年 |
| 15位 | メディキット | 13.7年 |
※小数点第2位以下は切り捨てて記載
平均勤続年数ランキングでは、1位のコニカミノルタをはじめトップ5が17年以上となっています。厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、製造業の平均勤続年数は15.3年です。上位11位がこの平均を上回っており、全体的に長い傾向が見られます。
これは、景気に左右されにくく、専門性を磨きながら長期的なキャリアを築きやすいという、医療機器メーカーならではの特徴を反映した結果と言えるでしょう。
一方で、勤続年数が長い背景には、職場の働きやすさだけでなく、年功序列の文化が残っている可能性も考えられます。自身が求める働く環境を踏まえ、平均年齢や若手の定着率などもあわせてチェックしておくと、よりリアルな社風をつかみやすくなります。
大手医療機器メーカー5社の強み
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【キヤノン】画像処理とAI技術を融合した画像診断装置を展開
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【富士フイルム】写真フィルム由来の技術で医療IT領域を牽引
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【テルモ】独自のカテーテル技術と医薬品を融合した製品を展開
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【オリンパス】消化器内視鏡で世界トップシェアの地位を確立
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【オムロン】家庭用血圧計の圧倒的シェアをもとに健康管理を推進
ここからは、先ほどの30社のなかから、業界を代表する大手5社を厳選して各社の強みを解説します。グループ全体の売上高だけでなく、医療機器分野における世界シェアや技術力の高さ、就活生からの知名度などを総合的に考慮し、就活会議独自で選定しました。
「大手」と一口に言っても、得意な領域や誇る技術には各社で大きな違いがあります。それぞれの強みを比較しながら、企業研究に役立てていきましょう。
【キヤノン】画像処理とAI技術を融合した画像診断装置を展開
キヤノンは、CTやMRI、超音波診断装置をはじめとする画像診断装置において独自の強みを持っています。
同社はAIを活用したノイズ除去技術により、低線量でも高精細な画像を描出する技術を確立しています。最新のフォトンカウンティングCT「Ultimion」では、被ばく量を抑えつつ高画質化を実現するだけでなく、特定の体内物質を高精度に見分けられるため、きわめて小さな病巣の早期発見や微細な病変の把握が期待されています。
このように「高画質」と「低被ばく」を両立させ、医師の迅速かつ正確な診断を支えるとともに、患者の身体的な負担軽減に大きく貢献しています。
【富士フイルム】写真フィルム由来の技術で医療IT領域を牽引
富士フイルムは、写真事業で培った高度な画像処理技術を医療分野へ応用している点が大きな特徴です。その代表例が、世界約6,200以上の医療施設に導入され、世界トップシェアを誇る医用画像情報システム「SYNAPSE」です。
さらに医療AIブランド「REiLI」を展開し、独自の画像技術とAIを融合。臓器構造の自動認識や病変検出のサポート機能を実装し、診断精度と現場の利便性を大きく高めています。
こうした独自のITソリューションにより、医師の正確な診断を支えるだけでなく、読影にかかる業務負担を軽減し、医療現場の業務最適化を推進しています。
【テルモ】独自のカテーテル技術と医薬品を融合した製品を展開
テルモは、手首からカテーテルを挿入する手技を牽引するなど、血管内治療に使う「アクセス製品」で世界トップシェアを誇ります。
こうした医療機器の高度な技術力に加え、同社が注力しているのが医薬品と融合させた「Deviceuticals」領域です。たとえばエーザイと協業するアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の投与デバイス開発では、従来の約1時間に及ぶ点滴から、在宅で15秒ほどで完了する自己投与への転換を可能にしました。
このように高度な製造技術を強みに、製薬企業と連携したコンビネーション製品の受託事業を急速に拡大しています。
【オリンパス】消化器内視鏡で世界トップシェアの地位を確立
オリンパスは、1950年に世界で初めて胃カメラを実用化して以来、内視鏡医療の先駆者として業界を牽引しています。現在、消化器内視鏡分野において世界シェア約70%という圧倒的な地位を誇ります。
たとえば最新の内視鏡システム「EVIS X1」は、病変の発見・診断・治療の精度向上と検査効率化を両立させ、がんをはじめとする消化器疾患の早期発見や低侵襲治療に貢献しています。
また、機器の販売にとどまらず、世界17拠点にトレーニングセンターを設置。医療従事者へ教育プログラムや手技の指導をおこなうなど、安全で効果的な医療を支える手厚いサポート体制も同社の大きな強みです。
【オムロン】家庭用血圧計の圧倒的シェアをもとに健康管理を推進
オムロンは、2025年時点で家庭用電子血圧計のグローバル累計販売台数が4億台を突破し、世界約130の国・地域で圧倒的なシェアとブランド力を誇ります。
その実績を支えているのが、専門機関から高く評価される品質と技術力です。日米中をはじめ世界100カ国以上で医療機器としての許認可を取得し、249件以上の臨床研究に採用されるなど、現場での深い信頼を獲得しています。
近年は、蓄積した知見とAIを掛け合わせ、血圧測定と同時に不整脈の一種である「心房細動」の可能性を検知できるモデルをグローバルに展開。デバイス自体の高機能化を通じて、人々の健康維持に大きく貢献しています。
大手医療機器メーカー5社の今後の動向
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【キヤノン】メディカル事業の強化と再生医療などの新領域を開拓
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【富士フイルム】バイオCDMOなど成長領域への大型投資を加速
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【テルモ】「3つのD戦略」を軸に資本効率を高めた経営を推進
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【オリンパス】医療デジタルの活用と治療ポートフォリオを拡充
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【オムロン】13事業への集中投資でデータを活用したサービスを拡大
大手メーカー5社は、それぞれ独自の成長戦略やビジョンを掲げています。ここからは各社の今後の動向や注力事業について解説します。
単に「安定しているから」で選ぶのではなく、各社がどの領域に注力し、どのようなアプローチで医療に貢献しようとしているかという「方向性の違い」に着目して企業研究を進めていきましょう。
【キヤノン】メディカル事業の強化と再生医療などの新領域を開拓
キヤノンは、「プリンティング」「メディカル」「イメージング」「インダストリアル」の主要4事業のなかでも、特にメディカル事業の強化に注力しています。
具体的には、高精細と低被ばくを両立する次世代「フォトンカウンティングCT」などの新製品を投入し、世界最大の医療機器市場である米国を中心にグローバルな販売体制を拡充しています。
さらに、積極的なM&Aを通じて再生医療をはじめとする新領域の開拓にも取り組み、医療事業全体のさらなる拡大と収益性向上を目指しています。
【富士フイルム】バイオCDMOなど成長領域への大型投資を加速
富士フイルムは、事業ポートフォリオの最適化を進め、高い成長が見込まれる「バイオCDMO(バイオ医薬品の開発・製造受託)」を最重要の成長領域と位置付けています。
世界的な需要拡大を取り込むため、米国ノースカロライナやデンマークなどの拠点で大型製造設備への継続的な投資を実施。3年間で成長事業へ約1.6兆円を集中投入する計画を掲げています。
こうした積極投資によりグローバルでの競争優位性を一段と高め、収益性と資本効率の双方に優れた経営を目指しています。
【テルモ】「3つのD戦略」を軸に資本効率を高めた経営を推進
テルモは、「デバイスからソリューションへ」という中長期ビジョンを掲げ、以下の「3つのD」を軸に成長戦略を展開しています。
- Delivery:体内の狙った場所へ的確に医療・薬剤を届ける高度な技術
- Deviceuticals:医薬品とデバイスの融合による治療効果の最大化
- Digital:デジタル技術を活用した患者の長期的なQOL向上への取り組み
たとえば、手首の止血用デバイス「TR Band」などの製品展開に加え、手術前後の医療現場をデジタル化で支える支援事業などを推進しています。
こうした事業成長に加え、ROIC(投下資本利益率)をはじめとする指標を重視し、資本効率を高めた強固な経営体質の構築を目指しています。
【オリンパス】医療デジタルの活用と治療ポートフォリオを拡充
オリンパスは、圧倒的シェアを誇る消化器内視鏡を軸に、AIやロボティクスを掛け合わせた「インテリジェント内視鏡医療エコシステム」の構築を進めています。
具体的には、AIを活用した診断支援システム「OLYSENSE」などを自社のデジタル基盤に統合し、診断精度の向上や医療現場の負担軽減を図っています。
さらに、使い捨てタイプの「シングルユース内視鏡」や、呼吸器・泌尿器領域における治療機器処置具のラインナップを強化。診断領域にとどまらない高成長な治療分野への参入と事業拡大を加速させています。
【オムロン】13事業への集中投資でデータを活用したサービスを拡大
オムロンは、将来の成長を牽引する「注力13事業」を定め、そこに経営資源を集中させることで「モノ+サービス」型ビジネスへの転換を進めています。
なかでもヘルスケア領域では、血圧計などのデバイスから得られる測定結果と、子会社JMDC社が持つ膨大な医療データを連携させたソリューション事業に注力しています。
これらの情報をAIで解析し、心臓疾患などの重症化を未然に防ぐ「プロアクティブヘルス(予防医療)事業」を展開するなど、従来の機器販売にとどまらない新たな医療価値の創出を目指しています。
大手医療機器メーカー5社の働く環境|残業時間・有給取得率・福利厚生
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【キヤノン】有給取得率94%超や不妊治療支援で安心して働ける
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【富士フイルム】子の誕生時の特別休暇でスムーズに育児参画できる
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【テルモ】営業車での送迎や配偶者同行休職で柔軟な働き方ができる
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【オリンパス】育児・介護時の役職離脱や節目の賞与支給で長く働ける
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【オムロン】週3・4日勤務や在宅勤務で自由な働き方ができる
医療機器業界の大手5社では、ワークライフバランスの推進や、多様なライフステージを支える独自の制度・福利厚生が充実しています。
ここからは、「残業時間」「有給取得率」「福利厚生」の3つの観点から、各社の働く環境を詳しく解説します。理想とする働き方を実現できる企業を見極める判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。
【キヤノン】有給取得率94%超や不妊治療支援で安心して働ける
| 残業時間 | 16.0時間(2025年) |
|---|---|
| 有給取得率 | 94.5%(2025年) |
| 福利厚生 | 宿泊施設/体育文化施設/持株会制度/財形貯蓄制度/積立年金/定期健康診断など |
キヤノンは、仕事とプライベートの両立を支える環境が非常に充実しています。2025年の有給休暇取得率は94.5%と5社のなかで最も高く、5日連続で有休を取得できる「フリーバカンス制度」も定着しています。
また、ライフステージに応じた手厚いサポートも特徴です。不妊治療に対しては、総額100万円を上限とする治療費(自己負担分)の半額補助や、専用の不妊治療休暇を用意しています。
さらに、男性の育児休業取得率は86.3%に達するなど、誰もが安心して長く働ける環境を整えています。
【富士フイルム】子の誕生時の特別休暇でスムーズに育児参画できる
| 残業時間 | ー |
|---|---|
| 有給取得率 | ー |
| 福利厚生 | 社宅/独身寮/契約保養施設/アクティブライフ休暇制度/ボランティア休業制度など |
富士フイルムは、従業員がさまざまなライフイベントを迎えても、活き活きと働き続けられる環境づくりに注力しています。
その代表例が、子どもが誕生した全従業員に20日間の特別休暇を付与する独自の「Good Parental Leave制度」です。性別を問わず、誰もが育児へ積極的に参加できる職場風土の醸成を進めています。
また、失効した有給休暇を最大60日まで積み立て、家族のケアや育児・介護などに利用できる「ストック休暇(積立有給休暇)」制度も用意されており、従業員の多様な生活をきめ細やかに支援しています。
【テルモ】営業車での送迎や配偶者同行休職で柔軟な働き方ができる
| 残業時間 | 18.4時間(2024年度) |
|---|---|
| 有給取得率 | 73.8%(2024年度) |
| 福利厚生 | 寮支援制度/借上社宅制度/ベネフィットステーション/リフレッシュ休暇/自己啓発支援制度/定期健康診断/がん就労支援など |
テルモでは、従業員の多様な働き方やキャリア形成を柔軟に支える独自の制度が充実しています。
たとえば、営業車を使った子どもや家族(保育施設・介護施設)の送迎が公式に認められており、現場の生活実態に即した手厚いサポートがおこなわれています。
また、配偶者の海外転勤にともなう休職制度や「キャリアリターン制度」により、ライフステージの変化によるキャリアの中断を防止。さらに、月間平均残業時間は18.4時間と5社のなかでは最も多いものの、20時間未満に抑えられており、適正な労務管理のもとで働きやすい環境が整っていることがうかがえます。
【オリンパス】育児・介護時の役職離脱や節目の賞与支給で長く働ける
| 残業時間 | 14.6時間(2025年3月期、小数点第2位を切り捨て) |
|---|---|
| 有給取得率 | 72.0%(2025年3月期) |
| 福利厚生 | 社宅/リフレッシュプラン/カフェテリアプラン/財形貯蓄制度/オリンパスライフプラン/資格取得報奨金制度など |
オリンパスは、育児や介護とキャリアの両立支援をはじめ、社員の長期的な定着やモチベーション向上につながる独自の施策が特徴です。
注目すべきは、管理職であっても育児・介護に専念する際に、一時的(基本6カ月間)に役職を離れることができる「役割フレックス制度」です。キャリアを諦めることなく、柔軟な両立を可能にしています。
さらに「リフレッシュプラン」として、勤続7年や特定の節目(年齢など)に5〜10日間の休暇や最大33万円の特別ボーナスが支給される制度もあり、長くモチベーションを保って働き続けられる環境が整っています。
【オムロン】週3・4日勤務や在宅勤務で自由な働き方ができる
| 残業時間 | ー |
|---|---|
| 有給取得率 | 80%(2025年度) |
| 福利厚生 | 寮・社宅制度/サテライトオフィス/ホームオフィス/積み立て有給休暇/育英支援金/副業制度など |
オムロンは、従業員が自ら働き方をデザインできる、非常に自由度の高い労働環境を整えています。
代表的なのが、自宅を正式な勤務地とする「ホームオフィス制度」や、週3・4日勤務を選択できる「短日勤務制度」です。従来の在宅勤務の枠を超えた、柔軟な勤務スタイルを導入しています。
さらに、早朝5時〜夜22時の間で自由に勤務時間を決められるフレックスタイム制や副業制度も整備。子ども1人につき毎月12,000円が支給される「育英支援金」などの金銭的サポートも手厚く、自由で自律的な働き方を後押ししています。
大手医療機器メーカー5社の組織風土|平均年齢・社風
| 企業名 | 平均年齢 | 社風 |
|---|---|---|
| キヤノン | 44.3歳 | ルール重視の保守的な基盤を持ちつつ、情熱や挑戦を歓迎する穏やかな社風 |
| 富士フイルム | 43.3歳 | 若手から大きな裁量を与えられ、変化を恐れず果敢に挑むアグレッシブな社風 |
| テルモ | 40.3歳 | 一丸となり、物腰柔らかで意見が通りやすい風通しの良い社風 |
| オリンパス | 44.1歳 | 医療メーカーとしての厳格さと、外資系的なオープンさが融合した社風 |
| オムロン | 44.5歳 | 個人プレイより協調性を重んじ、互いを尊重し対話を大切にする温和な社風 |
企業研究では、事業内容や福利厚生だけでなく「どのような雰囲気の職場か」「どんな社員が多いのか」といった組織風土を知ることも重要です。平均年齢などのデータや実際の社風は、自分に合った企業文化を見極める大きな手掛かりとなります。
ここからは、各社の平均年齢の基本的なデータとともに、内定者が選考を通じて感じた社風や社員の特徴を紹介します。自分の価値観や志向に合う環境があるか、ぜひ比較検討してみてください。
【キヤノン】堅実かつ真面目な社員が多く活躍する社風
キヤノンの平均年齢は44.3歳です。同社には「三自の精神(自発・自治・自覚)」と「人間尊重」という企業DNAが浸透しており、堅実で真面目な風土が根付いています。
実際、内定者からもこうしたDNAに基づく穏やかな社員が多いことや、新しい挑戦を力強く歓迎する空気感を感じたという声が寄せられています。
- 優しく真面目な落ち着いた雰囲気の方が多い。挑戦を歓迎するムードがある。(2026年卒 キヤノン 内定)
- 穏やかで人柄もいい方が多い。しかし仕事への情熱はすごく感じた。(2026年卒 キヤノン 内定)
- 保守的で堅実な社風が特徴で、ルール遵守や品質重視の文化が強い。意思決定に時間がかかることもあるが、安定志向の社員には合いやすい。一方で最近は海外展開や新事業領域への挑戦も活発化し、変革の機運も生まれている。(2026年卒 キヤノン 内定)
以上のことからキヤノンは、堅実さや品質重視の姿勢を守りつつ、新たな挑戦も歓迎する風土を持つ企業だと言えます。穏やかで誠実な社員に囲まれ、落ち着いた環境で情熱を持って働きたい人にマッチする環境です。
【富士フイルム】挑戦と変革を恐れないアクティブな社風
富士フイルムの平均年齢は43.3歳です。同社は、写真フィルム事業からの事業転換を成し遂げた歴史もあり、「挑戦」と「変革」を歓迎するアグレッシブな組織風土が特徴です。
実際に内定者の口コミからも、若手のうちから大きな裁量を持って新しいことに果敢に挑む社員の姿がうかがえます。
- 新しいことに挑戦し、イノベーションを重視する文化が根付いていると伺っております。(2026年卒 富士フイルム 内定)
- 非常に挑戦的で、変化を恐れない企業風土という点で非常に魅力に感じました。(2026年卒 富士フイルム 内定)
- 若手でも大きな仕事を任せてもらえる、挑戦的な風土(2025年卒 富士フイルム 内定)
これらのことから富士フイルムは、変化を恐れず若手から積極的に挑戦できる企業です。イノベーションを重視する文化のもと、高い主体性とスピード感を持って成長したい人に最適な環境と言えるでしょう。
【テルモ】医療への使命感や誠実な人柄を持つ社風
テルモの平均年齢は40.3歳と、5社のなかでは最も若い水準です。同社には「医療を通じて社会に貢献する」という理念のもと、社員が一丸となって仕事に真摯に向き合う文化が根付いています。
実際、内定者の声からも、物腰が柔らかく誠実な社員が多いことや、若手でも意見を発言しやすい風通しの良さが見られます。
- 誠実で物腰柔らかな社員の方が多いと伺った。風通しの良い社風だと感じた。(2025年卒 テルモ 内定)
- 医療機器メーカーはなんとなく硬い印象があったが、とても優しくて若手の意見も聞き入れてもらえるような社風だった。(2025年卒 テルモ 内定)
- 上司とコミュニケーションの機会が多いので働きやすいらしい。(2025年卒 テルモ 内定)
これらのことからテルモは、風通しの良い温かな人間関係のなかで互いに支え合える企業だと言えます。上下関係の隔たりなくコミュニケーションが取れる環境で、誠実に仕事に向き合いながら社会に貢献したい人にマッチするでしょう。
【オリンパス】グローバルかつ風通しの良い社風
オリンパスの平均年齢は44.1歳です。医療機器メーカーらしい法令遵守や品質への厳格さを持つ一方で、社員の人柄は穏やかで真面目なのが特徴です。
また、近年は経営のグローバル化にともない、外資系企業のようなオープンで挑戦を歓迎する企業文化も広がっており、内定者もその風通しの良さについて語っています。
- 医療なので法令には厳しい。また、トップの方々が外国人なこともあり、少し外資系のような雰囲気もある。(2026年卒 オリンパス 内定)
- 外資要素が強くなっているので、会社全体にチャレンジ精神のある方が多い印象(2026年卒 九州大学 オリンパス 内定)
- かなり昔からの企業なので、要所で古風なイメージは感じたが、積極的に新しいことに挑戦していきたいという意気込みも感じた。(2026年卒 オリンパス 内定)
以上のようにオリンパスは、医療分野の厳格さを守りつつ、グローバルで先進的な風土が融合した企業です。確かな伝統と実績を基盤に、国際的な視野を持って主体的に挑戦したい人に最適な環境と言えるでしょう。
【オムロン】誠実で協調性や他者とのかかわりを重んじる社風
オムロンの平均年齢は44.5歳と、5社のなかで最も高い数値です。「企業は社会の公器である」という考えのもと、単なる利益追求にとどまらず、社会課題の解決に真摯に向き合う穏やかで真面目な社員が多いのが特徴です。
実際、内定者の声からも、他者を尊重し対話やチームワークを重んじる温かな社風が読み取れます。
- 理系が多いので優しい人が多い印象です。休みを積極的に取るように促されるのでワークライフバランスは安定しています。(2026年卒 関西大学 オムロン 内定)
- 面接での質問でもらった情報ですが、他人を尊重する文化があるそうです。(2026年卒 関西大学 オムロン 内定)
- 全体的に「おだやか」「まじめ」「対話を大切にする」という文化が強いです。選考でも、面接官がじっくり話を聞いてくれ、押しつけがましさが一切ないのが印象的でした。個人主義よりチームワーク重視の社風だと感じました。(2026年卒 オムロン 内定)
これらのことからオムロンは、「社会課題の解決」という理念のもと、互いを尊重する対話や協調性を大切にする企業です。一人ひとりの思いに耳を傾ける環境で、仲間と協働しながら誠実に社会へ貢献したい人にマッチするでしょう。
大手医療機器メーカー5社の志望動機|内定者の回答10選
大手医療機器メーカーの選考を突破した内定者たちは、どのような志望動機を語っていたのでしょうか。内定者の回答からは、その企業ならではの強みや、選考で評価される経験・強みの伝え方をつかむことができます。
自身の志望企業と照らし合わせながら、説得力のある志望動機づくりの参考にしてみてください。
キヤノン
23卒・キヤノン内定者の回答
私は貴社で、人に「おっ、これは」と思わせるカメラを開発したい。
私の祖父はセミプロのカメラマンで、人より沢山の素敵なものに気が付ける感性と、それを周りに共有できる技術を格好いいと思う。
先日祖父が亡くなり、愛用していた貴社のカメラのストラップを、斜め掛けにして棺に一緒に入れた。記されたロゴに、そのブランドの偉大さをしみじみと感じた。祖父の人生を形作っていた製品であり、私も貴社のブランドを背負う一員となって世界中にいる祖父のような方により楽しんでもらえるカメラを開発したいと思った。
真のグローバルカンパニーを目指す貴社で、自分の強みである、新しいことへのチャレンジ精神や社交性を活かし、広く経験を積み、製品を通してより多くの人の人生に関わっていきたい。
また私は研究活動で専門分野にとらわれず一から勉強に取り組んできた。この経験からどの部署に配属されても積極的に学んでいけると考えている。 (2023年卒 キヤノン 技術系 内定)
22卒・電気通信大学大学院・キヤノン内定者の回答
私は、労働者不足が深刻化している生産現場において、作業のロボット化・スマート化に関する事業に携わりたいと考えています。
その中で、私は作業ロボットに関する研究を通じて、カメラを使った視覚による環境認識の重要性を実感してきました。作業のロボット化・スマート化が期待されている生産現場においても、今後、ビジョン領域が担う役割は大きくなってくると考えられます。
貴社は、最高峰のビジョン・イメージング技術を、ロボットの“眼”:マシンビジョンに加えて、ネットワークカメラによる複数の人/モノ/ロボットの認識など、産業分野にも幅広く応用しておられます。
ここで、ビジョンシステムを多くの生産現場に普及していくためには、専門知識をもたない人も含めて誰もが簡単に導入・利用するシステムを提供していく必要があります。私自身、研究においてロボットとカメラ間のキャリブレーションといったカメラの環境整備に時間が取られてしまうことがあり、その作業を自動化するシステムを開発した経験があります。
御社は、Vision-Editionシリーズのような誰もが簡単に導入・利用することができるビジョンシステムの開発によって生産現場のロボット化・スマート化の普及に貢献しておられます。私もそのような取り組みに携わりたいと強く感じ、貴社への入社を志望します。 (2022年卒 電気通信大学大学院 キヤノン 技術系 内定)
内定者の志望動機では、キヤノン最大の強みである「最高峰のイメージング・ビジョン技術」や「グローバルなブランド力」を軸に、自身の原体験や研究背景と深く結び付けている点が共通しています。
単に「製品や技術が好き」というレベルを超え、「その技術を用いて、使う人の体験や社会課題をどう変えたいか」というビジョンまで一歩踏み込んで語っている点が、高く評価されたポイントと言えるでしょう。
富士フイルム
23卒・富士フイルム内定者の回答
自身の夢である「モノ・サービスの提供を通じて医療の地域・国家間格差をなくしていくこと」を最大限実現できると考えたためだ。
中学時代に中国に在住していたとき、通っていた学校の中国人の友人が、その友人のご両親のふるさとでは、付近の病院の医療機器・サービスが乏しいゆえに、病の治療を受けるのに片道2時間もかかる病院へ何度も通院せざるを得ないという話をしてくれた。
中国ほどの先進国であっても、未だに何時間もかけて病院に通院せねばならない地域があると知って衝撃を受けた。この経験から、自身の手でどんな場所であっても平等な医療提供の機会を得られる社会を実現したいと考えるようになった。
御社はヘルスケア事業において『予防』、『診断』、『治療』の一気通貫でのコンテンツ・サービスの提供を通じて、医療格差を是正しだれもが健康を享受できる社会の実現を目標に掲げ、挑戦し続けてきた世界でも数少ないメーカーの1つだ。
もともとのフイルム事業から大きく事業転換し、時代の変化に柔軟かつ多角的な対応を図り、企業価値を長期的・持続的に伸ばし続けてきた御社であれば、自身の成し遂げたい夢を最大限実現できると考え、強く志望する。 (2023年卒 富士フイルム 事務系総合職 内定)
24卒・東北大学大学院・富士フイルム内定者の回答
私は、世界の「医療問題」を解決することで、人々のQuality of Lifeを向上させたいと思い、御社を志望しました。
私は東日本大震災を経験しました。その際に家族が頭を負傷したのですが、田舎の地域は病院とつながることができませんでした。
また、震災以外に関しても、私は田舎地域に住んでいたため、医療機関が無く、長い通院時間や限られた治療によって十分な医療を受けられないなど、過疎地域特有の医療問題を経験してきました。
これらの経験を通じて、私は「工学を通じて、医療問題を解消したい」という夢を持つようになりました。
その中でも、特に「予防」をテーマとした診断装置の開発に携わりたいという強い思いがあります。理由としては、予防の診断によって病気を早期発見することができれば、重症化に伴う「医療費の増大」を解消でき、また、診断技術にAIを組み合わせて医師の診断フローを支援することができれば「医者不足」にも大きく貢献できると考えているからです。
以上のような夢がある中で、御社は世界が抱える医療問題にいち早く注目し、他社に先駆けて取り組んだ高い医療IT・AI技術によって、医療問題に大きく貢献しています。また、画像診断装置に代表される「予防診断」にも注力している点に、自分の夢と大きな共通部分を感じたため、御社を志望しました。 (2024年卒 東北大学大学院 富士フイルム 総合職 内定)
内定者たちは、医療格差や過疎地の医療問題といった自身の原体験に基づく課題意識を、富士フイルムが誇る「医療IT・AI技術」や「予防・画像診断分野の強み」とつなげています。
単に製品を扱うだけでなく、「予防・診断・治療」の一気通貫で取り組む姿勢や、フィルム事業からの事業転換に象徴される「変化を恐れず果敢に挑戦する風土」に着目して志望理由を構成している点が秀逸です。
テルモ
21卒・早稲田大学大学院・テルモ内定者の回答
病気で苦しい思いをする患者が、治療の段階での苦しさを少しでも軽減した医療手段を提供することで社会を支えたいと思ったためです。
私は、小さい頃に病気で苦しみ、多い日に3回点滴を受けるような、ほぼ毎日通院した期間がありました。医者やナースの失敗で針を刺し直されたことも多々経験しており、そこから、医療関係者の負担を減らし、使用しやすい医療機器の大切さ、患者自身の苦しみを軽減することの大切さが心に刻まれました。
貴社は患者(特に子供)の痛みを軽減する世界一細い注射針を始める等、医療革命を起こしてきました。また、技術習得ができるような総合医療トレーニング施設(メディカルプラネックス)があります。
このような医療機器を使う相手の立場に立って考える姿勢に大変魅せられ、自身もその一員になりたいです。今後は会社と共に世界中に向けて、医療発展に貢献したいと強く願い、テルモを志望しました。 (2021年卒 早稲田大学大学院 テルモ 企画営業コース 内定)
26卒・テルモ内定者の回答
私は、医療機器を通じて日本だけでなく世界中の人の健康を支えたいという思いがあるからです。
私は昔から健康を維持する努力が好きで、その思いから医療への関心を深め、大学では生命工学を専攻しました。3年生の時に解剖学実験で生の臓器に触れる機会を得たことで、人体の精巧な仕組みと臓器の働きの素晴らしさに感銘を受けました。
この経験を通じて、「この機能を損なわずに治療する方法はないか」と考えるようになり、人体の生命活動を支える心臓・肺・血管の治療に特に関心を持つようになりました。
そのため、人体の生命活動に直結するカテーテル治療に強みを持つ貴社に大きな魅力を感じています。特に、患者さんの負担を軽減する低侵襲治療を推進している点は、感銘しました。
さらに、貴社が日本国内にとどまらずグローバルに事業を展開している点も、私の思いである「生まれた場所や環境に関係なく、すべての人が適切な医療を受けられる社会にしたい」という志と一致します。
そのため、数ある医療機器メーカーの中でも御社を第一志望に考えています。 (2026年卒 テルモ 企画営業コース コーポレートスタッフ 内定)
内定者の志望動機は、自身の原体験に基づく「患者の負担軽減」という思いを、テルモ独自の強みであるカテーテル治療(低侵襲医療)やトレーニング施設での教育体制と紐付けている点が特徴です。
どちらの回答も同社に興味を持った経緯が具体的に語られており、その学生ならではの強い熱意が感じられます。患者や医療従事者に寄り添う姿勢やグローバルな展開力にも着目し、「なぜテルモでなければならないのか」を説得力高く伝えています。
オリンパス
25卒・オリンパス内定者の回答
私が御社を志望する理由は病気を患い、入学当初から所属する部活動の選手としての活動を断念したことを機に「医療機器を通じて人々の暮らしを支えたい」という思いを抱き、御社を志望しています。
入院生活を通じて、当たり前の生活は簡単に崩れ得るものであり、それに伴う苦しみと困難は想像を絶するものであることを実感しました。同時に医療の重要性とありがたみも深く理解し、将来は高齢化社会で深刻化する社会課題の解決に貢献したいと考えています。
より多くの命を救う早期診断、患者の負担が少ない低侵襲医療により世界の人々の健康を支える御社の一員として、入社後は生産技術開発職のエレクトロニクスエンジニアとして医療の進化を支えていきたいです。
製造開発の立ち上げや生産体制を構築するための工程設計などの業務を通じて「ものづくり」をゼロから創る生産技術開発職は、私の思いを実現できる最適な環境であると確信し志望しました。 (2025年卒 オリンパス 技術系 内定)
22卒・東京大学大学院・オリンパス内定者の回答
私は、内視鏡診断・低侵襲治療をもっと普及させ、人々の生活に貢献したいと考えており、そのためには御社が最適な環境だと考えたため志望した。
私がこの分野に興味を持ったきっかけは、消化器系の疾患をもつ友人を見る中で、内視鏡診断による病気の早期発見の重要性や難しさ、また診断や治療における患者の負担を知ったからだ。
自分は彼らを直接救うことはできないけれど、内視鏡などの医療機器づくりの部分からなら何か役に立てるかもしれないと感じ、それから患者の負担が少なく気軽に利用してもらえて、もっと効果的な内視鏡や治療器具の開発がしたいと思うようになった。
その上で、二点の理由から御社を志望している。一点目は製品が与えられる影響力だ。御社は長年の信頼関係から医師や患者と緊密に連携を取って堪えず効果的な新製品開発につなげている点、そして近年は低侵襲治療にも力を入れワンストップソリューションを実現していることが魅力的だ。
また、機器の使い方の教育も含めた包括的な医療の普及に取り組んでいること等も踏まえると、御社でなら画期的な製品の開発を行い、世の中に確かな変化を生み出せるのではないかと考え、惹かれている。 (2022年卒 東京大学大学院 オリンパス 技術職 内定)
内定者の志望動機では、自身や身近な人の病気経験から生じた「早期診断・発見」や「患者の負担が少ない低侵襲医療」への強い思いが共通して見られます。
世界的に高いシェアと信頼を得る内視鏡技術をはじめ、診断から治療までを一貫しておこなう体制や教育支援といったオリンパス独自の強みを的確にとらえている点が、高評価につながったと言えるでしょう。
オムロン
24卒・オムロン内定者の回答
御社を志望する理由といたしましては、まず、「センシング(Sensing)&コントロール(Control)+シンク(Think)」という御社の考えは、学部の研究で制御工学、大学院の研究で光計測を行っている自分にぴったりなのではないかと考えました。
また、昨年度通年の授業で実際の企業様から課題を提供していただき、工場の一部製造ラインの省人化に取り組みました。結果といたしましては工作機械の工具交換作業の一部自動化といった成果をあげることができました。
この授業と自分自身の研究背景を合わせて考えた際、モノづくり業界において省人化が強く求められていると感じ、ファクトリーオートメーションに関わる仕事をしたいと考え、御社を志望しております。 (2024年卒 オムロン 商品開発職 内定)
26卒・関西大学・オムロン内定者の回答
私が御社を志望する理由は駅自動改札機事業に携わりたいからです。
私は駅自動改札機がない地域で育ちました。そこはかなり不便で大変でした。そして、上京してから駅自動改札機の便利さや大人数を捌く効率性のすごさに感銘を受けました。私が地方や発展途上国にこの技術と製品を広めて社会をより便利で質のいい暮らしに貢献したいと思いました。
また、御社が世界で初めて駅自動改札機を開発し設置したと知り、ますます御社に興味を抱き、志望しました。 (2026年卒 関西大学 オムロン 営業・スタッフ職 内定)
内定者たちは、同社の成長を支える「センシング&コントロール+Think」というコア技術や、社会課題を解決してきたイノベーションの歴史に、自身の原体験を結び付けて語っています。
FAによる生産現場の省人化や、駅自動改札機をはじめとする社会インフラの発展など、志望分野は異なっても「自分がかかわった技術や製品で不便を解消し、暮らしを豊かにしたい」という軸が明確です。自身のこれまでの経験とオムロン独自の強みを重ね合わせ、入社後のビジョンに説得力を持たせている点が優れています。
大手医療機器メーカー5社の選考の特徴・対策|内定者からのアドバイス
-
【キヤノン】論理的思考力を示し他社比較に基づく志望理由を語る
-
【富士フイルム】幼少期から自己分析を徹底し挑戦への姿勢を示す
-
【テルモ】医療への高い貢献意欲を伝え自然な対話を意識する
-
【オリンパス】鋭い深掘りに対応し周囲と協力する姿勢を伝える
-
【オムロン】行動原理を言語化し社会貢献への熱意につなげる
医療機器メーカー大手5社は、企業ごとに選考の特徴や評価されるポイントが大きく異なります。
ここからは、就活会議に寄せられた内定者からのアドバイスをもとに、各社の選考プロセスや具体的な対策法を詳しく解説します。ポイントをしっかり押さえ、自信を持って選考に挑めるよう準備を整えていきましょう。
なお、ここで紹介する採用大学や就職難易度は就活会議が独自に算出しているものです。採用傾向や選考状況は年度によって変動する場合があるため、あくまで目安として参考にしてみてください。
【キヤノン】論理的思考力を示し他社比較に基づく志望理由を語る
| 就職難易度 | 4.7/5 |
|---|---|
| 採用大学 | ・東京工業大学大学院 ・横浜国立大学大学院 ・名古屋大学大学院 ・早稲田大学 ・東京理科大学大学院 ・信州大学大学院 ・宇都宮大学大学院 |
| 選考フロー | ※キヤノンの技術系物理系に内定した26卒学生の一例 ▼ESの提出 時期:2025年2月 ▼WEBテスト 時期:2025年2月 内容:SPI ▼一次面接 時期:2025年2月 面接時間:30分 面接官:3名 ▼最終面接 時期:2025年3月 面接時間:20分 面接官:2名 ▼内定 時期:2025年3月中旬 |
キヤノンの選考では、一次面接で「10分間のプレゼンテーション」が課される点が大きな特徴です。研究内容に対する深い理解はもちろん、専門外の面接官にも論理的かつわかりやすく伝える説明力が求められます。
内定者からのアドバイス
やはり、一番注意した方が良いのは10分間プレゼンテーションであると思います。OB訪問をしてOBの方にプレゼンテーション資料を見ていただいたり、何度も発表の練習をする必要があると思います。
一次面接で発表があり、そこで多くの人が落とされるため鬼門であると感じました。 (2022年卒 横浜国立大学 キヤノン 技術系 内定)
また、「なぜほかではなくキヤノンなのか」という他社比較に基づく志望動機が徹底的に深掘りされる点も特徴です。
単なる製品の知識だけでなく、事業戦略や中期経営計画を踏まえて同社独自の強みを理解し、自身の将来像と重ね合わせながら「同社でなければならない理由」を明確に示しましょう。
内定者からのアドバイス
とにかく、選考の過程で何度も志望度を確認されるので、他社との違いを明確にしたうえでしっかりと志望度を伝えることが大事です。
比較することになる競合他社はSONYやニコン、富士フイルムなどが主にあげられます。自分がキヤノンと縁を感じた瞬間や経験を志望動機と絡めて伝え、競合と比べた時のキヤノンでなければならない理由をしっかりと伝えれば感触はいいはずです。 (2025年卒 横浜国立大学大学院 キヤノン 技術系 内定)
キヤノンに内定するためには、「なぜキヤノンなのか」を論理的かつ具体的に語れることが大切です。
単なる製品知識だけでなく、事業戦略や中期経営計画、他社との差別化などを理解し、自分の将来像とどのように重なるかを明確に伝えることが求められます。 (2026年卒 キヤノン 技術系 内定)
【富士フイルム】幼少期から自己分析を徹底し挑戦への姿勢を示す
| 就職難易度 | 5.0/5 |
|---|---|
| 採用大学 | ・東京大学大学院 ・京都大学大学院 ・東京工業大学大学院 ・大阪大学大学院 ・慶應義塾大学大学院 ・神戸大学 ・北海道大学 ・北海道大学大学院 ・早稲田大学大学院 ・東北大学大学院 |
| 選考フロー | ※富士フイルムの技術系に内定した26卒学生の一例 ▼ESの提出 時期:2025年2月 ▼WEBテスト 時期:2025年2月 内容:eF-1G(言語、非言語、性格) ▼WEBテスト 時期:2025年3月 内容:SPI(言語、非言語、性格) ▼一次面接 時期:2025年3月 面接時間:30分 面接官:1名 ▼二次面接 時期:2025年3月 面接時間:40分 面接官:3名 ▼最終面接 時期:2025年4月 面接時間:30分 面接官:3名 ▼内定 時期:2025年4月下旬 |
5社のなかで最も選考難易度が高い富士フイルムの面接では、志望動機以上に人柄を探るパーソナルな質問が中心です。幼少期まで遡って自身の価値観やモチベーションを言語化し、自己分析を徹底することが求められます。
内定者からのアドバイス
この会社は志望動機をほとんど聞かない分、どんな人間かを探るような質問が多い。そのため、自己分析を徹底的に行う必要がある。自己分析は幼稚園生時代から行い、何がモチベーションになっているのか、どんなことがあまり得意ではないのかをスラスラ言えるようにした。
また、自己分析だけでなく友人や親による他己分析も行い、自分のことを理解しつくせるように努めた。弱みに関しては、どう補っているのかまで答えられるようにしなくてはダメ。 (2018年卒 慶應義塾大学 富士フイルム 総合職 内定)
内定者からのアドバイス
とにかく、自分に対する理解を深めておくこと。1次2次面接は一般的な選考と何ら変わらないが、最終選考学生の人となりをあらゆる角度から深ぼってくるため、人生経験の棚卸しや、そこから導かれる自身の人柄について徹底的に整理しておくことが必要だと考える。
そして選考では、自身の失敗談や弱点についても飾らずありのまま伝えると非常にウケがいい。良い面だけを見せても相手には不信感が残り、内定という意思決定に踏み切る事ができないので、徹底した自己開示が必要。 (2024年卒 一橋大学 富士フイルム 事務系総合職 内定)
内定者のアドバイスにもあるとおり、同社の選考を突破するには徹底した自己理解が欠かせません。以下の3ステップで自己分析を進め、あなたの根底にある原点や軸を明確にしたうえで選考に臨みましょう。
| ステップ | 概要 | 具体例 |
|---|---|---|
| ① モチベーショングラフや自分史で感情の波を可視化する | 時期(幼稚園〜大学)とテンションの高低(-100〜+100)で人生の波を描く成果の有無ではなく、「ワクワクしたか」「ストレスを感じたか」などの感情の起伏に注目する | 【小6】運動会の応援団長で優勝した(+90)【中2】部活で怪我をして長期間見学になった(-60)【高2】文化祭でクラスの出し物の責任者を務めた(+85) |
| ② 「高い山」と「低い谷」に対して「なぜ?」を5回重ねる | グラフで最も高い「山」と最も低い「谷」の出来事をそれぞれ選び、感情と行動を掘り下げる【山】「何をしているときが楽しかったか」「周囲からのどんな言葉がうれしかったか」「なぜ自発的に工夫できたか」を問う【谷】「何に最もストレスを感じたか」「なぜやる気をなくしたか」「どう行動したか」を問う | 【山(小6応援団長)の深掘り】なぜうれしかった?→団員全員の心が一つになったからなぜそれが重要?→立場の違うメンバーと意見を交わし、巻き込みながら進める過程が好きだから |
| ③「時代の共通点」を横につなぎ、言語化する | 各時代の「山」と「谷」のエピソードを並べ、共通する条件やキーワードを抽出する | 【共通点】小6の応援団長、高2の文化祭、大学のゼミ長【言語化した価値観】私は「意見の異なるメンバーをまとめ、チーム全員で一つの目標を達成する環境」にやりがいを感じる |
【テルモ】医療への高い貢献意欲を伝え自然な対話を意識する
| 就職難易度 | 4.4/5 |
|---|---|
| 採用大学 | ・東京大学大学院 ・東京工業大学大学院 ・関西大学 ・近畿大学 |
| 選考フロー | ※テルモの開発技術コース 研究開発職に内定した26卒学生の一例 ▼ESの提出 時期:2025年1月 ▼一次面接 時期:2025年1月 面接時間:40分 面接官:1名 ▼二次面接 時期:2025年2月 面接時間:60分 面接官:2名 ▼最終面接 時期:2025年2月 面接時間:60分 面接官:3名 ▼内定 時期:2025年2月下旬 |
テルモの選考は、集団面接形式でおこなわれることが多いのが特徴です。面接は会話ベースで進む一方で、他者の話を聞く姿勢や協調性といった「対人関係力」が厳しく評価されています。
内定者からのアドバイス
対人関係力がとても重要です。一次でも二次でもこの項目は評価対象だそうです。
特に一次面接はグループで行われるため、他の学生が話している間の姿勢等も意識するとよいと思います。 (2023年卒 大阪市立大学大学院 テルモ 開発技術コース 内定)
内定者からのアドバイス
1~3時面接全ての質問で聞かれたことは、人との関わり方について聞かれた。そのため、「人と関わることで大切にしていること」や「どう人とコミュニケーションをとるのか」をきちんと自分の口で伝えられるように用意しておいた方が良い。
協調性を大切にしていることをアピールするべきだと思う。 (2026年卒 テルモ 企画営業コース コーポレートスタッフ 内定)
また、企業理念への深い共感や「なぜ医療機器なのか」「なぜテルモなのか」といった熱意・志の強さも重視されます。
「医療にかかわりたいと感じた原体験」から「テルモの理念に共感した理由」までを一本の軸に整理し、面接で自分の言葉で語れるよう言語化しておきましょう。
内定者からのアドバイス
医療に携わりたいという気持ちやそう感じたきっかけが強くあり、それをアピールできたことが良かったと思います。
選考をマッチングと評しているだけあって、企業理念や社員たちの考えや思いに学生の思いが合うかどうかが重視されていると思います。医療に貢献したいという気持ちを熱く話せたことで内定がいただけたと思います。 (2023年卒 大阪市立大学大学院 テルモ 開発技術コース 内定)
【オリンパス】鋭い深掘りに対応し周囲と協力する姿勢を伝える
| 就職難易度 | 4.6/5 |
|---|---|
| 採用大学 | ・横浜国立大学大学院 ・東京農工大学大学院 |
| 選考フロー | ※オリンパスの研究・開発 メカニカルエンジニアに内定した26卒学生の一例 ▼ESの提出 時期:2025年2月 ▼WEBテスト 時期:2025年2月 内容:SPI 言語、非言語、性格検査 ▼一次面接 時期:2025年2月 面接時間:40分 面接官:1名 ▼最終面接 時期:2025年3月 面接時間:40分 面接官:2名 ▼内定 時期:2025年4月上旬 |
オリンパスの最終面接では、研究内容に対する鋭い深掘りがおこなわれる点が特徴です。単なる成果だけでなく、「なぜその手法を選んだのか」「どう課題を乗り越えたのか」といった思考プロセスや課題解決力が厳しく問われます。
内定者からのアドバイス
最終面接では一次面接と違って研究に対しての深堀が鋭かった。そのため、過去の先輩がどのような質問をされたのか調べてそれに対する解答をあらかじめ作っておくことが重要だと感じた。
また、研究に対する質問には自信があるようにはきはきと答える必要がある。 (2022年卒 大阪大学大学院 オリンパス 技術開発 内定)
また、選考を通じて「チームでの協働姿勢」が強く求められます。「どのような意見の違いや課題があったか」「相手の立場を理解するためにどう歩み寄ったか」、そして「どう工夫して乗り越えたか」まで整理し、面接で具体的に話せるように準備しておきましょう。
内定者からのアドバイス
オリンパスに内定するためには、課題解決力・チームでの協働姿勢・事業理解の3つが重要です。問題を特定し、論理的に解決策を導く力が求められるため、研究やインターン経験を整理し、課題にどう向き合い、どう解決したかを具体的に説明できるよう準備してください。
次に、チームワークが重視されるため、一人で成果を出すのではなく、どのように周囲と協力したかを伝えることが大切です。 (2026年卒 山梨大学大学院 オリンパス 技術系 内定)
内定者からのアドバイス
選考を通じて感じたのは、「周囲とどう関わり、協力して取り組んできたか」と「製品や技術についてどれだけ理解し、関心を持っているか」の2点が特に重視されているということです。
面接では、研究や課外活動を通じて他者とどのように協力・調整し、課題を乗り越えたかという具体的なエピソードが求められました。 (2026年卒 オリンパス 生産技術開発 メカニカルエンジニア 内定)
【オムロン】行動原理を言語化し社会貢献への熱意につなげる
| 就職難易度 | 4.0/5 |
|---|---|
| 内定者が出た大学 | ・同志社大学 ・大阪大学大学院 ・関西学院大学 ・岡山大学大学院 ・東京理科大学 |
| 選考フロー | ※オムロンの技術職に内定した26卒学生の一例 ▼ESの提出 時期:2025年2月 ▼WEBテスト 時期:2025年2月 内容:玉手箱 ▼一次面接 時期:2025年2月 面接時間:50分 面接官:2名 ▼最終面接 時期:2025年3月 面接時間:50分 面接官:2名 ▼内定 時期:2025年3月下旬 |
オムロンの選考では、「なぜそう考え、どう行動したのか」という自身の価値観や行動指針が徹底的に深掘りされます。選考で伝えるエピソードでは、課題に直面した際の思考プロセスや行動に至る背景まで言語化しておくことが重要です。
内定者からのアドバイス
学チカや自己PRは、結果だけではなく、結果に至るまでの過程で自分がどう考え、どう行動したか、その際他者をどう巻き込んだか、困難なとき何が課題と考え、どう行動したかなどの自分の行動原理や物事への考え方を述べれる必要があると感じた。
一つの質問でかなり深堀されるので、自己分析を十分にしていなければ、回答できない可能性が高いと感じた。 (2024年卒 大阪公立大学 オムロン 商品開発 内定)
また、企業理念への共感や「社会課題にどう向き合うか」という志の強さも厳しく見極められます。
単なる企業への興味にとどまらず、これまでの原体験をもとに「なぜその課題に向き合い、どう社会に貢献したいのか」を言語化することが重要です。自身の軸と入社後のビジョンを論理的に整理して選考に臨みましょう。
内定者からのアドバイス
自社の事業や社会貢献活動に対する深い理解と、その理解を基にした志望動機を明確に伝えることである。技術的なバックグラウンドや問題解決能力も重要であるが、より大事なのはオムロンが求める「社会的貢献」を重視した姿勢である。
自分がオムロンで働くことで、どのように社会に影響を与えたいのかを具体的に述べ、企業文化とのフィット感を示すことが求められる。
また、企業の理念や社会的意義に対して共感し、意欲的に取り組む姿勢を強調することが内定に繋がる。 (2025年卒 明治大学 オムロン 営業・スタッフ職 内定)
内定者からのアドバイス
オムロンに内定するには、単に「企業理解」や「ガクチカの強さ」ではなく、「社会課題にどう向き合ってきたか」を自分の行動・価値観と結びつけて語れることが大切です。オムロンは“人間性”や“志の方向性”を重視する会社だと感じました。
選考を通じて表面的な「やりたいこと」ではなく、「なぜそう思うようになったか」「どんな現場経験があるか」「入社後どう活かせるか」を論理的かつ誠実に話せる人が内定に近づく印象です。 (2026年卒 オムロン 営業・スタッフ職 内定)
大手医療機器メーカーに関するよくある質問
最後に、医療機器メーカーの就活に関してよくある質問へ回答していきます。細かい疑問や不安を解消し、万全の準備を整えて選考に臨みましょう。
Q:医療機器メーカーへの就職は難しい?
結論として、医療機器メーカーへの就職難易度は比較的高いと言えます。
就活会議の内定者実績を見ると、旧帝大や早慶クラスの学生が多くを占めています。職種別では、技術系は専門性が求められるため理系院生が中心となり、事務系は採用枠が少ないため狭き門となっています。
ただし、実際の選考では学歴以上に研究への姿勢や明確な目的意識といった「個人の資質」が重視されるといった声も見られます。
キヤノン内定者からのアドバイス
技術系の採用であれば、研究に対してどれだけ主体的に取り組んでいるか、自分の研究の分野における位置づけ、課題にぶつかったときの対処及び、これらを分かりやすく相手に伝えることができるプレゼンテーション能力が必要であると考える。
いずれに関しても、研究室の活動によって身に付けることができるので、雑務も含めた研究活動をおろそかにしないことが最も重要であったように感じた。そのため、学歴などの要因が重視されることはないように思える。 (2022年卒 首都大学東京大学院 キヤノン 技術系 内定)
キヤノン内定者からのアドバイス
自身の行動に対してきちんとした理由を述べることができ、自身の考えや目的をしっかりと持てている人が内定に繋がりやすいと感じました。
学歴はあまり関係なく、その学生個人を見てくれているように面接を通して感じました。 (2019年卒 徳島大学大学院 キヤノン 総合職 内定)
自己分析と企業研究を徹底し、自身の行動原理や熱意を自分の言葉で伝えることが内定獲得につながります。「大手医療機器メーカー5社の選考の特徴・対策|内定者からのアドバイス」も参考に、万全の対策を進めていきましょう。
Q:医療機器メーカーに隠れ優良企業はある?
医療機器業界には、一般消費者向けの知名度は高くないものの、特定の分野で圧倒的なシェアと技術力を誇る「隠れ優良企業」が数多く存在します。
たとえば、医療機器の特定部品に特化したメーカーや、特定の診療科に強みを持つ企業などが挙げられます。就活会議が独自に選定した「隠れ優良企業」は、以下の3社です。
| 企業名 | 特徴・強み | 福利厚生 |
|---|---|---|
| 朝日インテック | 心臓血管の低侵襲治療に不可欠な「PCIガイドワイヤー」において、世界トップシェアを確立世界121以上の国と地域へ製品を展開している | 住宅手当/家族手当/がん治療特別休暇/保養所(全国:リゾートトラスト)/福利厚生サービス(リロクラブ)など |
| ナカニシ | 歯科用ハンドピース(歯を削る機器)においてグローバルNo.1のシェアを誇り、世界140カ国以上で製品が愛用されている海外売上比率は約90%に達し、グローバルニッチトップとしての地位を確立 | 住宅手当/家族手当/福利厚生サービス(ライフサポート倶楽部)提携/社員食堂(食事代補助)/歯科検診など |
| マニー | 手術用縫合針や眼科ナイフ、歯科用根管治療機器などを提供する海外売上高比率は83.7%に上り、120以上の国と地域で事業を展開しており、眼科ナイフでは国内シェアNo.1・世界シェア35%を獲得 | 奨学金代理返還制度/社宅制度/社員食堂/資格手当など |
いずれもBtoB企業のため一般での認知度は低いものの、医療現場では絶大な存在感と高い収益性を誇る優良企業です。
大手企業だけでなく、専門メーカーや部品メーカーまで視野を広げることで、自分に合った優良企業と出会える可能性が大きく広がるでしょう。
大手医療機器メーカー各社の特徴を比較し最適な一社を見つけよう
この記事では、国内の大手医療機器メーカーをランキング形式で紹介し、主要5社の強みや働き方、選考対策まで詳しく解説しました。
医療機器メーカー各社は一見似ているように見えますが、「どの領域・製品で高いシェアを持つか」は大きく異なります。各社の得意分野を理解したうえで、それを支える技術や企業風土にまで着目することが、企業ならではの強みを深く理解するカギとなります。
この記事の解説や内定者の口コミを参考に企業研究を進め、自分に合った最適な一社を見つけましょう。
就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。
この記事の編集担当者
佐藤 美空
大学卒業後、就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。約1年間キャリアアドバイザーとして文系学生の就職支援をおこなう。就活生時代にポート運営の就活メディアを活用した経験から、「今度は私が就活生の役に立つメディアを創りたい」という思いでライターに転身。現在は就活会議のライターを担当している。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める