CREATED ON 2026.06.17 | UPDATED ON 2026.06.17

自己PRを150字でまとめる方法|内定者の例文10選付き

自己分析
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短くても好印象を残すには150字の自己PR作る方法

こんにちは。就活会議編集部の飯塚です。 「自己PRを150字以内でまとめてください」。エントリーシート(ES)でこの指定を見て、何を削れば良いのか手が止まった経験はないでしょうか。400字で書いている自己PRをそのまま縮めても、内容が薄く見えてしまいがちです。 150字で強みを伝えきるには、短いからこその独自の工夫が欠かせません。この記事では、おすすめの型や差がつく工夫に加え、強み別の例文10選を紹介。内定者回答を参考にしながら、強みが伝わる自己PRを完成させましょう。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

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企業が150字の自己PRを求める理由

「なぜわざわざ150字なのか」と疑問に感じたことのある就活生は多いでしょう。企業が短い字数を指定する背景には2つの意図があり、その意図を理解することで、自己PRで何を優先して書くべきかが見えてきます。

ここからは、企業側の2つの狙いを具体的に解説します。短い字数で何を伝えるべきかを考える参考にしてみてください。

①短い文章で要点を伝える力を見ている

短い字数で自己PRを求める最大の目的は、学生自身の「要点を整理して伝える力」を確かめるためです。

職場では、提案資料の要約・メールの用件整理・上司への報告など、限られたスペースや時間で本質を伝える場面が何度も発生します。150字という字数指定には、こうした場面で必要になる「情報を取捨選択する力」を確認する狙いが含まれているのです。

実際、400字の自己PRを書くより、150字に圧縮するほうが難しいと感じる就活生も多いはずです。だからこそ、字数制限を「制約」ではなく「アピールの機会」ととらえる姿勢を見せられる学生ほど、担当者に好印象を残しやすくなります

②面接で深掘りする起点にしたい

短い自己PRを求める理由としては、面接で深掘りするための起点として使いたいからという理由も挙げられます。

150字では、強みとエピソードの輪郭しか書けません。詳細を書ききれないからこそ、面接官は「ここをもっと聞きたい」と思える部分を残してほしいと考えています。短い自己PRは、書類選考の合否を決めるだけでなく、面接で何を質問するかの判断材料としても機能しているのです。

そのため、150字の自己PRでは「全部書ききること」より「面接官の興味を引く一点を残すこと」を意識すると効果的です。情報を詰め込みすぎず、強みとエピソードのポイントだけを残す書き方がおすすめです

内定者に共通する150字の自己PRの型

150字でどう書けば良いかわからず、何度も書き直してしまう就活生は多いものです。実は内定者の自己PRには共通する型があり、その構造を押さえると効率的に書き上げられます。

ここからは、内定者の自己PRに共通する回答構成を解説します。自分の書き方と比較しながら読み進めてみましょう。

①1文目で強みを言い切る

150字の自己PRでもっとも重要なのは、1文目で自分の強みを言い切ることです。

一般的に、結論が後半に来る文章は印象に残りにくくなります。採用担当者のように、短期間で大量の書類を読まなければならない人であれば、なおさら「この学生は何を言いたいのか」を早く知りたいと思っているはず。だからこそ、冒頭で「私の強みは〇〇です」と言い切ってから、なぜそう思うのかを裏付けとして述べる形が効果的なのです。

実際、内定者の自己PRはほぼ例外なく1文目で強みを宣言しています。書き出しを工夫しようと前置きを長くするより、最短ルートで結論を示すほうが評価される自己PRに近付きます

②エピソードは1つに絞って80字前後を使う

150字の自己PRでは、エピソードを1つに絞り、80字前後の字数を割く構成が効果的です。

1文目で強みを言い切るのに20~30字、エピソードの成果を伝えるためには40字ほどが必要になります。残った80字ほどをエピソードに割くことになるわけですが、ここに使えるボリュームも2文くらいしかないため、複数盛り込もうとすると内容が薄くなってしまいます。

初見の相手に伝わるように書くには、ある程度具体的な説明が必要です。そのため80字を丸ごと1つのエピソードに割き、内容を明確に伝えることを優先させましょう

③「入社後の活かし方」は省いて成果で締める

150字の自己PRでは「入社後の活かし方」を省いてかまいません。エピソード部分の成果をしっかりと述べ、冒頭で述べた強みとの因果関係を示すことが大切です

400字や200字なら入社後の貢献まで盛り込めますが、150字で同じ要素を入れようとすると、エピソードも成果も薄くなってしまいます。実際に、多くの内定者の自己PRも「〜という成果につながりました」「〜を実現しました」など成果で締める形が多く、入社後の活用までは書ききっていません。

入社後の貢献は面接で語れば良いと割り切り、150字のなかでは「何を成し遂げた人なのか」を伝えきることに集中しましょう。

150字の自己PRで他と差がつく3つの工夫

内定者の自己PRが読みやすく感じるのは、限られた字数のなかで小さな工夫を重ねているからです。逆に、ありきたりに見える自己PRは、こうした工夫が抜けていることが多いと言えます。

ここからは、意識しておきたい3つのポイントについて、それぞれ具体例とともに紹介します。

①1文目を短くしてエピソードに字数を使う

150字の自己PRにおいては、冒頭の一文をどれだけ短く書けるかが、全体の密度を左右します。1文目で字数を使いすぎると、肝心のエピソード部分が薄くなってしまうからです

具体例で比較してみましょう。

  • 私が大学生活を通じて培った最大の強みは、責任感の強さです(28字)
  • 私の強みは責任感です(10字)

長めの自己PRや面接の場であれば、前者のように丁寧な形でも問題ありません。しかし、150字のなかの28字は貴重です。その厚みをエピソード側に持っていくほうが、結果的に強みが伝わりやすくなります。

1文目を短くするコツは、修飾語を削ることです。「これまで培ってきた」「自分なりに磨いてきた」のような前置きは思い切って省き、シンプルに強みだけを伝えるようにしてみてください。

②数字を1つ入れるだけで説得力が変わる

エピソードに数字が1つ入っているかどうかで、読み手が受ける印象は大きく変わります。

「売上が大きく伸びた」「成績が向上した」といった表現だけでは、読み手にリアルな状況が伝わらず、印象にも残りません。ここに「売上が前年比130%になった」「成績が学年20位から5位まで上がった」のように数字を入れるだけで、短い中でも具体的な成果が伝わります。

入れる数字は1つで十分です

  • 期間
  • 人数
  • 成果
  • 頻度

上記のような項目のなかから、エピソードのなかで定量化できる要素を1つ探してみてください。

③「だ・である調」を使って情報密度を高める

字数がどうしても収まらないときは、文末を「だ・である調」の常体に切り替えるのも一つの手段です。

常体は敬体より1〜2字短く済むため、自己PR全体では数文字〜10字程度の差が生まれます。「〜です」を「〜だ」、「〜と考えています」を「〜と考える」に変えるだけで、エピソードに使える字数を稼げるのです。さらに、常体の文章には論理的で力強い印象を与えられるメリットもあります

ただし、敬体と常体が混在する文章は読みづらくなります。常体を選ぶなら、自己PR全体で文末を統一しましょう。

【強み別】内定者の自己PR例文10選

ここからは、内定者が実際に伝えた自己PRを強み別に10種類紹介します。自分の強みと近いものに目を通し、先輩たちがどのように自分の強みをアピールしたか参考にしてみてください。

①課題発見力の自己PR

課題発見力は、与えられたタスクをこなすだけでなく、自ら問題を見つけて動ける人にしか書けない強みです。エピソードでは、誰かに言われる前に動いた具体的なシーンを示すと説得力が増します。

内定者の回答

私の強みは、自ら課題を見つけて行動を起こす力です。

長期インターンでは、営業活動の中で提案の幅に限界を感じ、自ら新たな施策を企画・実行。業務外の領域にも踏み込み改善を図った結果、提案の質が上がり成果にもつながりました。 (2026年卒 早稲田大学 ベイカレント コンサルタント職 内定)

この自己PRは、「提案の幅に限界を感じ」という気付きの解像度が秀逸です。漠然と違和感を覚えるのではなく、何が足りないかを言語化できている点に、課題発見力の本質が表れています

「業務外の領域にも踏み込み」というフレーズからも、業務範囲を超えて動ける主体性が伝わってきます。

②協調性の自己PR

協調性は多くの就活生がアピールする強みであるため、「周りと仲良くやった」「みんなで頑張った」だけの内容になると埋もれやすいのが難点です。しかし、自分が起点になって状況を動かした場面をしっかり切り出せば、受け身ではない協調性を伝えられます。

内定者の回答

私の強みは、協調性である。

居酒屋アルバイトでは、土日がとても忙しく店が回らないことがありました。そのためクレームをいただくことが多かった。私は、現状を変えるべきだと考え、協調性を持って周りに声をかけながら指示することで店の運営を効率よくした。 (2026年卒 海外の大学 ジェイテクト 事務系総合職 内定)

この自己PRは、「周りに声をかけながら指示する」という行動によって、協調性を主体的な強みとして表現できている点が特徴です

協調性というと「周囲に合わせる力」ととらえられがちですが、この例文では、自ら働きかけながらチームを動かした経験として描かれています。また、クレームが多い状況を改善したという成果まで示されており、強みが実際の行動や結果につながっていることも伝わります。

協調性をテーマにした自己PRをさらに深めたい人は、以下の記事もあわせて確認してみてください。

協調性の自己PR例文25選|言い換え例や差別化のコツも解説

③対人調整力の自己PR

対人調整力は、協調性と似ているようで実は別の強みです。協調性が「全体の調和」を保つ力だとすれば、対人調整力は「対立する意見の着地点を探る」動きが問われます。150字では、調整した結果どう状況が動いたかまで書ききるのがおすすめです

内定者の回答

私の強みは、人の意見を丁寧にくみ取り、対話を通じて最適解を導く力だ。

ゼミやグループワークでは、多様な考えをまとめ上げ、全員が納得できる形で成果を出すことに貢献してきた。対人調整力と冷静な分析力を活かし、チームで価値を生み出すことに自信がある。 (2026年卒 早稲田大学 日立製作所 システムエンジニア職 内定)

「人の意見を丁寧にくみ取り、対話を通じて最適解を導く力」という言い回しから、対人調整力の高さがしっかり伝わってくる自己PRです。

意見を聞くだけでなく「最適解を導く」表現からは、能動的な調整力のあることも伝わります。最後の「対人調整力と冷静な分析力」という2軸の打ち出し方も巧みで、150字のなかで自分の特徴を立体的に見せられている1本です。

④柔軟性の自己PR

柔軟性は、比較的解釈の幅が広い強みです。これは「臨機応変に動く」「相手に合わせる」「自分の考えを変えられる」など、人によって意味する内容が違うからです。自己PRでは、自分のなかでの柔軟性の定義を最初に示しておくことで、ぼんやりした印象になってしまうことを避けられます。

内定者の回答

私は自分の考えに固執せず、柔軟な思考をするよう強く意識しておりました。

アルバイトの経験から、お客様の真意を探し実行し、ゼミでのグループディスカッションでは意見が割れる際にも調整することを欠かさず結果的にメンバーが納得できるよう心がけております。 (2026年卒 成城大学 ゆうちょ銀行 エリア基幹職 内定)

この自己PRは、「固執しない」という具体的な姿勢を提示することで、その人ならではの強みとして「柔軟性」を定義できている点が特徴です

アルバイトの接客とゼミの議論という性質の違う2つの場面を挙げており、限られた状況だけの柔軟性ではないことも伝わります。短いなかでも、強みの再現性まで示せている自己PRです。

柔軟性の自己PRについてより詳しく知りたい人に向けて、以下の記事で例文や書き方を解説しています。

柔軟性の自己PR例文15選|内定者に学ぶ評価される書き方とは

⑤挑戦心の自己PR

挑戦心は、留学・起業・新規プロジェクトなど、未経験の領域に飛び込んだエピソードと相性の良い強みです。150字の場合には、「なぜそれを選んだか」といった背景を1文挿入すると、挑戦の動機まで伝わりやすくなります。

内定者の回答

挑戦心は誰にも負けません。

私は現在、前代未聞の卒業論文を2つ執筆しています。それらのテーマは前例が無く、教授から別のテーマを研究した方が良いと指摘を受けました。しかし、私は一度決心したことは諦めきれない性格です。それ故、試行錯誤しながらそれらの分野に関する研究を進めています。 (2024年卒 住友生命保険 総合キャリア職 内定)

この自己PRの特徴は、教授に止められてもテーマを変えずに研究を続けているという一点に、挑戦心の強さが込められている点です

前例がないテーマを2つ抱え、それでも諦めないという点が、「挑戦心は誰にも負けません」という冒頭部分の証拠となっています。主張と中身が一致しており、説得力の高い自己PRです。

⑥ストイックさの自己PR

ストイックさは、努力家・継続力・自律性など似た強みのなかでも、自分への厳しさを前面に出した表現です。「自分を律して」「妥協せず」のような言葉を入れることで、さらに印象に残るアピールにつながります。

内定者の回答

圧倒的なストイックさだ。

大学では、体育会陸上部での競技とマネジメント、学業に注力し、「十種競技で関東インカレ出場」「選手20人中17人の自己ベスト更新」「学業成績による給付型奨学金の受給」を果たした。「自分を律して継続的に努力し続けられるストイックさ」は、誰にも負けない強みであると自負している。 (2026年卒 住友生命保険 総合キャリア職Gコース 内定)

この自己PRの強さは、ストイックさを3つの実績で裏付けている点にあります

「関東インカレ出場」「20人中17人の自己ベスト更新」「給付型奨学金」と、競技・マネジメント・学業それぞれに数字や事実が添えられているため、「圧倒的」という言葉が誇張に聞こえません。主張を実績で支える、説得力の高い自己PRです。

⑦粘り強さの自己PR

粘り強さは多くの就活生が使う強みであり、「努力を続けた」という事実だけでは平凡な印象になりがちです。おすすめは、当初うまくいかなかった状況を具体的に書き、そこからどう乗り越えたかを示すこと。それによって独自性が生まれ、担当者の印象に残りやすくなります。

内定者の回答

困難な状況でも逃げずに努力を積み重ねる力です。

私は中学一年生の時、強豪サッカークラブに入団しました。当初は周囲との実力差が大きく開いていましたが、試合に出場したいと考え、自身の強みと弱い点に向き合い、徹底的に強化しました。その結果、新たなプレースタイルを確立させ、試合に出場できるようになりました。 (2024年卒 住友生命保険 総合キャリア職 内定)

この自己PRで効いているのは、「周囲との実力差が大きく開いていた」というスタート地点を正直に書いている点です。出発点の低さを示すことで、試合出場までの距離が伝わり、粘り強さの価値が際立っています

自分の強みと弱みに向き合って改善したという過程まで書けているため、根性論で終わっていないところも好印象です。

⑧継続力の自己PR

継続力は、地道に成果を積み上げる仕事で評価されやすい強みです。「何年続けた」という期間だけでなく、続けた先にどんな成果が出たかまで書くと、継続そのものが目的化していないことが伝わります。

内定者の回答

私の強みはニーズを喚起し継続的に業務を遂行できることです。

長期インターンシップで、外国の方向けの〇〇県公式SNSの運営を行い、4か国合計3.2万フォロワーの増加を目標に取り組みました。特に各国に合わせたコンテンツ設計を行い、PDCAを何度も回した結果、合計4.3万人のフォロワー増加を実現しました。 (2024年卒 東京電力ホールディングス 事務系総合職 内定)

目標の3.2万人に対して結果が4.3万人と、継続した先の成果が数字で示されているのがこの自己PRの強みです。各国向けのコンテンツ設計やPDCAという具体的な工夫が書かれているため、継続の中身が明確なのも好印象です。

継続力を強みにする場合のポイントは以下の記事で詳しく解説しています。

【17例文】継続力の自己PRの伝え方|言い換え例・深掘り対策付き

⑨共感力の自己PR

共感力は傾聴力と似ていますが、相手の話を聞くだけでなく、その気持ちに寄り添って同じ目線で感じ取れる点に特徴があります。エピソードでは、相手の感情をどう汲み取って動いたかを書くと、ほかの強みとの違いが伝わります。

内定者の回答

相手の視点に立って物事を考える共感力である。

私は大学〇〇部の副主将として部員一人ひとりにアドバイスをする際に、ただ自分本位のアドバイスをおこなうのではなく、部員が抱えている〇〇における課題やニーズを聞き出した上でそれに合った適切な助言をすることを意識しており、それによって部員と信頼関係を築いてきた。 (2022年卒 東京大学 住友生命保険 総合職 内定)

この自己PRでは、「自分本位のアドバイスをおこなうのではなく」と、何をしなかったかをあえて書くことで、相手のニーズを聞き出すという共感的な行動が引き立っています

副主将として部員一人ひとりに向き合った姿勢からも、共感力が一過性ではないことが伝わる自己PRです。

⑩責任感の自己PR

責任感はアピールする就活生が多いため、エピソード選びで差がつく強みです。役職や肩書きよりも、誰も気付かない・誰もやりたがらないことに自分から取り組んだ場面のほうが、責任感の強さが伝わります。

内定者の回答

私の強みは責任感です。

私はサッカーサークルに所属しています。サークルの課題点は準備と片付けが遅いことでした。全員誰かがやればいいと思って動き出しが遅いことが原因でした。そこで私は練習場に着いたら真っ先に準備することを徹底しました。すると後輩を中心に手伝ってくれるようになり、練習時間も伸びました。 (2025年卒 早稲田大学 プリマハム 営業・管理系 内定)

この自己PRは、「真っ先に準備することを徹底した」という、誰でもできそうで続けにくい行動を選んでいる点に説得力があります。地道な行動で周囲を動かしたというリアルなエピソードも、責任感という強みと自然に結び付いています

自分が動いた結果、後輩が手伝うようになり練習時間も伸びたという波及効果まで示せている自己PRです。

150字の自己PRで避けたい3つのNG例

150字という短い字数の自己PRだからこそ、ついやってしまう失敗もあります。

ここから挙げる3つのパターンは、就活生が無意識に書きがちなNG例ばかりです。自分の自己PRが当てはまっていないか、照らし合わせてみてください。

①400字の自己PRをそのまま削っただけになっている

150字の自己PRを指定された場合には、400字のものから削って作るのではなく、要素を絞って作り直すのが正解です

400字は「強み・背景・エピソード・成果・入社後の貢献」をすべて盛り込める字数です。この構成のまま全体を均等に削ると、エピソードも成果も少しずつ薄くなり、結局どの要素も印象に残りません。もとの文章への未練が、かえって中身のない自己PRを生んでしまいます。

400字版がある場合は、そこから「最も伝えたい強み1つ」と「それを裏付けるエピソード1つ」だけを抜き出し、150字用に組み直しましょう。

②強みを複数並べて一つも伝わらない

強みは1つに絞り、その1つを深く掘り下げるのが鉄則です

「私の強みは行動力と協調性、そして継続力です」のように複数並べると、一見アピール材料が多くて有利に見えます。しかし150字でそれぞれにエピソードを付けようとすると、1つあたり40字ほどしか使えません。これでは具体性が出ず、「いろいろできます」という浅い印象で終わってしまいます。

残りの強みは、面接で「ほかにもありますか」と聞かれたときの引き出しとして取っておけば十分です。アピールしたい気持ちをぐっとこらえ、1つに集中させましょう。

③エピソードがなく強みの主張だけで終わっている

150字でも、強みを裏付けるエピソードは必ず1つ入れましょう

「私の強みは粘り強さです。どんな困難にも諦めずに立ち向かい、最後までやり遂げます。この強みを貴社でも活かしたいと考えています」。一見まとまって見えますが、これは強みの主張と意気込みだけで、裏付けがありません。読み手には「本当に粘り強いのか」を判断する材料がなく、説得力に欠けてしまいます。

150字は短いですが、エピソードを入れる余裕は十分にあります。具体的な経験があるかどうかが、評価される自己PRと埋もれる自己PRの分かれ目です。

100字・150字・200字の自己PRの違い

自己PRの字数指定は、企業によって100字・150字・200字とさまざまです。同じ強みを伝えるにも、字数によって書ける要素が変わるため、指定された字数で何を盛り込めるかを把握しておくと迷わずに済みます。

ここからは、それぞれの字数の場合のポイントを解説するため、自分の応募先の条件に合わせて確認してみましょう。

100字は「強み+エピソード概要」が中心になる

100字の自己PRでは、強みとエピソードの概要を伝えるだけで字数が埋まります。強みを一文で示し、それを裏付けるエピソードを一文添えると、それだけで100字に近付きます。

エピソードは「何をして、どうなったか」を一行で済ませる程度しか書けず、状況説明や入社後の話を入れる余裕はほとんどありません。100字では、強みとその根拠を一往復させることに集中しましょう

150字は「強み+エピソード+成果」まで盛り込める

150字の自己PRでは、強みとエピソードに加えて、具体的な成果まで盛り込めるのが特徴です。

100字との差である50字を使えば、エピソードに「どんな課題があり、どう動き、どんな結果が出たか」という流れを持たせられます。数字を使った成果を入れる余裕も生まれるため、強みの説得力を一段と高められるのが150字の特徴です

一方で、入社後の貢献まで書こうとすると窮屈になるため、成果で締める形が基本になります。

200字は「入社後の活かし方」まで書ける

200字の自己PRであれば、強み・エピソード・成果に加えて、入社後の活かし方まで書けるようになってきます。

150字との差である50字を使えば、「この強みを貴社の営業職でどう発揮するか」といった一文を足すことも可能です。入社後の姿まで描くことで、採用担当者は自社で活躍するイメージを持ちやすくなります。

ただし、ここで「貢献したいです」と抽象的にまとめると効果が薄れます。職種や業務に踏み込んで、具体的に書くのがポイントです。

200字の自己PRの書き方は、以下の記事で構成や例文を詳しく解説しています。あわせて確認してみてください。

200字で自己PRを伝えきる方法|通過ES20選を強み別に紹介

150字の自己PRで自分の強みを的確に伝えよう

150字の自己PRは、字数が短いからこそ「何を書かないか」が問われる項目です。あれもこれもと詰め込むと、結局どの強みも印象に残らないまま終わってしまいます。

まずは伝えたい強みを1つに絞り、それを裏付けるエピソードを1つ選ぶところから始めましょう。軸が決まれば、限られた字数のなかでも、自分らしさのある自己PRに仕上がります。

本記事で紹介した型や工夫、内定者の例文を参考に、自分の強みがまっすぐ伝わる150字を作ってみてください。

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この記事の編集担当者

飯塚 千弘

横浜市立大学国際教養学部卒。新卒で介護・保育領域の人材紹介会社に入社。人材コンサルタントとして従事したのちに、経営企画部にて集客及び登録者データの分析を担当。記事のチェックや訴求内容の提案等を行う中で記事制作に関心を持ち、ライターへと転身。現在は就活会議の編集ディレクターを務めている。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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