CREATED ON 2026.10.16 | UPDATED ON 2026.10.27

「最近読んだ本」の面接での答え方|内定者の回答例文13選付き

面接対策
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内定者は何と答えた? 「最近読んだ本」回答例文13選

こんにちは。就活会議編集部の佐藤です。 面接で「最近読んだ本」を聞かれたら、どう答えれば良いのでしょうか。普段本を読まない人にとっては不安になる質問ですが、実は、この質問は採用選考では本来推奨されていません。とはいえ、アイスブレイクなどで実際に聞かれるケースはあるようです。 この記事では、就活会議の選考体験記から、「最近読んだ本」を実際に聞かれた内定者の回答例を多数紹介します。答え方や読んだ本がない場合の対処法まで解説するため、聞かれたときに焦らないよう準備しておきましょう。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

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「最近読んだ本」は面接で本来推奨されていない質問

「最近読んだ本」は、どの面接でも聞かれる定番の質問ではありません。むしろ採用選考のルール上、聞くこと自体が推奨されていない質問です。

この前提を知っておくだけで、質問の受け止め方は変わります。ここからは、推奨されていない理由と、それでも聞かれるケースがある実情を説明します。

厚生労働省が採用選考時に配慮すべき事項としている

厚生労働省は「公正な採用選考」の考え方として、応募者の適性・能力に関係のない事項を選考で把握しないよう企業に求めています。そのなかで「購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること」は、本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること)の一つです。

読んでいる本には、その人の考え方や価値観が表れることも少なくありません。そのため厚生労働省は、愛読書の把握を就職差別につながるおそれがある事項として挙げています。

「最近読んだ本」という聞き方が愛読書に該当するかどうかは明確に定められていませんが、愛読書に準じて慎重な扱いが求められる質問だと考えられます。就活生の側も、答えにくいと感じたときに、思想や信条にかかわる内容まで無理に話す必要はありません。

趣味の深掘りやアイスブレイクとして聞かれるケースはある

一方で、面接の場で本の話題が出ることはあります。緊張をほぐすアイスブレイクとして軽く聞かれたり、ES(エントリーシート)の趣味欄に書いた「読書」から話を振られたりするケースです。

実際に、ESの記載をきっかけに質問を受けた内定者の回答を見てみましょう。

内定者の回答

Q:ESに、本を読むのが好きだと書かれていますが、最近読んだ本で印象に残っているものは何ですか。

A:「与えるものは与えられる」という内容の本です。この本では、「見返りを求めずに、小さなことであっても率先して行ったり、他人のために行動したりすることは、後に必ず恩として返ってくるものだ」ということが書かれていました。

例えば、床に落ちている小さなごみを拾うこともそうです。実際に私はこの本を読んだ後に自分でもアルバイト先でごみを拾うなどのことをしてみました。すると、自分自身が掃除をして気持ちがよくなるだけでなく、同僚からも「ありがとう」と言われ、周りのみんなも少しずつ日々の清掃などを気をつけてくれるようになりました。店舗全体の意識が変わるようになり、最終的に店長からお褒めの言葉をいただくことができました。

社会人になってからも、この教訓は忘れずにいたいと思います。 (2022年卒 愛知県立大学 人材業界 総合職 内定)

面接で「最近読んだ本」を聞かれる3つの理由

推奨されていない質問だと知ると、「ではなぜ聞くのか」が気になるところでしょう。

面接官は、本のタイトルそのものより、回答からにじみ出る別の要素に注目していると考えられます。その要素を3つに整理したため、回答づくりの前にチェックしてみてください。

①人柄や価値観を知りたい

面接で最近読んだ本を聞くのは、まず学生の人柄や価値観を知りたいからだと考えられます。選んだ本やそこから受け取ったものには、その人の興味や考え方が自然に表れます。

同じ本を読んでも、どの場面が印象に残るかは人によって違うため、決まった模範解答はありません。実際に読んで心に残ったことをそのまま話すことで、飾らない人柄が出やすいと言えます。

面接で自分の価値観を伝える方法については、こちらの記事で内定者の例文とあわせて解説しているため、参考にしてみてください。

「大切にしている価値観」回答一覧30選|大手内定者の例文付きで解説

②学ぶ姿勢や知的好奇心を確認したい

本の選び方や読み方には、学ぶ姿勢や知的好奇心も表れます。選考の際に本について聞く場合、採用担当者は学生の「学び方」に興味を持っているのかもしれません。

そのため面接では、特定の1冊について深く聞くだけでなく、「月にどのくらい読むか」「どんなジャンルが多いか」と読書習慣そのものに話が広がることもあります。

面接対策としては、回答に使う本を選ぶだけでなく、普段の知識のインプット手段(ニュース・人との会話・動画など)も意識しておくと、こうした展開にも落ち着いて答えられるでしょう。

③要点をまとめて伝える力を見たい

「最近読んだ本」の回答には、要点をまとめて伝える力も自然に表れます。本の内容を限られた時間で説明するには取捨選択が必要なため、採用担当者もその点に注目していると考えられます。

あらすじを長々と話してしまうか、印象に残った点を一言で言えるかは、回答の印象を左右するポイントです。特に面接では時間が限られるため、「全部を話そう」とするよりも、最も伝えたい1点に絞りましょう。話の焦点がはっきりすると、自分が本から得た学びや価値観が面接官に直感的に伝わり、記憶にも残りやすくなります。

面接対策としては、本の内容を2〜3文で要約する練習をしておくと、本番でも話が長くなりすぎずに済みます。

「最近読んだ本」の回答構成

最近読んだ本についての回答を組み立てるときは、「タイトル→きっかけ→学び→活かし方」の4ステップで整理してみましょう。

すべてを長く話す必要はなく、1分程度を目安にまとめて、深掘りされたら補足する形が話しやすくなります。

①本のタイトルと著者を伝える

タイトルと著者は、最初に伝えましょう。「最近読んだ本は、◯◯さんの『◯◯』です」と一文で言い切るのがわかりやすい形です。

「いつ読んだのか」「読んだきっかけは」などの前置きから話し始めると、面接官は「どの本の話なのか」が見えないまま聞くことになります。タイトルを先に示せば、面接官もその本を知っているかどうかを判断でき、話の続きを聞く体勢を整えやすくなるはずです。

著者名が思い出せない場合は、無理に触れずタイトルだけでもかまいません。また、小説なのかノンフィクションなのかといったジャンルを添えるのも親切です。

②読んだきっかけを話す

本のタイトルを伝えたら、読んだきっかけも添えましょう。理由は一言でかまいません。「就職活動を機に」「卒業論文に関連して」「書店で目にとまって」など、素朴な動機で十分です。

きっかけを添えると、何に関心を持ってその本を選んだのかまで伝えられます。たとえば「先輩にすすめられて」なら周囲との人間関係が、「ニュースを見て気になって」なら社会への関心が、自然に回答からにじみ出てくるはずです。

面接用に格好良いエピソードを作る必要はありません。飾らない動機のほうが、かえって自分らしさが出ます。

③印象に残った点や学びを説明する

続いて、印象に残った点や学びを説明します。回答全体のなかで、ここが一番大切な部分です。

ここでは、内容を全部説明するより「特に印象的だったのは◯◯という考え方です」と1点に絞って掘り下げることを意識しましょう。なぜそこが印象に残ったのかを自分の経験と重ねて話せれば、あらすじの紹介ではなく「自分ならではの回答」になります。

自分が特に心に残った場面やフレーズ、そして自分がそこから何を受け取ったかを中心に話すことを意識してみてください。

④仕事や今後の行動への活かし方を語る

最後に回答の締めとして、学びを今後どう活かすかを一言添えてみてください。「この考え方を、入社後の◯◯でも意識したい」と付け加えるだけで、前向きな印象になります。

ただし、無理に仕事へつなげようとして話を大きくしなくてもかまいません。「アルバイトで実践してみた」「ゼミの発表で意識するようになった」など、すでに起こした小さな行動を添えるだけでも十分です。

読みっぱなしではなく、何かしら行動に移したことが伝われば、主体性や行動力のアピールになります。本から得た気付きを自分で実践できる人なら、入社後も学んだことを仕事に活かしてくれる人材だと、面接官に期待してもらうきっかけにもなるはずです。

入社後に取り組みたいことを具体的に伝えたい場合は、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて確認してみてください。

「入社後にしたいこと」の例文40選|内定者回答を業界・職種別に紹介

内定者が面接で伝えた「最近読んだ本」の回答例文

ここからは、実際に面接で「最近読んだ本」を聞かれた内定者の回答例文を、ジャンル別に紹介します。いずれも就活会議に投稿された選考体験記から、回答を原文のまま掲載しました。

小説からビジネス書、教養書まで、挙げられた本のジャンルはさまざまです。自分が普段読む本に近いジャンルから、話の組み立て方を参考にしてみてください。

小説・文学

内定者の回答

『かがみの孤城』辻村深月 この一年で読んだ本は5冊です。その中で、最も印象に残った本は、辻村深月さんの『かがみの孤城』という本です。

この作品は、不登校の子供たちが鏡の中の城に集まり、恋愛や虐待などの、様々なトラブルを乗り越えながら、自分を見つけていく様子が描かれています。私はこの作品を読んで、人間は誰しも、他人が簡単には理解できない悩みを抱えて生きているということに気づかされました。

そんな時に、必要なのは、「悩みそのものを解決してくれる人」ではなく、「この人がいるから、大丈夫かも」と思える存在に出会うことだと感じました。

物語を読み終わった時は、主人公たちの今後の幸せを願わずにはいられない気持ちになりました。非常に読み応えのある作品でした。 (2023年卒 金融業界 総合職 内定)

内定者の回答

『容疑者Xの献身』東野圭吾 人並みには読む方だと考えている。最近読んだのは、東野圭吾の容疑者Xの献身を読んだ。

フィクションを題材とした小説をよく読むが、その中でも、登場人物に感情移入することができる作品が好きである。

容疑者Xの献身も、愛する人のために殺人を犯した大学時代の親友の事件について、主人公が真実を明らかにしてしまうべきか葛藤するというところに深く共感し、主人公に深く感情移入することができたため、とても面白い作品だった。 (2026年卒 商社 総合職 内定)

内定者の回答

『アルケミスト』パウロ・コエーリョ 最近では、「アルケミスト」という本を読みました。

・なぜ読んだか? 就活が終わったら、色んな所に行きたいなと思っていました。その旅に対するモチベーションを上げるために、旅の本を読もうと思い、Amazonでこの本と出会ったという感じです。

・本の内容は? 羊飼いのサンチャゴという主人公が、彼を待つ宝が隠されているという夢を信じ、アフリカの砂漠を越えピラミッドを目指すという物語で、様々な出会いと別れを経験し、少年は人生の知恵を学んでいくという内容です。

・その本のどこが印象的か? 「夢」に関することが書いてあって、「人は、自分の夢を追求するのが怖いのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。」という所

・どんな種類の本を読むか 最近は本よりも論文を読むことの方が多いです。 (2020年卒 九州大学大学院 通信業界 エンジニア職 内定)

3つの回答はいずれも、あらすじだけでなく自分が印象に残った点まで答えています。1人目は物語から「そばにいてくれる存在」の意味を読み取り、2人目は好きな作品に共通する傾向まで言及しています。3人目は面接官に読んだ理由や印象的な箇所を順に深掘りされた実例で、面接官と対話を重ねながら深掘りされる場面の参考になります。

小説を挙げる場合は、あらすじよりも「自分がどこに心を動かされたか」を中心に話すと、面接官にも自身の価値観や人柄が伝わりやすくなるでしょう。

心を動かされた体験を面接で語るコツは、「最近感動したこと」の答え方を解説したこちらの記事でも紹介しているため、あわせて確認してみてください。

「最近感動したこと」面接での答え方|内定者の回答例文14選付き

ビジネス書

内定者の回答

『できるリーダーはこれしかやらない』伊庭正康 最近読んだ本は、伊庭正康さんの『できるリーダーはこれしかやらない』です。

この本では、成果を出し続けるリーダーが実践しているシンプルで本質的な行動や考え方が紹介されています。中でも印象的だったのは、「指示ではなく問いかけで人を動かす」という考え方です。自分の考えを押しつけるのではなく、相手に考えさせ、自発的な行動を引き出すことでチームの力を最大化するという点に共感しました。

私は高校時代や現在のアルバイトでリーダーを務めていた経験があるのですが、当時の自分の関わり方を振り返るきっかけにもなりました。

この本を読んで、将来チームで働くうえでも、自分の在り方を見直し、相手の成長を引き出すような関わりを意識したいと感じました。 (2026年卒 早稲田大学 金融業界 総合職 内定)

内定者の回答

『イシューからはじめよ』安宅和人 本はよく読みます。ジャンルとしては、ビジネス書やノンフィクションを読むことが多いです。特に、経営や組織に関する本を読むことで、企業や社会の仕組みに対する理解を深めています。

最近印象に残っているのは『イシューからはじめよ』です。限られた時間の中で本質的な課題にどう向き合うかというテーマは、コンサルティングの仕事にも通じると感じました。

本を読むことで視野が広がるだけでなく、言語化力や思考の整理にもつながると実感しています。 (2026年卒 コンサル業界 コンサルタント職 内定)

1人目は過去のリーダー経験を振り返り、2人目は志望するコンサルティングの仕事へと話をつなげています。どちらも、本から得た学びを自身の経験や将来の目標に結び付けて締めくくっています。

ビジネス書を挙げるときは、読んだ内容を「自分ならどう活かすか」まで落とし込んでおくと、面接でも話を広げやすくなります。

自己啓発書

内定者の回答

『メモの魔力』前田裕二 最近読んだ本で私が面白いと思った本は、「メモの魔力」です。たった4時間で読み切ってしまうほど面白かったです。

何がそんなに面白かったかと言うと、メモ1つ、たったメモ1つでここまで人を魅了してしまうほど、メモの偉大さを物語っていたという点です。

メモには単なる備忘録という機能だけではなく、抽象化という機能も併せ持っています。この抽象化という機能が極めて大事で、これは人生のありとあらゆるところで応用可能です。何気なく見つけた看板広告も抽象化すれば別のことに転用できます。

このことに気づいてから私の視界は無限に広がりました。ただ歩くということにも楽しみが見つかりました。これほどまでに私を魅了し、変えてしまったこの本はとてつもなく面白いものでした。 (2020年卒 長崎大学 IT業界 エンジニア 内定)

内定者の回答

『やり抜く力』アンジェラ・ダックワース 私が最近読んだ本は、アンジェラ・ダックワースのやり抜く力になります。

きっかけとしては、就職活動を始めるにあたり、この就職活動を「やり抜いていく」ことが必要だと感じ、この本を読み始めました。 この本を通して、「やり抜く力」は「情熱」と「粘り強さ」によって身につくモノであり、たとえ天才でないにしても何かをひたむきにやり抜くことで一個人として幸福な人間になることもできるし、それに伴い社会人として信用される人物になることができることを学びました。

これは、営業として仕事をするにあたりとても役立つものだと考えています。御社に入社致しましても、プロジェクトに対して情熱と粘り強さを武器にやり抜いていきたいと思います。 (2023年卒 メーカー 営業職 内定)

1人目は、本に夢中になった体験そのものを熱量高く語っています。一方、2人目は就職活動という目の前の課題から本を選び、入社後の抱負まで一直線。熱意型と実践型、語り口は異なりますが、どちらも本から受け取ったものを自分の言葉で伝える工夫が詰まった回答例と言えます。

自己啓発書は単なる感想で終わらせず、「読んだ結果、考え方や行動がどう変わったか」までセットで語ることで自身の成長を示せます。意識の変化を語るか実際の行動につなげるか、自分の変化が最も伝わる切り口で準備しましょう。

新書・ノンフィクション

内定者の回答

『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン 私は月に3冊程度本を読んでいます。本を読むことで普段生活しているだけでは知り得ない情報を知ることができると考えているからです。

その中で、最近では「スマホ脳」という本を読みました。これは現代ではほとんどの人が持っているスマートフォンという媒体が人間の日常生活に大きな影響を与えているという内容でした。

スマホは便利なツールであることは間違いないですが、制限を自分の中でかけることが重要なのではないかと個人的に考えました。 (2024年卒 マスコミ業界 総合職 内定)

内定者の回答

『ホームレス消滅』村田らむ 村田らむさんの「ホームレス消滅」という本を読んだ。卒業論文で使うことに加えて、自分が炊き出し活動をするキッカケにもなった本のため、読み返すことで改めて活動を頑張ろうと思うことができた。

ノンフィクションであり、データも載っているため、より今のホームレスの状況や何が問題点でどのような人が居るかを肌感として文字から認識できた。

自分の中で良いきっかけを与え、大学生活でのプラスになる面がとても大きかった本だと思う。 (2025年卒 東京農業大学 食品業界 総合職 内定)

読書の頻度から入った1人目は、本の内容を紹介したうえで「自分のなかで制限をかけることが重要では」と自分なりの考えを述べています。2人目は、卒業論文や炊き出し活動と本をつなげ、読書がどう行動に結び付いたかを語りました。

新書やノンフィクションは事実の紹介で終わりやすいため、「自分はどう考えたか」「何が変わったか」まで用意しておくのがポイントです。

教養書

内定者の回答

フランスの食文化に関する本(書名・著者は原文で伏字) フランスの食文化に関する本を読みました。◯◯というシリーズの××という本です。

今までフルコース料理はフランスの伝統的な料理だと思っていましたが、実はフランス革命以前まではフランスにはコース料理がなかったと知りました。

また、私たちが現在フランス料理と聞いてイメージする給仕法はロシアで用いられていたもので、身分制が崩壊したフランスで取り入れられたと知りました。 (2020年卒 上智大学 商社 総合職 内定)

内定者の回答

『きみのお金は誰のため』田内学 最近は就職活動を優先しているので、1ヶ月に1冊弱のペースで読んでいます。

最近読んだ本は「きみのお金は誰のため」という田内学さんの本です。就職活動をする上で読んでおいてよかったと感じました。

私は今までアルバイトをする上でもお金が欲しくてアルバイトをしていました。ですが、お金ではなくその先の目的が大事なんだと気付かされるきっかけになりました。

お金の価値観を物語ベースで書かれているので、非常に読みやすかったです。 (2026年卒 出版業界 マーケティング職 内定)

1人目は「フランス革命以前にはコース料理がなかった」という発見を、驚きとともに紹介しています。2人目は「お金ではなくその先の目的が大事」という気付きを、自分のアルバイト経験に重ねて語りました。

教養書の答え方としては対照的な2つですが、どちらのアプローチでもかまいません。ただし教養書は、知識の紹介だけで終わると雑学の披露に聞こえ、あなた自身の人柄や価値観が伝わりにくくなってしまうおそれがあります。

具体的な知識を挙げるなら「そこから自分は何を考えたか」を、価値観の変化を語るなら「日常のどんな場面に活かしているか」を添えて、得た知識を自分の話に結び付けてみてください。

最近読んだ本がない場合の3つの対処法

そもそもこの質問のことを知って、「最近読んだ本がない」と焦っている人も多いはずです。ただ、最近本を読んでいなくても、答える方法は3つあります。

正直に伝える、少し前の本で答える、これから読む本に話を広げる、とそれぞれアプローチが異なるため、自分に合うものを選んでみてください。

①正直に伝えて別の知識の学び方を語る

本当に読んでいないなら、無理に取り繕う必要はありません。「最近は読めていません」と正直に伝え、代わりに自分がどうやって知識を得ているかを話す方法があります。

実際に、役員面接で「読んでいない」と率直に話しながらも、自身の学習姿勢を伝え、結果的に内定を得た事例もあります。

内定者の回答

「本はここ最近読んでいません。」と正直に話したところ、 「では、どのようにして新しい知識を習得していますか」と質問されたので、

「私は沢山の人と話すことで様々な知識を習得しています。たとえば、就職活動中ですと、インターンシップに参加した際に、出会った学生や社員の方に積極的に話しかけます。

このとき、心がけているのが、質問の仕方を工夫することです。相手が好きな話題やこたえたいと思うような質問を投げかけることを意識して話をします。そして相手の会話がペースアップしてきたときに自分の知りたいことを聞くようにします。

会話して楽しいと相手に思わせられるような会話を心がけることで、想像以上に様々な情報を仕入れられると思っています。」と答えた。 (2023年卒 近畿大学 IT業界 コンサルティング職 内定)

この回答では、「人と話して知識を得る」という学び方を、具体的なやり方まで落とし込んで説明しています。

相手が答えたくなる質問を投げかけ、会話が弾んできたところで自分の知りたいことを聞く、という順序まで語れているため、単なるその場しのぎにならず、説得力のある回答になっています。本を読まずとも学び続けている姿勢が伝わる点も、この回答の強みです。

この方法を取る際は、ニュースや人との会話など、普段の情報源を一つ具体的に話せれば十分です。

②過去に読んだ本や読みかけの本で答える

「読んでいません」と言い切るのに抵抗があるなら、少し前に読んだ本や、読みかけの本を挙げる手もあります。「最近」が指す期間に、厳密な決まりはないためです。

少し前の本を挙げるときは、「この一年で読んだなかでは」のように自分から期間を示すと自然です。実際に、「この一年で読んだ本は5冊です」と前置きしてから、印象に残った1冊を紹介した内定者もいました。

ただし、学生時代に読書感想文で読んだきりの本など、あまりに昔の本は避けたほうが無難です。記憶があいまいなままだと、深掘りされたときに答えに詰まりやすくなります。

読みかけの本なら、「現在読んでいる途中ですが」とひと言添えて、そこまでで印象に残った点を話すこともできます。

③これから読みたい本と理由を話す

読んだ本がどうしても思い浮かばない場合は、これから読みたい本に話を広げる方法があります。「最近は読めていませんが、◯◯という本に関心があります」と前置きし、読みたい理由まで添えてみましょう。

質問に直接答えているわけではないため、あくまで代わりの回答という位置付けです。そのぶん、なぜその本に関心を持ったのかを具体的に話したいところです。たとえば「営業職を志望しているため、相手に伝わる話し方を学べる本を読みたいと考えています」のように、志望業界への関心や自分の課題意識と結び付けると、前向きな回答になります。

面接で「最近読んだ本」を答えるときの3つの注意点

「最近読んだ本」は、本の選び方だけでなく、答え方にも目を配りたい質問です。読んでいない本を挙げて深掘りで答えに詰まったり、あらすじの説明だけで時間を使い切ったりすると、せっかくの強みや人柄が伝わらないおそれがあります。

面接本番を迎える前に、押さえておきたい注意点を順にチェックしておきましょう。

①実際に読んだ本だけで答える

挙げる本は、実際に読んだ本に絞りましょう。あらすじや書評に目を通しただけの本、話題になっているから名前を知っているだけの本は、候補から外しておくのが安全です。

この質問は、1冊を答えて終わりとは限りません。「なぜその本を選んだのか」「どの場面が印象に残ったか」と、面接官が続けて聞いてくるケースもあります。読んでいない本では、こうした質問に自分の言葉で答えられず、答えに詰まりやすくなります。

無理に難しい本や話題書を選ぶ必要はありません。自分が実際に読んで心に残った1冊を伝えましょう。

②思想や宗教色の強い本は慎重に選ぶ

冒頭で解説したように、「最近読んだ本」は本来、採用選考で積極的に聞くことが推奨されている質問ではありません。一方で、実際の面接では質問されるケースもあるため、聞かれた場合に備えて、回答する本は慎重に選んでおくと安心です。

特に特定の政治的立場や宗教観を前面に出した本は、本の内容そのものが話題になりやすいため、自分の経験や考えを伝えにくくなる可能性があります。

限られた面接時間を有効に使うためにも、できるだけ自分の経験や考えを伝えやすい本を選ぶと良いでしょう。

③あらすじの説明だけで終わらせない

本を選んだら、話し方にも注意を向けましょう。緊張していると、言うことが決まっているあらすじの説明につい頼りがちですが、それだけでは「自分の話」になりません。

あらすじは、本の紹介文や書評を読めば誰でも話せる内容です。面接では、その本を読んだ自分が何を感じ、何を考えたかに時間を割きましょう。準備の段階で、自分の回答を「本を読んでいない人でも言える内容になっていないか」という目で見直してみてください。紹介文と同じことしか話していないなら、感想や気付きの部分を増やすのがおすすめです。

本の魅力を伝える場ではなく、本を通して自分を伝える場だと意識すると、話す内容を絞りやすくなります。

面接で聞かれる「最近読んだ本」に関するよくある質問

「最近読んだ本」の質問には、本の選び方から答え方まで、細かい疑問がつきものです。いざ準備を始めると、「この本を挙げても大丈夫か」「そもそも答えなければいけないのか」と迷う人もいるはずです。

漫画やライトノベルの扱い、答えたくない場合の伝え方、ジャンルによる評価の違いの3つを、FAQ形式でまとめました。気になるものから読んでみてください。

Q:漫画やライトノベルを答えても良いですか?

漫画やライトノベルを挙げてはいけない、という決まりはありません。小説と同じく、作品から何を受け取り、自分がどう考えたかまで語れるかどうかを基準に考えてみてください。

ただし、漫画やライトノベルは、面接官によっては「娯楽として楽しんだだけ」と受け取られやすいジャンルです。

そのためストーリーのおもしろさを語るだけでなく、作品から得た学びが自分の価値観や行動にどうつながったかまで話しましょう。たとえばスポーツ漫画なら、「チームで目標に向かう姿勢」を部活やアルバイトの経験と重ねて話すと、説得力が増します。

Q:答えたくない場合はどう伝えるべきですか?

答えたくない場合は、質問そのものを断るより、話せる範囲に切り替えて答えるのが現実的です。面接の場で「お答えできません」と突っぱねると、会話がそこで止まってしまいやすいためです。

たとえば「特定の本の話は控えたいのですが、普段は◯◯で情報を集めています」のように、本以外の学び方に話をずらす方法があります。差し支えのない本を1冊決めておき、簡潔に答えて次の話題に進むのも一つの手です。

それでも回答を強要されたり、思想を細かく詮索されたりした場合は、大学のキャリアセンターやハローワークに相談できます。

Q:小説とビジネス書はどちらが評価されますか?

小説とビジネス書のどちらが評価されるかは、一概には言えません。就活会議に投稿された実例でも、内定者が挙げた本は小説、ビジネス書、新書、教養書とさまざまです。

「面接だからビジネス書を選ばなければ」と身構えるより、自分が本当に心を動かされた1冊のほうが、深掘りにも自然に答えられます。普段小説しか読まない人が、面接のためだけにビジネス書を読む必要はありません。

迷ったときは、印象に残った場面や考えを具体的に話せるほうを選んでみてください。

面接で「最近読んだ本」を聞かれても焦らないよう準備しよう

「最近読んだ本」の回答は、本の立派さより、自分がその本から何を受け取ったかを軸に組み立てるのがおすすめです。自分が本当に読んで何かを感じた本こそが、いちばん語りやすい答えになります。

まずは、直近で読んだ本を1冊思い浮かべ、心に残った場面や考えを一言書き出してみましょう。

なお、この質問は採用選考で本来推奨されていないため、思想や信条にかかわることまで無理に話す必要はありません。読んだ本が思い浮かばないときも、答え方はいくつかあります。焦らず、自分に合った方法を選んでみてください。

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この記事の編集担当者

佐藤 美空

大学卒業後、就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。約1年間キャリアアドバイザーとして文系学生の就職支援をおこなう。就活生時代にポート運営の就活メディアを活用した経験から、「今度は私が就活生の役に立つメディアを創りたい」という思いでライターに転身。現在は就活会議のライターを担当している。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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