CREATED ON 2026.05.07 | UPDATED ON 2026.05.07

志望動機の適切な「文字数」は?|内定者ES付きで書き分け方・調整方法を解説

書類選考
188 VIEWS
文量を調整するコツも伝授!志望動機の適切な文字数 文字数別で内定者の回答を紹介

こんにちは。就活会議編集部の佐藤です。 志望動機を書く際、「文字数」で悩む人は多いでしょう。私自身、文字数指定がない場合に熱意が空回りしてしまい、文章が長くなりすぎてしまった経験があります。 企業から高評価を得られる志望動機にするためには、まず「適切なボリューム」を把握することが不可欠です。この記事では、志望動機の文字数の目安を状況別で詳しく解説。文字数別の回答構成や文字数を調整するコツも紹介します。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

記事の制作方針ページを見る

【シーン別】志望動機の適切な文字数

履歴書の志望動機欄には文字数指定がないことが多く、どの程度書くべきか迷う人もいるでしょう。また、面接でも、つい長々と話してしまったり、逆に短すぎて熱意が伝わらなかったりした経験がある人もいるはずです。

履歴書と面接では、上記の文字数が目安となります。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

履歴書:余白をなくす「200~300字」が目安

履歴書の志望動機欄は、枠の8割以上を埋めて余白をなくすことが鉄則です。一般的な履歴書のサイズでは、200~300文字程度でまとめると、読みやすさを保ちつつ入社への意欲的な姿勢をアピールできます。

文字数が少なすぎると「志望度が低い」と判断されかねません。一方で、詰め込みすぎると読みづらいうえ、「要約する力が不足している」という印象を持たれるリスクもあります。

まずは300文字程度で下書きをして、枠の大きさに合わせて最適な分量に微調整しましょう。

なお、以下の記事では志望動機の「書き出し」に使える5つの型を詳しく紹介しています。選考を通過するためのコツも網羅しているので、ぜひあわせて確認してみてください。

志望動機の「書き出し」5つの型|内定者ESから差がつくコツを解説

面接:1分程度で話せる「300字前後」が目安

面接での回答は、「1分以内」に収めるのが理想的です。人が1分間で無理なく話せる分量は300文字程度のため、この文字数を目安に構成を練りましょう。

短すぎると志望した背景や自身の価値観が伝わらず、逆に長すぎると要点がぼやけて「コミュニケーション能力や配慮に欠ける」と判断されるリスクがあります。

まずは300文字程度の原稿を作成し、実際に声に出して時間を計りながら、自分に最適なペースと分量を調整してみてください

なお、以下の記事では、面接での志望動機の適切な長さや答え方を詳しく解説しています。あわせてチェックしてみましょう。

面接の志望動機の適切な長さ|ベストな時間配分と内定者の回答付き面接の志望動機の答え方とコツ4選|内定者回答10選付き

【指定別】ESの志望動機の適切な文字数

エントリーシート(ES)で課される志望動機では、企業によって文字数の指定がある場合とない場合があります。

どちらのパターンであっても、評価を得るためには適切なボリュームを守ることが重要です。指定の有無に応じた最適な文字数と、意識すべきポイントを確認していきましょう。

文字数の指定あり:指定の「9割以上」が目安

「400文字以内」など指定がある場合は、指定文字数の9割以上を埋めるのが鉄則です。

文字数が少なすぎると「志望度が低い」「企業研究が浅い」と見なされる一方、1文字でもオーバーすると「ルールを守れない」と判断されるリスクがあります。指定の範囲内で最大限に自分をアピールできるように、以下の目安を参考にボリュームを調整しましょう

指定文字数 目安の文字数
150文字 135文字以上
200文字 180文字以上
300文字 270文字以上
400文字 360文字以上
500文字 450文字以上

文字数の指定なし:「300~400字」が目安

文字数指定がない、あるいは自由記述欄の場合は、300~400字程度でまとめるのが最適です。これは、採用担当者がストレスなく読めて、かつ熱意も十分に伝えられる理想的なボリュームだからです。

少なすぎると意欲が疑われ、逆に長すぎても読み手への配慮に欠ける印象を受けます。適切な文字数のなかで、論理的な構成を意識してスッキリとまとめましょう

【文字数別】志望動機の回答構成・テンプレート

「400字なら書けるけれど、短く要約するのが難しい」「500字だと文章が冗長になってしまう」などと悩む人は少なくありません。文字数によって、回答に入れるべき要素や、どの要素を重点的に詳しくするべきかは大きく異なります。

ここからは、150から500文字まで、各文字数に最適な構成とテンプレートを紹介します。自分の状況に合ったものを選び、限られた枠のなかで「入社に対する本気度」と、「自社で活躍できる根拠」を最大限に示しましょう。

なお、こちらの記事では志望動機の基本構成を詳しく解説しています。「まずは土台を固めたい」という人は、ぜひあわせてチェックしてみてください。

志望動機の基本の構成|大手内定者が実際に伝えた志望動機も紹介

150文字:「結論」と「熱意」に絞る

150文字というきわめて限られた枠では、要素を最小限に絞り込むことが重要です。「結論」と「意欲」を軸に、一文を短く簡潔にまとめましょう

特に「理由・背景」は、短文のなかでもあなたらしさを出せる重要なパーツです。自身の経験や強みに焦点を絞って伝えることで、短いながらも独自性が光る内容に仕上がります。

入れるべき要素 目安の文字数 詳細
結論 約50文字 志望している理由・自身のビジョン
理由・背景 約70文字 きっかけとなった経験など
入社後の貢献 約30文字 自身の強みの活かし方

テンプレート

①結論
私は貴社の(製品・事業)を通じて、(成し遂げたいこと)を実現したく志望します。

②理由・背景
(活動名)の際、(直面した課題)を(解決策)で乗り越えた経験から、(業界名)の重要性を実感しました。

③入社後の貢献
入社後は、私の(強み)を活かして(具体的な業務)に取り組み、貴社のさらなる発展に貢献したいと考えています。

200文字:結論を裏付ける「根拠」を添える

200文字の場合も、限られた枠のなかで要素を厳選することが欠かせません。150文字の構成をベースに、結論を支える「具体的な根拠」を加えましょう。

150文字のときよりもエピソードを具体化したり、希望職種を明記して入社後の貢献を具体的にイメージさせたりするのがコツです。一歩踏み込んだ情報を加えることで、少ない文字数のなかでも説得力のある内容に仕上がります。

入れるべき要素 目安の文字数 詳細
結論 約50文字 志望している理由・自身のビジョン
理由・背景 約100文字 具体的なエピソード・独自の関心など
入社後の貢献 約50文字 具体的な職種・自身の強みの活かし方など

テンプレート

①結論
私は貴社で(具体的なビジョン)を成し遂げたいと考え志望します。

②理由・背景
学生時代、(具体的な活動)に注力し、(自身の行動)を通じて(得られた成果)を上げた経験から、(業界・事業)の可能性を確信しました。なかでも(独自の関心・興味)に注力する貴社であれば、私の(強み)を最大限に発揮できると確信しています。

③入社後の貢献
入社後は(職種名)として、一日も早く戦力となり貴社に貢献したいと考えています。

なお、こちらの記事では200字の志望動機に特化し、回答構成や作り方を徹底解説しています。ぜひチェックしてみてください。

200字で志望動機を伝えきる方法|内定者の回答15選付きで解説

300文字:「なぜその企業か」を加える

300文字になると、自分自身の話だけでなく「企業への理解」を示す余裕が出てきます。ここでのポイントは、同業他社と比較した「その企業独自の魅力」を盛り込むことです。

自身の原体験と企業の強みを結び付けることで、「どこでも良いわけではなく、貴社でなければならない」という熱意をしっかりと伝えられます。企業研究の深さをアピールし、自身と企業のマッチ度をより確実に証明しましょう。

入れるべき要素 目安の文字数 詳細
結論 約50文字 志望している理由・自身のビジョン
理由・背景 約130文字 自身の原体験・そこから得た学びなど
その企業を選んだ理由 約70文字 他社にはない、その企業ならではの魅力
入社後の貢献 約50文字 具体的な活躍のイメージ・自身の強みの活かし方など

テンプレート

①結論
「(将来成し遂げたい夢・目標)」という思いから、貴社を志望します。

②理由・背景
私は(具体的なエピソード)に取り組み、(困難だったこと)に対して(自分なりの工夫)を凝らすことで(学び・成果)を得てきました。

③その企業を選んだ理由
業界のなかでも、特に(他社にはない企業の強みや戦略)を有し、顧客に深く寄り添う貴社の姿勢に強く惹かれています。

④入社後の貢献
入社後は、私の(具体的な強み)を活かして(初期の目標)を達成し、将来は(さらに大きな活躍イメージ)を通じて貴社と社会に貢献したいと考えています。

400文字:「その企業でなければならない理由」を肉付けする

ESで最も一般的な400文字では、構成の「型」を意識することが重要です。「過去の経験」「現在の志望理由」「未来の展望」をバランスよく盛り込みましょう。

特に、他社との比較を通じて「その企業でなければならない理由」を深掘りすると、内容の解像度が一気に高まります。この点が具体的であるほど入社への本気度が伝わり、採用担当者の記憶に残る回答になるでしょう。

入れるべき要素 目安の文字数 詳細
結論 約60文字 志望している理由・自身のビジョン
理由・背景 約160文字 背景となる経験・直面した課題・その際にとった行動など
その企業を選んだ理由 約120文字 他社にはない、その企業ならではの魅力
入社後の貢献 約60文字 短期的な目標・中長期的な貢献意欲・自身の強みの活かし方など

テンプレート

①結論
私は貴社の一員として、(具体的なビジョン)を成し遂げたいと考え志望いたします。

②理由・背景
私はこれまでに(具体的な活動)に取り組んできました。

そのなかで(直面した課題や困難)がありましたが、(自分なりにとった具体的な行動)によって(得られた定量的な成果や評価)を実現することができました。

この経験を通じて、(仕事選びの軸や価値観)を体現したいと確信しています。

③その企業を選んだ理由
数ある同業のなかでも、独自の(企業の強み・社風)を持ち、(具体的な注力事業)を展開されている貴社こそが、私の思いを最も実現できる環境だと感じました。

④入社後の貢献
入社後は、(強み)を活かしてまずは(短期的な目標)の達成に注力し、解像度を高めます。将来的には(中長期的な目標)に挑戦することで、貴社の利益とさらなる発展に寄与したいと考えています。

500文字:期間ごとの「入社後の貢献」を具体化する

500文字以上の場合は、要点を絞り込みつつ、冗長な表現を避けて情報や熱意の密度を高めるのがコツです。

十分な文字数があるからこそ、特に「入社後の貢献」をより一歩踏み込んで言語化しましょう。「短期・中期・長期」の時間軸でキャリアパスを具体化し、数年後の展望まで示すことで、自走できる能力と入社への本気度を深く印象付けられます。

もし具体的な目標が描きにくい場合は、企業ホームページにある社員紹介の閲覧やOB・OG訪問をおこない、現場の声を参考にビジョンを膨らませてみてください。

入れるべき要素 目安の文字数 詳細
結論 約60文字 志望している理由・自身のビジョン
理由・背景 約180文字 背景となる経験・直面した課題・その際にとった行動など
その企業を選んだ理由 約160文字 競合比較で見えた企業独自の強み・事業への共感など
入社後の貢献 約100文字 短期的な目標・中長期的なキャリアパス・自身の強みの活かし方など

テンプレート

①結論
私は貴社の一員として、(具体的なビジョン)の実現に挑戦したく志望いたします。

②理由・背景
私のキャリア観の原点は、(具体的な活動)において(直面した課題)を(自分なりの工夫)で解決した経験にあります。この際、(得られた成果や気付き)を通じて、(業界や仕事)が社会に与える影響力の大きさを痛感しました。

この経験から培った(自分の強み)を、(具体的な社会的価値)の創出につなげたいと確信しています。

③その企業を選んだ理由
業界のなかでも、特に貴社が掲げる(独自の経営理念)や、他社に先んじて展開する(具体的な注力事業・プロジェクト)に強く惹かれました。

実際に(社員の言葉やIR情報)を拝見し、(競合他社にはない独自の姿勢や社風)こそが、私の思いを最も高い次元で具現化できる環境だと確信しています。

④入社後の貢献
入社後は、(自分の強み)を活かして(短期的な目標)を早期に達成し、貴社の利益に貢献します。将来的には、現場で得た知見を活かし、(中長期的な目標や挑戦したい領域)において、貴社と社会の持続的な発展を支える存在を目指します。

【文字数別】内定者の志望動機5選

ここからは、実際に内定者がESに書いた志望動機を文字数別に紹介します。それぞれの例文をチェックし、自身の作成に役立てましょう。

限られた文字数のなかで、「どの要素を」「どのような表現で」盛り込み、論理的な構成に仕上げているかに注目して読み進めてみてください。

内定者例文①150字(東北大学・三井住友銀行)

内定者の例文

【成長スピードと挑戦する姿勢】(1)営業における解決までのスピード感(2)少数精鋭(3)農業参入など新規ビジネスへの挑戦を続ける、という3点をもつ貴行でなら、トライ&エラーにより着々と成長し、自身の目標に近づけます。

【個性重視の風潮】就職活動の軸の一つである「主体性をもって働く」と一致するからです。 (2022年卒 東北大学 三井住友銀行 総合職 内定)

150文字という極めて短い制限のなかで、「(1)〜(3)」といった付番を活用して、企業の具体的な特徴を盛り込んでいる回答です

特に【 】を使って項目を視覚的に整理する手法は、一目で要点を伝えるための工夫として有効です。

内定者例文②200字(首都大学東京大学院・大日本印刷)

内定者の例文

【地域活性化に貢献したい】

私は地理学と観光科学による地域活性化について研究をおこなった。自分達が関わることで地域の本質的な魅力を引き出し、地域内で好循環サイクルが構築される仕組みを作っていきたいと思うようになった。

貴社は札幌市や富士吉田市の事例にあるように、地元企業や大学と協力して地域が自走していける仕組み作りに挑戦している。私が加わることで地域がより良い未来を歩んでいくことに貢献していきたい。 (2022年卒 首都大学東京大学院 大日本印刷 総合職 内定)

この回答は、200文字という限られた枠内で「結論」「理由・背景」「展望」の3要素をバランスよく盛り込んでいます

自身の専門性と企業の具体的な施策を紐付けることで、志望理由に一貫性を持たせつつ、入社後の貢献イメージをアピールできています。

内定者例文③300字(全日本空輸)

内定者の例文

私がANAの客室乗務員を志望する理由は、航空業界の中でも新しいことに積極的に取り組む姿勢に強く惹かれたからです。

ANAは「常に挑戦者」として、宇宙ビジネスやメタバースなど、従来の航空事業の枠を超えた新規事業にも果敢に挑戦しています。この挑戦的な企業文化の中で、私も常に成長し続けたいと考えています。

また、ANAの「チームスピリット」を大切にする風土にも共感しています。私は大学時代の〇〇部での経験を通じて、チームワークの重要性を身をもって学びました。

この経験を活かし、ANAのチームの一員として、お客様に最高のサービスを提供することに貢献したいと考えています。 (2025年卒 全日本空輸(ANA) 客室乗務職 内定)

300文字という文字数では、あれもこれもと詰め込むと内容が浅くなりがちですが、この回答は「挑戦心」と「チームワーク」という2つの柱に絞り、宇宙ビジネスや部活動といった具体的なキーワードを添えることで、短い文章のなかに強い説得力を生んでいます。

300文字程度の志望動機では、細かな説明を省きつつ、企業の魅力と自分の経験が重なる接点を端的に示すことが、熱意と適性をバランスよく伝えるためのカギとなります。

内定者例文④400字(名古屋大学大学院・アサヒ飲料)

内定者の例文

モノづくりを通して、幅広いライフステージの方の健康と充実した生活を支えたいという夢を持っているためだ。

大学の研究活動を通して、自身の行っている研究が世の役に立つことにやりがいを感じ、将来働く上で社会貢献に繋がる研究を行いたいと考えるようになった。そのため、乳酸菌を用いたカルピスのようなおいしさ+αの健康飲料を数多く創出する貴社に魅力を感じている。

また、バスケットボール部の活動や筋トレを通じて、飲料は運動を通じた充実した生活を支えるものであると考えるようになった。私は飲料分野の中でも、100年以上愛される商品を複数有する貴社の一員として、商品に磨きをかけるとともに、新たな付加価値を持つ飲料を生み出すことで、人々の健康を支えたいと考えている。

併せてインターンシップによって得た貴社で働くことが社会課題解決とワクワクの提供に繋がるという実感から、貴社でこそ自身の夢を実現できると確信し、貴社を志望する。 (2025年卒 名古屋大学大学院 アサヒ飲料 生産研究コース 内定)

400文字の枠を活かし、3つの実体験から多角的に志望理由を構成した回答です。

短文では削られがちな「心情の変化」を詳しく書けるのが、400文字というボリュームの利点の一つです。異なる経験を「健康を支えたい」という軸で結び付けることで、強い説得力を生んでいます。

このように複数のエピソードを組み合わせ、企業との接点を多面的に提示しましょう。そうすることで、「この会社でなければならない理由」をより強固にアピールできます。

内定者例文⑤500字(サントリーホールディングス)

内定者の例文

酒類の営業を通じて、人々の生活に喜びや感動を届けたい。

私は野球部マネージャーとして、選手が最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えるだけでなく、試合運営や広報活動にも携わった。この経験を通じて、周囲を巻き込みながら高い目標達成に向けて行動する力を培った。特に、観客に楽しんでもらうための施策を試行錯誤し、それが実際に喜びや感動に繋がったことから、新たな価値を生み出すことに強いやりがいを感じている。

この経験は、貴社での目標達成にも直結すると考えている。貴社は「やってみなはれ」の精神のもと、常に挑戦を続けながら新しい食文化を創造し、多くの人に愛される商品を提供している。私自身も、お客様の声を直接聞きながら信頼関係を築き、商品の魅力を最大限に伝えたい。

また、飲料が人々の気持ちを前向きにし、日常に小さな幸せをもたらすことに共感し、その価値をより多くの人に届けたいという強い思いを持っている。これまでの経験で培った「行動力と周囲を巻き込む力」を活かし、新たな市場の開拓や飲料文化の発展に貢献したい。

そして、挑戦し続けることで社会に新しい価値を提供し、人々の暮らしをより豊かにする一翼を担いたい。 (2026年卒 サントリーホールディングス ビジネス部門 内定)

500文字の利点は、その思いに至った背景の深掘りや、自身の強みを実務でどう再現するかという「貢献のプロセス」を具体化できることです。

この例文では部活動の経験をサントリーの「やってみなはれ」精神に重ね、社風への高い適性をアピールしています。

500文字の構成では、「過去の経験がいかに未来の貢献へつながるか」という論理の補強を意識しましょう。数年後のビジョンまで踏み込んで言語化することで、入社への本気度と活躍の再現性をより強く印象付けられます

志望動機の文字数を減らすコツ

「どうしても指定の文字数を超えてしまう」という人は、これから紹介する4つのコツを実践してみましょう。

文章の「表現」と「内容」の2つの視点から見直すことで、熱量を保ったまま要点を絞り込めます。自身の志望動機をブラッシュアップする際の参考にしてください。

①不要な表現を削る

読み返してみると、無意識に冗長な言い回しを使っていることがよくあります。これらを簡潔な表現に置き換えるだけで、文字数を抑えられるだけでなく、文章が引き締まり読みやすさも向上します。

特に以下の語句は、つい使ってしまいがちな代表例です。自分の文章に当てはまっていないかチェックし、言い換え例を参考に調整してみましょう。

  • 語尾:「~であると考えています」「~というふうに感じました」→「~と考えています」「~と感じました」
  • 副詞:「非常に」「とても」「すごく」
  • 二重表現・回りくどい表現:「まず最初に」「~することができます」→「まず」「~できます」

②熟語を使い表現をまとめる

話し言葉に近い表現は理解しやすい反面、文字数がかさみがちです。熟語を有効活用して情報をまとめ、端的な文章に整えましょう

以下の例を参考に、「より短い熟語に置き換えられないか」という視点で、一目で要点が伝わる表現に変換してみてください。

  • 「コミュニケーションを円滑にする」→「円滑な連携」
  • 「将来的に成長していくために」→「自己研鑽のため」

③状況説明を簡単にする

志望理由を裏付けるために、過去の経験を語ることは不可欠です。しかし、エピソードを細部まで伝えようとしすぎると、文字数がオーバーする大きな原因になります。

文字数を抑えたいときは、エピソードを「概要・課題・成果」の3点に絞り、背景説明は最小限にとどめましょう。状況説明はあくまで「きっかけ」と割り切り、後の展開に必要な情報だけを抽出するのがコツです。

before:私が所属していたテニスサークルでは、夏休み期間の練習参加率が低下するという課題がありました。メンバー50人にアンケートを取った結果、練習場所が遠いことが原因だと判明し、私は幹事として近場のコート確保に動きました(105文字)

after:サークルの参加率が低下した際、原因が練習場所にあると突き止め、近場のコート確保を主導し参加率を回復させました(54文字)

④企業情報を最小限にする

企業の事業内容や実績は、採用担当者がすでに熟知しています。そこに文字数を割くよりも、担当者がまだ知らない「あなた自身の価値観や志向性」を伝えることを優先しましょう。

企業情報に触れる際は、志望の根拠となる「独自の強み」に絞り、「その実績をどうとらえ、なぜ共感したか」という自分主体の視点に変換するのがコツです。以下の具体例を参考に、文字数を抑えつつ独自性が際立つ回答を目指しましょう。

before:貴社は〇〇エリアの再開発において、地権者様との合意形成を丁寧におこない、10年にわたり街の価値を高めてこられました(56文字)

after:〇〇再開発で10年かけ、街の価値を高めた貴社が貫く再開発姿勢に深く共感します(38文字)

before:若手から裁量権を持って挑戦できる環境があり、社員の皆様が生き生きと働き、切磋琢磨している社風に魅力を感じています(56文字)

after:若手から挑戦を推奨する貴社の風土で、自らを高めたいと考え志望しました(34文字)

志望動機の文字数を増やすコツ

「内容が薄くなってしまい、指定の文字数に届かない」という人は、これから紹介する文字数を増やすコツを確認してみてください。

文章の「表現」と「内容」の2つの視点から、情報の密度を上げつつ説得力を高めるポイントを解説します。単に文字数を稼ぐのではなく、企業からの評価につながる情報を効果的に盛り込むコツをつかんでいきましょう。

①抽象的な表現を具体化する

before:魅力的な建物(7文字)

after:街の歴史と調和し、新たな人の流れを生む建物(21文字)

「魅力的な」「企業の強みがある」といった抽象的な言葉は、読み手によって解釈が異なる可能性があります。

自分にとっての「魅力」や「強み」を具体的に言語化することで、文字数が増えるだけでなく、自身の価値観をより正確に届けることができます。説得力を高めるためにも、「形容詞に頼らず、補足説明を加える」という視点を意識してみましょう。

②一文を分解し情報を書き足す

before:建物が好きで貴社を志望しました(15文字)

after:幼少期から建物に惹かれてきました。地図に残る空間を作りたいと考え、貴社を志望します(40文字)

一文にまとめている要素を分解し、その「隙間」に根拠や背景を書き足してみましょう。具体的には、以下の3つの視点で肉付けするのが効果的です。

  • 感覚の言語化(なぜ惹かれたのか):
    「好き」という感情を「どのような瞬間に、どう心が動いたか」という情景描写に広げる
  • 視点の転換(なぜ仕事にしたいのか):
    単なるファンとしての視点から、「作り手」としてどうかかわりたいかというプロの視点を加える
  • 独自の定義(自分にとってそれは何か):
    「建物」を「地域の絆を育む場」と言い換えるなど、自分なりの解釈を添える

上記のように、言葉の解像度を上げることで、読み手の納得感を高めつつ自然に文字数を増やすことができます。

③行動の裏にある思考を語る

before:チームで目標を達成しました(13文字)

after:個人の成果よりチームの士気を優先すべきだと考え、メンバー一人ひとりと対話する時間を設けました(42文字)

エピソードを語る際、課題や結果といった「事実」だけでなく、「なぜその施策を思い付いたのか」「直面した課題をどうとらえたか」といった思考プロセスを言語化してみましょう

行動の背景にある判断基準や思いは、あなた独自の視点です。これらを書き添えることで、文章に深みが生まれ、あなたの人間性や価値観をより鮮明に伝えることができます。

④課題解決までの過程を深掘りする

before:売上が伸びました(6文字)

after:顧客との信頼構築を最優先し、半年間で30回以上の訪問を重ねた結果、売上が前年と比べて15%向上しました(39文字)

エピソードを伝える際、結果だけを述べるとわかりやすい反面、状況の深刻さや解決までの道筋が見えてきません。

文字数を増やしつつ内容を濃くするには、課題解決までのプロセスを具体化するのがおすすめです。そこに至る試行錯誤やアプローチの仕方は人によって異なるため、この点を深掘りすることで、あなた自身の強みが際立つ独自性の高い回答に仕上がります。

「適切な文字数」を把握して自信を持って志望動機を伝えよう

この記事では、志望動機の適切な文字数について詳しく解説しました。

志望動機は、合否を左右する非常に重要な項目です。状況に合わせた最適なボリュームを意識し、必要な要素を論理的に構成することが高評価を得るためのカギとなります。

この記事で紹介した回答構成や文字数を調整するコツを参考に、あなたの熱意と貢献意欲がまっすぐ伝わる志望動機を完成させましょう。

記事に関するお問い合わせ

就活会議編集部

就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。

佐藤 美空のアイコン

この記事の編集担当者

佐藤 美空

大学卒業後、就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。約1年間キャリアアドバイザーとして文系学生の就職支援をおこなう。就活生時代にポート運営の就活メディアを活用した経験から、「今度は私が就活生の役に立つメディアを創りたい」という思いでライターに転身。現在は就活会議のライターを担当している。

江副 裕斗のアイコン

編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

メッセージを読む
関連記事
就活会議 当社は東京証券取引所、福岡証券取引所の上場企業であり、ユーザーとクライアントの成約支援事業を展開しているポート株式会社のグループ会社です。
(証券コード:7047)
運営会社:就活会議株式会社/所在地:東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー5F

就活会議を運営する就活会議株式会社は、届出電気通信事業者として総務省の認可(許可番号 :A-02-18293)を受けた会社です。