CREATED ON 2026.06.05 | UPDATED ON 2026.06.05

面接で聞かれる「苦手なこと」一覧30選|内定者の回答・伝え方付き

面接対策
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好印象を残す答え方も解説! 面接で聞かれる 「苦手なこと」一覧 内定者の回答を紹介

こんにちは。就活会議編集部の佐藤です。 面接で「苦手なこと」を聞かれ、言葉に詰まった経験がある人もいるでしょう。頻出ではない分、対策が後回しになりやすく、十分な準備なしに臨むと自信を持って答えるのが難しい質問です。私自身、どうすればマイナスな印象を避けられるか悩んだことがあります。 高評価を得るコツは、自身の苦手を洗い出し「改善への対策」とセットで言語化することです。本記事では、「苦手なこと」一覧や答え方、内定者の実例を紹介します。苦手なことへの真摯な姿勢を伝え、好印象につながる回答を準備しましょう。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

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企業が面接で「苦手なこと」を聞く意図

はじめに、企業が「苦手なこと」を通じて何を知ろうとしているのか、その意図を把握しておきましょう。この点を正しく理解することで、的外れな回答を防ぎ、評価につながる答えを考えることができます。

企業が面接で「苦手なこと」を聞くおもな理由は、以下の4点です。

  • 自分を客観視できているか確認するため
  • 苦手なことへの「改善・対処のプロセス」を知るため
  • 職務内容とミスマッチがないか確認するため
  • 欠点を開示する素直さや誠実さを見るため

苦手なことを客観的に伝えるには、深い自己理解が不可欠です。 企業はこの質問を通じて、弱みに真摯に向き合っているか、そして欠点を包み隠さず話す誠実さがあるか、といった「人柄」を見極めています。

また、あなたの苦手なことが入社後の業務において重大な懸念材料にならないかも注視しています。どのような内容がミスマッチと判断されるかは、「【志望職種別】避けるべき「苦手なこと」の組み合わせ」で詳しく解説しているので、気になる人は先にチェックしてみてください。

「苦手なこと」一覧30選|面接でそのまま使える!

「面接で何を答えれば良いかイメージが湧かない」という人は、まず一覧から自分に近いものを選ぶのが効率的です。

ここでは「対人・連携」と「行動・思考」の2つのカテゴリーに分けて紹介します。これまでの経験を思い返しながら、自分に当てはまるものがあるか探してみてください。

「対人・連携」に関するもの

これらは、ゼミ活動やアルバイトなど、周囲の人とかかわる際に見られる特徴です。「自分は組織のなかでどんな立ち回りをしているか」「チームで行動するときに何に苦手意識を感じるか」を振り返りながら、チェックしていきましょう。

  • 初対面で関係を築くこと
  • 自分の意見を主張すること
  • 人前で発表をおこなうこと
  • 周囲に相談や依頼をすること
  • 依頼や提案を断ること
  • 雑談で場を和ませること
  • 目上の人と接すること
  • 他者を巻き込んで物事を進めること
  • 他者の心情を汲み取ること
  • 利害関係を調整すること
  • 異なる意見を説得すること
  • チームの合意を形成すること
  • 相手に合わせて伝え方を柔軟に変えること
  • 他者に厳しい指摘をすること
  • 他者に業務を任せること

「行動・思考」に関するもの

これらは、試験勉強や研究など、自分自身で判断して物事を進める際に見られる特徴です。入社後の業務の進め方にも直結するものが多いため、自身の行動習慣や思考の癖を振り返りながら確認してみてください。

  • 複数の業務を並行すること
  • 単純作業を継続すること
  • 慎重さよりスピードを優先すること
  • 長期的な計画を立てること
  • こだわりを捨てて妥協すること
  • 情報を簡潔にまとめること
  • 未知の業務に着手すること
  • 新しい企画を立案すること
  • 即断即決をおこなうこと
  • 臨機応変に対応すること
  • リスクをともなう選択をすること
  • 失敗から素早く切り替えること
  • 物事を客観的に判断すること
  • 曖昧な指示を具体化すること
  • 変化の少ない業務を継続すること

面接での「苦手なこと」の答え方|好印象を残すコツを解説

回答テンプレート

①苦手なこと
私の苦手なことは、【苦手なこと(例:人に頼ること / 咄嗟に判断を下すこと)】です。

② 具体的な状況・エピソード
大学時代の【活動(例:ゼミの共同研究)】において、【具体的な失敗・困った状況(例:全て自分で抱え込んでしまい、期限ギリギリになってしまった)】ことがありました。自分なりに分析したところ、【原因(例:責任感が強いあまり、他人に迷惑をかけることを恐れていた)】ことが原因だと考えています。

③ 苦手なことへの対処法
この経験を機に、現在は【具体的な工夫(例:タスクが全体の2割完了した時点で一度周囲に共有し、進捗を可視化する)】という対策を徹底しています。自分一人で抱え込むよりも、早い段階で周囲を巻き込むほうが【得られたメリット(例:チームとしての質とスピードが高まる)】と学び、実行しています。

④ 仕事への前向きな姿勢
御社に入社後も、自分の傾向を正しく理解したうえで、この【工夫・仕組み】を継続してまいります。

ここからは、実際に面接での「苦手なこと」の答え方を学んでいきましょう。上記のテンプレートを活用することで、採用担当者に自分の状況を正確に伝えつつ、克服に向けた前向きな姿勢をアピールできます。

4つの構成要素に沿って、自分なりの回答を組み立てていきましょう。

①苦手なことを簡潔に伝える

まずは、結論から端的に述べましょう。

「苦手なこと」一覧30選|面接でそのまま使える!」の例文を参考に、「私の苦手なことは〇〇です」と一言で言い切るのがポイントです。最初に結論を伝えることで、採用担当者は話の全体像を把握した状態で詳細を聞けるため、内容の理解度が格段に上がります

②具体的な状況・エピソードを伝える

次に、苦手だと自覚したきっかけや具体的な失敗談を説明しましょう。「いつ・どこで・どんな影響が出たか」を客観的に伝えることで、面接官が状況を鮮明にイメージしやすくなります。

わかりやすくまとめるコツは、エピソードをゼミやサークルなどから一つに絞ることです。また、単に「失敗した」で終わらせず、自分なりに分析した「原因」まで添えることで、自身を客観視する姿勢をアピールできます。

以下の具体例を参考にしてみてください。

  • 人に頼るのが苦手
    ゼミの合宿準備を一人で抱え込み、進捗を遅らせて周囲を混乱させたことがあります。責任感から「自分で完結させねば」と思い込み、周囲に頼れていませんでした
  • マルチタスクが苦手
    飲食店バイトの混雑時、優先順位を判断できず料理の提供が遅れた経験があります。目の前の作業に追われ、全体を俯瞰して段取りを組む冷静さを失っていました
  • 意見を主張するのが苦手
    サークル会議で場の空気を優先して発言を控え、結果的に企画の大幅な手戻りを発生させました。調和を重視するあまり、成果につながる意見を伝える責任から逃げていたことが原因です
  • 正確性を保つのが苦手
    インターンシップでのデータ入力作業でスピードを優先しすぎ、初歩的なミスを連発してしまいました。正確性を担保するための「見直し」という工程を軽視していたことが原因です

③苦手なことへの対処法を伝える

ここが面接官が最も注目する、評価の要となるパートです。自覚した苦手をどうカバーしているのか、具体的な対処法を提示しましょう。

対策を明確にすることで、弱みに向き合う誠実さに加え、入社後も自力で課題を克服できるという「再現性」をアピールできます

ポイントは、「気合で乗り切る」といった精神論ではなく、ルール作りや仕組み化などの「具体的なアクション」を示すことです。以下の具体例を参考に、自分なりの向き合い方を整理しましょう。

  • 進捗2割の段階で先輩に共有する「2割共有」を徹底しています。早期のフィードバックにより、独りよがりな判断によるミスや遅延を防いでいます
  • 優先順位をメモに書き出し、タスクを可視化しています。手順を整理することで、焦らず一つひとつの業務に集中できています
  • 事前に発言内容をメモにまとめ、会議に臨んでいます。反対意見を恐れず、最低でも一度は発言することを自分のルールにしています
  • チェックリストを作成し、完了後に5分間の「見直し時間」を設けています。あえて時間を置いて再確認することで、確実に見落としを防いでいます

④仕事に対する前向きな姿勢で締める

最後は、苦手への向き合い方が入社後の業務にどう活きるかを伝えます。自分の傾向を理解し、適切に対処しながら業務を遂行できる姿勢は、社会人としての大きな信頼につながります

以下の具体例を参考に、仕事への意欲を添えてポジティブに締めくくりましょう。

  • 入社後も「2割共有」を継続し、チーム全体の成果を最大化できるよう努めます。一人で抱え込まず周囲を巻き込み、組織として質の高い仕事を最後までやり遂げます
  • 業務量が増えても常に優先順位を可視化し、冷静に対応します。タスクを一つずつ着実にこなすことで、スピードと正確性を両立させて御社に貢献したいです
  • 事前の準備を徹底し、チームの議論を活性化するために積極的に意見を伝えていきます。周囲と切磋琢磨しながら、より良い成果を追求していきたいです
  • 独自のチェック体制を習慣化し、ミスのない確実な業務遂行を徹底します。周囲から「安心して仕事を任せられる」と信頼される社員を目指し、真摯に取り組んでいきます

内定者が面接で伝えた「苦手なこと」例文|「対人・連携」に関するもの

内定を得た先輩たちが、面接で「苦手なこと」を実際にどう伝えていたのかは、多くの就活生にとって知っておきたい情報です。

ここでは「対人・連携」に関する回答例を紹介します。自分と重なる弱点を持つ回答を参考に、好印象を残す伝え方のイメージを具体的に膨ませていきましょう。

①人に頼ること

内定者の回答

まず、私が現状苦手だと感じていることは「人に何かをお願いすること」です。

その弱みを解決するために、約1年間続けている長期インターンシップの業務にて、自ら志願して会社が運営する動画チャンネルの全体運営を引き受け、毎日編集者の方や、演者の方など誰かにお願いをしなければ業務が立ち行かなくなるような状況を作りました。

「断られてしまったら」や「嫌々引き受けてもらっては申し訳ない」という気持ちから苦手意識を持っていたのですが、相手に気持ちよくお願いを引き受けてもらえるようなコミュニケーションの取り方などを覚えることで当初と比較すればあまり抵抗なくチームメンバーに対して依頼をすることができるようになったと感じています。 (2022年卒 中央大学 アマゾンウェブサービスジャパン AWS Japan 営業職 内定)

自身の弱みを克服するために、あえて「他者への依頼が不可欠な環境」に身を置くという、主体的かつ合理的なアプローチが高く評価できます。

行動を仕組み化して実践のなかで対人スキルを磨いた経験は、採用担当者に「入社後も課題に対して周囲へ助けを求め、着実に成果を出してくれそうだ」という安心感を与えるでしょう

②人に強く言うこと

内定者の回答

私が苦手なことは、人に強く言うことです。なにか人に注意をしないといけない場面で、上手く相手に伝えられていないときがあると感じています。

現在学習塾のチューターのアルバイトをしているのですが、そこで後輩のミスがあったときに、私一人で直してしまったり、優しく言って、あんまり響いてないのかなと思うときがあります。

きちんと伝えないとミスが改善されず良くないと思うので、最近はこれを克服するために、〇〇なところは良かったから~など良い点も合わせた上でしっかり伝えることを心がけています。 (2025年卒 ニチアス 総合職 内定)

「優しさが仇となりミスが改善されない」という状況を客観的にとらえ、組織のために自分を変えようとする誠実な姿勢が伝わります。

単に厳しくするのではなく、「肯定と指摘をセットにする」という具体的な手法を取り入れている点も好印象です。相手への配慮と、目的をやり遂げる責任感の強さが、バランスよく示されています。

③人に怒ること

内定者の回答

私は人に注意することが出来るのですが人に怒るのが苦手です。

事の重大さに気づいてもらう為に時には怒ることって重要だと考えています。やはり相手を傷つけたらどうしようと考えてしまって中々怒ることが出来ないです。

深掘り質問:それに対して何か現在対策はしていますか。

アルバイトで自分は今リーダーなので人に指摘したり時には少し怒ったりと練習しています。その時言葉を選ぶよう意識しながら取り組んでいます。

深掘り質問:仕事で先輩社員になった時に怒ることはできそうですか。

できると考えています。

まず怒ることは相手の為になることです。自分自身相手の為に考えて行動するという価値観を学生時代大切にしてきており、今後も大切にしたいと考えているので将来的にできるようになると考えています。 (2024年卒 日揮ホールディングス プロセスエンジニアリング 内定)

「怒る」という行為を感情の爆発ではなく、相手の成長のために必要な「手段」として自分なりに定義できている点が特徴的です

リーダーという役割を通じて「適切な言葉選び」を実践する姿勢は、エンジニアとして現場をまとめる際に欠かせない対人スキルと、誠実な責任感が感じられます。

④相手の意見を汲み取りまとめること

内定者の回答

コミュニケーションをするうえで、得意なことは人の気持ちを汲み取ることです。

一方で、苦手なことは、相手の意見を瞬時にくみ取り、要約することだと思います。

グループワークをする際に、相手の言っていることが分かって、でも私が組んだ解釈とのずれがないかを確認する際に、少し伝え方に苦労する節があったので、言語化という所に向上の余地が十分にあると感じています。

そのため、最近はどんな時でも言語化を意識しています。 (2025年卒 日本食研ホールディングス 研究 内定)

「相手の意図を正確にとらえたい」という誠実な姿勢に加え、自身の現状を「伸びしろ」ととらえて日常的に言語化に励む、改善意欲が読み取れます。

さらに説得力を高めるには、言語化する際に具体的にどのような工夫を凝らしているのかまで言及できると、より確かな評価につながるでしょう

⑤反対意見を言うこと

内定者の回答

集団で行動する際にストレートに反対意見を言うことです。

塾講師のアルバイトが事例です。私は塾講師のアルバイトの際に、塾の生徒さんへの宿題量に対して他の講師と意見が割れたことがありました。その際、他の講師との輪を大切にしたいという想いから、反対意見を言うことができなかったことがありました。

私自身ストレートに周りに反対することは苦手ですが、今後は客観的なデータを用いたり、反対意見では無く新たな提案として自分の意見を伝えるように改善していきます。 (2025年卒 カワダ 総合職 内定)

苦手なことの背景に「周囲の輪を大切にしたい」という協調性のある動機を添えることで、ネガティブになりがちな印象をうまくカバーしています

さらに、苦手を自覚するだけでなく、「客観的なデータの活用」や「新たな提案としての提示」といった具体的な克服法を示しているのも良い点です。

⑥人前に立って組織を引っ張ること

内定者の回答

私は、人の前に立ってみんなを引っ張っていくことが苦手です。

深掘り質問:リーダーって、みんなの前に立って引っ張っていくタイプと、後ろに回って支えていくタイプがあると思うんですけど、後ろに回って支えるタイプのリーダーにはなることができますか。

はい。できます。実際に、私は今ゼミでゼミ長をしていて、ゼミの運営を支えています。具体的には、先生との連絡や授業予定の調整、授業の内容の検討などを行って支えています。

これらの仕事は決して目立つことはありませんが、ゼミの授業一回一回が充実した時間になることを目指して行動し、その行動に対してゼミ生から感謝してもらえた時や授業がスムーズに進んだ時には大きなやりがいを感じます。 (2023年卒 ソニー損害保険 エリア限定型 損害サービス専任社員 (SC社員) 内定)

「リーダーシップ=牽引役」という固定観念に縛られず、自分の弱点を認めたうえで「裏方として組織を支える」というこの学生ならではの資質を客観視できています

周囲からの感謝や業務の円滑な遂行を原動力にする姿勢は、採用担当者の目に「組織の土台を支え、着実に成果を出せる人物」と映るでしょう。

なお、以下の記事では「チームで取り組んだ経験」の例文を12個紹介しています。集団内での自身の役割や強みを魅力的に伝えるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

「チームで取り組んだ経験」の例文12選|内定者回答を経験別・役割別に紹介

⑦人前に立って発表すること

内定者の回答

研究発表が苦手です。

理由は、私は心配性な性格なので、準備をしてもしても不安になってしまうからです。特にどのような質問がくるかわからないような質疑応答の時間が最も苦手です。

しかし、研究室に配属してから、自身の発表準備に加えて、他のメンバーの発表での質疑応答で発言することを意識しています。私の質問に対する他のメンバーの答え方を学んだり、かしこまった場での発言機会を増やすことで小さな成功体験を積み重ねて慣れていこうとしています。

現在は論文紹介のゼミや研究発表のゼミで少なくとも1回は必ず発言し、自分の自信を高めつつ、研究室全体の活発な議論にも貢献しています。また、自身の研究発表でも発表回数が多いため、慣れつつあり、成長段階だと思っています。 (2023年卒 イーピーエス データマネジメント 内定)

不安の正体を「予測不可能な状況」と特定したうえで、場数を踏んで克服しようとする誠実な姿勢が読み取れます

「ゼミで毎回必ず発言する」という目標を自分に課し、継続して取り組む姿は、入社後の業務においても「課題に対して自ら着実に行動できる人物」という評価につながるでしょう。

⑧英語で話すこと

内定者の回答

英語で話すことが苦手です。

しかし、私には世界で活躍する開発職になるという夢があるため、改善するためにTOEICの勉強を行っています。具体的には、毎日30分間、リスニング教材のスクリプトのシャドーイングとフォローイングを行っています。

また、私が所属している研究室には留学生がおり、スキを見つけては世間話をしに行ったり、同じ研究分野のため研究の話をしたりと、日常生活で英語を使うように意識しています。大学生の間にTOEICのスピーキング&ライティングにも挑戦しようと考えております。

リーディングとリスニングについては研究室で論文を読んだり、洋画を見たりしていたため、日常生活において必要なレベルは体得していると考えております。 (2020年卒 金沢大学 科研製薬 開発職 内定)

独学や留学生との交流、論文の読解など、英語力を高めるために多角的なアプローチを継続している様子が鮮明に伝わります

専門知識の継続的な学習が求められる研究開発職において、このように自ら高みを目指し挑戦し続ける姿勢は、成長意欲の証明になるでしょう。

内定者が面接で伝えた「苦手なこと」例文|「行動・思考」に関するもの

「行動・思考」の癖は仕事の進め方や効率に直結するため、面接官が「あなたが入社後にどう活躍できるか」を判断する際の大きな手掛かりになります。

自分と重なる項目を中心に内定者の回答をチェックし、説得力のある回答作りに役立ててみてください。

①複数の物事を同時進行すること

内定者の回答

複数のことを同時進行することが苦手です。

めんどくさがりな性格もあり、あれもやらなきゃこれもやらなきゃと考えている内にめんどくさくなってやりたくなくなる時があります。

ただその場合、決まって今やるべきではないことまでやろうとして憂鬱になっているので、そういう状況になった時は少し時間がかかってもやるべきことの整理をします。過去のメールからLINEの履歴まで全て漁ってやるべきこととその締め切りの洗い出しを行い、優先順位付けを行います。

すると今日やるべきことが分かり、落ち着いて取り組むことができるようになりました。 (2024年卒 久留米工業大学大学院 ヤマトシステム開発 技術職コース 内定)

弱点の原因を「タスクの混同」と分析し、自身の思考の癖を客観視できている点が伝わります。

また、精神論に頼らず「優先順位付け」という具体的な仕組みで解決を図る姿勢は現実的で説得力があります。状況を整理して着実にやり切る姿勢は、正確性が求められる技術職への適性を示す根拠となるでしょう

②締め切りのない課題に取り組むこと

内定者の回答

私の苦手なことは、締め切りのない課題に取り組むことです。

私は、期限がある課題であれば、締め切り日から逆算して計画を立てることができますが、締め切りのないものや長期的な課題となると苦手意識を感じます。

それを解決するために、自分で期限と目標を設定し、そこに向けた計画を立てるようにしています。

深掘り質問:計画が遅れるときにはどう対処していますか。

まず、計画は遅れる前提で早めの計画を立てるようにしています。

それにも間に合わないときには、他の人からのアドバイスを仰ぐなどして、一人で抱え込まないようにしています。 (2025年卒 ニチアス 総合職 技術系 内定)

「期限がない」という曖昧な状況に対し、自ら制約を課してタスクをコントロール下に置く、自己管理能力が伝わります。

深掘り質問への回答でも、「計画は遅れるもの」という現実的な視点を持ち、早期の相談というリスク回避につながる施策を提示できています

③計画的に実行すること

内定者の回答

苦手なことは計画性をもって実行していくことです。

苦手な理由は、いつも適当に予定をたててなんとかなってきたから、きっちり予定をたててこなしていくことにあまり経験がないからだと思います。

しかし、会社に入ったらそんな甘いことは言ってられないと思うので、まずは、計画をたて自分の周りに相談をし、どこがダメで、どこがいいか判断してもらいます。そういったことを新人の間に積み重ねてこのことに向き合っていきたいと思います。 (2017年卒 中央大学 三菱重工業 内定)

「学生時代の甘え」を自省し、組織の一員としての責任を自覚したうえで、自身の課題に真っ向から向き合う謙虚な姿勢が読み取れます。

周囲に相談して客観的な意見を仰ぐという改善策からは、周囲の知見を吸収しながら確実に業務を遂行しようとする素直さと、仕事に対する誠実さが伝わります

④1つの物事に没頭すること

内定者の回答

1つのことに没頭し続けることが苦手だと感じています。私自身、かなり飽き性な性格で趣味がコロコロと変わる人間です。

しかし、高校に入ってからは1つの物事でも多面的な楽しさを知ることで飽き性を克服してきたと思っています。バスケットボール部に所属していたのですが、多様なシュートのフォーム、守備、攻撃といったたくさんの楽しさを学べました。

御社は業務領域も広く、たくさんのことに挑戦できると学んだため、いろんな仕事にチャレンジしたいです。 (2025年卒 かんぽシステムソリューションズ IT系 内定)

「飽き性」という一見マイナスな性質を、「物事を多角的にとらえる力」や「幅広い領域への好奇心」という強みに転換できています。

自身の性格を否定的にとらえるのではなく、企業の多様な事業領域と結び付けて「意欲的な挑戦心」として提示できているため、入社後の活躍を期待させる回答です

⑤ゆっくり・じっくりと進めること

内定者の回答

ゆっくり・じっくりやることが苦手だなと思うことがあります。私はせっかちである点が短所だと思っています。

深掘り質問:せっかちなエピソードは?

大学では実験や実習の授業が多くあるのですが、その際に完成を急ぎすぎてしまい終わった後に「もっとゆっくりやっていれば更に理解が深まったかな」と感じることが何度かありました。

深掘り質問:そのために工夫していることはあるか?

事前に実験のプリントを読み込み、大事なところを予め認識しておくようにしています。 (2024年卒 東京家政大学 ミヨシ油脂 管理 内定)

「落ち着いて取り組む」といった精神論にとどまらず、事前に「重要事項を把握する」という具体的な工夫を講じている点に、業務を確実に遂行しようとする責任感が表れています。

自身の行動を「さらに理解を深められたのではないか」と自省する姿勢からは、現状に満足しない向上心も感じられるでしょう

⑥考える前に行動に移すこと

内定者の回答

考える前にまずはやってみる、飛び込んでみるということが苦手です。

どちらかというと慎重なタイプなので、大きな選択になる程、じっくりとすべての選択肢を吟味したいと思ってしまいます。

そのため、スピード感においては課題を感じる場面が多々あります。例えば、アルバイトの応募などでも迷っているうちに採用が締め切られていたことがありました。その一方で、しっかりと吟味したあとなら、大きな決断でも物怖じせずに挑戦できるタイプです。 (2024年卒 ニチレイフーズ 研究開発職 内定)

「慎重さ」という性質を、単なる決断の遅さではなく「納得するまで吟味することで、その後の行動に迷いが生じない強み」へとポジティブに転換できています

後半に、その強みが発揮された具体的な成功体験を一つ添えることで、より説得力のある回答になるでしょう。

⑦素早い判断を下すこと

内定者の回答

咄嗟に判断することが求められる場面では少し時間がかかることがあり、私が一番苦手なことです。

私は慎重に物事を考えるタイプなので、瞬時に答えを出すというよりは、情報を整理しながらじっくり考えて結論を出すことを得意としています。

その分、事前の準備や想定問答を入念に行うことで、できる限り対応力を高めるように工夫しています。苦手な部分も自覚しながら、今後御社に入社後もそれをカバーする行動を常に意識していきます。 (2026年卒 アクセンチュア ソリューション・エンジニア職 内定)

自身の思考の癖を客観的に把握したうえで、「入念な事前準備」という解決策を提示できています。

「弱点をカバーするための行動を常に意識する」という前向きな展望は、自己をコントロールしながら成果を出そうとする入社後の成長意欲を感じさせます

⑧見切りをつけてやめること

内定者の回答

私が苦手なこととしては、すぐに見切りをつけてやめることです。

現在は様々な材料を扱って幅広く研究しており、いろいろなテーマを同時進行しています。その過程で、あまり結果が良くないサンプルが多くできますが、なにか別の機能があったり少し変えればよくなるのではないかと考えてしまい、なかなか見切りがつけられない状態になっています。

卒業が近づき時間が限られてきたので、そろそろ見切りをつけて可能性があるテーマは後輩に譲るなどして、研究内容を整理したいと考えています。

また、良い成果が出来ている材料を延ばす方向にシフトする時期に差し掛かっていると感じているので、成果が見込めないものは早めに見切りをつけたいと考えています。 (2023年卒 ミネベアミツミ 【技術系】研究開発(要素開発) 内定)

この回答は、研究への熱意ゆえに生じる「見切りの遅さ」を自覚し、具体的な行動を起こしている様子がうかがえます。

自分の弱みを放置せず、成果を最大化するために自己管理しようとする姿勢は、限られた納期のなかで進める開発現場においての実践力としてアピールにつながるでしょう

⑨状況を俯瞰すること

内定者の回答

苦手なことに関しては、これは短所でもあると思うのですが、状況を俯瞰することが少し苦手だと思います。

例えば、個別塾講師のアルバイトとして生徒に授業をする際、生徒の成績を上げたい、成績アップのためにできる限り多くの知識を伝えたいと思うがあまり、その授業に関係のない範囲のことまで話してしまい、授業時間を少しオーバーしてしまうことがありました。

ただ、授業は決められた時間内に終えなければいけないということもあったため、授業での目標や、学習すべき単元は何かを常に意識しながら授業を行っており、短所の克服に努めています。

以上の個別塾講師の経験から、私は状況を俯瞰することが苦手なのではないかと考えています。 (2022年卒 同志社大学 エムエスティ保険サービス 総合職 内定)

「目標の再認識」という具体的な行動により、時間厳守と生徒への価値提供を両立させようとする誠実な姿勢が伝わります

「生徒のために」という他者への貢献を原動力に、客観的な視点を持ち合わせようと努める姿勢は、組織において信頼感を得る武器になるでしょう。

⑩柔軟に物事を考えること

内定者の回答

ある物事に固執しすぎてしまい、柔軟な思考を行うことがやや苦手でした。特に研究室配属後の実験系の確立において、過去の先輩の手法が正しいと判断し、柔軟な思考を行えず実験系の確立に苦戦していました。

そこで私は柔軟に物事を捉えることを意識的に行い、自分の短所を改善しようと試みました。具体的には、視野を広く持つことを意識して固定観念を捨て、その分野において世界ではどのように実験が行われているか文献調査することで自分が置かれている状況を客観視しました。

また、教授をはじめ、専門分野の異なる学生からも率直な意見をもらうことで幅広い意見を取り入れ、実験系の確立に成功しました。上述のような経験を通して、物事を柔軟に捉え、固執しすぎるという短所を少しずつですが改善できていると考えています。 (2023年卒 シミック CRA(臨床開発、臨床研究、PMSモニター) 内定)

短所を自覚するにとどまらず、多角的な視点を取り入れることで状況を打破した「改善のプロセス」が理解できます

特に、専門外の意見まで貪欲に吸収して「実験系の確立」という成果をつなげた実績は、課題解決能力の高さに加え、実務における再現性を強く印象付けます。

面接で「苦手なこと」を聞かれた際のNG例文

ここからは、面接で特に注意したい4つのNG例について詳しく解説します。

回答内容によっては、意図せず評価を下げてしまうおそれがあります。事前に「避けるべきパターン」を把握しておくことで、思わぬ失点を防ぎましょう。

①「特にありません」と答える

NG例文

私はこれまで何事にも前向きに挑戦してきたため、特に苦手だと感じることはありません。どのような状況でも、持ち前のポジティブさで乗り越えていけると考えております。

「苦手なことはありません」という回答は、一見無難な答えに聞こえますが、面接では「自分を客観視できていない」「欠点に向き合う素直さが足りない」と判断されるリスクがあります。誰にでも苦手なことは必ずあるものです。

企業が知りたいのは、欠点そのものではなく「自分の弱点をどう補っているか」という向き合い方です。自己分析を通じて自身の特徴を理解し、それに対処しようとする誠実な姿勢を伝えましょう。

②志望職種に致命的な欠点を挙げる

NG例文

私の苦手なことは、初対面の人とコミュニケーションを取ることです。極度の人見知りなので、知らない人と話そうとすると緊張してしまい、うまく言葉が出てこなくなります。

苦手なことを素直に話すことは大切ですが、志望職種の業務に支障が出る内容は避けましょう。

企業はこの質問で「入社後のミスマッチ」を確認しています。たとえば、営業職を志望しているのに「初対面の人との会話が苦手」と伝えると、企業は自社で活躍する姿をイメージしにくくなるでしょう。

自分の傾向を伝えつつ、仕事のメイン業務には直接かかわらないものを選びましょう。企業ホームページなどで業務内容を理解し、「適性がない」と判断されない回答を準備することが大切です。

③常識やモラルを疑われる内容を話す

NG例文

私は朝起きることが非常に苦手です。夜更かしをしてしまう癖があり、大学の講義や友人との約束に遅刻してしまうことが多々あるため、改善したいと思っています。

「遅刻癖がある」や「約束を守れない」といった内容は、苦手のレベルを超えて「当たり前のルールを守る意識」を疑われるおそれがあります。

面接で伝えるべきなのは、あくまで「自身の考え方や行動の傾向」です。私生活のだらしなさやマナーの問題を感じさせる内容は避け、社会人としての信頼を損なわないようにしましょう。

④改善への意欲や対策を伝えない

NG例文

私は複数の物事を同時に進めることが苦手です。

あれこれ手を出して結局どれも中途半端になってしまうことが多いので、自分の直すべきところだと感じていますが、欠点をすべて直すのは無理だと思っています。

苦手なことを伝える際は、必ず改善策をセットにしましょう。弱みを挙げるだけでは、課題に向き合う意欲が低いと判断されるおそれがあります。

特に「直すのは無理」という、開き直りに聞こえる表現は厳禁です。具体的な対処法を添え、弱点を克服しようとする前向きな姿勢をアピールしましょう。

【志望職種別】避けるべき「苦手なこと」の組み合わせ

面接で「苦手なこと」を聞かれた際のNG例文」で解説したとおり、志望職種のメイン業務に支障をきたすような「苦手なこと」を伝えるのは避けるのが賢明です。

ここでは、代表的な職種ごとに「これだけは避けるべき」という組み合わせを解説します。自身の回答が、採用担当者に「この仕事には向いていないかも」と判断されない内容になっているか、改めてチェックしてみましょう。

営業職:対人関係や会話に関すること

  • 初対面の人と打ち解けることが苦手です
  • 相手の意図を汲み取った会話をすることが苦手です
  • 自分の考えを言葉にして説得することが苦手です

営業職のミッションは、顧客と信頼関係を築き、自社製品やサービスで課題を解決することです。そのため、コミュニケーション能力は「あれば望ましいもの」ではなく、「業務を遂行するための大前提」となります

上記のような内容は、現場で顧客と向き合う姿がイメージしにくく、「営業としての適性がない」と判断されるリスクが高いと言えます。

事務職:正確さや期限遵守に関すること

  • 細かな数字の入力やチェック作業が苦手です
  • 逆算してスケジュールを管理することが苦手です
  • ルーチンワークを正確に継続することが苦手です

事務職は、正確な事務処理と期限の遵守によって、組織の土台を支える役割を担っています。周囲が安心して自分の業務に集中できる環境を作るのが、事務職の大きなミッションです

上記のような内容は、組織全体の業務を滞らせる要因となるため、事務職においては課題になりやすいでしょう。

エンジニア職:論理的思考や継続学習に関すること

  • 新しい技術や知識を学び続けることが苦手です
  • 物事を順序立てて論理的に説明することが苦手です
  • 効率の良い手順を考えて作業することが苦手です

技術革新が激しいIT業界において、学び続けること自体が「日常業務」と言っても過言ではありません。また、システム構築には「なぜそうなるのか」という論理的な裏付けが不可欠です。

上記のような回答は、入社後の成長が見込めないだけでなく、「チーム開発で混乱を招くリスクがある」と懸念されるおそれがあります。

研究・開発職:継続的な探究や緻密な作業に関すること

  • 結果が出るまで一つのことをやり続けることが苦手です
  • 緻密なデータの集計や記録の管理が苦手です
  • 地道で単調な検証作業を繰り返すことが苦手です

研究・開発は、地道な仮説検証を繰り返す仕事です。一つの成果を得るために、粘り強く作業を積み重ねる忍耐強さが欠かせません

上記のような内容は、研究者に必須の「根気強さ」や「緻密さ」が欠けていると判断されるリスクがあります。

コンサルタント職:客観的な分析や論理構築に関すること

  • 主観的にならず事実のみで判断することが苦手です
  • 情報を整理して構造化することが苦手です
  • 課題の根本的な原因を特定することが苦手です

コンサルタントの価値は、顧客が気付いていない課題を「客観的な事実」と「論理」で解き明かすことにあります

上記のような回答は、「顧客を納得させるロジックを構築する力が不足している」と見なされる可能性があります。

面接で聞かれる「苦手なこと」が思いつかないときの対処法

「どうしても苦手なことが思いつかない」という人は、自分の個性を一方向からしか見ていないだけかもしれません。視点を変えるために、以下の4つのアプローチを試してみましょう。

対処法 解説
長所の「裏返し」から探す 長所と短所は表裏一体。自分の長所が「行き過ぎるとどうなるか?」ととらえ直すと、説得力のある弱みが見つかる
周囲に「自分の短所」を聞く 自分を客観視するのが難しいときは、家族や友人にたずねることで、自分では気付けなかった「無意識の癖」が見えてくる
過去の「失敗・叱られた経験」を振り返る 「なぜ失敗したのか」を深掘りすることで、今向き合うべき具体的な課題が明確になる
「嫌いな作業」から逆算する 「やりたくない」と感じる作業の理由を探ると、苦手意識の正体が見えてくる

自分に合った方法で、まずは自分の特徴を洗い出してみてください。

面接で聞かれる「苦手なこと」は対処法を添えて前向きに伝えよう

この記事では、面接で聞かれる「苦手なこと」の回答一覧や答え方のポイント、内定者の実例を紹介しました。

面接官は、苦手なことそのものよりも「自身の弱点とどう向き合い、どう対処しているか」というプロセスに注目しています。回答する際は、自分なりの解決策を具体的に提示し、課題を乗り越えようとする前向きな姿勢を示すことが重要です。

本記事をヒントに、自己分析で見えてきた「自身の課題」と、それを補う「具体的な工夫」を自分の言葉で整理して、面接で好印象を残しましょう。

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この記事の編集担当者

佐藤 美空

大学卒業後、就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。約1年間キャリアアドバイザーとして文系学生の就職支援をおこなう。就活生時代にポート運営の就活メディアを活用した経験から、「今度は私が就活生の役に立つメディアを創りたい」という思いでライターに転身。現在は就活会議のライターを担当している。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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