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CREATED ON 2026.03.09 | UPDATED ON 2026.03.27

「チームで取り組んだ経験」の例文12選|内定者回答を経験別・役割別に紹介

面接対策
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リーダーじゃなくてもOK!チームで取り組んだ経験 内定者の回答例文12選付き

こんにちは。就活会議編集部の飯塚です。 選考で「チームで取り組んだ経験を教えてください」と聞かれたとき、何を伝えれば良いか迷っていませんか。リーダー経験がないから答えられないと思っている人もいるかもしれません。 しかし実際には、企業が見ているのは肩書きではありません。チームの中であなたがどんな行動を取り、どんな役割を果たしたかを見ているのです。この記事では、就活会議に寄せられた内定者の回答を「エピソード別」と「役割別」に分けて12例文紹介するので、内定者の回答を参考にあなたらしい回答を準備しましょう。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

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企業が「チームで取り組んだ経験」で見ていること

「チームで取り組んだ経験」は、エントリーシート(ES)や面接で頻出する質問の一つです。企業はこの質問を通じて、あなたが集団の中でどう動ける人なのかを確かめようとしています。

ここからは、採用担当者が特に注目している3つの観点を紹介します。自分のエピソードを振り返る際の参考にしてください。

チームの中でどんな役割を担える人か

企業がチーム経験を聞く最大の理由は、あなたが組織の中でどんな立ち回りをする人なのかを把握したいからです。

「リーダーでないと評価されないのでは?」と不安になる人もいるかもしれませんが、それは杞憂です。実際のビジネスでは、チーム全員がリーダーになるわけではありません。むしろ、自分の強みを理解したうえで適切な役割を果たせる人こそ、企業にとって魅力的に映ります。

就活においては「押し付けられて渋々取り組んだリーダー経験」より、「主体的に参加したサポート役」の経験のほうが評価されるもの。役職にとらわれず、幅広いエピソードから良いものを見つけ出しましょう。

自分の行動やその意図を言語化できるか

チームでの経験を語るときには、自分がそのチームの中で何を考え、実際にどのような役割を果たしたのか具体的に説明する必要があります。

たとえば「チームの練習メニューを考えた」だけでなく、「試合で競り負ける場面が多かったので、体力面を強化するメニューに変えた」まで踏み込めれば、あなたの思考と行動がセットで伝わります。

行動の「意図」まで語れるかどうかは、面接での深掘りにも直結するポイントです。あらかじめ言語化しておけば、突っ込まれても慌てずに済むでしょう。

その行動が入社後にも再現できそうか

企業は過去の経験そのものだけでなく、「この人はうちの会社でも同じように動いてくれるだろうか」という再現性を見ています。学生時代のチーム経験が、仕事の場面でも発揮される行動パターンかどうかが判断材料になるのです

そのため、エピソードを語る際には「この経験で身に付けた〇〇を、入社後は△△の場面で活かしたい」と結びつけて伝えるのが効果的です。チームでの調整力をアピールするなら、プロジェクトの推進に活かせるといった具合に、企業の業務と接点を持たせましょう。

壮大なストーリーでなくても構いません。あなたの行動パターンが仕事でも通用すると示せれば十分です。

「チームで取り組んだ経験」の書き方

企業が見ているポイントがわかったところで、さっそく実際にESや面接での回答を組み立てていきましょう。

ここからは、回答をつくるための4つのステップを紹介します。自分のエピソードを思い浮かべながら、一つずつ整理してみてください。

①チームが直面した課題を整理する

「チームで取り組んだ経験」を考える際にまずやるべきことは、チームがどんな状況に置かれていたのかを整理することです。「何を目指していたのか」「何がうまくいっていなかったのか」がぼやけたままだと、そのあとに語る行動や成果まで焦点の定まらない回答になってしまいます。

「売上が落ち込んでいた」「メンバー間で業務の情報共有ができていなかった」「初心者と経験者で練習への温度差があった」など、当時の状況をできるだけ具体的に振り返ってみましょう。いつ頃・どのくらいといった数字を添えられると、相手にも場面が伝わりやすくなります。

この段階では、自分の行動よりもチーム全体の状況を先に固めることが重要です。課題が具体的であるほど、次のステップで語る「自分が取った行動」の意味が際立ちます。

②課題解決のために自分が取った行動を洗い出す

チームの課題が整理できたら、次はその課題に対して自分がどんな行動を取ったかを洗い出していきます。

ここで意識したいのは、チーム全体の動きではなく「自分の行動」にフォーカスすることです。企業が聞きたいのはチームの活動報告ではなく、あなた個人がどう動いたかだからです

「業務マニュアルを作成した」「メンバー一人ひとりに困っていることをヒアリングした」「練習メニューを見直して提案した」など、自分が主語になる行動を具体的に挙げてみましょう。あわせて、なぜその行動を選んだのかという理由まで整理しておくと、面接で深掘りされた際にも一貫した説明ができるようになります。

行動の規模は問題ではありません。派手な成果よりも、自分なりに状況を分析して動いたという思考のプロセスが伝わるかどうかのほうが重要です。

③行動によって生じたチームの変化を明確にする

自分の行動を洗い出したら、その行動によってチームにどんな変化が起きたかを言語化しましょう。ここが「チームで取り組んだ経験」の回答全体の説得力を左右する部分です。

「顧客満足度が2から4に上がった」「大会で過去最高の成績を残せた」のように数字で示せれば理想的ですが、数値化が難しいケースも多いはずです。その場合は「自主練にメンバー全員が参加するようになった」「議論で全員が発言できるようになった」のように、チームの雰囲気や行動がどう変わったかを具体的に描写してみてください。

ポイントは、自分の行動と結果の間に筋の通ったつながりがあるかどうかです。「こう動いたから、こう変わった」という因果関係が明確であれば、エピソードの規模にかかわらず伝わる回答に仕上がります。

④構成に当てはめて回答を仕上げる

素材がそろったら、最後に文章として組み立てます。「チームで取り組んだ経験」の回答としては、以下の4パートで構成するのが基本です。

パート 書く内容
①状況 チームの概要と課題 〇〇部で△△という課題がありました
②行動 自分が取った具体的な行動とその意図 そこで私は〇〇を提案し、△△をおこないました
③結果 行動によって生じた変化 その結果、〇〇が改善されました
④学び 経験から得たこと・入社後の活かし方 この経験から〇〇を学び、貴社でも△△に活かしたいと考えています

はじめから完成度の高い文章を目指す必要はありません。まずはステップ①〜③で整理した内容を表の各パートに当てはめるところから始めてみてください。形に沿って並べるだけでも、回答の骨格が見えてきます。

同様のエピソードを「ガクチカ」で使いたいという人もいるかもしれません。そんなときは以下の記事を参考にしてみてください。

王道のガクチカ構成|深みを出すポイント・内定者の例文10選付きガクチカ例文45選|エピソード別に内定者のガクチカ回答を公開!

エピソード別|内定者の「チームで取り組んだ経験」の回答6選

「チームで取り組んだ経験」の回答について、基本的な書き方が理解できても、「自分のエピソードで大丈夫かな」と不安を感じる人もいるかもしれません。

ここからは、就活会議に寄せられた内定者の回答を、部活動・アルバイト・授業やグループワークの3つのカテゴリに分けて紹介します。

なお、例文の中には自己PRやガクチカなど別の質問への回答も含まれていますが、チーム経験の伝え方として参考になるものを選んでいます。自分の経験に近い例文を参考にしてみてください。

部活動

チーム経験を語る題材の王道といえば、まず「部活動」を思い浮かべる人が多いでしょう。

実際、部活では目標に向かって長期間取り組む事が多いため、課題の発見から解決までのプロセスを語りやすいテーマだと言えます。

内定者の回答(慶應義塾大学・NEXCO東日本)

私の強みは「挑戦し、やり抜く力」です。この強みを表すエピソードとして、高校時代のバレーボール部にて、キャプテンとして「区大会優勝」という目標に挑戦し、それを達成した経験を挙げます。

この目標を設定したきっかけは、前年度12チーム中3位だった夏季区大会で8位を取ってしまったことです。部員からキャプテンに選んでもらったからには、情けない結果はもう残したくないという想いもあり、チームとしてこの目標を設定しました。

目標に向けて練習をする中で、校則で活動が週4日しかないにも関わらず、朝礼前や昼休みの自主練習には一部の部員しか参加していない状況から、チームの課題は「練習量不足」だと考え、自主練習に自発的に参加したくなる環境づくりに取り組みました。モチベーションが低い部員と個別に話し、勉強との両立に悩む部員のため、勉強と部活のメリハリをつけられるように自主練習メニューを組み直したり、チームでの立ち位置に悩む部員のために積極的に明るい声かけを行うなど、部員の想いに誠実に向き合うことで自主練習の参加率を上げていきました。

部員一人一人に向き合って働きかけていったことで、大会前にはメンバー全員が揃って練習を重ねられるようになりました。そして結果として、冬季区大会において歴代初優勝を果たすことができました。 (2021年卒 慶應義塾大学 東日本高速道路(NEXCO東日本) 事務系 内定)

内定者の回答(横浜国立大学大学院・ニップン)

私は大学4年間体育会ラクロス部に所属し、最終学年では副キャプテンとして80人のチームを率いました。チームには指導者がいなかったため、他の幹部と共にチーム方針を自分たちで考え、運営してきました。

私はその中で、今まで存在していなかった「チームの行動理念」をつくることを提案しました。例年までは公式戦の結果に関する目標しか決めていなかったため、私はこのチームを組織として成長させるために「どんなチームになりたいのか」という理想の姿を定め、それを達成するための行動理念が必要だと考えました。それは部の一員として自分の行動を迷ったとき「チームの行動理念に沿うか、反するか」という判断基準で行動を選択できるからです。

下級生にまで浸透させるのに苦労しましたが、徹底的に発信し、行動で示し続けることでチーム全員を巻き込みました。そして私たちの代が引退した今でもなお、チームではその行動理念が引き継がれています。 (2018年卒 横浜国立大学大学院 ニップン 技術系総合職 内定)

2つの回答に共通しているのは、「チームの課題を見つけて、自分から働きかけた」という構造です。

どちらも「号令をかけた」「頑張った」では終わっておらず、課題を構造的にとらえたうえで打ち手を選んでいる点が評価につながっています。

部活経験を題材にするなら、「何が問題だったのか」→「なぜその行動を選んだのか」の流れを意識して組み立ててみてください

アルバイト

アルバイトは「仕事」に最も近い文脈でチーム経験を語れる題材です。

売上や顧客満足度といった数字で成果を示しやすいうえに、業務改善の経験は入社後の仕事との接点も作りやすいため、思い当たるエピソードがある人は積極的に活用してみましょう。

内定者の回答(中央大学・日本ハム)

大学入学当初から続けている〇〇でのアルバイトで、業務効率化と顧客満足度向上に努めた。

当初、接客の際に提供ミスやレジの打ち間違えなど従業員の初歩的なミスが目立っていた。経営に関する知識のない私が店舗の運営に口出しすることを躊躇ったが、部活動で確立させた「自らが働き掛けることで、周りを巻き込み、チームに上昇気流を巻き起こしたい」という信念があったため、行動に移した。状況改善のため、毎月従業員同士でミーティングを行うことを店長に提案した。ミーティングを通して、「業務に関する情報の共有ができていないこと」がミスの原因として特定できた。

そこで、顧客満足度を2.7から3.5に向上させることを目標に、お客様の声が従業員に届く仕組み作りを行った。具体的には、2つの施策に取り組んだ。1つ目は、接客時にミスしやすい箇所の聞き取り調査を行い業務マニュアルを作成すること。2つ目は、顧客アンケートの貼り出しだ。

その結果、業務の際の課題が共通認識となり、業務の効率化と口コミサイトでの顧客満足度を3.7に向上させることができた。この経験から、冷静に物事を分析して気づきを行動に移すことの大切さを学んだ。 (2023年卒 中央大学 日本ハム 総合職 内定)

内定者の回答(大阪大学大学院・富士通)

ドライバーとして働いているのですが、インストアの方と連携をうまくとり働くことが出来ていると感じております。

自分の仕事だけでなくインストアの仕事も把握することで全体の工程を俯瞰してみることができ、適切な指示を出すことが可能になっていると思います。 (2023年卒 大阪大学大学院 富士通 研究開発職 内定)

2つの回答はボリュームもスタイルもまったく異なりますが、「自分の持ち場だけで完結していない」という点では共通しています。

アルバイト経験をチーム経験として語る際のポイントは、「言われた仕事をこなした」ではなく「チーム全体の成果のために自分の役割を広げた」と伝えられるかどうかだということがわかります

アルバイトに関するエピソードをガクチカで使いたい人には、以下の記事がおすすめです。バイト別・強み別の例文を多数紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

例文25選|ガクチカでバイト経験を伝えるには? 注意点やコツも解説

授業・グループワーク

部活動やアルバイトの経験がない人にとっては、大学での授業やグループワークも有力な選択肢となりえるでしょう。

メンバーと限られた期間で成果を出した経験があれば、充分に戦えます。実はビジネスのプロジェクトに近い構造を持っているからです。

内定者の回答(湘南工科大学・マツダ)

私はチームでオリジナルのコンピューターゲームを作るという課題に取り組みました。

その講義は色々な学部の学生が合同で行う講義なので、私はゲームそのものには深く関わらずゲーム内のBGMの作成とゲーム製作の進捗管理を担当することになり、ゲームのプログラムは情報系の学生が担当になりました。

私は音楽を作った経験がないので、やり方を勉強するところから始めました。世の中で販売されているゲームで使われている音楽の特徴まとめて、私たちの作っているゲームのシーンに似ているところの音楽の雰囲気を意識して作成しました。

ゲームの進捗管理では私含めチームメンバーの半数はコンピューターとは関係のない学部の学生だったので進捗の管理においてもチーム全員が協力して目標に向かっていけるようにしたいと考えました。そこで私はメンバー全員が何をやっているのか、どのくらいの達成率なのか、次の課題は何かの三点に絞って管理していました。

専門的な単語が出てきたときにはまずは自分で調べてそれでもわからない時は本人に確認して未経験のメンバー含め全員が互いの作業を理解できるようにしました。

その結果、進捗の早いメンバーが進捗の遅いメンバーのフォローもできるようになり無事にゲームが完成し、高評価を頂きました。 (2024年卒 湘南工科大学 マツダ 総合職技術系 内定)

内定者の回答(東京工業大学大学院・NEC)

私が貴社のSEとして働く上で活かせるスキルは、状況を分析して解決策を考える分析的思考力だ。私はこれを活かして大学院の講義での四ヶ月間のチーム開発を成功に導いた。

まず私はPMとしてミーティングの進行や各メンバーの進捗管理を行ったが、メンバーの中に個人での作業が進められていない人がいた。これに対し私はチーム独自にコアタイムを設け、ボイスチャットを繋げながら一緒に作業をすることを提案し実行した。

直接注意して家で作業するよう促すだけではなくこのような手段を取った理由は、そのメンバーがチームで集まる場ではやる気がある様子だったということ、そして技術的なフォローをすることができることからチームで集まれば作業できると判断したからだ。

結果として進捗の遅れがなくなり、さらに密に相談ができるようになったことでアイデアもブラッシュアップすることができ、講義で5つのチームの内1番良い評価を受けることができた。 (2025年卒 東京工業大学大学院 NEC SE職 内定)

2つの回答に共通しているのは、メンバーの状況を観察したうえで「チームが機能する環境」を自分からつくりにいっている点です。

良い回答に仕上げるコツは、授業やグループワークの経験を語る際は、「チームで何を達成したか」だけでなく、「チームがうまく回るために自分が何を工夫したか」まで掘り下げることです

役割別|内定者の「チームで取り組んだ経験」の回答6選

ここまではエピソードの種類別に例文を紹介しましたが、同じ活動でも「チームの中でどんな役割を果たしたか」という切り口で見ると、伝わる印象は大きく変わります。

ここからは、リーダー、企画・提案役、サポート・調整役の3つの役割に分けて内定者の回答を紹介します。エピソード別と同様、自己PRやガクチカへの回答も含まれていますが、チーム経験の語り方として参考になるものを選んでいます。自分の立ち回りに近い例文を参考にしてみてください。

リーダー

リーダー経験は、チームへの働きかけ方や判断力を伝えやすい題材です。ポイントは、「まとめた」「引っ張った」という役割の説明で終わらせず、メンバーの状況をどう把握し、それに応じてどんな判断をしたのかまで踏み込むことです。

内定者の回答(横浜市立大学・ソニーグループ)

一つ目は大学を2年間休学して取り組んだバングラデシュでの海外インターンシップにて、オフショア開発チームのワークフロー改善と品質向上に取り組んだことです。

私は、日本の品質基準を満たすソフトウェアをバングラデシュのメンバーと開発することをミッションとしていました。

そこでは、現地エンジニアの増員により日本人マネージャーの目が行き届かなくなり、指示待ち時間やバグが増加して品質が下がってしまうという課題がありました。

そこで私は、オフショア開発チームを役割ごとに5人ずつの細かいグループに再編し、各チームに現地リーダーを任命すること、そのリーダー主導で現地で不具合を修正する体制を作ることで、指示待ち時間の削減に取り組みました。

結果として、技術面での不明点は各チームリーダーが解決できる体制にしたことで、日本からの指示待ち時間の削減によるスピードの向上と、品質の向上につながりました。 (2022年卒 横浜市立大学 ソニーグループ セールス&マーケティング 内定)

内定者の回答(慶応義塾大学・ソニーグループ)

バンドサークルの会計係として、赤字が続いていたサークル財政の黒字化を成功させたことです。サークルの役職を決める際、財政を立て直したいという思いから会計係に立候補し、務めることになりました。

黒字化に向けて、サークル内でチームを組み、解決方法を考えました。赤字の構成要素として、部費とOBの方々からの寄付金という収入面に着目しました。費用対効果を考えて、OB会で直接収集する方が効率的だったので、そこに向けて準備に取り組みました。

OB会当日では、今まで行なっていなかった会計報告と、生演奏を含めてプレゼンテーションし、サークルの現状報告をしました。その結果、多くのOBの方に寄付金をいただくことができ、黒字化に成功することができました。 (2023年卒 慶應義塾大学 ソニーグループ セールス&マーケティング 内定)

2つの回答はスケールが大きく異なりますが、どちらも「自分一人で頑張った」ではなく「チームが回る仕組みをつくった」という点で共通しています。

リーダー経験を語るときに意識したいのは、「自分が先頭に立って引っ張った」ことよりも、「周囲が動ける仕組みや環境をどうつくったか」です。その視点があると、入社後の再現性が伝わりやすくなります。

企画・提案役

チームの中で「こうしたらどうか」と声を上げた経験がある人は、企画・提案役としてアピールできます。

採用担当者が見ているのは提案の中身そのものよりも、「なぜその提案に至ったのか」という思考の過程です。課題分析と提案がセットで語れているかどうかで回答の厚みが変わるため、内定者の回答を参考にしてみてください。

内定者の回答(大阪府立大学大学院・パナソニックホールディングス)

私は所属していた100人規模のテニスサークルで、合宿の企画運営や渉外を行う幹部の仕事に力を入れました。

当時、私は新入生の数が減少傾向にあることや初心者の人が入会後に活動から遠ざかってしまうことに課題意識を持ちました。元々はテニス経験者が多いサークルでしたが、初心者の割合が増加し、サークル構成員の特色が変化するなかで合宿や練習メニューなどの既存の体制が経験者主体のままになっていることが原因だと考えました。

そこで私は、経験者も初心者も皆が楽しめる新歓合宿を作り上げたいという思いを同期メンバーと共有し、初心者でも楽しめる練習メニューやスケジュール、予算案などを皆で出し合いました。その際、初心者と経験者両方の不満を解消する提案をすることで賛同を得て、議論を円滑に進められました。

その結果、活動に消極的だった人も主体的に動いてくれるようになり、初心者層の取り込みに成功し、合宿の参加者は前年比の約2倍の80人を超えました。そして、前年比の約3倍となる40人を超える新入生が新たに入会してくれました。

この経験から、仲間と目標を共有して取り組むやりがいや楽しさ、そして相手の立場になって考える大切さを実感しました。 (2023年卒 大阪府立大学大学院 パナソニックホールディングス 総合職 内定)

内定者の回答(電気通信大学大学院・JR東海)

私は学生時代に力を入れたことは飲食店でのアルバイトです。

私がアルバイトをしていた飲食店の経営会社では成果発表会があり、複数の審査項目より優秀な店舗を選抜し、取り組みなどを発表します。私は審査項目を分析し、覆面調査の評価ポイントの一つである料理の提供スピードが自店舗の課題であると考えました。

私の店舗では、キッチン、ホールスタッフでは業務が異なるため、営業中はコミュニケーションを取っていませんでした。そこでミーティングを開催し、キッチン、ホール両スタッフ間でのお客様状況の共有を提案しました。

営業中は積極的にコミュニケーションをとり、他の従業員にお客様状況の共有を促し、優先順位をつけて料理を提供できるようになりました。また、食器・食材の配置を見直し、より効率よく作業できる配置に変更しました。

この結果、覆面調査の評価では全店舗中1位を記録し、優秀店舗に選抜されました。 (2022年卒 電気通信大学大学院 東海旅客鉄道(JR東海) プロフェッショナル職 内定)

提案を語るとき、つい「こんなアイデアを出しました」と中身の説明に力を入れたくなりますが、採用担当者が注目しているのはその前段階、つまり「なぜ今のやり方ではダメだと判断したのか」のほうです

企画・提案役として貢献したエピソードを用いる際には、「何を提案したか」よりも「なぜそう考えたのか」を先に語ることを意識してみてください。

サポート・調整役

チームの中で縁の下の力持ちとして貢献した経験も、立派なアピール材料になります。ポイントは「言われたからやった」ではなく、「自分で状況を見て、何をすべきか判断して動いた」と伝えることです。

内定者の回答(京都工芸繊維大学・日本総合研究所)

ダンスサークルでの学園祭に向けた活動に注力しました。期間内に準備を終わらせ、当日もトラブルなく本番を終えること、観客を増員すること、来ていただいた人に楽しんでもらうこと、この3点での学園祭の成功に向けてサークル全体で取り組んでいました。

しかし2回生はサークルの運営を担うため、2回生で入部した私は周りよりできる仕事が少なかったです。そこで、多くの仕事を担う同回生を支えようと決め、自分から声を掛け、できる仕事を探して手伝うことで彼らの負担を減らすことを心掛けました。

また話し合いでは、入部前に観客として発表を見た経験からも意見を積極的に伝えました。例えば、当日にイベントを知る機会が少ないと感じていたことを伝え、当日の開演前の告知を行う人を増やすことで、招待客以外の観客の勧誘に力を入れて取り組みました。

その結果、期間内に準備を終えて本番を成功させ、観客を前年度よりも3割増員することができました。この経験から、周りをよく見て、課題に対して解決すべきこと、自分ができることを見極め、チームに貢献することを学びました。 (2022年卒 京都工芸繊維大学 日本総合研究所 ITソリューション 内定)

内定者の回答(東京理科大学大学院・日本総合研究所)

私が達成感を得た経験は、高校時代の部活でチームで決めた目標を達成した時です。当時、私たちのチームの目標は全国ベスト8であり、そこに達する実力はあるものの、壁が高くなかなか到達できない状態でした。

そこで私は、現状を打破すべく、自身がチームのためにできることは何かを考え、工夫を凝らしました。具体的には、対戦するチームのプレーを研究し、相手のフォーメーションや各プレーヤーの特徴を動画で確認し、まとめました。それらのデータや傾向をメンバーに共有したり、練習の際に対人で実践しました。

また、難易度の高いプレーについては他のメンバーに協力を仰ぎ、より実戦形式に近い形で練習を行いました。

結果として、チームメンバーの努力のおかげもあり、チームはインターハイでベスト8を達成することができました。この力と経験を活かして、貴社に入社後も、自身のできることを最後まで考え抜き、困難に立ち向かい、最後まで手を抜かずやりとげたいと考えています。 (2025年卒 東京理科大学大学院 日本総合研究所 ITソリューション 内定)

サポート役の回答でありがちな失敗は、「支えました」「手伝いました」で終わってしまい、具体性がないことです。

2つの例文で注目すべき点は、「自分にはできないこと」を認めたうえで「自分の立場だからこそできること」に焦点を当てている点にあります。「自分の立場だからこそ気づけたこと・できたこと」を軸にすると、サポート役ならではの価値がはっきり伝わります

「チームで取り組んだ経験」のNG回答

チーム経験の伝え方がわかっても、いくつかの落とし穴を知っておかないと、意図せず評価を下げてしまうことがあります。回答を考える際には、せっかくの素敵なエピソードを台無しにしないよう、「どんな内容を避けるべきか」も把握しておかなければなりません。

ここからは、「チームで取り組んだ経験」に対してやってしまいがちなNG回答を3つ紹介します。自分の回答に当てはまっていないか、チェックしてみてください。

チーム全体の成果だけを語る

「チームで売上を伸ばしました」「全国大会に出場しました」のように、成果だけを並べてしまうパターンは避けましょう。どんなに素晴らしい成果でも、そこにあなた自身の行動が見えなければ採用担当者は「この人は何をした人なんだろう」と疑問を抱いてしまいます

チーム経験を聞かれているのは、あなたがチームの中でどんな役割を果たし、どう動いたかを知りたいからです。成果はあくまで行動の結果として添えるものであり、主役ではありません。

「チームとして〇〇を達成した」と書いたら、必ず「そのために自分は何をしたのか」をセットで入れましょう。

個人の努力だけをアピールする

「私は毎日〇時間練習しました」「誰よりも早く出勤しました」のように、個人の努力アピールだけで終わってしまうケースも、あまり良い印象につながりません。

どれだけストイックな努力であっても、チームとの接点が語られていなければ「チームで取り組んだ経験」の回答としては的外れに映ってしまうリスクがあるのです

採用担当者が見ているのは、周囲とどうかかわりながら成果を出したかということ。個人の努力がチームにどんな影響を与えたのか、メンバーとのやり取りの中で何が変わったのかまで踏み込むと、「一人で頑張った話」から「チーム経験」へと印象が変わります。

「話し合った」など行動が抽象的すぎる

「チームで話し合い、解決しました」「協力して取り組みました」のような表現は便利ですが、これだけでは何をしたのかがまったく伝わりません。面接官に「具体的には?」と聞かれてうまく答えられないなら、回答の解像度が足りていないサインです

「話し合った」なら、何がテーマで、自分はどんな意見を出し、結論はどう変わったのかまで述べ、「協力した」なら、誰とどんな役割分担をして、自分はどの部分を担ったのかを伝えましょう。

行動を一段階具体的にするだけで、回答の説得力は大きく変わります。書き上げたら「読んだ人がその場面を想像できるか」を基準に見直してみてください。

「チームで取り組んだ経験」が思いつかないときの探し方

「チーム経験」と聞くと、部活動やサークルのような組織的な活動を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、探し方を少し変えるだけで使えるエピソードは見つかるものです。

ここからは、チーム経験が思いつかないときに試してほしい3つの視点を紹介します。何を書いていいかわからず困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

「チーム」を広く捉え直す

チームとは、必ずしも「チーム」と名のついた組織だけを指すわけではありません。複数人で一つの目標に向かって動いた経験であれば、十分にチーム経験として語れます。

たとえば、以下のような経験があれば、「チームで取り組んだ経験」のエピソードとして十分役に立ちます。

  • ゼミでの共同発表
  • 文化祭の出し物の準備
  • アルバイト先でのシフトメンバーとの連携

「自分にはチーム経験がない」と感じている人は、こういった「誰かと一緒に何かを成し遂げた場面」に置き換えながら、エピソードを探してみてください。

活動別に振り返ってみる

「チーム」という言葉は幅広い意味を含むため、漠然と思い出そうとすると行き詰まってしまうことがあります。そんなときは、活動のカテゴリごとに振り返るのがおすすめです。

カテゴリ 振り返りのヒント
学業 ゼミの共同研究、グループワーク、学会発表の準備
課外活動 部活動、サークル、学園祭や文化祭の運営
アルバイト シフトメンバーとの業務改善、新人教育、繁忙期の連携
その他 ボランティア、留学先でのプロジェクト、地域活動

一つひとつ書き出していくと、「そういえばあのとき」と思い出せるエピソードが出てくることがあります。それまで意識していなかった自分の強みを再発見するチャンスにもつながるため、ノートなどに幅広く書き出してみてください

規模や役割の大小にこだわらない

「3人のグループワークでは小さすぎるかな」「自分はサブだったから使えないかも」と心配する人もいますが、チームの規模や役割の大きさは評価の本質ではありません。

採用担当者が見ているのは、チームの中であなたがどう考え、どう動いたかです。3人のチームでも、自分なりに状況を把握して行動した過程が語れるのであれば、立派な回答になります。この記事で紹介したサポート役の例文のように、「自分の立場でできることを見つけて動いた」経験があれば、それは規模を問わず評価されるはずです

完璧なエピソードを探そうとするより、「自分が主体的に動いた瞬間」を一つ見つけるところから始めてみましょう。

「チームで取り組んだ経験」は例文を参考に自分の役割と行動を伝えよう

「チームで取り組んだ経験」で企業が見ているのは、華やかな成果ではなく、チームの中であなたがどう考え、どう動いたかです。

この記事で紹介してきたように、題材は部活動でもアルバイトでも授業でも構いません。役割もリーダーに限らず、企画役やサポート役としての貢献も十分にアピールになります。大切なのは、チームの状況を自分なりに把握し、そこで取った行動を具体的に語れるかどうかです。

内定者の例文を参考にしながら、まずは自分の経験を棚卸しするところから始めてみてください。

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この記事の編集担当者

飯塚 千弘

横浜市立大学国際教養学部卒。新卒で介護・保育領域の人材紹介会社に入社。人材コンサルタントとして従事したのちに、経営企画部にて集客及び登録者データの分析を担当。記事のチェックや訴求内容の提案等を行う中で記事制作に関心を持ち、ライターへと転身。現在は就活会議の編集ディレクターを務めている。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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