私の人生最大の後悔、それは「第一志望の大学に二度落ちたこと」です。
私は今から四年前、最初の不合格通知を受け取りました。今までに大きな失敗をしたことのなかった私にとってこのことは最大の屈辱と挫折でした。暫くは失意のどん底でしたが、「このままではいけない」と気持ちを切り替え、両親に懇願し「浪人」の道を選択しました。更に「自宅浪人」ではなく、もう一度第一志望合格という目標を達成するためにあえて大学の目の前の予備校に入塾しました。
それからの一年は季節も時間も関係なく、ただひたすら勉強に打ち込み、合格のためなら何でもやっていました。センター試験の点数の底上げのために、歴史は教科書を何度も通読し、国語は講師のアドバイスに従い制限時間の8割で正確に解く努力をしました。周囲の新しく大学生活を送る友人を横目に背水の陣で挑む再受験は長く辛く感じ、加えて、慣れない土地での一人暮らしということもあり、何度も挫けそうにもなりましたが、それでも最後まで第一志望にこだわり続けました。
そして迎えた二度目の受験。しかし、その時悲劇は起こりました。突然の腹痛と吐き気と頭痛。診断結果は「ストレス性胃腸炎」、受験三日前にして体調不良に見舞われたのです。
受験当日までには症状も治まり、受験できたのですが結果は再度不合格。ここぞという時に体調を崩し、100%の実力を出せなかった自分にいら立ちを感じ、たった三日で結果は変わらないにしても「あの時元気だったら一年の成果を発揮できたのに…」と悔いを残すこととなりました。
もちろん、今の進学先や現状には満足していますし、浪人した一年間のお陰で我ながらたくましくなったとも感じ、決して無駄ではなかったと思います。しかし、今も大学の名前を見ると胸が痛み、大学のあった地でそのまま大学生活を送っていたらどんなだっただろうか、とふと、考えてしまう自分がいることも確かです。
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