【例文9選】郵便局の志望動機の作り方|NG例・企業研究方法も解説
こんにちは。就活会議編集部の望月です。 「郵便局の志望動機って何を書けば良いんだろう」と手が止まっていませんか。地域密着や地域インフラといったキーワードは知っていても、自分の言葉で志望動機に落とし込むのは難しいもの。「地域に貢献したい」以外の切り口が浮かばずに悩む人も多いでしょう。 この記事では、内定者の志望動機を分析し、評価されやすいキーワードの傾向を紹介。テーマ別の例文9選や作り方4ステップ、NG例文、企業研究の方法まで解説します。内定者の回答を参考にして、自分だけの志望動機を仕上げましょう。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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・郵便局の仕事内容を知りたい
・郵便局で評価されるキーワードを知りたい
・郵便局の志望動機の作り方を知りたい
・内定者の志望動機の例文を見たい
・志望動機のNG例文を見たい
・郵便局の企業研究のやり方を知りたい
志望動機を書く前に押さえたい郵便局の仕事内容
郵便局は日本郵便が運営しており、新卒で就職する場合は「日本郵便株式会社」に入社することになります。
日本郵便は持株会社である日本郵政のもとで、ゆうちょ銀行やかんぽ生命と並ぶグループ企業の一つ。全国約24,000局(2026年1月時点)の郵便局を拠点に、郵便・貯金・保険という3つの業務を展開しています。
まずは郵便局がどんな仕事を担い、どこに強みを持っているのか整理しておきましょう。
郵便局の3つの業務(郵便・貯金・保険)
郵便局の業務は大きく「郵便」「貯金」「保険」の3つに分けられます。選考のなかで「どの業務に携わりたいか」を問われることもあるため、違いを押さえておきましょう。
| 業務 | 内容 |
|---|---|
| 郵便 | 郵便窓口業務や印紙の販売など |
| 貯金 | ゆうちょ銀行の銀行代理店業務 国債や投資信託を販売する金融商品仲介業務など |
| 保険 | 生命保険の募集 (かんぽ生命の募集代理店としての業務) |
出典:日本郵便株式会社について|JAPAN POST GROUP RECRUIT
貯金と保険はグループ会社の商品を代理で届ける形ですが、顧客から見れば窓口は一つ。郵便・金融・保険をワンストップで届けられる点が、ほかの金融機関や物流会社にはない郵便局ならではの特徴です。
郵便局が持つ2つの強み(全国ネットワーク・地域密着)
郵便局には、志望動機の軸にしやすい2つの強みがあります。それは「全国ネットワーク」と「地域密着」です。
全国に約24,000局ある郵便局は、都市部だけでなく離島や山間部にも拠点を構えています。この「届けられない場所がほぼない」という規模感は、ほかの企業にはない独自の強みです。
もう一つの強みが、地域との距離の近さです。郵便局は古くからその土地に根付き、住民と顔の見える関係を築いてきました。
郵便局は、高齢者の見守りサービスや自治体との連携事業など、届く・届けるだけでは測れない幅広い役割も担っていることがあります。どこにでも届けられる規模と、地域に根付いた信頼。この2つは郵便局ならではの強みだと言えるでしょう。
内定者の志望動機を分析! 郵便局で評価されるキーワード
就活会議に寄せられた内定者53人分の志望動機を分析したところ、繰り返し登場するキーワードにはっきりとした傾向が見えてきました。
ここからは、選考を通過する志望動機にどんな言葉が使われていたのかを紹介します。無理やり入れようとする必要はありませんが、自分の気持ちに当てはまるものが含まれていないか確認してみてください。
「地域」に関するワード
内定者の志望動機のなかで最も多く見られたのが、「地域」に関するキーワードです。内定者のおよそ8割が志望動機のなかで地域に関するフレーズに触れていました。
「地域密着」「地域貢献」「地域の方々」など表現はさまざまですが、共通しているのは、郵便局と地域とのかかわりを軸にしているという点です。
また「貢献」も約6割の内定者が使っていたことから、「地域×貢献」は郵便局の志望動機で多く見られる鉄板の組み合わせだと考えられます。
ただし、「地域に貢献したい」だけではほかの就活生と差がつきません。自分がなぜ地域にこだわるのか、原体験やエピソードとセットで伝えることを意識しておきましょう。
「寄り添う」「信頼」など人との距離感を伝えるワード
「地域」と並んで目立つのが、人との距離感を表すキーワードです。たとえば「信頼」や「寄り添う」系のワードは、それぞれ約4割の内定者が使っていました。「身近」や「直接」といった言葉も頻繁に登場します。
ここから見えてくるのは、企業の規模や事業内容よりも「人との近さ」を志望動機の核に据える傾向です。実際に地域の顧客と接する機会の多い郵便局だからこその特徴であると言えるでしょう。
もちろんこういったワードを入れなければならないということはありません。ただ、内定者の志望動機にこういった「温かさ」を意識したものが多く見られたという事実については、知っていて損はないはずです。
郵便局の志望動機の作り方4ステップ
ここからは、郵便局の志望動機を組み立てる手順を4つのステップに分けて解説します。
志望動機を作るときには、いきなり文章を書き始めるのではなく、まずは材料を整理するところからスタートするのがポイントです。一つひとつのステップを踏むことで、説得力のある志望動機に仕上がります。
志望動機の構成については、以下の記事で詳しく解説しています。「書きたいことは決まっているのにうまくまとまらない……」という場合にはぜひ参考にしてみてください。
志望動機の基本の構成|大手内定者が実際に伝えた志望動機も紹介また、書類ではしっかり書けても面接でうまく話せないと悩んでいる人には以下の記事もおすすめです。本番前にぜひ目を通しておきましょう。
面接の志望動機の答え方とコツ4選|内定者回答10選付き①「なぜ郵便局なのか」を端的に伝える
志望動機の冒頭では、「なぜ郵便局で働きたいのか」を一言で伝えましょう。最初の1〜2文で結論が見えないと、採用担当者に読み進めてもらえない可能性があります。
「地域に根付いたサービスを届けたい」「郵便・金融・保険をワンストップで届けられる点に魅力を感じた」など、郵便局ならではの要素に触れた結論が理想です。
「社会に貢献したい」のような広すぎる表現は、どの企業にも当てはまってしまいます。「なぜ郵便局でなければならないのか」が伝わる粒度まで絞り込むことを意識してみてください。
②自分の原体験と郵便局の特徴を結び付ける
結論を述べたら、次はその裏付けとなる自分の経験を示しましょう。「なぜそう思ったのか」に原体験で答えることで、志望動機にリアリティが生まれます。
たとえば、「祖父母の暮らす地域で郵便局員が顔なじみのように接しているのを見て、自分もこうした仕事がしたいと感じた」といったエピソードは説得力が高く効果的です。
実際に郵便局に関するエピソードでなくてもかまいません。地域での活動やボランティアでの体験など、素材は身近なところにあります。大切なのは「郵便局の特徴」と「自分の経験」が自然に結び付いていることです。
③同業他社との差別化を示す
郵便局は「郵便も金融も保険も扱う」という独自の立ち位置にあります。物流企業や銀行、保険会社と比較されやすいからこそ、「なぜ他社ではなく郵便局なのか」を語れるかどうかが重要です。
実際の選考でもこの点は繰り返し問われています。内定者の声を見てみましょう。
日本郵便は郵便事業以外にも手広く事業展開しているので、公式HPやイベント参加によって情報を得ていくことが必要になります。
選考の段階でも、「弊社の事業のどの部分に携わりたいか?」「今後の事業展開ではどのような新しい取り組みが考えられるか?」が再三問われます。 (2023年卒 日本郵便 総合職 内定)
企業研究として、日本郵政グループ3社の違いを調べること。日本郵便のなかでも職種によって仕事内容が全く異なるのでその違いもしっかりと把握しておくこと。 (2019年卒 中央大学 日本郵便 地域基幹職 内定)
このように、グループ内の役割分担や職種ごとの違いまで理解したうえで、自分なりの言葉で差別化を語れるかが問われます。
企業研究のやり方については「内定者に学ぶ! 志望動機に説得力を持たせる企業研究のやり方」で解説してるので、そちらも併せてチェックしておきましょう。
④入社後にどう貢献したいかを具体的に述べる
最後に、入社後どのように貢献したいかを伝えましょう。「御社で頑張りたい」のような抽象的な表現ではなく、具体的な業務や場面をイメージさせる内容が求められます。
たとえば「窓口業務を通じて高齢者の資産形成をサポートしたい」「物流の仕組みを改善し、届ける品質をさらに高めたい」など、職種や業務に紐付いた展望が効果的です。
壮大な目標を掲げる必要はないため、企業研究で知った業務内容と自分の強みを結び付け、等身大の言葉で語るようにしましょう。
【テーマ別】郵便局の志望動機の例文9選
ここからは、実際に選考を通過した内定者の志望動機9選を紹介します。
大きく3つのテーマに分けて紹介するので、自分の経験と近いテーマのものから読んでみてください。
郵便局での体験がきっかけになった例文
まずは郵便局を利用した体験や、アルバイトなどで現場にかかわった経験を起点にした志望動機です。自分自身の具体的な場面を描けるため、説得力が出やすいテーマだと言えるでしょう。
2025年卒・北海学園大学・窓口コースの内定者回答
御社は、地域社会に密着しており、私を含めて誰にとっても身近な存在であり、 中でも、御社の窓口コースでは、生活に欠かせない郵便・貯金・保険、また、高齢者向けの見まもりサービスの提供など、幅広い商品を取り扱っており、地域の人々の生活をより幅広く、より手厚く支えられることから、御社の窓口コースを志望しました。
私は、よくフリマショップで売却したものを郵便局で発送するのですが、以前、私が定形郵便として郵便物を窓口に持ち込んだ際、厚みが規定を超えてしまっていたのですが、私に非があるのにも関わらず、郵便局の方は申し訳なさそうに定形外郵便扱いになってしまうことを教えてくださり、その場で梱包作業のやり直しを手伝ってくださいました。
私も、その方のように、企業の顔として、常に丁寧で親切な対応を心がけたいと考えています。 (2025年卒 北海学園大学 日本郵便 窓口コース 内定)
この志望動機の構成は「企業の特徴→自分の体験→なりたい姿」という基本型ですが、差別化されているのは体験部分です。
「定形郵便の厚みが規定を超えていた」という具体的な場面描写があるため、単なる印象論ではなく事実ベースで語られています。採用担当者からすると、「この人は現場を見ている」と判断しやすい構造です。
2023年卒・一般職の内定者回答
私が御社の窓口コースを志望する理由は、郵便業務を通じて人々の想いをつなげるサポートがしたいと考えたからです。
私は、昨今のコロナ禍で大切な人と会えない中手紙をやり取りし、人と繋がる喜びを感じた経験があります。ネットワークが普及する中、手紙よりもラインなどのツールが使われがちですが、コロナ禍で行動制限があったときには御社のサービスのおかげで人と繋がることの幸せを感じました。
この経験から、今度は私が全国の郵便ネットワークを通じて日本中の人々をつなげていきたいと考えるようになりました。その中でも窓口に立ち、お客様一人一人のニーズを把握し「届けたい」想いに寄り添う適切なサービスの提供に貢献していきたいです。 (2023年卒 日本郵便 一般職 内定)
「自分の体験→動機」の因果関係が明確で、志望理由に再現性があると判断されやすい内容になっています。
手紙のやり取りという日常的な素材から「届ける側に回りたい」という志望動機を導いており、大きな実績がなくても説得力を出せることもわかるでしょう。
2026年卒・地域基幹職の内定者回答
私が御社の郵便コースを志望する理由は、社会インフラとして地域社会に貢献し、お客さまに信頼されるサービスを提供したいと考えているからです。
学生時代に、御社にて行っていた仕分けの業務を通じて、地域の皆さまの生活を支えることにやりがいを感じていました。また、営業活動を通じて、地域のお客様との信頼関係を築くことに対して興味深いと感じています。
御社の業務を通じて、お客様の期待に応えられる存在になりたいです。 (2026年卒 日本郵便 地域基幹職 内定)
この志望動機は、仕分け業務という実務経験を起点にしている点が最大の強みです。採用担当者が見ているのは「なぜ郵便局なのか」の根拠ですが、実際に働いた経験があるとその根拠が自動的に担保されます。アルバイト経験がある人は積極的に活かしましょう。
3本に共通しているのは、自分自身の体験を起点にしている点です。窓口での出来事、手紙のやり取り、仕分け業務など、素材は日常的なものですが、「そこから何を感じたか」まで書かれているからこそ志望動機として成立しています。
地域への貢献を軸にした例文
「地域のために働きたい」という思いを軸にした志望動機も定番です。
キーワード分析のパートで触れたとおり、「地域」は内定者の約8割が使う最も多いワード。それだけに内容が似通いやすいテーマでもあります。実際の内定者たちがどのように書いているのか、参考にしてみてください。
2019年卒・同志社女子大学・地域基幹の内定者回答
私が御社を志望する理由は、地域の多くの方々に役立つ仕事を通して、地域の発展に貢献したいと考えるからです。
御社は、全国で約24000を超える郵便局ネットワークを持っていらっしゃり、私自身もそうですが、地域の方々に最も身近な存在であると感じます。
また、生きていくうえで欠かせない、郵便、貯金、保険といった幅広い商品を取り扱っていらっしゃるため、ワンストップでお客様の生活のサポートをすることができます。これはお客様の人生に大きく関わり、多くの方の支えになることのできるやりがいのある仕事であると考えます。
御社で、持ち前の粘り強く努力する力を活かして、豊富な商品知識はもちろんですが、お客さまと粘り強く接することで、信頼していただける存在として活躍していきたいと考えております。 (2019年卒 同志社女子大学 日本郵便 地域基幹職 内定)
「地域貢献したい」だけで終わる志望動機が多いなか、この例文はワンストップのサービス体制やネットワークの規模など、企業の具体的な特徴まで踏み込んでいます。
さらに自分の強みである「粘り強さ」を結びつけることで、「入社後に何ができるか」まで伝わる構成になっています。
2020年卒・名城大学・地域基幹職の内定者回答
私が貴社の郵便コースを志望したのは、人々の生活を支える仕事や生まれ育った愛知県を中心とした地域に貢献できる仕事がしたいと考えたからです。
貴社が長年培ってきた人々や地域からの信頼の強さを活かし、業務を通してお客様のニーズに沿った商品やサービスを提供することで豊かな暮らしの実現に貢献したいと考えています。
そして、お客様から愛され、地域から信頼されるような人間になりたいと考え、志望させていただきました。 (2020年卒 名城大学 日本郵便 地域基幹職 内定)
この志望動機の差別化ポイントは、「生まれ育った愛知県」という一言です。
「地域貢献したい」は誰でも書けますが、「なぜその地域なのか」に個人的な背景があると、採用担当者は動機の本気度を感じ取りやすくなります。地域に縁のある人はぜひ取り入れたい書き方です。
2026年卒・関西大学・地域基幹職(窓口コース)の内定者回答
日本郵便は"利益"だけでなく、"地域や社会への貢献"も重視している点に共感しました。民営化されつつも公共性の高いサービスを担っている点が、日本郵便ならではの魅力だと思います。利益と信頼の両立を目指す企業の姿勢に惹かれ、自分もその一員として貢献したいと思いました。
具体的には入社後3年ほどは、現場でお客さまに信頼される局員を目指します。顔と名前を覚えてもらえるような関係を築き、基本業務をしっかり身につけたいです。
5年目には後輩育成やチーム運営にも関わりながら、提案力や商品知識を高め、中堅職員として成長したいです。
7年後には、高齢化や過疎化などの地域課題に対して、自ら提案し行動できる存在になり、10年後には、地域の頼られる存在として郵便局を動かす立場、たとえば局長など、管理職として地域全体を支える人材になりたいと考えています。 (2026年卒 関西大学 日本郵便 地域基幹職(窓口コース) 内定)
「利益と社会貢献の両立」という切り口は、郵便局の民営化という背景を理解していなければ出てこない視点です。
企業理解の深さが伝わるだけでなく、3年・5年・7年・10年とキャリアプランを段階的に描くことで「長く働く意思」も同時にアピールできています。採用担当者が最も気にする「入社後すぐに辞めないか」という懸念を払拭する効果があります。
3本とも「地域貢献」を軸にしていますが、地名や企業の特徴、キャリアプランなど、それぞれ異なる角度から具体性を持たせています。「地域貢献したい」という言葉だけでは埋もれてしまうため、自分ならではの理由や将来像を添えることが差別化のポイントです。
生活インフラとしての使命感を軸にした例文
郵便局を志望するのであれば、「人々の生活を支えたい」「社会インフラとしての郵便局に魅力を感じた」という切り口の志望動機も効果的です。このテーマは、特に総合職志望の内定者に多く見られました。
2021年卒・早稲田大学・総合職の内定者回答
私が日本郵便を志望する理由は2点あります。
1点目は、人々の生活の当たり前を支えるインフラであり、日本全国全ての人にアプローチすることができるからです。私は〇〇でのアルバイトで家具という身近な生活必需品によって人々の日々の生活を支えていることにやりがいを感じるようになりました。
2点目は、この会社でここの社員の方々と一緒に働きたいという思いを強く抱いたからです。私はこれまでにインターンシップや社員訪問会など、貴社の様々なイベントに参加させて頂きました。
その中で特に印象に残っているのが、東日本大震災の際に津波が来ても自分の腕を高く上げて郵便物を最後まで守り続けたというお話です。どんな時でもお客様のことを第1に考えて仕事に取り組むという姿勢に共感しました。 (2021年卒 早稲田大学 日本郵便 総合職 内定)
この志望動機は、理由を2つに分けて構成している点が読みやすく、面接でもそのまま使える形です。
特に2点目の「東日本大震災で郵便物を守り続けた社員のエピソード」は、企業説明会やインターンシップで得た一次情報であり、ここがほかの就活生との差別化になっています。
2022年卒・早稲田大学・総合職の内定者回答
全国に広がる郵便局を通した新サービスの提案や業務改善によって、全国の人々の生活を底上げしていきたいと考えたため、志望しております。
私の中学時代の友人が地元の郵便局で働いており、彼女は郵便局で働く際、本部との連携が取れていないことやペーパーレス化が進んでいないことなどを問題視していました。
私は、全国の郵便局を統括する御社においてこれらの問題解決に取り組み、現場の方の働き方をよりよくしていくことで、現場からのエンドユーザーに対する接客や提供するサービスの質を向上させることができると考えております。 (2022年卒 早稲田大学 日本郵便 総合職 内定)
多くの志望動機が「届ける」側の話をするなかで、この例文は「現場の業務改善」という本部視点から書かれています。
友人の声という一次情報をもとに課題を特定し、総合職としての具体的な貢献イメージまで示している点が高評価につながったと考えられるでしょう。「何をしたいか」が明確な志望動機は、採用担当者にとって入社後の配属を想像しやすくなります。
202年卒・明治大学・総合職の内定者回答
私には人々の生活を支え、応援する仕事がしたいという夢があります。そのため、人々の生活に浸透している郵便事業に携わることで、この夢を叶えたいと感じました。
郵便というものは、私たちの生活の中に当たり前にあり続け、特別な存在ではありませんが必要な存在であるというところに魅力を感じています。
さらに、他に類を見ないほどの全国に広がる販売チャネルにも感銘を受けました。このような環境であれば、より多くの方の生活に寄与することができ、上記の夢をより大きなフィールドで実現できると確信しています。
また、御社では、郵便事業だけでなく銀行業・保険業や地方公共団体の委託事業にも携わることができます。幅広い知識を身につける中で、自分自身が一生成長し続けることができると感じました。 (2020年卒 明治大学 日本郵便 総合職 内定)
この志望動機の「特別な存在ではないが必要な存在」という表現は、郵便局のインフラとしての価値を端的に言い表しています。テンプレ的な「社会貢献したい」ではなく、自分の言葉で郵便局の魅力を再定義している点が差別化ポイントです。
加えて、銀行業・保険業・地方公共団体の委託事業にも触れており、事業の幅広さを理解していることが伝わります。
3本に共通するのは、郵便局を「生活に欠かせないインフラ」としてとらえている点です。そのうえで、アルバイト経験、友人の声、事業の幅広さなど、それぞれ異なる根拠で裏付けています。
「生活を支えたい」という思いを自分だけの言葉で語れるかどうかが、このテーマの志望動機の完成度を左右すると言えるでしょう。
郵便局の志望動機のNG例文3選
せっかく頑張って書いた志望動機でも、NGポイントに当てはまってしまうとかえってマイナスの印象を残してしまう場合があります。
ここからは、避けたい志望動機のパターンを3つ紹介します。自分の志望動機に当てはまっていないか、チェックしてみてください。
「安定しているから」が志望理由の中心になっている
就活生にとって、「安定した企業で長く働きたい」という動機自体はごく自然なものです。とくに郵便局にはかつての国営のイメージが強く、安定性を求めて志望している人も多いかもしれません。しかしそれが志望理由の中心になっていると評価されにくくなります。
たとえば以下のような内容になっていないか要注意です。
私が郵便局を志望する理由は、日本郵便が安定した経営基盤を持つ企業だからです。
全国に郵便局のネットワークがあり、景気に左右されにくい点に魅力を感じました。安定した環境のもとで、長く腰を据えて働きたいと考えています。
この書き方だと、採用担当者には「郵便局でなくても良い人」に映ってしまい兼ねません。安定性を重視する企業はほかにもたくさんあるため、「なぜうちなのか」という質問に答えられていない志望動機だと判断されやすくなります。
安定性に触れること自体は問題ありませんが、あくまで補足にとどめ、「郵便局で何をしたいのか」を軸に据えましょう。
「地域貢献したい」だけで具体性がない
今までの解説でも触れたとおり、「地域貢献」は内定者の約6割が使っている定番のワードです。ただし、具体性がないまま使うと逆効果になります。
たとえば以下のような志望動機になっていないか確認してみてください。
私が郵便局を志望する理由は、日本郵便が安定した経営基盤を持つ企業だからです。私は人々の暮らしを支える仕事に就きたいと考え、郵便局を志望しました。
郵便局は全国に拠点があり、地域に密着したサービスを長年にわたって提供し続けています。誰もが利用する身近な存在であり、生活に欠かせないインフラとしての役割を果たしている点に魅力を感じました。
入社後は地域の方々に寄り添い、暮らしを支える存在になりたいです。
このような志望動機は、一見きれいに仕上がっているように見えますが、内容が抽象的で「その人ならでは」の要素が見えてきません。それはなぜ地域にこだわるのか、どう貢献するのかが書かれていないからです。
担当者が見ているのは「地域貢献したい気持ちの有無」ではなく、「その人が本当に地域のことを考えたことがあるかどうか」です。自分の原体験を添えるだけで、同じ「地域貢献」でもまったく違う印象になるため、志望動機を書く際には関連するエピソードを追加してみましょう。
郵便局の業務内容を理解できていない
郵便局の業務を正しく理解していない志望動機も、選考では評価されません。特に多いのが、ゆうちょ銀行やかんぽ生命の事業と混同しているケースです。
私は金融業界に興味があり、郵便局を志望しました。
郵便局では貯金や保険などの金融商品を幅広く扱っており、お客様の資産形成を総合的にサポートできる点に惹かれています。将来は資産運用のスペシャリストとして活躍したいです。
郵便局の貯金・保険業務はゆうちょ銀行やかんぽ生命の商品を窓口で届ける仕事であり、商品を自ら設計する立場ではありません。
業務理解の誤りは、採用担当者にとって最も目に付きやすいマイナスポイントです。業務の範囲を誤解したまま書いてしまうと、ほかの部分がどれだけ良くても「企業研究をしていない」という印象が残ります。
内定者に学ぶ! 志望動機に説得力を持たせる企業研究のやり方
志望動機の説得力は、企業研究の深さに比例します。「なんとなく郵便局が良さそう」ではなく、調べたからこそ言える内容を盛り込むことで、ほかの就活生との差が生まれてくるのです。
ここからは、内定者が実際に取り組んだ企業研究の方法を紹介します。郵便局特有の内容にも触れますので、ぜひ目を通しておきましょう。
郵便局の業務を自分の言葉で説明できるようにする
郵便局の業務は郵便・貯金・保険の3つに分かれますが、それぞれの中身を自分の言葉で説明できる状態が理想です。面接で「郵便局の仕事をどう理解していますか」と聞かれたとき、パンフレットの受け売りでは評価されません。
実際に内定を獲得した学生も、グループ全体の構造から理解を深めていました。
日本郵政グループ内の一企業であることを踏まえ、まずはグループ全体の企業研究に取り組みました。日本郵政グループの中でもなぜ日本郵便なのか、ということを答えられるように準備が必要です。 (2020年卒 明治大学 日本郵便 総合職 内定)
グループ3社の違いを整理したうえで、「なぜ日本郵便なのか」まで答えられるようにしておくと、面接での受け答えに余裕が生まれます。自分の興味のある部分だけでなく、まずは全体を正確に把握するよう心掛けましょう。
採用サイト・中期経営計画で今後の方向性を押さえる
日本郵便の採用サイトや中期経営計画には、今後の事業の方向性が記載されています。志望動機で「入社後に何をしたいか」を語るには、会社が目指す未来を知っておくことが欠かせません。
この会社の企業研究として、まずは日本郵政グループがどの会社で構成をされているか、また中期経営計画を見ていくことでこの会社がどんな方向へ舵を切っていくか、そして採用メッセージを見ることでどんな人材を新卒で取っていきたいかを考えていきながら企業研究を行っていた。 (2024年卒 明治大学 日本郵便 総合職 内定)
中期経営計画や採用メッセージを読み込んでおくと、「この会社が求める人材像」と「自分の強み」を結び付けやすくなります。
経営計画については、「日本郵政公式サイト」の「株主・投資家情報」からチェックできます。また、IRニュースのなかにある「決算説明資料」も企業研究の際に効果的なので、ぜひ併せて目を通しておきましょう。
インターン・説明会で社員の生の声を聞く
Webでの情報収集に加えて、インターンや説明会に足を運ぶのも有効な手段です。社員と直接話すことで、採用サイトだけではわからない現場の雰囲気や仕事のリアルが見えてきます。
私は夏の5日間のインターンシップに参加することで、会社の基本的な業務理解や、そこで働く社員・会社の雰囲気を知るようにしました。
やはり、直接会ったり話を聴いたりすることが1番その会社についての理解が深まると思います。 (2021年卒 早稲田大学 日本郵便 総合職 内定)
日本郵便はインターンや説明会を頻繁に開催しています。参加すると社員訪問やリクルーター面談につながるケースもあるため、志望度が高い人は早めに動いておくと良いでしょう。
郵便局の志望動機でよくある質問
最後に、郵便局の志望動機を書くうえでよく聞かれる質問に回答します。細かい部分で迷ったときの参考にしてみてください。
志望動機では「郵便局」と「日本郵便」どちらを使うべき?
エントリーシート(ES)や面接では「日本郵便」を使うのが基本です。郵便局はあくまで窓口店舗の名称であり、就職先の企業名は「日本郵便株式会社」だからです。
ただし、「郵便局の窓口で〜」のように業務や場所を指す場合は「郵便局」で問題ありません。使い分けの目安として、企業を指すときは「日本郵便」、拠点や業務を指すときは「郵便局」と覚えておくとすっきりします。
郵便局のアルバイト経験は志望動機に使える?
使えます。むしろ、郵便局でのアルバイト経験は志望動機の強い材料になります。それは、現場を知っているからこそ語れる内容があるからです。
ただし、「アルバイトをしていたから志望しました」だけでは不十分です。業務を通じて何を感じ、正社員としてどうかかわりたいのかまで踏み込んで伝えましょう。
もちろん、アルバイト経験がない人でも、郵便局を利用した体験や地域での接点があれば、そういった体験をもとに志望動機を作ることは可能です。経験の有無よりも、そこから何を考えたかが重要です。
「地域貢献」以外の内容が思いつかない場合どうすれば良い?
「地域貢献」以外にも切り口はあります。たとえば以下のような軸が考えられます。
| 切り口 | 例 |
|---|---|
| 事業の幅広さ | 郵便・金融・保険をワンストップで届けられる |
| ネットワークの規模 | 全国約24,000局という拠点数 |
| 公共性・使命感 | 社会インフラとしての役割 |
| 新領域への挑戦 | DXや不動産事業の展開 |
キーワード分析のパートで触れたとおり、内定者の志望動機には「生活」「支える」「全国」などの言葉も多く登場しています。自分の経験や価値観と結び付けやすいワードを探してみてください。
内定者の回答を参考に郵便局の志望動機を仕上げよう
郵便局の志望動機は、「地域貢献したい」だけで終わらせず、自分の経験と郵便局ならではの特徴を結び付けることで説得力が増します。まずは郵便局の業務や強みを整理し、自分の原体験と重なるポイントを探すところから始めてみましょう。
書き上げたあとは、「なぜ郵便局でなければならないのか」が伝わる内容になっているかを必ず見直してみてください。就活会議には、今回紹介した以外にも多くの内定者の志望動機が掲載されています。ぜひ活用して、自分だけの志望動機を完成させましょう。
就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。

この記事の編集担当者
望月 晨生
新卒で寝具・家具メーカーに入社後、大手ECサイトの販売を担当。寝具や家具にまつわるオウンドメディアの立ち上げに携わる。自分で何かを作り上げることに魅力を感じ、ライター職に転職。現職では就活会議のコラム立ち上げに携わり、ライター・編集ディレクターを担当。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める