【未来を支える鉄道革命】【19卒】東海旅客鉄道（JR東海）の夏インターン体験記（理系/総合職土木系統）No.1116（京都大学大学院/男性）（2018/1/31公開）

土木を専攻していたため，土木業界で最も人気がある鉄道業界の中でも最も優秀な人が集まると言われている企業だったので，とりあえず見てみようという軽い気持ちで受けた．年収がいいと聞いていたので，働いている人はどういう人なのかが気になっていた．

前年のインターンに参加した先輩から面接で聞かれる内容を聞き，それに対する自分の答えを用意した．学生時代頑張ったことと志望動機を固めた．

エントリーシート → 最終面接

自分の頭で考えて質問に答えていたことが評価された．用意してきた答えだけではなく，意外な質問に対してもしっかりと受け答えできれば問題なかったと思う．

学生時代頑張ったこと

大学の卒業研究に最も力を入れました．私は絶えず「学ぶ姿勢」を保ち，「新たな挑戦」をし続けることで成長してきました．サークルやアルバイト，短期留学にも積極的に挑戦してきましたが，最も困難が多かったのは卒業研究でした．「期間内に成果を出すこと」を目標に，約半年間で風洞実験と数値解析を行いましたが，期待した結果が得られることは稀でした．３週間かけた解析を断念し，方針を変えてやり直しになることもありました．そういった状況下で成果を出すためには，作業自体から学びを得ることが必要でした．そこで私は，期待された結果かどうかに関わらず，その原因を究明し，次の作業の効率化に役立てることで確実に目標へ近づきました．結果，期間内に成果をまとめることができ，通常の３倍程度の量である２００ページを超える卒業論文を執筆しました．この経験から，困難な事にも挑戦し，改善し続けることで乗り越えられる自信がつきました．

ジョブローテーションが激しいが，現場とオフィス勤務など，どうやって働きたいか？

まず入社して数年間は，現場での業務を身に着けたいです．実際に肌で現場の動きを感じることで，その後の業務がスムーズになると感じたからです．10年ほど働いて現場の動きを頭に入れた後は，オフィス内で，より大きいプロジェクトを動かす仕事に携わりたいです．その際は，現場で経験した知見を活かしながら活躍したいです．

中央新幹線開業後を見据え，東海道新幹線の新たなメンテナンス手法・体系を提案せよ！

前半にやったこと

JR東海の事業についての講義が行われた．その後は，現場の見学があり，社員の方との交流を通じて，事業についての様々な話を聞いた．実際の業務に触れることが多かった．

後半にやったこと

グループワークをした．中央新幹線開業後を見据え，東海道新幹線の新たなメンテナンス手法・体系を提案せよ！というミッションのもと，チームで案を出し合い，業務改善などの提案を行った．

事業担当者

なし

しっかりと考えて行動しているとフィードバックを受けた．ややおとなしいというフィードバックもいただいた．全体を通して，優秀な学生が集まっていると言われ，評価された．

現場での業務見学が最も大変であった．時間厳守で行動するのはもちろん，実際の社員の方との交流も多かったので気が抜けなかった．途中，体調を崩していたため，移動時間などが苦痛であった．外にいる時間が長かったため，土木系の現場業務に興味がないと続けられないと感じた．

実際の鉄道業界の業務を肌で感じることができたのがよかった．インターネットで調べたり，先輩から話を聞くだけでは得られないようなリアルな情報が手にはいることは魅力であった．仕事の大変さも惜しみなく伝えてくれたため，とても信頼できた．入社後のギャップは限りなく少ないと思う．

事前にもっと鉄道業界のことを調べておけばよかったと思った．専門的な用語や業界の常識的な話についていけないことが度々あった．

実際の現場を体験できたから．自分で調べるよりも，やはり現場に行くことが最重要であることを感じた．加えて，業務内容がクリエイティブなものではないため，決まった業務をこなすという意味で，2年後も企業が大きく変わらないことが想像できたことも理由として大きい．

業界への志望度が低いから．インターンに参加することによって現場を知ることができ，志望動機を作ることは容易にはなったが，正直な感情を入れるとどうしても嘘になってしまうと感じたから．単純な相性の問題であり，相性さえよければ内定はでると思う．ただ，学校ごとに枠が決まっているらしく，学内により優秀な学生がいればそのかぎりではない．

単純に自分の志向性と合っていないと感じたから．鉄道業界全般における話と思うが，やや保守的でルーティンとしての業務が多いため，やりがいが感じられなかった．また，時間厳守の風土も強くあり，当然重要である反面，個人的にはもう少し柔軟な環境で働きたいと思ったから．

インターネットや先輩からの話では補完できないようなリアルな情報がインターンシップでは得られるから．ルール上はインターンシップの参加による本選考への影響はないはずだが，実体験がある分有利だと思う．

基本的にインターンシップ後の動きはない．本選考も他と一斉にスタートし，選考における優遇もない．インターンシップはあくまで業務理解という位置づけらしい．

ITコンサルタントに最も興味があった．具体的には野村総合研究所やアクセンチュアといった企業に興味があり，そこから派生してコンサルタント業界やITベンチャーといわれるような企業を中心に就職活動をしていた．ただ，土木系を専攻しているということもあり，土木業界も視野には入れようと思い，説明会には3社程度参加した．

土木業界での就職は自分の肌に合っていないと感じるようになった．業務に誇りを持てないと思ったので，やはりIT系，もしくはコンサルタントという広い観点で就職活動をしようと思うようになった．まだ業界や職種を絞ろうとは思っていなかったが，どこでも行きたいと思えるわけではないことがわかり，消去法的に業界を絞っていくこともできそうだと感じた．