【例題6選|PwCのケース面接】内定者が回答例・対策法・出題傾向を徹底解説
こんにちは。就活会議編集部の望月です。 世界最大級のネットワークを誇る総合コンサルティングファーム、PwC。戦略策定から現場での実行支援までを一気通貫で手がける「End-to-End」のサービスに魅力を感じ、トップ層の就活生に人気のある企業です。 そんなPwCの選考の難所、「ケース面接」。今回は、PwCのケース面接について、過去の出題例や内定者の回答を紹介します。選考通過のコツも解説するため、対策時の参考にしてください。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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・PwCのケース面接とは何かを知りたい
・ケース面接の答え方を知りたい
・PwCのケース面接の過去問を知りたい
・ケース面接の出題傾向を知りたい
・ケース面接の通過のコツを知りたい
PwCの選考で課される「ケース面接」とは
ケース面接とは、与えられた課題に対して、限られた時間内に解決策を導き出す形式の面接です。主にコンサルティングファームの選考に組み込まれています。
ビジネス的な思考力だけでなく、論理的思考力も求められるため、入念な対策が不可欠と言えるでしょう。
それでは、PwCのケース面接にはどのような特徴があるのでしょうか。所要時間や雰囲気について、内定者は以下のように言及しています。
内定者の口コミ
面接時間は1時間で、ケース面接30分、人物面接30分だった。
終始和やかなムードで、緊張せずに話ができた。自分の素を出せたと感じた (2025年卒 PwCコンサルティング ITソリューションコンサルタント職 内定)
内定者の口コミ
思考時間は20分、説明が5分、そのあと深堀が5分という構成。 (2021年卒 日本大学 PwCコンサルティング ITソリューションコンサルタント職 内定)
内定者の口コミ
前半が人物面接で、後半がケース面接。ケース面接の時は少し緊張感があった。 (2024年卒 早稲田大学大学院 PwCコンサルティング デジタルコンサルタント職 内定)
内定者によると、ケース面接の所要時間はおおよそ30分ほどだということがわかりました。雰囲気は面接官により異なりそうですが、落ち着いて自分の考えを話すことが大切になりそうです。
練習のために過去どのようなお題が出たのかを知りたい人は「例題6選|PwCで過去出題されたケース面接」、どんな傾向のお題が出るのか知りたい人は「就活会議が分析! PwCケース面接の出題傾向」を確認してください。
また、以下の記事では、ほかの企業のケース面接についても解説しています。並行して対策を進めたい人はこちらも参考にしてみてください。
【例題20選|ベイカレントのケース面接】現役コンサルと内定者が完全解説【例題20選|アビームのケース面接】元社員と内定者が回答例・対策法を徹底解説PwCのケース面接の答え方|内定者の回答付きで解説
ここからは、内定者のケース面接の回答例を用いながら、PwCのケース面接の答え方を解説します。
内定者の回答
質問:日本の食料自給率を上げる方法を考えてください。
回答:バイオテクノロジー技術に大きく投資し、農業等の一次産業で使えるレベルに引き上げることです。
日本の食糧の多くを占める穀物や野菜などは、天候や環境によって大きく左右されます。さらに、土地が少ないため栽培できる面積が限られます。遺伝子組み換え技術を用いて、こうした問題を解決することができます。
さらに、畜産業や水産業などにおいても、バイオテクノロジーができることは多く、例えば養殖などで早く大きく育つ魚の開発などが考えられます。 (2024年卒 早稲田大学大学院 PwCコンサルティング デジタルコンサルタント職 内定)
この内定者は、下記のような流れで回答しています。
【回答の流れ】
結論➡現状の課題➡解決策➡ほかの事業への発展
現状の課題に言及したうえで学生なりの意見を導いているため、ケース面接に求められる「論理的思考」の表れになっています。
答える際には、自分の考えが伝わるよう、順序立てて話せているかや、具体的な施策が提示できているかを意識すると良いでしょう。
また、深掘り質問をされる場合もあるため、多角的な視点を持って回答準備をしておく必要もあります。
例題6選|PwCで過去出題されたケース面接
①機内食の売上向上施策
②アルバイト先への利益改善提案
③運送業に最新技術を活用するメリットデメリット
④社会課題に対するIT施策の提案
⑤IT技術を用いた働き方改革への提案
⑥日本の食料自給率を上げる方法
ここからは、PwCのケース面接で実際に出題された問題について、内定者の実際の回答とともに、回答のポイントを解説します。
重要なポイントは赤文字で示しているため、練習時の参考にしながら読み進めてみてください。
①機内食の売上向上施策
この質問をされた内定者は、ケース面接時の考え方や回答のポイントを語ってくれました。
内定者の回答
質問:ケース面接:飛行機の機内食売上を向上させるための施策。
回答:思考時間は20分、説明が5分、そのあと深堀が5分という構成。
まず前提を固めるため、クライアントは誰か、国内線か国外線か、時期はいつか、期間はどのくらいかなどを自分で設定した。そのあと、現状分析として売り上げの構成要素、その構成要素ごとのボリューム層、ボトルネックの特定を行った。
次いで上記2つのデータを基に、打ち手として思いつく限りの施策を打ち出し、インパクトを考えた。
最後に各打ち手のメリットデメリットを定量的に分析し、説得力を持たせた。 (2021年卒 日本大学 PwCコンサルティング ITソリューションコンサルタント職 内定)
赤字部分が示すポイント
いきなり課題を考えるのではなく、前提を決めてから取り組めているため、打ち手の説得力がある回答になっています。
また、下記のような深掘り質問をされたとも話していました。
内定者の回答
深堀として、各構成要素を導くまでの過程や、本当にその要素がボトルネックか、なぜなぜ、とこってり聞かれた。
私は頭の回転では勝てないと判断したので、基本的に下出に徹した。 (2021年卒 日本大学 PwCコンサルティング ITソリューションコンサルタント職 内定)
②アルバイト先への利益改善提案
この質問をされた内定者は、ケース面接時の考え方や回答のポイントを語ってくれました。
内定者の回答
質問:自分のアルバイト先に利益改善を提案してください。(ケース面接)
回答:私がアルバイトとして働いているホテルの利益改善がテーマであった。
まずは、コロナウイルスはホテルにどのような影響を及ぼしたのかをまとめた。この現状に対するボトルネックとしてコロナウイルスに対する忌避感を設定した。
次に、ホテルの収益構造について宿泊部門、宴会部門、料飲部門ごとにまとめた。料飲部門であったら、利益=売上ー原価+販管費であり、売上はさらに客数×部屋単価に分類されるといった具合である。
そして各々の部門でITを用いてボトルネックを解消するためにはどのような解決策を考えられるかを検討した。そして、その解決策を評価し最善の選択を提案した。
また、議論とは別枠としてgo toキャンペーン適用に対するロビー活動なども提案した。(当時は東京のみgo toキャンペーンから除外されてた) (2022年卒 早稲田大学 PwCコンサルティング ITソリューションコンサルタント職 内定)
赤字部分が示すポイント
「ホテル」という一つのくくりで捉えずに、部門ごとに分解した現状分析ができていることがわかります。
現場の課題感を理解するのに構造的な視点は役立つため、コンサルタントとしての姿を企業側に想像させたのかもしれません。
③運送業に最新技術を活用するメリットデメリット
この学生は、深掘り質問と同時にケース面接の様子を語ってくれました。
内定者の回答
質問:ケース面接:運送会社における人的リソース不足解消として荷積みの自動化や自動運転による運送そのものの代替など技術活用することにおけるメリットとデメリットを考えよ
回答: お題について1分で思考し、メリットとデメリットを挙げよ →業務効率化に対して法整備やコスト、責任所在の問題がある。
これらを考慮したうえで技術を導入するべき業務とそうでない業務はあるか →運転はしない方がいいが倉庫などの業務はするべき。管理のしやすさや責任の取りやすさなどが異なるため。
クライアントに導入したいと言われてもリスクが高いからやめるべきと言うか? →はい。交通事故は倉庫内の事故よりはるかに企業へのダメージが大きいため。
どうなったら自動運転も導入できるか。 →法整備が進み、特定事業者がそれを用いることができるようになったとき。また、試験導入などの社会実験の例が増加し、その安全性やリスクが十分検討されたといえる時。 (2025年卒 PwCコンサルティング デジタルコンサルタント職 内定)
赤字部分が示すポイント
クライアントの要望をすべて聞き入れるのではなく、リスクを考慮した考えが現段階からできていることがわかります。
また、技術の目新しさだけでなく、法規制や社会的受容性といった外部環境まで考えられている視点があることも伝わり、その点が評価につながったと考えられるでしょう。
④社会課題に対するIT施策の提案
この学生は、一部分が学生によって決められる形式のお題を出されたと言及していました。そこから、どのような考えを提案したのかが示されています。
内定者の回答
お題「○○によって生じる社会課題に対するITソリューションの提案をせよ」
前提は自由に決めていいとのことだった。
回答:与えられた社会課題に対して、因数分解をし、施策を検討した。
具体的には年齢層別に考えられる課題を列挙した。その課題から見える全体的な課題を考え、原因を探った。時間がなかったため、アプローチしやすい原因に対する施策を提案した。最終的にはロボットとAIを組み合わせた施策を提案した。 (2025年卒 PwCコンサルティング ITソリューションコンサルタント職 内定)
赤字部分が示すポイント
社会課題という大きなテーマに対し、ターゲットを年齢層に分けて解像度を高める姿勢がコンサルの基本と重なっています。
また、限られた時間でアプローチのしやすさを優先し、現実的な落とし所を探る判断力は、実務に近い視点として評価につながるでしょう。
また、この後の質疑応答の時間についても回答してくれました。
内定者の回答
その後の質疑応答(ディスカッション)で、自分の施策に対する問題点の指摘をいただいた。その指摘を元に、自分の施策をブラッシュアップして答え直した。
もらった指摘を素早く組み込むことで、質の高いディスカッションができたと賞賛をいただいた。 (2025年卒 PwCコンサルティング ITソリューションコンサルタント職 内定)
⑤IT技術を用いた働き方改革への提案
内定者の回答
質問:IT技術を用いた働き方改革について(ケース面接)
回答:自分の身近な大学の教授を想定し、どのように働いているのか時間ベースで定量的に考えました。その中で、働き方改革を「無駄な時間の削減」と定義し、無駄な時間を削減することで20%の働き方改革を提案致します。
その際、ボトルネックについては研究外の時間が多い為に研究の時間が少なくなっていることとしました。
得られたボトルネックについて、それを解消できる解決策としてIT技術を用いた授業スライドの作成アプリを提案させて頂きます。 (2025年卒 大阪大学大学院 PwCコンサルティング コンサルタント 内定)
赤字部分が示すポイント
社会人として働いた経験がないものの、身近な人の例を落とし込みしっかりと課題を展開できています。
抽象的なテーマを「20%削減」と数値化し、きちんとゴールを見据えた逆算的な動きができていることも好印象です。
⑥日本の食料自給率を上げる方法
内定者からのアドバイス
質問:日本の食料自給率を上げる方法を考えてください。
回答:バイオテクノロジー技術に大きく投資し、農業等の一次産業で使えるレベルに引き上げることです。
日本の食糧の多くを占める穀物や野菜などは、天候や環境によって大きく左右されます。さらに、土地が少ないため栽培できる面積が限られます。遺伝子組み換え技術を用いて、こうした問題を解決することができます。
さらに、畜産業や水産業などにおいても、バイオテクノロジーができることは多く、例えば養殖などで早く大きく育つ魚の開発などが考えられます。 (2024年卒 早稲田大学大学院 PwCコンサルティング デジタルコンサルタント職 内定)
赤字部分が示すポイント
自給率という複雑な問題に対し、「天候」という変動リスクと、「土地」という物理的な制約を構造的に整理できています。
表面的な施策よりも「なぜその技術が必要か」という論理的必然性を重視するため、この現状分析の鋭さは評価につながるでしょう。
就活会議が分析! PwCケース面接の出題傾向
PwCのケース面接の出題内容を分析すると、主に上記の3つの傾向が見られました。日常に近いビジネス課題から将来を見据えた大きなテーマまで、幅広い領域から出題されるのが特徴です。
これらのテーマが問われるのには、一体どのような意図があるのでしょうか。就活会議が独自の視点でその意図を深掘りしため、詳しく解説していきます。
身近なビジネスの売上・利益改善
「機内食の売上向上」「アルバイト先の利益改善」など、既存事業の立て直しや売上向上に関するテーマが見られます。
PwCは戦略立てから実行までの一連の流れを一貫しておこなっている企業です。そのため、いかにしてビジネスの売上を創出するかという視点は常に欠かせないものになります。
だからこそ、学生にとっても身近なビジネスを挙げ、コンサルタント的な思考力がどれほどあるかを確かめているのでしょう。
ITや最新技術を用いた課題解決
「社会課題に対するITソリューションの提案」や「IT技術を用いた働き方改革」など、テクノロジーを活用したアプローチが多く問われている傾向もあります。
IT技術やAIなどの技術が発展している現代において、それらに対する理解は必要不可欠です。実際のコンサルティング業務にも最新技術を落とし込み、実践的な提案ができるのかという点を見られていると言えるでしょう。
社会課題・マクロなテーマの解決
「日本の食料自給率を上げる方法」など、国レベルのより広範な社会課題の解決策を問うものも見られました。
PwCでは「インパクト投資」という環境的・社会的に良い影響を生み出すことを目的とする投資をおこなっています。このようなスケールの大きい課題において、学生なりの知識を応用しながら課題解決に向かえるかという点も、一つの評価対象になっていると予測できるでしょう。
内定者が伝授! ケース面接の選考対策
最後に、内定者の声からPwCのケース面接を通過するためのコツを紹介します。
論理的思考力はもちろんのこと、自分の考えを明確に伝えながら、面接官からの質問に柔軟に対応する姿勢が重視される傾向にあるようです。
詳しい内容を確認し、対策の参考にしてください。
内定者のアドバイス
正直、ケース面接に関しては対策本で作法を叩き込めば問題ない。
しかし、常に世の中に対してwhyの姿勢を持ち、考え続けているかに関しては一朝一夕でなし得るものではない。この点に関して積み重ねがある人は、評価されると思う。 (2022年卒 早稲田大学 PwCコンサルティング ITソリューションコンサルタント職 内定)
内定者のアドバイス
面接ではガクチカ+ケース問題など、一風変わった質問をしてくるので慌てずじっくり考えて答えるのが良い。普通にケース面接の対策をしているので十分だろう。
面接官も皆、優しく、圧迫面接等は見受けられないのでその点は安心して良い。自分の言葉で論理性高く話すことができれば内定が見える。 (2023年卒 大阪大学 PwCコンサルティング テクノロジーコンサルティング 内定)
内定者のアドバイス
自身はケース面接であまり冴えた回答をしたわけではなく、洗練されてもいなかったと感じる。
しかし、自分の誤りや理解不足などを素直に認めて柔軟に物事を考える姿勢を持つようにしていたので、それが合格の一因だと思う。 (2025年卒 PwCコンサルティング ビジネスコンサルタント職 内定)
内定者のアドバイス
ケース対策や、結論ファーストで分かりやすく答えること、論理的かつ構造的に話すことを意識すると良い。ケース以外は他の業界の面接対策でも役立つと思う。 (2025年卒 早稲田大学 PwCコンサルティング ビジネスコンサルタント職 内定)
PwCのケース面接の傾向やコツをつかんで選考通過を目指そう
この記事では、PwCのケース面接で課されたお題や内定者の回答、お題の傾向などを解説してきました。
ケース面接と聞くと身構えてしまいそうですが、過去問からきちんと傾向を理解し、内定者の回答を参考に練習を重ねることで、落ち着いて選考に臨むことができるでしょう。
紹介した内容をもとに対策をして、ケース面接通過を目指しましょう。
【関連動画】PwCに関する動画を紹介
就活会議のYouTubeチャンネルでは、PwCに関する動画を公開しています。
企業選びや選考対策をする際に、ぜひ動画もあわせて活用してみてください。
就活会議編集部
就活会議の編集チームです。就活生の皆さんの役に立つ「企業と面接のリアルな情報」を発信しています。体験記・ESは 会員登録すれば見放題! YouTubeチャンネルも配信中です!編集部についての詳細は 記事コンテンツの制作方針をご確認ください。

この記事の編集担当者
望月 晨生
新卒で寝具・家具メーカーに入社後、大手ECサイトの販売を担当。寝具や家具にまつわるオウンドメディアの立ち上げに携わる。自分で何かを作り上げることに魅力を感じ、ライター職に転職。現職では就活会議のコラム立ち上げに携わり、ライター・編集ディレクターを担当。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める