「どんな社会人になりたいか」の例文16選|26卒内定者の実例付きで解説
こんにちは。就活会議編集部の飯塚です。 面接で「どんな社会人になりたいか」と聞かれ、「どんなって言われても……」と迷ったことはありませんか。 本記事では、内定者195人の回答を集め、回答の傾向と業界ごとの傾向をまとめました。その内容を分析した結果、約4割が「信頼される社会人」を軸に回答していたことがわかっています。 今回は内定者の回答例文16選に加え、回答を作るための4つのステップやNG例、思いつかないときの見つけ方まで解説します。それぞれ参考にしながら自分の言葉で語れる社会人像を準備しましょう。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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「どんな社会人になりたいか」内定者195人の回答を分析
なりたい社会人像と一口に言っても、信頼される人・成長し続ける人・挑戦する人など、語れる方向性は幅広いもの。そのなかから自分に合うテーマを選ぶには、内定者が実際に何を語ったのかを知るのが最も効率的です。
ここからは、内定者たちの実際の回答例を分析し、そこから見えてきた傾向を紹介します。「どれが正解だ」というものではありませんが、ぜひ参考にしてみてください。
内定者の約4割は「信頼される社会人」を軸に回答
内定者195人の回答を分析すると、最も多く挙げられていたキーワードは「信頼」でした。全体の38.5%が「顧客や社内から信頼される社会人になりたい」という趣旨で回答しています。
キーワードの出現率は以下のような結果となりました。
| テーマ | 出現率 |
|---|---|
| 信頼される | 38.5% |
| 成長し続ける | 17.4% |
| 貢献できる・支える | 14.4% |
| 挑戦し続ける | 11.8% |
| 専門性を高める | 10.3% |
| 寄り添える | 9.7% |
| リーダーになる | 7.7% |
※一つの回答で複数の要素(キーワード)に触れている場合はそれぞれを集計対象としているため、合計は100%を超えます
「信頼」が最多になる背景としては、業種や職種を問わず使いやすいテーマであることが考えられます。営業なら顧客との関係構築、技術職なら品質への責任感と、どんな仕事にも接続できるため、多くの内定者が軸に選んだと言えそうです。
成長や貢献、挑戦など2位以下のテーマについても幅広く分散しており、なかには「信頼と成長」のように複数の要素を絡めて話した内定者も見られました。必ずしも一つに絞る必要はありません。表のなかから、自分の経験と重なるテーマを候補に挙げてみましょう。
業界によって評価されやすいテーマは異なる
回答の切り口を選ぶ際は、志望業界の傾向も一つのヒントになります。業界ごとの仕事の特性によって、求められやすい「社会人像」に特徴が見られるためです。
金融業界では「信頼」を軸にした回答が43%と、全体平均をさらに上回る割合を占めています。顧客の資産や情報を扱う仕事の性質上、「信頼」という軸が自然と選ばれやすいと考えられます。
一方インフラ・交通業界では「専門性」や「リーダー」を軸にした回答が相対的に目立ち、メーカーについては特定のテーマへの偏りがあまり見られず幅広い社会人像が語られています。
もちろん、無理に業界の傾向へ合わせる必要はありません。自分の経験に裏打ちされた「軸」を選ぶほうが説得力は高くなるため、あくまで参考にする程度にとどめ、自分らしい回答づくりを心掛けましょう。
面接官が「どんな社会人になりたいか」を質問する意図
「どんな社会人になりたいか」は、面接でも定番の質問です。「どんな人間になりたいか」「10年後どうなっていたいか」など、聞き方を変えて登場する場合もありますが、確認したい内容は大きく変わりません。
質問の意図がわかれば、何を答えるべきかの判断もしやすくなります。ここからは、担当者がこの質問をする3つの意図を紹介します。
自社の社風や価値観に合う人材かを確認するため
担当者はこの質問を通して、学生が目指す方向と自社の社風が合っているかを確認しています。どれだけ優秀でも、目指す社会人像が会社の価値観と大きくずれていれば入社後にミスマッチが起きやすくなるためです。
たとえば、チームワークを重視する会社で「個人の裁量で独立して働ける社会人になりたい」と答えたら、内容の良し悪し以前に、担当者はその学生が自社で活躍する姿をイメージしにくくなります。
こうしたずれは、事前の情報収集によって高確率で防げます。企業理念や求める人物像を確認したうえで、自分の言葉で語れるテーマを準備しましょう。
目標を持って主体的に働ける人かを見るため
なりたい社会人像を語れるかどうかは、主体的に働ける人かどうかを測る材料にもなります。会社が指示できるのは目の前の業務までで、その先どう成長するかは本人の意思に委ねられているためです。
目標がある人とない人では、同じ仕事への向き合い方が変わります。たとえば「信頼される社会人になりたい」という軸がある人なら、日々の報告や納期にも自分なりの意味を見出して取り組めるでしょう。一方、目標がないまま働くと、言われた業務をこなすだけになりがちです。
採用担当者はこの質問への答え方から、入社後に自走できる人材かを見極めようとしています。だからこそ、なりたい像を言葉にするだけでなく、普段から意識している行動まで添えられると効果的です。
入社後の配属や育成の参考にするため
なりたい社会人像は、選考の合否だけでなく、入社後の配属や育成を考える参考情報にもなります。専門性を高めたいのか幅広い経験を積みたいのかがわかれば、会社側も本人の志向に合った配属を検討しやすくなるためです。
したがって、この質問のときに実際の自分とかけ離れた理想を語るのは得策ではありません。仮に選考を通過できても、本来の志向と違う配属や育成方針に結び付いてしまうおそれがあります。
背伸びした理想像よりも、自分が本当に目指したい姿を語るほうが、選考でも入社後でもプラスに働きます。
「どんな社会人になりたいか」の回答を作る4ステップ
質問の意図がわかったら、次は自分の回答作りに入りましょう。とはいえ、なりたい社会人像をいきなり文章の形でまとめるのは簡単ではありません。
ここからは、内定者の回答傾向を踏まえた4つのステップを紹介します。メモ帳やスマートフォンに書き出しながら、順番に進めてみてください。
①なりたい社会人像を一文で言い切る
まずは、なりたい社会人像を一文で明確にしてみましょう。「私は、顧客から信頼される社会人になりたいと考えています」のように結論を示してから、理由や経験をその後に続けます。
実際に、内定者195人のうち7割以上(139人)が冒頭で社会人像を言い切っていました。この質問に限らず「結論ファースト」は多くの内定者が意識している定番の型であるため、ここでも冒頭の言い切りから始めるのがおすすめです。
このとき、テーマは1〜2個に絞ると良いでしょう。「信頼されて、成長し続けて、挑戦もできる社会人」のように欲張って並べると、かえってどれも印象に残りません。自分に最も合うテーマを一つ選んでみてください。
②その社会人像を目指す理由を明確にする
なりたい社会人像を言い切ったら、次に「なぜそうなりたいのか」を明確にします。同じ「信頼される社会人になりたい」でも、そこに至った背景があるかどうかで回答の納得感は大きく変わるためです。
たとえば「信頼される社会人になりたいです。そのために誠実に働きます」だけでは、どうしても表面的な印象になります。一方「アルバイト先で、お客さまに名前を覚えて頼っていただいた経験から、信頼される社会人になりたいと考えました」なら、その像が本気で目指している姿だと伝わります。
考えるときは、「なぜそう思うのか?」を自分に2〜3回繰り返してみてください。「成長し続ける社会人になりたい→なぜ?→部活動で、練習を工夫するほど結果が変わるおもしろさを知ったから」のように、自分の原体験までさかのぼることで、説得力のある回答に仕上がります。
③根拠となる自分の経験を盛り込む
「なぜそうなりたいのか」まで整理できたら、その裏付けとなる自分の経験を盛り込みましょう。いつ・どこで・何をしたのかがわかるエピソードとして具体的に描くことで、初対面の相手にも自分の価値観がしっかりと伝わります。
経験を具体的に語るほど、ほかの就活生との差別化にもつながります。たとえば同じ部活動の話でも、「初めは補欠だったが、練習のときに◯◯という工夫をした結果レギュラーになれた」まで述べることで、その人にしか話せないオリジナルの回答に仕上がります。
エピソードは特別な内容である必要はありません。アルバイト・ゼミ・部活動など身近な経験でも、「その経験から何を感じて、なぜその社会人像につながったのか」まで語ることで十分に伝わります。
④志望企業でどう実現するかを示す
仕上げのステップは、なりたい社会人像を志望企業でどう実現するかを示すことです。ここまで整理してきた像・動機・経験を、入社後の働き方につなげます。
実は、内定者の回答のうち、この段階まで踏み込めていたのは4人に1人にとどまりました。多くの回答が自分の話で完結しているからこそ、「貴社の◯◯という仕事で実現したい」まで語ることができれば、それだけで差別化につながります。
たとえば「挑戦し続ける社会人になりたい」なら、「新規事業に積極的な貴社で、若手のうちから新しい企画に手を挙げたい」のように、その会社ならではの環境や仕事と結び付けます。企業理念や事業内容を調べたうえで、自分の像と重なる部分を探してみましょう。
【テーマ別】「どんな社会人になりたいか」の内定者例文12選
「どんな社会人になりたいか」を考えるにあたって最も参考になるのが内定者の実例です。実際に企業から評価された回答から、アピールの組み立て方や言葉選びのコツをつかみましょう。
ここからは、内定者195人の回答から出現率の高かった6つのキーワード別に、実例を2つずつ紹介します。自分の経験と重なりそうなテーマを選んで、経験のつなげ方や語り口を参考にしてみてください。
「信頼される社会人になりたい」
「信頼」は、内定者の回答で最も多く語られたテーマです。どんな仕事にも接続できる万能テーマだからこそ、経験の裏付けで差がつきます。2人の内定者がどんな経験と結び付けたかに注目しながら読んでみてください。
内定者の回答(25卒・日立製作所)
顧客だけでなく社内や社外関係者からも信頼されるような存在になりたいです。
留学生のサポート活動では、信頼関係を構築することでより多くのニーズが汲み取れるということを学びました。また、1次面接を担当してくださった〇〇様から、~の立場ではいろんな方を巻き込み業務を進めていくことが必要不可欠だとお伺いしました。
だからこそ、自身の業務に関わる周りの人との信頼構築を大切にし、自分だから任せられると思ってもらえるような人物になりたいです。 (2025年卒 日立製作所 営業職 内定)
内定者の回答(22卒・早稲田大学・三菱電機)
私は、周囲の人に信頼される必要不可欠な人間になりたいと考えています。私は、学習塾のアルバイトを通じて、人に信頼されることで他者の人生を変えられることを学びました。
そして、信頼を得るためには、私が普段の自律した行動と姿勢を見せ、相手を引き出すことが大切であると感じました。御社の業務では、信頼関係の上で成り立つBtoBサービスを扱うため、自分がスペシャリストであり続ける努力と相手の立場を考えた営業・企画を行う必要があると考えます。
そのために、私は、まず専門家としての機械の知識を人一倍身につける必要があります。そして、営業としてお客様のニーズや悩みを知ることも大切です。その後、お客様のニーズを捉えたプランを企画することで私の理想像に少しでも近づきたいと考えています。 (2022年卒 早稲田大学 三菱電機 事務系総合職 内定)
2つに共通しているのは、信頼されたいと思うようになった原体験が具体的に語られている点です。多くの就活生が選ぶ軸だからこそ、「なぜ信頼にこだわるのか」を自分の経験で裏付けられると、それだけで差別化できます。
「成長し続ける社会人になりたい」
「成長」は、信頼に次いで多く語られるテーマです。ただ「成長したい」と述べるだけでは受け身にも聞こえるため、どんな成長をし続けたいのかの中身が問われます。2人の内定者の実例を見てみましょう。
内定者の回答(24卒・早稲田大学・キッコーマン)
学び続ける社会人になりたいと考えています。
若い時はもちろん自分のスキルアップのために、自社の商品やトレンドなどについて、積極的に学び、経験を積んで徐々にリーダー的な位置になっても、固執した考えにならずに、部下の意見も柔軟に受け入れて、新たな学びとできる社会人になりたいです。
そして40歳50歳になるとついつい、「こういう時はこういう対処で良い」という固定観念が生まれてしまって、周りの情報を受け入れないということがあると思うが、そうならないようにしたい。 (2024年卒 早稲田大学 キッコーマン 事務系 内定)
内定者の回答(25卒・楽天グループ)
自分自身が成長しつつ、周囲を巻き込んで周囲の成長も促すことができる人になりたい。
私は、今までの人生の中での複数のリーダー経験を通じて、目標に向かって周りを巻き込んで団結力を深めたことでチームの良い雰囲気を保ちながら目標達成に導いた。
御社でも、自分がさまざまなことを率先して行うことで成長すると共に、周囲を巻き込んで同じ熱量を保てるようにできる人になりたい。そのためにも誰よりも早く楽天主義を体現していきたい。 (2025年卒 楽天グループ ビジネス職 内定)
「学び続ける」「周囲の成長も促す」と、どちらの回答も成長の中身を自分の言葉で定義できています。このように、ただ成長したいと語るのではなく、どんな成長なのかまで踏み込めれば、人気テーマのなかでも埋もれずに済みます。
「貢献できる社会人になりたい」
「貢献」は、誰かを支えることにやりがいを見出す人に合うテーマです。ただし貢献という言葉は範囲が広いため、誰を・どう支えたいのかまで具体化できるかが分かれ目になります。2人の内定者の回答から、絞り込み方を見てみましょう。
内定者の回答(24卒・ファミリーマート)
自分の携わる仕事について誇りを持ち、社会を根底から支えることができるような社会人になりたいです。サークルでも縁の下の力持ちのような役割を果たしてきて、そのような役割にやりがいを大きく感じるようになりました。
お客様や地域との距離の近さと、店舗数の大きさやコンビニエンスストアのインフラ的存在意義と規模の大きさを両立しながら発展していくことで、やりがいと役割遂行をつとめあげられるような、誇れる社会人になりたいと思っています。 (2024年卒 ファミリーマート ナショナルコース 内定)
内定者の回答(26卒・三井住友銀行)
目に見えづらい課題やリスクに対して、技術的・論理的な手法で解決策を提示できる人材になりたい。
社会や組織を支える土台となる仕組みづくりに関心があり、周囲が安心して活動できるような環境を整える役割に強いやりがいを感じている。未知の領域に踏み込む際でも、知識を吸収しながら自ら考え、動き続ける力を大切にしたい。
将来的には、専門性を磨くとともに、他者との協働や対話を通じて、複雑な課題にも柔軟に対応できる存在を目指している。挑戦し続ける姿勢を忘れず、日々変化する社会に対応する力を高めていきたい。 (2026年卒 三井住友銀行 サイバーセキュリティ 内定)
2つに共通しているのは、貢献という広い言葉を「縁の下の力持ち」「仕組みづくり」と自分なりの支え方に置き換えている点です。誰をどう支えたいのかまで絞り込めれば、漠然とした貢献論から抜け出せます。
「挑戦し続ける社会人になりたい」
「挑戦」は、成長意欲や行動力を印象付けやすいテーマです。一方で、威勢の良い言葉だけでも作れてしまうため、なぜ挑戦し続けたいのかという自分の価値観まで語れるかが問われます。2人の内定者の回答を見てみましょう。
内定者の回答(25卒・JCB)
「挑戦をし続けられる人」でいたいです。これから社会人になっていくにあたって、仕事とプライベートどちらにおいても、現状に満足したり、守りにだけ入ってしまうような生き方ではなく、新しい仕事や自己研鑽・趣味などにチャレンジしていくような毎日を過ごしたいと思っています。
その中でも特に仕事においては、自らの挑戦はもちろん、組織としての挑戦を促したり支えるようなことにもチャレンジしていくことを躊躇しない人になっていきたいです。 (2025年卒 ジェーシービー 総合職群(G職) 内定)
内定者の回答(22卒・南山大学・三菱UFJ銀行)
私は経験していないようなことや、困難なことにでも積極的に挑戦するような社会人になりたいです。
私は一回きりしかないこの人生を、できるかぎり豊かな人生にしたいと思っています。そして人生の豊かさとは、過去にどれだけ楽しかったり、苦しかったり、悲しかったりっていう思い出の量に比例すると思っています。
そして仕事でそれらの思い出っていうのは、やはり自分自身が経験してこなかったことに挑戦したことが成功したときに嬉しかったり、それが失敗した時に悔しかったりっていうふうに、どうしても経験してこなかったことや難しいことに挑戦した結果思い出は生まれると思います。
したがって私は、自分自身として経験してこなかったことや困難なことにでも積極的に挑戦したり、そういった環境を部下にも提供できるような社会人になりたいと考えます。 (2022年卒 南山大学 三菱UFJ銀行 総合職 内定)
「挑戦」というテーマは自分本位に見られがちですが、2つの回答はどちらも、組織や部下の挑戦を支える側にまで視野を広げることでそのリスクをなくすことに成功している例です。このように、自分の挑戦に周囲への広がりを添えられると、印象は大きく変わります。
「専門性のある社会人になりたい」
「専門性」は、スペシャリスト志向の人や、技術・知識を軸に働きたい人と相性の良いテーマです。仕事内容と直結しやすいぶん、その専門性で何をしたいのかまで語れるかが問われます。2人の内定者の回答を見てみましょう。
内定者の回答(24卒・岩谷産業)
2つある。1つ目は、事業のプロフェッショナルとなり、必要不可欠な存在になりたい。私の考えるプロフェッショナルとは高度な専門知識や技術を持つだけでなく、周囲からの厚い信頼を持ち、チームを牽引する存在である。常に向上心を持ち、愚直に努力を続けることで、貴社にとって欠かせない人材となりたい。
2つ目は、結果に対して責任を負える人になることだ。貴社は総合エネルギー事業を主として、人々の生活を根底から支えている。つまり大きな責任を背負っており、当然失敗は許されない。その責任の一役を担うため、私は、ありとあらゆる可能性を予測して準備を怠らない姿勢を貫き、何事にも臨機応変に対応できる社会人を目指す。 (2024年卒 岩谷産業 総合コース 内定)
内定者の回答(25卒・法政大学・三井住友信託銀行)
仕事における専門性や人間性の両面で、第一に相談される存在になりたいです。相談されることは、日頃から周囲に価値を提供できている証だと思います。日々の自己研鑽を怠らず、専門知識を深めると同時に、周囲とのコミュニケーションも大切にしていきたいです。
信頼され頼られることで、自分自身の成長にもつながり、チームや組織全体にも良い影響を与えられるよう努めます。常に周囲に貢献し、信頼関係を築きながら、一歩一歩成長していくことを目指します。 (2025年卒 法政大学 三井住友信託銀行 Gコース(全国転勤型) 内定)
どちらの回答も、専門知識を身に付けて終わりではなく、その力で信頼に応え、責任を果たすところまで描いています。専門性というテーマは知識のアピールに傾きやすいからこそ、「誰のために」まで語れると大きな差がつきます。
「寄り添える社会人になりたい」
「寄り添い」は、接客や個別サポートの経験がある人にとって語りやすいテーマです。顧客と直接向き合う仕事を志望する場合は特に、企業との相性を示すアピール材料になります。
内定者の回答(26卒・三菱UFJ信託銀行)
信託銀行の営業マンとして、お客様一人ひとりに寄り添い、信頼される社会人になりたいです。学生時代の接客経験を通じて、相手の立場に立って考え、丁寧に対応することの大切さを学びました。
信託銀行の営業は、資産運用や相続といった人生に深く関わる提案が求められるため、高い専門性と誠実な対応が不可欠です。
だからこそ、常に学ぶ姿勢を忘れず、知識と人間力の両面を磨きながら、お客様の人生に安心と価値を提供できる営業マンを目指します。そして、お客様の「あなたに任せてよかった」という言葉を目標に、長期的な信頼関係を築いていきたいと考えています。 (2026年卒 三菱UFJ信託銀行 地域特定コース 内定)
内定者の回答(22卒・大阪大学・近鉄グループホールディングス)
私は貴社に入社した際は、人々の人生に寄り添い、変化をもたらせる社員になりたいと思っています。
学生時代に取り組んだ大人数の旅行企画や塾講師の経験の中で、ひとりひとりの考えや人生に寄り添い貢献できることに大変喜びを感じました。書籍や自分の周りのことに知的好奇心をもち、課題解決や価値創出に取り組める人でありたいという思いを持ちました。
将来はこのような思いを、さまざまな分野から人々の生活を支え、豊かにしている貴社において実現させたいと考えています。目に見えるものだけにとどまらず、例えば価値観、暮らし方、趣味といった形のないものも変えられる施策に取り組み、目に見えない豊かさという側面から地域活性化に貢献したいです。 (2022年卒 大阪大学 近鉄グループホールディングス 総合職事務系 内定)
2つの回答の原点は、接客や塾講師といった身近な経験です。そこから「お客様の人生に安心を届けたい」「目に見えない豊かさを生みたい」と、届けたい価値まで踏み込んでいます。「寄り添い」系のテーマでは、誰にどんな価値を届けたいのかまで言葉にしてみましょう。
【業界別】「どんな社会人になりたいか」の内定者例文4選
志望業界が決まっている人は、同じ業界の内定者がどう答えたかもチェックしておきましょう。業界の仕事内容と自分の像をどう結び付けているかに注目することで、自分の回答づくりの参考になるはずです。
今回は、金融・メーカー・インフラ・IT系の4業界から、内定者の回答を一つずつ紹介します。
①金融業界(26卒・三井住友銀行の内定者)
顧客の資産を預かる金融業界では、信頼や誠実さと絡めた社会人像が語られやすい傾向があります。今回紹介するのは、そこに「知識で貢献する」という自分らしい視点を重ねた回答例です。
幅広い業界の課題に対応できる豊富な知識を身につけ、個人としての存在感を高めることで、より多くの企業に貢献したいと考えている。
過去に、自身の美容に関する知識を活かして、友人の肌トラブルを改善に導き、感謝された経験がある。その出来事を通じて、自分の知識や行動が誰かの役に立ち、直接的に喜んでもらえることに強いやりがいを感じた。
社会人となった後は、さらに自身の専門性と影響力を高め、企業の中核である財務の領域から組織を支えることで、より大きな価値を生み出し、自分自身の生きがいとして実感していきたいと考えている。 (2026年卒 早稲田大学 三井住友銀行 オープンコース 内定)
この回答は、美容の知識で友人を助けたという一見銀行とは無関係の経験から、「知識で人の役に立つ」という一つの軸を用い、財務で企業を支える将来像へとつないでいます。
②メーカー業界(26卒・ロート製薬の内定者)
メーカーは、語られる社会人像が特に幅広い業界です。紹介する回答は要素こそ多いものの、軸を一つに絞り込むことでまとまっています。どうまとめているか、注目しながら読んでみてください。
私は常に学び続け、挑戦し続ける社会人になりたいと考えています。特に品質マネジメントの分野では、既存の基準を守るだけでなく、より良い品質を追求する姿勢が求められます。そのため、新しい知識や技術を積極的に吸収し、開発職や他部門と連携しながら、品質の向上に貢献できる存在になりたいです。
また、周囲と円滑にコミュニケーションを取りながら、信頼される社会人を目指します。品質は一人で作るものではなく、多くの人との協力が不可欠です。その中で、相手の意見を尊重しつつ、自らも主体的に提案し、より良い製品づくりに貢献できる社会人になりたいと考えています。 (2026年卒 ロート製薬 品質マネジメント職 内定)
複数のテーマを並べても散らからないのは、すべてが「品質」という一点に向かっているためです。志望職種の仕事内容を踏まえて、なぜ学び続ける必要があるのかまで説明できている点も参考になります。
③インフラ・交通業界(25卒・西日本旅客鉄道の内定者)
鉄道や電力などのインフラは、多くの関係者と連携しながら安全と生活を守る仕事です。紹介する回答も、その仕事に欠かせない信頼関係を軸に据えています。
私の理想の社会人像は、仲間が多く、誰からも慕われる社会人です。
どれだけリーダーシップがあったり、専門性があったとしても、そもそも信頼されていなければそれを発揮する場すら得られないと思うからです。また、仲間が多いほど、困った際に助け合い、乗り越えることができると考えています。
私自身、これまで部活やサークルで信頼関係を築くことを大切にしてきました。社会人でも、責任をもって最後までやり遂げる誠実な姿勢や誰とでもオープンなコミュニケーションをとることで、信頼される人間になりたいです。 (2025年卒 大阪大学大学院 西日本旅客鉄道 総合職 事務・創造系 内定)
リーダーシップも専門性も「信頼がなければ発揮する場すら得られない」という考え方に、この人なりの仕事観が表れています。部活やサークルで信頼関係を大切にしてきた経験が裏付けになっており、飾らない説得力が感じられる回答です。
④IT・コンサル業界(25卒・日本総合研究所の内定者)
変化の速いIT・コンサル業界では、学び続ける姿勢を軸にした社会人像が語られやすい傾向が見られます。今回紹介する回答は、そこに柔軟性や問題解決力まで盛り込んだものです。
理想の社会人像は、専門性を持ちつつも多様なスキルを兼ね備え、常に学び続ける姿勢を持つ人物です。
御社は自己研鑽に重きを置く社員の方が多く、学び続ける姿勢が非常に大切だと感じているとともに、コミュニケーション能力に長け、チームワークを重視し、多様なバックグラウンドを持つ人々と協力して目標を達成できる柔軟性も求められると思います。
また、問題解決能力も重要で、困難な状況に直面した際に冷静かつ効果的に対処できることが理想です。 (2025年卒 日本総合研究所 ITソリューション 内定)
自己研鑽を重視する社風に触れながら、コンサルタントに必要な資質を自分の理想像として描けています。企業の文化と自分の目指す姿を重ねる語り方は、志望度の高さも同時に伝えられます。
なりたい社会人像が思いつかないときの見つけ方
この記事を読んでいる人のなかには、なりたい社会人像がそもそも浮かばず、回答づくりの手前で止まってしまう人もいるのではないでしょうか。たしかに、まだ入社していない会社でどう働くかをイメージするのは簡単なことではありません。
実は、なりたい社会人像のヒントは、これまでの経験や身近な人のなかに隠れているものです。ここからは、2つの見つけ方を紹介します。
過去の経験から「うれしかった瞬間」を振り返る
これまでの経験のなかで、どんな瞬間に「うれしい・ありがたい」と感じたかを思い出すことで、理想の社会人像を思いつくことがあります。どんな社会人になりたいと感じるかは、その人の感性や価値観と深く結び付いているからです。
アルバイトでお客さまに感謝された経験や、部活動でチームの目標を達成した場面などを書き出して「なぜうれしかったのか」を考えてみましょう。人に頼られることが喜びなら「信頼される社会人」、誰かの役に立つことが喜びなら「貢献できる社会人」と、感情の理由がそのままテーマにつながります。
この方法のメリットは、見つけた像に最初から経験の裏付けが付いてくることです。振り返りに使った出来事を、そのまま回答のエピソードとして使えます。
学生時代の経験を書き出して深掘りする手順は、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて確認してみてください。
「学生時代に力を入れたこと」の作り方|内定者の回答例25選付き身近にいる尊敬できる社会人から考える
親や親戚、アルバイト先の社員、OB・OG訪問で会った先輩など、身近にいる社会人のなかから探すという方法もおすすめです。仕事に関する話をよく聞く相手や、実際に働いている姿を知っている相手から、「こうなりたい」と思える人を見つけましょう。
尊敬できる人が見つかったら、どこに惹かれるのかを言葉にしてみます。「どんな相談にも嫌な顔をせず応じてくれる」なら信頼や寄り添い、「新しい仕事に自分から手を挙げている」なら挑戦のように、惹かれた理由をたどるうちに、自分が大切にしたい価値観が見えてきます。
ただし、尊敬する人の姿をそのまま語るだけでは、自分の回答にはなりません。「なぜ自分もそうなりたいのか」を、自分の経験とつなげて説明できるかまで確かめてみてください。
「どんな社会人になりたいか」のNG回答例
回答の方向性が固まったら、避けるべきパターンも押さえておきましょう。伝えたい内容は良くても、答え方によって評価を下げてしまう場合があります。
ここからは、ついやってしまいがちな3つのNG回答を紹介します。自分の回答が当てはまっていないか、チェックしながら読んでみてください。
①プライベートの理想像だけを答える
この質問には、仕事でどうありたいかを主軸に答えるのが基本です。「家族を大切にする社会人になりたい」「趣味も充実させたい」といったプライベートの理想だけでは、担当者が職場での姿を想像しづらくなってしまいます。
もちろん、ワークライフバランスを重視する価値観そのものは、悪いものではありません。ただ、就職活動は「御社でどう働くか」を伝える場であり、仕事の話が最優先になることを覚えておいてください。
回答では「信頼される社会人になりたい」のような仕事軸の像を立てたうえで、プライベートの充実は添える程度にとどめましょう。
②遅刻をしないなどマナーレベルの目標を答える
社会人としてあまりにも当たり前の内容を述べることはおすすめしません。「遅刻をせず、期日をしっかり守る社会人になりたい」「元気に挨拶をして職場を明るくしたい」といった回答は、マナーの話であって目標ではありません。
当たり前のことを目標に掲げると、志が低い印象を持たれるうえ、そこから先の深掘りもしにくく、会話が広がらないまま終わってしまいます。
もし規律や誠実さを大切にしたいなら、「時間や約束を守り続けることで、周囲から信頼される社会人になりたい」のように、その先にある姿まで引き上げて述べましょう。マナーは目標ではなく、目標を支える土台として位置付けるのがおすすめです。
③自分の性格とかけ離れた社会人像を答える
なりたい社会人像は、憧れだけで選ぶのではなく、自身の性格や経験と地続きのものを選ぶのが基本です。普段の自分とあまりにもかけ離れたイメージを語ってしまうと、面接で深掘りされたときに矛盾しやすくなります。
たとえば、慎重にコツコツ取り組むタイプの人が「大胆に挑戦し続ける社会人になりたい」と答えたとします。すると「これまでに挑戦した経験は?」と聞かれた瞬間、裏付けになるエピソードが出せず、回答全体の信頼性が揺らぎかねません。
立派に見える像よりも、自分の経験で具体的に語れる像のほうが強い回答になります。内容が決まったら、自己分析の結果と理想像の間に大きな差がないか確かめておきましょう。
「どんな社会人になりたいか」に関するよくある質問
最後に、「どんな社会人になりたいか」に関して就活生からよく挙がる疑問をまとめました。回答を仕上げる前の最終チェックとして活用してみてください。
Q:「どんな人間になりたいか」と聞かれたら答えを変えるべき?
「どんな人間になりたいか」と聞かれても、答えを基本的に変える必要はありません。「どんな人材になりたいか」なども含めて、企業が確認したいのは仕事に向き合う姿勢や価値観であり、質問の意図は「どんな社会人になりたいか」とほぼ共通しているためです。
実際に、選考体験記から聞かれ方を調べたところ、「社会人」「人間」「人材」と表現を変えた聞き方が混在していました。準備した社会人像をベースに、同じ軸で答えて問題ありません。
ただし「どんな人間になりたいか」と聞かれた場合は、仕事の場面に限定しすぎず、人柄が伝わる要素を少し厚めに語ると、質問の言葉に沿った回答になります。
なりたい社会人像は、キャリアプランとして質問される場合もあります。答え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。
面接でのキャリアプランの答え方|業界・職種別の内定者例文26選Q:役職や年収など待遇面の目標を答えても良い?
役職や年収などの待遇面を回答の中心に据えるのは避けましょう。「部長になりたい」「年収1,000万円を稼ぎたい」だけでは、どんな姿勢で仕事に向き合う人なのかが伝わらず、質問の意図に応えられません。
ただし、待遇への意欲そのものがNGなわけではありません。上を目指す向上心は、語り方次第でプラスに働きます。
役職や年収に触れたい場合は、「マネジメントで組織に貢献できる人材になり、結果として管理職を任される人になりたい」のように、その地位で何をしたいのかをセットで語りましょう。
Q:400字・800字など文字数指定がある場合はどう書けば良い?
400字・800字など文字数指定がある場合も、書く順番は変わりません。「なりたい像→理由→経験→企業での実現」の流れはそのままに、字数に応じて各要素の厚みを調整します。
400字前後なら、経験のエピソードを1〜2文に圧縮し、像と理由を中心にまとめます。800字あればエピソードの背景や企業での実現イメージまで具体的に書けるので、要素を削るより一つひとつを深めるのがおすすめです。
なお、選考体験記を見てみると、エントリーシート(ES)での字数指定は200字前後が多数派でした。指定文字数が短めの場合は、像と理由だけに絞り込む思い切りも必要です。
内定者の例文を参考にして「どんな社会人になりたいか」を効果的に伝えよう
「どんな社会人になりたいか」は、単なる将来の夢ではなく、仕事への向き合い方や企業との相性を伝える質問です。内定者195人の回答では、信頼・成長・貢献といったテーマが多く語られ、その多くが自分の経験による裏付けを持っていました。
回答づくりに迷ったら、なりたい像を一文で言い切り、理由・経験・企業での実現へとつなげる4ステップで組み立ててみてください。テーマ選びに悩んだときは、本記事の例文16選から自分の経験と重なるものを探すのが近道です。
自分の言葉で語れる社会人像は、面接の一問への備えにとどまらず、企業選びの軸にもなります。内定者の実例を参考に、納得のいく回答を仕上げましょう。
就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。

この記事の編集担当者
飯塚 千弘
横浜市立大学国際教養学部卒。新卒で介護・保育領域の人材紹介会社に入社。人材コンサルタントとして従事したのちに、経営企画部にて集客及び登録者データの分析を担当。記事のチェックや訴求内容の提案等を行う中で記事制作に関心を持ち、ライターへと転身。現在は就活会議の編集ディレクターを務めている。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める