CREATED ON 2026.07.27 | UPDATED ON 2026.07.30

学校事務の志望動機の作り方|内定者の回答10選とNG例で解説

書類選考
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内定者の回答付き 学校事務の志望動機

こんにちは。就活会議編集部の飯塚です。 学校事務を志望するのであれば「なぜ数ある事務職のなかで学校なのか」「なぜこの学校なのか」の2点を伝える必要があります。ただ、この2つを自分の言葉にするのは難しく、どの学校にも当てはまる内容になってしまう人は少なくありません。 学校事務の志望動機では、どこまで仕事内容を理解しているか、自分の経験とその学校の特徴を結び付けられるかどうかで差が付きます。この記事では、内定者の実例をもとに、書き方の4ステップや国立・私立・公立の例文、NG例を解説します。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

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志望動機を書く前に押さえたい学校事務の仕事と種類

学校事務の志望動機を書くには、まず「学校事務とはどんな仕事か」を正確に理解しておく必要があります。仕事内容の解像度が低いまま志望動機を書いても、「学校で働きたい」という思いだけが先走り、事務職としての具体性に欠ける内容になりがちです。

まずは、学校事務の立場の違いや仕事内容、採用区分の呼び方について整理しましょう。

学校事務は公立・国立・私立で立場が変わる

学校事務と一口に言っても、勤務先の学校の種類によって身分や採用ルートが異なります。

種類 立場 採用ルート
公立学校 地方公務員 都道府県や市区町村が実施する公務員試験を受験し、合格後に各学校へ配属
国立大学 国立大学法人の職員(公務員ではないが、待遇や福利厚生は公務員に準じた水準) 国立大学法人が実施する統一採用試験または各大学の個別採用
私立学校 学校法人の職員 各学校法人が独自に選考。一般企業と同様にエントリーシート(ES)や面接が中心

公務員試験を経る公立と、個別の採用選考がある国立・私立では、求められる志望動機の方向性も変わってきます。志望動機を書く際には、自分が受ける学校がどの区分に当たるのかを把握しておきましょう。

学校事務のおもな仕事

学校事務の業務は、大きく3つの領域に分けて考えるとイメージしやすくなります。

領域 主な業務内容
一般的な事務業務 経理処理、備品管理、文書作成など。一般企業の事務職とも共通する部分が多く、正確さとスピードが求められる
学校特有の業務 学籍管理、証明書の発行、奨学金の手続き、校内行事の運営など。学生や保護者と直接やり取りする場面も多く、丁寧なコミュニケーションが欠かせない
広報・入試にかかわる業務 学校説明会やオープンキャンパスの企画・運営、願書の受付、広報活動など。特に私立大学では入学者の確保が経営に直結するため、企画力や発信力を求められる場面もある

志望動機を書くときには、この3つのなかでどの領域に興味があるのかを明確にしておくと具体性が増します

自分がイメージしている「学校事務」の仕事から最も近そうな領域を選び、なぜその仕事に興味があるのかを具体的に説明できる状態を目指しましょう。

事務職員採用区分は学校ごとに呼び方が変わる

学校事務の採用情報を調べた際に、「専任職員」「専任事務職員」「総合職(事務系)」「事務系職員」など、学校によって呼び方が異なることに気付く人も多いでしょう。名称は違っても、いずれも学校運営を担う事務系の正規職員を指しているケースがほとんどです

    採用区分の例
  • 東京大学:総合職 事務系職員
  • 早稲田大学:専任職員
  • 青山学院大学:専任事務職員(総合職)

実際の業務の範囲や求められる人物像も、それぞれの学校によって異なります。各校の公式サイトなどで情報を集め、自分のなかの「学校事務」のイメージと近いところを探してみてください。

データで見る|学校事務の志望動機の傾向

学校事務の志望動機についてよく耳にするのが「どんなテーマで書けば良いのか、なかなか決められない」というもの。一般的な企業と比べてリアルな口コミが少なく、ほかの人が何を書いているのか気になるという人も多いでしょう。

そこで、就活会議に寄せられた志望動機のなかから、おもに学校法人系(私立・大学)の回答を対象に、どんなテーマが取り上げられているかを紹介します。

テーマ 割合
学生支援 47%
グローバル・国際性 38%
地域貢献 28%
教育への思い 18%
母校への思い 7%
研究支援 7%

※1つの志望動機で複数テーマに言及しているケースがあるため、合計は100%を超えます

最も多いのは「学生支援」です。学校事務の仕事において、学生と接する場面が多いことをイメージすれば、これは自然な結果であると考えられます。次いで「グローバル・国際性」が38%と高く、留学支援や国際交流に触れる志望動機が目立ちます。

「地域貢献」が28%と3番目に入っている点も押さえておきたいポイントです。特に地方の学校を志望する場合には、地域との結び付きを語ることで志望動機に説得力を持たせやすくなります。

一方、「母校への思い」や「研究支援」はそれぞれ7%にとどまっています。テーマとしては強い動機になりますが、該当する人が限られるため割合は低めです。自分に当てはまるエピソードがあれば、希少性のあるテーマとして活用できるかもしれません。

内定者が実際にアピールしていた5つの資質

学校事務に求められる力として、コミュニケーション力やスケジュール管理能力、PCスキルなどがよく挙げられます。もちろんこれらも重要ですが、実際の内定者の志望動機を見ると、事務処理能力にとどまらない資質がアピールされていました。

特に目立つのは、自ら動いた経験を前面に打ち出している人が多い点です。ここからは、内定者の志望動機に多く見られた5つの資質を紹介します。

①主体的に動く力

内定者の志望動機で最も目立つのは、指示を待つのではなく、自分から行動を起こしてきた経験に触れていることです。ボランティアで子どもに寄り添った経験や、課外活動で前例のないイベントを企画した経験など、自ら課題を見つけて動いたエピソードが多く見られます。

学校事務の現場では、マニュアルどおりに処理すれば済む業務だけでなく、「こうすれば学生がもっと動きやすくなる」と自分で考えて改善していく場面も少なくありません。

近年ではDX(デジタルトランスフォーメーション)化など、事務の領域でもさまざまな改革が進んでいます。学生時代に部活やアルバイトで主体的に提案したエピソードがあれば、積極的に触れてみてください。

②課題を見つけて解決する力

「学生が困っている状況に気付き、自分なりの解決策を考えた」という経験を述べている例も多く見られます。

学校事務の仕事は、学生や教職員から相談を受ける場面が日常的に発生するもの。相手が言葉にしきれていない困りごとを察知し、適切な対応につなげる力が求められるため、課題発見と解決の経験は評価されやすい傾向があります

志望動機に盛り込む際は、「何が課題だったか」と「自分がどう動いたか」をセットで具体的に描くよう心掛けてみましょう。

③人を巻き込む調整力

志望動機のなかで、チームで力を合わせるために尽力したエピソードを紹介するケースも多く見られます。

学校事務の仕事は、教員、学生、保護者、外部業者など、立場の異なる関係者の間に立つ場面が多くあります。そのため、「自分一人の力で解決した」というエピソードよりも、「周囲を巻き込みながら物事を進めた」経験が評価されやすい可能性があります

サークルやゼミでメンバーの意見を調整した経験や、アルバイト先で部門間の連携を取り持った経験があれば、ぜひ志望動機のなかで触れてみてください。

④IT機器やデータを扱う力

学籍管理システムの操作、データベースの更新、オンライン授業の運営支援など、学校事務の現場ではITスキルを求められる場面が増えています。内定者のなかにも、DX化への関心や、データを活用して業務を改善した経験に触れている人は少なくありません。

必ずしも高度なプログラミングスキルが必要なわけではありませんが、ITツールへの抵抗感がないことや、業務効率化への意識をアピールできれば、選考においてプラスの要素として働くでしょう

⑤相手に寄り添うコミュニケーション力

学校事務では、窓口対応や電話応対を通じて学生や保護者と接する機会が頻繁に発生します。内定者の志望動機にも、「一人ひとりに寄り添った対応をしたい」という意志が強く表れている点が印象的です。

ただし、「コミュニケーション力があります」だけでは抽象的で印象に残りません。「ボランティアで子どもの話をじっくり聞き、不安を解消した」「後輩の相談に乗り、具体的な解決策を一緒に考えた」のように、相手に寄り添った具体的な場面を描くと説得力が増します。

コミュニケーション力は、主体性や問題解決能力とも掛け合わせやすい要素です。使えそうなエピソードがある人はぜひ積極的にアピールしてみてください。

学校事務の志望動機の作り方4ステップ

学校事務の志望動機は、自由に書くと「学校が好きだから」「学生を支えたいから」といった抽象的な内容で終わりがちです。思いが強いほど伝えたいことが広がり、結局何を言いたいのかが担当者に届かなくなってしまいます。

上記の4ステップに沿って組み立てると、志望動機に必要な要素が過不足なくそろいます。メモを取りながら、一つずつ材料を整理してみてください。

①「なぜ学校事務なのか」を結論から端的に伝える

志望動機の冒頭では、「なぜ一般企業の事務ではなく学校事務を選んだのか」を端的に示します。

「安心して通える学校づくりに貢献したい」「教育環境を裏側から支えることにやりがいを感じる」のように、学校事務だからこそ実現したいことが伝わる書き出しが理想です。

「安定しているから」「福利厚生が良いから」といった条件面の話から入ると、「それなら公務員や大手企業でも良いのでは」と思われてしまいます。まずは、学校という場で働くことへの思いを明確にしましょう

②自分の原体験と学校の特徴を結び付ける

結論を述べたら、その思いの背景にある原体験を伝えましょう。学生時代に職員にサポートしてもらった経験、ボランティアで教育に携わった経験、留学を通じて国際交流の意義を実感した経験など、「なぜ自分がそう思うようになったのか」が伝わるエピソードを選びます。

ポイントは、原体験をただ語るだけで終わらせないこと。「この経験を通じて、学生を支える仕事に就きたいと考えた」のように、その体験がどのように志望動機へつながったのかまで書くことで、説得力が生まれます

③「なぜその学校でなければならないか」を示す

志望動機では、学校事務を志望する理由に加え、「数ある学校のなかで、なぜこの学校を選んだのか」まで踏み込むことが重要です。ここが抜けると、どの学校にも使い回せる志望動機になってしまい、担当者の印象に残りません。

建学の精神や中期計画、独自の教育プログラム、地域との連携など、その学校ならではの特徴を調べたうえで、自分の経験や価値観と接点がある部分を具体的に示しましょう。

「貴学の◯◯という取り組みに共感した。自分も◯◯の経験を活かして貢献したい」のように、学校の特徴と自分をつなげる一文が入ると志望動機の解像度がぐっと上がります

④「入職後にどう貢献したいか」を具体的に述べる

最後に、入職後にどんな形で学校に貢献したいかを伝えましょう。

「学生支援に力を入れたい」だけでは漠然としているため、「留学を希望する学生への情報提供や手続きのサポートを通じて、国際交流の機会を広げたい」のように、業務内容を具体的にイメージした表現を心掛けてください。

このとき、②の原体験や③の学校の特徴と矛盾しないよう注意が必要です。冒頭の結論と締めを並べて読んだときに一貫した流れになっていれば、志望動機全体がぶれのない構成に仕上がっています

志望動機の構成についてさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

志望動機の基本の構成|大手内定者が実際に伝えた志望動機も紹介

【国立・私立】学校法人における学校事務の志望動機例文8選

ここからは、就活会議に寄せられた内定者・選考通過者の志望動機のなかから、学校法人(国立・私立)の例文を8つ紹介します。学生支援、グローバル、教育、研究、母校と、それぞれ異なるテーマの志望動機をそろえました。

自分が扱いたいテーマに近い例文を中心に、「この人はどこで自分と学校を結び付けているか」という視点で読んでみてください。

大学職員の志望動機全般について知りたい人は、こちらの記事もあわせて確認してみましょう。

受かる大学職員の志望動機のつくり方|選考通過者の例文19選付き

「学生支援」を軸にした志望動機例文

学生支援は、内定者の志望動機で最も多く取り上げられているテーマです。自分自身が学生時代に職員から受けたサポートの経験を起点に、「今度は自分が支える側になりたい」という流れで志望動機を組み立てている人が目立ちます。実際の例を3つ見てみましょう。

内定者の回答

私は、大学でのサークル活動運営に携わる中で、特に◯◯の職員の方々のサポートを受けた。コロナウイルスの蔓延によって、対面での◯◯開催が困難になった際には、◯◯を提案していただいたり、開催にあたって注意すべき点についてアドバイスしていただいたりと、常に私たち学生の実現したいことを尊重しながら、様々な場面で支援してくださった。

その経験から、私も学生や教員、そして学院のために職員として働き、貢献したいと考えるようになった。また、青山学院は高品質な教育を提供するだけではなく、グローバルな視野を持ち、国際交流プログラムにも力を入れている。

私は、このような環境で働くことで、多様な文化に触れ、自身の視野を広げることができると考える。青山学院大学での学生生活で培った知識や経験を活かし、青山学院の更なる発展に貢献したいと考える。 (2024年卒 青山学院大学 青山学院 専任事務職員(総合職) 内定)

通過ES

私が貴学を志望する理由は、「社会の為に主体的に行動できる人材の育成に貢献したい」からである。

私は高校生から続けている小学生への支援ボランティアを通して、「若者に寄り添い、若者の成長を支える」ことにやりがいを感じている。そのため、学生の成長を多角的に支援している大学職員の仕事に魅力を感じている。その中でも、グローバル人材の育成支援や学部を横断した教育システムに取り組むなど、「実学」を重視する貴学に共感した。

めまぐるしく変化する現代を生き抜く上で、知識や技術を社会に還元し、「自分は誰に何を与えることができるか」を考えて、主体的に行動できる力が今後は必要になると考える。そのため、貴学の職員として学生一人一人に寄り添い、社会に貢献する人材の育成に携わりたいと考え、貴学を志望する。 (2022年卒 明治学院大学 中央大学 専任職員(総合職) 選考通過)

通過ES

私は、学生の背中を押す存在や拠り所となり、学生の生活を支援することで広く社会に貢献したいと思い、専任事務職員を志望致しました。

大学で学んだことを社会に出てどう生かしていくかを試行錯誤してきた中で、当初は一般企業で利益の最大化を目指す一助となる選択を考えておりました。しかし学問の府として、あるいは社会に出てから重要な役割を担っていく学生の後押しや学生が学ぶ学校での業務に寄与することを通じ、社会全体の価値向上を目指す方法もあると考え、今に至りました。

書道教室の指導ボランティア活動や、学内アルバイトで講義の運営・指導補助を行うなど、在学中は人がより良い学びを行う環境整備に励み、喜びを感じた経験から、学生に尽くし、その成長に携わることのできる学校職員という仕事に強い魅力を感じるようになりました。

貴学におかれましては、6つの教育機関を備えることで教育的使命を存分に果たされつつも、「質の高い大学教育推進プログラム」に大阪商業大学での取り組みが採択されていることに代表されるように、学生一人ひとりと向き合い、学生が"楽しい生き方"を実現させるための支援を行っておられます。

学生が社会に出る際の就職面での手厚いサポートを行い、世に役立つ人物の養成と輩出を目指す、教育の姿勢に感銘を受け、応募させていただきました。

私は、所属していた商学部での4年の学びを通じ、社会的使命を帯びた教育機関が目指すあるべき姿はどういったものであるのかを考えることにいたりました。研究と実学のバランス、多数の教育機関を持つことで幅広い世代の学びに貢献していることなど、私が最も感銘を受けたのが貴学でした。 (2022年卒 関西学院大学 谷岡学園 専任職員(事務系総合職員) 選考通過)

3本に共通しているのは、「学生を支えたい」という思いが漠然とした理想ではなく、自分が実際に体験したエピソードに裏打ちされている点です

コロナ禍で職員に助けられた経験、高校時代から続けているボランティア、書道教室や学内アルバイトでの経験と、原体験の種類はそれぞれ異なりますが、どれも「なぜ自分が学生を支えたいのか」に対する説得力のある根拠になっています。

また、在学していない大学を志望するケースでも、学外での活動経験と学校の教育方針の接点を示すことで「なぜこの学校なのか」にきちんと答えている点は参考になるでしょう。

「グローバルや国際性」を軸にした志望動機例文

グローバル・国際性は、学生支援に次いで多く取り上げられているテーマです。留学経験や国際交流への関心を、大学のグローバル化推進と結び付ける形が王道のパターンになっています。

通過ES

私は「日本教育の国際化」という夢を達成したいです。

日本社会が国際化を掲げる一方で、私は2度の米国留学から世界が求める英語力と実際の日本の英語力は乖離し、教育の国際化が必要だと痛感しました。そこで、日本人学生の留学支援だけではなく、留学生の受け入れや支援を行い、直接日本教育の国際化に携われる大学業界を志望しています。

その中でも、スーパーグローバル大学として国際人の育成に注力し、また私の英語力の向上を支援してくれた貴校であれば、冒頭の夢を達成できると感じました。故に貴校を志望します。 (2018年卒 法政大学 法政大学 専任職員 選考通過)

通過ES

大学職員を志望した理由は、仕事の中で学生の支援やサポートをしていきたいと考えたためです。

私は、大学での国際交流や留学を通して、自分の中の価値観が大きく変化したため、多くの学生にもこれらを経験してほしいという思いがあります。その中でも貴学は、AOYAMA VISIONの取り組みとして、英語講義科目の増加や留学生の支援体制の整備など、大学全体としてグローバル化推進を積極的に行っていることが魅力であると考えます。

そして、私も貴学の一員として留学生への支援や国際交流イベントの開催などを通して、大学全体のグローバル化の推進に貢献していきたいです。 (2021年卒 大東文化大学 青山学院 専任事務職員(総合職) 選考通過)

いずれの志望動機も、留学経験を「楽しかった」で終わらせず、そこから得た問題意識を志望理由につなげています。

「日本教育の国際化」という自分のビジョンを掲げている点や、「自分が経験した価値観の変化を学生にも届けたい」という動機からも、グローバル化に対する強い思いが伝わってきます

スーパーグローバル大学としての実績やAOYAMA VISIONといった学校固有の施策にも触れており、「なぜこの学校なのか」にも丁寧に答えられている内容です。

「教育への思い」を軸にした志望動機例文

「教育に携わりたい」という思いを述べる人も多いですが、この内容を軸にするのであれば「では教員ではなく、なぜ事務職なのか」という問いにも答える必要があります。教育への関心と事務職としての役割をどう接続するかがポイントです

内定者の回答

私には「人々の当たり前を維持・発展させ豊かな暮らしを実現したい」という目標があり、実現にあたって貴学が最適と考え強く志望しています。

目標に対し3つ軸を掲げておりまして、1つ目が世の中の当たり前を根底から支えられる「人」の成長に多方面から貢献できること、2つ目が時代変化に迅速に対応し、当たり前を発展させる力があること、3つ目が目的意識をもって課題に向き合える仲間がいることです。

貴学は「UTokyoCompass」を掲げ、国内トップの総合大学として対話や多様性を尊重して「人」に教育を提供することで社会を支える人材を輩出しています。また、時代変化に沿った取り組みの中でも私自身特に興味を持っているDX化に対して力を入れている点が魅力と感じています。

実際全学部学生が履修可能なデータサイエンティスト養成講座を企業と連携を行いながら実用的な知識として作り上げていくなど今現在の時代に求められる挑戦を行い当たり前を発展させる力があると言えます。

さらに貴学の職員の方々のお話の中では皆様目的意識をもって自発的に業務や現状改革にあたっていらっしゃるというお話を伺いました。よって貴学は私が掲げる3つの軸に合致し目標実現に最適だと考えるため、強く志望しています。 (2025年卒 早稲田大学 東京大学 総合職 事務系職員 内定)

この志望動機は、「教育に携わりたい」という思いを「人々の当たり前を維持・発展させたい」という自分なりの言葉に置き換えている点が印象的です。

「当たり前を支えられる人を育てたい」という形で教育の意義を言語化できているからこそ、教員ではなく事務職として教育に携わる理由にも自然とつながっています。

DX化などの具体的な施策名が挙がっている点や、職員との対話で得た一次情報を盛り込んでいる点も好印象です。

「研究を支えること」を軸にした志望動機例文

大学院での研究経験がある人や、学問と社会のつながりに関心がある人であれば、研究支援を軸にした志望動機もおすすめです。該当する人が少ない分、テーマとしての希少性は高くなります。

内定者の回答

学問と社会を繋ぐことを通して貢献できると考え、貴学を志望いたしました。

私は研究に取り組む中で、差別など社会の課題を解決するには、まず知識を広く共有することが必要だと痛感しました。そして、大学から生まれる知識である研究成果の発信に取り組みたいと考え、大学職員を志しました。

貴学は多彩な公開講座やオープンコースウェアなどを通して、学問、研究成果の社会発信に活発に取り組んでいらっしゃいます。また、女子学生増加の取組をはじめ、多様性尊重の取組にも尽力していらっしゃいます。

貴学であれば、私の強みや経験を活かして貢献できると考え、志望いたしました。入職後は◯◯に携わり、貴学の研究成果や取り組みを社会に広く発信したいと考えております。 (2022年卒 京都大学大学院 東京大学 総合職 事務系職員 内定)

この志望動機は、研究そのものを続けたいのではなく、「研究で得た知見を社会に届ける橋渡し役になりたい」と語っている点に独自性があります

研究のなかで差別などの社会課題に向き合い、「知識を広く共有しなければ課題は解決しない」という実感にたどり着いたからこそ、研究者ではなく事務職を志す理由に説得力が生まれています。

公開講座やオープンコースウェアといった東京大学の取り組みにも自然に触れており、入職後に何をしたいかまで言い切れているのも好印象です。

「母校への思い」を軸にした志望動機例文

母校を志望する場合、在学期間の長さや愛着は強い動機になります。ただし、「母校が好きだから」だけでは志望動機として弱くなるため、在学中に感じた具体的な経験と入職後のビジョンをセットで伝えるよう意識してみましょう。

通過ES

私は貴学に在籍した9年間で学問だけでなく多くの人とかかわることで人間的にも成長することができました。

付属校時代の生徒会本部や大学時代の研究室の運営では様々な場面で職員の皆様ともかかわる機会があり、貴学の職域の広さを実感しました。また、私にとって職員の皆様は学生の可能性を広げるサポートだけでなく、社会のルールの指導など社会人としての成長も見守ってくれる存在でした。

このように私も常に学生を思いやる職員として、卒業生として学生の気持ちも考えながら貴学をさらに発展させたいです。 (2018年卒 明治大学大学院 明治大学 総合職 選考通過)

この志望動機は、付属校から大学院までの9年間で職員と直接かかわってきた経験を語ることで、学校事務の仕事を内側から知っているという説得力が生まれています。

「学生の可能性を広げるサポートだけでなく、社会人としての成長も見守ってくれる存在だった」という一文から、実際にかかわった人でなければ書けないリアリティが伝わってくる志望動機です

【公立】地方公務員の学校事務の志望動機例文2選

公立学校の学校事務は地方公務員として採用されるため、「なぜ民間企業ではなく公務員なのか」「なぜ市役所や県庁ではなく学校事務なのか」という問いに答える必要があります。学校法人とは異なる角度で志望理由が求められる点を意識しておきましょう。

ここからは、実際に公立の学校事務の内定を獲得した2人の志望動機を紹介します。

「なぜ民間や市役所ではなく学校事務か」を語った例文

公立の学校事務を志望する際、面接でもよく聞かれるのが「市役所の事務職ではなく、なぜ学校事務なのか」という質問です。学校現場だからこそ実現できることを具体的に語れるかどうかがポイントになります

内定者の回答

むかしから、学校で生活する中で学校での仕事に興味がありました。

大学に入り、学校での仕事を調べる中で学校事務という仕事を知り、私が学校で安心して勉強できていたのは、授業を教えてくれる先生だけでなく学校事務の方や用務員さんや保健室の先生など多くの学校で働く人の存在が大きかったと思い、私も学校で働く職員として子供たちの学校生活をサポートしたいと考えました。

また、子供とかかわるのが好きなので、子供たちの近くで働けることや、自分の力で直接学校の運営にかかわったり、直接先生方のサポートをしていい教育環境を作っていくことのできる学校事務はやりがいのある仕事だと思い、魅力を感じました。 (2025年卒 浜松市 行政職員 事務職 内定)

この志望動機からは、「安心して勉強できたのは先生だけでなく、事務職員や用務員など多くの人の存在があったからだ」という気付きが素直に伝わってきます。

「子どもたちの近くで働ける」「先生方のサポートができる」と、学校現場でしか得られないやりがいを具体的に挙げている点も、「なぜ市役所ではなく学校なのか」への明確な回答になっており、志望動機としてしっかりまとまっています。

「なぜ教員ではなく学校事務か」を語った例文

教育への関心が強い人ほど、「それなら教員を目指せば良いのでは」と指摘されやすくなります。しかし、事務職ならではの貢献の仕方を明確にしておけば、この疑問に先回りして答えることも可能です。

内定者の回答

両親が教員として働く姿を幼い頃から見てきたため、自然と教育に携わる仕事に興味を持っていました。しかし同時に、教員がいかに授業以外の事務作業に追われ、多忙を極めているかという現実も肌で感じてきました。

私は、自身が教壇に立って直接指導するよりも、縁の下の力持ちとして教員を支える役割に強く惹かれています。

学校事務職として煩雑な業務を正確かつ効率的に処理することで、教員が子どもたちと向き合う時間を最大限に確保できる環境を整え、間接的により良い教育現場の構築に貢献したいと考えています。 (2026年卒 福岡市 中級学校事務 内定)

この志望動機は、教員である両親の姿を間近で見てきたという実体験が強い説得力を持っています。

教員の多忙さを肌で感じてきたからこそ、「事務職として教員を支える」という貢献イメージに具体性があり、「なぜ教員ではないのか」に対しても答えられている点が好印象です

内定者に学ぶ|志望動機に説得力を持たせる事前調査の進め方

学校事務の志望動機で「なぜこの学校なのか」を語るには、事前調査が欠かせません。調べが浅いまま書いた志望動機は、どの学校にも当てはまる内容になりがちです。

ここからは、内定者の志望動機に共通していた情報収集のポイントを3つ紹介します。

その学校での仕事を自分の言葉で説明できるようにする

まず押さえたいのは、「学校事務の仕事内容を、自分の言葉で具体的に説明できるか」です。募集要項や学校のホームページに書かれている業務内容をそのまま並べるだけでは、理解が浅い印象を与えてしまいます。

「学籍管理とは具体的にどんな作業をするのか」「広報業務では誰に向けて何を発信するのか」など、一つひとつの業務をかみ砕いて理解しておきましょう

業務の解像度が上がれば、志望動機のなかで「入職後にやりたいこと」を語る際にも自然に具体的な表現が出やすくなります。

学校の理念や方針から目指す方向を押さえる

志望動機で「なぜこの学校なのか」に答えるには、その学校が何を目指しているかを知っておく必要があります。

私立大学であれば、建学の精神や中期計画をチェックしましょう。たとえば、青山学院の「AOYAMA VISION」や、東京大学の「UTokyo Compass」のように、学校ごとに掲げているビジョンや重点施策があります。これらと自分の経験や価値観の接点を見つけることが、志望動機の差別化につながります

公立学校の場合は、自治体の教育振興基本計画や採用案内に記載されている「求める人材像」を確認するのが有効です。自治体が教育行政として何を重視しているかを把握しておくと、面接での受け答えにも一貫性が出やすくなります。

理念や方針への共感を志望動機でどう伝えるかについては、こちらの記事で詳しく解説しているためあわせて確認してみましょう。

【例文15選】志望動機で企業理念への共感を示す方法|浅くならないコツも解説

OB・OG訪問や説明会で職員の生の声を聞く

ホームページや資料だけではわからない情報を得るために、OB・OG訪問や学校説明会への参加もおすすめです。実際に働いている職員から話を聞くことで、仕事のやりがいや課題感がリアルに見えてきます

東京大学を志望した内定者の例文にも、「貴学の職員の方々のお話の中では皆様目的意識をもって自発的に業務や現状改革にあたっていらっしゃる」と、職員との対話で得た情報を志望動機に盛り込んでいるケースがあります。

説明会やOB・OG訪問で印象に残ったエピソードを一つ入れるだけで、志望動機の説得力は大きく変わるでしょう。

学校事務の志望動機のNG例3選

内容としては悪くない志望動機でも、書き方や視点を間違えると担当者に意図が伝わらず、もったいない結果になってしまう場合があります。

ここからは、学校事務の志望動機でよくあるNG例を3つ取り上げます。自分の志望動機に当てはまっていないか、提出前にチェックしてみてください。

①「安定しているから」が志望理由の中心になっている

学校事務の志望動機でありがちなのが、「安定した環境で長く働きたい」という理由を前面に出してしまうパターンです。

NG回答

公務員として安定した環境で働けることに魅力を感じ、学校事務を志望しました。福利厚生が充実しており、長期的に安心してキャリアを築けると考えています。

安定性に魅力を感じること自体は自然ですが、それは「学校事務を選んだ理由」にはなりません。担当者は「安定だけが目的なら、市役所でも一般企業でも良いのでは」と感じてしまいます。

安定性を志望理由の一つに挙げる場合は、あくまで補足として触れる程度にとどめ、志望動機の中心には「学校事務だからこそ実現したいこと」を据えるよう意識しましょう

②どの学校にも当てはまる志望動機になっている

「学生を支えたい」「教育に携わりたい」という思いは学校事務の志望動機として自然ですが、それだけでは「どの学校でも良いのでは」と受け取られてしまう可能性があります。

NG回答

私は学生の成長を支えたいと考え、大学事務職員を志望しました。学生が安心して学べる環境を作ることに貢献したいです。

この回答では、思いとしては間違っていないものの、「なぜこの学校でなければならないのか」が見えてきません。どの学校にも当てはまってしまっては、志望動機として成立しなくなってしまいます。

「貴学の◯◯という取り組みに共感した」「◯◯という施策を通じて、△△に取り組みたい」のように、その学校を選んだ理由を一つでも具体的に入れることで、ほかの志望者との差別化ができます

③学生を支えたいという思いだけで事務職への理解が浅い

「教育に携わりたい」「学生のそばで働きたい」という気持ちは大切ですが、それだけでは「教員やカウンセラーでも良いのでは」と思われてしまいます。

NG回答

大学時代に多くの友人の相談に乗ったことがきっかけで、学生に寄り添う仕事がしたいと考えました。学校事務として、学生の悩みに耳を傾け、支えになりたいです。

こういった回答では、相談に乗りたいという思いが先行し、事務職員としてどんな業務を通じて学生を支えるのかが描かれていません。

学校事務の仕事は本来窓口業務だけにとどまるものではなく、学籍管理、奨学金手続き、広報、入試運営など多岐にわたります。志望動機を作る際には、学校事務の業務内容を具体的に理解したうえで、「事務職だからこそできる支え方」を示すことを意識しましょう

学校事務の志望動機でよくある質問

最後に、学校事務の志望動機を準備するなかで多くの就活生が感じる疑問にまとめて回答します。ポイントを振り返りたくなったとき、ぜひ参考にしてみてください。

Q:「なぜ一般企業の事務ではなく学校事務なのか」と聞かれたら?

学校事務の志望動機では、一般企業の事務職の違いを意識した回答を準備しておきましょう。一般企業の事務は企業の利益に直結する業務を担いますが、学校事務は教育機関として学生や研究者を支える仕事です

「企業利益の追求よりも、教育を通じて社会に貢献することにやりがいを感じる」「学生の成長に直接携われる環境で働きたい」のように、学校という場で働くことの意味を自分の言葉で伝えられるようにしておきましょう。原体験とセットで話すと、より説得力が増します。

Q:「なぜ教員ではなく学校事務なのか」と聞かれたら?

教育への関心を示す志望動機ほど、この質問を受けやすくなります。回答のポイントは、「教壇に立って直接指導する」教員と「教育環境を裏側から整える」事務職の役割の違いを明確にすることです。

「教員が教育に集中できる環境を事務の面から支えたい」「学籍管理や奨学金手続きなど、制度面から学生生活を安定させたい」のように、事務職ならではの貢献の仕方を具体的に述べることで、教員との違いが伝わります

Q:公立と私立で志望動機は変えるべき?

変えるべきです。

公立学校の学校事務は地方公務員として採用されるため、「なぜ公務員なのか」「その上でなぜ学校事務なのか」という問いに答える必要があります。

一方、私立大学では学校法人ごとの建学の精神や独自の教育方針が存在するため、「なぜこの学校法人なのか」が問われるのが特徴です

志望動機の骨格は「学校事務として何を実現したいか」で共通しますが、「なぜこの職場を選んだのか」の根拠となる部分は、公立と私立で大きく異なります。それぞれの特徴に合わせて志望理由を調整しましょう。

Q:志望動機が思いつかないときはどうすれば良い?

志望動機が思いつかない原因は「学校事務の仕事への理解が足りていない」か、「自分の経験との接点が見つかっていない」かのどちらかであることがほとんどです。

まずは、学校事務の仕事内容を具体的に調べ直してみましょう。業務のイメージが明確になれば、「この仕事なら自分の◯◯の経験が活かせそうだ」という接点が見つかりやすくなります。学校説明会やOB・OG訪問に参加して、実際に働いている職員の話を聞いてみるのも効果的です。

それでも見つからない場合は、「学生時代に学校の職員にお世話になった経験」を思い出してみてください。窓口で手続きを教えてもらった、履修登録で相談に乗ってもらったなど、小さなエピソードでも志望動機の起点になりえます。

学校事務の志望動機は働く姿をイメージしながら作ってみよう

学校事務の志望動機は、「学校が好き」「学生を支えたい」という思いだけでは差別化が難しいテーマです。仕事内容を理解し、なぜこの学校なのかを自分の経験と結び付けて語ることで、採用担当者に届く志望動機になります。

この記事で紹介した内定者の例文や4ステップの書き方を参考に、自分が学校事務としてどんな場面で力を発揮できるかを具体的にイメージしながら、志望動機を組み立ててみてください。

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この記事の編集担当者

飯塚 千弘

横浜市立大学国際教養学部卒。新卒で介護・保育領域の人材紹介会社に入社。人材コンサルタントとして従事したのちに、経営企画部にて集客及び登録者データの分析を担当。記事のチェックや訴求内容の提案等を行う中で記事制作に関心を持ち、ライターへと転身。現在は就活会議の編集ディレクターを務めている。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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