CREATED ON 2026.05.20 | UPDATED ON 2026.07.07

面接での失敗談の答え方|大手内定者の回答例文や注意点も解説

面接対策
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大手内定者の回答付き 面接での 失敗談の答え方

こんにちは。就活会議編集部の望月です。 面接で失敗談を聞かれた際「マイナス評価になるのでは」という不安から、回答に詰まったり、表現を濁したりした経験はありませんか。私も同じように感じ、うまく回答できなかったことがありました。 しかし、4ステップの回答構成に沿って、失敗から学び次に活かす姿勢を伝えれば、自身をアピールするチャンスになります。本記事では、就活会議の口コミをもとに分析した内定者が意識していた回答のポイントも交えながら、面接で失敗談を効果的に伝える方法を解説します。

面接で失敗談が聞かれる3つの理由

面接官の質問意図を理解して、適切な回答をするためにも、はじめに面接で失敗談が問われる理由を押さえておきましょう。ここでの認識がずれてしまうと、かえって低評価につながってしまう恐れもあります。

面接で失敗談が問われるのは、学生の問題解決能力や成長意欲を知るためであり、失敗を教訓とし、次へどう活かすかが見られています。具体的にどのような意図が含まれているかを、詳しく解説します。

①失敗の本質を見抜く力を知るため

仕事では、さまざまな失敗は避けて通れないもの。その際に問われるのは、落ち込むのではなく、「なぜその失敗が起きたのか」という根本の原因を掘り下げる力です。この分析力があるからこそ、自分の反省点や対処法が明確になり、解決までの流れをスムーズに導きやすくなります

だからこそ面接官は「失敗談」を通して、問題解決の第一歩となる、「失敗の本質を見抜く力」があるかを確認し、そこから学びを得て成長できる見込みがある人材なのかを判断しているのです。

②失敗との向き合い方を知るため

誰もが失敗を経験するものですが、それに真摯に向き合い、成長の糧にできる人は多くないかもしれません。失敗したときに必要なのは、失敗を受け入れる誠実さと、「失敗」という困難に立ち向かう姿勢。面接官は失敗談から、これらの考えや姿勢が備わっているかを確認しているのです。

失敗をどう受け止め、その後どう対応するのか。この一連の対応から、あなたの価値観や、ストレスの多い状況でも前向きに取り組めるかを見極め、自社に合う人材か、活躍できるかの判断材料にしていると言えます

③失敗からの学びを次に活かせるのか知るため

仕事で失敗はつきものです。その際に失敗の原因を理解し、課題解決のために働きかける力も当然必要になります。さらに大切なのは失敗の経験を一時的なもので終わらせず、再現性あるものとして次に活かせるかどうかということ。

面接官は失敗談を聞くことで、失敗からの学びを次に活かし、学生が自発的に成長の機会を作り出せるのかという、学習能力と成長意欲を確かめているのです。そこから入社後も、困難にぶつかった際に自ら成長できる人材なのかを知りたいと言えます。

失敗談のように準備していないと答えにくい質問の一つ、「ストレスを感じるとき」。以下の記事で内定者の回答例を紹介しているので、併せてチェックしておきましょう。

「ストレスを感じるとき」面接での答え方|選考通過した例文15選付き

面接で失敗談を聞かれたときの答え方

いざ面接で失敗談を聞かれると「失敗したというエピソードだけを答えれば良いのだろうか」と、答え方に困ってしまうもの。面接官に刺さる回答をするためにも、あらかじめ答え方を押さえておくことが大切です。

失敗から学び、次へ活かせる人材だということをアピールできるよう、ここで解説する4ステップに沿って回答を準備してみましょう。

①どのような失敗をしたかを述べる

まずは、どのような失敗をしてしまったのか端的に述べましょう。そうすることで、面接官が話の全体像をつかみやすくなります。

このときに心掛けたいのが、失敗の背景から話し始めないことです。たとえばカフェでのアルバイトでの失敗談を話す際の冒頭文として、以下の2文を比較してみましょう。

例文①

私の失敗は、カフェでのアルバイトでお客様へ渡すお釣りの金額を間違えてしまったことです

例文②

私はカフェでアルバイトをしていました。ある日店内が大変込み合っていたことから、お客様に渡すべきお釣りの金額を間違えてしまいました。これが私の失敗談です

例文①は、どのような失敗があったのかがわかりやすいですが、例文②はどの部分が「失敗談」に当たるのか、聞いただけではわかりづらい可能性があります。

面接官の混乱を避けるためにも、失敗の概要を話してから具体的な内容に入るようにしましょう

②失敗の背景と原因を述べる

単に「このような失敗がありました」で終えては、面接官は学生にどのような力があるのかを失敗談から理解できません。「なぜそれが起きたか」の状況整理と原因分析ができていることのアピールをするためにも、失敗の背景と原因を述べましょう。

失敗の背景と原因を究明するには、「周囲の状況」と「自分の状況」の2軸で考えるのがおすすめです。「その失敗が起きた状況はどのようであったか」「なぜその失敗が起きたか」。この2つを起点に、箇条書きで良いので思いつくものを挙げてみましょう。そうすることで背景や原因が見えてきやすくなります。

以下の例を参考に、あなたの失敗談も分析してみてください。

失敗の内容

カフェでのアルバイトでお客様へ渡すお釣りの金額を間違えた

その失敗が起きた店内の状況

・店内がとても混み合っていた
・混んでいたにもかかわらず店員の数が少なかった
・テーブルの片付けも間に合っていなかった
・レジの人員とフード作成の人員が分けられていなかった

その失敗が起きた自分の状況

  • ・とりあえず客をさばくことに必死になっていた
  • ・とにかく目の前のことをこなそうという意識が強く、接客が作業的になっていた
  • ・アルバイトリーダーなのに周囲が見えておらず、適切な指示出しができていなかった

    →周囲、自分ともに余裕のない状況がミスを招いたのだとわかる

この例を、面接での回答に落とし込むと以下のようになります。

例文

その日はとても混み合っていたにもかかわらず、店員の数が少ない状況でした。

忙しいなかで私は、アルバイトリーダーにもかかわらず周囲がまったく見えておらず、とにかく自分の仕事をこなそうとして、接客が作業的になっていました。

自分に余裕がなかったからこそ、釣銭ミスが起きたと考えています。

③失敗への対応策を述べる

失敗の原因究明ができたら、その対応策を述べて失敗経験をカバーできる人材であることを伝えましょう。そうすることで、「失敗した」という状況で終わらせず、自ら考え、行動できる力があることが伝わります。

この際に、いきなり対応策から考えてもなかなか思いつきづらいかもしれません。失敗に対して、あなたが取ったアクションを下記の例のように一つひとつ丁寧に思い返すと、そのなかで問題解決の核となったアクションが浮き彫りになり、失敗に対応できた理由も理解しやすくなります

失敗への対応

  • ・レジの履歴とレシートを確認した
  • ・その顧客に対応したときの一連の流れを思い返した
  • ・すぐに店長を呼び、その後の対応指示を仰いだ
  • ・一旦接客を止め、その顧客とじっくり向き合った

    →その顧客だけに集中することに切り替えたからこそ大事に至らなかった

→素早い判断・行動ができたからこそ、失敗にも対応できたと考える

この例を、面接での回答に落とし込むと以下のようになります。

例文

失敗の対応のために、私は一旦接客を取りやめ、釣銭ミスがあったお客様と向き合うことにしました。そして、そのお客様を接客したときのことを思い返しながらレジ履歴とお客様のレシートを確認したところ、一万円札と千円札を間違えていた可能性があることが発覚しました。

その後すぐに店長を呼び、対応指示を仰いだことで、大事に至らずに済みました。素早い判断、行動ができたからこそ、失敗にも対応できたのだと思います。

④失敗からの学びと将来への活かし方を述べる

③で終えても問題ありませんが、失敗からどのようなことを学んだか、そしてそれが将来にどう活かせるかを最後に加えられると、失敗を活かして次につなげられる人物だということが面接官に伝わります。

「失敗からの学び」「将来への活かし方」というと難しく感じますが、「失敗を経てどう感じたか」「今後失敗しないようにどうしようと思ったか」と置き換えると考えやすくなります。

また、将来への活かし方を考える際には、志望企業で活きる「活かし方」を考えるのがおすすめです。カフェでのアルバイトでは「顧客に丁寧に向き合おうと思った」としても、志望が事務職だとしたら顧客に直接向き合う機会は多くないかもしれません。

「正確さと丁寧さを意識して仕事をしようと思った」というように言い換えると、志望企業でも活かせるビジョンが見えやすくなるでしょう。以下の例を参考に、学びや活かし方を考えてみてください。

失敗からの学び=失敗を経てどう感じたか

・焦っても良いことはないと学んだ
・その顧客に対応したときの一連の流れを思い返した
・どのような状況でも冷静さを失わないことが大事だと実感した
・たとえミスをしても、素早くカバーすることで大事にならないと理解した

将来への活かし方=今後失敗しないようにどうしようと思ったか

  • ・一人ひとりの顧客に丁寧に向き合おうと思った
  • ・忙しい状況になったら、まず深呼吸して落ち着こうと思った
  • ・どんなに忙しくても、周囲を見るくらいの余裕を持てるようになろうと思った

この例を、面接での回答に落とし込むと以下のようになります。

例文

この失敗談から、焦っていても意味はなく、どのような状況でも冷静さを失わない心構えが大切だと学びました。また、万が一ミスがあっても、素早く対応策を考え、行動に移すことの大切さも学びました。

この経験をもとに御社では、丁寧に仕事に向き合い、忙しくてもある程度心の余裕を持てるよう、落ち着いて業務に臨みます。

【経験別】大手内定者が面接で答えた失敗談8選

面接での失敗談の答え方が理解できたところで、「実際にどのようにエピソードを展開しているのだろう」と気になる人向けに、大手内定者が面接で答えた失敗談を8つ紹介します。

誰もが経験しやすいアルバイトやサークル活動のエピソードから、留学や趣味などあなたならではの経験や学びを伝えられる内容まで幅広く紹介します。自分に近い経験があれば、ぜひ参考にしてみてください。

なお、失敗談と似ている「挫折経験」の答え方については以下の記事で解説しています。内定者回答も豊富に紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。

挫折経験の回答例文45選|内定者の回答をエピソード別に紹介

①アルバイト(三菱重工業の内定者例文)

内定者の回答

(面接の中では、アルバイト先で外国人スタッフの監督指導を行い、その中で行った数個の施策についてをガクチカとして話していた。それについての深掘りの一つとして聞かれたものである)

独断で行った施策が失敗し、むしろ逆効果に働いてしまったことが、アルバイトを行う中で起こしてしまった失敗でした。具体的には、私語をしないように仲の良いスタッフ同士がバラバラになるような配置を行うことで、サービスの質の向上を図りました。当時、外国人スタッフを中心にフロア内の私語が目立っており、お客様からお申し出も頂いていました。

そこで上述の施策を行いました。しかし、そもそも仲の良いわけでないフロアで行った施策だったのでかえって士気が下がり、良い結果に繋げることができませんでした。 (2020年卒 上智大学 三菱重工業 事務系 内定)

この回答は、失敗の原因が自身の「独断」や「スタッフの心理への配慮不足」にあったと客観的かつ冷静に分析できている点が評価できます。

また、顧客からのクレームという現場の課題に対して強い当事者意識を持ち、自ら解決に向けて具体的な配置転換を試みたという、主体的な行動力や責任感も面接官にしっかりと伝わる構成です

②サークル活動(ニトリの内定者例文)

内定者の回答

サッカー部のキャプテンをしていたときの経験です。当時、部員約50名のサッカー部に所属しており、サッカーの技術と人間性において定評があったことから自らキャプテンに立候補し、任命されました。

所属していたチームは強豪校ではないため、練習をさぼったりするメンバーや練習の中でも真剣に取り組まないメンバー、見えない所で問題行動を起こすメンバーがおり、周囲に迷惑をかけていることから一刻も早くこの問題を処理することが課題となりました。

施策として考えたのは、キャプテンの責任を果たすために1人でそれらの生徒たちに1対1で話をすることでした。しかし、結果的に普段から指示を無視して個人行動をする人たちに私1人が話をしたところで効果が薄いということが分かり失敗しました。

別の施策としてチーム全員のミーティングで共有し、副キャプテンと各学年のリーダー格の人たちに「チームに協力しないなら迷惑がかかるから部活を辞めて、サッカーが好きで勝ちたいなら組織意識を高めて」とアプローチするようにお願いをしました。

その結果、複数人は部活を辞めてしまいましたが、それ以外の人たちは行動を改めますと私と監督に直接謝罪を行いに来て、学校の先生たちからもサッカー部の態度が良くなったとお声を頂きました。また、勝てる試合も多くなってきて地区大会予選負けだったのが予選を突破し、3位に入賞することができました。

この体験から「自分一人の力で発生する問題を解決するのではなく、あくまでも全員で協力して問題を解決して成果を最大化する」という価値観が生まれました。 (2026年卒 摂南大学 ニトリ 総合職 内定)

この回答は、1人で抱え込んで失敗した事実にいち早く気付き、周囲のリーダー格を巻き込むことで「組織的な解決」へと転換した軌道修正力がうかがえます。

一部の退部という痛みをともなう決断を経てでもチームの意識改革をやり遂げ、最終的に「3位入賞」という成果へ導いたプロセスから、難局を打開できる強いリーダーシップが伝わるでしょう

③中学・高校時代の部活動(アクセンチュアの内定者例文)

内定者の回答

私がこれまでに経験した失敗は高校生のときに、所属していた吹奏楽部でアンサンブルコンテストの部内選抜で落ちてしまったことです。アンサンブルコンテストは一つの学校から3チームまでしか出場することができず、参加するためにはエントリーしていた8チームの中から部内選抜を勝ち抜く必要がありました。

私は、冬のアンサンブルコンテストを来年の夏のコンクールに向けて成長するための良い機会だと考えていましたが、選抜を通ることができませんでした。敗因としては、メンバーの技術力が高くなかったことやモチベーションを高められなかったことが考えられます。

私は、2年生がメインとなって出場する来年の夏のコンクールのために1年生のうちからレベルアップを図ろうとして1年生のみでコンテストへの出場を考えましたが、目的が「演奏技術の上達」であれば、先輩とチームを組んで一緒に出たりコンテストに出る以外にも手段はたくさんあるのだと気付きました。 (2019年卒 慶應義塾大学大学院 アクセンチュア ソリューション・エンジニア職 内定)

この回答は、選抜落選という失敗を通じて「コンテスト出場という手段」に固執していた自分に気付き、本来の「演奏技術の上達という目的」へ立ち返るという、高い目的志向が読み取れます。

失敗の原因を技術力やモチベーションと冷静に分析したうえで、物事の本質を見抜く論理的な思考力も示せています

④学業(中外製薬の内定者例文)

内定者の回答

私は自分の実験結果を人に伝えるのが苦手でした。決定的だったのは卒業研究発表会です。質疑応答で相手の質問に正確に答えることができず、実験結果に見合った評価を受けることができませんでした。

様々な参考書を読み自分の伝え方を分析した結果、私の説明は結論と根拠の意味が繋がっていないと分析しました。根拠に自信がないから無駄な情報を付け加え、かえって話をわかりづらくしているのです。

これを解決するために、普段から「1分」で話すことを心がけました。「1分」で話すには結論をはっきりさせ、そこに3つ程度の根拠をつなげて簡潔に話す必要があります。

発表中は自分の頑張ったことや不要な接続詞、横文字などは使わずに短く、言い切ることを心がけました。それらの努力の結果、1年間で3つの学会に参加し、口頭発表で若手優秀賞にノミネートされました。伝え方次第で自分の表現できる幅は広がっていくと実感できた瞬間でした。 (2021年卒 上智大学大学院 中外製薬 開発職薬事職 内定)

この回答は、発表での失敗の原因を「根拠の自信のなさを無駄な情報で補おうとし、結論とのつながりが曖昧になっていた点」だと冷静に特定できている点が秀逸です。

日常から「1分で話す」という具体的なルールを課し、最終的に学会での若手優秀賞ノミネートという成果で実力を示しており、正確かつ論理的な伝達力が求められる開発・薬事職の資質が備わっていることがわかります

⑤インターン(アクセンチュアの内定者例文)

内定者の回答

私は営業において、説明が得意な一方で、対立構造を作ってしまったときに「説得する」という行動に移りがちなことを厳しく指導されたことがあります。そのとき初めて自分の性格を知り、向き合ったことで相手に寄り添うことができるようになりました。

取引先の方に、商品ではなく君に魅力があるから契約していると言われたときです。損得や数字だけでなく、自分と付き合いたいと思っていただけるような関係を作る事の大切さを学びました。

アプリ開発チームを立ち上げたときに、共通の目標設定だけでなく、メンバー個人のヒアリングの大切さを知りました。個人のパフォーマンスをあげることだけが、チームの結果を出すことではないと改めて実感しました。 (2022年卒 名古屋大学 アクセンチュア ビジネスコンサルタント職 内定)

この回答は、インターンシップなどで受けた「論理で説得しがち」という指摘を素直に受け入れ、自身のコミュニケーションスタイルを変えた高い柔軟性が読み取れます

論理の正しさだけでなく、顧客との信頼関係やメンバーへのヒアリングといった「相手に寄り添う姿勢」を実体験から学んでおり、クライアントやチームと伴走するコンサルタントとしての適性を証明できているでしょう。

⑥留学(関西電力の内定者例文)

内定者の回答

これまでに経験した失敗は、アメリカの留学先の大学での授業で発言することをためらってしまったことです。

その授業は約20人の学生からなり、紛争国における紛争後平和構築を学ぶものでした。そこには私と同様の交換留学生のフランス人が1人いて、他の学生と同様に活発に意見を発し、議論に参加していました。

しかし、私は言いたいことがあっても英語力や発言自体への不安から手を挙げて意見を発することを躊躇していました。このままでは何も変わらないと思い、最終的には学期末の授業で意見をその場で考えて発言し、議論に参加できるようになるという目標をたてて、段階を踏んでこの課題に取り組むことにしました。

超えるべき壁は意見をもつ思考力、挙手する勇気と発言する力だと絞りました。まず、発言することに慣れるため、事前に前回の授業を振り返って意見を作り、それを次回の授業の始めに発表することにしました。

それを実践し続け、次第に発言に慣れると、次は挙手する勇気をつけるため、議論の中で何か言えそうと思ったらすぐに手を挙げるよう実践しました。

また、思考力を鍛えるためにフランス人留学生と昼休みに意見交換をしました。最終的には発言することに対しての不安がなくなり、完璧にではないものの、議論に参加できるようになりました。

この経験から、すぐには達成できないことも段階を踏めば達成できることと、意見をもって発することの重要性を学びました。 (2019年卒 大阪大学 関西電力 総合職 内定)

この回答は、留学先での壁に対し、自身が超えるべき課題を「思考力・勇気・発言力」と細かく分析し、それぞれに段階的なアプローチを実践した高い計画性や行動力がアピールできています。

また、課題を一つひとつ整理し、着実に改善を積み重ねて目標を達成した経験からは、困難な状況でも粘り強く課題解決に取り組む姿勢がアピールできています

⑦受験(キーエンスの内定者例文)

内定者の回答

大学受験で失敗し浪人したことです。

しっかりと原因を分析したところ、「自分で考え、主体的に動く」「ダメなところは謙虚に受け入れる」「つらいことがあってもすぐ切り替えてひたむきに努力し続ける」これが一番大切だと気付きました。

成績を上げるために、どこがどうだめなのか突き詰めて考え、自分で試行錯誤しながら計画を立てる。実行してよかった点と悪かった点の確認をして明日に生かす。そうしているうちに、「自分で自分の人生を全て決定している、組み立てている」時に「楽しい」と感じるようになりました。

自分が働く会社では、上から言われたことを「はいはい」言ってただ実行するだけ。クリエイティブな作業も裁量権も無い、そんな会社は絶対に合わないと思っています。

常に改善を求め、自分から主体的に「新しいものの提案」だったり「改善策の提案」とかが出来る会社に行けば最高のパフォーマンスを発揮できるし、更なる成長も見込めると考えて企業選択をしています。 (2019年卒 慶應義塾大学 キーエンス エンジニア職 コンサルティングエンジニア職 内定)

この回答は、浪人の失敗から得た学びを、自分の「企業選びの軸」へつなげている点が優れています

指示を待つのではなく、自ら課題を見つけて試行錯誤を重ねる主体性や改善意識が伝わるため、入社後も主体的に行動し、成長し続けられる人材であることをアピールできています。

⑧趣味(NTTドコモの内定者例文)

内定者の回答

私は、フルマラソンを4時間以内で完走する目標にチャレンジした経験があります。

最初の挑戦では、高校時代までサッカーで培った体力と独自の練習で挑んだものの、目標を達成できませんでした。

この失敗から以下の2つの教訓を得ました。1つ目は、準備不足とマラソンに関する知識不足を実感し、ブログなどで戦略を学びながらレースで再現できるように練習することを重視しました。

2つ目は、経験豊富なランナーから自分に合った5kmのラップの助言を受けるなど、フィードバックに対し積極的に受け入れることで練習に落とし込みました。さらに、沈んだ気持ちを「失敗から学び、自分を強化できるチャンス」と気持ちを奮い立たせました。

その結果、2回目の挑戦で4時間以内にフルマラソンを完走することに成功しました。この経験を通じて、チャレンジに成功するには念入りな準備と仲間からの助言や分析が不可欠だと認識し、チームで取り組む姿勢を大切にしています。 (2025年卒 大阪大学大学院 NTTドコモ エンジニア職 内定)

失敗の原因を冷静に見つめ直して具体的な改善につなげている点から、自身の課題と向き合う高い分析力がうかがえます。

また、自分だけで解決しようとせず、周囲の知見を生かして成果につなげる姿勢も伝わる回答です

失敗談を答える際の4つのポイント|内定者の回答から分析

ただ失敗談を答えるだけでは、ほかの学生の回答に埋もれてしまうことも考えられます。私も失敗談に回答した際に「ありきたりな話をしてしまったかもしれない」と後悔した経験がありました。

そこで、失敗談を回答する際のポイントを押さえておけば、ほかの学生と差を付けたうえで、面接官の印象に残りやすい回答を作成することができます。就活会議に寄せられた口コミによると、面接時に失敗談を答える際には4つのポイントがあることがわかりました。

これらを一つずつ紐解いていきましょう。

①高い目標に取り組んでいたことをアピールする

冒頭でも解説したように、企業は失敗という「困難に立ち向かう姿勢」を知りたがっています。困難に立ち向かう姿勢があるのは、現状に満足しない姿勢や、自己成長を求める姿勢があるからこそ。この部分をアピールし、さらなる高みを目指せる人物だということを伝えましょう。

実際に内定者は、どのような高い目標に向かっていたことを失敗談のなかでアピールしたのか、回答例を紹介します。

内定者の回答

高校時代に第一志望校を受験もできずに進学できなかったことがあり、後に大学院の受験でリベンジを果たしたことです。

失敗した原因は主に2つあり、1つは私の勉強法の詰めの甘さ、もう1つは家族との受験に関するコミュニケーション不足でした。当時は塾に通わず夜間の勉強も極力控えたため、授業中と通学時の移動時間に注力していました。

この方法は知識のインプットに適していましたが、数学のように問題演習が必要な科目をこなすには難しいものでした。結果的に問題演習量が不足したことで数学の点数が伸び悩み、目標に届かず第一志望の受験を諦める要因となりました。

また受験直前まで私と両親とで受験先の想定が食い違っていたと気づかず、疑心暗鬼になったことでやる気が落ちたまま受験に臨むことになってしまいました。

この苦い経験を糧に、大学院の外部受験では問題演習の大幅増加と両親との間で早期の合意形成を図ってから臨み、希望通りの進学を果たすことができました。 (2022年卒 大分大学 東京エレクトロン メカエンジニア 内定)

この学生は、第一志望への合格という「高い目標」に向けた挑戦と、一度の挫折を糧に数年越しのリベンジを果たした経験を語っています。

一度の失敗に屈することなく、自らの弱点を客観的に分析・修正して理想の進路を切り拓いたプロセスから、妥協せずに高い目標に向かって努力し続ける意欲的な姿勢が伝わる例文です。

こうした姿勢があれば、高い目標を持って入社し、たとえその目標達成の過程で困難にぶつかっても、自発的に乗り越えてくれることを期待できるでしょう

②自分の行動や判断に焦点を絞り失敗の原因を分析する

仕事ではチームで協力して業務を遂行する機会も多いですが、業務が思うように進まず、失敗にぶつかることも考えられます。

チームで仕事をすることに対し企業が学生に求めるのは「当事者意識」。失敗談を通して、たとえチームで失敗したとしても、そのなかで自分の果たすべき役割は何だったかと考えられる力をアピールできれば、面接官はあなたが働いている姿を想像しやすくなるでしょう。

内定者は、失敗の原因をどのように分析したのか、実例を見てみましょう。

内定者の回答

私の誤った新人教育のせいでお客様や店舗に迷惑をかけたことです。

私はオープニングスタッフとして現在の店舗で働き始め、仕事を覚えることが早かったことから新人の教育係に任命されました。しかし仕事を教えることが苦手だったことや仕事をお願いすることに対して申し訳なさを感じ、とりあえずは簡単な業務だけを覚えてもらいほとんどの仕事を私が肩代わりしてこなしていました。

すると週末にお店が混雑した際に、私が自分の仕事で手が離せない間に新人スタッフが私があまり教えていない業務に慌てて取り組んだ結果ミスをしてしまい、お客様に多大なご迷惑をかけ、お叱りを受けてしまいました。社員の方がなんとかその場を収めてくれましたが、その新人スタッフにも大きなショックを与えてしまいました。

この経験から仕事を教えることはお店にとってもそのスタッフが傷つかないためにも重要であることに気づき、新人スタッフが新しく入った際には、まずは手作りの業務マニュアルを渡して、読み込んでもらいなるべくそばに控えマンツーマンであらゆる作業を教えることにより、迅速に一人前になってもらうように行動し、この失敗を繰り返さないように心がけました。 (2021年卒 明治大学 JTB 総合職 内定)

新人がミスをしてしまうのは「新人だから当たり前」という理由で片付けられるかもしれません。しかし、この学生は「自分の新人教育法が誤っていた」と、当事者意識を持って失敗と向き合っていることがわかります。

また、学生自身の責任感の強さ、真面目さ、他人を気遣うなどの性格も踏まえたうえで、ミスの原因を導き出せている点も分析の深さがうかがえるポイントです。

このように、多角的な視点を持って失敗の原因分析ができると、たとえ似通った失敗のエピソードでも、あなたなりの分析が加わり、ほかの学生と差を付けられるでしょう。

③失敗から得られた教訓を志望企業の価値観に落とし込む

これまでも解説したように、失敗談を語るうえで失敗からの学びの提示は不可欠です。そこからあと一歩踏み込んで、失敗からの教訓を志望企業の価値観に結び付けられると、企業への理解度も併せて示すことができ、ほかの学生とは違った「失敗談」を語れます

以下の例を参考に、教訓と志望企業の価値観の結び付け方を押さえましょう。

失敗からの教訓

  • ・問題に対して一人で抱え込まず、周りを頼ることの重要性を知った

  • ・課題を自分のなかでとどめるのではなく、周囲に提案したほうが良いことを実感した

    志望企業の価値観

  • ・チームで課題解決する姿勢を大切にしている

  • ・何事も「まずはやってみる」という姿勢を評価している

  • ・疑問に思ったことは年次関係なく提案できる環境作りを目指している

この例を見ると、「周りを頼ること」と「チームで課題解決する姿勢」、「課題提案」と「疑問に思ったことを提案できる環境作りを目指す」という点が結び付けられそうです。これを下記のように回答に落とし込めると、あなたならではの回答になるでしょう。

例文

失敗から、問題に対して一人で抱え込まず、周りを頼ることの重要性を知りました。また、課題を自分のなかでとどめるのではなく、周囲に提案したほうが良いことを痛感しました。

この経験を通して、「チームへの積極的な関与」が自分自身を成長させてくれると感じました。これは御社の「チームで課題解決する姿勢」や「疑問を年次関係なく提案できる環境」に身を置きたい理由となっています。

この教訓を実践することで、御社に貢献し、ともに成長していきたいです。

④失敗を活かし主体的に動ける人材であることをアピールする

多くの人は、失敗によって落ち込み、目を逸らしてしまうもの。だからこそ、失敗がつきものの仕事の場面で、失敗を前向きにとらえ行動を起こせる人材は、企業にとって「欲しい」人材なのです。失敗経験と併せて、その経験を糧に起こした行動を語り、主体性をアピールしてみましょう

この学生は、失敗から学んだ経験を活かして主体的に動き、結果を出せたエピソードを話していました。

内定者の回答

高校時代に初心者で始めたバドミントン部の活動になります。私は限られた部員のみが参加可能な大会に出場することを目標に掲げ、週5回の練習後毎回1時間の自主練習に取り組んでいましたが、選抜に敗れ、目標を達成できず悔しい思いをしました。

目標を達成できなかった要因は、練習量を担保すればよいと考え、がむしゃらに練習を重ねていたことが要因であると考えた私は、まず自身の課題点を明確にし、課題点を徹底的に克服する練習へと内容を切り替えました。

また、顧問の先生から助言を頂き、得意とする技を磨いて自らの武器を身につけるという戦略を立てました。

結果、半年後選抜に勝ち抜き、大会出場という目標を達成できたことに加え、一回戦に勝利できました。 (2022年卒 同志社大学 日本年金機構 総合職 内定)

失敗の要因を練習の仕方が間違っていたことととらえ、「自身の課題を克服する練習にシフトする」「顧問の先生から助言を得る」という主体的な行動を起こせていることがわかります。

また、大会出場の目標を実現できている点から、主体的に動くだけでなく、行動を結果に結び付けられる人物だということも汲み取れるでしょう。

入社後に困難があったとしても、自らその困難を乗り越えてくれそうなタフさや、結果を出せるという信頼感が伝わってきます。

面接で失敗談を話す際に避けるべき3つのこと

失敗談を話す際「失敗ならどのようなことを話しても良いのか」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。失敗談のなかでも、選ぶのを避けたほうが良いエピソードや、言及すべきでないことが存在します。

準備していた「面接で話す予定の失敗談」を見返して、これから解説する内容が当てはまっていないかを確認してください。

①倫理観や社会性に欠ける失敗談を選んでしまう

失敗と言っても、何を失敗ととらえるかは人それぞれです。そのなかでも、法律や校則を破ったことや、他者の気持ちを傷つけてしまったことなどの倫理観や社会性に欠いたエピソードを話してしまうと、「規律を守れない人なのかもしれない」という不安を企業に与えかねません

たとえば、倫理観や社会性に欠ける失敗談には以下のようなものがあります。

  • 車を運転しているときにスピード違反をしてしまった
  • 校則で禁止されていながらもアルバイトをしてしまった
  • 軽い気持ちでインターネットに書き込みをして人の気持ちを傷つけてしまった

話そうとしていたエピソードがこのような内容に該当していないか、今一度俯瞰した目線で確かめてみてください。

②失敗談から得られる学びや反省が浅い失敗談を選んでしまう

面接官が知りたいのは、「学生が失敗した話」ではありません。失敗とどう対峙し、どのようなことを学び、次に活かすのかという一連の流れを知りたがっています。しかし、この意図を理解できていないと、失敗からの学びが薄いエピソードを選んでしまいがちです。

たとえば、「寝坊して1限目に間に合わなかった」という話から、「前日に早く寝るべき」という学びや「前日の夜遅くまでゲームをしてしまった」という反省しか導き出せなかった場合、面接官は「本質的な原因究明ができず、それに対する対策も不十分な学生なのかもしれない」という印象を抱くかもしれません。

そのため、どのように分析してもあなた自身のなかで浅い分析結果しか出せないエピソードは、話すのを避けたほうが良いでしょう。

③失敗の原因を他責にしてしまう

失敗談を話す際に「チームで何かに取り組んだが失敗した経験」を話そうとしている人も多いでしょう。そのなかで失敗の原因が「チームメイトがミスをしたから」と、他責になっている場合は要注意です。

面接時に失敗談を答える4つのポイント|内定者の回答から分析」の「②自分の行動や判断に焦点を絞り失敗の原因を分析する」でも解説したように、チームで活躍するうえで大事なのは「チームの一員であるという当事者意識」です。そのため、何でも人のせいにしていては、「当事者意識に欠ける学生なのでは」「協調性がないのでは」と思われてしまう可能性があります

たとえ失敗の原因が他者にあると考えたとしても、「本当に自分に原因はなかったか」という視点を持って再度向き合ってみましょう。

面接で話す失敗談が思いつかないときの対処法

ここまでの内容を踏まえても、「どうしても失敗談が思いつかない」と悩む人もいるかもしれません。そのようなときに実践できる対処法をいくつか紹介します。

ここで対処法を理解して、どのタイミングで失敗談を聞かれても良いよう備えておきましょう。

とにかく多くの学生時代のエピソードを書き出す

失敗談が思いつかないのは、いきなり「失敗談」という視点でエピソードを思い出そうとしているからかもしれません。そうではなく、まずは学生時代のエピソード自体をとにかくたくさん思い返すようにしてみましょう。

方法としては、箇条書きでどんどん書き進めていくのがおすすめです。些細な出来事でも良いため、思い付いたらすぐに書き留めておきましょう。そのうち失敗談と言えるようなエピソードが出てくるかもしれません。

それでも出てこない場合は、一つひとつのエピソードに対し、マインドマップのようにそのときの背景や気持ちなどを展開させてみましょう。次第に「これは失敗と言えるかもしれない」というエピソードが浮かびやすくなります。

「失敗」を広い定義でとらえてみる

失敗と聞くと、「コンクールで入賞できなかった」「優秀アルバイト社員として表彰されなかった」のように、大きな成果が出せなかった経験ととらえがちです。実際には、それだけが「失敗」ではありません。下記のような日常で起きた出来事も、失敗談として語ることができます。

  • サークル活動で新入生をうまく勧誘できなかった
  • アルバイト先でお客様を怒らせてしまった
  • 留学先でなかなか友人関係を築けなかった

失敗談から面接官が求めるのは、失敗との向き合い方や課題解決方法、その後の行動です。「どのような失敗談を話すか」が最も重要なことではないため、「失敗」のハードルを下げてみましょう。

成功までの過程で直面した壁や困難に焦点を当ててみる

成功までの道のりには、いくつもの失敗や困難にぶつかっていることもあるため、あえて成功したエピソードを思い返すのも一つの手です。「それまでの道のりはどのようなものだったか」という視点で、成功したエピソードから逆算的に考えてみましょう

成功したエピソード

高校生のときに吹奏楽部のコンクールで全国大会に出場できた

直面した壁や困難

  • ・何度合奏しても皆の息が合わず、まとまりのない演奏になっていた
  • ・高いレベルの練習に下級生が着いていけずに休みがちな人も出てきた
  • ・練習が十分な人とそうでない人の差が激しかった
  • ・各楽器のリーダーで話し合うも意見が衝突してしまった

上記の例のように、成功までに直面した壁や困難を「面接で失敗談を聞かれたときの答え方」で解説した順番で紐解き、説明できるようになれば、あなたなりの失敗談を語れるようになります。

面接では失敗談から学んだことや次に活かす姿勢をアピールして選考突破を目指そう

この記事では、面接での失敗談の答え方や内定者の回答、失敗談を話す際のポイントや避けるべきことを解説してきました。

「失敗談を教えてください」と聞かれると、身構えてしまう人もいるかもしれませんが、記事で解説したポイントを押さえて、失敗談からの学びや次に活かす姿勢をアピールできれば、あなたならではの人柄や企業とのマッチ度が面接官に伝わります。

面接で失敗談を聞かれても堂々と答えられるよう、この記事を参考にしっかりと準備や対策をし、選考突破を目指しましょう。

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この記事の編集担当者

佐藤 美空

大学卒業後、就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。約1年間キャリアアドバイザーとして文系学生の就職支援をおこなう。就活生時代にポート運営の就活メディアを活用した経験から、「今度は私が就活生の役に立つメディアを創りたい」という思いでライターに転身。現在は就活会議のライターを担当している。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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