協調性の自己PR例文25選|言い換え例や差別化のコツも解説
こんにちは。就活会議編集部の佐藤です。 「ありきたりで評価されないのでは」「ただ周りと合わせただけと思われそう」。バイトやサークルでの経験から「協調性」をアピールする際、このような壁にぶつかる就活生は多いものです。 就活会議に寄せられた内定者の回答を分析したところ、高評価のカギは「エピソード選び」と「伝え方」にありました。この記事では、内定者の回答例文25選とともに、「協調性」を伝える自己PRの作り方や差別化のコツを解説します。自分ならではの協調性を効果的にアピールできる自己PRを完成させましょう。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
どこから読み始めますか?(リンクを押して飛ぶ)
・協調性の自己PRの「例文」を見たい
・協調性の自己PRの「作り方」を知りたい
・協調性の自己PRを「磨くコツ」を知りたい
・協調性の自己PRの「NG例」を知りたい
【活動別】内定者が伝えた「協調性」の自己PR例文25選
- アルバイトでの「協調性」の自己PR例文
- サークルでの「協調性」の自己PR例文
- 部活動での「協調性」の自己PR例文
- ゼミ・研究室での「協調性」の自己PR例文
- 委員会活動での「協調性」の自己PR例文
- ボランティア活動での「協調性」の自己PR例文
- インターンシップでの「協調性」の自己PR例文
ここからは、内定者が実際の選考で伝えた「協調性」の自己PR例文を活動別に紹介します。例文ごとに解説もしているため、自身の経験に近いエピソードを中心に、企業がどこを評価したのかを考えながら読み進めてみてください。
「まずは基本の書き方から知りたい」という人は、「「協調性」の自己PRの作り方|言い換え例・テンプレート付き」からチェックしましょう。
アルバイト
バイト経験を語る内定者の多くは、離職率の改善や信頼構築といった課題に自ら挑んでいます。
企業はバイト経験から、仕事に対する「主体性」や、幅広い世代の人と円滑に連携する「協調性」を見ています。そのため、「立場の違う人々とどう向き合い、協力体制を築いたか」というプロセスに着目して例文を読み進めてみてください。
例文①
内定者の回答
多種多様な人々と信頼関係を築くことができます。
私は予備校のチューターとして数多くの受験生をサポートしてきた。その中で、多種多様な生徒と信頼関係を築き、適切な指導をする難しさに直面した。そこで仲の良い先輩に助言を求めると、「相手目線に立ち、説得力を持たせること」の必要性を説かれた。
そこで、人見知りの生徒にはまずは部活動等の話題で身近な存在に感じてもらうなど、個々の生徒の成績や学習状況、性格に合わせて相手目線に立った姿勢を意識した。
また、信頼できる情報の供給元となるべく、他大学に通っている同僚と相互に情報交換したり、模試成績などのデータに基づいた指導を心がけたりした。すると多くの生徒が自主的に相談に来てくれるようになり、相談内容と指導も具体的になった。
この経験から、多種多様な人々に対して相手目線に立った行動や説得力のある発言を基に信頼を築く力を養った。 (2023年卒 大阪市立大学 パナソニックホールディングス 事務系 内定)
この回答は、同僚との情報共有などを通じて、自ら周囲に働きかけながら課題解決に取り組む姿勢が「組織で働く協調性」として評価できます。
「相手に合わせた対話」で心を開き、「正確なデータ」で信頼を勝ち取る。この2つを組み合わせて成果を出すプロセスには高い再現性があり、ビジネスの現場でも即戦力として活躍できる対人スキルを証明できています。
なお、ガクチカでもアルバイト経験を伝えたいと考えている人は以下の記事で例文を紹介しているので確認してみてください。
例文25選|ガクチカでバイト経験を伝えるには? 注意点やコツも解説例文②
内定者の回答
私は相手の立場に立って物事を考えることができる人間です。
私は洋菓子販売店でのアルバイトで、お客様が気持ちよく買い物をして頂くにはどうしたらよいかを常に意識していました。笑顔で接客することはもちろんですが、お客様の年齢層や時間帯によって、接客の対応を変えるという工夫をしていました。午前中は高齢のお客様が多いため、せかさず、丁寧な接客を心がけていました。
一方忙しい時間帯には、てきぱきとした接客が喜ばれると考えたため、効率よく店内を回すことを意識しました。そのために忙しい時間に備えて、商品や袋のストックを準備し、レジを2人体制にしてペアと協力して接客を行っていました。
この経験から、相手にとって満足できるものは何かを考え、実行する能力が身に付きました。 (2021年卒 神戸大学大学院 パナソニックホールディングス 技術系 内定)
「状況に合わせた柔軟な行動」と「チームで動く仕組みづくり」の2点が際立った、バランスの良い回答です。
また、忙しくなる前に仲間と協力してレジ体制を整えるといった「先回りした準備」は、個人プレーではない組織としての協調性をアピールできています。
例文③
内定者の回答
私の強みは、「立場の異なる人と信頼関係を構築して、協働する力」です。
この強みを活かして、学生時代に力を入れたテレアポ営業会社のアルバイトでは、社員と新人アルバイトの橋渡しを担って協働することで、新人の離職率を改善しました。
前提として、仕事内容は、省エネ設備の新規契約のアポイント獲得を電話を通して行っているのですが、当初、企業の歴史が浅く、研修制度が整備されていなかったため、架電がうまくいかず、離職してしまう新人も多いという状況でした。
新人は、「研修が充実してないから、テレアポでも全然うまくいかない。」という意見がある一方で、社員は、「研修に時間かけられないから実戦で学んでほしい。」という意見でお互い齟齬がありました。
そこで、私が懸け橋になってお互いの妥協案を探って、社員の方から新人まで幅広い立場の方と協働して、組織全員で改革を行った結果、新人の離職率を40%から10%まで減らすことができました。
このように、私は組織として最大の成果を上げるために、幅広い立場の方と信頼関係を築きながら協働して物事を進めることができます。 (2025年卒 Sky 開発職 内定)
「社員」と「新人アルバイト」という立場の違う人たちの相反する主張を調整できています。そのうえで、双方のニーズをくみ取りながら共通の着地点を見出せている点から、協調性を感じ取れる例文です。
具体的な数値を用いて離職率を下げた実績を述べているため、この学生の立ち回りが組織に大きなメリットをもたらせることの裏付けになっているでしょう。
例文④
内定者の回答
私の強みは、状況を把握し、他者へ働きかけることができる点です。この強みは〇〇のアルバイトリーダーの経験から得ることができました。
リーダーとして、10名程への〇〇への指示や複数の部屋の状況を把握することが求められました。〇〇が不成立にならないよう、〇〇に積極的に声をかけました。
指示を出す〇〇の中には、年上の方がいることも多く、信頼関係を構築することが難しかったですが、言葉を選びながらも自分の意見をはっきり伝えることを意識して、信頼関係を構築することができました。この強みは、チームワーク力が求められる御社で生かせると考えています。 (2025年卒 Sky 開発職 内定)
この回答では、年上のスタッフに対しても萎縮せずに配慮ある主張ができる点が、チームを円滑に動かす協調性として高く評価できます。
立場や年齢が異なる相手と信頼を築いた経験は、多くの関係者と連携しながらプロジェクトを進める開発職において、即戦力として期待されるスキルと言えるでしょう。
例文⑤
内定者の回答
私の強みは相手の立場に立って考える力です。この強みを、アルバイト先の飲食店での新人研修で発揮しました。
私は後輩を指導する際、「仕事を難易度順に教えること」と、「あだ名で呼ぶことで仲を深め、個性に合わせて教えること」の2点を心がけました。その結果、5日間の研修を3日で終わらせることが出来ました。
御社で仕事に取り組む際にも、相手の気持ちに寄り添うという自分の強みを活かし、ユーザーに寄り添ったサービスの提案を目指します。 (2023年卒 ソフトバンク 総合職 内定)
この回答は、後輩の個性に合わせた指導や「あだ名で呼ぶ」といった工夫に、相手の状況を汲み取ってサポートする、一歩踏み込んだ協調性が表れています。
こうした周囲への働きかけが、単なる思いやりにとどまらず「研修期間を5日間から3日間に短縮」という具体的な業務効率の向上につながっている点が、高い評価を得られるポイントです。
例文⑥
内定者の回答
私の長所は相手の悩みや本音を引き出し、問題を解決することです。
この強みを活かし、アルバイト先の飲食店での離職率を改善しました。アルバイト先の飲食店では、新人の離職率が高いという問題がありました。この問題を改善するために、スタッフと積極的にコミュニケーションを取り、気軽に相談ができる関係を築きました。
これにより、自分の仕事が分からない「空白の時間」を苦痛に感じていることが分かりました。この点を改善するために、ポジションごとの仕事をまとめたマニュアルを作成しました。
その結果、「空白の時間」を持て余すことが無くなり、新人スタッフの離職率は0%を達成しました。このように相手と会話を通じて信頼関係を構築し、相手の抱える問題を聞き出し、改善することが私の強みです。 (2023年卒 立教大学 ニトリ 総合職 内定)
この回答は、「離職率の高さ」という課題に対し、対話を通じて「気楽に相談できる関係性」を築いた点に、相手に寄り添う協調性がよく表れています。
また、マニュアル作成によって「誰もが迷わず動ける仕組み」を整えた行動は、単なる個人のフォローにとどまらず、チームで成果を出そうという協調性の表れにもなっているでしょう。
サークル
サークルは、メンバー間の意欲や技術の差が課題になりやすい環境です。
内定者たちが「組織の温度差」にどう向き合い、解決へと導いたのか。具体的な立ち回りに注目して例文をチェックしましょう。
例文⑦
内定者の回答
私は「様々な人と協力して、チームの結果のために尽力する」ことができます。
このように言えるのは、サッカーサークル副キャプテンとして練習改革に取り組み、目標であったリーグ昇格を果たした経験があるからです。
サークルという特性上メンバーのサッカーへの意識の差が大きいという状況の中で、人のやる気やサッカーのレベルに応じた説得・対応をすることで、全員を同じ方向に向かせてリーグ昇格を達成することができました。例えばやる気の低い層には、試合に勝つ喜びを強調することで練習へのやる気を出させるということをしました。
私のこの特徴は、社内外含め非常に多くの人と協力しながら自社のものづくりのために尽力する、御社のエンジニアリング部門でも役立つのではないかと考えています。 (2020年卒 京都大学大学院 キリンホールディングス 技術系 エンジニアリングコース 内定)
この回答からは、サークル特有の「熱量の差」に対し、個々の価値観に合わせたアプローチでチームのベクトルをそろえたという協調性が感じられます。
自分の考えを押し付けず、相手に寄り添いながらやる気を引き出そうとする姿勢は、多様な関係者と連携してプロジェクトを動かすエンジニア職において、まさに不可欠な資質だと言えるでしょう。
例文⑧
内定者の回答
私の強みは、チームをまとめ上げ、一つの目標に向かって周りを引き込む能力にあります。16年間にわたるサッカー経験を通じて、この能力を養ってきました。
ピッチ上でのプレイだけでなく、チームの士気を高めるための熱量の伝達や、戦略の論理的説明を通じて、チームメンバーの納得感と協力を引き出すことに成功しました。地道な努力と日々のコミュニケーションにより、チームの方向性を一致させ、結果的にチームの総合力を最大化することができました。
この力を生かし、大学のサッカークラブでは目標であったリーグ昇格を成し遂げることができました。困難なプロジェクトや新しい挑戦において、チームをひとつにまとめ、目標達成へ導くリーダーシップを発揮したいと思います。 (2025年卒 ソニーグループ 電気システムエンジニア 内定)
「熱意ある働きかけ」と「論理的な説明」を使い分け、感情と理論の両面からチームの協力姿勢を引き出した点から、高い協調性が伺えます。
また、周囲を巻き込んで組織の力を最大化させる推進力は、異なる専門性を持つメンバーがチームを組んで開発に挑むエンジニア職で、重要視される資質と言えるでしょう。
例文⑨
内定者の回答
私は自身のためよりも集団や相手のために考え行動することができます。
サークル活動で初心者にフォーカスした大会を発案し開催した経験やパーソナルトレーナーとしてどのようなトレーニング法やモチベーションへのアプローチを行うかなど自身のためというよりも相手のために何ができるのかを考え主体的に行動してきました。
これは御社の開発現場においてチームで活動するにあたり重要な姿勢だと考えています。この強みを活かして御社での業務に邁進したいです。 (2025年卒 KDDI WILLコース ネットワークインフラエンジニア 内定)
この回答では、「初心者にフォーカスした大会の発案」や「個別のトレーニング指導」など、周囲のニーズを先読みして動く「利他的な協調性」を伝えられています。
大規模な通信インフラを支える現場では、一人のミスや独断が社会的な影響を及ぼしかねません。だからこそ、常に他部署や現場の状況にまで想像力を働かせ、相手のために最善を尽くす姿勢は、信頼されるエンジニアの条件と言えます。
例文⑩
内定者の回答
自己PRを申し上げます。私の強みは「チームで協力しつつ仲間を引っ張っていくリーダーシップ」です。この強みは、中学・高校で生徒会長や部長を務めた経験から培ってきました。
私がこの強みを発揮した活動が、大学生活では2点あります。1点目は、〇〇サークルで副幹事長を務め、仲間とともに初のオンラインステージに挑戦した経験です。
2つ目は、〇〇でのアルバイトで学生チームのリーダーとして受任率を向上させる目標をたて、案内の内容改善に努めた点です。これら2つの取り組みがあるからこそ、私の強みは「リーダーシップ」であると考えており、この強みは御社の新たな価値を想像していく分野において発揮できるのではと考えております。 (2023年卒 ソフトバンク 総合職 内定)
この回答からは、副幹事長や学生リーダーといった異なる環境において、周囲と足並みをそろえつつも共通の目標へ導く「伴走型」の協調性が読み取れます。
それぞれの経験について、「どのような壁に対し、周囲とどう連携して乗り越えたか」という具体的なプロセスを語ることで、この学生の強みがより強固に伝わる回答になるでしょう。
例文⑪
内定者の回答
私の強みは課題解決力、周囲を巻き込む力があることです。この強みはサークル活動やアルバイトで発揮されました。
私は学部一年の時サークルを立ち上げました。立ち上げようとした経緯は二つあります。一つ目は、大学は地元の時とは違い色んな人が集まるので、多くの人と関われる機会を作りたいと考えたからです。二つ目は、私が探していたサークルが大学になかったからです。
しかし立ち上げにあたり、初めてのことなので何をすればいいかわからないなど問題は多々ありました。一番大きな問題は入学したばかりなので人を集めることができないことでした。
そこで私はSNSを利用して人を集め、人が集まったら協力、役割分担をすることで迅速にサークルを立ち上げることができました。また、立ち上げてからも要望箱などを使うことで円滑にサークルを運営する事ができました。
この経験が私の長所である課題解決力や周囲を巻き込む力を育ててくれたと感じています。 (2024年卒 伊藤忠テクノソリューションズ 技術職 内定)
運営開始後も「要望箱」でメンバーの声を拾い続ける姿勢から、周囲との調和を重んじながら組織をより良くしていく「建設的な協調性」がしっかりと伝わります。
また、人を集めるだけでなく、立ち上げ直後から「役割分担」を明確にして組織の形を整えた推進力やマネジメント力もアピールできているでしょう。
例文⑫
内定者の回答
私は「相手に寄り沿う力」を強みにしています。
この強みを発揮したエピソードを簡単に言うと「〇〇サークル代表としての活動において、当時ダンスの振り付けの習得度が悪いという問題があったのですが、この強みを発揮したヒアリングを行うことで、その問題の要因を洗い出し、問題解決に導いた」ということになります。
具体的には、一人一人に否定で入らず一度受け入れることを意識した寄り添い力のあるヒアリングを行ったことで、現状の練習方法に関する部員の不満やニーズを引き出すことが出来たのはもちろん、相手に真摯に寄り添ったことで私の「サークルをよくしたい」という熱意が相手に伝わって、新しい練習を考えて導入する際の部員の協力も獲得することが出来ました。 (2025年卒 伊藤忠テクノソリューションズ オープンコース 内定)
徹底したヒアリングで不満を正確に把握しただけでなく、真摯な対話によって周囲の感情を動かし、協力を引き出したプロセスは、組織を動かす協調性の理想形と言えるでしょう。
課題に対し、一人ひとりの声を「否定せずに受け入れる」という受容的な姿勢でメンバーの心を開き、組織の心理的な壁を取り払った点が高く評価できます。
例文⑬
内定者の回答
私の強みは、柔軟性とコミュニケーション能力です。
大学のサークル活動では、イベントの企画運営を担当し、多様なメンバーと協力して取り組みました。特に、意見が対立する場面では、各メンバーの意見をしっかりと聞き取り、共通の目標を再確認することで、最終的に納得のいく結果を導くことができました。
この経験から、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちとのコミュニケーションの重要性を実感しました。
JALでも、チームワークを重視し、お客様に最高のサービスを提供するために、私のコミュニケーション能力を活かしたいと思っています。 (2025年卒 日本航空 業務企画職(ビジネス・マーケティングコース) 内定)
この回答からは、意見が対立する場面で、各メンバーの声を丁寧に拾いながら「共通の目標」を再提示し、組織を一つにまとめた高い協調性が伝わります。
多様な背景を持つ仲間の納得感を優先して合意形成を図る姿勢は、異なる職種のプロが連携し、最高のサービスを提供する航空業界において重要な資質と言えるでしょう。
部活動
部活動は、共通の目標に向けて、強固な信頼関係と団結力が求められる環境です。
内定者たちは、プレイヤーやマネージャーといったそれぞれの役割から、「目標達成のために自分に何ができるか」を考え抜き、行動しています。彼らが周囲とどのように協力し、より良い組織づくりや成果へと導いたのか、その過程をチェックしていきましょう。
例文⑭
内定者の回答
私の強みは、人のために率先して行動できることです。
高校時代に〇〇部のマネージャーを務めました。入部当初は、チーム内の練習環境が悪く、マネージャーが私一人だったため、どのようにチームをサポートすればよいのかが分かりませんでした。そこで私は、チームの目標である「県優勝」を目指すまでの間のサポートの仕方について考えました。
具体的には、日々の練習メニューの記録や時間測定を行い、計画的に物事が進められるような環境を作ったり、練習メニューによっては、ボール拾いや球出しを行ったりと、目標を達成するために、チームの意欲や技術向上の働きかけを行いました。
結果、チームは県ベスト4の結果を収めました。この経験から協調性や献身性を磨くことができました。 (2025年卒 パーソルテンプスタッフ 総合職 内定)
この回答からは、困難な状況下でチームの目標達成のために「今自分にできる役割」を考え、献身的にサポートする協調性が読み取れます。
チームの勝利を第一に考え、環境整備や技術向上を影で支え続けた姿勢は、多様な関係者と連携して目標を追う「社会人としての重要な資質」を証明しており、好印象につながるでしょう。
例文⑮
内定者の回答
私の強みはチームや自分の目標の達成のために、他者の力を最大限に借りられることである。中学高校とサッカー部に所属し、キーパーをしていた。
中学の部活では、自分以外にキーパー経験のある同期や指導者もいなかったことから、日々の練習メニューの考案や技術力の向上が難しいという課題があった。
私は、経験者の方に指導してもらうことで自分も、初心者である同期も効率的に技術を向上させることができると考えた。そこで顧問の先生の協力を得ながらキーパー経験者であるバレーボール部の顧問の方に指導をお願いして、練習の指導をしてもらうことに成功した。
その結果効率的で質の高い練習を行うことができ、熾烈なメンバー争いができた。結果として自分の実力が上達したことでチームに貢献することができ、県大会3位と好成績を残すことができた。
この経験を生かし、高校、大学での部活動でも先輩や他チームの協力を得てチームに還元することができた。 (2025年卒 富士通 JOBマッチングコース ビジネスプロデューサー職 内定)
この回答は、自分の上達だけでなく、初心者である同期の成長まで含めたチーム全体の技術向上を目標に掲げている点に、高い協調性が表れています。
課題解決のために自らの働きかけで指導環境を作り上げた行動力は、目標達成のために周囲を巻き込む「主体的な協調性」そのものだと言えるでしょう。
例文⑯
内定者の回答
私を一言で表すなら「掘りごたつ」である。こたつのように周囲の人々に対して、足を伸ばし温もりを感じてもらえるような居心地の良い環境を提供できることが私の強みである。
これは体育会軟式野球部でチーム課題である意識格差を解消した経験に起因する。副主将として選手が同じ方向を向いて一つになる必要があると考え、相互理解を用いた個人面談、質の改善を目的とした練習改革の2点の施策を行った。
このように現状分析・環境改善によって、チーム力向上に大きく貢献した。引っ張るだけでなく中から押し上げる2種類のリーダーシップを駆使し、過ごしやすい環境を作ることが私の役割であり、「堀りごたつ」はまさに私を表す言葉である。 (2025年卒 立命館大学 アサヒビール 事務系 内定)
この回答では、「掘りごたつ」という独自の比喩を用いて、メンバーが本音で話せる環境を整えながら組織を支える「サポート型」の協調性が光る回答です。
個人面談を通じて「相互理解」を深め、組織の温度差を解消してベクトルを合わせたプロセスからは、多様な価値観をつなぎ合わせる高い調整力が伝わります。
例文⑰
内定者の回答
強みは共創力です。
学生時代サッカー部の主将として「チームを再建した」ことです。新チーム発足時はチーム内の雰囲気が悪く、練習の参加率も悪いという散々な状態でした。
当初、部員間で競技に向き合う気持ちに違いがあることがその原因であると考え、従来の強い部活に戻したいという思いから、私は部員の気持ちの火付け役としてこの問題取り組みました。具体的にはモチベーションが低い仲間との会話を増やし、同時に技術的な助言も行うことで、皆に練習する目的を明確に把握させることに努めました。
また皆に新しい練習を考えてきてもらい、その意図を説明しあうことで目指すべき方向性を一致させていき、練習に取り組む姿勢を変えることができました。
この結果、部の結束力を大幅に高め、所属するリーグで昇格を果たしました。この経験から強いリーダーシップを発揮し、チームで共創して目標を達成する大事さを学びました。 (2024年卒 NTTデータ SE・コンサル・営業コース 内定)
この回答からは、主将として部員一人ひとりと対話し、「技術」と「精神」の両面から支え続けることで、バラバラだった個々の意欲を一つにまとめた高い協調性やリーダーシップが感じられます。
「リーグ昇格」という具体的な成果が出ていることを述べることで、入社後も自ら周囲に働きかけ、組織を目標達成へと導ける姿を採用担当者に強く印象付けています。
ゼミ・研究室
ゼミや研究室での活動は、複雑な共同研究や深い議論が求められるため、周囲との協力が欠かせません。
そのうえで、専門外の相手にも自身の考えや取り組みを正しく理解してもらえるよう、わかりやすく言語化する能力も求められます。
内定者たちが議論を円滑に進めるためにどのような役割を担い、周囲と協力して成果を導いたのか、その立ち回りに注目してチェックしていきましょう。
例文⑱
内定者の回答
私の強みは、どのような状況においても周囲の人たちと共に円滑に仕事を進めることができる「協調性」と、最後まであきらめない「粘り強さ」です。
私は学部4年で研究室に配属直後に他大学との共同研究に立候補しました。役割として実験計画の策定から実際の測定までほとんどメインを担当し、また他大学という慣れない環境での実験となりましたが、先方の方ともチームで協力して円滑に進め、計画分以上の実験を行うことができました。
また、試料の準備段階において前例のない失敗に直面しましたが、メンバーと協力して原因をつぶさに検討し、諦めずに取り組むことで乗り越えることができました。
その結果、4年最後の卒業研究発表では教授の方から高い評価を得ることができました。 (2022年卒 名古屋大学大学院 富士通 総合職 内定)
この回答は、「他大学との共同研究」という異なる組織とのプロジェクトにおいて、信頼を築きながら計画以上の成果を導いた高い協調性やコミュニケーション能力をアピールできています。
前例のない失敗に直面しても、一人で抱え込まずにメンバーと協力して原因を検討する姿勢は、周囲の知恵を集約させて最適解を解くリーダーシップとしても評価されるでしょう。
例文⑲
内定者の回答
私はリーダーに立ち、チームワークを発揮することが出来ます。
3年次に行ったプレス加工の演習で、リーダーを務めたことがあります。演習ではプレス加工における金型の設計から加工、成形、計測までの一連の工程を行い、また、板圧に対して適切なクリアランス値を導き出す実験を行いました。
グループで、限られた時間の中12人で一つの課題を解決するにあたり、何が問題で何から手を付ければ良いか、全体をよくみて判断することが大事であると考え役割を分担し、効率的に課題を解決することができました。
この経験から何が問題かを見極め、班員を上手くまとめることで、限られた時間の中でも成果が出せることを学びました。またリーダーとして班員を動かすことで、リーダーシップ力の向上に繋がったと考えています。 (2018年卒 芝浦工業大学 東日本旅客鉄道(JR東日本) プロフェッショナル職・機械 内定)
この回答は、個々の役割を明確にして限られた時間内で組織の力を最大化させた、マネジメント力を兼ね備えた協調性をアピールできています。
全体を俯瞰して課題の優先順位を判断し、班員が迷いなく動ける環境を整えたプロセスは、集団の力で安全・正確な運行を支える鉄道業界において高い適性を証明しているでしょう。
例文⑳
内定者の回答
私の強みは、「人に寄り添い」ながら「プロジェクトを推進する」力です。
研究室のプロジェクトの代表として〇〇地域住民とのワークショップを企画しました。
例年通りの内容では地域の問題を捉えられていないと考え、地域への理解を深める為に実際に地域に入り込んで住民と親睦を深め、地域における新駅の開通に住民は高い関心があるが行政の対応に不満があることを知り、新駅開通に伴う地域のバリアフリー整備というテーマでワークショップをし、その成果をまとめて住民提案として行政に提出することにしました。
例年20名程度の参加でしたが、私が代表の年は103名もの住民の方々に参加していただくことができました。御社においてもこの強みをいかし、人々に寄り添った目線で地域のニーズを引き出し、多くの人々と関わりながら街に貢献したいと思っています。 (2020年卒 横浜国立大学大学院 NTT都市開発 総合職 内定)
住民一人ひとりの本音に寄り添った結果、行政へ意見を提案できるほど建設的な議論ができる関係性を築き上げた点に、きわめて高い協調性が感じられます。
周囲と協力しながら、バラバラな意見を一つの「成果」へとまとめ上げる立ち回りは、多くの関係者と街づくりを推進するデベロッパーにおいて、まさに求められる資質と言えるでしょう。
委員会活動
委員会活動は、委員会の運営を円滑にするための「役割」や「責任」が定められているのが特徴です。メンバー間の意見集約はもちろん、ときには学生の代表として、学校やほかの学生たちとの橋渡し役を担うこともあります。
内定者たちは、個々の主張をどのように汲み取り、一つの方向へとまとめ上げたのでしょうか。「合意形成」や「仕組みづくり」といった、一歩踏み込んだ「協調性」が光る回答をチェックしていきましょう。
例文㉑
内定者の回答
私の強みは、相手の立場に立って考え周囲の課題やニーズを把握し、主体的に行動できる力です。
大学時代には学生委員会として、食堂の利用満足度を上げるために新メニューの開発に携わりました。メニュー開発においては、ただ学生メンバーのニーズに応えるだけでなく、生協の職員の方や従業員の方にヒアリングを行い、両者のニーズや利害関係を調整しながら、一つのメニュー案に落とし込むという点を工夫しました。
このように、様々な人の立場に立って、多角的な視点から解決策を考える力を、御社でも活かしていきたいです。 (2024年卒 立命館大学 パナソニックホールディングス 事務系 セールス&マーケティング 内定)
この回答の、学生の「食べたい」という希望だけでなく、生協職員や従業員へのヒアリングを通じて、全員が納得できる一つのメニュー案を考案したプロセスに注目しましょう。
異なる立場のニーズを尊重し、複雑な利害関係を調整しながら協力関係を築く力は、多様な部署や販売店と連携して動くセールス職において、非常に高い対人スキルとして評価されたと言えます。
例文㉒
内定者の回答
私は、誰とでも円滑に物事を進めることができます。
所属していた学生委員会では、環境委員会イベントのステージ運営において、公演するサークルの勧誘チームの班長として、次年度以降に引継がれる勧誘の仕組みを作り、イベントを成功させました。
このステージはダンスや吹奏楽などの学内サークルを勧誘対象にしました。初め、一斉メールや広告で募集しましたが関心を頂けませんでした。その原因は各サークルへのアピール不足であると考え、各サークルの活動内容を活かしたステージ構成を提案しました。
提案の中で、サークル側からアイデアをもらえるほどの興味と理解を頂くことができました。結果として、6サークルに出演頂きイベントは成功しました。この際築いたステージ構成と信頼関係は次年以降も引き継がれました。
この経験から、後に続いていく目に見えない仕組み作りのやりがいと達成感を感じました。 (2023年卒 NTTデータ 総合職 内定)
この回答は、一方的な呼びかけにとどまらず、各サークルの個性を活かしたステージ構成を提案することで、双方にメリットがある協力体制を築いた点が高く評価できます。
その場限りの成功で終わらせず、次年度以降も活用できる「仕組み」として定着させたプロセスは、組織の課題を本質的に解決し、長期的な価値を生み出す協調性の証明と言えるでしょう。
例文㉓
内定者の回答
私の強みは「周囲の人の意見を調整する力」である。
学生委員会のブース出展内容における部員の意見を調整し、共通の目標に向かってまとめた。多様な意見が出るが個々の意見の趣旨を理解していないことが原因で議論が進まないことが課題であった。
対策として個々の意見をボードに書き出し共通点を見出すことで相互理解を深め、コンセプトを定めた。他の意見もコンセプトの詳細に取り入れ、個々の意見が含まれたことで全員が主体的に取り組むことができた。
上記から、共通の目標に向けて取り組むには個々の意見を汲み取り、皆の意欲を向上させることが重要だと学んだ。この強みを駅開発においては、関係者との合意形成に活かしていきたいと考える。 (2025年卒 東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本) エリア職 内定)
この回答からは、議論の停滞を「相互理解の不足」と分析し、意見を可視化することで多様な主張の共通点をまとめて目標へと導いた協調性が伝わります。
多数決で済ませず、個々の意見をコンセプトへ昇華させ納得感を高めたプロセスは、行政や地権者など多様な関係者と合意形成を図り、街の未来を創り上げる駅開発の現場において、不可欠な資質と言えるでしょう。
ボランティア活動
ボランティア活動は、金銭的な対価を目的としないからこそ、「相手とどう向き合ったのか」「どのような思いで動いたのか」といった、自分なりの働きかけが色濃く表れます。
ここでは、ボランティアの代表経験を通じて、相手に寄り添いながらも周囲を巻き込んで成果を出した内定者のエピソードを見ていきましょう。
例文㉔
内定者の回答
私の強みは相手の立場になって物事を考えることで、異なる立場の人も巻き込んで協働できることです。
この強みは代表を務めるボランティア活動で培いました。大学のバドミントン部の活動の一環で小中学生向けの講習会を開いています。活動発展のために複数のバドミントン協会に講習会の開催への協力をお願いしました。
その際に相手の目的や利害を考えた上での提案を意識しました。結果〇〇市や〇〇県のバドミントン協会との合同講習会など当初は年3回であった講習会を昨年は9回に増やせました。
以上のように相手の立場に立った提案を行うことで良い関係を構築できました。社会人になっても様々な立場の人を巻き込んで成果を出していきたいです。 (2023年卒 ソフトバンク 総合職 内定)
この回答は、自分の目的を押し通すのではなく、相手の利害を考慮した提案をおこなうことで、外部組織と強固な協力体制を築いた点が印象的です。
異なる立場の人々に「協力するメリット」を提示し、組織の枠を超えて物事を動かす力は、「相手を尊重しながら共通のゴールを目指す」というビジネスにおける高度な協調性そのものと言えるでしょう。
インターンシップ
インターンシップでの経験を伝える際は、実務に近い環境で「組織の課題にどう向き合い、自ら動いたか」という当事者意識や努力の過程を言語化することが重要です。
ここでは、協調性と問題解決力を掛け合わせ、周囲と連携しながら成果を導き出した内定者のエピソードを紹介します。
例文㉕
内定者の回答
私は、問題解決能力とチームワークを強みとしています。
大学では、太陽光発電システムの効率向上を目指す研究プロジェクトでリーダーを務め、データ分析と実験計画の策定に注力しました。データの不整合に直面した際には、チームメンバーと協力し、問題の原因を特定し、解決策を見出しました。
この経験から、柔軟な対応力とリーダーシップを身につけました。
また、インターンシップでは、製品開発プロジェクトに参加し、品質改善提案を通じて企業の競争力向上に貢献しました。これらの経験を通じて、常に目標達成を意識し、効率的にチームを動かす能力を磨いてきました。
今後は、これらの強みを活かし、貴社の一員としてデジタルトランスフォーメーションや技術革新を推進し、社会に貢献したいと考えています。どんな課題にも積極的に取り組み、成果を上げるために全力を尽くします。 (2025年卒 伊藤忠テクノソリューションズ エンジニア職 内定)
この回答は、製品開発という実務の現場において、品質改善という「組織の共通目標」に貢献しようとする、協調性が伝わります。
選考に向けて、「直面した課題の原因をどう特定したか」「提案時に周囲の納得感をどう得たか」といったプロセスを深掘りしておきましょう。「正解がないなかで多様な関係者を動かす力」は、エンジニアや企画職をはじめ、プロジェクトの推進役として評価されるはずです。
「協調性」の自己PRの作り方|テンプレート付き
「協調性をアピールしたいけれど、どう書き始めれば良いかわからない」と悩んでいる人は、ここから解説する「協調性」の自己PRの作り方を学びましょう。
また、項目を埋めるだけで説得力のある文章が作れるテンプレートも用意しました。ぜひ活用して、あなただけの自己PRを完成させましょう。
①周囲とかかわった経験を洗い出す
自己PRの精度は、根拠となるエピソードの「解像度」で決まります。まずは、他者と協力して何かに取り組んだ経験を書き出してみましょう。
周囲とかかわった経験を深掘りするのは、自分だけでは解決できない意見の対立や、役割分担が生じる場面にこそ、協調性が鮮明に表れるからです。他者とのかかわりのなかで、周囲にどのように働きかけ、課題を乗り越えたかを整理することで、評価につながるエピソードが見えてきます。
以下の5項目に沿って整理してみてください。
①エピソードの概要
②チームが直面した課題
③課題に対する自身の行動
④結果
⑤学び・入社後の活かし方
②「どんな協調性か」を言語化する
一口に「協調性」と言っても、チーム内での立ち回りや役割は人によってさまざまです。
単に「協調性があります」と伝えるだけでは、あなたの具体的な強みは採用担当者に伝わりません。「自分がどのような協調性を持っているか」を言語化することで、入社後の活躍をイメージしやすくなります。
そのために、まずは前提としてビジネスにおける協調性の定義を正しく押さえておきましょう。
ビジネスにおける「協調性」とは
異なる意見や価値観を持つ人々と調和を図り、共通の目標達成に向けて、互いに協力・調整し合える能力のこと
定義が理解できたら、下記の表で提示している特徴や場面のなかから、自分の過去の行動に最も近いものを選んでみてください。これがあなたの自己PRの「核」となります。
| 「協調性」のタイプ | 特徴 | 発揮された場面(具体例) |
|---|---|---|
| チームの雰囲気を良くする「ムードメーカー」タイプ | 持ち前の明るさや共感力でチームの緊張を解き、メンバーが発言しやすい空気を作れる | 試合に負けてチームの雰囲気が沈んでいるときや、新入生がなじめる環境作りなど | 周囲に働きかけ、協力の和を広げる「活性化」タイプ | 停滞しているチームの足並みをそろえるために自ら動き、「全員で目標に向かう空気」を作るきっかけになれる | 課題を感じつつも動けずにいるメンバーに働きかけたときや、協力体制を再構築してチーム一丸で目標達成に導いたときなど | 相手の要望を汲み取る「カウンセラー」タイプ | 相手の本音を丁寧に聞き出し、言葉の裏にある悩みや要望を正確に把握できる | 後輩の悩み相談、クレーム対応、意見を言えないメンバーのフォローなど | 裏方として貢献する「サポート」タイプ | 華やかな表舞台ではなくとも、チームの成功に不可欠な準備や管理を完遂できる | 大規模イベントの裏方運営、正確性が求められる事務作業、リーダーの補佐役など | 状況を冷静に見て足りない部分を補う「バランス」タイプ | 組織全体を俯瞰し、その時々に足りていない役割を瞬時に補える | 役割分担が曖昧な混乱期や、多職種が混在するアルバイト現場など | メンバーの個性を引き出す「適材適所」タイプ | メンバー一人ひとりの強みを活かし、チーム活動を円滑にできる | アルバイトの新人教育、後輩のスキルアップ支援、チームの担当決めなど | 異なる文化や考えをつなぐ「橋渡し」タイプ | 専門用語や価値観の違いを翻訳し、背景の異なる人々が協力し合える環境を作れる | 留学生との共同プロジェクト、文系・理系混合チーム、異なる組織との共同開催行事など |
なお、就活会議が独自で分析した結果、多くの内定者が自己PRで語っている「協調性」は、おもに以下の4タイプでした。これらは企業から高く評価される傾向にあるため、ぜひ参考にしてみてください。
「活性化」タイプ
・サッカーサークルの副キャプテンとして練習改革に取り組んだ
(2020年卒 京都大学大学院 キリンホールディングス 技術系 エンジニアリングコース 内定)
・サッカー部で技術力向上に向けた取り組みを提案した
(2025年卒 富士通 JOBマッチングコース ビジネスプロデューサー職 内定)
「カウンセラー」タイプ
・「ダンスの振付の習得度が悪い」という課題に対し、一人ひとりに寄り添ったヒアリングをした
(2025年卒 伊藤忠テクノソリューションズ オープンコース 内定)
・バイト先の離職率を改善するために、気楽に相談できる環境を作った
(2025年卒 立教大学 ニトリ 総合職 内定)
「バランス」タイプ
・周りを見て今何をすべきかを考え、行動した
(2021年卒 山口大学 NTTドコモソリューションズ アプリケーションエンジニア 内定)
・学生委員会の活動で個々の意見を汲み取り、相互理解を深めた
(2025年卒 東日本旅客鉄道(JR東日本) エリア職 内定)
「橋渡し」タイプ
・学生委員会として、学生・生協職員・従業員という異なる立場のニーズを調整して新メニューを開発した
(2024年卒 立教大学 パナソニックホールディングス 事務系 セールス&マーケティング 内定)
・テレアポ営業で社員と新人の「研修に対する考え方の齟齬」を埋めた
(2025年卒 Sky 開発職 内定)
③自己PRの型に当てはめる
①・②での用意をもとに、型に当てはめて文章を完成させましょう。エントリーシート(ES)では400文字前後で求められるケースが多いため、まずはこの文字数を目安に組み立ててみてください。
テンプレート
【結論】
私の強みは、立場や価値観が異なる相手とも協力体制を築く「②で考えた言葉」です。
【理由・背景】
大学時代、「所属していた組織」において、「直面していた課題」の改善にこの強みを発揮しました。
【具体例:課題】
当時、私たちのチームでは「具体的な問題点」が大きな課題となっていました。
【具体例:行動】
そこで私は状況を改善するため、「自分がとった行動①」をおこないました。さらに、「自分がとった行動②」。周囲の意見を尊重しつつ、粘り強く働きかけをおこないました。
【具体例:結果】
その結果、「結果・成果」ができました。
【学び・入社後の活かし方】
この経験から、「経験から得られたこと」を学びました。貴社においてもこの「②で考えた言葉」を活かし、「入社後の意気込み」と考えています。
なお、ESを通過した自己PRの回答20選を以下の記事でまとめて紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
ESの自己PR20選|強み・文字数・職種別に通過ES回答を紹介!「協調性」の自己PRで差がつく「エピソード選び」と「伝え方」
- 【選び方】「求める役割」から逆算してエピソードを選ぶ
- 【選び方】あえて「考えが違う人」とのエピソードを選ぶ
- 【伝え方】行動の裏にある「自分なりの考え」を言語化する
- 【伝え方】協調性と「ほかの強み」を掛け合わせる
多くの就活生がアピールする「協調性」で差をつけるカギは、「エピソード選び」と「伝え方」にあります。
なぜなら、ビジネスにおける協調性は「仲良くすること」ではなく「組織で成果を出すこと」だからです。どの場面を切り取るかによって、あなたが活躍できるフィールドが伝わり、どう表現するかによって、その強みの再現性が伝わります。
「作成した自己PRをさらにブラッシュアップし、選考突破の武器にしたい」という人は、これから解説する4つのコツを実践してみましょう。
【選び方】「求める役割」から逆算してエピソードを選ぶ
どれだけ優れた協調性を持っていても、それが応募企業の仕事内容や文化にフィットしていなければ、評価にはつながりません。
そのため、企業の求める人物像をもとにエピソードを選ぶことが効果的です。まずは志望企業の採用サイトや募集要項を読み込み、「この会社で活躍している人は、チーム内でどんな立ち回りをしているか?」を考えてみてください。
また、以下の具体例を参考に、志望企業で求められる人材の解像度を上げたうえで、最適なエピソードを選んでみましょう。
| 業界 | 求められる人材の傾向・理由 | 選ぶべきエピソード例 |
|---|---|---|
| メーカー | 開発、製造、営業など多くの部門が連携して一つの製品を作るため、納期や品質を守るための「足並みを揃える力」が重視される | 異なる役割があるなかで、意見の食い違いを調整して目標を達成した経験、現場の声を拾って工程を改善した経験など | 商社 | 社内外の多くのステークホルダー(仕入れ先、物流、顧客)をつなぎ、ビジネスを動かすための「能動的な調整力」が重視される | 立場の異なる複数の関係者を説得し、全員が納得する解決策を提示してプロジェクトを成功に導いた経験など | 流通・小売 | 店舗スタッフや配送、本部など多種多様な立場の人とかかわるため、現場を円滑に回す「状況把握力」と「働きかけ」が重視される | 繁忙期に周囲の状況を見て自ら役割を見つけ動いた経験、新人や多世代のスタッフと信頼関係を築き離職率を下げた経験など | 金融 | 厳格なルールやコンプライアンスを守りつつ、チームとして正確かつ迅速に業務を遂行する「規律ある協調性」が重視される | チーム内でミスが起きないよう確認体制を提案・徹底した経験、マニュアルを作成し全体の事務効率を高めた経験など | サービス・インフラ | 24時間365日の安定稼働や顧客満足が必須。チーム全員で高い安全性を維持する「団結力」が求められる | 顧客の苦情に対しチーム一丸となってリカバリーした経験、マナー向上に向けて周囲と声を掛け合い、接客レベルを底上げした経験など | 広告・出版・マスコミ | クリエイターやクライアントなど個性の強い専門家と協働するため、多様な意見を一つの形にまとめる「傾聴力」と「統合力」が求められる | 企画の方向性で対立した際、双方の意図を汲み取って新しい着地点を提示した経験、納期が厳しいなかでチームを鼓舞した経験など | ソフトウェア・通信 | エンジニア、デザイナー、PMなど専門性の異なる人が集まるため、共通言語を持って円滑に進める「柔軟な橋渡し役」が求められる | トラブル時、周囲と役割を分担して迅速に対応した経験、異なる立場の人々の間に立ち、意思疎通をスムーズにした経験など | 官公庁・公社・団体 | 地域の住民や行政、企業など、相反する利害関係を調整し、公共の利益を最大化させるための「粘り強い折衝力」が求められる | 反対意見を持つ人々のもとへ何度も足を運び、対話を通じて合意形成を図った経験、公平なルール作りを周囲と相談して進めた経験など |
【選び方】あえて「考えが違う人」とのエピソードを選ぶ
仕事は、異なる価値観や目標を持つ人々が協力する場です。そのため、単に「仲良く進めた」話よりも、以下のような「意見の相違や摩擦がありながらも、それを乗り越えた」エピソードのほうが、より高く評価される傾向にあります。
- チーム内でモチベーションに温度差があった
- 目標の方向性で対立した
- 世代や立場が違う人と協力した
あえてこうした「壁」があった場面を選んでみてください。困難な状況において、あなたがどう周囲に歩み寄り、解決の糸口を見つけたか。そのプロセスこそが、企業が知りたい「再現性のある能力」です。
【伝え方】行動の裏にある「自分なりの考え」を言語化する
「課題解決のために〇〇しました」という事実だけでなく、「なぜその方法を選んだのか」という意図や判断基準、当時の心境を言語化することが重要です。
これにより、企業はあなたが周囲と協力する際の考え方や価値観を理解でき、入社後の活躍を具体的にイメージできるはずです。以下の具体例を参考に、自分の行動を一歩深掘りしてみましょう。
反対派のメンバーと個別に話し合いの場を設けた
➡公の場で説得しようとすると、相手は引くに引けなくなり感情的な対立が深まると考えたため、一対一で本音を聞き、共通の妥協点を探るべきだと判断した全体ミーティングの前に、まず小さな成功体験を共有した
➡いきなり高い目標を掲げても、今のチーム状況ではプレッシャーになるだけだと考えたため、まずは「自分たちでもできる」という手応えを醸成し、前向きな空気を作ることを優先した自分の担当外だった「進捗管理シート」を自ら作成した
➡責任の所在が不明確だと、ミスが起きた際に押し付け合いになると危惧したため、仕組みでリスクを回避し、全員が本来の作業に集中できる環境を作ろうと考えた
【伝え方】協調性と「ほかの強み」を掛け合わせる
ただ「協調性があります」と伝えるよりも、別の強みを掛け合わせて表現することで、あなたならではの貢献の仕方がより鮮明に伝わります。
「「協調性」の自己PRの作り方|言い換え例・テンプレート付き」で紹介した7つのタイプを土台にしつつ、以下の具体例のようにほかのスキルと組み合わせて、自分だけの強みへと磨き上げてみましょう。
- 「協調性」×「主体性」
➡チームの和を重んじるだけでなく、自ら周囲を動かし、納得感を持って目標へ導く - 「協調性」×「分析力」
➡感情的な対立に対し、データや事実にもとづいて冷静に妥協点を見出す - 「協調性」×「実行力」
➡誰かがやるのを待つのではなく、足りない役割を自ら見つけて泥臭く動く - 「協調性」×「柔軟性」
➡環境やメンバーが変わっても、即座に最適な距離感でなじみ、チームの即戦力として貢献する<
「協調性」の自己PRでやりがちなNG例
「協調性」をアピールする際、多くの学生が無意識のうちに陥ってしまう共通の「NGパターン」があります。
これらのポイントを押さえないまま伝えてしまうと、「主体性がない」「エピソードの説得力が弱い」といったネガティブな印象につながってしまいます。
これから解説する3つのNG例をあらかじめ把握し、自分の回答が当てはまっていないか確認してみましょう。
「周りに合わせただけ」の内容になっている
協調性の自己PRで注意すべきは、「周りからの指示を忠実に実行しただけ」のことを、協調性が表れた行動と勘違いしてしまうこと。こうした受動的な姿勢は、ビジネスの場では「主体性や積極性に欠ける」「自分の考えがないのでは」というネガティブな評価につながるおそれがあります。
企業が知りたいのは、単に「周囲の指示に従えるか」ではなく、「自らチームの課題を見つけ、どう周囲に働きかけて貢献したか」という能動的なプロセスであることを押さえておきましょう。
「仲の良さ」のアピールに終始している
「飲み会を企画してチームの仲を深めた」「雰囲気を明るくした」といったエピソードだけで終わってしまうのは、非常にもったいないパターンです。企業が求めているのは、「仲良しグループ」を作ることではなく、「価値観の異なる人々と協働し、チームとして成果を出すこと」だからです。
単に「仲良くなった」という親睦のプロセスに、あなたなりに協調性を発揮した出来事があるはず。その結果として「業務効率がどう上がったか」「議論の質がどう高まったか」といった、組織にとってのメリットや成果まで具体的に言及しましょう。
主語が「私たち」になり個人の動きが見えない
エピソード全体を通じて「私たちは〇〇に取り組みました」という記述ばかりになると、あなた自身の貢献度や能力が見えてきません。集団の成果に埋もれてしまい、「あなたがいなくても結果は同じだったのでは?」という疑問を面接官に抱かせてしまうリスクがあります。
主語を「私」に置き換え、「チーム全体が〇〇という状況下で、私は具体的にこの役割を担い、△△という行動を取った」といった形で、集団のなかでの「個の動き」を明確にすることが大切です。
面接では1分間で自己PRを求められるケースがあります。以下の記事を参考に1分でまとめる方法もマスターしましょう。
1分で魅力が伝わる自己PRの作り方|内定者の例文12選付きで解説内定者の回答例文をヒントに「協調性」の自己PRを作ろう
この記事では、就活会議に寄せられた内定者の協調性をアピールした自己PR例文や、評価される自己PRの作り方、差別化のコツなどを解説しました。
「協調性」の自己PRは、多くの就活生が語るテーマ。一歩リードするためには、「自分なりに協調性をどう定義するか」、そして「自らどう働きかけて組織に影響を与えたか」という2点を語ることが重要です。
紹介した例文や解説を参考に、あなただけの具体的なエピソードを磨き上げてください。周囲と協力しながら成果を出せる、再現性のある強みを自信を持って伝え、選考突破を勝ち取りましょう。
就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。

この記事の編集担当者
佐藤 美空
大学卒業後、就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。約1年間キャリアアドバイザーとして文系学生の就職支援をおこなう。就活生時代にポート運営の就活メディアを活用した経験から、「今度は私が就活生の役に立つメディアを創りたい」という思いでライターに転身。現在は就活会議のライターを担当している。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める