【例題6選|デロイトのケース面接】内定者の回答・評価ポイントを解説
こんにちは。就活会議編集部の佐藤です。 世界4大会計事務所「Big4」の一角を担うデロイト。戦略から実行までを一貫して手掛ける国内最大級の総合ファームであり、その圧倒的な実績とグローバルなネットワークは、成長を志す多くの就活生を魅了しています。 内定をつかむには、論理的思考力が試される「ケース面接」の突破が不可欠です。そこで本記事では、過去に出されたお題や内定者が語る通過の秘訣を徹底解説。難関選考を勝ち抜くための実践的な対策法を紐解きます。コンサル業界を志望する人は、まずここから準備を始めましょう。
この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。
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どこから読み始めますか?(リンクを押して飛ぶ)
・デロイトのケース面接とは何かを知りたい
・ケース面接の答え方を知りたい
・過去出題されたケース面接のお題を知りたい
・デロイト独自のケース面接での評価ポイントを知りたい
・ケース面接を突破するコツを知りたい
デロイトの選考で課される「ケース面接」とは
はじめに、ケース面接とはどのような選考なのか、その概要を押さえましょう。
「ケース面接」とは
おもにコンサルティングファームの選考でおこなわれる、ビジネス上の課題に対し、制限時間内に論理的な解決策を導き出し提示する面接方式のこと。
コンサルタントとして活躍するために必須となる「論理的思考力」「問題解決力」「コミュニケーション能力」を総合的に測る
ケース面接は、初見で突破することがきわめて困難な「特殊な選考」であるため、事前の対策が必須だと言えます。
次に、デロイトのケース面接が具体的にどのような流れでおこなわれているのか、内定者の選考体験記から紐解いていきましょう。
内定者の選考体験記
選考の具体的な内容:インタビューブースに入室後資料が渡され約1分読む時間を与えられる。その後5分間で施策を考え、発表する。 (2025年卒 デロイトトーマツコンサルティング コンサルタント職 内定)
内定者の選考体験記
選考の具体的な内容:ケースのお題が渡され、思考10分→発表→ディスカッション10分の流れです。思考の時間はビデオと音声はそのままで行いました。 (2024年卒 デロイトトーマツコンサルティング ビジネスリスクアドバイザー職 内定)
これらのことから、デロイトのケース面接は、資料の読み込みや施策を検討する時間がきわめてタイトであることがわかります。
短時間でいかに一貫した論理を組み立て、説得力のあるアウトプットにまとめ上げるか。その「瞬発力」と「思考の深さ」が合否を分けると言えるでしょう。
デロイトのケース面接の答え方|内定者が解説
ここからは、デロイトのケース面接の答え方を内定者の解説とともに詳しく解説します。実際の選考での答え方を具体的にイメージしながら読み進めてください。
ある内定者は、「日本政府のとある政策に対するあなたの意見を教えてください」というお題に対し、以下の流れで施策を検討し、発表したと述べています。
内定者の回答
政策の想定していた効果を予想した上で、現時点でそれが達成できるもしくは達成している状態なのかを判断した。
その上で、 ①現状に対する解決度合い ②この政策による未来へのプラスの側面とマイナスの側面 ③私の主張を補佐する、経済的な市場システムについて話をした。
具体的な話のフローとしては
①この政策の目的は◎◎だと想定する ②また、現状の課題点は▲▲だとする ③であれば、この政策を行ったのは正解だと思う ④なぜなら、この政策を行わなければ市場に流通するお金が無くなり、デフレを加速させるからである ⑤しかしながら、この政策によって未来で起こるだろう✕✕という問題については、別途考えなくてはいけないとは思います。
という流れで回答を行いました。 (2022年卒 上智大学 デロイトトーマツコンサルティング 経営コンサルタント職(デジタル/テクノロジー) 内定)
この回答から、デロイトのケース面接で高く評価されるために押さえたい、回答の基本構成があることが見えてきました。
①前提確認・定義(目的の特定):
「その政策や施策の本来の目的は何か」を定義する。ここを明確にすることで、その後の論理がブレるのを防ぐ②現状分析・課題特定: 現在の状況を整理し、「なぜその目的が達成できていないのか」を指摘する。コンサルタントには「何がボトルネックか」を見抜く力が求められるため、ここでの分析の鋭さが評価に直結すると言える
③主張の提示・論理的な根拠: 自身の結論を述べ、それを支える「根拠」を提示する。ケース面接では、直感ではなく「構造化された理由」があるかどうかが厳しくチェックされる
④リスクへの言及: 自身の主張の弱点や、将来起こり得る問題についても触れる。多角的な視点を持っていることを示すことで、提案のリアリティが増し、その後の面接官とのディスカッションにおける対応力にもつながる
単に思い付いたアイデアを話すのではなく、上記のように流れを意識して論理を組み立てることが重要です。
デロイトのケース面接の過去問5選|内定者の回答付き
①AI導入が企業活動に与えるメリット・デメリット
②SNS普及によるメリット・デメリット
③若者の車離れを改善するための施策
④コロナ禍の経済・商業活動の対応
⑤生徒に年間100冊の読書をうながす方法
ここからは、実際にデロイトのケース面接で出題されたお題と、それに対する内定者の回答を紹介します。
「回答のどの部分が評価のポイントになったのか」を意識しながら、「自分ならどう論理を組み立てるか」という視点を持って考えてみてください。
①AI導入が企業活動に与えるメリット・デメリット
内定者の回答
メリットとしては、 ・人件費を削減できることにより長期的には収益が増加する ・従業員が単純作業をする必要がなくなり、より付加価値の高い業務に従事させることができ収益が増加する といったことが考えられます。
デメリットとしては、 ・導入初期の段階のイニシャルコスト ・代替された従業員の処遇(どう社内に再配置するか、および会社を退職させるか) ・ITに詳しい人材(AIを運用する人材)をどう登用するか、もしくはアウトソースする際にどのようにするかわからないため、無用なコストがかかる可能性がある ・AIの活用が同業他社と比較して出遅れると、コストのみかかり利益が大きく得られない可能性がある。 ということが考えられます。 (2018年卒 東京大学大学院 デロイトトーマツコンサルティング 経営コンサルタント職 内定)
赤字部分が示すポイント
単なるコスト削減にとどまらず、余ったリソースを「付加価値の高い業務」へ転換する経営的視点が評価できます。
また、雇用の再配置や競合比較による投資リスクなど、組織運営や市場競争の観点から構造化できている点も優れています。
また、ほかの受験者は「あなたはAIを企業に導入するべきであると思いますか」という類似質問をされたと話していました。その質問に対する回答も見ていきましょう。
内定者の回答
私はAI(人工知能)を企業に導入するべきであると考えます。
理由としては、「少子高齢化が進み、労働人口が減少していくこれからの時代において、単純な判断で済むような簡易な業務はAIに任せ人間はより高付加価値な業務に徹するべきである」、「ビックデータのより素早い、正確な解析が重要になるであろうこれからの時代に、データサイエンティストをはじめとする人間が業務を行うよりも、AIが行うほうがより効率的で生産性をあげることができる」ということがあげられます。
この判断には「AIの暴走やセキュリティの問題」「人間の雇用機会の損失」「競合他社もAIを導入した場合、差別化を計れるのか」といったデメリットも存在するため、慎重な議論が必要であると考えられます。 (2018年卒 大阪府立大学 デロイトトーマツコンサルティング 経営コンサルタント職 内定)
赤字部分が示すポイント
労働力不足という社会課題に対し、AIと人間の「役割分担」を示せている点が高評価です。
AIセキュリティや、他社との差別化の困難さといった負の側面を提示し、議論の前提に置く客観的な姿勢に、プロとしての素養が感じられます。
②SNS普及によるメリット・デメリット
内定者の回答
まず前提としまして、大学生にとってSNSの普及がもたらしたメリットやデメリットがどのようなものがあるかと定義させていただきました。
その上で、SNSを利用する場面を構造化すると、まず日常と非日常に分けられます。具体的には、日常は学生生活や衣食住、非日常は遊びといった形です。私はその中でも学生生活というところにフォーカスしました。
なぜなら、大学生は1週間のうち5日間は学生生活を送っており、かつ遊ぶにしても大学内での交友関係から派生する遊びが多いと考えたためです。
そこで日常の中の学生生活におけるメリット、デメリットを挙げます。まずメリットとしましてはハッシュタグなどを用いて今まで出会うことのできなかった数の人々とつながることができる、出会いが多いことです。また、自分が欲しい情報を誰かがつぶやいてくれていたらそういった情報にたどり着けるということもメリットだと考えます。
一方で、SNSは常にだれかとつながっているような感覚で、一人の時間が取りづらいと感じたり、情報に関しても匿名であることが一般的であることから、信ぴょう性などに関して精査がしづらいことも挙げられます。このようにメリットとデメリットはかなり表裏一体の関係に見えます。 (2023年卒 デロイトトーマツコンサルティング 経営コンサルタント職 内定)
赤字部分が示すポイント
話が広がりすぎるのを防ぐため、ターゲットを「大学生」に絞って議論の土俵を明確にしている点が優れています。
自身の日常生活にもとづいた納得感のある根拠を示しつつ、事象の両面を冷静にとらえられている点も評価ポイントとなったのでしょう。
また、下記のような深掘り質問をされたとも話していました。
内定者の回答
面接官:その上で、SNSと共存するための施策を考えてください。
学生:私は、大学生がSNSと共存するための施策として、同大学限定のSNSを開設するという施策を考えました。理由といたしましては、匿名での利用ながらも、同じ大学の人が発信しているということである程度の信用性が担保されているということ、また、情報の精査に対するハードルが低いことが挙げられます。
面接官:運営するにあたってのリスクはどのようなものがありますか
学生:一番大きなリスクは個人情報の漏洩リスクが考えられると思います。
面接官:そうですよね、では運営する主体はどのようなところを想定していますか?
学生:そうですね、最初はサークルなどが運営することも考えたのですが、その大学であることを証明するための学生証や住所などの個人情報を保管することを考えると、大学などの機関が運営することが適切ではないかと考えます。
このような、施策の内容を深めるような深堀りが続きました。
赤字部分が示すポイント
課題に対し「限定コミュニティ」という具体的な解決策を提示できています。
リスクを考えた施策立案もできているため、責任感を持って業務に臨んでくれそうな姿も期待できるでしょう。
③若者の車離れを改善するための施策
内定者の回答
月額課金制度で車を貸し出すサービスを提案する。
若者が車を欲しがらない理由の原因として、必要性を感じられないということが挙げられると考えた。ここでいう必要性とは、価格に対しての価値を感じないということだ。レンタカー市場やカーシェア需要があるのに対し、所有することのメリットが感じられないことを解決するために上記のサービスを提案する。
これにより、実際に所有することで生じる小距離移動の便利さやシグナリングとして作用するなどのメリットを消費者に感じさせることができると考えた。 (2023年卒 デロイトトーマツコンサルティング コンサルタント職 内定)
赤字部分が示すポイント
「高いから買わない」という表面的な理由ではなく、コストと価値の見合いに本質的な原因を見出した点が評価の決め手と考えられます。
所有することで得られる心理的・実用的な利点を言語化し、施策の妥当性を裏付けている点もポイントです。
また、下記のような深掘り質問をされたとも話していました。
内定者の回答
面接官:車メーカーはどのように利益を得ることができるのか
学生:上記の月額課金で儲かるようにする。そして消費者側もただ掛け捨てのようにするのではなく、定価満額まで支払った瞬間、完全に所有権が移るというモデルを考案している。
面接官:上記の案のネックなポイントは何か
学生:車を貸し出すときに必要になる駐車場を用意できるかどうかが問題になると感じる。レンタカーやカーシェアは車を一つの土地に集中させることで効率性を上げていると思うので、各エリアにステーションのような場所を用意することが解決策になると考えている。
面接官:実際に実現することはできると思うか
学生:難しいと感じている。月額課金の額がどうしても数万単位になるため、消費者にそこまでのメリットを貸し出す前に感じてもらえるかどうかが肝心になる。また、都内であれば、余計に先ほど述べたステーションを設置することが困難になるので、実現可能性は低いと思われる。
面接官:ほかに何かアイデアはあるか
学生:自動車メーカーがマネタイズできるポイントとして、保険が挙げられると思う。自動車保険を自動車メーカーが保有すれば自動車販売と同時に加入してもらうことができるのでチャンスであると感じる。
赤字部分が示すポイント
自説の弱点を冷静に分析し、「実現の難しさ」を率直に認める姿勢が信頼につながっていると考えられます。
そのうえで、駐車場確保の代替案や「保険」による収益モデルを即座に提示しており、発想の柔軟性があることも読み取れるでしょう。
④コロナ禍の経済・商業活動の対応
内定者の回答
私は、 ・外出制限が出た時に、迅速に通販・宅配サービス重視の小売形態に切り替えるように仕組みを作ること ・外出制限時の通販・宅配サービス重視の小売形態の強化をすること を提案します。
外出制限時には、小売業は通販・宅配サービスで営業をするしかないのは避けられない事態です。したがって、その形態への切り替えを迅速に行う仕組みを作ることで、売上の空白期間が起きないようにします。
さらに切り替えた後に、なるべく消費が活発に行われるように、オンラインでの出店・宅配サービスのインフラを国主体で作ることで、オンラインに本格的なバーチャル市場を作り、物の売買が行われやすい環境を作ります。
このように、小売の空白期間を作らず、販売力を強化することで、外出制限時の消費を支えます。 (2023年卒 東京大学大学院 デロイトトーマツコンサルティング 経営コンサルタント職 内定)
赤字部分が示すポイント
「売上の空白期間」という企業の存続にかかわるリスクを特定し、回避すべき最優先課題として設定した点が評価できます。
また、「国主体のインフラ整備」という解決策をきちんと打ち出せている点からも、施策がその場しのぎのものでないことが伝わるでしょう。
また、下記のような深掘り質問をされたとも話していました。
内定者の回答
面接官:人命と経済とでどちらを優先しますか。
学生:私は人命を優先します。 なぜなら、経済損失より、経済を優先しても多くの死者・病人が出ることの方が長期的なリスクが大きいと考えるからです。
経済を優先すると、コロナ患者が大量に出てしまいます。その中にインフラ業や医者等の社会の維持に関わるエッセンシャルワーカーがいた場合、社会機能が停止して、大きな損失となってしまいます。
ですので、まずは人命を優先して、感染の拡大防止に努めることが肝要と思います。一方で、経済的損失を抑えるためにより迅速に感染を縮小するために、政府による強固な外出制限・市民の活動のコントロールができる仕組み・法案を準備することも大事だと思います。
また、外出制限による小売業への補填の仕組みも再整備する必要があると考えます。
赤字部分が示すポイント
人命を優先する根拠として、社会機能の維持という観点から一貫した視点を持って考えられています。
また、人名を優先した際の新たな課題や、その対応まで言及できる視野の広さがあることもよくわかるでしょう。
⑤生徒に年間100冊の読書をうながす方法
内定者の回答
最も有効な施策として書籍が読めるタブレットを配布することが挙げられる。
それにより、生徒の荷物軽減やハードル低下が見込める。また、かかる料金も総合して安くなるであろうと考える。 (2024年卒 慶應義塾大学 デロイトトーマツコンサルティング ビジネスリスクアドバイザー職 内定)
赤字部分が示すポイント
端末配布という環境整備によって行動をうながす「仕組み化」ができていることがわかります。
本の重さや手軽さといった利用者の不便を具体的に解消しつつ、費用対効果まで考慮した現実的な提案です。
また、下記のような深掘り質問をされたとも話していました。
内定者の回答
面接官:そもそも100冊ってどうですか? 生徒は真面目に読むでしょうか?
学生:厳しいと思います。真面目に読まない生徒も出てくるはずです。
面接官:その場合どのような対策を取りますか?
学生:可能であれば簡易的な読書感想文を書いてもらうことで読んでいることを確かめることが理想ですが、そのようなことをすると生徒の負担は格段に大きくなります。
そのため、100冊というような固定的な目標ではなく、生徒に合わせた無理のない目標を立てることも選択肢として良いと思います。
赤字部分が示すポイント
「感想文」という管理手法が、かえって読書意欲を削ぐというデメリットを瞬時に予想できています。
数値目標への執着を捨て、現場の運用を考慮した「柔軟な目標設定」へと転換したことも評価につながったのでしょう。
また、ほかの内定者は以下のようなお題が出題されたと話しています。ケース面接の事前対策として、これらのテーマについても自分なりの論理構成を組み立ててみましょう。
- リモートワーク円滑化に向けて気を付けるべきこと
- 日本版大学スポーツ協会における今後の課題
- 日本政府の政策に対する自身の考え
デロイトのケース面接独自の評価ポイント
デロイトのケース面接において重視されるのは、面接官との対話を通じて、いかに自身の論理をブラッシュアップできるかというプロセスです。
ここからは、デロイトの選考特有の評価ポイントについて、内定者の実体験にもとづいたアドバイスを交えながら学んでいきましょう。
①面接官の指摘を柔軟に受け入れられるか
内定者からのアドバイス
デロイトのケースは(他ファームも同じかもしれないが)面接官を打ち負かそうとする姿勢をとにかく嫌っている印象だ。相手の指摘している点を甘んじて受け入れて、それを基に自分の発言を鋭くしていくプロセスを見ていると思われる。
そのため、初期アウトプットが悪くてもそのばであきらめず、面接官のヒントを基にアウトプットを精緻化していけば、通過できると思われる。 (2023年卒 デロイトトーマツコンサルティング コンサルタント職 内定)
内定者からのアドバイス
ポイントとしては、各体験者も語るように、決して相手を論破するように自分の意見に意固地になるのではなく、相手と一緒に作り上げるように、自分の非を認めて、相手の意見を組み込んでより良いものを作ろうとする姿勢を見せることが大事であると考える。 (2023年卒 北海道大学 デロイトトーマツコンサルティング コンサルタント職 内定)
デロイトのケース面接では、自分の意見を正当化する「論破」の姿勢は禁物です。なぜなら、ケース面接は単なる「正解を当てる試験」ではなく、面接官を上司や顧客に見立てた「入社後のシミュレーション」だと言えるからです。
そのため、面接官からの指摘を「否定」ではなく、より良い答えを出すための「新たな視点」として素直に受け入れましょう。異なる意見を取り入れようとする柔軟な姿勢は、「チームで成果を出すプロとしての素養」を判断するきわめて重要な指標となります。
②助言をもとに回答を修正できるか
内定者からのアドバイス
自身も最初の発表した状態ではあまり詰めきれてなく、ぼろぼろな部分があり、そこを指摘され、落ちたのではないかと、終わったときは思ったが、結果的に受かっていたので、提案の内容よりも、どうやってそこから改善していくか、共に作り上げていくか、といった、姿勢の部分が大事にされていたのではないかと考える。
自分ができていないところは正直にそういうと相手にも理解してもらえるので、できていないところは認め、そこから改善していくことが大事であると考える。 (2023年卒 北海道大学 デロイトトーマツコンサルティング コンサルタント職 内定)
内定者からのアドバイス
まず一つ目の論理的な思考力は、ケース面接と人物面接の両方に共通して必要とされるスキルだと思う。次に柔軟な思考力は特にケース面接で必要とされると考える。
具体的には、ケース面接で自分の成果物への指摘が行われた際に、それを認めたうえで、柔軟に修正し、中身を面接官とともに深めることができるかといった点だ。 (2023年卒 デロイトトーマツコンサルティング 経営コンサルタント職 内定)
デロイトのケース面接では、初期提案の完成度以上に、指摘を受けた際の「軌道修正の速さと質」が問われます。
なぜなら、コンサルタントの役割は「一人で正解を出すこと」ではなく、「議論を通じて最適解を導き出すこと」にあるからです。実務においても、上司やクライアントからの指摘を即座に反映し、アウトプットを磨き上げ続ける姿勢が欠かせません。
そのため、アドバイスを単に聞き入れるだけでなく、すぐに自身の回答をアップデートする意識を持ちましょう。指摘をヒントに思考を再構築し、答えをより良いものへと磨き上げる姿勢こそが、コンサルタントとしての適性を証明する決め手となります。
③対話を意識した回答ができるか
内定者からのアドバイス
またコミュニケーション能力があり、気持ちのいい会話ができることが重要である。単に論理的に秀でていても選考は突破できないと感じた。 (2023年卒 北海道大学 デロイトトーマツコンサルティング コンサルタント職 内定)
内定者からのアドバイス
ケース面接の参考書を読むことも大切ですが、ケース面接も面接官の方との対話であることを忘れずにいることが大切だと感じました。焦らず、粘り強く考えることが1番大切です。
そして、論理性に関しては基本的にどんな質問も結論から簡潔に答え、相手に引き出してもらうくらいの気持ちでも良いように感じました。 (2024年卒 デロイトトーマツコンサルティング ビジネスリスクアドバイザー職 内定)
デロイトのケース面接は、「面接官との議論の場」としてとらえることが重要です。持論の展開に終始せず、結論から簡潔に答えて「対話のキャッチボール」を意識しましょう。
コンサルタントの価値は、一人で正解を出すことではなく、対話を通じて顧客を納得させ「動かすこと」にあります。質問の意図を汲み取り、双方向のやり取りで合意を形成する姿勢は、実務における「コミュニケーション能力」の証明として、論理性と同じくらい厳しく評価されます。
リスペクトを込めた受け答えを徹底し、「ともにプロジェクトを推進したい」と思わせるプロの振る舞いを目指しましょう。
内定者が伝授! デロイトのケース面接を突破するコツ
デロイトのケース面接を突破するには、単なる知識の習得を超えた「実践的な準備」が不可欠です。
なぜなら、ケース面接で試されるのは「正解」そのものではなく、「未知の問いに対し、論理を組み立てるプロセス」だからです。実務においても、前例のない課題をすぐに構造化し、周囲からの指摘を反映させながらアウトプットを磨き続ける対応力が求められます。
ここでは、多くの内定者が共通して挙げた「取り組むべき3つの対策」を紹介します。これらを意識して準備を徹底することで、本番で求められる「論理的思考力」と「対話力」を高いレベルで両立できるようになるはずです。
①模擬面接を繰り返し実践力を養う
内定者からのアドバイス
模擬面接を通じて、他者からのフィードバックを受けるなどして対策すべきだ。 (2025年卒 明治大学 デロイトトーマツコンサルティング コンサルタント職 内定)
内定者からのアドバイス
ケース面接の練習をひたすらやっておけば、GDのうまさも比例するように上がっていきます。そしてケースで身についた思考力は、サマーインターンの突破にも直結します。
そのため、目下の対策はケース対策をやることをおすすめします。私はケースは2年の11月から始めて、合計40時間ぐらい練習したと思います。 (2022年卒 上智大学 デロイトトーマツコンサルティング 経営コンサルタント職(デジタル/テクノロジー) 内定)
ケース面接の対策は、一人で考え込むよりも「模擬面接」を通じたアウトプットの訓練が不可欠です。他者からの客観的なフィードバックを受けることで、自分では気付きにくい論理の飛躍や説明の癖を修正でき、実践的な回答力を養うことができます。
内定者のなかには、早期から対策を始め、合計40時間もの時間を費やして思考力を磨き上げた例もあります。ここで培った思考力はほかの選考でも確実に活かせるため、まずは優先的に模擬面接の回数を積み重ねていきましょう。
②多様な問題を解き「思考の型」を身に付ける
内定者からのアドバイス
ケース面接対策が非常に重要である。ケース面接では、実際のビジネス課題に対して論理的に考え、効果的な解決策を導き出す能力が試される。したがって、事前に多様なケーススタディを解くことで、問題解決のフレームワークやアプローチを身につける必要がある。
具体的には、問題を分解し、重要な要素を特定するスキルを磨くことが求められる。 (2025年卒 明治大学 デロイトトーマツコンサルティング コンサルタント職 内定)
内定者からのアドバイス
またケース面接についても他社と比較すると教科書的な問題よりは公共的な問題(賛成か、反対か、要素をなるべく多く挙げて検討するタイプの問題)が多いためどんな問題にも対処できるように準備しておくことが肝心だと感じました。 (2024年卒 デロイトトーマツコンサルティング ビジネスリスクアドバイザー職 内定)
デロイトのケース面接では、「売上向上施策」といった典型的なビジネス題材だけでなく、「公共政策の導入可否」といったテーマもたびたび出題されます。取り上げられる題材はさまざまなものがあるため、単にフレームワークを暗記するのではなく、問題を適切に分解し、重要な要素を特定する「思考の型」を身に付けることが重要です。
事前に多様なケーススタディに触れ、「どの切り口で論理を構築するか」という引き出しを増やしておきましょう。冷静に構造化して最適解を導き出す準備こそが、本番の自信へとつながります。
③顧客視点を持ち「実行可能な案」を練る
内定者からのアドバイス
また、数字を扱う際には、迅速かつ正確に計算する能力も必要である。
加えて、ケースの進行中には、クライアント視点を忘れず、提案が実行可能であることを意識することが大切である。 (2025年卒 明治大学 デロイトトーマツコンサルティング コンサルタント職 内定)
ケース面接の議論が深まるほど、理論の整合性に目が向きがちですが、常に「その提案はクライアントにとって実行可能か」という顧客視点を忘れてはいけません。現場の制約やリソースを考慮した、現実的な解決策を提示することが重要です。
論理の飛躍を防ぎ、説得力のある実行案を練り上げる姿勢こそが、コンサルタントとしての実務的な適性を証明するカギとなるでしょう。
デロイトのケース面接の要点を押さえて選考突破を目指そう
この記事では、デロイトのケース面接における回答のポイントや、選考を突破するための具体的なコツを解説しました。
デロイトのケース面接は思考・立案の時間が非常に限られているため、事前に多様なケーススタディに触れ、どんな難問に対しても即座に論理を組み立てる「対応力」を養うことが不可欠です。
本記事で紹介した内定者の実回答や対策法を最大限に活用し、自信を持って選考に挑んでください。
【関連動画】デロイトに関する動画を紹介
就活会議のYouTubeチャンネルでは、デロイトに関する動画を公開しています。
企業選びや選考対策をする際に、ぜひ動画もあわせて活用してみてください。
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この記事の編集担当者
佐藤 美空
大学卒業後、就活会議のグループ会社であるポートに新卒入社。約1年間キャリアアドバイザーとして文系学生の就職支援をおこなう。就活生時代にポート運営の就活メディアを活用した経験から、「今度は私が就活生の役に立つメディアを創りたい」という思いでライターに転身。現在は就活会議のライターを担当している。
大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める