食品業界の志望動機の書き方|大手内定者の例文12選を業種別に紹介
こんにちは。就活会議編集部の飯塚です。 食品業界の志望動機で「食べることが好き」を出発点にする学生は多いはずです。ただ、菓子・飲料・製パンと業種が幅広いぶん、好きの気持ちだけでは「なぜその会社なのか」まで語り切れず、手が止まってしまうこともあります。 そこで今回は、就活会議に寄せられた大手食品メーカー内定者310人の志望動機を分析。3人に1人が「健康」を軸に語るなど内定者の志望動機に多い傾向と、業種別・職種別の例文12選をもとに書き方を解説します。自分に合った切り口を見つける参考にしてみてください。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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・食品業界内定者の志望動機に見られる傾向を知りたい
・食品業界の志望動機の書き方を知りたい
・【業種別】食品業界内定者が伝えた志望動機を見たい
・【職種別】食品業界内定者が伝えた志望動機を見たい
・食品業界の志望動機のNG例を見たい
・志望動機が思いつかないときの対処法を知りたい
・食品業界の志望動機に関する質問を見たい
食品業界内定者の志望動機から見える3つの傾向
食品業界の志望動機で何を前に出せば良いのか、見当がつかずに悩んでいませんか。志望者が多い業界なので、ほかの学生と同じ内容にならないか不安になっても無理はありません。
そこで今回は、就活会議に寄せられた大手食品メーカー内定者310人の志望動機を分析しました。ほかの内定者がどんなテーマを選んでいるのか、志望する業種ではどんな内容が多いのかを知っておくと、自分の志望動機でどこに個性を出せば良いかが見えてきます。「食べることが好き」をどう書けば良いか迷っている人も、あわせて確認してみてください。
なお、内定者の傾向はあくまで参考のひとつです。正解としてそのまま真似をするのではなく、自分ならではの志望動機を言語化するためのヒントとして活用してください。
①最も多いテーマは「健康」で3人に1人が言及している
内定者の志望動機で最も多く語られていたテーマは「健康」でした。310人のうち109人(35.2%)が、回答の書き出しで健康に触れています。
上位のテーマを表にすると、次のとおりです。
| 順位 | テーマ | 人数 | 出現率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 健康 | 109人 | 35.2% |
| 2位 | 幸せ・笑顔 | 105人 | 33.9% |
| 3位 | 暮らし・生活の豊かさ | 94人 | 30.3% |
| 4位 | 商品・製品への愛着 | 90人 | 29.0% |
| 5位 | 食を通じて◯◯したい | 58人 | 18.7% |
| 6位 | 技術・研究開発 | 57人 | 18.4% |
| 7位 | おいしさ | 54人 | 17.4% |
| 8位 | 海外・グローバル | 52人 | 16.8% |
| 9位 | 自身の原体験 | 46人 | 14.8% |
| 10位 | 理念・社風 | 38人 | 12.3% |
※志望動機の書き出しで何を語っているかをもとに集計。一つの回答で複数のテーマに触れている場合はそれぞれ数えているため、合計は100%を超えます
「健康」「幸せ・笑顔」「暮らし」の上位3つは、いずれも商品を食べた人がどうなるかという話です。商品そのものへの愛着より、食が届いた先の変化を語る内定者が多いことがわかります。
職種による違いも見てみると、研究・開発・生産系の職種で内定した134人では「健康」が47.0%で最も多く、営業・企画系の職種で内定した99人では「幸せ・笑顔」が37.4%で最多でした。
研究・開発・生産系の職種でも、「技術・研究開発」に触れた人は29.1%にとどまり、専門分野より食を届けた先の価値を語る内定者のほうが多いことがわかります。
職種にかかわらず、まずは食を通じて誰にどんな価値を届けたいのかを考えてみれば、志望動機のテーマを決めやすくなるでしょう。
②業種によって語られるテーマに違いがある
同じ食品業界でも、業種ごとに内定者が選ぶテーマははっきり分かれています。扱う商品が違えば、食が届く場面も違うためです。
業種別に最も多かったテーマを整理すると、次のようになります。
| 業種 | 最多テーマ | 出現率 |
|---|---|---|
| 製パン | 幸せ・笑顔 | 48% |
| 菓子・乳製品 | 健康 | 58% |
| 飲料・酒類 | 理念・社風 | 30% |
| 製粉・油脂 | 暮らし・生活の豊かさ | 42% |
| 調味料 | 健康 | 50% |
| 水産・冷凍食品 | 健康 | 31% |
| 食肉加工 | 幸せ・笑顔 | 43% |
| 即席麺 | 健康 | 25% |
※回答サンプル数が少数の業種もあるため、あくまで参考値として確認してください
菓子・乳製品で「健康」が6割近くに達している背景には、機能性を打ち出す商品が多いという業種の特徴があると考えられます。一方、製パンや食肉加工では「幸せ・笑顔」が首位でした。毎日の食卓に上る商品が中心であることが影響している可能性があります。
飲料・酒類だけは「理念・社風」が最多でした。各社が理念や企業精神を前面に打ち出していることも、背景の一つでしょう。
志望する業種の商品が誰のどんな場面に届くのかを考え、そこから逆算してテーマを選ぶと、業種の特性に合った志望動機になります。
③「好き」を「食を通じて何をしたいか」に変換している
書き出しで「食べることが好き」「食への興味がある」といった言葉を使っていた内定者は、310人のうち5人(1.6%)でした。その5人も、好きという気持ちのすぐ後に「食品を通じて人と人をつなげたい」「社会に貢献したい」など、食で実現したいことを続けています。一方で、「食を通じて◯◯したい」という書き出しは58人(18.7%)に見られました。
また、書き出しで「食品業界」に触れていた回答は36人(11.6%)だったのに対し、「御社」「貴社」と志望先の企業に触れていた回答は189人(61.0%)でした。業界全体の話より、志望する企業について語り始める内定者が多いことがわかります。
「食べることが好き」という気持ちを、志望動機の出発点にしてもかまいません。そのうえで、食を通じて何をしたいのか、なぜその企業で実現したいのかまで書くと、内定者の志望動機に近い形になります。
食品業界の志望動機で担当者が見ているポイント
内定者の傾向はつかめても、採用担当者が志望動機をどう読んでいるのかがわからないと、書く方向は定まりません。
食品業界は学生からの人気が高く、大手メーカーには多くの志望者が集まります。そのため志望動機は、志望度の高さだけでなく、企業や職種への理解、入社後にどう働くかまでを確認する材料として読まれます。
担当者の目線がわかれば、このあと紹介する4ステップも「なぜこう書くのか」が腑に落ちるはずです。まずは、担当者が志望動機のどこに注目しているのか、3つのポイントを見てみましょう。
食への関心が仕事への意欲につながっているか
まず注目されるのは、志望動機の主語が「食べる側」なのか「働く側」なのかです。「御社のお菓子が好きです」と伝えること自体に問題はありませんが、その先に働く側としての視点があるかが重要になります。
食品メーカーを志望する学生にとって、商品への好意だけでは企業を選んだ理由として十分とは言えません。好きの先に何があるかが、志望動機を読み分ける最初の分かれ目です。
自分の志望動機を読み返して、主語が「消費者の自分」で止まっていないか確認してみてください。
数ある食品メーカーのなかでその企業を選んだ理由があるか
もう一つ確認されるのは「なぜ他社ではなくこの会社なのか」が書かれているかです。同じ業種に複数の大手が並び、併願する学生も多い食品業界では、この問いは避けられません。
内定者の回答でも、87人(28.1%)が他社との比較に触れていました。「競合のなかでも冷凍食品の商品数が1番多い」「化学メーカーも見たなかで、アミノ酸を軸にした技術は御社にしかない」のように、比べたうえで選んだことを示す回答は、志望度を測る手掛かりになります。
他社比較を必ず書く必要はありませんが、商品・技術・理念のどれか一つで「この会社ならでは」を挙げられると、志望度が伝わりやすくなります。
志望する職種の仕事内容を理解しているか
さらに、志望する職種で何をするのかを理解しているかまで見られています。営業・研究開発・生産技術・商品企画では、同じ会社でも求められる力がまったく異なるからです。
たとえば食品メーカーの営業は、消費者に直接売るのではなく、スーパーやコンビニなど小売店への提案が中心です。「多くの人に商品を届けたい」で止まっている志望動機と「売り場づくりの提案を通じて届けたい」まで書かれた志望動機では、受け取る職種理解の深さが変わります。
職種ごとの仕事内容は、採用サイトの社員紹介やインターンシップで具体的に確認しておきましょう。
食品業界の志望動機の書き方4ステップ
内定者の傾向と担当者の視点がわかったところで、実際に志望動機を組み立てる手順を確認しましょう。
食品業界の志望動機は、まず食を通じて届けたい価値を決め、次にそう考えるようになったきっかけ、なぜその企業で実現したいのか、入社後にどの職種で貢献したいのか、の順に書くと組み立てやすくなります。
具体的な書き方を4つのステップに分けて詳しく解説するので、ぜひ実際にメモ帳やスマートフォンに書き出しながら進めてみてください。
①健康や笑顔など食で届けたい価値を一文で示す
志望動機の冒頭では、自分が食を通じて届けたい価値を一文で言い切ります。最初の1〜2文で結論が見えないと、採用担当者に読み進めてもらえない可能性があります。
届けたい価値は、「健康」「幸せ・笑顔」「暮らしの豊かさ」など、内定者の志望動機で実際に使われていたテーマから選んでみましょう。ただし、テーマは一つに絞ることが大切です。「健康も、笑顔も、暮らしの豊かさも」と盛り込むと、結局何を実現したいのかが伝わりにくくなります。まずは自分が最も大切にしたい価値を一つ選びましょう。
実際の内定者は、次のように一文で結論を述べていました。
「食を通じて人と人が繋がる瞬間を演出したい」という思いから志望している。 (2023年卒 中央大学 日本ハム 総合職 内定)
「人と人が繋がる瞬間」という言葉に、この人が食に見ている価値が凝縮されています。最初の一文で「何を届けたい人か」が伝わるように書きましょう。
②食にまつわる原体験でその価値の背景を伝える
届けたい価値を示したら、なぜそう考えるようになったのかを自分の経験で裏付けます。内定者の14.8%は、書き出しから原体験に触れていました。
食にまつわる経験は、特別なものである必要はありません。家族の食事、体調を崩したときの食事、アルバイト先で見たお客さんの反応など、日常のなかに材料はあります。その経験から「食にはこういう力がある」と自分で気付いた瞬間まで書くことで、単なるエピソード紹介ではなく原体験として読んでもらえます。
以下は、祖父の食事量が減っていった経験と、自身が顎を骨折して流動食で過ごした経験から、食を通じて健康にかかわりたいと考えた内定者の志望動機です。
理由は「大好きな祖父の食事量が減り、弱っていく状況に何も出来ず後悔した経験」と「顎の骨折をして流動食のみの生活をした経験」から食や健康の大切さを改めて感じ、食を通じて健康に関わりたいと思うようになった為です。 (2024年卒 早稲田大学大学院 明治 酪農系 内定)
祖父が食事を取れなくなっていく姿と、自身が流動食だけで過ごした経験。この2つの経験から、食べることと健康の大切さを実感し、「食を通じて健康にかかわりたい」という思いにつながっています。
③商品や理念からその食品メーカーを選ぶ理由を示す
原体験まで書けたら、その価値をなぜこの会社で実現したいのかを示しましょう。志望動機では、食品業界を志望する理由に加えて、なぜその企業なのかまで具体的にすることが重要です。内定者の回答でも、189人(61.0%)が書き出しで「御社」「貴社」と志望先の企業に触れていました。
企業を選んだ理由の材料としては、たとえば「商品」「技術」「理念」が挙げられます。「商品」なら他社にない特徴や商品数、「技術」なら独自の製法や研究領域、「理念」なら企業精神や社是のどこに共感したかなどです。自分が特に惹かれた点を、届けたい価値と結び付けて書いてみましょう。
企業研究の段階で同業他社と比較しておくと「その会社ならでは」が見つけやすくなります。選考体験記の「企業研究でおこなったこと」を見ても、107人(34.5%)の内定者が他社との比較を挙げていました。気になる企業が見つかったら、同業種の他社と並べて違いを探してみましょう。
④消費者ではなく作る側として職種で貢献することを書く
最後に、その会社でどの職種として何をするのかを書きます。ここまでの3ステップが「なぜ志望するか」の説明だとすれば、④は「入社後に何をするか」という宣言です。
ポイントは、主語を消費者から働く側に切り替えること。「おいしい商品を食べたい」ではなく「おいしい商品を届けたい」、「健康になりたい」ではなく「健康を支えたい」と、自分が作る側・届ける側に立つ文にします。
そのうえで、営業なら売り場づくり、研究開発なら技術や素材、生産技術なら工場の仕組みのように、職種の仕事内容と結び付けて締めましょう。
食品以外のメーカーも含めた志望動機の書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
メーカーの志望動機の書き方|大手メーカー内定者の回答26選付き【業種別】食品業界内定者の志望動機の例文8選
①製パン業界(23卒・香川大学・フジパングループ)
②菓子・乳製品業界(23卒・大阪大学・ロッテ)
③飲料・酒類業界(25卒・青山学院大学・キリンホールディングス)
④製粉・油脂業界(21卒・神戸大学大学院・ニップン)
⑤水産・冷凍食品業界(24卒・神戸大学・Umios)
⑥調味料業界(22卒・横浜国立大学・味の素)
⑦食肉加工業界(21卒・東京大学大学院・日本ハム)
⑧即席麺業界(26卒・富山大学大学院・日清食品)
ここからは、実際に大手食品メーカーから内定を得た学生の志望動機を、業種別に8つ紹介します。
同じ食品業界でも、業種によって志望動機で語られるテーマには違いがあります。ここでは、業種ごとに多かったテーマと、実際の内定者の志望動機をあわせて紹介します。
①製パン業界(23卒・香川大学・フジパングループ)
私が御社を志望する理由は二つあります。
一つ目は御社の開発力の高さに惹かれたからです。御社のインターンシップに参加した際に、設備投資や冷凍パンの開発など、業界に先駆けた新技術への挑戦とお客様の健康志向や新型コロナウイルスによる内食需要など、各ニーズに寄り添った商品の開発に力を注いでいると感じました。
私は食を通じて人々の健康的な生活と笑顔に貢献したいという想いがあり、御社の充実した環境に魅力を感じました。
二つ目は御社の社是である「和」に共感したからです。私は高校生の時に文化祭の実行委員長として文化祭の運営に携わっていましたが、個々人の能力よりお互いを尊重しあいながら協力して業務を行っていくことの大切さを実感しました。
入社後は部署内での協調性を大切にしつつ、お客様のニーズに寄り添った製品作りに自ら貢献できる人間になりたいと思います。 (2023年卒 香川大学 フジパングループ本社 生産系 内定)
「冷凍パンの開発」「内食需要への対応」と、インターンで実際に見た取り組みが具体的に挙げられている点が特徴です。パンという身近な商品にも業界に先駆けた技術があることを知ったうえで志望している点に、この志望動機の説得力があります。
社是の「和」については、文化祭の実行委員長として、お互いを尊重しながら協力する大切さを実感した経験と結び付けて語っています。
理念への共感を語るときは、このように理念の言葉と自分の経験が重なる場面を具体的に示すことで、ホームページの言葉をなぞっただけの印象を避けやすくなるでしょう。
②菓子・乳製品業界(23卒・大阪大学・ロッテ)
私が御社を志望する理由は御社の、お菓子で世界を幸せにという考えに共感したからです。
私はお菓子が大好きでコンビニなどでもお菓子のコーナーをよく見るのですがロッテの商品はパッケージや健康面にもこだわっており、美味しさ以外の部分で付加価値をつけ、他社商品より抜きん出てると考えます。
モノで溢れかえる今日、ただ美味しいモノを製造販売するだけでは世の中の人を幸せにするとは言えません。しかし御社のようにパッケージにこだわったり、健康というお菓子とは無縁のものとの相乗効果を生み出すことで唯一無二の商品となり、世界に幸せを届けられていると考えます。
私はその御社の一員として働くことで今度はユーザーとしてではなく、届ける側として力になりたいと考えています。 (2023年卒 大阪大学 ロッテ 営業系 内定)
この志望動機は「お菓子が大好き」という気持ちを出発点にしつつ、「美味しさ以外の部分で付加価値をつけている」という自分なりの企業の見方まで書いている点が特徴です。
コンビニの売り場を見る習慣からパッケージと健康面のこだわりに気付いたという流れは、消費者として観察を続けてきた人にしか書けません。
最後に「ユーザーとしてではなく、届ける側として」と、入社後の立場を示して締めくくっています。この切り替えがあるからこそ、好きという気持ちが働く動機として読めます。
③飲料・酒類業界(25卒・青山学院大学・キリンホールディングス)
新しいお酒との付き合い方が広まる中、時代の流れに即した事業展開に将来性を感じるからです。まず食領域では、酒類事業において、クラフトビールの売上を拡大している点に魅力を感じています。クラフトビールが持つ【特別感】を付加価値とし、量より質を求める層をターゲットにしているところから、時代の流れを的確に捉えていると感じています。
さらに食領域だけでなく、会社がさらに成長し、世の中にも貢献できるヘルスサイエンス領域や医療領域といった、人々の健康の根幹を支える事業展開をしている点にも共感しています。
お酒によって、人々に活力を与えると共に、健康維持にも貢献している点から、お客様、そして社会貢献という点でも重要な役割を担っており、私もその一員として人々の喜びを創出したいと思い志望しています。 (2025年卒 青山学院大学 キリンホールディングス 事務系 営業コース 内定)
「量より質を求める層」という一言に、企業研究の深さが表れています。クラフトビールの売上が伸びているという事実だけでなく、なぜ伸びているのかまで自分の言葉で言い換えられています。
酒類事業だけでなく、ヘルスサイエンスや医療といった健康にかかわる領域まで取り上げ、事業の幅広さを志望理由に挙げている点も特徴です。事業領域が広い企業を志望するときは、どの事業のどんな点に惹かれたのかを具体的に書くと、企業研究の深さが伝わりやすいでしょう。
④製粉・油脂業界(21卒・神戸大学大学院・ニップン)
全ての人の礎となる原料食品を安定供給するために、安全で快適な工場を作りたいと考えております。
きっかけはいたってシンプルで、インターンシップにおいて国中の小麦粉を製造する規模の大きさ、責任感に魅力を感じた事です。しかし、工場は生活に必要不可欠で休むことを許されない仕組みにもかかわらず機械による危険や温度、騒音、そして職人業が必要だといった属人化しやすいという特徴があります。
そこで、AIによる自動操作の導入を積極的に進めることにより、より少人数で、快適に運営できる「最少負荷」の工場が作り上げられると考えております。
工場内で働く人にゆとりある環境を提供し、安定供給のための活動を前向きに行える、そういったことを実現したいです。 (2021年卒 神戸大学大学院 ニップン 技術系総合職(設備エンジニアリング系) 内定)
この志望動機は、インターンで感じた「規模の大きさ」への魅力にとどまらず、機械による危険や騒音、作業の属人化といった工場の課題まで、実際に見た現場をもとに挙げている点が特徴です。
さらに、AI(人工知能)による自動操作を導入して「最少負荷」の工場をつくりたいと、入社後に実現したいことまで示しています。
消費者から見えにくい商品を扱う業種でも、誰の生活をどのように支えたいのか、自分がどのように貢献したいのかまで掘り下げることで、志望理由を具体化できます。
⑤水産・冷凍食品業界(24卒・神戸大学・Umios)
私がマルハニチロを志望する理由は、2つあります。
1つ目は御社が境界なき商品開発に挑戦しているからです。私は太りやすい体質であることから、食は身体に大きな影響を及ぼすと考えています。
食の影響の大きさから、人や環境によって食に対するニーズは異なると考えます。御社の強みとしてカテゴリーに捉われない開発志向からくる商品開発力があります。私は食に対する様々なニーズに応えることができるのは御社の商品開発力であると考えています。
2つ目は御社が冷凍食品の商品数が競合の中でも1番多いからです。私は将来的に応えられていないニーズに応える冷凍食品の開発をしたいと考えています。御社は商品数が1番多いため、その分ニーズが細分化できると考えます。 (2024年卒 神戸大学 Umios 総合職 内定)
この志望動機では、「太りやすい体質」という自身の経験をきっかけに、食に対するニーズは人によって異なるという考えにつなげています。自分自身の経験から感じたことを、そのまま「健康」というテーマにせず、「多様なニーズに応える商品をつくりたい」という志望理由に発展させている点が特徴です。
「冷凍食品の商品数が競合のなかでも1番多い」という企業の特徴も挙げ、自分のやりたいことと結び付けています。企業の特徴を挙げるときは、その特徴が自分のやりたいこととどうつながるかまで具体的に書けると、企業を選んだ理由が鮮明になります。
⑥調味料業界(22卒・横浜国立大学・味の素)
私が味の素を志望する理由は、ASVの観点から食を通じて日本の豊かさ、ひいては世界の豊かさに貢献したいと考えたからです。それは、私の幼少期の頃の日本にて感じたこと。加えて、ルワンダのインターン駐在に基づいています。
幼少期の頃、私は特に治安の悪い小学校に通っていました。そこは、住居が存在しない方々も多く存在していて、多様な人物の生き方について考えさせられました。当然、住居が存在しない方々は痩せ細っておりましたが、一方で毎日給食を残す生徒もいました。
ルワンダにて同様のことを感じた私は、2つのことを考えました。1つ目は、「衣食住」の生きる上でのインフラである食について考えることです。2つ目については、企業理念を通じて、企業の理念が拡張できる範囲がとても大きいことです。やはり私自身、何か祝賀ごとがあった際にはお祝いと称して美味しいものを食べました。
この経験から食は人々を豊かにするということを学び、私自身がこのインフラの一手を担いたいと考えました。インフラの一手を担う際に最も汎用性の高いものは原料であり、日本のマーケット9割を占める原料メーカーにて働きたいと強く思ったからです。 (2022年卒 横浜国立大学 味の素 総合職 内定)
幼少期に通っていた小学校と、インターンで滞在したルワンダの両方で、食べ物に困る人と食べ物を残す人が同じ場所にいる状況を目にしたことが、志望動機の出発点になっています。そこから食を「生きるうえでのインフラ」ととらえ、食を通じて人々を豊かにしたいと考えるようになった経緯を、経験の順に説明している点が特徴です。
さらに、「インフラの一手を担う際に最も汎用性の高いものは原料」と、完成品ではなく原料を扱うメーカーを選んだ理由まで書いています。食品業界のなかでも、なぜその企業なのかを自分の考えから説明している点が参考になる志望動機です。
⑦食肉加工業界(21卒・東京大学大学院・日本ハム)
私が日本ハム株式会社さんを志望する理由は2点あります。
1点目は、日本ハムグループがバーティカル・インテグレーション・システムにより、食肉の生産から販売までの一貫した管理を行っていることです。要望への対応の迅速化や品質管理など、様々な観点でお客様のことを第一に考える誠実さや、安全・安心な食材を食卓へお届けすることに対する責任感といった企業姿勢に惹かれました。
2点目は、人々の健康と笑顔に貢献したいからです。私は大学3年次の部活動で右手の靱帯断裂を経験しました。小さな靱帯を1つ失っただけで日常生活に支障をきたす症状が出たこともあったため、人間の体の脆さと「普段通りの健康」がいかに幸せであるかを痛感した。
御社は食肉加工業のリーディングカンパニーであることはもとより、食とスポーツを介した心と体の健康づくりに貢献しています。このため私も御社の一員として、国内外の食卓に貢献しながらお客様の生活や人生を豊かにしていきたいと思い、志望に至りました。 (2021年卒 東京大学大学院 日本ハム 総合職 内定)
この志望動機では「バーティカル・インテグレーション・システム」という企業独自の仕組みを挙げ、そこから安全・安心な食材を届ける責任感や、顧客を第一に考える誠実さといった企業の姿勢を読み取っています。仕組みの名前を挙げるだけでなく、そこから何を感じたのかまで書いている点が特徴です。
2点目では、部活動で靱帯を断裂し、「普段通りの健康」の大切さを実感した経験を挙げています。企業の仕組みへの共感と自分の経験という異なる2つの理由を、それぞれ具体的に書いている点も参考になります。
企業研究で知った仕組みと自分の原体験が重なる場所を探してみると、志望理由の軸が見つかりやすくなるでしょう。
⑧即席麺業界(26卒・富山大学大学院・日清食品)
御社を志望する理由は2つあります。
1つ目は、幼少期から食べることが好きで、食事が単なる日常の一部ではなく、人と人をつなぐコミュニケーションの場だと感じてきたからです。また、おいしいものを食べることで自然と幸せな気持ちになることも魅力の1つです。
特に、御社が「逆転の発想」をはじめとする革新的な技術で、世界中の食文化を牽引している姿勢に魅力を感じ、その一端を担いたいと考えています。
2つ目は、御社のインターンシップで、安全でおいしい食品を届ける生産技術の重要性を実感したことです。御社の高い品質管理と最先端の生産体制に魅力を感じ、私も御社の一員として貢献したいと考え志望しました。 (2026年卒 富山大学大学院 日清食品 生産技術コース/生産技術 内定)
この内定者は「食べることが好き」と書いた直後に、食事を「人と人をつなぐコミュニケーションの場」ととらえていることを説明しています。好きという気持ちだけでなく、食にどんな価値を感じているのかまで書いている点が特徴です。
2つ目の理由では、インターンで実感した生産技術の重要性を挙げ、「安全でおいしい食品を届ける」という入社後の役割につなげています。「食べることが好き」を志望動機に書く場合も、食に感じている価値と、入社後にどう貢献したいかまで書けば、好きという気持ちを志望理由として活かしやすくなるでしょう。
【職種別】食品業界内定者の志望動機の例文4選
①営業職(26卒・立教大学・山崎製パン)
②研究開発職(22卒・早稲田大学大学院・味の素)
③生産技術職(22卒・九州大学大学院・キリンホールディングス)
④商品企画・マーケティング職(26卒・サントリーホールディングス)
食品業界の志望動機は、業種だけでなく職種によっても、よく語られるテーマに違いがあります。
今回は、営業・研究開発・生産技術・商品企画の4職種について内定者の志望動機を紹介します。志望する職種の例文から、仕事内容との結び付け方を確認してみてください。
①営業職(26卒・立教大学・山崎製パン)
日常生活に欠かせない「パン」を通じて人々の心身を健康にしたいと考えたからだ。健康志向の飲食店での接客経験から、美味しく健康的な商品が笑顔を生むと実感し、より多くの人にその価値を届ける営業職に挑戦したいと考えた。
私は長期インターンにおいて、おでかけ情報を発信する記事執筆を通じて、ユーザーの行動を促す経験をした。この経験を活かし、御社の営業として、商品の認知拡大や購買の増加等、お客様の行動のきっかけを作りだしたい。
御社は年間4000点の新商品を開発し、時代のニーズに応じた柔軟な商品展開に強みを持つ。私はこの商品力を活かし、営業職として量販チェーンの売り場づくりなどを通じて、より多くの方に健康と美味しさを届ける仕事をしたい。 (2026年卒 立教大学 山崎製パン 営業職 内定)
この志望動機は「年間4000点の新商品」という企業の強みを挙げたうえで、その商品力を量販チェーンの売り場づくりで活かしたいと、営業職としての役割まで具体的に書いています。
長期インターンの記事執筆で「ユーザーの行動をうながす」経験をしたことも、顧客の購買のきっかけを作るという営業の仕事と結び付けています。営業職を志望する場合は、人に働きかけて行動を変えた経験があれば、あわせて書いてみると良いでしょう。
②研究開発職(22卒・早稲田大学大学院・味の素)
私が御社を志望した理由は2つあります。
一つはアミノ酸を軸にした技術で、唯一無二の新しい製品を作りだすことに関わりたいと思ったからです。モノづくりを通じて世界の人々の生活に貢献したいという軸から、グローバルに展開していることと貢献の幅を重視しています。
貢献の幅という観点から産業の根幹となる化学メーカーもみてきた中で、御社の化成品の事業はアミノ酸の技術を応用した製品であるという点から、既存の化学材料にとらわれない、新しい素材開発が行われていると感じました。
もう一つは社内で様々な仕事にチャレンジしたいと思ったからです。私は自分が今までしてきた経験とそこで出会った人々から刺激を受けて成長してきたと思っています。
フィールド〇の研究員は〇〇に長くお勤めの方もいれば、一方で本社・グループ会社・海外など活躍の場を移すこともできると伺いました。
自由なキャリアパスを描けることは魅力的で、私はしっかりと軸となる技術を身に付けたら、研究開発として別の製品に関わってみたり、違う職種に挑戦したりしてみたいと考えています。そしてそういった環境に最も恵まれているのが御社だと判断しました。 (2022年卒 早稲田大学大学院 味の素 R&Dコース 内定)
この志望動機は「化学メーカーもみてきたなかで」と他業界と比較したうえで、アミノ酸の技術を応用して新しい素材を開発している点を、志望理由に挙げています。食品メーカーを技術の面から選んだ理由が明確です。
また、研究員のキャリアパスについて社員から聞いた話をもとに、入社後にどのような経験を積みたいのかまで具体化しています。「なぜこの技術にかかわりたいのか」に加えて、「どのような環境で働き、どんなキャリアを描きたいのか」まで伝えている点が特徴です。
研究開発職の志望動機では、技術や製品への関心だけでなく、入社後に取り組みたいことまで掘り下げてみましょう。
③生産技術職(22卒・九州大学大学院・キリンホールディングス)
私がキリンホールディングスを志望する理由は、御社の食を通して人々に喜びを届けるという理念に強く共感したからです。
私は化学工学を専攻しており、生産体制改善業務に大きく役立つと考えています。また、食品や飲料の生産の中で、より高品質、高付加価値な製造システム及び生産体制を構築したいという思いがあります。
海外では酒類の規制が厳しい国も多く、日本もやがて規制が強くなる可能性があります。その時、突出した製品や生産体制があれば酒類が淘汰されることなく、社会が変化しても変わらずお客様に製品を届けることができると思います。
工場での日々のトラブル改善から、利益増大を図れる設備導入、最終的には工場立ち上げに挑戦したいです。 (2022年卒 九州大学大学院 キリンホールディングス 技術系 エンジニアリングコース 内定)
この内定者は「海外では酒類の規制が厳しい国も多く」と、業界が将来直面しうる変化を踏まえたうえで生産体制の重要性を語っています。理念への共感で終わらず、なぜ生産技術がその会社にとって大事なのかまで自分なりに考えている点が特徴です。
また、「トラブル改善→設備導入→工場立ち上げ」と、入社後に取り組みたいことを段階的に描けています。大学で学んだ化学工学、生産現場の課題、将来挑戦したい仕事を一つの流れでつなげているため、生産技術職でどのように貢献したいのかが伝わりやすいでしょう。
④商品企画・マーケティング職(26卒・サントリーホールディングス)
私がサントリーホールディングスを志望する理由は、人々の心を潤し、豊かな時間を創造するという、サントリーが提供する本質的な価値に、私の人生で成し遂げたいことの答えを見つけたからです。
私は学生時代、様々な国籍の人が集まる国際交流のボランティア活動に力を入れていました。最初は言葉や文化の壁に戸惑うことも多かったのですが、食事会を開き、みんなで飲み物を片手に語り合ったとき、自然と笑顔の輪が生まれ、心の距離が一気に縮まるのを感じました。
この経験から、飲み物というのは単に喉の渇きを潤すモノではなく、人と人との心を繋ぎ、その場の空気を温かくする、コミュニケーションツールとしての大きな力を持っていると実感しました。サントリーの商品は、まさにそうした人々の豊かな時間の中心に、いつもあったように思います。
そして、その根底にある水と生きるという理念は、人々の生活や心を潤すだけでなく、未来の地球環境まで見据えた、非常に大きな愛情だと感じています。
私もサントリーの一員として、世界中の人々の乾いた心に潤いを与え、人生をより豊かに彩るような、そんな価値を届ける仕事がしたいです。 (2026年卒 サントリーホールディングス マーケティング職 内定)
国際交流の食事会で、飲み物を片手に語り合うと心の距離が縮まったという具体的な場面から、飲み物を「コミュニケーションツール」ととらえるようになった経緯を書いています。商品の価値を、自分の経験をもとに説明している点が特徴です。
さらに、その考えを「人々の心を潤し、豊かな時間を創造する」という企業の価値と重ね、サントリーを志望する理由につなげています。商品企画やマーケティングを志望するなら、自分の経験から「商品が人に何をもたらすか」を考えてみると、志望理由を組み立てやすくなるでしょう。
食品業界の志望動機でやりがちな3つのNG例
ここまで内定者の志望動機を紹介してきましたが、反対に「こう書くと評価されにくい」というパターンもあります。
内定者の回答を見比べると、多くの志望動機には「食で届けたい価値」「その会社を選んだ理由」「職種での貢献」の3つがそろっていました。逆に言えば、このどれかが欠けると説得力が弱まります。
食品業界の志望者が陥りやすい3つの失敗を取り上げるので、自分の志望動機に当てはまっていないか確認してみてください。
①「食べることが好き」で終わっている
「食べることが好き」は志望動機の出発点として問題ありませんが、そこで終わると評価されにくくなります。内定者の回答を見ても、好きという気持ちを言い切っただけのものはごくわずかで、大半は「食を通じて何をしたいか」に変換していました。
私は昔から食べることが大好きで、特に御社のお菓子は毎日のように食べています。食にかかわる仕事がしたいと思い、御社を志望しました。
この書き方だと、熱心な消費者であることしか伝わりません。「食にかかわる仕事」も幅が広すぎて、食品メーカーでなくても成立します。
好きの先に、食に見出している価値と自分の役割を足してみましょう。
食べることが好きなので、食にかかわる仕事がしたいです →食事が人と人をつなぐ場になると実感してきたからこそ、その場を支える商品を届ける側に回りたいです
「好き」を「食を通じて何をしたいか」に置き換えるだけで、志望動機は仕事への意欲として読まれるようになります。
②業界の魅力だけで企業を選んだ理由がない
「食は人の生活に欠かせないから」「食品業界は安定しているから」といった業界の魅力だけでは、なぜその会社なのかが伝わりません。内定者の61%は企業名から書き始めており、志望動機の中心は業界ではなく企業でした。
食は人が生きるうえで欠かせないものであり、人々の生活を根本から支えられる点に魅力を感じています。景気に左右されにくい安定した業界である点も、長く働きたい私に合っていると考え、御社を志望しました。
この志望動機は、企業名を別の食品メーカーに入れ替えても成立します。採用担当者には「うちでなくても良い人」に映りやすい内容です。
商品・技術・理念のどれか一つで、その会社ならではの理由を添えてみましょう。
人々の生活を根本から支えられる食品業界に魅力を感じました →カテゴリーにとらわれない商品開発で多様な食のニーズに応えている貴社なら、人々の生活を支えたいという思いを形にできると考えました
書き終えたら、企業名を他社に置き換えて読み返してみてください。それでも成り立つなら、企業を選んだ理由が足りていないというサインです。
③消費者目線のままで働くイメージが弱い
商品の感想や好きな理由は書けていても、その会社でどの職種として何をするかが書かれていないと、志望動機も評価されにくくなります。採用担当者は、商品をどう思っているかではなく、入社して何をするかを知りたいからです。
御社のカップ麺は、忙しいときでも手軽においしく食べられる点が魅力です。学生時代にはたくさんお世話になりました。このようにたくさんの人の生活を便利にしている御社で、私も働きたいと考えています。
この書き方では、最後まで主語が「食べる側の自分」のままです。「働きたい」とは書かれていますが、何の仕事をしたいのかが見えません。
主語を作る側・届ける側に切り替え、職種の仕事内容と結び付けてみましょう。
たくさんの人の生活を便利にしている御社で働きたいです →生産技術職として、忙しい人にも安全でおいしい商品を安定して届けられる生産体制づくりに携わりたいです
内定者の回答には「ユーザーとしてではなく届ける側として」と、自分の立ち位置を明確に切り替える一文が共通して入っていました。志望動機の締めでは、働く側の自分を主語にすることを意識してみてください。
食品業界の志望動機が思いつかないときの考え方
書き方はわかっても、「自分には志望動機にできるような経験がない」と悩む人もいるはずです。特別な経験を探そうとすると、かえって最初の一文が書けなくなってしまいます。
ただ、内定者の志望動機も、祖父の食事量の変化や部活でのけが、コンビニの売り場を見る習慣など、日常のなかの出来事から生まれたものがほとんどでした。
何を書けば良いか思いつかないときは、まず身近な経験を振り返ってみましょう。ここでは、志望動機につながる経験を見つけるための2つの方法を紹介します。
食にまつわる経験を書き出して志望理由のテーマを探す
まずは、食にまつわる経験を思いつくままに書き出してみましょう。この書き出しは、志望動機を組み立てる前に材料を集める作業にあたります。
家族の食卓で印象に残っている場面、体調を崩して食べられなかった経験、飲食店のアルバイトで見た顧客の反応、留学先で感じた食文化の違いなど、どれも内定者が実際に志望動機の起点にしていた経験です。
書き出した経験を「健康」「幸せ・笑顔」「暮らし」「食でつながる」など内定者に多かったテーマと照らし合わせてみてください。複数の経験に共通するテーマがあれば、なぜそのテーマに関心を持ったのかをさらに掘り下げることで、自分が食を通じて届けたい価値を考えるきっかけになります。
テーマがなかなか定まらないときは、就活の軸から逆算する方法もあります。あわせて確認してみてください。
軸一覧150選|「就活の軸」の内定者例文を業界・職種別に紹介企業の商品と理念から自分との接点を探す
自分の経験から探しにくいときは、逆に企業側から接点を探す方法もあります。志望する企業の商品や理念を一つずつ見ながら、「自分はなぜこれに興味を持つのか」を考えてみましょう。
商品なら「なぜこの商品を選ぶのか」「他社の商品と何が違うと感じるのか」、理念なら「この言葉に重なる自分の経験はないか」と問いかけてみてください。実際に、社是の「和」を文化祭での経験と結び付けたり、企業精神を自分の性格と重ねたりして、志望理由につなげた内定者もいます。
また、企業研究の際に商品を実際に食べたり、売り場で商品の並び方を見たりした内定者も1割強いました。企業の情報を調べるだけでなく、商品や売り場に触れてみることで、自分が感じたことを志望理由の材料にできる場合があります。
理念への共感を志望動機に盛り込む方法は、こちらの記事でも解説しています。
【例文15選】志望動機で企業理念への共感を示す方法|浅くならないコツも解説食品業界の志望動機に関するよくある質問
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Q:食品業界で働く魅力は何ですか?
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Q:「食べることが好き」は志望理由としてダメですか?
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Q:志望動機に活かせる企業研究の方法はありますか?
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Q:健康や笑顔など一見ありきたりなテーマでも大丈夫ですか?
最後に、食品業界の志望動機でよく寄せられる質問に回答します。
Q:食品業界で働く魅力は何ですか?
食品業界で働く魅力は、自分が携わった商品がスーパーやコンビニの棚に並び、食卓に届く様子を実感できる点です。菓子・飲料・製パンと業種の幅が広いため、自分の関心に合った商品にかかわれる可能性も高いと言えます。
なお、入社先を決めた内定者72人に入社の決め手を聞いたところ「福利厚生・働きやすさ」が71%で最多でした。志望動機に書く内容とは別に、働く環境の面でも企業研究をしておくと、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
Q:「食べることが好き」は志望理由としてダメですか?
「食べることが好き」は志望理由に書いても問題ありません。ただし、それだけで終わると評価されにくくなります。内定者310人のうち、書き出しで好きと言い切ったのは5人(1.6%)で、58人(18.7%)は「食を通じて◯◯したい」という形に変換していました。
好きを出発点にするなら、その先で食に見出している価値と、自分がどの職種で何をするかまで書きましょう。実際に「幼少期から食べることが好きで」と書き始めて内定を得た例もあります。
Q:志望動機に活かせる企業研究の方法はありますか?
内定者の企業研究の方法を見ると、ホームページや採用サイトの読み込みが47.7%と最も多く、次いで他社との比較が34.5%、説明会への参加が28.1%、OB・OG訪問が27.4%と続きました。まずは企業の基本情報を調べ、そこから他社との違いや社員の声へと情報を広げていくと良いでしょう。
食品業界ならではの調べ方としては、商品を実際に食べたり使ったりした内定者が12.3%、店頭や売り場を見に行った内定者が11.3%いました。
ホームページで基本を押さえてから他社と比べ、最後に商品と売り場を自分の目で確かめる。この順番で進めると、その会社ならではの志望理由が見つけやすくなります。
Q:健康や笑顔など一見ありきたりなテーマでも大丈夫ですか?
「健康」や「幸せ・笑顔」といったテーマでも、志望動機に使って問題ありません。今回調査した内定者のうち、「健康」は35.2%、「幸せ・笑顔」は33.9%が書き出しで語っており、実際に多く使われていたテーマです。
大切なのは、テーマそのものを珍しくすることではなく、なぜそのテーマを大切にするようになったのか、そしてなぜその企業で実現したいのかまで具体的にすることです。同じ「健康」でも、祖父の食事量の変化から食と健康の大切さを感じた人もいれば、けがをして普段の健康の価値を実感した人もいます。
テーマは身近なものでかまわないので、自分の経験や考えを重ねて、具体的な志望理由にしていきましょう。
食品業界の志望動機は「食で何をしたいか」を軸に書こう
食品業界の志望動機で差がつくのは「好き」の先に自分なりの価値と企業を選んだ理由を書けるかどうかです。
内定者の回答を読んで気付いたかもしれませんが、そこに特別な経験は必要ありません。家族との食卓、体調を崩したときの一食、アルバイト先で見たお客さんの表情。日常のなかにある食の場面を振り返ることで、自分が食にどんな価値を感じているのかが見えてくることがあります。
届けたい価値が見つかったら、それをどの会社のどの仕事で形にするかまで考えてみてください。その一歩が踏み出せれば、志望動機はもう「食べることが好き」では終わりません。
まずはメモ帳を開いて、食にまつわる自分の経験を一つ書き出すところから始めてみましょう。就活会議には今回紹介した以外にも多くの内定者の志望動機が掲載されているので、あわせて参考にしてみてください。
就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。
この記事の編集担当者
飯塚 千弘
横浜市立大学国際教養学部卒。新卒で介護・保育領域の人材紹介会社に入社。人材コンサルタントとして従事したのちに、経営企画部にて集客及び登録者データの分析を担当。記事のチェックや訴求内容の提案等を行う中で記事制作に関心を持ち、ライターへと転身。現在は就活会議の編集ディレクターを務めている。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める