CREATED ON 2026.05.11 | UPDATED ON 2026.05.14

「自分が成長したこと」の回答例文14選|内定者回答を強み別・エピソード別に紹介

書類選考
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自分が成長したことの回答例文|得た力・エピソード別に紹介

こんにちは。就活会議編集部の佐藤です。 選考で「自分が成長したこと」を聞かれ、回答に迷う人は少なくありません。私自身、正解が見えにくい質問だからこそ、どう答えれば良いか悩んだ経験があります。 高評価への近道は、内定者の回答例文から「成長のプロセスを言語化するコツ」を学ぶことです。本記事では、得られた力やエピソード別に回答例文を一挙紹介。NG例や評価を高める伝え方も詳しく解説します。変化の過程を説得力を持って伝える「回答の組み立て方」をつかみ、自身の強みを最大限にアピールできる回答を作り上げましょう。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

【得た力別】内定者の「自分が成長したこと」の回答10選

多くの内定者は、自身の成長プロセスを経て「最終的にどのような能力を得たか」を結論に据えて話を展開しています。

ここからは、得られた力別に回答例文を紹介します。自身の強みや経験と重なる項目を中心にチェックし、「その力をどのようなエピソードで裏付けているか」という点に注目して読み進めてみてください。

なお、ガクチカや「苦労したこと」など他設問への回答例も含まれますが、どれも「成長したこと」を伝える回答として参考になるものばかりです。自身の経験を言語化する際のヒントとして、ぜひ役立ててください。

①粘り強さ

内定者の回答

私の壁を乗り越えた経験は、日商簿記2級に独学で取り組んだことだ。

この目標に取り組んだ理由は4年間の大学生活に意味を持たせたかったことと、自分の可能性を広げたかったからだ。挑戦する過程で週2回の部活動や平均週4回のアルバイトとの両立が困難であり、何度も挫折しそうになった。

しかし一度やると決めたことを途中であきらめることは自分のポリシーに反するため、どれだけ短時間でも毎日勉強することを決心した。具体的な勉強方法としては、参考書の基礎知識と過去問を解いて学んだ応用知識をノートに自分の言葉でまとめ、オリジナルの復習ノートを作成した。

そしてそのノートを通学時間などの隙間時間に見返すよう心がけた。その結果、約3か月で合格することができた。この経験から、たとえ困難な状況でも投げ出さず、粘り強く挑戦し続けることの重要性を強く感じた。

働く上でもこの粘り強さを活かして、ひとつでも多くの成果を上げられるよう精進したい。 (2025年卒 JTB 総合職 内定)

部活動やアルバイトの頻度を具体的に挙げることで、「限られた時間のなかで努力した」という背景をうまく示せています。

単に「頑張った」と述べるだけでなく、「たとえ短時間でも毎日やる」というルールを徹底し、実際にやり抜いたプロセスが「粘り強さ」の根拠になっています。自身の信条と具体的な行動が一致しているため、入社後の困難にも同じように立ち向かえる人物だと感じさせる内容です

②主体性

内定者の回答

私はサッカー部の活動において、チームの連携力向上に向けた新たな制度の考案・導入に尽力しました。

「リーグ戦優勝」を目標に日々練習に励んでいましたが、どれだけ技術が向上しても試合で勝てませんでした。その原因が部員同士の連携不足だと感じた私は、各々を客観視するための新制度の導入が必須だと考えました。

そこで、練習や試合を動画撮影し、部員で視聴する機会を設けました。そうすることで、プレーを客観的に捉えることができると同時に、お互いの考えを言語化することで、相互理解を深めることができました。

COVID-19の影響で目標のリーグ戦は中止でしたが、練習試合での勝率は2倍に向上し、チームのレベルアップを実感しました。

この経験から私は、「周囲に働きかけ、主体的に行動する力」を身に付けることができました。今後も「主体性」を発揮し、周囲に積極的に働きかけることで、課題解決を目指したいです。 (2024年卒 住友化学 クリエイティブスタッフ(総合職) 技術系 内定)

この回答は、敗因を冷静に分析し、有効な施策を自ら提案・実行したプロセスから、高い主体性をアピールできています。

「勝率2倍」という具体的な成果を示すことで、自分の行動がどれだけチームに貢献したかを客観的に証明できています

③チャレンジ精神

内定者の回答

学生時代に最も打ち込んだことは、長期インターンシップでの電話営業活動です。

初月はなかなかお客様と会話することができず、契約が取れませんでした。そこで、私は同じ悩みを抱える同僚や自分の録音データと、成績の良い上司のデータを何度も聞き直し、終話の要因になっている箇所を分析しました。

結果、私は相手に寄り添った会話ができておらず、会話の序盤で不審がられ、電話を切られていることに気づきました。そこから私はトークスクリプトを書き換え、定期的に同僚と会議を開いてアイデアの交換を行いました。

チームで協力しながら常にトークスクリプトを改良し続けた結果、通話時間と契約数は約◯倍になり、チーム成績◯位、個人成績◯位を達成できました。

この経験から、私は向上心を持って挑み続ける力を身につけ、チームでアイデアを共有する大切さを学びました。 (2023年卒 JTB 総職 内定)

この回答は、「課題」「行動」「結果」がバランス良くまとまっており、どのようにチャレンジ精神を身に付けたのかが理解しやすくなっています。

一人で改善を図るだけでなく、同僚とのアイデア交換やスクリプトの改良を仕組み化したことから、周囲を巻き込んで組織全体の成果を上げる力もアピールできています

④コミュニケーション能力

内定者の回答

クレームに来られるお客様の対応。

スーパーでバイトをしていると、例えば、状態の悪い値下げ品を買ったにもかかわらず、後日状態が悪かったから新しいものと交換してほしい、と言われる方がいます。

お客様に対して交換を断ることはできないですが、何も言わずに交換するのも店として良くないので、お客様に値下げ品の商品の説明や、今回だけは交換するが次回以降はご容赦いただくこと、また名前を控えておいて社員の方に報告するなど、今後に活かすことが出来るような対応を自然とできるようになったことは成長できたことだと感じています。

鉄道においても、遅延が起きてしまった場合など、お客様からクレームを受ける場合もあると考えているので、そういった時に十分な説明をしたうえでお客様に納得いただけるような対応をできたらと思います。 (2020年卒 名古屋工業大学大学院 東海旅客鉄道(JR東海) プロフェッショナル職 運輸系統 内定)

この回答では、その場限りの対応ではなく、「今後に活かせる対応」ができるようになった点を、自身の成長として定義しています。こうした姿勢は、「入社後もコミュニケーション能力を発揮して活躍してくれそうだ」という期待につながるでしょう。

また、入社後の活かし方まで具体的に語れているため、企業研究の深さと志望度の高さも伺えます。

⑤論理的思考力

内定者の回答

論理的に思考したことをアウトプットする力を向上させることができたと感じています。

もともと、研究室での目標として学会発表を行い、口頭賞もしくはポスター賞を受賞することを掲げていました。

日頃の研究室では、先生方や学生と積極的にディスカッションをすることを心がけ、日々研究に励みました。学会発表に4回参加しましたが、うち1回でポスター賞を受賞することができました。

研究を通して身につけた論理的思考を上手く言語する力を御社の研究開発職で活かしたいと考えております。 (2024年卒 住友化学 クリエイティブスタッフ(総合職) 技術系 内定)

この回答は、論理的思考力を身に付けた過程として「ただ研究に打ち込む」だけでなく、「周囲との議論を重ねる」という自分なりの工夫を伝えている点が評価できます。

「ポスター賞の受賞」という客観的な実績は、培った能力の裏付けとなり、採用担当者に納得感を与えるでしょう

⑥計画性

内定者の回答

まず、自分が研究で最も培ったものは計画性です。

自分の研究は植物を用いて行っているため、ある時期に今そのサンプルが欲しいと思っても、ないことの方が多いです。そこで1ヶ月2ヶ月前からサンプルにマークをつけて、計画的に行い続けることでこの力を養いました。

御社の生産技術職の業務の一つにいつまでにどれくらいの量の商品を作らないといけないなどを管理する必要があると考えます。自分の力はこの時にすごく役に立つと考えます。 (2026年卒 明治 技術系/生産技術 内定)

研究活動のどのような場面で「計画性」を養ったのか、当時の状況が鮮明にイメージできる内容です。

入社後の業務においても、その力をどう活かせるかが簡潔に述べられています。これによって、採用担当者は入社後の活躍をより解像度高くイメージできるでしょう。

⑦傾聴力

内定者の回答

相手の気持ちに配慮しながらより良い選択肢を模索し、それを提案する力を伸ばしたことだと思います。

病院実習で入院患者様の治療に参加し、それぞれの患者様が訴える症状に対して改善策を提案することで、治療の負担を軽減してきました。具体的には、ステージ4の子宮頸がん患者様の例が挙げられます。この方は抗がん剤の副作用により、便秘の症状に悩まされていました。しかし、処方薬には酸化マグネシウムという下剤がすでに出ており、本来であれば症状が抑えられているはずでした。

そこで、患者様にお薬をきちんと飲めているかヒアリングしたところ、過去に下痢になってしまったことがあり、それが不安で半分しか飲めていないことがわかりました。そこで、本来であればお薬を正しく服用して頂くよう改めて説明をするのですが、私はそれでは問題は解決しないだろうと考えまして、作用機序の異なる下剤を2種類提案しました。

そのうちの一つは患者様も聞いたことがあったものでございまして、ぜひ試してみたいと、前向きに治療を継続できるようになりました。このように、病院で実務実習を経験したことで、相手のニーズを探索し、それを満たせるようチャレンジをする行動力を成長させることができました。 (2024年卒 ライオン 研究職 内定)

相手の気持ちに寄り添いながら代替案を出したことで、相手が心から納得できる「高い提案力」を示せています。

専門知識を活かして不安を取り除き、相手を前向きな行動に導いたプロセスは、研究職においても「市場の潜在ニーズを的確に汲み取り、形にしていく力」として高く評価されたでしょう

⑧協調性

内定者の回答

はい、私は他人やチームでのコミュニケーションが得意です。

大学でのグループプロジェクトやチームワークの経験を通じて、円滑なコミュニケーションの重要性を学びました。私は積極的に意見を述べ、他のメンバーの意見にも耳を傾けることができます。

また、柔軟性と協調性を持ちながら、課題や目標に向けて共同で取り組むことができます。困難な状況でも、円滑なコミュニケーションを通じてメンバー同士の意見を調整し、協力して解決策を見つけることができます。

私はコミュニケーションの一環として、適切な情報共有や進捗報告を行うことも重要だと考えています。これにより、チーム全体が目標に向かって一体となって働くことができます。

パナソニックの事務職においても、円滑なコミュニケーションを通じて効率的な業務遂行やチームの連携を図り、組織の目標達成に貢献したいと思っています。 (2024年卒 パナソニックホールディングス 事務系 内定)

この回答は、自身が培った協調性を「メンバーの意見に耳を傾ける」「意見を調整して解決策を見つける」と具体的に言語化している点がわかりやすいです。これによって、この学生ならではの「協調性」の定義が伝わります。

また、「協調性の自己PR」や「チームで取り組んだ経験」に特化した例文集を以下の記事で紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

協調性の自己PR例文25選|言い換え例や差別化のコツも解説「チームで取り組んだ経験」の例文12選|内定者回答を経験別・役割別に紹介

⑨柔軟性

内定者の回答

大学生活を通して、リーダーシップの質が変化しました。

高校生までは、サッカー部で副キャプテンを務めてチームのバランスを取っていくようなリーダーシップを持っていました。大学生活で高校サッカー部の指導に挑戦し、正真正銘先頭に立ってチームを引っ張って行くリーダーシップを身に着けました。

この二つの形のリーダーシップを組み合わせた、柔軟なリーダーシップが自分自身の強みになったことが、大学生活で最も成長したことです。 (2026年卒 豊田通商 グローバル職 内定)

この回答は、部活動の実体験にもとづいて身に付けたリーダーシップを伝えており、説得力があります。簡潔な文章ながらも、状況に応じてどのような立ち振る舞いをしていたかがしっかりと伝わる回答です

なお、柔軟性の自己PRの書き方は以下の記事で詳しく解説しています。内定者例文も豊富に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

柔軟性の自己PR例文15選|内定者に学ぶ評価される書き方とは

⑩視野の広さ

内定者の回答

私が大学に入学してから成長したことは視野が広くなったことです。

大学生になるまでは同じようなバックグラウンドで同じような学力層の人と関わることが多くあったが、大学生になってからは異なるバックグラウンドの人との交流や異文化との交流などの機会が多く増えたことにより、視野が広がったと感じます。

また、大学生になってからはアルバイトを経験したことにより、社会の縮図のようなたくさんの価値観を持った人達がいることを感じる場面が多くなったと感じています。

自分自身の考えが偏っていたのだと感じる場面が多くなっただけでなく、こんな考え方があることやこんな価値観があるのだとびっくりすることが多くあったため、これまで以上に視野が広がったと感じました。社会人になってからも知らない世界がたくさんあるのだと考えているため、躊躇わずに積極的に視野を広げていこうと考えています。 (2023年卒 立命館大学 コスモス薬品 総合職 内定)

単に「多くの人と会った」という事実にとどまらず、自分の考えが偏っていたと自覚している点からは、視野の広さに加え、素直に学びを吸収できる柔軟な姿勢も伝わります。

自分の思い込みにとらわれず、他社の価値観を尊重しながら周囲と良好な関係を築ける力は、入社後にもさまざまな場面で活かせる強みだと言えるでしょう

【エピソード別】内定者の「自分が成長したこと」の回答4選

「自分が成長したこと」という問いに対し、特定の経験を主軸に置いて回答を構成する内定者も多くいます。

ここからは、代表的な4つのエピソード別に回答例文を紹介します。「その経験を通じて、成長のプロセスをどう言語化しているか」という点に着目し、自身の活動に近い例文を参考にしてみましょう。

①アルバイト

内定者の回答

家庭教師のアルバイトで一番大変だったことは、二人の中高生の志望校合格という目標に取り組んだことです。

生徒に共通する課題は勉強嫌いなことによる勉強に対するモチベーションの低さであり、まずは授業を楽しんでもらうことを目標におきました。そこで3つの施策を実行しました。

1つめは毎週実施する小テストで目標のスモールステップ化を行いました。短期的な目標を与えることで、成長実感の付与を行いました。

2つめは計画の作成と徹底的なリマインドです。毎日どのテキストを何ページ行うというところまで毎週指定し、適宜メールアプリにて進捗の確認を行いました。

3つめは生徒の趣味にまつわる話を交えて心理的距離を縮めることです。授業に対する嫌なイメージを払拭するために行いました。

その結果、信頼関係が構築され、成績が向上してモチベーションが上がり勉強時間が増えるという好循環を経て、志望校合格に繋がりました。この経験を経て、他者のモチベーションには目標の提示と成長実感の付与が大切であることを学びました。 (2024年卒 SMBC日興証券 総合コース 内定)

この回答は、「生徒の勉強嫌い」という課題に対し、多角的なアプローチをおこなった実行力が伝わります

相手が「何に意欲を感じるか」を論理的に分析し、成果が出るまで粘り強く伴走する姿勢は、顧客の資産運用を長期的に支える証券業界において、高い評価につながるでしょう。

②ゼミ活動

内定者の回答

私が学生時代最も成長を実感したことは、ゼミ活動においてグループのモチベーションを保ち発表成功へと導いたことです。

私のゼミナールでは年に一度発表があり、それに向けてグループで準備を進めていました。しかし、途中厳しいコメントなどを受けたことでメンバーのモチベーションは低下しなかなか発表を成功させるイメージを持てずにいました。

そこで、リーダーを務めていた私は一度グループのメンバーの役割を再確認し目標の再共有をするという目的で話し合う機会を設け、その後のスケジュール立ても同時に行いました。

これにより、一人一人のすべきことを徹底し残りの準備を行ったことで本番では統一感のある発表を行うことに成功し、高い評価を得ることが出来たと感じています。 (2022年卒 明治大学 丸井グループ 総合職 内定)

この回答は、リーダーとしてメンバーのモチベーション低下にどう向き合ったのか、その「実行力」がよく伝わります。

さらに、「なぜ話し合いの機会が必要だと考えたのか」という当時の思いを付け足すと良いでしょう。行動の根拠にある自分なりの考えを言語化することで、あなたならではの価値観がより際立つ回答に仕上がります。

③学業

内定者の回答

学生時代に成長したことは、技術をどう役立てるかという考え方が身に付いたことです。

この考え方が身につく前は、自身の技術力を磨くことばかりを考えていました。しかし、ある講義に参加して、その考え方が変わりました。その講義では、技術はあくまでも手段という考え方のもと、相手が何に困っているのかを特定するヒアリングをし、それを技術で解決する解決策を提案するという取り組みを行いました。

この取り組みを通じて、技術を最大限に活用するには難しい技術を利用するのではなく、相手の目的に応じて技術を使い分けることが重要であるということを学びました。この考え方を会社でも生かして顧客企業の抱える課題に応じて技術を適切に役立てたいです。 (2024年卒 TOPPANホールディングス 技術系 内定)

この回答は、「変化前の考え→きっかけ→得た学び」という順序で、自分の考えが変わっていくプロセスを具体的に述べている点が優れています。ただ「〇〇が身に付いた」と結論だけを語るよりも、はるかに説得力が高まります。

「自分の専門知識を、いかに顧客の役に立てるか」を追求する姿勢は、技術を駆使して課題を解決する技術職において、確かな評価が得られるでしょう。

④留学

内定者の回答

留学生活で一番印象に残っていることは、現地のサッカーチームで活動したことです。

初めは、言葉も通じず、なかなかパスも回ってこなかったため苦労しました。しかし、そこで諦めず、チームメイトたちと積極的にコミュニケーションを取ることを意識しました。特に、誰もが知っているような、海外のサッカー選手の話をすることで、その中から、自分の求めるプレーなどを伝えるように工夫しました。

その結果、徐々にチームメイトたちと理解し合えるようになり、パスも回ってくるようになりました。特に、ある試合でチームメイトが選ぶマンオブザマッチになることができたことが印象的でした。

サッカーチームでの経験を通して、異文化の人とも粘り強くコミュニケーションをとるという点において、大きく成長できたのではないかと思います。 (2022年卒 名古屋大学大学院 キッコーマン 研究・製造系 内定)

この回答は、言葉の壁という逆境に対し、「共通言語のサッカー」を糸口にするという、相手の懐に飛び込むための工夫や適応力がよく伝わります。

文化や価値観が異なる環境でも粘り強く相互理解を深める姿勢は、グローバルに展開するメーカーにおいて「どんな環境でも信頼を築ける人材」として、確かな安心感を与えるでしょう

「自分が成長したこと」のNG例文

「自分が成長したこと」の回答では、評価を下げてしまう共通の要因があります。事前にNGパターンを把握しておくことは、意図せず評価を損なうリスクを防ぐことにつながります。

ここからは代表的な3つのNG例を紹介します。自身の回答が当てはまっていないか、一つずつ確認してみましょう。

①「ただ頑張った」と精神論に終始している

NG例
私は居酒屋のアルバイトで、繁忙期の店を回す経験を通じて成長しました。

年末の非常に忙しい時期、人手が足りず何度も心が折れそうになりましたが、持ち前の根性で誰よりも早く出勤し、誰よりも遅くまで全力で働き続けました。

とにかく「気合で乗り切る」と自分に言い聞かせて走り抜いた結果、店長からも「君のガッツには助けられた」と言ってもらえ、忍耐力が成長したと感じています。

困難を乗り越えるうえで、「気合」や「根性」といったマインド面は重要です。

しかし、解決策が精神論のみに終始してしまうと、企業からは「モチベーションが維持できないときに諦めてしまうのでは」「実務で活かせる具体的なスキルが見えてこない」と判断されるおそれがあります。

マインド面は、あくまで困難に立ち向かうための「土台」として活かしましょう。そのうえで、「具体的にどのような行動をし、どんな工夫を凝らしたのか」という行動面に焦点を当ててみてください。そうすることで、精神的なタフさを伝えつつ、入社後も活躍できる「再現性」を説得力を持ってアピールできます。

②当たり前のことを「成長」と定義している

NG例
私はゼミ活動を通じて、時間を守ることの大切さを学び成長しました。

以前の私は、集合時間に数分遅れてしまうことがありましたが、共同研究を進めるなかで仲間に迷惑をかけていると痛感しました。そこで、スマートフォンのアラームを5分前に設定し、常に逆算して行動することを徹底しました。

その結果、最終的には一度も遅刻することなく研究を終えることができ、社会人としての基本が身に付いたと自負しています。

「時間を守る」「挨拶をする」といった内容は、社会人として備えておくべき当然のマナーです。これらを「成長したこと」として伝えてしまうと、企業側は「成長の基準そのものが低いのではないか」と懸念を抱く可能性があります。

選考の場では、「組織にどのような価値を提供できる能力を身に付けたか」に焦点を当てることが重要です。自身の強みを語る際は、より高い視座での目標達成や、実務的なスキルの向上を感じさせるテーマを選びましょう。

③自発的な動機がなく受け身な印象を与えている

NG例
私はサークル活動で、顧問の先生からのアドバイスによって成長することができました。

当初、私は企画の立て方がわからず悩んでいましたが、先生から「もっと他大学の事例をリサーチしなさい」と指導を受けました。

言われたとおりに10校以上の事例を調べて資料にまとめたところ、先生から「よくやった」と褒めていただき、無事に企画を通すことができました。この経験から、人からの助言を素直に実行する大切さを学びました。

エピソードを語る際、「周囲に指示されたから行動した」という受動的な動機に終執するのは避けましょう。企業は自ら課題を見つけ、解決に向けて試行錯誤できる主体的な人材を求めているからです。

たとえ周囲の助言がきっかけだったとしても、その後に「自分はどう考え、なぜ動こうと決めたのか」という「意思決定のプロセス」が必ずあるはずです。その自発的なアクションを言語化することで、「他者の意見を柔軟に取り入れ、自らの意志で行動に変えられる人」という高い評価につながります

「自分が成長したこと」の伝え方

回答テンプレート

①結論
私は〇〇(経験)を通じて、△△(能力・考え方)という面で成長しました。

②過去の課題・自分の弱点
以前の私は〇〇という課題を抱えていました。そんななか、△△という壁にぶつかり、自分の〇〇という弱さを痛感しました。

③成長に向けた具体的な行動
このままではいけないと考え、私は〇〇という工夫をおこないました。特に△△という点を意識して行動し続けた結果、〇〇という変化が現れ始めました。

④成長した今の自分と得られた成果
この経験を通じて、今では〇〇を意識して動けるようになり、結果として△△という成果を出せるまでになりました。

⑤入社後の貢献
この経験で得た〇〇という視点を活かし、御社においても△△の場面で貢献していきたいと考えています。

実際に面接で「自分が成長したこと」を聞かれた際、どう答えれば良いか迷ってしまう人は、ここから解説する「5つのステップ」に沿って伝え方をマスターしましょう。

このテンプレートを活用して構成を練ることで、話の筋道が明確になり、自身の強みや入社後の貢献を論理的にアピールできるようになります。

なお、面接での回答は「300文字程度」にまとめると、無理なく話せて採用担当者も理解しやすいボリュームになります。この文字数を目安に、ステップを一つずつ確認して回答を組み立てていきましょう。

①どんな成長をしたのか簡潔に伝える

回答例
私は〇〇(経験)を通じて、△△(能力・考え方)という面で成長しました。

まずは結論として、「どのような経験を通じて、どんな力を養ったのか」を端的に伝えます。

いきなり成長の過程から話し始めてしまうと、採用担当者は話の着地点が見えないまま聞き進めることになり、内容を正しく理解できません。最初に結論を述べることは、この質問に限らず、すべての面接での回答において徹底すべき点です

②過去の課題や自分の弱点を伝える

回答例
以前の私は〇〇という課題を抱えていました。そんななか、△△という壁にぶつかり、自分の〇〇という弱さを痛感しました。

次に、過去に直面した困難や自覚していた自身の弱点について述べます。

ここを明確にすることで、単に「成長した」と伝えるよりも、その後の変化の大きさが際立ち、成長前後のギャップを示せます。「苦しい状況のなかで、いかに努力し成長を遂げたか」というプロセスを効果的に伝えるために、当時の状況をありのままに伝えましょう

③成長に向けた独自の工夫を伝える

回答例
このままではいけないと考え、私は〇〇という工夫をおこないました。

そして、成長するために自ら起こしたアクションを具体的に伝えます。企業は「課題に対してどのように考え、行動したのか」という「試行錯誤のプロセス」を最も重視しています

たとえ同じ結果であっても、そこに至るまでの工夫や努力の仕方は人それぞれ。自分なりの工夫を言語化することで、あなたならではの強みや価値観がより際立つ回答に仕上がります。

④成長後の変化や成果を伝える

回答例
特に△△という点を意識して行動し続けた結果、〇〇という変化が現れ始めました。

③の行動の結果、自身がどのように成長し、周囲にどのような変化をもたらしたのかを伝えましょう。

変化や成果を述べる際は、「参加者数が〇人増加した」「離職率が△%低下した」など、具体的な数値を用いるのがコツです。そうすることで、あなたの「成長」が主観的な感想にとどまらず、「客観的な事実」として証明され、回答の説得力が格段に高まります。

⑤入社後にどう貢献できるかを伝える

回答例
この経験で得た〇〇という視点を活かし、御社においても△△の場面で貢献していきたいと考えています。

最後に、成長によって得た力や考え方を活かし、志望企業でどう活躍できるのかを伝えます。ここが曖昧だと、単なる「過去の思い出話」で終わってしまい、企業側は「あなたを採用するメリット」を見出すことができません。

企業のホームページや採用サイトから具体的な業務内容を深く理解し、自身の強みが「どの部署の、どんな場面で」発揮できるかを明確に結び付けましょう

内定者の例文を参考に「自分が成長したこと」を具体的に伝えよう

この記事では、内定者が伝えた「自分が成長したこと」の回答例文を紹介しました。

この設問で大切なのは、「どのようなプロセスを経て成長を遂げたのか」という「道筋」を具体的に伝えることです。さらに、成長して得た強みを志望企業の業務と結び付けることで、入社後の活躍をよりアピールできます。

紹介した回答例文や伝え方を参考に、あなたならではの「成長のプロセス」を言語化して、自信を持って伝えられる回答を作り上げましょう。

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この記事の編集担当者

佐藤 美空

大学卒業後、就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。約1年間キャリアアドバイザーとして文系学生の就職支援をおこなう。就活生時代にポート運営の就活メディアを活用した経験から、「今度は私が就活生の役に立つメディアを創りたい」という思いでライターに転身。現在は就活会議のライターを担当している。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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