CREATED ON 2026.06.17 | UPDATED ON 2026.07.02

「会社に貢献できること」の回答例文21選|内定者回答を業界別・強み別に紹介

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内定者は何を伝えた? 会社に貢献できること回答例文21選

こんにちは。就活会議編集部の飯塚です。 面接やエントリーシート(ES)で「会社に貢献できること」を聞かれたものの、社会人経験がないのに何を答えれば良いか悩んでいませんか。自分の強みはぼんやりと浮かんでいても、企業の仕事と結び付けて「貢献」として伝えるのは難しいものです。 この記事では、実際に選考を通過した回答を業界別・強み別に紹介します。それらを参考に、自分の強みと志望企業の仕事を結び付けた答えを準備しましょう。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

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「会社に貢献できること」で企業が見ている3つの視点

「会社に貢献できること」は、面接やESで多くの企業が投げかける定番の質問です。一見シンプルなように見えますが、答え方次第で評価は大きく分かれる質問であるため、油断はできません。

何を見られているのかを先に押さえておけば、回答で優先して伝えるべき内容が定まります。ここからは、採用担当者がこの質問で確かめている3つの観点について解説します。

①入社後に活躍するイメージが持てるか

採用担当者がまず確かめたいのは、入社後に活躍する姿が思い描けるかどうかです。

企業は、自社で成果を出してくれそうな人材を採用したいと考えています。そのため見ているのは、「貢献したい」という意欲だけでなく、入社後に何をどう実現できるのかが具体的に描かれているかどうかです

たとえば「営業で貢献したい」だけでは活躍する姿が浮かびませんが、「相手の課題を聞き出す力を活かして提案の精度を高めたい」まで踏み込むと、働く場面がイメージしやすくなります。

「会社に貢献できること」の内容を考える際には、抽象的な意気込みで終わらせず、自分の強みが業務のどの場面で発揮されるのかまで示してみましょう。

②企業理解の深さが表れているか

回答からは、その企業をどこまで調べたのかも見抜かれます。

「会社に貢献できること」は、油断するとどの企業にも言えるような内容になりがちです。ただ、そうした回答をしてしまうと、その企業についてきちんと調べていないのではないかと誤解を招きかねません。

採用担当者は、自社の事業や強み、これから進もうとしている方向まで踏まえて貢献を語れているかを見ています。志望企業ならではの事業や特徴に触れながら、自分の強みをどう活かせるかを結び付けてみてください。

志望企業についてより深く調べたい人は、こちらの記事で業界研究のやり方を詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。

業界研究のやり方|主要8業界の研究方法や注意点を徹底解説

③自分の強みをわかりやすく言語化できているか

意外と差が付くのが、自分の強みを的確な言葉にできているかどうかです。

どんなに優れた経験があっても、それを言葉でうまく表現できなければ、貢献として相手に届きません。採用担当者は、限られた時間のなかで要点を整理して伝える力もあわせて見ています。強みが「コミュニケーション能力」のように漠然としていると、結局何ができる人なのかが伝わらず、貢献の中身までぼやけてしまいます。

自分の強みを一言で言い切れるか、その強みがどんな行動に表れるのかを、あらかじめ整理しておきましょう。

内定者データで見る「会社に貢献できること」の回答傾向

ここからは、内定者がどんな強みを「貢献できること」として挙げていたのか、全体の傾向をデータで見ておきましょう。あくまでおおまかな傾向はありますが、自分がどんな強みで勝負すべきか迷っているときの手掛かりになるはずです。

今回はマイナビの「業界地図」から各業界の人気企業をピックアップし、それらの企業の内定者から就活会議に寄せられた1,568件の選考体験記を独自に集計。「会社に貢献できること」関連の回答について調査しました。

多く登場したキーワードと業界別の傾向をそれぞれ解説するため、内容を考える際の参考にしてみてください。

内定者がアピールした強みの傾向

「会社に貢献できること」にあたる質問について、就活会議に寄せられた内定者の回答で多く見られた強みを、出現率の高い順に並べました。

順位 キーワード 出現率
1位 提案力 25%
2位 チームワーク 20%
3位 課題解決 20%
4位 寄り添い・信頼構築 20%
5位 挑戦 18%

※就活会議に寄せられた内定者1,568件の選考体験記から、「会社に貢献できること」関連の回答を抽出・集計。一つの回答で複数の強みに言及している場合はそれぞれをカウントしたため、合計は100%を超えています

ここから明らかになるのは、特定の派手なスキルよりも、相手の状況を汲み取って動ける力や、周囲と協力して成果を出せる力をアピールしている人が多いという傾向です。多くの学生の回答において、学生時代の経験から十分に語れる強みが中心になっています。

上位に並ぶ強みは、どれか一つだけが正解というわけではありません。自分の経験のなかで、一番自然に語れるものを選んでみましょう。

業界別に評価されやすい強みの傾向

同じ「貢献できること」でも、業界によってアピールされやすい強みは少しずつ異なります。そこで、今回は志望業界ごとの上位3つを表にまとめました。

業界 1位 2位 3位
メーカー 技術・専門性 60% チームワーク 22% 提案力 22%
金融 提案力 43% 寄り添い・信頼構築 41% 成長意欲 24%
コンサル 課題解決 30% 寄り添い 28% 成長意欲 27%
インフラ 技術・専門性 45% 挑戦 25% 提案力 20%
商社 チームワーク 21% 挑戦 18% グローバル 18%

これらのデータからは、それぞれの業界が求める人物像や仕事の進め方が、回答の傾向にも自然と表れていると考えられます。もし志望業界の傾向に近い強みがあれば、それを軸にして内容を考えることで相手に好印象を残せる可能性が高まります

とはいえ、これらはあくまで傾向に過ぎません。最も大切なのは、自分自身の経験から自然に語れそうな言葉を選ぶことです。傾向を頭の片隅に置きながら、自分の言葉で語れそうな強みを探してみてください。

「会社に貢献できること」の回答構成

「会社に貢献できること」について何から書けば良いか迷ったときには、型に沿って組み立てると考えがまとまります。実際に、内定者の回答からも、「結論→エピソード→業務との接続」の3つを順に押さえれば、説得力のある回答になることが明らかになっています。

ここからは、その3ステップを順番に解説します。自分の回答に当てはめながら読み進めてみてください。

①結論(貢献できること)を一文で述べる

最初に、自分が貢献できることを一文で言い切ります。

採用担当者は多くの回答に目を通すため、結論が後ろにあると何を伝えたいのかが届きにくくなります。冒頭で「私は〇〇で貢献できます」と示しておくと、続くエピソードが何を裏付けるためのものなのかが伝えやすくなります。このとき、強みは一つに絞るのがポイントです。あれもこれもと並べると、結局どれも印象に残りません。

まずは「自分はこれで貢献できる」と言い切れる強みを、一つ決めることから始めてみましょう

②強みの根拠となるエピソードを示す

結論を述べたら、なぜそう言えるのか、根拠となるエピソードを続けましょう。

「提案力があります」と言うだけでは、自己申告の域を出ません。実際にその強みを発揮した経験を語ることで、初めて説得力が生まれます。学生時代のアルバイトやゼミ、部活動など、どんな場面で・何をして・どんな結果につながったのかを具体的に伝えてみてください。数字や周囲の反応を一つ入れると、状況がより鮮明に伝わります。

使用するエピソードは、①で述べた結論部分と結び付いている必要があります。作成したら「エピソード部分→だから→結論」とつなげて読んでみて、成立するかを確かめてみてください。

③企業の業務と結び付けて具体化する

結論と根拠を示したら、最後にそこまでの内容を志望企業の仕事でどう活かすのかまで踏み込みます。

結論とエピソードを語るだけなら自己PRと変わりませんが、「その力を御社のこの業務で活かせる」と接続して初めて、「貢献できること」の回答として完成します。志望企業の事業内容や仕事の進め方を踏まえ、可能な限り具体的な場面を思い描いてみましょう。

自分の強みと企業の仕事が一本でつながると、回答全体に説得力が生まれます。

【業界別】「会社に貢献できること」の内定者回答17選

ここからは、内定者が実際に答えた「会社に貢献できること」を業界別に紹介します。志望業界が決まっている人であれば、その業界から読むと参考にしやすいはずです。全部に目を通す必要はないので、気になる業界に絞って読んでみてください。

自分の強みを入社後にどう活かすかをさらに具体的に描きたい人は、こちらの記事もあわせて確認してみてください。

「入社後にしたいこと」の例文40選|内定者回答を業界・職種別に紹介

メーカー(電子・電気機器)の回答例

内定者の回答(東京エレクトロン)

目標達成の観点では、複合的な要素が複雑に重なった現状を網羅的に把握し、本質的な問題点を突き止め、現時点から目標への最短経路を明確にする力として活かされています。

人間関係の観点では、相手の思考を正確にキャッチしたり、相手が簡単に理解できるようにシンプルかつ正確に私の思考を伝えたりしながら、思考を発展させる力、また円滑な人間関係を築く力はチームプレーに役立ちます。

御社の研究開発現場において、これらの資質と経験に基づいた実力と協調性を発揮し、非常に高難度な最先端プロセスのいち早い実現に貢献できます。 (2025年卒 東京エレクトロン プロセスエンジニア 内定)

強みを「目標達成」と「人間関係」の2つの観点に分けて整理しているのが、この回答の特徴です。漠然と「貢献できます」と述べるのではなく、それぞれの力が研究開発の現場でどう働くのかまで具体的に語れています。

最先端プロセスの実現という、その企業ならではの目標に結び付けている点も、企業理解の深さが伝わる仕上がりです。

内定者の回答(明治大学・富士通)

富士通が推進する地方創生の取り組みに強く共感しており、自分が持つICTの知識や経験を活かし、特に地方の中小企業や地域社会に対するデジタル化支援に貢献したいと答えた。

地方自治体との協力を通じて、地域固有の課題に対応するための技術的な解決策を提供し、富士通の強みであるICT技術を最大限に活用することで、地域活性化に寄与できると述べた。

加えて、今後5年間でデジタルシフトが加速すると予測される中で、技術的なスキルを磨き続け、地域と社会に貢献するリーダーになりたいという志望を伝えた。 (2025年卒 明治大学 富士通 Openコース 内定)

この回答で目を引くのは、富士通が力を入れる地方創生という具体的なテーマに、自分のICTの知識を重ねて語れているところです。企業の取り組みを正確に押さえたうえで「地方のデジタル化支援に貢献したい」と踏み込めているため、貢献の場面がはっきりとイメージできるはずです。今後の技術の変化まで見すえて成長意欲を示している点も、長く活躍する姿を感じさせます。

技術系の職種では、強みを「どの工程で・どう活きるか」まで分解して語れると、貢献の解像度が一段上がります。自分のスキルや経験を、志望企業の開発・生産のどの場面に重ねられるか、一度書き出してみましょう。

メーカー(食品)の回答例

内定者の回答(プリマハム)

まだ見ぬ商品を開発し、ロングセラー商品を生み出すことで、貴社をNo.1かつオンリーワンな企業に導くことに貢献できる。

ロングセラー商品の創出には、爆発的に売れるための斬新さと継続して売れるための改良が必要だと考えている。そこで、私の強みの「誰とでも良好な信頼関係を構築する力」があれば、部署問わず誰とでもコミュニケーションを取ることで得られる多角的な視点から、斬新なアイデアや的確な改善点を発見できる。

また、複数人で事業に取り組む際には、キャプテンを通じて培った「チームを動かす力」を活かし、一人一人と密な連携を取りながら、チームを率いて効率よく業務をこなすことで、貴社に貢献できると確信している。

しかし、チームの協調性を意識しすぎるあまり、強く否定できないことが短所のため、ダメなことはハッキリと言えるよう日々取り組んでいる。最終的に、海外留学を経験し、グローバルで固定観念に囚われない人材になりたい。 (2026年卒 プリマハム 商品開発職 内定)

この回答の魅力は、「信頼関係を構築する力」と「チームを動かす力」という2つの強みを、ロングセラー商品の開発という具体的な目標に結び付けている点です。斬新さと改良の両面が必要だという自分なりの分析を示したうえで、それぞれの強みがどう役立つのかまで語れているため、貢献のイメージが立体的に伝わります。

短所にも触れながら改善への取り組みを添えている点も、誠実さを感じさせ、好印象です。

内定者の回答(サントリーホールディングス)

世界中に「明日への活力」を届けたい。

私は、様々な節目でお酒を飲むことで「もっと頑張ろう」「まだやれる」というパワーを得てきた。また、居酒屋でのアルバイトでは、お酒を飲んで笑顔で帰っていくお客さんを見て、お酒のパワーを確信した。

このような経験から、お酒は、喜怒哀楽全ての感情に寄り添い、私たちを奮い立たせてくれるものであると強く思う。アメフト部のトレーナーとしての経験で培われた人の思いやニーズを聞き出す能力を活かして、 お酒を飲む人も飲まない人にも「明日への活力」を届ける新たなアプローチを創造したい。

循環型社会構築を目指す貴社にしかない幅広い製品やサービスを通じ、世界中へ「明日への活力」を持続的に届けたい。 (2025年卒 サントリーホールディングス ビジネス部門 内定)

この回答は、「明日への活力を届けたい」という一貫した思いを軸に、自分の経験と企業の製品を結び付けているのが印象的です。アメフト部のトレーナーとして培った「人のニーズを聞き出す力」を、新しいアプローチの創造に活かしたいと具体的に語れています。お酒との個人的な原体験から志望の動機までが自然につながっていて、人柄まで伝わってくる回答です。

食品メーカーでは、製品への思いと自分の強みがつながっていると、貢献に納得感が生まれます。「なぜこの会社の製品なのか」という個人的な原体験まで掘り下げておくと、ほかの就活生と差が付くでしょう。

メーカー(自動車)の回答例

内定者の回答(トヨタ自動車)

私が貢献できるのは、「現場と本社をつなぐコミュニケーション」の部分です。

特に、新しい技術や制度導入の際、現場の声を丁寧に収集し、本社の意図と現場の課題をつなぐ役割を果たしたいです。これにより、スムーズな導入と継続的な改善が可能になります。

大学のアルバイトでも、仕組み導入時にスタッフの立場や不安を丁寧にヒアリングすることで定着率が向上した経験があります。現場と本社の橋渡し役として、トヨタの変革を支えたいと考えています。 (2026年卒 トヨタ自動車 事務職 営業 内定)

自分の貢献を「現場と本社をつなぐコミュニケーション」と明確に位置付けているのが、この回答の効果的なところです。アルバイトで仕組み導入時にヒアリングを重ね、定着率を上げた経験が、その役割を担える根拠として説得力を持たせます。

事務職に求められる調整役としての立ち回りを、自分の言葉で具体的に描けている点も光ります。

内定者の回答(名古屋大学大学院・デンソー)

私は生産技術者として、今後さらに進むと思われるFA技術を積極的に取り入れ、省人化に貢献していきたいと考えます。

現在の日本の製造業において人手不足は深刻で、産業の維持のためには先端技術を使用した人の手に依らないものづくりが必ず必要になると感じています。

私は生産技術者として今までのものづくりの経験を活かして、どうすればより高品質なものを、より効率的に作ることが出来るかを考え、それを実行していくことで将来のものづくりに貢献していきたいです。 (2025年卒 名古屋大学大学院 デンソー 技術職 内定)

製造業の人手不足という業界の課題を起点に、生産技術者としての貢献を語っているのがこの回答の持ち味です。「省人化」という具体的なテーマを掲げ、高品質と効率の両立という技術者ならではの視点で語れているため、入社後の働き方がイメージしやすくなっています。

自動車のように関係者が多い業界では、自分が組織のどこで価値を出せるかを定めると、貢献が伝わりやすくなります。事務系なら「人と人をつなぐ役割」、技術系なら「業界の課題への打ち手」など、自分の立ち位置から考えてみるのがおすすめです。

こちらの記事では、メーカー業界の志望動機の書き方を詳しく解説しています。その企業で自分が貢献する姿を具体的にイメージする際の参考にしてみてください。

メーカーの志望動機の書き方|大手メーカー内定者の回答26選付き

メーカー(薬品・化粧品)の回答例

内定者の回答(京都大学大学院・中外製薬)

【臨床試験の円滑な推進による一日でも早い新薬の創出】を以て貴社に貢献します。この目標実現のために、2つの私の強みを活かします。

1点目は、学生生活で学んだ「相手の立場で考える力」です。臨床開発職は、相手の視点で考え行動し、信頼関係を築くことが重要だと考えています。円滑な試験の進行には、社内のみならず、医療機関やCROとの連携が欠かせず、発生した問題を速やかに解決することが求められるからです。

2点目は、サークル活動で培った「課題の本質を見抜く力」です。この強みを活かして、患者様目線で医療現場の課題や潜在的ニーズの発見に努めます。新薬の開発だけではなく、臨床試験における患者様の悩みを解消することも、生活の豊かさに繋がるからです。

以上2点の強みを活かしながら、一人ひとりの想いを大切にし、臨床試験の円滑な推進に努めます。また、新薬をいち早く世に送り出し、人々の生活を豊かにすることで、貴社に貢献します。 (2022年卒 京都大学大学院 中外製薬 臨床開発職 内定)

「一日でも早い新薬の創出」という目標を冒頭で掲げ、そこに2つの強みを紐付けている構成の明快さが、この回答の良さです。

臨床開発職の仕事を「医療機関やCROとの連携」「患者目線での課題発見」と具体的に理解したうえで、自分の強みがどこで効くのかを示せています。職種研究の深さが、そのまま貢献の説得力につながっています。

内定者の回答(関西学院大学・コーセー)

"美"には、自己肯定感を育む力があり、それが人々の心の安定や前向きな社会行動を生み出す原動力になると考えています。

さらに、美容業界における環境負荷は無視できない問題であり、美を追求することと、自然や地球に配慮することは対立するものではなく、共存できるはずです。

私は、美を通じて誰かの心を癒しつつ、詰替え容器やサステナブル素材の活用といった視点からも社会に貢献する"両立型の提案"に挑戦したいです。 (2026年卒 関西学院大学 コーセー 文系総合職 内定)

「美」を自己肯定感や社会行動と結び付けた独自の視点が、強く印象に残る回答例です。さらに環境への配慮という業界の課題まで視野に入れ、「両立型の提案」という自分なりのキーワードで貢献の方向性を示せています。

また、製品の魅力だけでなく、業界が抱える論点まで踏み込んでいるところに、思考の深さが感じられます。

専門職を志望するなら、その仕事が実際にどんな相手とどうかかわるのかをしっかり調べておくことによって、強みの活かしどころが見えてくるはずです。製品の先にいる「人」を意識しながら貢献について語れれば、熱意も伝わりやすくなるでしょう。

なお、こちらの記事では化粧品業界の基礎知識や選考のコツを詳しく解説しています。説得力のある回答を作るために業界への深い理解が不可欠となるため、ぜひチェックしてみましょう。

化粧品会社に就職するには? 業界知識や適性・選考のコツを徹底解説

コンサルティングの回答例

内定者の回答(デロイトトーマツ)

私の強みは「体力」と「誠実さ」です。

貴社で求められる資質のひとつに、膨大な情報を短期間で咀嚼し、論点を整理しながら仮説検証を繰り返していく持久力と集中力があると認識しています。

私は、そうした過程を一つひとつ誠実に積み上げていくことを厭わず、むしろ粘り強く丁寧に向き合うことを自分の強みとしています。貴社のプロジェクトにおいても、クライアントが抱える本質的な課題を見抜き、細部まで妥協なく調査・分析し、確かな提案につなげる過程において、私の強みは確実に活かせると考えています。

困難な局面でも粘り強く取り組み、信頼される若手コンサルタントとして早期に現場で価値を発揮できるよう尽力したいと考えています。 (2026年卒 デロイトトーマツ I&CP 内定)

この回答の巧みなところは、「体力」や「誠実さ」という言葉を使いながら、コンサルの実務に不可欠な資質を的確にとらえている点です。

派手な能力を並べるのではなく、実務への適性を自分なりの飾らない言葉で具体的に示せているため、説得力があります。

内定者の回答(同志社大学大学院・野村総合研究所)

私の強みである「目標を実現まで導く力」「周囲を巻き込む力」「常に当事者意識を持ち、結果にコミットできる力」を活かすことで、お客様の企業価値の向上に貢献できると考えています。

お客様の企業価値を向上させるには、お客様が本当にやりたいことを我々が実現させてあげなければなりません。ですから、そのための最善の価値を提供するという意味で目標をしっかり実現する力が活かせると考えています。

そして、本当に価値のある成果物を提供するためには、自分一人の力では絶対に達成することができないため、周囲を巻き込むことで影響範囲を広くすることで、さらに大きな成果が出せると考えています。

そして何より、お客様の1事業を支援するというだけでなく、お客様のことを誰よりも考える当事者意識。お客様の未来までを繋げて成功を提供できるよう、泥臭くコミットすること。この力を活かすことで御社のミッションをクリアできると考えています。 (2024年卒 同志社大学大学院 野村総合研究所 アプリケーションエンジニア 内定)

3つの強みを挙げつつ、それぞれがクライアント支援のどの場面で効くのかを丁寧に説明しているのが、この回答の特徴です。とりわけ「お客様のことを誰よりも考える当事者意識」という言葉に、コンサルとして欠かせない姿勢が表れています。

強みの列挙で終わらせず、一つひとつを仕事の流れに落とし込めているため、貢献の中身が具体的に伝わってきます。

コンサルを志望するのであれば、求められる資質を企業の採用情報や社員インタビューから押さえ、自分の強みを重ねてみると良いでしょう。背伸びした言葉より、地に足のついた強みを仕事に結び付けるほうが、かえって信頼につながります。

なお、以下の記事ではコンサル業界の志望動機の書き方を徹底解説しています。入社後の貢献を考える際、大手内定者の回答例14選もぜひ参考にしてみてください。

コンサルの志望動機の書き方|大手コンサル内定者の回答14選付き

金融(銀行・保険)の回答例

内定者の回答(日本生命保険)

私の強みは傾聴力と粘り強さであると確信しています。

お客様の話を丁寧に聞き、ニーズを正確に理解した上で最適な提案を行い、長期的な信頼関係を築くことに貢献できると考えます。大学生のときのアルバイトや部活動で培った、人の立場に立って考え行動する力は、生命保険営業の現場で必ず活かせると確信をもって言うことができます。

御社でもこの強みを活かして、お客様に安心と満足を提供するライフプランナーとして貢献したいです。 (2026年卒 日本生命保険 営業総合基幹職 内定)

この回答が伝わりやすいのは、「傾聴力と粘り強さ」という強みを、生命保険営業の仕事に率直に結び付けている点です。顧客のニーズを理解して最適な提案をするという業務の流れを押さえたうえで、自分の強みがどこで活きるのかを示せています。

アルバイトや部活動という身近な経験を根拠にしているため、社会人経験がなくても説得力を持たせられる好例です。

内定者の回答(東京大学大学院・りそな銀行)

法人営業をとおして様々なスキルを身に付け、その後は地域貢献ができるような職種につきたいと考えています。

私は大学院で公園の研究をしており、その中で地域に対して貢献することの大切さを学びました。しかし、公園は資金が不足していて、思ったような整備ができていないという現状を目の当たりにしました。

銀行では、市と連携するラボたまがあり、人々の生活に密着したプロジェクトにかかわることもあります。その中で、資金不足に悩んでいる企業をファイナンスの力で支えていきたいです。 (2024年卒 東京大学大学院 りそな銀行 総合職 内定)

この回答が目を引くのは、大学院での公園研究という独自の経験を、銀行の地域貢献の仕事に結び付けているところです。資金不足という現場で感じた課題意識を、ファイナンスの力で解決したいという貢献につなげられているため、志望動機に一貫性が生まれています。

金融業界では、自分の強みが顧客との信頼づくりや課題解決のどこで効くのかを描けると、貢献が具体的になります。「誰のどんな悩みに、自分の何で応えられるか」を一度言葉にしてみると良いでしょう。

インフラ(交通・エネルギー)の回答例

内定者の回答(大阪大学大学院・東海旅客鉄道)

グループ設計演習を通じて、自分のあり方を常に考え、課題解決に向け行動できる力を得ました。

私の班には少ない意見交流や後輩の意欲低下等の問題があり、コンセプトも決まらない状況が続きました。危機感を感じた私は、班を客観的に捉え、他プロジェクトや論文を同時に抱えているメンバーが多い点と班の希薄な関係性が問題だと気づきました。

そこで、会議の質を向上するべく、新たなツールを導入し全員参加の会議を実現させる、負担を感じているメンバーはいないかヒアリングを毎週実施する、仲を深めるご飯会の企画等を実施し、参加しやすい環境作りに取り組みました。何より自身がどんな作業も人一倍取り組み、姿で皆を巻き込むことを意識しました。

結果、全員の意欲的な参加と活発な意見交流が実現され、全員納得の提案が完成しました。多様な関係者が関わる貴社の事業においても、この強みを持ち、やり遂げられる私は、円滑な事業の完遂に貢献できると思います。 (2022年卒 大阪大学大学院 東海旅客鉄道(JR東海) プロフェッショナル職 施設系統 内定)

この回答の説得力の高さは、グループ演習で停滞したチームを立て直したエピソードの具体性にあります。問題の原因を分析し、ツール導入やヒアリングなど複数の打ち手を実行した過程そのものが、行動できる人だという評価の根拠になっています。

内定者の回答(関西電力)

エネルギーの安定供給を通じて、人々の生活を支えたいと考えています。

私はカナダ留学中、度重なる停電を経験し、電力の安定性が日常生活や経済活動の基盤であることを実感しました。また、近年は脱炭素化が求められる中で、電力業界には再生可能エネルギーの導入や代替燃料の活用が不可欠だと考えています。

そこで私は、既存インフラの効率化とともに、地域に根差したエネルギーシステムの構築に貢献したいです。特に、アンモニアやSAF燃料の活用を通じた次世代エネルギーインフラの整備に携わることで、持続可能な電力供給の実現を目指します。

貴社の持つ技術力を活かし、安全で安定したエネルギー供給を支える一翼を担いたいです。 (2026年卒 関西電力 技術職 内定)

留学中の停電という原体験から、エネルギーの安定供給への思いを語り出しているのが、この回答の印象的なところです。脱炭素という業界の流れを踏まえ、アンモニアやSAF燃料といった具体的なテーマまで踏み込めており、技術職としての貢献に現実味があります。

インフラ業界では、「なぜ生活基盤を支えたいのか」という動機の根っこと、自分の専門性や強みをつなげると、貢献に深みが出ます。日常で感じた原体験があれば、それを起点に語ってみるのもおすすめです。

商社の回答例

内定者の回答(明治大学・丸紅)

私は法学部で培った分析力と粘り強い努力を通じて、丸紅の事業に貢献できると確信している。

特に法的観点からのリスク分析や問題の予測に強みを持っており、これを商社のプロジェクト管理に応用することで、リスクマネジメントに役立てられると考えている。

具体的には、契約内容の精査やリスク評価において、冷静な視点からのアドバイスを提供し、プロジェクトの安全性を高める役割を担いたい。

また、複雑な契約や新規プロジェクトにおいて、問題が生じた際に迅速かつ適切な対処を行うことで、組織全体の円滑な業務遂行に貢献したいと考えている。 (2025年卒 明治大学 丸紅 総合職グローバルコース 内定)

この回答の強みは、法学部で培った分析力という専門性を、商社のプロジェクト管理に具体的に応用してみせている点です。「契約内容の精査」「リスク評価」と、自分の強みが活きる場面をはっきり挙げているため、貢献の中身が想像しやすくなっています。

内定者の回答(熊本大学大学院・双日)

入社して双日に貢献できるのは次の2つがあると考えています。

1つ目が、利害関係の調節の部分です。私は、相手の懐に入るのが得意なタイプなので、トレーディング業務において、売り手・買い手の間に入って、双方の主張や利害関係の調整がスムーズにできるのではないかと考えています。

2つ目が、技術者の方とお話をする場合です。メーカーの技術者/研究者とお話をする場合や、先端技術に投資をする場合、私は大学院を出て修士号を持っているので、対等な立場で話を進める事ができると思います。

特に海外では、技術系分野であれば最低限修士号を持っていないと認められない場合が多いので、交渉などを円滑に進めていく事ができるのではないかと考えています。 (2021年卒 熊本大学大学院 双日 総合職 内定)

この回答の特徴は、貢献できることを2つに整理し、それぞれを商社の具体的な業務に重ねている点です。利害調整の強みをトレーディングに、修士号という専門的な立場を技術者との交渉に、と自分の持ち味を場面ごとに割り当てられています。強みの種類が異なる2つを示すことで、活躍の幅を感じさせる回答です。

商社を志望するのであれば、「人をつなぐ力」だけにとどまらず、自分にしかない強みを一つ持っておくと回答に厚みが出ます。語学や専門知識、これまでの経験など、差別化できる要素を棚卸ししてみましょう。

サービス・小売の回答例

内定者の回答(早稲田大学・丸井グループ)

共創ビジネスにより活き活き暮らせる社会の実現に貢献したい。

具体的には、自治体・日本ブラインドサッカー協会・丸井グループの共創事例の様に、丸井グループがつなぐからこそ実現できるシナジーを生み出したい。

私には「一人ひとりが活き活きできる社会の実現」という夢がある。きっかけは大学の「LGBTをめぐる法と社会」の講義で、同性愛者とカミングアウトすることが怖くて出来ない方が日本は非常に多いと聞いたことだ。

活き活き暮らすためには各々が当たり前に『私らしさ』を表現することが必要不可欠だが、そのためには多様な個を受容する社会の土壌が必要だと感じた。異種の他者に壁を作ってしまうのは、その存在が「他人」として認識されているからである。

そこで、丸井グループが『つながり』を創ることでこの壁を取り除くことができると考えた。留学で培った働きかけ巻き込み協働する力やアルバイトで養った相手を慮る力を活かし実現したい。 (2022年卒 早稲田大学 丸井グループ 総合職 内定)

この回答が印象に残るのは、「一人ひとりが活き活きできる社会」という自分の夢を、丸井グループの共創ビジネスに重ねているからです。講義で得た気付きから社会への問題意識を語り、それを企業の事業でどう実現するかまで踏み込めているため、貢献の動機に深みがあります。

留学やアルバイトで培った力を最後に結び付け、夢と強みを一本につなげているのも巧妙です。

サービス・小売では、「どんな社会や顧客体験を実現したいか」という思いと、自分の強みをつなげると、貢献に説得力が出ます。自分が大切にしたい価値観を掘り下げてから、企業の事業と重ねてみると良いでしょう。

【強み別】「会社に貢献できること」の内定者回答4選

ここからは、アピールする強み別に内定者の回答を紹介します。業界が決まっていない人や、自分の強みから回答を考えたい人は、こちらを参考にしてみてください。

同じ強みでも、どんな言葉で表現し、どう仕事に結び付けるかで伝わり方は変わります。自分の強みに近い回答を見つけて、表現の工夫を取り入れてみましょう。

提案力を活かした回答例

内定者の回答(東京大学・楽天グループ)

私自身の強みである、「人と人とを繋ぐ力」を生かして活躍できると考えます。

ECコンサルでは店舗側とユーザー側それぞれと接点を持つことができるため、プラットフォームとしての利益追求のみならず、店舗側とユーザー側両者の視点を常に持ちながら、それぞれのニーズや困りごとを見つけていかに解決するかを考えることで、利害の異なる両者をうまく引き合わせて繋ぎ、「三方よし」となる道筋を見出すことができると考えています。 (2024年卒 東京大学 楽天グループ ビジネス職 内定)

この回答の良いところは、提案力を「人と人とをつなぐ力」と自分の言葉に置き換えている点です。店舗とユーザーという立場の違う相手の視点を両方持つという、ECコンサルならではの提案の形を具体的に描いています

「三方よし」というキーワードで貢献の方向性を一言にまとめているのも、伝わりやすさにつながっています。

寄り添い・傾聴力を活かした回答例

内定者の回答(日本航空)

JALでは、お客様一人ひとりの想いに丁寧に寄り添う力を活かして、信頼される客室乗務員として貢献したいです。

留学中、言葉や文化の違いから不安になったとき、静かにそばにいてくれる存在の大切さを強く感じました。その経験から、相手の立場に立って考え、表情や仕草、声のトーンなど言葉以外の部分でも安心を届けることの大切さを学びました。

JALの「品位と温かさを兼ね備えた接客」に共感しており、自分の細やかな気づきや気配りを通して、お客様に「またこの人に会いたい」と思っていただけるようなサービスを提供したいです。そしてチームの一員としても周囲をよく見て動き、誰かの挑戦や不安にそっと寄り添える存在でありたいです。 (2026年卒 日本航空(JAL) 客室乗務職 内定)

この回答の強みは、留学中の不安な経験を起点に、寄り添う力の中身を「言葉以外の部分でも安心を届ける」と具体化している点です。漠然と「寄り添えます」と述べるのではなく、表情や声のトーンといった行動レベルまで落とし込めているため、強みがリアルに伝わります

企業の接客方針への共感まで添えられている点も、貢献の説得力を高めています。

巻き込み力・サポート力を活かした回答例

内定者の回答(早稲田大学・東日本旅客鉄道)

私には、相手の立場に寄り添いサポートする力があります。それを得たのは舞台演出サークルの活動です。年間80件の依頼を受け、照明や映像演出をして共に舞台を作ります。

私はある舞台で、一人で映像演出の責任者となりました。そこで問題に感じたのは、「おまかせ」という抽象的な依頼でした。原因は、依頼団体が我々の技術や演出の理解が浅いからだと考えました。

そこで、依頼団体にも20人のチーム員にも互いの想いを「伝える」事を意識しました。具体的には、団体との会議で、参考資料や過去の映像を見せる事を徹底しました。

そして意見を交換する場を作り、潜在的ニーズを汲み取ることで、3ヶ月かけてより良い演出を考えてきました。結果1万人の観客が見る舞台を成功させました。

このように相手の立場に寄り添い行動した経験は、 信頼関係を大事にする接客ができ、生活者の視点に立ったサポートができる点で貴社に貢献できると考えております。 (2020年卒 早稲田大学 東日本旅客鉄道(JR東日本) エリア職 内定)

この回答が伝わりやすいのは、サポート力を「依頼団体とチーム員の想いをつなぐ力」として具体的に描いている点です。ただ支えるだけでなく、関係者を巻き込んで成果を出せる人だと伝わります。

最後にその力を「生活者の視点に立ったサポート」として鉄道の仕事に接続できているのも、貢献の回答として完成度が高いところです。

課題解決力を活かした回答例

内定者の回答(東京工業大学大学院・PwCコンサルティング)

私は人一倍人が好きな性格で、今までどんな人とでも、例えば自分自身が苦手とする人とも良好な関係性を構築してきました。そのため、将来的にプロジェクトを進めていく上でも、コンサルタントとして業界上もっとも大切な「クライアントとの信頼関係構築」に貢献できると思っています。

ただ、ビジネス上での信頼関係は今まで築いてきた関係性よりもハードルは高いと考えるので、自分自身これからさらに成長する必要があると考えています。しかし、ビジネス上とはいえ人と人のつながりであることに変わりはないので、自分の信頼関係を構築する力はきっと生きてくるだろうと考えています。

また、新卒のコンサルタントとしてという文脈であれば、業界についての知識やコンサルタントとしての経験やノウハウではクライアントの方や先輩社員には勝てないので、情報収集や報告の面で価値提供したいと思います。 (2022年卒 東京工業大学大学院 PwCコンサルティング ビジネスコンサルタント職 内定)

この回答は、自分の強みを語りつつ、足りない部分や成長の必要性も正直に認めている点から、非常に誠実だととらえやすい内容です。信頼関係構築という強みを軸にしながら、若手としてできることを「情報収集や報告の面で価値提供したい」と現実的に示せています

新卒という立ち位置を理解したうえで貢献を語る姿勢に、かえって好感が持てる回答です。

「会社に貢献できること」の見つけ方3選

「貢献できることが思いつかない」という人は、強みそのものを探す前に、見つけ方のコツを知っておくと考えやすくなるかもしれません。

社会人経験がなくても、これまでの経験を振り返れば手掛かりは見つかります。ここからは、貢献できることを見つけるための3つのアプローチを紹介するので、自分に合いそうなものから試してみてください。

自分の強みがうまく言葉にできない人に向けては、こちらの記事で110個の強みを一覧で紹介しています。あわせて確認してみてください。

自己PRの強み一覧110選|強みを見つけ方・内定者の例文も紹介!

①過去の経験から「周囲に喜ばれたこと」を探す

貢献できることが浮かばないときは、過去に周囲から感謝された経験を思い出してみましょう。

人に喜ばれたということは、そこに自分の強みが発揮されていた可能性が高いと言えます。アルバイトで「あなたがいると助かる」と言われた、ゼミで資料作りを任された、後輩から相談されることが多かった、といった場面を振り返ってみてください。何気ない出来事のなかに、自分では気付いていない強みが隠れていることもあるかもしれません。

まずは、これまでに人から感謝された場面をいくつか書き出してみましょう。そこに共通する行動こそが、「貢献」について答える際の土台になります。

②強みではなく「役割」から考える

強みが思いつかない場合は、自分が集団のなかで担ってきた「役割」から考えてみるのも一つの方法です。

「強みは何か」と問われると身構えてしまいますが、「チームでどんな役割を担うことが多かったか」なら答えやすいはず。意見をまとめる役、ムードを和ませる役、細かい作業を引き受ける役など、自然と引き受けてきた役割には、その人らしさが表れます。その役割を企業の仕事に置き換えると、貢献できることの輪郭が見えてきます。

自分が「気付けばいつもやっていること」から探していけば、無理なく語れる強みにたどり着けるでしょう。

③企業の仕事内容を分解して接点を見つける

自分で探しても見つからないときには、企業の仕事内容を細かく分解して、自分との接点を探すという方法もあります。

事業内容や職種の業務を「どんな相手と、何をして、どう価値を生むのか」まで分解してみましょう。そのなかで、自分の経験と重なる部分が見つかる可能性があります。

たとえば営業職なら「顧客の課題をヒアリングする」「社内と調整する」といった工程に分けられ、そのどれかに自分の強みを当てはめられないか考える……といった具合です。

この方法を使うのであれば、まずは志望企業の仕事を工程ごとに書き出し、自分が貢献できそうな場面に印を付けてみると良いでしょう

「会社に貢献できること」で避けたい3つのNG例

ここまで紹介してきた回答には、共通して「強み・エピソード・企業との接続」がそろっていました。逆に、この要素が欠けると、評価されにくい回答になってしまいます。

ここからは、つい陥りがちな3つのNGパターンを紹介します。自分の回答が当てはまっていないか、チェックしながら読んでみてください。

①意欲・意気込みだけで終わっている

意外と多いのが、貢献への意欲は伝わるものの、具体的な中身がないパターンです。

「精一杯がんばります」「全力で貢献します」といった言葉は、熱意は感じられても、何をどう貢献するのかが見えてきません。採用担当者が知りたいのは、気持ちの強さではなく、入社後に発揮できる具体的な力です。意気込みだけの回答は、ほかの就活生と似たり寄ったりになり、印象にも残りにくくなってしまいます。

意欲を語るときは、「どんな強みで・どの場面で」貢献するのかをセットで示すと、説得力のある回答に変わります

②企業の業務との結び付きがない

強みは具体的に書けていても、それが企業の仕事とつながっていないパターンも見られます。

たとえば「私の強みは継続力です」とエピソードまで語れていても、その力が志望企業のどんな業務で活きるのかが示されていないと、貢献の話として完成しません。自己PRと「貢献できること」の違いは、まさにこの接続の有無にあります。強みの説明で終わってしまうと、「結局この会社で何をしてくれるのか」が伝わらないままになります。

自分の強みを語ったら、必ず「だから御社の〇〇において貢献できる」という一言まで結び付けてみてください

③企業の理念とかけ離れてしまっている

見落としやすいのが、貢献の方向性が企業の目指すものとずれているパターンです。

たとえばチームでの協働を重んじる企業に対して「個人で成果を出す力で貢献したい」と伝えると、強み自体は立派でも、社風に合わない印象を与えかねません。企業がどんな価値観を大切にし、何を目指しているのかを踏まえないと、せっかくの強みが響きにくくなってしまいます。

志望企業の理念や求める人物像を確認し、自分の強みのうち、その方向性と重なる部分を選んで伝えるのがおすすめです

「会社に貢献できること」の例文を参考に自分の強みと企業の仕事を結び付けよう

「会社に貢献できること」は、自分の強みと志望企業の仕事を結び付けて、入社後に活躍する姿を伝える質問です。意欲を語るだけでも、強みを並べるだけでも足りず、「この強みを、御社のこの場面で活かせる」というところまで描けて、初めて説得力が生まれます。

内定者の回答に共通していたのは、強みを抽象的なまま終わらせず、エピソードと企業の業務にしっかりつなげている点でした。業界によって評価されやすい強みの傾向は多少ありますが、最も大切なのは、自分の経験から無理なく語れる強みを選ぶことです。

まずは過去に人から感謝された経験や、集団で担ってきた役割を振り返り、自分の強みを言葉にしてみてください。そのうえで志望企業の仕事と重なる部分を見つければ、自分だけの「貢献できること」が形になります。今回の例文を参考に、納得のいく回答を準備していきましょう。

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この記事の編集担当者

飯塚 千弘

横浜市立大学国際教養学部卒。新卒で介護・保育領域の人材紹介会社に入社。人材コンサルタントとして従事したのちに、経営企画部にて集客及び登録者データの分析を担当。記事のチェックや訴求内容の提案等を行う中で記事制作に関心を持ち、ライターへと転身。現在は就活会議の編集ディレクターを務めている。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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